JPH0549742B2 - - Google Patents

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JPH0549742B2
JPH0549742B2 JP58053950A JP5395083A JPH0549742B2 JP H0549742 B2 JPH0549742 B2 JP H0549742B2 JP 58053950 A JP58053950 A JP 58053950A JP 5395083 A JP5395083 A JP 5395083A JP H0549742 B2 JPH0549742 B2 JP H0549742B2
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JP
Japan
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magnetostriction
amorphous alloy
coercive force
squareness ratio
saturation magnetization
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JP58053950A
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JPS59179751A (ja
Inventor
Takao Sawa
Koichiro Inomata
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野) 本発明は可飽和リアクトルに適する非晶合金に
関する。
(発明の技術的背景及びその問題点) 電子計算機の周辺機器や一般通信機用の安定化
電源としては、近年、磁器増幅器を組込んだスイ
ツチング電源が広く用いられている。
この磁気増幅器を構成する主要部は可飽和リア
クトルであり、その鉄心には角形磁化特性にすぐ
れた磁心材料が必要とされている。
従来は、このような磁心材料としてはFe−Ni
結晶質合金から成るセンデルタ(商品名)が使用
されてきた。
しかしながら、センデルタは角形磁化特性には
すぐれているものの20kHz以上の高周波において
は保磁力大きくなつてうず電流損が増大して発熱
し、使用不能となる。そのため、磁気増幅器を組
込んだスイツチング電源のスイツチング周波数は
20kHz以下に限られていた。
一方、近年においては、スイツチング電源の小
型化・軽量化に対する要望と相俟つて、スイツチ
ング周波数のより高周波化が求められているが、
現在まで高周波における保磁力が小さく、かつ角
形特性及び熱安定性にすぐれた磁心材料で満足の
いくものは見出されていない。これらの点を改善
するものとして非晶質磁性合金が注目されてい
る。
本発明者らは、上記のような問題点に対して非
晶質合金を適用すべく鋭意研究を重ねた結果、飽
和磁化が5kG以上8.5kG以下で磁歪がほぼ零の非
晶質合金は20KHz以上の高周波において、低保磁
力で高角形性を持ち、特に熱および温度安定性に
すぐれ、可飽和リアクトルに好適であるとの事実
を見出し本発明を完成するに到つた。
(発明の目的) 本発明は、20KHz以上の高周波域での使用、と
りわけ50KHz以上においてもその保磁力(Hc)
が0.4エールステツド(Oe)以下と小さく、ま
た、その角形比(Br/B1)が85%以上と大きく
特にそれらの熱および温度安定性が優れた可飽和
リアクトル用非晶質合金の提供を目的とする。
(発明の概要) すなわち、本発明の非晶質合金は、飽和磁化が
5kG以上8.5kG以下であり、ほぼ磁歪0(磁歪±
5×10-6以下)であることを特徴とする。なお、
好ましくは磁歪±1×10-6以下がよく、磁歪がほ
ぼ0に近いこれらの合金は、可飽和リアクトル用
として好ましい特性を有する。このような合金と
しては、次式:(Co1-x-yFexMy100-z(SiaB1-az M=Ti,V,Cr,Mn,Ni,Y,Zr,Nb,
Mo,Hf,Ta,W,Re,希土類元素のいずれか
1種以上 x≦0.1 y≦0.2 20≦z≦28 0.40≦a≦0.55 または次式:(Co1-xFex100-z(SiaB1-az x≦0.1 20≦z≦28 0.40≦a≦0.55 で示される組成である。
本発明の非晶質合金においては、Si及びBは非
晶質化のために必要であるが、その合量zは20≦
z≦28に設定される。zが28を越えると飽和磁化
が5kG以下となり、温度安定性が悪く、逆に20よ
り少ないと結晶化温度(Tx)がキユーリー温度
(Tc)と同等あるいは低くなるため低保磁力およ
び高角形比が得られない。ここでzは好ましくは
23≦z≦28である。また、Feは得られる合金の
高磁束密度化に寄与し、また磁歪を零にする効果
があり、その組成比xはx≦0.1の範囲に設定さ
れる。xが0.1を越えると、全体の磁歪が大きく
なり、かつ保磁力(Hc)も増大するので好まし
くない。M(Ti,V,Cr,Mn,Ni,Y,Zr,
Nb,Mo,Hf,Ta,W,Re、希土類元素の1種
又は2種以上)は、合金の熱的安定性に関与しそ
の組成比yは飽和磁化が5kG以上8.5kG以下にな
るように0≦y≦0.2の範囲に設定される。ここ
で飽和磁化の値は、角形比の温度特性、保磁力の
エージング特性および初期値からすると5〜
7KGが好ましく、さらには5〜6kGが好ましい。
本発明の非晶質合金は、所定組成比の合金素材
を溶融状態から105゜C/秒以上の冷却速度で急冷
すること(液液体急冷法)によつて得られる。
本発明の非晶質合金、例えば単ロール法によつ
て製造された板状の液体として使用される。この
場合、厚みが25μmを超えると高周波における保
磁力が増大するので、通常、薄体の厚みを10〜
25μm(両端を含む)の範囲に設定するのが好まし
い。
本発明の非晶質合金を得るには、薄帯(要すれ
ばコアに成形したもの)を、所定の温度で熱処理
した後、急冷(例えば水中投入)することが望ま
しい。また、更に磁場中で熱処理することも効果
がある。
(発明の実施例) 実施例 1 (Co0.90Fe0.06Cr0.04)x(Si0.5B0.5100-xなる組
成比において、X=79、77、75、72の非晶質合金
の薄帯を単ロール法で作製した。各薄帯の幅およ
び板厚はそれぞれ5mm、20μmである。
これらの薄帯から18mm×12mm×5mmのトロイダ
ル状コアを成形し、Tc以上の最適な温度で熱処
理した後、水中急冷した。なお、X=79の試料は
TxとTcがほぼ等しかつたので、Tc近傍で熱処
理した。これらの試料の飽和磁化4πMS(曲線
A)、保磁力H(曲線B)、および角形比Br/B1
(曲線C)のX依存性を第1図に示す。
これよりX=79すなわち飽和磁化が8.5kG以上
の非晶質合金はBr/B1が小さく、Hが大きくな
ることが判る。この試料に関しては磁場中熱処理
をすることにより、Br/B1は約97%になるが、
Hが増加し0.80eほどとなることがある。
更に、これらの試料の角形比の温度安定性を第
2図に示す。図よりX=77、75は150℃まで高角
形比を維持しており、可飽和リアクトルとして適
用できる。またX=73について130℃までは充分
な角形比をしている。一方X=71では70℃で角形
比は90%となり、これ以上の温度で急激に低下す
る。可飽和リアクトルは、例えばスイツチングレ
ギユレーターなどに組み込む場合120℃程の環境
温度を考慮する必要があり飽和磁化が5kG以下の
非晶質合金は可飽和リアクトル用としては適用が
難かしい。
実施例 2 (Co0.90Fe0.05Nb0.03Cr0.02100-z(Si0.5B0.5z

る組成においてzを種々変化させることにより飽
和磁化を変化させた非晶質合金の薄帯を単ロール
法で作製した。各薄帯の幅および板厚はそれぞれ
5mm、18μmである。
これらの薄帯から15mm×10mm×5mmのトロイダ
ル状コアを成形し、Tc以上での歪取り熱処理を
行つた後、Tc以下での磁場熱処理(H=10e、時
間1時間一定)を行つた。
得られた試料の飽和磁化、50kHzにおける保磁
力の初期値(曲線D)および120℃で500時間経過
した際の保磁力の変化割合(曲線E)、50kHzに
おける角形比の室温における値に対する120℃に
おける値の変化割合(曲線F)を第3図に示す。
これより本発明の範囲の飽和磁化を有するコア
は、保磁力の経時変化が小さく角形比の温度によ
る変化も小さく、全ての特性において良好な結果
を有している。第3図より5〜6kGの場合が特に
特性劣化が小さいコアが得られていることが明ら
かとなる。
実施例 3 (Co0.94-wFewMo0.03Cr0.0274(Si0.5B0.526なる
組成比においてWを種々変化させるることにより
磁歪を変化させた非晶質合金の薄帯を単ロール法
で作製した。各薄帯の幅および板厚はそれぞれ5
mm、20μmである。
これらの薄帯から15mm×10mm×5mmのトロイダ
ル状コアを成形し、最適歪取り熱処理を施した後
磁場熱処理(H=10e、時間1時間一定)を行つ
た。
得られた試料の50kHzにおける角形比(曲線
G)と保磁力(曲線H)を第4図に示す。
これより、本発明の範囲の磁歪を有するコアは
角形比が高く、保磁力が小さく優れた特性を有し
ていることは明らかである。
なお、磁歪はストレインゲージ法により測定し
ており、磁歪が0の材料は樹脂コーテイングを施
した場合においても磁気特性の劣化の全く生じな
い組成である。
(発明の効果) 以上述べたように飽和磁化が5kG以上8.5kG以
下で磁歪がほぼ0の非晶質合金は、温度安定性が
よく、更に低保力、高角形比を有しており、可飽
和リアクトルに適している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、非晶質合金の飽和磁化、保磁力、角
形比を示すグラフ、第2図は角形比の温度安定性
を示すグラフであり、第3図は非晶質合金の飽和
磁化に対する保磁力の初期値および経時変化、角
形比の温度による変化の関係を示すグラフ、第4
図は非晶質合金の磁歪に対する角形比と保磁力の
関係を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式で示される組成を有し、かつ飽和磁化が
    5kG以上8.5kG以下であつて、磁歪が±5×10-6
    以下である可飽和リアクトル用非晶質合金。 (Co1-x-yFexMy100-z(SiaB1-az M=Ti,V,Cr,Mn,Ni,Y,Zr,Nb,
    Mo,Hf,Ta,W,Re,希土類元素のいずれか
    1種以上 x≦0.1 y≦0.2 20≦z≦28 0.40≦a≦0.55 2 次式で示される組成を有し、かつ飽和磁化が
    5kG以上8.5kG以下であつて、磁歪が±5×10- 6
    以下である可飽和リアクトル用非晶質合金。 (Co1-xFex100-z(SiaB1-az x≦0.1 20≦z≦28 0.40≦a≦0.55
JP58053950A 1983-03-31 1983-03-31 可飽和リアクトル用非晶質合金 Granted JPS59179751A (ja)

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