JP5228191B2 - 化粧用ブラシ - Google Patents

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Description

本発明は、化粧用ブラシに関する。詳しくは、粉末状化粧料を塗布するのに適した化粧用ブラシに関する。
従来より、化粧用塗布具の塗布部(ブラシ部分)には、天然の獣毛や合成繊維が使用されている。天然の獣毛は、微妙に捲縮しているため毛を束ねた状態では塗布部先端が広がった状態となり、粉末状化粧料を塗布するのに適している。特に、頬紅や粉末状化粧料のシャドー類等をぼかした状態で塗布するのに適している。これは、天然の獣毛が、微妙に捲縮することで、立体感を有していることに起因している。
一方、合成繊維の場合、合成繊維が直線状であるため、繊維を束ねたときも塗布部先端は広がらずにストレートな状態である。このため、アイライナーや口紅等の固形状、練状又は液状の化粧料を塗布するのに適しているが、粉末状化粧料の塗布には適していない。
粉末化粧料等をぼかした状態で塗布する場合、天然の獣毛を用いた化粧用塗布具が用いられるが、当該化粧用塗布具を製造するに際して、大量の獣毛が必要となる。しかし、天然の獣毛は、供給に限りがあるため、天然の獣毛に変わる代替品の開発が望まれている。
合成繊維を種々の塗布具の塗布部(ブラシ部分)として使用することについては、例えば、特許文献1には、爪用エナメル等の塗布用のブラシに使用することが、特許文献2には、先端部が複数の細かい繊維に分割された合成重合体モノフィラメントをブラシ毛材として使用することが、特許文献3には、複数本の熱可塑性樹脂モノフィラメントを撚り合わせ、一部に接合層を介在せしめた撚糸からなるブラシ用毛材が報告されている。
また、特許文献4には、ポリエステル系モノフィラメントからなり繊維軸方向にクリンプ加工が施されたブリックスを用いた歯ブラシ用毛材が報告されている。
更に、特許文献5には、所定の合成繊維に所定の波長で波形に捲縮を与えることで、天然の獣毛に変わる代替品として機能する化粧用塗布具が報告されている。
特開平6−14812号公報 特開平7−231813号公報 特開平9−140455号公報 特開2003−225123号公報 特許第3434700号
しかし、上述の特許文献1〜3は、粉末状化粧料等をぼかした状態で塗布することを考えに入れていないため、天然の獣毛に変わる代替品としての機能が不十分であるという問題がある。
また、特許文献4に記載されているのは、繊維軸方向にクリンプ加工を施して、該繊維に波形形状を付与するものであるが、立体感を有するものではなく平面的であるため、該繊維を化粧用塗布具に用いても、天然の獣毛を用いた場合のように塗布部先端が広がった状態とならず粉末状化粧料の塗布に適したものは、得られないという問題がある。
特許文献5に記載の化粧用塗布具は、天然の獣毛に変わる代替品として機能しており、粉末状化粧料等をぼかした状態で塗布することも可能であるが、粉末状化粧料等における技術進歩により、化粧料の微細化等が進み、より一層肌にうまく塗布できる化粧用塗布具の開発が要望されている。
また、近年、種々のパウダリー化粧料の開発が進み、これに伴う化粧方法の多様化に伴い、粉末状化粧料を皮膚面に塗布するのに際し、化粧料を多く塗布部に含ませたいとの要求が生まれてきている。
ことに、フェイス用ブラシや、チーク用ブラシなど広い面積にパウダリー化粧料を塗布する用途分野において、このニーズが高まっている。
本発明は、上記要望等に鑑み、粉末状化粧料を塗布するのに適した状態、即ち、塗布部に立体感を有するような合成繊維製の化粧用ブラシを提供することを課題とする。
また多量の粉末状化粧料でも一度にブラシ塗布部に含ますことが出来、衛生面の観点からも、化粧料を掬い取るために皮膚に接触したブラシ毛先をたびたび化粧料容器に戻すことなく塗布作業が出来る化粧用ブラシを提供することも課題とする。
上記課題を解決すべく本発明者が、鋭意検討を重ねた結果、所定の波長に捲縮しているS撚りとZ撚りとのブラシ毛材を所定の割合で混合させることにより、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成することに至った。
即ち、本発明は、合成繊維からなるブラシ毛材を備えた化粧用ブラシにおいて、該化粧用ブラシの塗布部は、S撚りのブラシ毛材とZ撚りのブラシ毛材とが、ほぼ均一に混合されてなり、該ブラシ毛材は、10mmを超え35mm以下の波長の捲縮を有することを特徴とする化粧用ブラシを提供する。
斯かる構成の化粧用ブラシは、10mmを超え35mm以下の波長で捲縮しているS撚り及びZ撚りのブラシ毛材を、均一に混合しているため、塗布部に立体感があり、粉末状化粧料の塗布に適したものである。
また、本発明の化粧用ブラシにおいては、塗布部が0.3g/cm〜0.5g/cmの毛密度であることが好ましい。
斯かる構成の化粧用ブラシは、塗布部が上述の毛密度を有することで天然の獣毛を用いた塗布具に近似したものとなり、より粉末状化粧料の塗布に適したものである。
更に、本発明の化粧用ブラシにおいては、S撚りのブラシ毛材とZ撚りのブラシ毛材とを4:6〜6:4で混合されていることが好ましい。
斯かる構成の化粧用ブラシは、S撚り(右撚り)とZ撚り(左撚り)とのブラシ毛材が所定割合で混合されることで、より立体感がある塗布部が形成され、一層天然の獣毛を用いた塗布具に近似したものとなり、粉末状化粧料を皮膚に均一に塗布できるものである。
また、本発明の化粧用ブラシにおいては、合成繊維が、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリ乳酸繊維から選ばれた1種又は2種以上のポリエステル繊維であることが好ましい。
また、本発明の化粧用ブラシにおいては、ポリエステル繊維が、先細形状、あるいはテーパー状となるように加工されていることが好ましい。このようにすると、化粧料の塗布時においてソフトな肌触りとなり、獣毛に近い優れた触感が得られる。
本発明の化粧用ブラシは、所定の波長で捲縮しているS撚りとZ撚りとのブラシ毛材を均一に混合した塗布部で構成されているため、塗布部に立体感があり、塗布部の先端部分が広がりボリュウム感が出ることで、多量の粉末化粧料をも含みうるものとなる。このため、天然の獣毛を用いた塗布具にも匹敵、あるいは凌駕さえするものとなり、微細粒子径の粉末化粧料など、種々の粒子径、性状の粉末状化粧料の塗布にも対応できるものである。ことに、白粉、パウダリーファンデーションなどを顔に塗るフェイス用ブラシ、あるいは頬紅などの化粧料を塗るチーク用ブラシに最も好適である。
また、本発明の化粧用ブラシは、ブラシ毛材の波長間隔が長いため、撚り数が少なくて済み、撚りを開繊する際の梳きが容易となり製造効率が向上する。
さらには、複雑な工程を採らずとも一貫工程で製造することが可能となる。
本実施形態の化粧用ブラシにおいては、ブラシ毛材が合成繊維から構成されている。該合成繊維としては、ポリエチレンテレフタレート繊維(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート繊維(PTT)或いはポリブチレンテレフタレート繊維(PBT)からなり、直径が0.02mm以上であり、好ましくは直径が0.02mm〜0.2mmの繊維が用いられる。
本実施形態のブラシ毛材は、天然の獣毛(例えば、山羊毛や馬毛等)に見られるように直線状でなく波形に捲縮していることに特徴がある。
前記ブラシ毛材は、繊維の長さ方向に10mmを超え35mm以下の波長、好ましくは11mm〜33mm波長で波形に捲縮している。上記の波長で波形に捲縮することで、ブラシ毛材に立体感が出て、該ブラシ毛材を束ねて塗布部にした場合に、粉末状化粧料の塗布に適したものとなる。
該ブラシ毛材の長さは、25mm以上で、通常は100mm以下であり、繊維の一端が先細りした形状、あるいは、テーパー状で先端が尖っていることが好ましい。このような形状とすることでブラシ先端部の繊維の剛性が小さくなり、ブラシ使用時に肌にソフトな触感を与えることになる。また、繊維の一端を先細りした形とすることで、より天然の獣毛に近似した構造となり、粉末状化粧料、ことに微細な粉末状化粧料の塗布に適したものとなる。ここで、波長とは、捲縮した繊維における長さ方向に隣接する捲縮の対応する位置間の距離、例えば、隣接する山の頂点と隣の山の頂点との間の距離をいう。
通常、繊維に立体感を出すためには、より波長間を短くすることで繊維同士間の広がりを出そうと考えるが、本実施形態においては、逆に波長間を長くすることにより繊維同士間の広がりを出そうとする点に特徴がある。
波長を短くすると捲縮の度合いが大きく、隣接する毛材の間に空間が形成されやすいが、毛材同士が絡まり易くなる傾向がある。これとは逆に波長を長くすると捲縮の度合いが小さく、隣接する毛材同士が絡まりにくいが、毛材間の空間が形成されにくくなる。このために隣接する毛材の撚りの方向をS撚りとZ撚りを組み合わせ、バルキー感を付与するのである。
本実施形態のブラシ毛材に用いる合成繊維は、その断面構造が丸断面であってもよく、或いは丸断面以外であってもよい。丸断面以外のうち、特に、繊維の長さ方向に微細な縦溝があるような構造であると、丸断面よりも粉末状化粧料の含みを増すことができ、好ましい。
本実施形態のブラシ毛材は次のようにして製造することができる。例えば、図1(a)又は図2(a)に示すように、直径が0.02mm〜0.2mm太さの ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)或いはポリブチレンテレフタレート(PBT)の繊維を2本以上撚り合わせる(図1は2本、図2は3本の繊維を撚り合わせたものを示す)。撚数は30T/m〜100T/m未満が好ましく、30T/m〜60T/mがより好ましい。撚数が、上記範囲であれば、繊維の長さ方向に10mmを超え35mm以下の波長で波形の捲縮を与えることができる。
前記繊維を撚り合わせる場合、S撚り(右撚り)であってもよく、Z撚り(左撚り)であってもよい。
上述したように通常、繊維に立体感を出すためには、より波長間を短くするために、より強撚とするはずであるが、本実施形態では、撚数を小さく(甘撚り)とすることで波長幅を長くしているものである。このように撚数を小さくすることで、より立体感のあるブラシ毛材を得ることができると共に、繊維を何本か合わせて撚りを掛けた後、梳くことで容易に開繊させることができ、塗布具の製造効率を向上させることもできるという効果も奏する。
上述の撚数で撚った後、次に、この寄り合わせた繊維1を融点以下の温度で加熱して、熱セットする。熱セットの時間は掛ける温度によるが、例えば、185℃で5分間程度である。これによって、撚りが掛かった構造が固定化され使用環境の影響を受けず安定となる。そして加熱セットした繊維1を長さ25mm以上、好ましくは50〜100mm程度に切断する。この切断した繊維1を図3に示すようにほぼ一定の厚み(約3mm〜5mm)で並べて、それらの一端をステンレススチール角材(クリップ)2に挟み込む。
このように繊維束とした繊維1を強アルカリ溶液(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)に加水分解促進用の触媒を添加し、一定温度条件に保った加水分解溶液3に、その一端から中央部付近まで浸漬する。所定時間浸漬した後、引き上げることで、図6に示すように繊維の先端がテーパー状に細くなり、尖ったものとなる。
浸漬させる時間等は適宜調整できる。当該方法で得られた繊維はほぼ綺麗なテーパー状となっている。
尚、先端を細く尖ったものとするには、他に浸漬させて徐々に引き上げて繊維の一端をテーパー状にする方法もあるが、引き上げ速度の調整等が困難であり、繊維の太さに凹凸ができやすく、後の処理で毛切れの虞がある。
次いで、この繊維束を水洗し、乾燥する。そして、繊維束を梳いて撚り合わせた繊維1を1本1本の繊維11とする。このようにして、得られた繊維11は熱セットされた撚りの跡が残り、図1(b)及び図2(b)にそれぞれ示したように波打った捲縮した状態となる。
尚、前記説明では撚り合わせた繊維1を1本1本の繊維11に分離することを加水分解溶液3に浸漬した後に行っているが、加水分解溶液3に浸漬する前に予め繊維11を1本1本に分離することを行ってもよい。
次に、前述した化粧用ブラシ毛材の製造方法とは、別の製造方法について説明する。
図4(a)及び図5(a)に示すように直径が0.02mm〜0.2mm太さのポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)或いはポリブチレンテレフタレート(PBT)の繊維11と他の繊維12とを撚り合わせる。この他の繊維12としては、ナイロン、レーヨン、アクリル、ガラス繊維等の加水分解し難い繊維であればよい。図4(a)及び図5(a)に示した実施例では、他の繊維12としてポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)或いはポリブチレンテレフタレート(PBT)の繊維11よりも細いものである。
この撚り合わせた繊維1に前述と同様の処理を施して先端を尖ったものとすることができる。この場合、他の繊維12は加水分解しないものであるので、該繊維12と接触している繊維11の部分は加水分解溶液の影響を受けず、また、影響が少ないため、その部分は溶解されずに図 4(b)及び図5(b)に示すように凸状に残る。その後、繊維束を水洗、乾燥し、その後繊維束を梳いて繊維11と繊維12との撚り合わせを解し、そして他の繊維12を分離除去する。この製造方法によって得られる繊維11は加熱セットされた撚りの影響により波形に捲縮すると共に、螺旋状の凸状部がある先細りの形状となる。
尚、上述の製造方法において撚り合わせる他の繊維12の種類、太さ、撚り数等を変化させることにより捲縮の波の構造を種々作ることができる。
本実施形態においては、S撚りのブラシ毛材とZ撚りのブラシ毛材とが均一に混合されてなる塗布部が、0.3g/cm〜0.5g/cmの毛密度であることが好ましい。
塗布部の毛密度が、上述の範囲であれば、塗布部に立体感があり、塗布部の先端部分が広がりボリュウム感が出ることで、天然の獣毛を用いた塗布具に近似したものとなり、粉末状化粧料の塗布に適したものとなる。
尚、毛密度は、長さ7cmのブラシ毛を使用してブラシを作製したとき、見掛け体積20cmのブラシの穂先を形成するために必要なブラシ毛の使用重量により測定される。
本実施形態においては、前記ブラシ毛材を用いて化粧用ブラシを作製することができる。立体感のある前記ブラシ毛材で塗布部を形成することで、塗布部の空間率が増加し、より天然の獣毛を用いた塗布具に近似した構造となり、粉末状化粧料の塗布に適したものとなる。
本実施形態の化粧用ブラシにおいては、S撚りのブラシ毛材とZ撚りのブラシ毛材とがほぼ均一に混合されて作製される。ここで、「ほぼ均一に混合される」とは、S撚りとZ撚りの毛材各々が固まって局在化するのではなく、概略万遍に分散された状態を意味する。例えば、S撚りの毛材の隣はZ撚りの毛材が配置され、逆にZ撚りの毛材の隣はS撚りの毛材が存在するように、塗布部のほぼ全体に亘ってS撚りのブラシ毛材とZ撚りのブラシ毛材がほぼ交互に配置されることになる。S撚りのブラシ毛材とZ撚りのブラシ毛材とがほぼ均一に混合されることで、隣接し合う毛材同士が密着し合って密集することが阻害されるために、毛材間に空間部が形成されやすくなる。このためにバルキー感あるいは立体感のある塗布部が形成され、一層天然の獣毛を用いた塗布具に近似したものとなり、粉末状化粧料の保持量が増えるとともに、該化粧料を皮膚に均一に塗布できるもとなる。
また、本実施形態の化粧用ブラシにおいては、S撚りのブラシ毛材とZ撚りのブラシ毛材とが4:6〜6:4で混合されてなることが好ましい。
上述の如く4:6〜6:4で混合されたブラシ毛材を塗布部に用いることで、よりボリュウム感のある塗布部が形成され、一層天然の獣毛を用いた塗布具に近似したものとなり、粉末状化粧料を皮膚に均一に塗布できるものである。
S撚り或いはZ撚りの化粧用ブラシ毛材を単一で用いて、化粧用塗布具を形成させた場合、塗布部先端の毛材の流れ方向が一定になり、化粧料の付き方に偏りが生じるという現象が現れる。
このため、S撚りの化粧用ブラシ毛材とZ撚りの化粧用ブラシ毛材とを上記範囲内で混合して塗布部に用いることで、塗布部先端の毛材の流れが、ランダムになることで、化粧料の付き方が均一になるものである。
更に、本実施形態の化粧用ブラシにおいては、塗布部の先端部分が広がった状態であることが好ましい。立体感のあるブラシ毛材束の一端を加締めると撚りが掛けられているため他端が広がることになる。そうなることで、他端にある毛材1本1本が広がるようになり、より一層天然の獣毛も用いて塗布具を形成した場合とほぼ同様になり、ボリュウム感が出てきて、粉末状化粧料の塗布に適したものとなる。
均一に混合する手段としては、例えば、塗布部を作製するときにS撚りのブラシ毛材とZ撚りのブラシ毛材とを1本ずつ或いは複数本ずつを交互に配列してそれを束ねることで均一に混合することができる。
一貫工程で製造するには、例えば次の方法によるが、この方法に限定されるものではない。
ブラシ毛材に供する原糸を公知の方法で撚りを掛け、S撚りと、Z撚りの撚糸をそれぞれ形成する。
次いで熱セットなどの方法で撚りが復元しないように固定化し、巻き返しを行いながらボビンなどに巻き取る。
S撚りと、Z撚りに加工された繊維が巻き取られたボビンを所定のボビン数だけ交互に配列し、バンドル加工を行うことによりS撚りと、Z撚りの繊維がほぼ隣接するように配置されたバンドルが形成される。
かくして得られる所定の太さのバンドルを、ブラシ毛材用に所定の長さにカットする。あとは、公知のブラシの製造法により、本発明のブラシを得ることが出来る。
尚、本実施形態においては、S撚りのブラシ毛材とZ撚りのブラシ毛材とからなる化粧用ブラシについて説明したが、更に、S撚りのブラシ毛材とZ撚りのブラシ毛材の他に合成繊維から成る直毛のブラシ毛材及び/又は天然の獣毛を本発明の主旨を逸脱しない範囲で加えたものから作製される化粧用ブラシであってもよい。
本発明の化粧用ブラシは、所定の波長で捲縮しているS撚りとZ撚りとのブラシ毛材を均一に混合した塗布部で構成されているため、塗布部に立体感があり、塗布部の先端部分が広がりボリュウム感が出ることで、天然の獣毛を用いた塗布具に近似したものとなり、粉末状化粧料の塗布に適したものである。また、本発明の化粧用ブラシは、ブラシ毛材の波長間隔が長いため、撚り数が少なくて済み、撚りを開繊する際の梳きが容易となり製造効率が向上する。
また、本発明の化粧用ブラシに使用するブラシ毛材は、公知の任意の方法で染色することもできるし、抗菌化処理など種々の後加工をすることができる。
以下、本発明の化粧用ブラシについて実施例に基づき説明するが、本発明は、実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ポリトリメチレンテレフタレート繊維0.08mm×60本を合撚機で98T/m(ターン/m)の撚り数をS字方向に入れたもの(S撚り)と、Z字方向に入れたもの(Z撚り)をそれぞれ、120℃で40分間の蒸気処理を行い撚り止めを行い、捲縮の波長が11mmのS撚り及びZ撚りの撚糸を得た。次いで、該撚糸のS撚りとZ撚りとを1:1の割合で混ぜながら引き揃え直径4cmの繊維束を作成し、紙を巻き保護した。更に該繊維束を8cmの長さにカットし直径4cm、長さ8cmのコロとした。次いで、水酸化ナトリウム100g/l、第4級アミン(一方社油脂工業(株)製、商品名「DYK−1125」)6g/lの水溶液を作成し、該溶液に繊維束の一端を浸漬し、130℃で130分間処理を行い先細加工を行った。該先細加工した繊維束を染色した後、撚りを櫛で梳いて凹型の壺に毛先を下にして振動を与え毛型を整えたブラシを作成した。前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(実施例2)
撚り数を80T/mにして前記実施例1と同様の操作を行い波長12mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例1と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(実施例3)
撚り数を60T/mにして前記実施例1と同様の操作を行い波長16mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例1と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(実施例4)
撚り数を40T/mにして前記実施例1と同様の操作を行い波長25mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例1と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(実施例5)
撚り数を30T/mにして前記実施例1と同様の操作を行い波長33mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例1と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(実施例6)
ポリブチレンテレフタレート(PBT)繊維0.08mm×60本を合撚機で98T/m(ターン/m)の撚り数をS字方向に入れたもの(S撚り)と、Z字方向に入れたもの(Z撚り)をそれぞれ、120℃で40分間の蒸気処理を行い撚り止めを行い、捲縮の波長が11mmのS撚り及びZ撚りの撚糸を得た。次いで、該撚糸のS撚りとZ撚りとを1:1の割合で混ぜながら引き揃え直径4cmの繊維束を作成し、紙を巻き保護した。更に該繊維束を8cmの長さにカットし直径4cm、長さ8cmのコロとした。次いで、水酸化ナトリウム100g/l、第4級アミン(一方社油脂工業(株)製、商品名「DYK−1125」)6g/lの水溶液を作成し、該溶液に繊維束の一端を浸漬し、130℃で160分間処理を行い先細加工を行った。該先細加工した繊維束を染色した後、撚りを櫛で梳いて凹型の壺に毛先を下にして振動を与え毛型を整えたブラシを作成した。前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(実施例7)
撚り数を60T/mにして前記実施例6と同様の操作を行い波長16mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例6と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(実施例8)
ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維0.08mm×60本を合撚機で98T/m(ターン/m)の撚り数をS撚りと、Z撚りをそれぞれ、120℃で40分間の蒸気処理を行い撚り止めを行い、捲縮の波長が11mmのS撚り及びZ撚りの撚糸を得た。次いで、該撚糸のS撚りとZ撚りとを1:1の割合で混ぜながら引き揃え直径4cmの繊維束を作成し、紙を巻き保護した。更に該繊維束を8cmの長さにカットし直径4cm、長さ8cmのコロとした。次いで、水酸化ナトリウム100g/l、第4級アミン(一方社油脂工業(株)製、商品名「DYK−1125」)6g/lの水溶液を作成し、該溶液に繊維束の一端を浸漬し、130℃で80分間処理を行い先細加工を行った。該先細加工した繊維束を染色した後、撚りを櫛で梳いて凹型の壺に毛先を下にして振動を与え毛型を整えたブラシを作成した。前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(実施例9)
撚り数を60T/mにして前記実施例8と同様の操作を行い波長16mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例8と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例1)
撚りを掛けないポリトリメチレンテレフタレート繊維を用いて前記実施例1と同様の操作により、ブラシを作成し、ボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例2)
撚り数を25T/mにして前記実施例1と同様の操作を行い波長40mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例1と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例3)
撚り数を120T/mにして前記実施例1と同様の操作を行い波長8mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例1と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例4)
撚り数を600T/mにして前記実施例1と同様の操作を行い波長1.7mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例1と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例5)
撚り数を20T/mにして前記実施例6と同様の操作を行い波長50mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例6と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例6)
撚り数を120T/mにして前記実施例6と同様の操作を行い波長8mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例6と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例7)
撚り数を20T/mにして前記実施例8と同様の操作を行い波長50mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例8と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
(比較例8)
撚り数を120T/mにして前記実施例8と同様の操作を行い波長8mmの撚糸を得た。該撚糸を用いて前記実施例8と同様の操作を行いブラシを作成し、前記撚糸及び前記ブラシについてボリュウム感、コーミング性及び筆整形性について評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例1〜実施例9においては、比較例1〜比較例8に比べてボリュウム感及びコーミング性に優れたものが得られた。これは、ブラシ毛材1本1本に所定の波長で波形に捲縮が掛けられたことで、立体感がでて、これを用いた塗布具において、天然の獣毛を用いた塗布具により近似したものとなったことによるものである。
(塗布性試験)
前記実施例3と同様の操作を行い、S撚りとZ撚りとの比率を変えたブラシを作製し、化粧用パウダー(資生堂製、商品名「ラッシュスクエアーパレット(チークカラー)」)をブラシ先にとり、頬へ塗布して塗布状態を評価した。尚、塗布性試験の評価は、目視により化粧用パウダーの頬への付着状態を観察した。
(試験例1)
S撚りとZ撚りとの比率を5:5としてブラシを作製し、塗布性試験を行った。その結果を表2に示す。
(試験例2)〜(比較試験例5)
S撚りとZ撚りとの比率を6:4(試験例2)、S撚りとZ撚りとの比率を4:6(試験例3)、S撚りのみ(比較試験例4)、Z撚りのみ(比較試験例5)としてブラシを作製し、塗布性試験を行った。その結果を表2に示す。
表2の結果より、S撚りとZ撚りのブラシ毛材を所定比率で配合して塗布具を作製することで、化粧料の塗布性が向上することが判明した。
本発明のブラシ毛材の一実施例を示す斜視図である。図1(a)は繊維を撚り合わせた状態を示し、図1(b)は、繊維の先端を尖らせ、撚り合わせをほぐした状態を示す。 本発明のブラシ毛材の別の一実施例を示す斜視図である。図2(a)は繊維を撚り合わせた状態を示し、図2(b)は、繊維の先端を尖らせ、撚り合わせをほぐした状態を示す。 本発明の方法を実施する際の1工程における装置の正面図である。 本発明のブラシ毛材の更に別の一実施例を示す斜視図である。図4(a)は繊維を撚り合わせた状態を示し、図4(b)は、繊維の先端を尖らせ、撚り合わせをほぐした状態を示す。 本発明のブラシ毛材の別の一実施例を示す斜視図である。図5(a)は繊維を撚り合わせた状態を示し、図5(b)は、繊維の先端を尖らせ、撚り合わせをほぐした状態を示す。 本発明のブラシ毛材(素材は、PTT)の先端部がアルカリ処理により先細加工された状態の一例を示す顕微鏡写真である(キーエンス社製マイクロスコープ使用、撮影倍率は175倍)。
符号の説明
1 撚り合わせた繊維
11 加水分解性のある繊維
12 加水分解性のない繊維
2 クリップ
3 加水分解溶液

Claims (5)

  1. 合成繊維からなるブラシ毛材を備えた化粧用ブラシにおいて、該化粧用ブラシの塗布部は、S撚りのブラシ毛材とZ撚りのブラシ毛材とが、ほぼ均一に混合されてなり、該ブラシ毛材は、10mmを超え35mm以下の波長の捲縮を有することを特徴とする化粧用ブラシ。
  2. 前記塗布部が、0.3g/cm〜0.5g/cmの毛密度であることを特徴とする請求項1に記載の化粧用ブラシ。
  3. 前記塗布部が、S撚りのブラシ毛材とZ撚りのブラシ毛材とを4:6〜6:4で混合されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧用ブラシ。
  4. 前記合成繊維が、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維から選ばれた1種又は2種以上のポリエステル繊維であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の化粧用ブラシ。
  5. 前記ポリエステル繊維が、先細形状であることを特徴とする請求項4に記載の化粧用ブラシ。
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