JPS6368196A

JPS6368196A - ミシンの糸切り装置

Info

Publication number: JPS6368196A
Application number: JP21457386A
Authority: JP
Inventors: 雅仁服部
Original assignee: Aisin Seiki Co Ltd
Current assignee: Aisin Corp
Priority date: 1986-09-11
Filing date: 1986-09-11
Publication date: 1988-03-28
Anticipated expiration: 2010-02-08
Also published as: JPH0710316B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕（産業上の利用分野）本発明はミシンの糸切り装置に関し、特にミシンの駆動
機構と連動させてその駆動力により糸を切る糸切り装置
に係る。

（従来の技術）従来この種のミシンの糸切り装置としては、特公昭５７
　４１２７８号に記載されたものが知られている。

このものは、ミシンのヘッドに配設された糸切リメスと
、糸を切るようにメス（図示せず）を揺動させる揺動機
構と、釜軸と揺動機構との間に設けられて釜軸の回転に
応じて揺動機構を駆動させるカム機構と、アクチュエー
タにより作動されて揺動機構をカム機構と係脱させる係
脱機構とからなる。

従って、アクチュエータを動作させると、釜軸によりカ
ム機構を介して糸切りメスを揺動機構が駆動することと
なり、糸切りメスが針と干渉することなく糸切り作動す
る。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、上記従来装置では、糸切りメスの揺動機
構とこの揺動機構をカム機構に係合させる係脱機構とが
別々に構成されており、構造が複雑である。このため、
部品点数が多く組みつけ性やメンテナンス性が劣る上、
価格が高くなるという問題があった。

しかも、アクチュエータとカム機構との間に係脱機構が
介在する。よって、係脱機構の寸法精度を良くしないと
、たとえアクチュエータが動作したとしても揺動ｔａ構
がカム機構に係合せず、糸切りがなされないという問題
点もあった。

そこで、本発明はメスの揺動機構上に係脱ｔａ構を直接
配設するようにして、上記従来技術の問題点を解決する
ことを、その技術的課題とする。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段）この課題をするために本発明で講じた技術的手段は、糸切断力と糸補足部とを持ち揺動可能にミシンのベッド
に配設されたメスと、前記ベッドに配設されて前記メスと協同して糸の剪断を
行う固定刃と、釜軸と平行に配設され且つ前記ベッドに摺動自在に保持
されると共に、その一端が前記メスに作用的に連結され
た摺動シャフトと、該摺動シャフトに固設された係合ピンと、前記釜軸に固
設され、前記摺動シャフトの摺動方向に関して開口する
開口部と該開口部と連続して形成されたカム溝を有し、
前記摺動シャフトが摺動すると前記係合ピンと係合可能
なカムと・前記ベッドと前記摺動シャフトとの間に配設
されて、該摺動シャフトを前記係合ピンが前記カムから
係合解除される方向に付勢するスプリングと、前記ベッ
ドに取りつけられると共に、その摺動自在な出力軸が前
記摺動シャフトの前記他端と当接可能とされ、その動作
により前記摺動シャフトを摺動せしめて前記係合ピンを
前記カムと係合可能な方向に押圧するアクチュエータと
から成り、該アクチュエータの動作により前記スプリン
グの付勢力に抗して前記摺動シャフトを前記カム方向に
摺動させ、前記係合ピンを前記カムの開口部を介してカ
ム溝に係合させるようにしたことにある。

（作用）このように、本発明では、メスと作用的に連結された摺
動シャフトを釜軸と平行に配設し、この摺動シャフトに
係合ピンを固着すると共にアクチュエータで直接押圧駆
動する。しかも、係合ピンと係合可能となるように、釜
軸に取りつけちれたカムのカム溝に摺動シャフトの摺動
方向に関して開口する開口部を設ける。

従って、アクチュエータを動作させる摺動シャフトをカ
ム側に押圧すると、係合ピンがカムの摺動シャフトの摺
動方向に開口した開口部を介してカム溝を係合する。こ
れにより、摺動シャフトが釜軸の回転により摺動される
こととなり、メスが糸を切るように揺動される。

アクチュエータの動作を停止すると、スプリングの付勢
力により摺動シャフトが摺動し、係合ピンがカムの開口
部から離脱する。

つまり、アクチュエータでメスと作用的に連結された摺
動シャフトを直接摺動させて、係合ピンをカム溝に係合
させられることとなる。よって、従来装置のような格別
な係脱機構を必要とせず、構造が簡単且つ糸切り動作が
確実となる。

（実施例）以下図面に従って本発明の好ましい一実施例について説
明する。

第１図に図示したように、糸切り装置は、ミシンのベッ
ド１８の内部に配設されている。ベッド１８の左端には
、軸２０周りに回転自在に糸切りメス１４が配設されて
いる。メス１４には糸補足部１４ａが設けられている。

また、ベッド１８には固定刃１５が設けられ、メス１４
が回転されて位置１４゛側に移動すると協同して図示し
ない上糸と下糸とを剪断する。尚、上糸と下糸は領域Ｐ
内に位置する。

メス１４を軸２０周りに可逆的に回動させる揺動機構は
、リンク１３．１２，１１．１０と摺動シャフト２とか
ら構成されている。ここで、リンク１３は軸２０周りに
回転自在に枢着されている。

リンク１３にはメス１４が固定されている。リンク１３
は、リンク１２を介してリンク１１に連結されている。

リンク１１の一端は軸１９によりベッド１８に回転自在
に枢着されている。リンク１１の中間部分にはリンク１
０の一端が枢支され、リンク１０の他端は摺動シャフト
２の一端に軸支されている。摺動シャフト２は、その両
端が図示左右方向に摺動自在に保持されており、図示左
方に摺動するとリンク１０，１１，１２．１３を介して
、メス１４を軸２０周り反時計方向に回動させる。

尚、メス１４とリンク１３との間には、ビスと長孔とか
らなる相対位置調節機構が設けられている。

次に、摺動シャフト２を摺動往復す】させるカム機構に
ついて説明する。

釜１６を回転させる釜軸９は、ベッド１８の長手方向に
沿って配設されている。この釜軸９と平行に摺動シャフ
ト２は配置されている。釜軸９には、カム７がビスによ
り螺着されている。カム７はその外周にカム溝８が設け
られている。カム溝８は、摺動シャフト２の摺動方向に
関して開口する開口部２１を有する。一方、摺動シャフ
ト２には、ブラケット６がビスにより蛯着されている。

ブラケット６には、摺動シャフト２に対して直交するよ
うに配設された係合ピン５が取りつけられている。係合
ピン５の一端はカム７のカム溝８と　　・係合可能にさ
れている。また、係合ピン５の他端は、ベッド１８に取
りつけられたホルダ４の長穴２０に摺動自在に嵌合され
ている。これにより、摺動シャフト２がその軸周りに回
転しないようにしている。尚、ホルダ４は略Ｈ状を呈し
その両端に摺動シャフト２が摺動自在に保持されている
。

よって、摺動シャフト２が図示左方に摺動すると、係合
ピン５の一端がカム７の右端面に近接する。釜軸９が回
転してカム７の開口部２１が係合ピン５の一端と対向す
ると、係合ピン５の一端がカム溝８に係合し摺動シャフ
ト２が釜軸９と機械的に係合する。これにより、釜軸９
が一回転する間に一旦更に左方に摺動シャフト９を往復
動させ、この後開口部２１から係合ピン５の一端とカム
溝８との係合が解除される。この時、係合ピン５の他端
がホルダ４の長穴２０に嵌合されているので、摺動シャ
フト２の軸周りに関する回転が阻止されカム７による摺
動シャフト２の往復動が確実である。

カム７と摺動シャフト２との係脱機構について説明する
。摺りＪシャフト２とホルダ４の左端部分との間にはス
プリング３が配設され、摺動シャフト２を右方に付勢す
る。これにより、摺動シャフト２はホルダ４の右端部分
に当接して図示のカム７との係合解除位置に位置する。

ホルダ４の右端部分とブラケット６との間には、環状の
緩衝部材１７が配設され当接音が発生しないようにして
いる。摺動シャフト２の右端にはソノイド式のアクチュ
エータ１が配設され、その出力軸が摺動シャフト２の右
端と当接可能にされている。この出力軸は、アクチュエ
ータ１のソレノイドへの通電により図示左方に突出して
摺動シャフト２を図示左方に押圧する。これにより、係
合ピン５がカム７のカム溝８と係合可能となる。また、
ソレノイドへの通電を停止すると、出力軸は図示の位置
に復帰する。

ここで、釜軸９は、針を駆動する上軸に対して回転数が
２＝１となるように同期して回転するように設定されて
いる。そして、カム７の開口部２１は、針が下死点付近
に位置したときに保合ピン５の一端と対向するように設
定されている。また、アクチュエータｌは、図示しない
制御回路によ制御されている。この制御回路は、指示ス
イッチ（図示せず）から糸切りを指示されると、針が下
死点付近に位置した時アクチュエータ１を所定時間作動
させて、開口部２１を介して係合ビン５をカムＲ８に係
合させる。所定時間は、釜！ｌｌ］　９の一回転時間よ
り短く設定されており、摺動シャフト２の復帰動作（図
示右方への摺動）に支障はない。

また、アクチュエータ１の制御は、針の下死点付近から
上死点付近までに対応する釜軸９の回転時作動されるが
、針の上死点付近から下死点付近までに対応する釜軸９
の回転時には動作しないようにされている。

以上から成る実施例の動作を説明する。

糸切りを指示すると、針が下死点付近に到達したタイミ
ングを見てアクチュエータ１が所定時間通電される。こ
れにより、その出力軸が図示左方に突出し、摺動シャフ
ト２を図示左方に摺動させる。この時、釜軸９に固着さ
れたカム７の開口部２１はビン５と対向しており、この
開口部２１を介して係合ビン５の一端がカム溝８と係合
する。

これにより、釜軸９が一回転する間に摺動シャフト２が
一旦更に図示左方に往復動する。この結果、リンク１０
，１１，１２．１３が揺動し、１０゛。

１１°、１２’　、１３’　で示した最大揺動位置まで
揺動し、しかる後図示の通常状態に復帰する。

従って、メス１４が軸２０周りに位置１４”まで可逆的
に復動することとなり、固定刃１５と協同して上糸と下
糸とを剪断する。

釜軸９が一回転し終わると、アクチュエータ１は非通電
状態にありその出力軸は図示の位置に復帰している。従
って、スプリング３の付勢力により開口部２１を介して
係合ビン５とのカム溝８との係合が解除されると共に、
摺動シャフト２は図示の位置に復帰する。

〔発明の効果〕

以上詳述したように、本発明では、メスと作用的に連結
された摺動シャフトを釜軸と平行に配設し、この摺動シ
ャフトに係合ビンを固着すると共にアクチュエータで直
接押圧駆動する。しかも、係合ビンと係合可能となるよ
うに、釜軸に取りつけられたカムのカム溝を摺動シャフ
トの摺動方向に関して開口する開口部を設ける。

従って、アクチュエータを動作させ摺動シャフトをカム
側に押圧すると、係合ビンがカムの摺動シャフトの摺動
方向に開口した開口部を介してカム溝を係合する。これ
により、摺動シャフトが釜軸の回転により摺動されるこ
ととなり、メスが糸を切るように揺動される。

アクチュエータの動作を停止すると、スプリングの付勢
力により摺動シャフトが摺動し、係合ビンがカムの開口
部から離脱する。

つまり、アクチュエータでメスと作用的に連結された摺
動シャフトを摺動させて、係合ビンをカム溝に係合させ
られることとなる。よって、従来装置のような格別な係
脱機構を必要とせず、構造が簡単且つ糸切り動作が確実
となる。

しかも、釜軸に沿って配設された、アクチュエータ・↑
８勤シャフト・メスとから糸切り装置が構成されている
ので、ミシンのヘッド幅若しくは厚さを大きくさせなく
ても済みミシンの大型化を招来しないという利点もある
。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本発明による好ましい一実施例を
示す平面図と正面図である。１・・・アクチュエータ、２・・・摺動シャフト、３・・・スプリング、４・・・ホルダ、５・・・係合ビン、６・・・ブラケット、７・・・カム、８・・・カム溝、９・・・釜軸、１０．１１，１２．１３・・・リンク、１４・・・メス
、１５・・・固定刃、１７・・・緩衝部材、１８・・・ベッド、１９．２０・・・軸、２１・・・開口部。特許出馴人１イレシ精苓に株式会社代表者　　伊　藤　　　清

Claims

【特許請求の範囲】糸切断刃と糸補足部とを持ち揺動可能にミシンのベッド
に配設されたメスと、前記ベッドに配設されて前記メスと協同して糸の剪断を
行う固定刃と、釜軸と平行に配設され且つ前記ベッドに摺動自在に保持
されると共に、その一端が前記メスに作用的に連結され
た摺動シャフトと、該摺動シャフトに固設された係合ピンと、前記釜軸に固設され、前記摺動シャフトの摺動方向に関
して開口する開口部と該開口部と連続して形成されたカ
ム溝を有し、前記摺動シャフトが摺動すると前記係合ピ
ンと係合可能なカムと、前記ベッドと前記摺動シャフト
との間に配設されて、該摺動シャフトを前記係合ピンが
前記カムから係合解除される方向に付勢するスプリング
と、前記ベッドに取りつけられると共に、その摺動自在
な出力軸が前記摺動シャフトの前記他端と当接可能とさ
れ、その動作により前記摺動シャフトを摺動せしめて前
記係合ピンを前記カムと係合可能な方向に押圧するアク
チュエータとから成り、該アクチュエータの動作により
前記スプリングの付勢力に抗して前記摺動シャフトを前
記カム方向に摺動させ、前記係合ピンを前記カムの開口
部を介してカム溝に係合させるようにしたミシンの糸切り装置。