JPS6356348B2 - - Google Patents
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- JPS6356348B2 JPS6356348B2 JP11622279A JP11622279A JPS6356348B2 JP S6356348 B2 JPS6356348 B2 JP S6356348B2 JP 11622279 A JP11622279 A JP 11622279A JP 11622279 A JP11622279 A JP 11622279A JP S6356348 B2 JPS6356348 B2 JP S6356348B2
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- Pens And Brushes (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、獣毛に近似した長い尖鋭長を有する
合成繊維の製法に関するものである。
合成繊維の製法に関するものである。
現在、各種獣毛の用途としては、主に次のよう
なものがあげられる。
なものがあげられる。
(1) 毛皮として用いる場合(ミンク、キツネ等)
(2) 毛筆、画筆などの筆類に用いる場合(イタ
チ、タヌキ等) (3) 繊維として単独あるいは混紡して編織物とす
る場合(アンゴラウサギ、モヘア等) これらの獣毛は、毛を刈らない場合、先端に近
づくにつれ徐々に細くなり、最先端は極めてシヤ
ープな尖鋭形状を有しているのが大きな特徴の一
つである。
チ、タヌキ等) (3) 繊維として単独あるいは混紡して編織物とす
る場合(アンゴラウサギ、モヘア等) これらの獣毛は、毛を刈らない場合、先端に近
づくにつれ徐々に細くなり、最先端は極めてシヤ
ープな尖鋭形状を有しているのが大きな特徴の一
つである。
従来、合成繊維で、これらの獣毛に近い形状の
尖鋭端を得るための試みが、種々提案されてい
る。
尖鋭端を得るための試みが、種々提案されてい
る。
これらの中で比較的良好な尖鋭形状が得られる
ものとしては、たとえばポリエステルの加水分解
性を利用した特公昭50−40195があげられる。
ものとしては、たとえばポリエステルの加水分解
性を利用した特公昭50−40195があげられる。
しかしながら、これらの尖鋭化合成繊維は、獣
毛にくらべ耐久性の点ではすぐれているが尖鋭長
が短かく、先端部の感触、柔軟性、筆にした場合
の液保持性が十分でない。
毛にくらべ耐久性の点ではすぐれているが尖鋭長
が短かく、先端部の感触、柔軟性、筆にした場合
の液保持性が十分でない。
本発明者らは、この点について検討した結果、
特定の断面を有する合成繊維を尖鋭化処理した場
合、尖鋭長の長い獣毛調尖鋭化合成繊維が得られ
ることを見出した。
特定の断面を有する合成繊維を尖鋭化処理した場
合、尖鋭長の長い獣毛調尖鋭化合成繊維が得られ
ることを見出した。
すなわち本発明は、「合成繊維の束状集合体の
少なくとも一端を液中で分解又は溶解処理して尖
鋭端を有する繊維を製造する方法において、材料
繊維として横断面内に複数の凹部と、中心から外
側に向つて徐々に細くなる複数の凸部を有する合
成繊維を用いることを特徴とする獣毛調尖鋭化合
成繊維の製法」にある。
少なくとも一端を液中で分解又は溶解処理して尖
鋭端を有する繊維を製造する方法において、材料
繊維として横断面内に複数の凹部と、中心から外
側に向つて徐々に細くなる複数の凸部を有する合
成繊維を用いることを特徴とする獣毛調尖鋭化合
成繊維の製法」にある。
本発明により、尖鋭長が長く液保持性の良い筆
用の合成繊維、獣毛調あるいは毛皮調の編織物、
植毛品などに適した合成繊維が得られる。また、
本発明の繊維を電気植毛あるいは、スライバーニ
ツテイング等の公知の技術を用いて毛皮調構造物
を製造した場合、従来の丸断面あるいは偏平断面
の尖鋭化合成繊維にくらべ、分繊性が良いため工
程通過性が改善されるのみならず、製品の外観、
光沢、風合等も良好となることが見出された。
用の合成繊維、獣毛調あるいは毛皮調の編織物、
植毛品などに適した合成繊維が得られる。また、
本発明の繊維を電気植毛あるいは、スライバーニ
ツテイング等の公知の技術を用いて毛皮調構造物
を製造した場合、従来の丸断面あるいは偏平断面
の尖鋭化合成繊維にくらべ、分繊性が良いため工
程通過性が改善されるのみならず、製品の外観、
光沢、風合等も良好となることが見出された。
すなわち本発明の繊維は、あらゆる獣毛分野に
好適に用いることができる。
好適に用いることができる。
次に本発明の構成について詳述する。
本発明に用いる材料繊維の断面形状の一例を第
1図のa〜eに示す。ただし、かかる例示物に限
定されるものではない。本発明に用いる材料繊維
は、単繊維の断面形状において複数の凹部と、複
数の凸部を有しており、かつ凸部は、外側に向つ
て徐々に細くなる形状であるのを特徴とする。
1図のa〜eに示す。ただし、かかる例示物に限
定されるものではない。本発明に用いる材料繊維
は、単繊維の断面形状において複数の凹部と、複
数の凸部を有しており、かつ凸部は、外側に向つ
て徐々に細くなる形状であるのを特徴とする。
本発明者らの検討によれば、本発明の構成を有
しない形状の一例、第2図のa〜dは、公知の尖
鋭化方法では、獣毛に近似した長い尖鋭長は得ら
れないことが見出された。また、凸部の数の上限
については、特に限定されないが、工業的な製造
上の問題および効果の面から20個以下のものが好
ましい。
しない形状の一例、第2図のa〜dは、公知の尖
鋭化方法では、獣毛に近似した長い尖鋭長は得ら
れないことが見出された。また、凸部の数の上限
については、特に限定されないが、工業的な製造
上の問題および効果の面から20個以下のものが好
ましい。
本発明において、より好ましい断面形状は、変
形度が1.1〜5.0、より好ましくは1.2〜4.0である。
形度が1.1〜5.0、より好ましくは1.2〜4.0である。
ここで、変形度=外接円の直径/内接円の直径
で表わされる。
で表わされる。
変形度が1.1以下の場合も、変形度が5以上の
場合も安定した獣毛なみの長い尖鋭長が得られに
くいことが多く、またフイブリル化等を起こしや
すい問題がある。
場合も安定した獣毛なみの長い尖鋭長が得られに
くいことが多く、またフイブリル化等を起こしや
すい問題がある。
特殊な断面形状の繊維を用いることにより尖鋭
長が長くなることは本発明者が見出した経験的事
実であつてその理由は明確でない。ただし束状繊
維の端面からの分解液の拡散が良いために、繊維
表面が分解除去される領域がより束の内部にまで
及ぶためと考えられる。
長が長くなることは本発明者が見出した経験的事
実であつてその理由は明確でない。ただし束状繊
維の端面からの分解液の拡散が良いために、繊維
表面が分解除去される領域がより束の内部にまで
及ぶためと考えられる。
合成繊維で従来品よりより長い尖鋭長を実現で
きることは、より獣毛ライクにできることを意味
する。つまり、毛皮、毛筆、刺毛として混紡した
場合など表面の風合、品位などを一段と改善でき
る。また、条件設定により従来より広い範囲の
種々の尖鋭長を有する合成繊維を得ることができ
る。
きることは、より獣毛ライクにできることを意味
する。つまり、毛皮、毛筆、刺毛として混紡した
場合など表面の風合、品位などを一段と改善でき
る。また、条件設定により従来より広い範囲の
種々の尖鋭長を有する合成繊維を得ることができ
る。
尖鋭長は繊維の断面形状以外に、分解処理の条
件により変動するものであるが、本発明の方法に
よれば、同一の処理条件を採用した場合には円断
面の繊維にくらべ同等またはそれ以上の尖鋭長を
与える。
件により変動するものであるが、本発明の方法に
よれば、同一の処理条件を採用した場合には円断
面の繊維にくらべ同等またはそれ以上の尖鋭長を
与える。
本発明において、繊維材料の太さについては、
特に限定されないが、獣毛を考慮した場合、最大
長径が20〜200μ程度のものが好適である。
特に限定されないが、獣毛を考慮した場合、最大
長径が20〜200μ程度のものが好適である。
繊維の長さについては特に限定されず任意の長
さにすることができる。
さにすることができる。
繊維材料が本発明の断面形状である場合、凹凸
を有する断面であつても、先端部が実質的に点状
の良好な尖鋭化形状が得られる。
を有する断面であつても、先端部が実質的に点状
の良好な尖鋭化形状が得られる。
本発明の尖鋭端を有する合成繊維の製造方法は
合成繊維を表面から分解までまたは溶解しうる薬
品を用いて、束状の合成繊維を処理することによ
り得られる、これらの一例としてポリエステルの
加水分解性を利用した、特公昭50−40195の方法
や、本発明者等の特願昭52−105070の方法をあげ
ることができる。
合成繊維を表面から分解までまたは溶解しうる薬
品を用いて、束状の合成繊維を処理することによ
り得られる、これらの一例としてポリエステルの
加水分解性を利用した、特公昭50−40195の方法
や、本発明者等の特願昭52−105070の方法をあげ
ることができる。
たとえば、本発明の断面形状を有する繊維を束
状に集束し、適当な長さにカツトした単繊維束の
端面部を加水分解溶液に一定の深さまで浸漬して
加水分解条件下で処理する方法や耐加水分解性の
材質で側面が被覆された単繊維束を、加水分解溶
液中に完全浸漬して加水分解条件下で処理するこ
とにより容易に得ることができる。
状に集束し、適当な長さにカツトした単繊維束の
端面部を加水分解溶液に一定の深さまで浸漬して
加水分解条件下で処理する方法や耐加水分解性の
材質で側面が被覆された単繊維束を、加水分解溶
液中に完全浸漬して加水分解条件下で処理するこ
とにより容易に得ることができる。
本発明の繊維素材は、特に限定されるものでは
ないが、適当な濃度のアルカリにより表面から容
易に加水分解される性質をもつ、ポリエステル系
繊維、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、あるいはこれらを主体
とする共重合体が好ましく用いられる。
ないが、適当な濃度のアルカリにより表面から容
易に加水分解される性質をもつ、ポリエステル系
繊維、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、あるいはこれらを主体
とする共重合体が好ましく用いられる。
以上のように、本発明の繊維は本発明の範囲内
で断面形状、太さなどを適切にとることにより (1) 筆類の用途においては、尖鋭長が長いため筆
の形態が良好でありかつ保液性が良好であつて
しかも耐久性が良好であるという特徴を有す
る。
で断面形状、太さなどを適切にとることにより (1) 筆類の用途においては、尖鋭長が長いため筆
の形態が良好でありかつ保液性が良好であつて
しかも耐久性が良好であるという特徴を有す
る。
(2) 獣毛混調布帛、あるいは毛皮調布帛に適用し
た場合、尖鋭長が長いことによる外観風合の改
良はもちろんのこと、断面において凹凸を有す
るため、繊維の分離性がよく工程通過性(紡績
時の分繊性、電植パイルの分繊性など)が改善
され品質面においてもねとつき感がなくさらり
とした風合、落ちついた光沢のものが得られる
特徴を有する。
た場合、尖鋭長が長いことによる外観風合の改
良はもちろんのこと、断面において凹凸を有す
るため、繊維の分離性がよく工程通過性(紡績
時の分繊性、電植パイルの分繊性など)が改善
され品質面においてもねとつき感がなくさらり
とした風合、落ちついた光沢のものが得られる
特徴を有する。
等の効果を有する。
以下、本発明を実施例に従つて説明する。
実施例 1
第1図dのごとき八葉形の断面形状のポリエチ
レンテレフタレートからなる単繊維(最大長径
100μ、変形度1.5、長さ60mm)を繊維長方向に揃
えて直径30mmの繊維束を作成した。その束の一端
を、水酸化ナトリウム30%の液に10mm浸漬し、
110℃で30分間処理して一端を尖鋭化した後、尖
鋭部を十分水洗しサクサンで中和水洗して乾燥し
た。この繊維の尖鋭長を光顕観察(注)により求めた
ところ8mmであつた。
レンテレフタレートからなる単繊維(最大長径
100μ、変形度1.5、長さ60mm)を繊維長方向に揃
えて直径30mmの繊維束を作成した。その束の一端
を、水酸化ナトリウム30%の液に10mm浸漬し、
110℃で30分間処理して一端を尖鋭化した後、尖
鋭部を十分水洗しサクサンで中和水洗して乾燥し
た。この繊維の尖鋭長を光顕観察(注)により求めた
ところ8mmであつた。
次いで、束直径10mmのモデル筆を作り性能を評
価したところボタ落ちが少なく、後述する比較例
1の丸断面糸から得られたものに比べ、筆記距離
は2.4倍に達した。因に墨の保持量は2.0倍であつ
た。
価したところボタ落ちが少なく、後述する比較例
1の丸断面糸から得られたものに比べ、筆記距離
は2.4倍に達した。因に墨の保持量は2.0倍であつ
た。
比較例 1
同じ単繊維太さで丸断面のポリエチレンテレフ
タレート繊維を用いる以外は実施例1に準じて尖
鋭化繊維を作つたところ尖鋭長は5mmであつた。
タレート繊維を用いる以外は実施例1に準じて尖
鋭化繊維を作つたところ尖鋭長は5mmであつた。
(注) 尖鋭長は倍率100倍の繊維の側面の顕微鏡観
察において先端から径の変化が認められなくな
つた点までの距離(mm)を示す。(n=5の平
均値) 実施例 2 第1図のbのごとき偏平十字断面形状のポリブ
チレンテレフタレート(酸化チタン1%含有)か
らなる単繊維(断面の長径70μ、断面の短径35μ、
変形度2.5、突起の数4個、凹部の数4個)の束
状に集束し直径約50mmの繊維束とし、その側面を
紙で被覆した。この繊維束を100mmの長さに切断
したものを水酸化ナトリウム40%の液中に完全浸
漬し、100℃で90分間処理して両端を尖鋭化した
後、十分水洗し、サクサンで中和水洗して乾燥し
た。得られた両端尖鋭化繊維は、中央部はほぼ原
糸の断面形状に近く、両端部は良好な尖鋭形状を
示している。尖鋭長は8mmで先端の最大径は2μ
以下であつた。
察において先端から径の変化が認められなくな
つた点までの距離(mm)を示す。(n=5の平
均値) 実施例 2 第1図のbのごとき偏平十字断面形状のポリブ
チレンテレフタレート(酸化チタン1%含有)か
らなる単繊維(断面の長径70μ、断面の短径35μ、
変形度2.5、突起の数4個、凹部の数4個)の束
状に集束し直径約50mmの繊維束とし、その側面を
紙で被覆した。この繊維束を100mmの長さに切断
したものを水酸化ナトリウム40%の液中に完全浸
漬し、100℃で90分間処理して両端を尖鋭化した
後、十分水洗し、サクサンで中和水洗して乾燥し
た。得られた両端尖鋭化繊維は、中央部はほぼ原
糸の断面形状に近く、両端部は良好な尖鋭形状を
示している。尖鋭長は8mmで先端の最大径は2μ
以下であつた。
比較例 2
ポリエチレンテレフタレートの第2図のaのご
とき橢円断面形状の繊維(長径70μ、短径35μ、
変形度2、突起の数2、凹部なし)を用いて実施
例2と同様に処理した。得られた両端尖鋭化繊維
は、先端の最大径が30μ、尖鋭長が3mm以下で尖
鋭形状が本発明にくらべて劣る。
とき橢円断面形状の繊維(長径70μ、短径35μ、
変形度2、突起の数2、凹部なし)を用いて実施
例2と同様に処理した。得られた両端尖鋭化繊維
は、先端の最大径が30μ、尖鋭長が3mm以下で尖
鋭形状が本発明にくらべて劣る。
これら二つの両端尖鋭化繊維を、アンゴラライ
ク刺毛として下記混紡割合で紡績し、編地にし
た。
ク刺毛として下記混紡割合で紡績し、編地にし
た。
両端尖鋭化繊維 5%
アクリル繊維 45%
ウール 50%
本発明の尖鋭化繊維は比較例にくらべて尖鋭形
状が良好であるのみならず、刺毛のカールが少な
く、よりアンゴラライクは刺毛状態であることが
認められた。
状が良好であるのみならず、刺毛のカールが少な
く、よりアンゴラライクは刺毛状態であることが
認められた。
実施例3、比較例3
第1図のeのごとく偏平六葉形のポリブチレン
テレフタレートからなる単繊維(断面の最大長径
50μ、断面の最大短径40μ、変形度2.5、突起の数
6個、凹部の数6個)を束状に集束し、直径約30
mmの繊維束とし、その側面を紙で被覆した。この
繊維束を20mmの長さに切断したものを実施例2と
同様の処理をして両端尖鋭化繊維を得た。尖鋭長
は7mmであつた。一方比較例3として同じ素材を
用いた丸断面形状の繊維(直径50μ)を用いて同
様に処理したところ尖鋭長は5mmであつた。
テレフタレートからなる単繊維(断面の最大長径
50μ、断面の最大短径40μ、変形度2.5、突起の数
6個、凹部の数6個)を束状に集束し、直径約30
mmの繊維束とし、その側面を紙で被覆した。この
繊維束を20mmの長さに切断したものを実施例2と
同様の処理をして両端尖鋭化繊維を得た。尖鋭長
は7mmであつた。一方比較例3として同じ素材を
用いた丸断面形状の繊維(直径50μ)を用いて同
様に処理したところ尖鋭長は5mmであつた。
これら二つの両端尖鋭化繊維を樹脂を塗布した
T/R織物の表面に電気植毛して、毛皮調の布帛
を得た。
T/R織物の表面に電気植毛して、毛皮調の布帛
を得た。
本発明の尖鋭化繊維からなる植毛品は、比較例
がねとつき気味に対して風合がさらりとしてお
り、品位は極めて良好であることが認められた。
がねとつき気味に対して風合がさらりとしてお
り、品位は極めて良好であることが認められた。
実施例4、比較例4
第1図のcのごとき偏平十字断面形状のポリブ
チレンテレフタレートからなる単繊維(断面の長
径100μ、断面の短径30μ、変形度3.0、突起の数2
個、凹部の数4個)を束状に集束し直径約50mmの
繊維束とし、その側面を紙で被覆した。この繊維
束を60mmの長さに切断し、実施例2と同様の処理
をして両端尖鋭化繊維を得た。該繊維は、両端と
も極めて良好な尖鋭形状を示している。尖鋭長は
7mmで先端の最大径は5μ以下であつた。
チレンテレフタレートからなる単繊維(断面の長
径100μ、断面の短径30μ、変形度3.0、突起の数2
個、凹部の数4個)を束状に集束し直径約50mmの
繊維束とし、その側面を紙で被覆した。この繊維
束を60mmの長さに切断し、実施例2と同様の処理
をして両端尖鋭化繊維を得た。該繊維は、両端と
も極めて良好な尖鋭形状を示している。尖鋭長は
7mmで先端の最大径は5μ以下であつた。
一方比較例4として同じ素材を用いた橢円断面
形状の繊維(長径100μ、短径30μ、変形度3.0、突
起の数2、凹部なし)を用いて同様に処理した。
形状の繊維(長径100μ、短径30μ、変形度3.0、突
起の数2、凹部なし)を用いて同様に処理した。
得られた尖鋭化繊維は、尖鋭長が4mm、先端の
最大径が40μ、で尖鋭形状が本発明にくらべかな
り劣る。
最大径が40μ、で尖鋭形状が本発明にくらべかな
り劣る。
これらの尖鋭化繊維を下記割合で混合し1山の
ローラカードに通し15g/mのスライバーとし
た。
ローラカードに通し15g/mのスライバーとし
た。
モダアクリル繊維(3d×38mm) 50%
両端尖鋭化繊維 50%
スライバーをスライバーニツテイングにより立
毛製品を作製した。(地糸アクリル20番手2本引
き揃え、目付700g/m2)、編地を開布後アクリル
樹脂を用いてパツキングしパイル表面を140℃に
加熱したポリツシヤーを用いて仕上げ加工を行な
つた。得られた立毛製品は外観、風合とも本発明
例の方が良好であつた。
毛製品を作製した。(地糸アクリル20番手2本引
き揃え、目付700g/m2)、編地を開布後アクリル
樹脂を用いてパツキングしパイル表面を140℃に
加熱したポリツシヤーを用いて仕上げ加工を行な
つた。得られた立毛製品は外観、風合とも本発明
例の方が良好であつた。
第1図a〜eは本発明の方法に適する材料繊維
の断面の例、第2図a〜dは本発明の方法に適さ
ない材料繊維の断面の例を示す。
の断面の例、第2図a〜dは本発明の方法に適さ
ない材料繊維の断面の例を示す。
Claims (1)
- 1 合成繊維の束状集合体の少なくとも一端を液
中で分解または溶解処理して尖鋭端を有する繊維
を製造する方法において、材料繊維として横断面
内に複数の凹部と、中心から外側に向つて徐々に
細くなる複数の凸部を有する合成繊維を用いるこ
とを特徴とする獣毛調尖鋭化合成繊維の製造方
法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11622279A JPS5643472A (en) | 1979-09-12 | 1979-09-12 | Production of animal hair like pointed synthetic fiber |
US06/185,160 US4381325A (en) | 1979-09-10 | 1980-09-08 | Liquid retaining synthetic fiber, process for producing the same, and products |
EP19800303154 EP0025358B1 (en) | 1979-09-10 | 1980-09-09 | Liquid retaining synthetic fibre, process for producing the same, and products |
DE8080303154T DE3064639D1 (en) | 1979-09-10 | 1980-09-09 | Liquid retaining synthetic fibre, process for producing the same, and products |
CA000359961A CA1164640A (en) | 1979-09-10 | 1980-09-09 | Liquid retaining synthetic fibre, process for producing the same and products |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11622279A JPS5643472A (en) | 1979-09-12 | 1979-09-12 | Production of animal hair like pointed synthetic fiber |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5643472A JPS5643472A (en) | 1981-04-22 |
JPS6356348B2 true JPS6356348B2 (ja) | 1988-11-08 |
Family
ID=14681843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11622279A Granted JPS5643472A (en) | 1979-09-10 | 1979-09-12 | Production of animal hair like pointed synthetic fiber |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5643472A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009201794A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Toray Monofilament Co Ltd | ブラシ用毛材、その製造方法およびブラシ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63102998A (ja) * | 1986-10-20 | 1988-05-07 | 帝人株式会社 | 筆先 |
-
1979
- 1979-09-12 JP JP11622279A patent/JPS5643472A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009201794A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Toray Monofilament Co Ltd | ブラシ用毛材、その製造方法およびブラシ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5643472A (en) | 1981-04-22 |
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