JP3543002B1 - 化粧ブラシの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】化学繊維で形成したブリッスルであるにもかかわらず、腰の強さと毛先のしなやかさとを同時に備えている。しかも、一群のブリッスルを芯線の周りに螺旋状に巻きつけてブラシ部を形成したときのブラシ特性を均一化できる。従って、まつ毛やまゆ毛への化粧料の塗布を過不足なく適切に行え、しかも自然に仕上げることができる化粧ブラシを提供する。
【解決手段】ブラシ本体1と、ブラシ本体1を支持するホルダー2とを備えている。ブラシ本体1は、芯線3と、芯線3の周りに螺旋状に固定した一群のブリッスル4で構成されるブラシ部5とを含む。化学繊維で形成したブリッスル4の両端に、先細状の毛先部13・14を形成する。芯線3に固定した状態におけるブリッスル4の固定基端から突端までの長さを、螺旋方向に沿って大小に変化させて、芯線3の左右両側へ突出するブリッスル4の左右半部における腰の強さと、毛先のしなやかさとが異なるようにする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスカラ液をまつ毛に塗布し、あるいは毛染め液をまゆ毛に塗布する際に使用する化粧ブラシの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関して、化粧ブラシのブラシ部分を長短2種のブリッスル(ブラシ要素)で構成することは公知である(特許文献1参照)。そこでは、直径が0.1〜0.3mmのポリアミド繊維、あるいはポリエステル繊維を素材にしてブリッスルを形成しており、ブラシ部分の輪郭形状を所定形状に整形したのち、外周面から熱を加えてブリッスルの端部に膨みを形成している。長さが異なる2種のブリッスルの形成法に関して、円柱状に形成したブラシ周面を砥石で凹凸状に研削処理することが公知である(特許文献2参照)。化学繊維の端部を溶剤に浸して先細状の毛先部を形成することも公知である(特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3243618号公報(段落番号0035、図2)
【特許文献2】
特許第2821917号公報(4頁左欄上段、第6図)
【特許文献3】
特開2002−262940号公報(段落番号0026、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種の化粧用ブラシには、カールに沿ってまつ毛を梳き分けられる、ブリッスルの腰の強さ(高剛性)、まつ毛に対して軟らかなタッチで接触できる馴染みやすさ(しなやかさ)、マスカラ液の含みやすさなどのブラシ特性が要求される。しかし、腰の強さとしなやかさとを同時に備えたブリッスルを形成することは難しい。
【0005】
特許文献1および2においては、太さおよび形成素材が異なる繊維を混用し、さらにその長さを異ならせることにより、腰の強さとしなやかさとの相反する特性を備えたブラシを得ている。しかし、ブラシ部の周面におけるブラシ特性を均一化するには、太さや形成素材が異なるブリッスルを一定のパターンで規則的に配列したのち、芯線を捻る必要がある。そうするとブリッスルの配列に膨大な手間が掛ってしまい、化粧ブラシの製造コストが高く付く。
【0006】
実際には、太さや形成素材が異なるブリッスルを統計的にみてほぼ均一に分散させ、異種のブリッスルがほぼ均一に混合する状態を得ているに過ぎない。そのため、ブラシ部の周面におけるブラシ特性にばらつきを生じ、厳密に言えば、個々の化粧ブラシのブラシ特性にも差を生じる不利を免れない。ブリッスルを統計的にみてほぼ均一に分散させるために、余分な手間が掛かる不利もある。さらに、個々のブリッスルの太さが端から端まで一定であるため、ブリッスルの特性としては、しなやかさと、腰の強さとのいずれか、あるいは両者の中間の特性を選択せざるを得ず、ブラシ特性を向上するのに限界があった。
【0007】
本発明の目的は、ブリッスル自体が、従来例にない、腰の強さと毛先のしなやかとを同時に備えており、従って、まつ毛やまゆげへの化粧料の塗布が過不足なく適切に行え、しかも自然に仕上げることができる化粧ブラシを得ることのできる化粧ブラシの製造方法を提供することにある。
【0008】
本発明の目的は、化学繊維で形成したブリッスルであるにもかかわらず、腰の強さと毛先のしなやかさとを同時に備えており、しかも一群のブリッスルを芯線の周りに螺旋状に巻きつけてブラシ部を形成したときのブラシ特性を均一化し、ブラシ周面、あるいは個々の化粧ブラシにおけるブラシ特性のばらつきがないようにすることにある。
【0009】
本発明の目的は、腰の強さと毛先のしなやかとを同時に備えており、しかもブラシ特性にばらつきがない化粧用ブラシをより少ない手間で製造することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図2に示すように、ブラシ本体1が、芯線3と、芯線3の周りに螺旋状に固定した一群のブリッスル4で構成されるブラシ部5とを備えており、図4に示すように、化学繊維で形成したブリッスル4の少なくとも一端には、先細状の毛先部(13・14)形成された化粧用ブラシを製造することにある
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
そのために、本発明の化粧用ブラシの製造方法においては、化学繊維を素材とするブリッスル4の前段繊維12の少なくとも一端に先細状の毛先部(13・14)を形成されたブリッスル4をつくる第1工程と、二つ折りにした芯線3の間に一群のブリッスル4を挟み込み、芯線3を一方向へ捻ることにより、芯線3の周りにブリッスル4を螺旋状に固定してブラシ部5を形成する第2工程と、ブラシ部5の周面を所定形状に整形する第3工程とを含む。その第2工程においては、一群のブリッスル4を矩形列状に配置したのち、列幅中央から左右いずれかに偏心した位置を芯線3で挟み、芯線3を一方向へ捻ってブラシ部5を形成する。そして、第3工程においては、芯線3に固定したブリッスル4の、固定基端から突端までの長さが大きい側の毛先部14の一部を切断して整形することにより、ブラシ部5を形成する。
【0017】
本発明における化粧用ブラシの別の製造方法においては、化学繊維を素材とするブリッスル4の前段繊維12の少なくとも一端に先細状の毛先部(13・14)が形成されたブリッスル4をつくる第1工程と、二つ折りにした芯線3の間に一群のブリッスル4を挟み込み、芯線3を一方向へ捻ることにより、芯線3の周りにブリッスル4を螺旋状に固定してブラシ部5を形成する第2工程と、ブラシ部5の周面を所定形状に整形する第3工程とを含む。その第2工程においては、一群のブリッスル4を両側縁が規則的な連続波形になる状態で配置したのち、列幅中央を芯線3で挟み、芯線3を一方向へ捻ってブラシ部5を形成する。そして、第3工程においては、螺旋方向に沿って連続波形に形成される仮想輪郭線のうち、波山部分の一部を切断して整形することにより、ブラシ部5を形成することができる。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【発明の作用効果】
本発明の化粧用ブラシの製造方法においては、少なくとも一端に先細状の毛先部13・14を備えたブリッスル4を第1工程で形成しておき、芯線3の周りにブリッスル4を螺旋状に固定する第2工程において、一群のブリッスル4を矩形列状に配置したのち、列幅中央から左右いずれかに偏心した位置を芯線3で挟んだうえで、芯線3を一方向へ捻って2重螺旋状のブラシ部5を形成するので、長さが異なり、さらに太さが先細状に変化するブリッスル半部、つまり腰の強いブリッスル半部と、しなやかなブリッスル半部とを備えたブラシ部5を少ない手間で簡単に形成できる。
【0029】
太さや長さ、あるいは形成素材が異なるブリッスルを混用する従来のブラシに比べて、腰の強さとしなやかさとを同時に備えていながら、ブラシ特性が均一なブラシ部5を少ない手間で簡単に形成できるので、ブラシ周面、あるいは個々のブラシにおけるブラシ特性が均一な化粧ブラシを低コストで安定的に製造できる。第3工程において、芯線3に固定したブリッスル4の、固定基端から突端までの長さが大きい側の毛先部14の一部を切断して整形することにより、ブラシ部5を形成するので、片方のブリッスル半部の側に毛先部13を先細形状のままで残すことができ、従って充分なしなやかさを備えたブルッスル半部を確実に形成できる。
【0030】
本発明の化粧用ブラシの別の製造方法においては、第2工程において、一群のブリッスル4を両側縁が規則的な連続波形になる状態で配置して芯線3に固定し、第3工程において、螺旋方向に沿って連続波形に形成される仮想輪郭線のうち、波山部分の一部を切断して整形することにより、ブラシ部5を形成する。従って、多様な長さのブリッスル4によって多数の螺旋列を形成し、腰の強さとしなやかが異なる多種類のブリッスル4でブラシ部5を構成できる。こうして得られた化粧ブラシは、化粧液の塗布をブラシ部5の軸方向と周方向の任意の位置で常に好適に行えるうえ、波形形状や、その繰り返しパターンなどを種々に変更することによってブラシ部5の全体特性を硬いものから軟らかなものまで、さらに多様に変更できる。
【0031】
【実施例】
図1ないし図5は本発明で得られる化粧ブラシを示す。図2において化粧ブラシはブラシ本体1と、ブラシ本体1を支持するホルダー2とからなる。ブラシ本体1はステンレス線材からなる芯線3と、芯線3の周りに螺旋状に固定した一群のブリッスル4で構成される砲弾形のブラシ部5とを含む。
【0032】
ホルダー2は、つまみ部7と、つまみ部7の下端に突設した上下に長い軸部8とを一体に形成したプラスチック成形品であり、軸部8の突端に芯線3の上端を差し込み固定してある。符号9はマスカラ液を収容する容器本体、10は容器本体9の開口上面を閉じるキャップである。つまみ部7はキャップ10の内部に差し込まれて分離不能に固定してある。
【0033】
ブリッスル4は、直径が0.1mmの化学繊維、例えばポリブチレンテレフタレート繊維で形成する。詳しくは図4に示すように、化学繊維を所定長さに切断して得られる前段繊維12でブリッスル4を形成する。前段繊維12の両端には、それぞれ先細状の毛先部13・14が形成される。
【0034】
毛先部13・14は、前段繊維12の端部を硫酸や苛性ソーダなどの溶剤(侵食性薬品)に浸漬して溶融処理したのち、浸漬部分を中和し、水洗し、乾燥するテーパリング加工によって形成する。左右の毛先部13・14のうち、図4に向かって左側の毛先部13の長さL1は、右側の毛先部14の左右長さL2よりも大きく寸法設定されている。その理由は後述する。このように、前段繊維12に先すぼまりテーパー状の毛先部13・14が形成されていると、右半部と左半部とにおいて、腰の強さと毛先のしなやかとを同時に備えたブリッスル4が得られる。
【0035】
次に、化粧ブラシの製造方法を説明する。既にみたようにブラシ本体1は、化学繊維を素材とするブリッスルの前段繊維12の両端に先細状の毛先部13・14を形成してブリッスル4をつくる第1工程と、図5(a)に示すようにブリッスル4を一定の向きで矩形列状に配置したうえで、二つ折りにした芯線素材3aの間に一群のブリッスル4を挟み込み、図5(b)に示すように、芯線3を一方向へ捻ることにより、芯線3の周りにブリッスル4を螺旋状に固定してブラシ部5の原形を形成する第2工程と、図5(c)に示すように、ブラシ部5の周面を所定形状に整形する第3工程とを経て形成する。
【0036】
第2工程においては、図5(a)に示すごとく矩形列状に配置したブリッスル4群の列幅中央Cから、図に向かって左側へ偏心した位置を芯線素材3aで挟み、芯線3を一方向へ捻ってブラシ部5を形成する。このとき、芯線素材3aの中心が、ブリッスル4群の列幅中央Cよりも長寸の毛先部13側へ偏寄するよう配置した状態で芯線3を捻ることにより、芯線3の周りに螺旋状に固定したブリッスル4の固定基端から突端までの長さが、短寸の毛先部14側において大きくなる。
【0037】
第3工程においては、芯線3に固定したブリッスル4の先端を砥石で研削して、ブラシ部5を砲弾形に整形する。詳しくは、図2および図3に示すように、ブラシ部5の殆どを占める主部5aを円柱状に整形し、主部5aに連続する先端部5bを先すぼまり状に丸める。なお、図3においては、図が煩雑になるのを避けるために、芯線3の両側に突出するブリッスル4のうち、片側のブリッスル4のみを表示しており、ブリッスル4の螺旋ピッチを芯線3の芯軸方向へ拡大して表示した。また、図1における毛先部13・14は、全体形状を把握しやすくするために、その長さを圧縮して表わした。
【0038】
先に説明したように、整形前のブラシ部5の外郭線は、固定基端から突端までの長さが大きな短寸の毛先部14が造形してある側のブリッスル4によって造形される。この短寸の毛先部14の一部、具体的には、図6(c)の符号Hで示す不要な部分を砥石で研削除去して主部5aの外郭線とする。このとき、長寸の毛先部13は、研削されずにそのままの状態で残る。従って、ブリッスル4の固定基端から突端までの長さが螺旋方向に沿って大小に変化する主部5aを形成することができる。
【0039】
この実施例では、図1に示すように、長寸の毛先部13によって螺旋直径が小さな螺旋状のブラシ列が形成される。切断された短寸の毛先部14によって、先の螺旋よりも螺旋直径が大きな螺旋状のブラシ列が形成される。つまり、両ブラシ列によって二重螺旋が形成される。
【0040】
このように二重螺旋状に形成したブラシ部5においては、短寸の毛先部14を含むブリッスル4が腰の強さを発揮し、長寸の毛先部13を含むブリッスル4がしなやかさを発揮する。前者のブリッスル4は、固定基端側にテーパリング加工されていない繊維部分を含んでいるうえ、毛先部14の先端が切断されているので、後者のブリッスル4に比べて高い剛性を発揮し、カール形状に沿ってまつ毛を確実に梳き分けられるようになる。
【0041】
このように、腰の強さを発揮させるために、片方の毛先部14を短寸に形成した。それでもなお前者のブリッスル4は、先細の毛先部14を一部含むので、単に化学繊維を切断しただけのブリッスルに比べて、しなやかさを備えている。後者のブリッスル4は、全体が先細状の毛先部13によって占められているので、充分なしなやかさを発揮でき、従って、まつ毛に対して軟らかなタッチで接触し、マスカラ液を馴染ませやすい。
【0042】
因みに、矩形列状に配置したブリッスル4群を、列幅の偏心した位置に配置した芯線3で捻るときは、ブリッスル4が軸線方向へずれ動いてその配列形状が乱れる傾向がある。こうした乱れを解消して、ブリッスル4群を適正な螺旋列状に固定するために、芯線素材3aの表面には滑り止め処理を施して、線材表面の摩擦抵抗を大きくすることができる。
【0043】
以下、化粧ブラシの別実施例を説明する。上記の実施例では、ブリッスル4の両端にそれぞれ毛先部13・14を形成したが、短寸の毛先部14を省略して、ブリッスル4の片側にのみ毛先部13を形成してもよい。その場合には、二重螺旋を形成するブラシ列のうち、螺旋直径が大きい側のブラシ列が毛先部のないブリッスル4で形成されるので、腰の強いブラシ部5が得られる。
【0044】
図6は化粧ブラシの別の製造方法を示す。そこでは、先の実施例と同様の第1工程から第3工程を経てブラシ本体1を製造するが、以下の点が異なる。まず第2工程において、図6(a)に示すように、一群のブリッスル4を両側縁が規則的な連続波形になる状態で配置したのち、列幅中央を芯線3で挟み、芯線3を一方向へ捻ってブラシ部5を形成する。第3工程においては、螺旋方向に沿って連続波形に形成される仮想輪郭線のうち、図6(a)に示すように波山部分の一部を切断して整形する。想像線Pはその切断位置を示す。
【0045】
こうして得られたブラシ本体1においては、図6(b)に示すように、芯線3に固定したブリッスル4の突端どうしを結ぶ仮想輪郭線の展開形状が、螺旋方向に沿って連続波形となり、図6(c)に示す先の実施例における仮想輪郭線の展開形状と比較したとき、多様な長さのブリッスル4が多数の螺旋列を形成することが理解できるであろう。つまり、腰の強さとしなやかさとが異なる多種類のブリッスル4でブラシ部5を構成できることになる。
【0046】
第2工程においては、一群のブリッスル4を両側縁が規則的な連続波形状になる状態で配置するが、波形の波底と波山との距離差を調整し、さらに第3工程における切断位置を変更することにより、腰の強さや、しなやかが異なる多種類のブラシ部5を形成することができる。例えば波底と波山との距離差を大きくし、さらに切断位置を波底に近づけると、腰の強さが強調されたブラシ部5を得ることができる。
【0047】
図7はブラシ部5の別形態を示す。図7(a)では、ブラシ部5の断面形状をほぼ四角形状にし、図7(b)では、ブラシ部5の断面形状をほぼ三角形状に形成した。いずれの場合にも、先の実施例における長寸の毛先部13の突端を結ぶ仮円を想定するとき、先の四角形および三角形の辺部が仮装円に外接するようにした。各辺部の間の仮想部分円弧部は、短寸の毛先部14の突端によって形成される。
【0048】
図6に基づき説明したブラシ本体1の製造方法の第2工程において、一群のブリッスル4の両側縁を、全体としては一定の配置パターンでありながら、不規則な波形になる状態で配置したのち、列幅中央を芯線3で挟み、芯線3を一方向へ捻ってブラシ部5を形成してもよい。その場合には、ブラシ部5の周面における腰の強さや、しなやかさを軸方向に変化させることができる。例えば、ブラシ部5の中央付近は腰が強く、基端および先端付近はしなやかなブラシ特性を付与できる。
【0049】
上記の実施例以外にブリッスル4の形成素材としては、ポリアミド繊維や、ポリプロピレン繊維などの他の化学繊維を用いてもよい。毛先部13・14はテーパリング加工に代表される化学処理法以外の加工法で形成してもよい。ブラシ部5の輪郭線形状は、砲弾型である必要はなく、先すぼまりテーパー状や、ストレート軸状に形成することができる。長寸の毛先部13が左右逆向きになる状態でブリッスル4を矩形列状に配置したうえで、二つ折りにした芯線素材3aの間に一群のブリッスル4を挟み込み、芯線3を一方向へ捻ってブラシ部5を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のA−A線断面を示す概略断面図である。
【図2】化粧ブラシの正面図である。
【図3】ブラシ部の構造を模式的に示す要部の正面図である。
【図4】ブリッスルの加工過程を示す説明図である。
【図5】ブラシ本体の製造過程を示す説明図である。
【図6】ブラシ本体の別の製造過程を示す説明図である。
【図7】ブラシ部の断面形状がそれぞれ異なる別実施例を示す概略断面図である。
【符の説明】
1 ブラシ本体
2 ホルダー
3 芯線
4 ブリッスル
5 ブラシ部
13・14 毛先部

Claims (2)

  1. 化学繊維を素材とするブリッスル4の前段繊維12の少なくとも一端に、先細状の毛先部(13・14)が形成されたブリッスル4をつくる第1工程と、
    二つ折りにした芯線3の間に一群のブリッスル4を挟み込み、芯線3を一方向へ捻ることにより、芯線3の周りにブリッスル4を螺旋状に固定してブラシ部5を形成する第2工程と、
    ブラシ部5の周面を所定形状に整形する第3工程とを含み、
    第2工程において、一群のブリッスル4を矩形列状に配置したのち、列幅中央から左右いずれかに偏心した位置を芯線3で挟み、芯線3を一方向へ捻ってブラシ部5を形成し、
    第3工程において、芯線3に固定したブリッスル4の、固定基端から突端までの長さが大きい側の毛先部14の一部を切断して整形することにより、ブラシ部5が形成されることを特徴とする化粧用ブラシの製造方法。
  2. 化学繊維を素材とするブリッスル4の前段繊維12の少なくとも一端に、先細状の毛先部(13・14)を形成されたブリッスル4をつくる第1工程と、
    二つ折りにした芯線3の間に一群のブリッスル4を挟み込み、芯線3を一方向へ捻ることにより、芯線3の周りにブリッスル4を螺旋状に固定してブラシ部5を形成する第2工程と、
    ブラシ部5の周面を所定形状に整形する第3工程とを含み、
    第2工程において、一群のブリッスル4を両側縁が規則的な連続波形になる状態で配置したのち、列幅中央を芯線3で挟み、芯線3を一方向へ捻ってブラシ部5を形成し、
    第3工程において、螺旋方向に沿って連続波形に形成される仮想輪郭線のうち、波山部分の一部を切断して整形することにより、ブラシ部5が形成されることを特徴とする化粧用ブラシの製造方法。
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