JPS6361244B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術の背景 本発明は、輸送ベルトが、支持枠の中に軸承さ
れた少なくとも２個の転向ローラの上を案内され
るベルトコンベヤ装置に関するものである。

多くの産業において材料の輸送、又は製品の輸
送のために使用されているようなこの種類のベル
トコンベヤ装置は、大抵は、使用のために十分で
ある輸送ベルトの幅に適合された支持枠を有して
おり、その端部部分の中には、平行軸に転向ロー
ラが軸承されており、これらの転向ローラの間
に、上方のベルトの走行部分の載置面として役立
つている被覆板が、枠の長手部分を強固に連結し
ている。被覆板及び枠の長手部分は、大抵は、薄
板部材から形成されている。転向ローラは、普通
には、円すい形にわずかに縮少された外方の端部
部分を有している円筒状のシエルによつて形成さ
れており、この場合、この円筒状のシエルは、例
えば、玉軸受を介して、支持枠の側部部分に保持
された、貫通している軸の上に軸承されている。
輸送ベルトの駆動は、両方の転向ローラの一方を
介して、又は、下方の輸送ベルトの走行部分と一
諸に作用をする特別な駆動ローラを介して、電気
モータによつて行なわれ、この場合、この駆動要
素を受取つているけたは、支持枠に強固に連結さ
れている。

応用の場合に応じて、単に、転向ローラの間隔
を決定する輸送経路の長さだけではなく、輸送ベ
ルト、転向ローラ及び支持枠の幅も、異なつてい
る。このことは、従来、ベルトコンベヤ装置の
個々の要素が、希望された寸法を通知された後に
始めて製作され、仕上げられた装置に組立てられ
ることができるという結果となり、すなわち、大
抵は、個々の仕上げを問題としていた。

枠の幅ないしは輸送ベルトの幅に関する規格
も、それを多く変えることはできなかつた。なぜ
ならば、一方では、規格の幅の個数、例えば、５
cmと50cmとの間の規格の幅の個数は、明白な理由
から、極端に大きく選択されることはできず、他
方では、異なつた支持枠及び転向ローラの倉庫内
における貯蔵は、平均以上の所要面積の結果とな
るからである。

これに対して、本発明は、希望される輸送ベル
トの幅には完全に無関係な、従つて、著しく場所
を節約して貯蔵倉庫の中に貯蔵されている個々の
部材から組立てられ、この場合、単に、わずか
な、簡単に、加工されるべき要素が、希望された
装置の大きさに適合されるだけである上述の種類
のベルトコンベヤ装置を得ることを、その目的と
するものである。

この目的のために、本発明によるベルトコンベ
ヤ装置は、その支持枠が、それ自体同一の２個の
長手けたを有しており、これらの長手けたが、任
意に幅を選択可能な中間部材によつて相互に連結
され、また、転向ローラが、それ自体同一であ
る、それぞれの長手けたによつて支持された２個
の軸ジヤーナルの上に、それぞれ、軸承された中
空の端部ジヤーナルを有しており、これらのジヤ
ーナルは、任意に幅を選択可能な円筒状のシエル
によつて強固に相互に連結されるようにして解決
される。

長手けた、ローラの端部ジヤーナル及び軸ジヤ
ーナルは、それら自体同一であり且つその都度の
装置の幅ないしは輸送ベルトの幅には完全に無関
係であるので、大きな部品個数で貯蔵品として製
作され、貯蔵される。すなわち、目的にかなつて
は、板として形成された、長手けたを連結してい
る中間部材も、転向ローラを連結している円筒状
のシエルの端部ジヤーナルも、容易に且つ簡単な
方法で、それぞれ、希望された幅に加工される要
素となる。このことは、無論、その都度希望され
た長さの長手けた及び連結部材の準備に対して
も、当てはまるものである。これらの要素は、組
立て（例えば、溶接、ねじ止め、締付け、接着な
どによる）に関しては、何らの問題もないところ
である。このことを度外視して、このような装置
の注文主は、本質的な部材の多量生産による製作
及び貯蔵にもかかわらず、後に約束された装置の
長さ及び幅を、実際上、精密に且つ完全に自由
に、規定する可能性を、始めから持つているもの
である。

以下、本発明をその実施例を示す添附図面に基
づいて詳細に説明する。

図に示すように、本発明によるベルトコンベヤ
装置は、支持枠１を有しているが、この支持枠１
は、２個のそれ自体同一の鏡対称的に配置された
山形材と、山形材の上方の脚１ａを相互に連結し
ている中間板１ｂから成立つている。山形材１の
下方に突出している脚の端部部分には、長いスリ
ツトを設けられた支持山形材２が固着されてい
る。この支持山形材２の長いスリツトの中には、
軸ジヤーナル３が導かれているが、この軸ジヤー
ナル３は、それぞれ、軸ジヤーナル３のねじ穴を
貫通されている。支持山形材２の正面部分に支持
されているねじ４によつて、支持山形材２の長手
スリツトの中に調節自在に、その軸受を介して固
着されている。軸ジヤーナル３の上には、玉軸受
５によつて、それぞれ、１個の中空の端部ジヤー
ナル６が軸承されている。それ自体同一の、対状
に鏡対称に向き合つている端部ジヤーナル６の肩
付け加工をされた円筒部分６ａの上を、円筒状の
シエル７の端部部分が、しゆう動可能ではある
が、回転不能に固着されている。シエル７に密接
している端部ジヤーナル６の外方の部分６ｂは、
外方にわずかに円すい形に縮少されている。

上述のことから、本発明によるベルトコンベヤ
装置の主要素である支持枠１の長さ及び幅は、山
形材１及び中間板１ｂの対応する長さへの切断な
いしは中間板１ｂ及び円筒状のシエル７の幅の対
応する選択によつて自由に選択することができ、
この場合、同じ山形材１、軸ジヤーナル３及び端
部ジヤーナル６が、異なつた幅の装置に対しても
使用可能であることが分かる。

転向ローラ６，７の回りを案内される、その上
方のベルトの走行部分によつて、上方の山形材の
脚１ａと中間板１ｂとによつて形成される枠の上
側を走行する輸送ベルト８は、異なつた様式で駆
動されることができる。このようにして、輸送ベ
ルト８は、支持枠１の下部において他の転向ロー
ラの回りに導かれ、この転向ローラによつて電気
モータを介して駆動可能であるようにすることが
でき、又は、図示された実施例の場合のように、
輸送ベルト８は、枠１の端部部分自身によつて支
持された両方の転向ローラによつて駆動されるこ
ともできる。この装置の駆動ユニツトは、側板９
に取付けられ、この側板９は、山形材１に、例え
ば、ねじによつて固着される。この側板９には、
電気モータ１０が、附属された駆動装置１１と共
に取付けられており、その駆動軸は、ベルト車１
２を支持しており、また、このベルト車１２は、
駆動ベルト１３を介してローラ１４ａと駆動連結
されており、ローラ１４ａは、それ自体、同一
の、枠１４の中に軸承された軸の上に、強固に載
置されている他のローラ１４ｂ及び駆動ベルト１
５を介して、両方の転向ローラ６，７の内の一方
と駆動連結されている。図から分かるように、駆
動ベルト１３は、側方において輸送ベルト８の近
くにおいて支持枠１の領域内を導かれており、こ
の場合、駆動ベルト１５は、輸送ベルト８の上方
と下方との走行部分の間を転向ローラ７の当該の
端部ジヤーナル６の円筒部分の上に導かれてい
る。この転向ローラ６のシエル７は、対応してよ
り短く、この場合、輸送ベルト８は、シエル７及
び駆動ベルト１５を覆い、また、側方において、
端部ジヤーナル６の円すい形に縮少された部分６
ｂをも、また、部分的に覆つている。

第５図に略図によつて示すように、ベルトコン
ベヤ装置の構成を決定している要素、すなわち、
山形材１及び軸受５によつて軸ジヤーナル３の上
に軸承されている端部ジヤーナル６は、幅に完全
に無関係である。それらは、多量生産で大きな貯
蔵個数に製作され、貯蔵される。顧客によつて希
望されるベルトコンベヤの幅に応じて、それら
は、対応して寸法決めされた中間板１ｂ及び円筒
状のシエル７によつて速やかに且つ容易に組立て
られる。第６及び７図が示すように中間板１１ｂ
ないしは２１ｂないしは支持枠の長手けた１１な
いしは２１は、第５図に示されたものとは異なつ
て形成されることもできる。しかしながら、いず
れの場合においても、枠の幅は、単に、中間板の
幅の寸法にだけ関係する。それ故、第６図に示す
ように、長手けた１１の上方の脚は、舌を設けら
れた縁フランジを設けられ、これらのフランジ
が、適当な材料から成立つている中間板１１ｂの
中に圧入されることもできる。第７図に示された
実施形態においては、長手けた２１の上方の脚は
貫通している長手溝を設けられており、この溝の
中に、中間板２１ｂが挿入されている。

すべての追加要素、例えば、支持山形材２、駆
動ユニツトなどは、同様に、希望された装置の幅
とは無関係である。中間板（これは、格子、又
は、穴あき板としても形成されることもできる）
の長手けたとの連結は、接着剤、又は、溶接によ
つても行なわれることができ、一方、転向ローラ
の円筒状のシエルも、また、端部ジヤーナルの円
筒状部分のローレツトの上への圧入によつて、端
部ジヤーナルと強固に連結されることができるこ
とに注目すべきである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるベルトコンベヤ装置の
垂直縦断面図、第２図は、第１図の部分的に水平
に切断された平面図、第３図は、第１図のＡ−Ａ
線による垂直横断面図、第４図は、装置の転向ロ
ーラの拡大垂直断面図、第５図は、装置の本質的
な要素をそれらの組立ての前の状態で示す第４図
の拡大側面図、第６及び７図は、それぞれ本発明
装置の支持枠の各変形を示す横断面図である。 １……長手けた；１ａ……脚；１ｂ……中間
板；３……軸ジヤーナル；６……端部ジヤーナ
ル；６ａ……円筒状の部分；６ｂ……円すい形に
縮少された部分；７……円筒状のシエル；６，７
……転向ローラ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 調節可能な幅を有するベルトコンベヤ装置に
   おいて、 それぞれが、頂面を形成している第一の脚及び
   側面を形成している第二の脚を有している１対の
   同一の長手方向に延びている山形材から成る支持
   枠と、 前記山形材のそれぞれの前記第一の脚の間に固
   定的に連結され、前記山形材の一つを前記山形材
   の他のものに関して実質的に平行な関係に間隔を
   離して置くようにする、選択された幅の中間板
   と、 前記山形材のそれぞれの前記第二の脚に連結さ
   れ、相互に軸方向に整列されると共に前記第二の
   脚の間を延びている軸ジヤーナルと、 前記軸ジヤーナルのそれぞれの上に回転自在に
   支持され、同一であり且つ前記第二の脚の間に間
   隔を置かれて整列された関係に配置されている端
   部ジヤーナルと、 前記端部ジヤーナルの間に取り外し自在に取り
   付けられると共に前記端部ジヤーナルの上に同軸
   に係合されている、ある選択された幅を有してい
   る円筒状シエルと、 から成り立つており、 前記端部ジヤーナルのそれぞれは、少なくとも
   部分的に延びていると共に前記円筒状シエルに固
   着される円筒部分を有しており、 前記端部ジヤーナルのそれぞれは、前記円筒状
   シエルの軸方向外方に延びている軸方向に外方の
   部分を有しており、 各端部ジヤーナルの前記円筒部分は、各端部ジ
   ヤーナルの前記外方部分の放射方向内方に延びて
   おり、 各端部ジヤーナルの前記外方部分は、前記円筒
   状シエルの軸方向外方にわずかに円すい形に縮小
   しており、 また、調節自在な幅を有するベルトコンベヤ装
   置は、 前記円筒状シエルの回りを案内される、ある選
   択された幅の輸送ベルトと、 主駆動手段と、 前記端部ジヤーナルの一つの前記円筒部分の上
   に係合される前記主駆動手段と協同される駆動ベ
   ルトと を有しており、 この場合、ベルトコンベヤ装置の幅が、選択さ
   れた中間板の幅、選択された円筒状シエルの幅及
   び選択された輸送ベルトの幅を変更することによ
   り調節されることができるようになつていること
   を特徴とするベルトコンベヤ装置。 ２ 前記山形材の一つの前記第二の脚に連結され
   た側板を含んでおり、また、前記主駆動手段が、
   前記側板に連結された駆動ユニツトを含んでいる
   特許請求の範囲第１項記載のベルトコンベヤ装
   置。 ３ 前記輸送ベルトが、前記一つの端部ジヤーナ
   ルの上の前記円筒状シエルに隣接して前記一つの
   端部ジヤーナルの前記円筒部分に係合されてお
   り、また、前記輸送ベルトも、また、各端部ジヤ
   ーナルの前記外方部分の少なくとも一部分の上を
   案内されている特許請求の範囲第２項記載のベル
   トコンベヤ装置。 ４ 前記駆動ユニツトが、前記側板に連結された
   駆動モータと、前記駆動モータに回転するように
   連結されたベルト車と、前記側板が連結されてい
   る前記山形材に連結された枠と、前記枠に回転自
   在に取り付けられた２個のローラと、前記駆動モ
   ータに連結され且つ前記２個のローラの一つの回
   りに巻かれた駆動ベルトと、前記２個のローラの
   他方及び前記端部ジヤーナルの回りに巻かれた他
   の駆動ベルトとから成り立つている特許請求の範
   囲第３項記載のベルトコンベヤ装置。