JPS635520Y2 - - Google Patents

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JPS635520Y2
JPS635520Y2 JP1985017501U JP1750185U JPS635520Y2 JP S635520 Y2 JPS635520 Y2 JP S635520Y2 JP 1985017501 U JP1985017501 U JP 1985017501U JP 1750185 U JP1750185 U JP 1750185U JP S635520 Y2 JPS635520 Y2 JP S635520Y2
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JP
Japan
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container body
metal foil
bacterial culture
polypropylene layer
inner lid
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JP1985017501U
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JPS61134299U (ja
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、細菌、黴等のいわゆる菌と呼ばれる
微生物を培養するための菌培養池に関し、特に嫌
光性菌の培養に適した菌培養池に関するものであ
る。
(ロ) 従来の技術 従来より、菌培養池としては第1図に示す如き
構成のものが用いられている。即ち、菌培養体1
を容器本体2に収納し、容器本体2の口を中蓋3
によつて密封し、更に容器本体2に係合する外蓋
4を具えると共に外蓋4と容器本体1とを再密封
するための弾性封止片5を具えたものが用いられ
ている。そして、容器本体2としては透明なガラ
スやプラスチツクスを成型したものが用いられて
いる(実公昭52−45263号公報、実公昭52−21360
号公報、特公昭59−1478号公報、実公昭56−
21274号公報)。
しかるに、これらの容器本体2は透明であるた
め、嫌光性菌の培養に適したものではなかつた。
嫌光性菌の培養に適する容器本体2とするため
には、ガラスやプラスチツクスに顔料を練り込ん
で着色し、光不透過性を付与することが考えられ
る。
しかし、顔料を練り込んでも完全な光不透過性
とすることは困難であり、余りに多量の顔料を練
り込むと顔料が菌培養体中に浸出し、菌の培養に
悪影響を与えるという恐れがある。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 このため、容器本体として完全な光不透過性を
有するアルミニウム箔等の金属箔を用いることが
提案されている。しかし、金属箔はガラスやプラ
スチツクスに比べ、形態保持性に劣るため次の如
き欠点を惹起する。即ち、容器本体の口と中蓋と
は菌培養体が菌密に密封されるよう、熱接着剤を
用いて熱融着されている。この熱融着の際、容器
本体の口又は中蓋に塗布された熱接着剤は収縮
し、容器本体の口径を収縮させるということがあ
つた。
従つて、容器本体と外蓋との係合部に〓間が生
じ、菌培養時にそこから他の雑菌等が侵入し、純
度の良好な菌培養が阻害されるという欠点を惹起
するのである。
そこで、本考案は容器本体として金属箔を用い
ながら、その形態保持性に劣るが故の前記した欠
点を解決せんとするものである。
(ニ) 問題点を解決するための手段 即ち本考案は、菌培養体と、該菌培養体を収納
しうる容器本体と、該容器本体の口を塞いで、該
菌培養体を菌密に密封する中蓋と、該容器本体と
係合して該中蓋を覆う外蓋と、該容器本体と該外
蓋との係合部近辺に挟着されて該菌培養体を菌密
に再密封しうる弾性封止片とを具備する菌培養池
において、前記容器本体は金属箔と未延伸ポリプ
ロピレン層とを具備する積層材料で形成され、且
つ前記中蓋は金属箔と変性ポリプロピレン層とを
具備する積層材料で形成され、且つ前記外蓋は金
属箔で形成され、更に前記容器本体の口と前記中
蓋とは該未延伸ポリプロピレン層と該変性ポリプ
ロピレン層との熱融着によつて密封されているこ
とを特徴とする菌培養池に関するものである。
以下、図面に基づき本考案を説明する。
菌培養体1は菌の栄養分であるタンパク質等を
含むものである。菌培養体1は液状のものだけで
なく、半流動状、ゼリー状等のものがあり、具体
的には、寒天を担体としてその中に誘導タンパク
質(ペプトン等)、肉エキス、食塩等を混入した
ものが好適に用いられる。
菌培養体1は容器本体2の中に収納されてい
る。
容器本体2は少なくとも金属箔21と未延伸ポ
リプロピレン層24とを具備する積層材料で形成
されている。金属箔21は結晶部のみより成り立
つているため、ピンホール等の欠陥がない限り、
分子レベルの大きさの細菌を透過する恐れがな
く、また光を透過する恐れもない。金属箔21と
しては、アルミニウム箔が一般的であるが、その
他錫鉛箔等も用いることができる。また、金属箔
21の厚さは50μm〜150μm程度が好ましい。未
延伸ポリプロピレン層24は一般的に未延伸ポリ
プロピレンフイルムで形成することができる。未
延伸ポリプロピレンとは、高分子鎖が無伸長且つ
無配向なもので実質的に結晶構造が存在せず、高
分子鎖がランダムな状態で存在するものを言う。
このような未延伸ポリプロピレンは高分子鎖が無
伸長であるため、熱を与えても高分子鎖が収縮す
ることがなく、従つて未延伸ポリプロピレン層2
4が全体として収縮することがない。
容器本体2を形成する積層材料は、金属箔21
と未延伸ポリプロピレン層24のみで形成するこ
とも可能であるが、所望に応じて他の層を重合し
ても良い。例えば第2図aに示す如く、金属箔2
1の外面に印刷適性、筆記適性等を向上させ且つ
金属箔21の酸化や腐蝕防止のためにオーバーコ
ート層22を設けてもよいし、また金属箔21と
未延伸ポリプロピレン層24とを接着するために
接着剤層23を設けてもよい。
中蓋3は容器本体2の口を塞いで菌培養体1を
菌密に密封する。ここで菌密に密封するとは、中
蓋3と容器本体2との封部から及び中蓋3自体を
透過して菌が菌培養体1に侵入しないという意味
である。従つて、中蓋3も少なくとも金属箔31
と変性ポリプロピレン層34とを具備する積層材
料で形成されている。金属箔31は前記したよう
に細菌や光を透過する恐れがない。金属箔31は
容器本体2の場合と同様アルミニウム箔が一般的
であるが、その厚さは容器本体2の場合よりも少
し薄めが好ましい。変性ポリプロピレン層34は
変性ポリプロピレン樹脂を塗布したり、変性ポリ
プロピレンフイルムを積層して形成することがで
きる。変性ポリプロピレンとは、側鎖に種々の置
換基を導入してポリプロピレンを変性したもので
あり、ポリプロピレンの融点を降下させてポリプ
ロピレン自体の融点よりも低温で熱融着しうるよ
うにしたものである。中蓋3の変性ポリプロピレ
ン層34と容器本体2の未延伸ポリプロピレン層
24とを重ね合わせて熱融着すると、両者とも基
本組成はポリプロピレンであるため親和性が良好
で且つ未延伸ポリプロピレン層は熱収縮を起こさ
ないので、緊密な接着が可能となり且つ容器本体
2の形態が変形することが少ない。従つて、高温
処理により容器内の空気等が膨張して内圧が上昇
しても、中蓋3が簡単に剥がれることはない。ま
た、ポリプロピレンは融点が約170℃程度である
ので、変性しても少なくとも135℃程度の温度に
耐えることができ、従つてオートクレープ等の滅
菌、殺菌処理に耐えることができる。
中蓋3を形成する積層材料は金属箔31と変性
ポリプロピレン層34のみで形成することも可能
であるが、所望に応じて他の層を重合してもよ
い。
例えば第2図bに示す如く金属箔31の上面
に、印刷適性、筆記適性等を向上させ且つ金属箔
の酸化や腐蝕防止のためにオーバーコート層32
を設けてもよいし、また金属箔31と変性ポリプ
ロピレン層34とを接着するために接着剤層33
を設けてもよい。
外蓋4は容器本体2の口縁部にはめこまれてい
る。外蓋4は、菌の培養使用に際して中蓋3を取
り去つた後にも蓋としての役割を果たすものであ
る。外蓋4を形成する材料は金属箔である。金属
箔は前記したように細菌や光を透過する恐れがな
い。従つて、中蓋3を取り去つて菌を植えて培養
する際にも、他の雑菌等侵入がなく、且つ嫌光性
菌の培養に適している。
菌培養時における外蓋4と容器本体2との再密
封性をよくするために、弾性封止片5が外蓋4と
容器本体2の係合部近辺に挟着されている。弾性
封止片5としてはゴム製、特にブチルゴム製やシ
リコンゴム製のものが好適である。弾性封止片5
は予め外蓋4の縁部近辺に取りつけられていても
よいし、容器本体2の口縁部近辺に取りつけられ
ていてもよい。
(ホ) 作用及び考案の効果 以上説明したように、本考案に係る菌培養池
は、容器本体の形成材料として未延伸ポリプロピ
レン層と金属箔とよりなるものを用い、中蓋の形
成材料として変性ポリプロピレン層と金属箔とよ
りなるものを用いて、変性ポリプロピレン層を溶
融させて容器本体の未延伸ポリプロピレン層に熱
融着させている。この際、未延伸ポリプロピレン
層は熱が加えられても収縮することがないので、
容器本体の口が収縮したり変形したりすることが
少ない。従つて、容器本体と外蓋とは良好に係合
し、中蓋を取り去つた後の菌培養時においても容
器本体と外蓋との係合部に〓間が生じることがな
く、更に容器本体と外蓋との係合部近辺には弾性
封止片が挟着されているので尚更である。また、
未延伸ポリプロピレン層と変性ポリプロピレン層
とは両者とも基本組成がポリプロピレンであるた
め、親和性が良く接着力が向上する。
このようなことから、本考案に係る菌培養池は
以下の如き利点を有するものである。
(i) 容器本体の口と中蓋との接着力が高いので、
菌培養池に滅菌、殺菌等のための高温処理を施
した結果、容器内の空気等が膨張して内圧が上
昇しても、中蓋が簡単に剥がれることはない。
(ii) 容器本体の口の収縮や変形が少ないので、容
器本体と外蓋との係合は当初と同様に良好であ
る。
(iii) 容器本体及び外蓋の形成材料は金属箔であ
り、更に容器本体と外蓋との係合も良好である
ので、光が容器内に透過する恐れがなく、嫌光
性菌の培養に適した菌培養池が得られる。
(iv) 容器本体と外蓋との係合が良好であると共に
更に容器本体と外蓋との係合部近辺には弾性封
止片が挟着されているので、菌培養時において
他の雑菌等が侵入する恐れがなく、菌培養が阻
害されることが少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的な菌培養池の構成を示した部分
横断面図であり、第2図aは本考案に係る菌培養
池に用いる容器本体の積層材料の一例を、第2図
bは本考案に係る菌培養池に用いる中蓋の積層材
料の一例を示す図である。 1……菌培養体、2……容器本体、3……中
蓋、4……外蓋、5……弾性封止片、21……金
属箔、24……未延伸ポリプロピレン層、31…
…金属箔、34……変性ポリプロピレン層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 菌培養体と、該菌培養体を収納しうる容器本体
    と、該容器本体の口を塞いで該菌培養体を菌密に
    密封する中蓋と、該容器本体と係合して該中蓋を
    覆う外蓋と、該容器本体と該外蓋との係合部近辺
    に挟着されて該菌培養体を菌密に再密封しうる弾
    性封止片とを具備する菌培養池において、前記容
    器本体は金属箔と未延伸ポリプロピレン層とを具
    備する積層材料で形成され、且つ前記中蓋は金属
    箔と変性ポリプロピレン層とを具備する積層材料
    で形成され、且つ前記外蓋は金属箔で形成され、
    更に前記容器本体の口と前記中蓋とは該未延伸ポ
    リプロピレン層と該変性ポリプロピレン層との熱
    融着によつて密封されていることを特徴とする菌
    培養池。
JP1985017501U 1985-02-09 1985-02-09 Expired JPS635520Y2 (ja)

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JP1985017501U JPS635520Y2 (ja) 1985-02-09 1985-02-09

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JP1985017501U JPS635520Y2 (ja) 1985-02-09 1985-02-09

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Publication Number Publication Date
JPS61134299U JPS61134299U (ja) 1986-08-21
JPS635520Y2 true JPS635520Y2 (ja) 1988-02-15

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ID=30505263

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JP1985017501U Expired JPS635520Y2 (ja) 1985-02-09 1985-02-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016088062A1 (zh) * 2014-12-02 2016-06-09 陈剑 一种电击管和具有电击管的细胞电转仪

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JPS5221360U (ja) * 1975-08-04 1977-02-15
JPS5245263U (ja) * 1975-09-26 1977-03-30
JPS5621274U (ja) * 1979-07-26 1981-02-25
JPS591478A (ja) * 1982-06-28 1984-01-06 Nippon Nohyaku Co Ltd 4,5―ジヒドロキシ―1,3―ジチオラン―2―イリデンマロン酸誘導体

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