JPS6358901B2 - - Google Patents

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JPS6358901B2
JPS6358901B2 JP54158654A JP15865479A JPS6358901B2 JP S6358901 B2 JPS6358901 B2 JP S6358901B2 JP 54158654 A JP54158654 A JP 54158654A JP 15865479 A JP15865479 A JP 15865479A JP S6358901 B2 JPS6358901 B2 JP S6358901B2
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amorphous
alloy
atomic
magnetic
approximately
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JP54158654A
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアモルフアス磁性合金にかかり、特に
Co基本アモルフアス磁性合金にPd(パラジウム)
を添加含有させることにより、磁歪(λs)がほぼ
0で、飽和磁化(σs)が高くて、しかも結晶化温
度(Tx)の高い新規な高透磁率アモルフアス磁
性合金を提供しようとするものである。さらに詳
しくはCoSiRアモルフアス合金あるいは
CoFeSiBアモルフアス合金においてそのCoをMn
置換した合金に、さらにPdを含ませるとTxをあ
まり低下させないでλsを負方向にもたらす効果が
認められ、しかも前記効果を示す元素のなかでは
Pdが最もσsの低下の少ない元素であることを発
見したことにもとづいてなされたものである。
たとえばアモルフアス合金をヘツド磁心材料と
して応用する際、要求される主な特性は記録密度
の向上と、高い保磁力を有する記録媒体の開発に
対処してアモルフアス合金のσsを高めることであ
る。さらにはアモルフアス合金のTxが高いこと、
好ましくはTxがキユリー温度(Tc)よりも高い
こと、そしてλsがほぼ0であることの条件を満さ
なければならない。
従来、超急冷アモルフアス磁性合金においては
鉄族遷移元素(Fe.Co.Ni)と半金属(B.C.Siな
ど)の比が7:3から8:2までの範囲内の組成
がアモルフアスになり得る領域とされている。例
えば(Co−Fe−Mn)100-x(Si―B)x合金系では
20≦x≦30でアモルフアスとなる事が実験でわか
つた。ただしSi.B等の比率はあまり問題ではない
が安定に非晶質化するにはBを5原子%以上とし
なけらばならない。
このFe族遷移金属と半金属との比を高めると、
通常は磁化を高めることはできても、Txをいち
じるしく低下させるため、Tx<Tcになる。さら
に同一比のもとでもFe族遷移金属元素のうちλs
<0にするものはCoのみであるから、磁化は比
較的低いものである。すなわち、Coを基本にし
たものは作製が容易であるだけでなく、特にCo
―Si―B合金はλsが負であるという特徴がある。
この合金のCoの一部をFeで置換していくとλs
正方向に変化し、ほぼFeの5原子%近傍でλs
ほぼ0とすることができることも周知のことであ
る。またλsに関しては経験則ではあるがσsとの間
に、ほぼ λs∞σ2 s ……(1) なる関係があるとされている。前記CoFeSiBア
モルフアス合金においても定性的にその関係を満
足している。
つまり現在のところ、λsがほぼ0である組成と
してCoのほぼ5原子%をFe置換したCoFeSiB合
金は高透磁率アモルフアス磁性合金の典型的なも
のである。しかしながら、前述したごとく高密度
記録化にともない、さらにσsの高いアモルフアス
合金が要求されているのが現状である。発明者ら
は先にCo―Si―Bアモルフアス合金を基本とし
てCoの一部分をMnで置換することにより、Tx
を著しく高め得る効果のあることを見出し、かつ
室温における磁化は置換量とともに増加し、極大
をつくることも見出した。これらの発明により
Mn添加量が6原子%のとき、磁化を減少させる
ことなくTxを高め、Tx>Tcの条件をも満たす
ことができた。しかしながら、Mn置換効果はλs
をやや正方向に変化させてしまう。
そこで、発明者らは前記合金を基本としてλs
負方向へ制御できる元素について詳細に研究した
結果、PdがTxをあまり低下させずにTx>Tcな
る関係を満たし、しかもσsをあまり減少させない
でλsを負方向へ制御することのできる元素である
ことを発見した。
又前述したようにFeはλを正に変化させ、Co
―Fe―Si―B系ではFeが5原子%近傍で零とな
るが、Co―Fe―Mn―Si―B系においては上述し
たようにMnもλを正に変化させるため、本発明
の(Co1-zFez97-xMn6-yPdy(Si−B)x系合金にお
いては0<z≦0.05とする事がλの小さい合金を
得るために必要である。
本発明はこの結果にもとづくものであり、第1
図および第2図は(Co0.954Fe0.04672Mn6-xPdx
Si11B11におけるPd置換効果を代表させて示して
いる。
第1図から明らかなように、Pd置換量が多く
なるにしたがつて、λsが単調に負方向へ変化す
る。一方、第2図から明らかなように、Pd置換
量が多くなると、σsとTxが低下し、逆にTcが上
昇する。これから、λsについての効果はPdが0.1
%以上のときに明らかに認められる。そして、そ
れが3.5%を越えると、σsが急激に低下し、しか
もTx<Tcとなり、その差が大きくなるので、通
常の磁気アニーリングによつて透磁率を高めるこ
とができない。したがつて、実用という観点から
Pd量は0.1〜3.5%の範囲内であることが望まし
い。
以上の事により(Co1-ZFez94-xMn6-yPdy(Si
−B)xある組成で望ましい特性を有するアモルフ
アス合金が得ることがわかつた。ただし 20≦x≦30,0.1≦y≦3.5,0<z≦0.05 でかつBを5原子%以上含む事とする。
以下、本発明の実施例およびその比較例をあげ
て具体的に説明する。
〔実施例 1〕 (Co0.54Fe0.04672Mn5PdSi11B11なる組成の母
合金を高周波誘導加熱により原料を溶解して得
た。これをいわゆる片ロール法と呼ばれる超急冷
方式により、前記母合金の溶融体を石英ノズルか
ら直径30cmの回転体の表面へ噴出させて、20mm
幅.40μm厚のアモルフアスリボンを得た。なお
アモルフアス相の同定はX線回折によつた。Tx
はDTA(示差熱分析)で、Tcは磁気天秤で、ま
たσs(室温)は振動試料型磁力計でそれぞれ求め
た。なおλsはアモルフアスリボンから直径8mmの
円板をストレインゲージ方法で決定した。
結果は次の通りである。
σs=96.2(emu/g) Tx=466(℃) Tc=430(℃) λs=+1.7×10-6 〔実施例 2〕 (Co0.954Fe0.04672Mn4Pd2Si11B11アモルフアス
合金を実施例1と同じ手順で作製した。その特性
は次の通りである。
σs=95.0(emu/g) Tx=461(℃) Tc=438(℃) λs=+1.5×10-6 〔実施例 3〕 (Co0.954Fe0.04672Mn3Pd3Si11B11アモルフアス
合金を実施例1と同じ手順で作製した。その特性
は次のとおりである。
σs=93.0(emu/g) Tx=450(℃) Tc=444(℃) λs=+1.4×10-6 〔比較例 1〕 (Co0.954Fe0.04672Mn6Si11B11アモルフアス合
金を実施例1と同じ手順で作製した。その特性は
次のとおりである。
σs=96.8(emu/g) Tx=466(℃) Tc=423(℃) λs=+2×10-6 〔比較例 2〕 (Co0.954Fe0.04672Mn2Pd4Si11B11アモルフアス
合金を実施例1と同じ手順で作製した。その特性
は次のとおりである。
σs=88.0(emu/g) Tx=429(℃) Tc=450(℃) 外そう値 λs=+1.3×10-6 以上説明したように、本発明はCo―Fe―Mn―
Si―B系アモルフアス磁性合金にPdを合計量に
対する原子百分率で0.1〜3.5%添加させたもの
で、これによりσs.Tx.Tcの緩やかに変化に対し
てλsを負方向に変化させ、より低下させることが
できる。このPdの添加効果がCo―Fe―Mn―Si
―B系アモルフアス磁性合金の特定の組成比のも
のに対してのみ認められるものでなく、他の組成
比の合金においても認められることは言うまでも
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本発明にかかる
アモルフアス磁性合金のPd置換量と諸特性との
関係を示す曲線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 原子組成パーセントで (Co1-zFez94-xMn6-yPdy(Si−B)xであらわさ
    れるアモルフアス磁性合金。 (ただし20≦x≦30,0.1≦y≦3.5,0<z≦
    0.05でかつBを5原子%以上含む事とする。)
JP15865479A 1979-12-05 1979-12-05 Amorphous magnetic alloy Granted JPS5681652A (en)

Priority Applications (1)

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JP15865479A JPS5681652A (en) 1979-12-05 1979-12-05 Amorphous magnetic alloy

Applications Claiming Priority (1)

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JP15865479A JPS5681652A (en) 1979-12-05 1979-12-05 Amorphous magnetic alloy

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Publication Number Publication Date
JPS5681652A JPS5681652A (en) 1981-07-03
JPS6358901B2 true JPS6358901B2 (ja) 1988-11-17

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ID=15676425

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JPH03111204U (ja) * 1990-02-27 1991-11-14

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JPS587805A (ja) * 1981-07-08 1983-01-17 Toshiba Corp 磁気ヘツド用非晶質合金

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JPS5681652A (en) 1981-07-03

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