JP6184545B1 - 化粧筆、化粧筆の製造方法および化粧筆による化粧方法 - Google Patents
化粧筆、化粧筆の製造方法および化粧筆による化粧方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
は、説明の簡潔化のために、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示
す。また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必
要な事項は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。
本発明は、本明細書及び図面によって開示されている内容と当該分野における技術常識と
に基づいて実施することができる。加えて、本発明は、以下の実施形態に限定されるもの
ではない。
獣毛の場合、アルカリ液で毛先を処理するのは困難であるが、毛先の形状は理想的であるので、毛先処理自体をしなくてもよい場合が多い。一方で、長さ、太さ、色は、天然の毛(獣毛)であるので、不安定であり、それゆえに、製造には特殊な技術を要する。また、衛生面、アレルギーで問題がある。利点としては、毛の表面にキューティクルがあるので、パウダー付着量、ファンデーションの肌への転移(転写)具合は理想的である。水分率は高いので静電気は発生しにくい。また、実用的な筆の硬さ(コシ)は理想的である。
化繊の場合、アルカリ液で毛先を処理することは可能であり、毛先の形状は理想的にすることができる。また、長さ、太さ、色は、安定させることができ、任意に調整すること容易である。また、実用的な筆の硬さ(コシ)は、物性を調整することで良好なものにすることができる。衛生面・アレルギー性は極めて少ない。一方、欠点としては、毛の表面はほぼツルツルに近いので、パウダー付着量、ファンデーションの肌への転移具合は非常に悪い。また、水分率は非常に低いので、静電気は非常に発生しやすい。また、静電気が多く発生すると、製造時における毛の操作性は悪くなり、製造は容易ではなくなる。
化繊の場合、アルカリ液で毛先を処理することは可能であるが、毛先の形状(歪みのない整列)はやや劣るものになる。また、長さ、太さ、色は、安定させることができ、任意に調整すること容易である。また、実用的な筆の硬さ(コシ)は、物性を調整することで良好なものにすることができる。衛生面・アレルギー性は極めて少ない。毛の表面には凹凸があるので、パウダー付着量は良好で、そして、ファンデーションの肌への転移具合は、理想的や良好までいかなくても、普通のレベルまで改善することができる。一方、欠点としては、水分率は非常に低いので、静電気は非常に発生しやすい。また、静電気が多く発生すると、製造時における毛の操作性は悪くなり、製造は容易ではなくなる。
本願発明者は、化粧筆を構成する毛(繊維)として、絹についても検討した。絹の場合、アルカリ液で毛先を処理することは困難であり、毛先の形状(歪みのない整列)の具合はかなり劣る。また、長さ、太さ、色は、安定しており、任意に調整すること容易である。毛の表面にキューティクル類似形状があるので、パウダーの付着量、ファンデーションの肌への転移具合は非常に良い。水分率は高いので、静電気は発生しにくい。衛生面・アレルギー性リスクは極めて少ない。一方、欠点としては、実用的な筆の硬さ(コシ)は、柔らかすぎて、すなわち、コシがなくて使えない。言い換えると、化粧筆を作ることが実質的にできない。また、柔らかすぎてコシがないことから、製造時の操作性を調整することが困難であり、実質的に製造できない。
本実施形態における化粧筆100及び樹脂繊維10の場合(実施例)、アルカリ液で毛先を処理することは可能であり、毛先の形状(歪みのない整列)を理想的なものにすることができる。また、長さ、太さ、色は、安定させることができ、任意に調整すること容易である。また、実用的な筆の硬さ(コシ)は、使用する樹脂材料などの物性を調整することで、任意に調整可能である。衛生面・アレルギー性は極めて少ない。毛の表面にキューティクル類似形状があるので、パウダーの付着量は理想的であり、ファンデーションの肌への転移具合も理想的である。加えて、水分率を配合量で調整可能であるので、静電気は発生しにくい。また、静電気を抑制できるので、製造時における毛の操作性は非常に良好であり、すなわち、製造時の樹脂繊維10は非常に操作しやすい。
10a 樹脂繊維の表面
11 先端部
12 樹脂材料
15 末端部
17 キューティクル類似表面形状
20 ブラシ部
30 支持部
32 接続部(口金)
33 プレス部
34 カシメ部
35 軸部
50 使用者
51 肌
100 化粧筆
Claims (12)
- 先端部と末端部とを有する樹脂繊維を複数本含むブラシ部と、
前記ブラシ部を固定する支持部と
を備え、
前記樹脂繊維の先端部はテーパー形状になっており、
前記樹脂繊維は、樹脂材料とフィブロインとから構成されており、
前記樹脂繊維の表面は、キューティクル類似表面形状を有しており、
前記フィブロインは、フィブロインパウダーの形態で前記樹脂材料に配合されている、
前記フィブロインパウダーの配合割合(質量%)は1%以下0.01%以上である、化粧筆。 - 前記フィブロインパウダーは30μm以下の粒径を有する、請求項1に記載の化粧筆。
- 前記ブラシ部における全ての前記樹脂繊維が前記フィブロインを含んでいる、請求項1または2に記載の化粧筆。
- 前記樹脂材料は、ポリブチレンテレフタレートであり、
前記フィブロインは、前記樹脂繊維の少なくとも表面に露出している、請求項1から3の何れか一つに記載の化粧筆。 - 前記化粧筆は、アイシャドウブラシ、アイブロウブラシ、アイライナーブラシ、マスカラブラシ、チークブラシ、フェイスブラシおよびパウダーブラシからなる群から選択される一つである、請求項1から4の何れか一つに記載の化粧筆。
- 化粧筆の製造方法であって、
樹脂材料にフィブロインを混合する工程と、
前記樹脂材料と前記フィブロインの混合物から繊維材料を形成する工程と、
前記繊維材料を切断する工程と、
前記繊維材料の一端を溶解させることによってテーパー形状を形成する工程と
を含み、
前記混合する工程において、前記フィブロインは、フィブロインパウダーの形態で前記樹脂材料に配合され、
前記繊維材料を形成する工程において形成された当該繊維材料の表面は、キューティクル類似表面形状を有しており、
前記混合する工程において、前記フィブロインパウダーの配合割合(質量%)は1%以下0.01%以上で、前記フィブロインパウダーは前記樹脂材料に分散される、化粧筆の製造方法。 - さらに、前記テーパー形状を有する前記繊維材料を整列させる工程と、
前記整列させた前記繊維材料を一纏めに固定する工程と
を含む、請求項6に記載の化粧筆の製造方法。 - 前記フィブロインパウダーは30μm以下の粒径を有する、請求項6または7に記載の化粧筆の製造方法。
- 化粧筆を用いて化粧料を皮膚に付与する化粧方法であって、
請求項1から5の何れか一つに記載の化粧筆を用意する工程と、
前記化粧筆の前記ブラシ部における前記樹脂繊維の先端部を化粧料に接触させる工程と、
前記化粧料が付着した前記先端部を、皮膚に接触させる工程と
を含む、化粧方法。 - 化粧筆用の人工毛であって、
先端部と末端部とを有する樹脂繊維を備え、
前記樹脂繊維の先端部はテーパー形状になっており、
前記樹脂繊維は、樹脂材料とフィブロインとから構成されており、
前記樹脂繊維の表面は、キューティクル類似表面形状を有しており、
前記フィブロインは、フィブロインパウダーの形態で前記樹脂材料に配合されており、
前記フィブロインパウダーの配合割合(質量%)は1%以下0.01%以上である、化粧筆用の人工毛。 - 前記フィブロインパウダーは前記樹脂材料に分散されている、請求項10に記載の化粧筆用の人工毛。
- 前記フィブロインパウダーは30μm以下の粒径を有する、請求項10または11に記載の化粧筆用の人工毛。
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2016
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