JPS635370B2

JPS635370B2 -

Info

Publication number: JPS635370B2
Application number: JP54066703A
Authority: JP
Inventors: Furederitsuku Kaa Jon
Original assignee: Colgate Palmolive Co
Current assignee: Colgate Palmolive Co
Priority date: 1978-05-30
Filing date: 1979-05-29
Publication date: 1988-02-03
Also published as: DE2918133A1; NZ190241A; GB1587980A; DK220379A; AT375015B; MY8300067A; IT1116875B; SE442586C; ZA791806B; CH641040A5; DK155818C; US4264579A; BE876612A; AU4662279A; FR2427093A1; NL7903744A; PH18249A; JPS54157844A; ATA347179A; AU523150B2

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は練り歯みがきに関する。公知の練り歯みがき組成物の研摩または研摩／
光沢系は、直接的にはそれ自体の価格のために、
或いは間接的にはその他の練り歯みがきに必要な
成分に及ぼす影響のために、練り歯みがきのコス
トに著しく寄与する成分である。不透明練り歯み
がきに最も普通に使用されている研摩剤の多く
は、適当な品質のものを得るのがますます困難か
つ費用がかかるようになつてきており、したがつ
てその使用量を少なくするのが望ましい。さら
に、このような材料を研摩剤の単独成分または主
成分として用いる練り歯みがきは、有効かつ受け
入れられる製品を製造するためには増粘剤などの
高価な成分をさらに必要とする。この目的には、
グリセリンやソルビツトのようなビヒクルがしば
しば使用され、これについても使用量の減少が望
ましい。アルミノケイ酸ナトリウム（SAS）は、その
非研摩性の分子ふるい形態のものも、また適当な
等級の研摩剤であるものも、いずれも練り歯みが
きの成分として公知である。しかし、研摩剤とし
てのSASの使用は、主として透明ゲル状練り歯
みがき中においてか、または炭酸カルシウム
（CaCO₃）との混合物として限られていた。なお、本明細書において、“SAS”とはアルミ
ノケイ酸ナトリウムのことであり、“DCP”とは
リン酸二カルシウム、好ましくはその２水和物形
態のものを言う。また、本明細書を通じて、部と
％は、特に指定のない限りいずれも重量による。本発明の目的は、改良された研摩剤系を有する
練り歯がきを提供することである。本発明によると、完全にまたは主として水であ
るビヒクル中に、SASか、或いは主要割合が
SASで、少部分が完全にまたは主としてその他
のアルカリ土金属炭酸塩以外の物質からなる混合
物を、研摩剤および／または光沢剤として含有す
る、押出し可能な不透明練り歯みがきが提供され
る。上記のその他の研摩剤は、完全にまたは主とし
てDCPからなるのが好ましい。本発明者は、SASがより慣用の研摩剤に対す
る部分的代替物として、より低い含有量で使用で
きることを見出した。たとえば、SAS1部を約２
〜３部（例、2.4部）のDCPの代りに使用して同
等の研摩作用を得ることができる。すなわち、
SASの使用により練り歯みがきのDCP含有量を
低下または代替させることができ、しかも密度の
低下した練り歯がきで同等の性能を得ることがで
きる。練り歯みがきは重量よりも容量で販売され
るので、これは著しいコストの低下になる。さら
に、本発明のねり歯みがきの成分としてSASを
使用すると、通常のねり歯みがき中の研摩剤の全
量が本発明のねり歯みがき中のSASとほぼ同じ
量のとき、通常のDCP／CaCO₃のねり歯みがき
の粘度より大きくなる。そのため従来使用されて
きたグリセリンやソルビツトの少なくとも一部を
水で代替することが可能となる。SASを含む約
20〜39％の研摩剤を含む本発明のねり歯みがきは
約40〜46％のDCP／CaCO₃を含む通常のねり歯
みがきと全く同様の粘度である。ソルビツトまた
はグリセリンの含有量が低くなるために、コンシ
ステンシーを維持し、練り歯みがきの成分の分離
を防止するには、ゲル化剤の使用量をいくらか増
大させることが必要となることもある。本発明で用いるSASは、英国内で下記商品名
で市販されている任意のものでよい。 ALUSIL Ｎ−（クロスフイールズ、Crosfields） ALUSIL AS−（クロスフイールズ） ALUSIL ET−（クロスフイールズ） SIDENT Ｐ−（以前は“DEGUSSA P820”−デ
グツサ、Degussa）。或いは、これらと同等の歯科用研摩剤として用
いるのに適した任意のSAS材料も使用できる。
これらの混合物も使用できる。 SASは練り歯みがきの５〜20％の量で使用で
き、研摩剤の総含有量は練り歯みがきの10〜50％
である。SASは研摩剤全体の50〜100％を占める
ことができる。本発明で場合により使用されるその他の研摩剤
の一部または全部を構成しうるDCPは、英国内
でVICTOR DCP（ストーフアー、Stauffer）と
いう商品名で市販されているものでもよいし、或
いは歯科用研摩剤として用いるのに適した任意の
同等のDCP材料でよい。混合物も使用できる。 DCPは10〜25％の量で練り歯みがき中に存在
させる。上記のその他の研摩剤の一部または全部を構成
しうる他の研摩剤には下記のものがある。沈降シリカ（例、フーバー〈Huber〉の
ZEO49）（この発明によつて拘束されることは望
まないが、Zeo49は少量の結合したアルミナ含量
を有する沈降シリカである。Zeo49の性質は適当
な環境下でSASの形態とみなされるような性質
である。不溶性メタリン酸ナトリウム（IMP）アルミナ３水和物（例、ALCOA C333）。これらの材料は練り歯みがき中に５〜30％の量
で存在させることができる。歯みがきの光沢能力は、少量（例、15％まで）
の硬い研摩剤（例、カ焼アルミナまたはケイ酸ジ
ルコニウム）で補強してもよい。本発明の練り歯
みがきのビヒクルは、100％までを水で占めうる。
非水成分を使用する場合、これはソルビツト、グ
リセリン、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコールまたはこれらの混合物のような慣用の
練り歯みがきビヒクル成分でよく、ビヒクルの調
合は、他の成分と混合したときに押しつぶし可能
なチユーブ（例、アルミニウムチユーブ）から押
出し可能なクリーム状の塊りとなるような調合に
する。ソルビツトまたはグリセリンのもつ保湿剤
としての性質も有用であろう。練り歯みがきはまた天然および合成ゴムまたは
ゴム様物質のようなゲル化剤も含有しうる。この
ゲル化剤の例は、アイリツシユモス、トラガカン
トゴム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドンまたはでんぷんであ
る。ゲル化剤は練り歯みがきの10％以下、好まし
くは0.1〜５％の量で存在させうる。本発明の練り歯みがきには、予防作用を高め、
口腔全体への組成物の十分かつ完全な分散を助け
るために有機表面活性剤も含有させうる。有機表
面活性剤は、陰イオン性、非イオン性、両性また
は陽イオン性のいずれでもよいが、練り歯みがき
に洗浄および起泡性を付与する洗浄剤物質を表面
活性剤として使用するのが好ましい。このような
洗浄剤の適当なものは、高級脂肪酸モノグリセリ
ドモノ硫酸エステルの水溶性塩（例、ラウリル硫
酸ナトリウム）、アルキルアリールスルホネート
（例、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム）、
高級アルキルスルホアセテート、１，２−ジヒド
ロキシプロパンスルホネートの高級脂肪酸エステ
ル、ならびに低級脂肪族アミノカルボン酸化合物
の実質的に飽和の高級脂肪族アシルアミド（例、
高級脂肪酸、アルキルまたはアシル部位の炭素数
が12〜16のもの）である。最後のアミドの具体例
は、Ｎ−ラウロイルサルコシン、ならびにＮ−ラ
ウロイル、Ｎ−ミリストイルもしくはＮ−パルミ
トイルサルコシンのナトリウム、カリウムおよび
エタノールアミン塩であり、これらはその作用を
実質的に低下させる傾向のあるセツケンまたは類
似の高級脂肪酸物質を実質的に含有すべきではな
い。本発明の練り歯みがきにこのようなサルコシ
ン化合物を使用すると、これらが歯のエナメル質
の酸溶液中での溶解度をいくらか低下させるほか
に、炭水化物の分解による口腔内での酸の生成の
阻止に著しい効果を長時間発揮するので、特に有
利である。その他の特に好適な表面活性剤には、ソルビタ
ンモノステアレートとほぼ60モルのエチレンオキ
シドとの縮合生成物、エチレンオキシドとプロピ
レンオキシドとの縮合生成物、プロピレングリコ
ールの縮合生成物（PLURONICの商標で市販）
などの非イオン性表面活性剤、ならびに
MIRANOLの商標（例、Miranol C₂M）で市販
されている第四級化イミダゾール誘導体のような
両性表面活性剤がある。陽イオン性表面活性殺菌
剤または抗菌性化合物、たとえばジイソブチルフ
エノキシエトキシエチル・ジメチル・ベンジルア
ンモニウムクロリド、ベンジル・ジメチル・ステ
アリルアンモニウムクロリド、脂肪アルキル基
（C₁₂〜C₁₈）１個と（ポリ）オキシエチレン基２
個が窒素に結合している第三アミン（普通には１
分子当り合計２〜50個のエタノキシ基を含有）お
よびその酸との塩、ならびに下記構造（式中、Ｒは炭素数12〜18の脂肪アルキル基で
あり、ｘ，ｙおよびｚの合計は３以上である）の
化合物およびその鉱酸または有機酸との塩も使用
できる。練り歯みがき中における表面活性剤の使
用量は0.05〜５％が好ましい。各種の上記以外の物質も練り歯みがきに混入し
うる。その例は、着色または増白剤、香料、甘味
料、防腐剤、シリコーン、クロロフイル化合物お
よびアンモニア化物質（例、尿素およびリン酸二
アンモニウム）ならびにこれらの混合物である。
これらの補助添加剤は本発明の練り歯みがきに対
して、その製品の種類の所望の性質に悪影響を実
質的に及ぼさないような量で混入される。練り歯みがきのPH（練り歯みがきに対して直接
測定した値）は一般に4.5〜11.5の範囲内である。所望により、PHを安息香酸やクエン酸のような
酸性物質または水酸化ナトリウムのようなアルカ
リ性物質で調整して、特定の値にすることもでき
る。リン酸塩緩衝液のような緩衝剤も使用でき
る。フツ素イオン供給化合物も含有しうる。これは
わずかに水溶性のものでも、或いは完全に水溶性
のものでもよい。これは、水中でフツ素イオンを
遊離させることができ、しかもその口腔用製品の
他の化合物と実質的に反応しないことを特徴とす
る。このような化合物の例は、無機フツ化物塩、
たとえば適当なアルカリ金属、アルカリ土金属お
よび重金属塩（例、フツ化ナトリウム、フツ化カ
リウム、フツ化アンモニウム、フツ化第一銅のよ
うな銅フツ化物、フツ化亜鉛、フツ化第一スズも
しくは塩化フツ化第一スズのようなスズフツ化
物、フツ化バリウム、フルオロケイ酸ナトリウ
ム、フルオロケイ酸アンモニウム、フルオロジル
コン酸ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウ
ム、モノおよびジフルオロリン酸アルミニウム、
ならびにフツ素化ピロリン酸ナトリウムカルシウ
ムである。アルカリ金属およびスズのフツ化物、
たとえばフツ化ナトリウムおよびフツ化第一ス
ズ、ならびにモノフルオロリン酸ナトリウムが好
ましい。フツ素イオン供給化合物は、0.01〜１％のフツ
素を供給する有効かつ無毒の量で存在させうる。下記実施例の練り歯みがきは本発明の例示であ
る。

【表】

【表】上記の調合はいずれも押出し可能なコンシステ
ンシーをもつ不透明練り歯みがきを形成した。比較として、研摩剤として２％のDCPを含有
し、その他の成分は同等である慣用の不透明歯み
がきの密度は1.5ないし１，55である。歯みがき用のSASとDCPの研摩性は次のよう
である。研摩性はBS1536（英国標準規格）により
測定した。標準サンプルとして“Sturcal Ｌ”
（英国Ｊ＆Ｅ Sturge社製、沈降炭酸カルシウ
ムの研摩値を100とした。）を用いた。対象芽質対エナメル質 SAS 20〜25 45〜50 DCP 35〜50 35〜50 以上からわかるように、本発明の練り歯みがき
は、密度と研摩性の面で利点がある。SASと
DCPの混合物の研摩性では相乗効果の傾向がい
くらかあることも示された。

Claims

【特許請求の範囲】１研摩および／または光沢剤として、アルミノ
ケイ酸ナトリウム、または主要割合を占めるアル
ミノケイ酸ナトリウムと少割合を占める完全にも
しくは主にリン酸二カルシウムからなる別の研摩
剤との混合物を、完全にまたは主として水である
ビヒクル中に含有している、押出し可能な不透明
練り歯みがき。２研摩剤が練り歯みがきの10〜50重量％を占め
る特許請求の範囲第１項記載の練り歯みがき。３アルミノケイ酸ナトリウムが練り歯みがきの
５〜20重量％を占める特許請求の範囲第２項記載
の練り歯みがき。４アルミノケイ酸ナトリウムが研摩剤の50〜
100重量％を構成する特許請求の範囲第１項記載
の練り歯みがき。５リン酸二カルシウムが練り歯みがきの10〜25
重量％を構成する特許請求の範囲第１項記載の練
り歯みがき。