JPS6363523B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6363523B2
JPS6363523B2 JP3002485A JP3002485A JPS6363523B2 JP S6363523 B2 JPS6363523 B2 JP S6363523B2 JP 3002485 A JP3002485 A JP 3002485A JP 3002485 A JP3002485 A JP 3002485A JP S6363523 B2 JPS6363523 B2 JP S6363523B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gypsum
carrier
water
carriers
clay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3002485A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61189202A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP3002485A priority Critical patent/JPS61189202A/ja
Publication of JPS61189202A publication Critical patent/JPS61189202A/ja
Publication of JPS6363523B2 publication Critical patent/JPS6363523B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は農薬用キヤリア、特に農薬用石膏コー
テイングキヤリアに関する。
<従来の技術> 農薬剤は使用目的に従つて種々の剤型に製剤さ
れ、乳剤、水和剤、粉剤及び粒剤等がある。
この中で固形剤の形状で用いられるのは粉剤及
び粒剤である。粉剤は、例えば農薬として使用す
る場合、その単粒子は300メツシユ(46μ)以下
と細かく(平均粒径10〜15μのものが多い)、又
質量が小さいために風にのりやすくドリフトしや
すいことから散布地域外へ薬剤が飛散するという
欠点を有している。含有薬剤が毒薬あるいは劇薬
であると薬剤飛散による危険性は大きい。
これに対し粒剤は流動性に富むにも拘らず粉剤
に比し飛散性が極めて少なく、運搬中及び使用中
の取り扱いが容易であると同時に、毒薬及び劇薬
にも比較的安全に使用できる。
粉剤の製造方法としては、ねり込みなどの方法
で主剤にキヤリアを添加して粒状化する方法と、
天然の粒状キヤリア又は予め造粒した粒状キヤリ
ア即ち所謂造粒キヤリアに随時主剤を含浸させる
方法とがある。前者ではキヤリア製造時に同時に
主剤を混入させるため、製造上のコントロールが
難しい。例えば、農薬は冬から春にかけて需要が
増大するというように需要が一定せず、短期間で
大量に製造する必要が生じることがあり、また常
時一定量を製造し需要に応じて出荷する場合に
は、保存中の成分の安定性に問題が生ずる。一
方、天然粒状キヤリア又は造粒キヤリアを使用す
れば、必要に応じて該造粒キヤリアに主剤を含浸
させることが出来るため、製造上のコントロール
も行いやすく、主剤の安定性も得られる。
従来、造粒キヤリアとしてはタルク、ベントナ
イト等のキヤリア原材料と結合剤とを混合し、水
を加え、押出し機で成形した後、流動通風乾燥し
たものが用いられてきた。
<発明が解決しようとする問題点> 従来の農薬用天然粒状キヤリアとしては軽石等
が用いられているが、これらは硬度が低く、粒が
不揃いである等の欠点の他に、それが天然物であ
るため産地により又は産地が同一であつたとして
も各地層の差により硬度、吸油量、吸水量、水中
崩壊性などの農薬用キヤリアに要求される性状が
一定せず、所定の性質をもつ天然粒状キヤリアを
安定して大量に供給することは困難である。
又、前記の如く従来の造粒キヤリアはキヤリア
原材料と結合剤とを含むものであり、一般に原材
料としては、カオリン、セリサイト、ろう石クレ
ー等のクレー、タルク、ベントナイト、ジークラ
イト、酸性白土、ホワイトカーボン、炭酸カルシ
ウム、珪石、珪砂、けいそう土、軽石、ゼオライ
ト、パーライト、バーミキユライト等が挙げられ
る。しかしながら、これらの原材料もまた前記天
然粒状キヤリアと同様に天然物であるため、産地
等によりその品質にばらつきが見られ、同一品質
物の安定した供給量が得難いといつた問題があ
る。その上、ベントナイトはアルカリ性(PH9〜
10)であり、塩基置換容量が高いため、加水分解
に弱い主剤には適さないことが知られている。
又、タルクもPH8.0〜9.5であり、農薬主剤により
安定性に注意する必要がある。一方、酸性白土で
は接触酸化性を有する。造粒に用いる結合剤とし
ては、澱粉、デキストリン、アルギン酸、カゼイ
ン、ゼラチン、アラビアゴム、カルボキシメチル
セルロース、リグニンスルホン酸、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリル酸アミド、ノニオン系界
面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界
面活性剤、両性界面活性剤、動・植物油、アセチ
ルセルロース等を使用しうるが、この場合も、含
浸させる主剤によつてはこれらの結合剤により安
定性が損われることもある。
このように、造粒キヤリアにも原材料の品質及
び供給の不安定さ、主剤の安定性に対するキヤリ
ア原材料及び結合剤の影響といつた問題がある。
更に、従来の造粒キヤリアは水中崩壊性が大き
く、水溶性主剤のキヤリアとしては不適当であ
る。
本発明の目的は、これらの問題を解決し、水不
溶性主剤のみならず水溶性主剤にも適した一定品
質のキヤリアを安定に供給することにある。
<問題点を解決するための手段> 本発明の提供する農薬用石膏コーテイングキヤ
リアは、16乃至48メツシユに破砕した軽石、砂、
あるいは非粘土質クレーを母核とし、これを石膏
でコートすることにより得られるものであり、一
旦所定粒径に破砕した母核を石膏でコーテイング
することにより農薬キヤリアの硬度、吸油量、吸
水量、水中崩壊性等の性状が均一化され、しかも
所定形状および粒径を有するものが安定的に得ら
れのである。より詳細には、破砕した軽石、砂あ
るいは非粘土質クレーを充分量の水に浸し、十分
に水を吸わせた後に水を切り、石膏を加えて所定
の粒状物が得られるまで回転攪拌し、得られた粒
状物を60〜140℃で乾燥させることにより得られ
る。
<作用と効果> 本発明石膏コーテイングキヤリアの母核となる
軽石は珪石を主体とするものであり、砂は海砂で
も山砂でもよい。本発明にいう非粘土質クレーと
しては、例えばろう石クレー、ゼオライト、パー
ライトを例示することができる。
本発明に於いては使用する母核材料に応じてキ
ヤリア全体の吸油量、吸水量を適宜変化させるこ
とができ、しかもこれら母核材料を一旦破砕して
から使用するので得られる製品の吸油量、吸水量
を当該母核の産地等の相違にも拘らずほぼ一定の
性状にすることができる。例えば軽石を用いると
一般に比較的高い吸油量、吸水量を有するキヤリ
アとすることができ、砂を用いると一般に比較的
低い吸油量、吸水量のキヤリアとすることができ
る。
母核に含ませる水の量は使用する母核材料によ
り異なるが、通常は母核の約5〜約50重量%好ま
しくは母核の約30重量%である。母核を飽和させ
るに足る水の量が好ましい。ここで重要なこと
は、母核に水を吸収させた後に石膏を加えるとい
うことである。先に石膏に水を加えると石膏が固
まり、そこに母核を加えても石膏コーテイング粒
状物は得られない。
石膏はキヤリア全重量の約20〜50重量%を用
い、使用する石膏の種類に応じてキヤリアの硬度
を調整し得る。たとえば、歯科用石膏では硬度は
比較的高くなり、工業用石膏を用いると硬度は比
較的低くなる。しかも、石膏が破砕母核の結合剤
としての役目を果たし、得られるキヤリアの水中
崩壊性は小さい。
本発明農薬用石膏コーテイングキヤリアの製造
工程は、含水母核と石膏とを回転攪拌し、得られ
たコーテイング粒状物を乾燥させるという単純な
もので、従来の造粒キヤリアの製造工程に比し、
ずつと簡略化されており、経費も安くなる。本発
明に於ける含水母核と石膏との回転攪拌は、パン
型造粒機、ロータリーギルン等の当業界に於いて
通常用いられる造粒機中で約30分間続けられ、こ
のときに本発明石膏が結合剤として使用するの
で、従来の造粒キヤリアの製造に必要であつたで
んぷん、有機高分子等の結合剤は不要である。し
たがつて、従来の結合剤存在に原因する耐薬品性
の弱い農薬主剤の劣化分解を避けることができ
る。
一回の回転攪拌工程で得られるコーテイングキ
ヤリアの直径は約0.5〜5mmの範囲であるが、よ
り大きな粒のコーテイングキヤリアを必要とする
場合には、前記回転攪拌の粒成長中に更に水を適
宜加えてキヤリア同志の結合を図るか、又は得ら
れた小粒コーテイングキヤリアに更に水を加え、
回転造粒機中でキヤリア同土をくつつけることに
より、直径約10mmないしは15mmのものまでをも製
造することができる。15mm以上の直径を有するコ
ーテイングキヤリアも製造しうるが、大き過ぎる
と壊れ易くなり実用的ではない。
本発明農薬用石膏コーテイングキヤリアは母核
材料即ち、軽石、砂又は非粘土質クレー及び石膏
のみからなるため、農薬主剤に対する安定性が高
く、また乾燥工程で石膏の少なくとも一部が焼石
膏となり、これは乾燥剤的役割を有するため、主
剤が水分により経時変化を起こすものである場合
には特に有用である。更に、本発明キヤリアは非
水溶性であるので、石油系、水溶性の主剤を含浸
させることができる。
以下に本発明農薬用石膏コーテイングキヤリア
の製造実施例を示す。
<実施例> 16〜48メツシユに破砕した軽石100Kgを十分量
の水に浸した後に濾過した。濾過した軽石に石膏
40Kgを添加し、パン型造粒機中で約30分間攪拌し
て造粒した。粒径を大きくするために攪拌中に適
宜水を加えた。得られた粒状物を120℃で乾燥し
た後、分離し、本発明石膏コーテイングキヤリア
を得た。得られた石膏コーテイングキヤリアは直
径5〜10mmのものと直径10〜18mmのものとをほぼ
同様の割合で含有していた。このうち15mmを超え
る粒径を有するものを篩い分け、残部を農薬用キ
ヤリアとして用いた。
なお、本発明石膏コーテイングキヤリアは、水
分6.5%、硬度10.3%、吸油量19.35%、見掛比重
0.77、水中崩壊性20〜50%であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 粒径16乃至48メツシユの軽石、砂及び非粘土
    質クレーから選択される母核を石膏でコートして
    なる農薬用石膏コーテイングキヤリア。
JP3002485A 1985-02-18 1985-02-18 農薬用石膏コ−テイングキヤリア Granted JPS61189202A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3002485A JPS61189202A (ja) 1985-02-18 1985-02-18 農薬用石膏コ−テイングキヤリア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3002485A JPS61189202A (ja) 1985-02-18 1985-02-18 農薬用石膏コ−テイングキヤリア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61189202A JPS61189202A (ja) 1986-08-22
JPS6363523B2 true JPS6363523B2 (ja) 1988-12-07

Family

ID=12292259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3002485A Granted JPS61189202A (ja) 1985-02-18 1985-02-18 農薬用石膏コ−テイングキヤリア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61189202A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6040116B2 (ja) * 2012-08-06 2016-12-07 日本化薬株式会社 農薬粒剤及びその製造法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61189202A (ja) 1986-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170339914A1 (en) Composite absorbent particles
US9854782B2 (en) Animal litter sand and animal toilet
US6206947B1 (en) Process for making an animal litter comprising gypsum, aluminum sulfate and urea
EP2832212B1 (en) Method for producing animal litter sand
JP4141678B2 (ja) 肥料、肥料の製造方法、および尿素−脂肪族アルデヒド縮合物の無機化速度制御方法
JP2016522150A (ja) 遅効性を有するマトリックス型粒状複合肥料の製造方法及び該方法により得られたマトリックス型粒状複合肥料
JPS62239932A (ja) ペツト等の排泄物処理材
CA3135327A1 (en) Litter compositions
JP2018008180A (ja) 水処理材及びその製造方法
JPS6363523B2 (ja)
JP4797245B2 (ja) カタツムリの駆除剤および駆除方法
JPH04287626A (ja) ペット用トイレ砂
JPS61171401A (ja) 多孔性焼成造粒キヤリア
JPH06343362A (ja) ペット用トイレ砂
JP7233944B2 (ja) 底砂
GB2045221A (en) Production of sorbent particles
JP3028994B2 (ja) 機械散布に適した稲用の珪酸質肥料及び稲の施肥方法
JPS5822122B2 (ja) ウンカ・ヨコバイ類の防除方法
JPH10316505A (ja) 農業用水面浮遊性粒状担体
JP3910456B2 (ja) ペット排泄物処理剤およびその製造方法
JP2004155715A (ja) 水面浮遊性農薬固形製剤
JPH0375287A (ja) 多孔性けい酸質粒状物
JPS61146334A (ja) 多層粉粒体の製法
JPS61107936A (ja) 焼成造粒キヤリア
TWI239233B (en) Composition and process for controlling slugs and snails