JPS6356577B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (a) 発明の技術分野 本発明は、販売時点情報管理（Point Of
Sales：以下POSという）システムの電子レジス
タに係り、特に制御装置とコンピユータセンタ間
の回線が異常な時にも、マークダウンの為の更新
データを各端末装置に送信することができるマー
クダウン方式に関す。

(b) 技術の背景 近来、コンピユータネツトワークシステムの普
及に伴ないデパート、スーパーマーケツト等にお
いてPOS端末機として電子レジスタが広く利用
されている。

電子レジスタは店員等のオペレータによつて操
作され、デイスプレイに順次商品価格が表示さ
れ、最後に押釦指示により合計金額が表示され、
プリンタによつて販売取引毎にレシートを発行
し、同時にジヤーナルを記録する。

そしてこのレジスタ機能の他、商品別販売情報
をオンラインで逐一コンピユータセンタに送り、
売上集計をはじめ在庫管理、仕入管理等の商品管
理を総合的に行う情報管理システムの入力機能を
担つている。

従つて電子レジスタとコンピユータセンタとを
結ぶ回線に異常が生じて回線断等になつた時に
は、コンピユータセンタから各端末装置にマーク
ダウン、即ち、タイムサービス等の商品価格変更
の為の更新データを送信することができないの
で、これをカバーしてシステムの運用に支障のな
いように配慮することが望ましい。

(c) 従来技術と問題点 以下、POSシステムを例にとつて従来方法に
ついて第１図及び第２図を参照して説明する。第
１図は本発明が適用されるオンラインシステムの
概要を示すブロツク図、第２図は第１図の電子レ
ジスタを例示する斜視図である。

第１図に示すように、複数台の電子レジスタ１
ａ，１ｂ，…が構内回線によつて簡易型ターミナ
ルコントローラ（以下Ｔ／Ｃという）２に接続さ
れＴ／Ｃ２は通信回線によつてコンピユータセン
タ３に接続されている。

このように例えば各店舗毎にコンピユータセン
タ３との間にオンラインシステムが構成されてい
る。

Ｔ／Ｃ２は複数の電子レジスタ１ａ，１ｂ，…
の端末装置をブランチして制御する機能を有し、
また図示省略したデータ記憶部を備えていて、コ
ンピユータセンタ３と各電子レジスタ１ａ，１
ｂ，…間のデータの相互送受信の中継をする機能
を有している。

コンピユータセンタ３は複数の電子レジスタ１
ａ，１ｂ，…から送られてきた取引データを図示
省略した中央処理装置（以下CPUという）で演
算等の処理をするPOSシステムの運用の中枢を
なすものである。

また第２図は電子レジスタ１ａ，１ｂ，…の例
として電子レジスタ１ａを示しており、他の電子
レジスタ１ｂ，…も同様である。

図に示すように、電子レジスタ１ａはデイスプ
レイ４、プリンタ部５、制御部６、キーボード部
７及びキヤツシユドロア８で構成されており、キ
ヤツシユドロア８の上面にプリンタ部５と制御部
６が左右に、またキーボード部７が前方に配置さ
れ、キーボード部７の後方に接してデイスプレイ
４が配置されている。

プリンタ部５の上面中央部にはレシート発行口
９及び伝票挿入口１０が設けられている。

伝票挿入口１０は現金以外の取引、例えばクレ
ジツトカードによる取引等の場合に、伝票に印字
して発行する時に伝票が挿入される。

このような構成及び機能を有するので、図示省
略したオペレータによるキーボード部７の操作入
力によつて信号が制御部６に送られ、制御部６の
指令信号により商品番号、商品名、単価、オペレ
ータへの操作指示が逐一デイスプレイ４に表示さ
れ、最後に必要な計算処理が行われて合計金額及
び釣銭等が表示される。

取引データの入力の進行と共に、プリンタ部５
によつて図示省略したレシート及びジヤーナルの
印字が行われ、最後に合計金額等が印字される
と、レシートはレシート発行口９より発行され
る。

次にキヤツシユドロア８が開いて前に出てくる
ので現金の出納が行われる。取引が終了すると取
引終了釦７ａが押され、取引毎の取引データは
Ｔ／Ｃ２を経由してコンピユータセンタ３に送信
される。

この間オペレータの操作ミスがあつた場合には
デイスプレイ４に警告表示等が表示され、処理の
誤りを正すようになつている。

取引データの入力をオペレータによるキーボー
ド部７の操作によらず、バーコード読取装置によ
つて商品の包装等に記されたバーコードを読み取
つて入力する方法も行われるが、こゝでは説明を
省略する。なお、電子レジスタ１ａは何れの方法
も兼用できる。

かゝるPOSシステムにおいて、日替りや営業
時間内に、マークダウン、即ち、指定商品の価格
変更（例えばタイムサービス）等が行われる。

これは予め計画されていてマークダウンスケジ
ユールといわれ、図示省略した計画表が各電子レ
ジスタ１ａ，１ｂ，…のオペレータに配布されて
いるが、更新データは計画された時間にコンピユ
ータセンタ３からＴ／Ｃ２に伝送し、各電子レジ
スタ１ａ，１ｂ，…は夫々のキーボード部７の更
新データ要求釦７ｂを押すことによつて、Ｔ／Ｃ
２より更新データを受信することができる。

また更新データ要求釦７ｂを押すことなく、設
定されている時間にＴ／Ｃ２より伝送される更新
データも受信することができる。

電子レジスタ１ａ，１ｂ，…ではこの更新デー
タを記憶して、以後の取引には更新されたデータ
が使用される。

しかしながらこの方法によると、Ｔ／Ｃ２とコ
ンピユータセンタ３との間の回線に異常が発生し
て回線断になつた場合には、コンピユータセンタ
３からの更新データを受信することができないの
で、各電子レジスタ１ａ，１ｂ，…のオペレータ
は計画表に従つて、更新データを入力するという
方法を取らざるを得ない。

すべての電子レジスタ１ａ，１ｂ，…のオペレ
ータが同じ内容の更新データを入力することは大
きな工数を必要とするばかりでなく、入力洩れや
入力ミスが発生するので、これをチエツクする工
数も掛るという欠点がある。

(d) 発明の目的 本発明の目的は、上記の欠点を解決する為のも
ので、制御装置とコンピユータセンタ間の回線が
異常な時にも、更新データを各端末装置に送信す
ることができるマークダウン方式を提供するにあ
る。

(e) 発明の構成 本発明は、端末装置に更新データを操作入力す
る入力手段と、入力手段によつて入力される更新
データを制御装置に送信する送信手段とを備え、
制御装置とコンピユータセンタ間の回線が異常な
時に、入力手段によつて入力された更新データを
送信手段によつて送信するマークダウン方式であ
り、かくすることにより目的を達成することがで
きる。

(f) 発明の実施例 以下、本発明の一実施例を第３図及び第４図を
参照して説明する。第３図は本発明による実施例
を示すブロツク図、第４図は第３図のフローチヤ
ートである。全図を通じて同一符号は同一対象物
を示す。

第３図において、６ａは主制御部、１１はフア
イル部、１２はフアイル制御部、１２ａは格納ポ
インタ、１２ｂは出力ポインタ、１３はプリンタ
部、１４は送受信データ制御部、１５はデータバ
ツフア、１６はラインアダプタ、１７はキーボー
ド部、１７ａは更新データ入力指示釦を示す。

主制御部６ａは各部の動作制御を行うと共に、
取引データ等を集計する演算処理等を行う機能を
有している。

フアイル部１１はＴ／Ｃ２より送信入力される
商品価格等のデータ及び更新データ、キーボード
部４より入力される取引データ及び更新データ等
を記憶するものである。

フアイル制御部１２はフアイル部１１に記憶さ
れるデータを制御するもので、格納ポインタ１２
ａ及び出力ポインタ１２ｂを備えている。

格納ポインタ１２ａは入力データをフアイル部
１１のどの領域に格納するかを指定する機能を有
している。

出力ポインタ１２ｂはフアイル部１１に格納さ
れているデータのどの領域のものを出力するかを
指定するものである。

プリンタ制御部１３はプリンタ部４の印字動作
を制御する機能を有している。

送受信データ制御部１４はＴ／Ｃ２より受信す
る更新データ等をフアイル制御部１２に送つてフ
アイル部１１に記憶し、またフアイル部１１に記
憶された取引データ及び更新データ等をＴ／Ｃ２
へ送信する機能を有している。

データバツフア１５は送受信データを一時保持
するものである。

ラインアダプタ１６はＴ／Ｃ２側との送受信を
制御するものである。

キーボード部１７は第２図の従来例で説明した
キーボード部７の機能を有すると共に、更新デー
タ入力指示釦１７ａを備えている。

このような構成及び機能を有するので、第３図
において、まず通常取引の時は、キーボード部１
７より入力された取引データは格納ポインタ１２
ａの指定するフアイル部１１の記憶領域に格納さ
れる。取引データの入力が終了して取引終了釦７
ａが押されると、出力ポインタ１２ｂの指令によ
つてフアイル部１１に格納された取引データは出
力され、プリンタ部１３はプリンタ部５に印字を
指令し、レシート及びレジスタに印字される。

そして印字が終了するとプリンタ制御部１３は
主制御部６ａに信号し、主制御部６ａはフアイル
制御部１２に指令してフアイル部１１に格納され
ていた取引データはクリヤされる。

次に更新データの受信について説明すると、ま
ずコンピユータセンタ３からＴ／Ｃ２に更新デー
タが送られて、Ｔ／Ｃ２のデータ記憶部に記憶さ
れ、次いで電子レジスタ１ａ，１ｂ，…の何れか
のキーボード部１７の更新データ要求釦７ｂをお
すと、Ｔ／Ｃ２より構内回線によつてラインアダ
プタ１６に送られてくる。

受信された更新データはデータバツフア１５に
保持され、次いで送受信データ制御部１４によつ
てフアイル制御部１２に送られ、格納ポインタ１
２ａの指定するフアイル部１１の対応する商品価
格データ等を更新して格納される。

このようにして更新データが順次送られてきて
格納され、以後の取引はこの更新データが使用さ
れる。

そしてＴ／Ｃ２とコンピユータセンタ３の間が
回線の異常で回線断となつて、回線断の継続中に
更新データを各電子レジスタ１ａ，１ｂ，…へ送
信する必要が生じた場合には、電子レジスタ１
ａ，１ｂ，…の特定のもの或いは取引が空いてい
るものを選び、例えば電子レジスタ１ａを選んだ
として、第４図に示すように、まず更新データ入
力指示釦１７ａを押してから、計画表に記載され
ている更新データを操作入力する。

入力された更新データは順次フアイル部１１の
格納ポインタ１２ａが指定した記憶領域に、既に
格納されている対応するデータを更新して格納さ
れる。

すべての更新データが入力されて、取引終了釦
７ａが押されると、出力ポインタ１２ｂによつて
フアイル部１１の更新データが順次指定されて読
み出され、送受信制御部１４によつてデータバツ
フア１５に保持され、次いでラインアダプタ１６
より構内回線を経てＴ／Ｃ２に送られる。

Ｔ／Ｃ２に送られた更新データは図示していな
い記憶部に記憶される。この記憶部は回線正常時
にはコンピユータセンタ３より送られる更新デー
タが記憶されるものである。

するとＴ／Ｃ２に更新データが記憶されたこと
が、他の電子レジスタ１ｂ，…に連絡され、夫々
更新データ要求釦７ｂを押すと、Ｔ／Ｃ２に記憶
されている更新データが電子レジスタ１ｂ，…に
送られる。以後の取引にはこの更新データが使用
される。

電子レジスタ１ａではキーボード部１７から入
力されてフアイル部１１に記憶されている更新デ
ータがそのまゝ使用できることは勿論である。

また他の電子レジスタ１ｂ，…の何れか１台か
ら更新データを入力しても良いことは言うまでも
ない。

このようにしてＴ／Ｃ２とコンピユータセンタ
３間の回線断の場合に、１台の電子レジスタ１ａ
から更新データを入力してＴ／Ｃ２に記憶させる
ことによつて、回線正常時と同様に他の電子レジ
スタ１ｂ，…に更新データを送ることができ、回
線断の場合でも少ない工数でデータの更新を行う
ことができる。

上記例では電子レジスタ１ａ，１ｂ，…の何れ
か１台から更新データを入力する例を説明した
が、Ｔ／Ｃ２が電子レジスタ以外の操作入力手段
を有する端末装置を有している場合には、その端
末装置より更新データを入力することもでき同様
の効果が得られる。

(g) 発明の効果 以上説明したように本発明によれば、コンピユ
ータセンタと制御装置間の回線断時に、制御装置
に端末装置より更新データを入力して、他の端末
装置に送信することができるので、 複数の端末装置のオペレータが更新データを
入力する必要がなく、工数が削減されて作業が
効率化される。

更新データの入力が１個所で、入力洩れや入
力ミスのチエツクが容易であるので、業務の信
頼性を高めることができる。

複数の端末装置の何れからでも更新データを
入力することでき、システムを安定化させるこ
とができる。

という効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用されるオンラインシステ
ムの概要を示すブロツク図、第２図は第１図の電
子レジスタを例示する斜視図、第３図は本発明に
よる実施例を示すブロツク図、第４図は第３図の
フローチヤートである。 図において、１ａ，１ｂ，…は電子レジスタ、
２は簡易型ターミナルコントローラ（Ｔ／Ｃ）、
３はコンピユータセンタ、５はプリンタ部、６ａ
は主制御部、７，１７はキーボード部、７ａは取
引終了釦、７ｂは更新データ要求釦、１７ａは更
新データ入力指示釦、１１はフアイル部、１２は
フアイル制御部、１２ａは格納ポインタ、１２ｂ
は出力ポインタ、１３はプリンタ制御部、１４は
送受信制御部、１５はデータバツフア、１６はラ
インアダプタを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数の端末装置と、該端末装置を制御する制
   御装置とを備え、前記制御装置とコンピユータセ
   ンタとを回線で連結して交信を行うオンラインシ
   ステムにおいて、前記端末装置に更新データを操
   作入力する入力手段と、該入力手段によつて入力
   される更新データを前記制御装置に送信する送信
   手段とを備え、前記制御装置とコンピユータセン
   タ間の前記回線が異常な時に、前記端末装置によ
   つて生成された更新データを前記制御装置を介し
   て他の端末装置へ供給することを特徴とするマー
   クダウン方式。