JP2003518025A - 歯磨き剤 - Google Patents

歯磨き剤

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JP2003518025A
JP2003518025A JP2001546387A JP2001546387A JP2003518025A JP 2003518025 A JP2003518025 A JP 2003518025A JP 2001546387 A JP2001546387 A JP 2001546387A JP 2001546387 A JP2001546387 A JP 2001546387A JP 2003518025 A JP2003518025 A JP 2003518025A
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ハンス・テオ・ライネン
ニコーレ・ドゥッシェク
ペーター・ヴュルクニッツ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、歯磨き剤に関する。本発明の製剤は、磨き剤組合せ10〜30質量%および保湿剤20〜50質量%を含む水性、ペースト状または液状分散体の形態で存在する。本発明の歯磨き剤は、磨き剤としてシリカおよび軽石粉を質量比10:(0.01〜0.5)で含有する。歯磨き剤の洗浄能力は、非常に少ない割合の軽石粉により引っ掻き効果を増加させずにさらに向上する。好ましい実施態様において、アルカリまたはアンモニア塩の形態のトリポリリン酸塩、ピロリン酸塩およびトリメタリン酸塩の群の縮合リン酸塩1〜12質量%が、さらに含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、磨き剤組合せ10〜30質量%および保湿剤20〜50質量%の含
有量を有する水性、ペースト状または液状分散体形態である歯磨き剤に関し、こ
れは、磨き剤としてシリカおよび比較的少量添加の軽石粉を含み、これが洗浄作
用をかなり向上させる。
【0002】 (背景技術) 練り歯磨きは、歯ブラシを用いるブラッシングによる日常の歯磨きに使用され
る。練り歯磨きは、主として食物の残り、例えばタバコまたはお茶による変色か
ら歯の表面を洗浄すること、および歯にしっかりと付着する細菌膜(プラークと
して知られている)を洗浄することを助ける。これは、主として、練り歯磨き中
に存在する磨き剤の結果として、およびより少ない程度で、存在する界面活性剤
の結果として生ずる。その洗浄および磨き作用を発展させるため、磨き剤は、歯
の表面に対する研磨性を有さなければならない。しかしながら歯のエナメルおよ
び象牙質に対する研磨性を、練り歯磨きの日常使用の結果から歯の表面に対する
損傷を防ぐために、低い値に維持しなければならないことが最も重要である。特
に、使用する磨き剤は、歯の表面に深い引っ掻き傷を引き起こしてはならない。
それよりも、存在し得る歯の表面上のざらつきを平らにすることが望ましい。
【0003】 DE 27 58 548 C2 は、特に有効な歯磨き剤としてシリカ磨き剤および焼成酸化
アルミニウムを含む洗浄体混合物を有する歯磨き剤を開示する。エナメルの磨耗
を減少させるため、或る無機電解質塩の添加が、その中で推奨されている。それ
にもかかわらず、300〜500の範囲の極端に高い象牙質磨耗値(RDA)お
よびエナメル磨耗値(REA)しか達成されない。
【0004】 DE 34 25 152 は、シリカ磨き剤および弱く焼成された酸化アルミニウムを含
む磨き剤組合せをを開示し、これを用いることにより、研磨性をかなり減少させ
ることができ、同時に良好な洗浄性能を達成できる。DE 19 740 453 から、その
ような練り歯磨きの洗浄性能を、トリポリリン酸塩、ピロリン酸塩またはトリメ
タリン酸塩の群からの縮合リン酸塩を添加することによりさらに向上させ得るこ
とが知られている。
【0005】 (発明の開示) 驚くべきことに非常に少量の軽石粉を、シリカ磨き剤をベースとする練り歯磨
きに添加することは、再び洗浄作用をかなり向上させ得ることを見出した。 従って本発明は、水性、ペースト状または液状分散体形態である歯磨き剤を提
供し、これは、 磨き剤組合せ10〜30質量%、 保湿剤20〜50質量% を含み、磨き剤としてシリカ(a)および軽石粉(b)を質量比(a):(b)
=10:(0.01〜0.5)で含む。
【0006】 本発明の歯磨き剤は、特別な磨き剤組合せを基本とし、お茶およびニコチンか
らの歯の変色に対してさえ優れた洗浄能力を有する。同時に、高い磨き効果(ざ
らつきの平坦化)が、穏やかな象牙質およびエナメル磨耗だけで達成される。比
較的硬い磨き剤成分、軽石粉を含有するにもかかわらず、該歯磨き剤は、実質的
に引っ掻き効果を有さない。
【0007】 (発明を実施するための形態) 適当なシリカ磨き剤は、例えばケイ酸ナトリウム溶液と強鉱酸水溶液とを反応
させてヒドロゾルを形成し、熟成させてヒドロゲルを生じさせ、洗浄および乾燥
することにより製造されるゲルシリカである。穏やかな条件下で水分15〜35
質量%までの乾燥を行う場合、例えば US 4,153,680 から知られているように、
「ヒドロゲルシリカ」が得られる。 水分15質量%未満に乾燥する結果として、ヒドロゲルの以前のゆるい構造が
不可逆的に収縮し、「キセロゲル」の密構造が生ずる。そのようなキセロゲルシ
リカは、例えば US 3,538,230 に記載されている。
【0008】 シリカ磨き剤の第2の好適な群は、沈降シリカである。これは、ゾルおよびゲ
ルを生ずる凝集が起こり得ない条件下で、強酸を添加することにより希釈ケイ酸
アルカリ金属塩溶液からシリカを沈降させることによって得られる。沈降シリカ
の適当な製造方法は、例えば DE-A 25 22 486 および DE-A 31 14 493 に記載さ
れている。適当な沈降シリカの例は、まず、平均粒度5〜20μm、網上(45
μm)1質量%未満および比表面積(BET)100〜300m2/gを有する
ものである。
【0009】 軽石は、噴火の初期段階においてガスリッチマグマ、特に酸性マグマの急速な
冷却で形成される磁性火山岩である。即ちそれは、ガラス固体状態の黒曜石およ
び流紋岩の天然物であり、さまざまな組成の天然物である。本発明の使用のため
に適当な市販軽石粉は、約55〜75質量%のSiO2、10〜20質量%のA
23、5〜15質量%のアルカリ物(Na2O、K2O、CaCO3)、1〜5
質量%のFe23並びに痕跡量のMgおよびMn酸化物を含む。軽石粉の粒度は
、好ましくは45μm未満、特に好ましくは15μm未満である。洗浄作用は、
特に軽石粉を非常に少ない添加量0.01〜0.1質量%で添加することによりか
なり向上するが、一方で0.2質量%を超える多量の添加は、洗浄作用における
注目すべき向上をもはや引き起こさないことが、実施例で示される。それゆえ好
ましい実施態様におけるシリカ(a)対軽石粉(b)の質量比は、(a):(b
)=10:(0.01〜0.1)である。
【0010】 本発明の歯磨き剤の洗浄作用をさらに向上させることは、縮合リン酸塩を添加
することを通じて達成される。好ましい実施態様において、本発明の歯磨き剤は
、洗浄作用を向上させるために、縮合リン酸塩、好ましくはトリポリリン酸塩、
ピロリン酸塩またはトリメタリン酸塩からなる群からの1つを、アルカリ金属塩
またはアンモニウム塩の形態で1〜12質量%の量で含む。
【0011】 縮合リン酸塩は、アルカリ金属塩の形態、好ましくはナトリウムまたはカリウ
ム塩の形態で存在する。このリン酸塩の水溶液は、加水分解効果の故にアルカリ
性である。本発明の歯磨き剤のpHを、酸を添加することにより7.5〜9の値
に調節する。この目的のために使用し得る酸は、例えばクエン酸、リン酸または
酸性塩、例えばNaH2PO4である。しかしながら歯磨き剤の望ましいpHを確
立するために、縮合リン酸塩の酸性塩、即ち例えばK2227を比例的に同時
使用することも可能である。
【0012】 異なる縮合リン酸塩の混合物、またはその他に縮合リン酸塩の水和塩を使用す
ることもできる。しかしながら2〜12質量%の指定量が、無水塩に基づく。好
ましくはトリポリリン酸ナトリウムまたはカリウムが、縮合リン酸塩として組成
物の5〜10質量%の量で存在する。
【0013】 本発明の歯磨き剤は、該磨き剤成分に加えて、さらなる磨き剤も好ましくは1
〜10質量の量で含み得る。そのようなさらなる磨き成分は、例えば炭酸カルシ
ウム(チョーク)、リン酸二カルシウム二水和物、不溶性メタリン酸ナトリウム
、ピロリン酸カルシウム、ヒドロキシルアパタイト、水酸化アルミニウム、ケイ
酸ナトリウムアルミニウム(例えばゼオライトA)または特定の有機ポリマー、
例えばポリメタクリレートである。
【0014】 歯磨き剤のさらに向上した洗浄作用を有する形態における本発明の特に好まし
い実施態様は、磨き剤成分として酸化アルミニウム(c)が、質量比シリカ(a
)対酸化アルミニウム、(a):(c)=10:(0.1〜2)でさらに存在す
る場合に得られる。 適当な酸化アルミニウム磨き剤は、好ましくは、様々なγ-酸化アルミニウム
変種のα-酸化アルミニウムの含有量少なくとも10質量%を有する弱く焼成さ
れた粘土である。
【0015】 適当な弱く焼成された粘土を、水酸化アルミニウムからの焼成により製造する
。水酸化アルミニウムは、焼成の結果として、1200℃を超える温度で熱力学
的に安定なα-Al23に転化する。400〜1000℃の間の温度で現れる熱
力学的不安定なAl23変種は、ガンマ形態と称される(Ullmann's Encycloped
ia of Industrial Chemistry, 第4版 (1974年), 第7巻, 第298頁参照)。焼成中
の温度および時間の選択を通じて、焼成度、即ち熱力学的安定なα-Al23
の転化を望ましい程度で調節することができる。弱い焼成は、γ-Al23を含
有する粘土を生じ、これは焼成温度および焼成時間が上昇するにつれ減少する。
弱く焼成された粘土は、凝集物のより低い硬度、より大きい比表面積およびより
大きい細孔容積により、純粋α-Al23と異なる。
【0016】 本発明に従い使用されるγ-Al23比率10〜50質量%を有するより弱く
焼成された粘土の象牙質磨耗(RDA)は、強焼成純粋α-Al23の象牙質磨
耗の30〜60%だけである(20質量%の粘土を単独磨き剤として含有する標
準的練り歯磨きにおいて測定)。 α-Al23と比べてγ-Al23は、アリザリンS(1,2-ジヒドロキシ-9,
10-アントラキノン-4-スルホン酸)のアンモニア性水溶液で赤色に着色され
得る。着色性の程度を、焼成の程度または焼成粘土中のγ-Al23の割合の尺
度として選択することができる。
【0017】 Al23約1g、水中アリザリンS 2g/lの溶液10mlおよび濃度10
質量%のNH3水溶液3滴を、試験管に導入し、簡単に沸騰させる。次いでAl23を濾過し、洗浄し、乾燥し、顕微鏡で分析または比色法を用いて評価する。 γ-Al23含有量10〜50質量%を有する適当な弱く焼成された粘土は、
この方法により青白色からディープピンクに着色され得る。
【0018】 様々な程度の焼成、粉砕細度、バルク質量の酸化アルミニウム磨き剤は、市販
されており、例えば Giulini-Chemie または ALCOA からの「磨き用粘土」であ
る。 好適な品質の「磨き用粘土 P10 微細」は、20μm未満の凝集寸法、0.5〜
1.5μmの平均一次結晶寸法および500〜600g/lの嵩密度を有する。
【0019】 存在し得る保湿剤は、ソルビトール、キシリトール、グリセロール、プロピレ
ングリコール、分子量400〜2000を有するポリエチレングリコールまたは
これらポリオールの混合物である。好ましくはソルビトールが、保湿剤として2
5〜40質量%の量で存在する。
【0020】 本発明の歯磨き剤の洗浄作用のさらなる向上を、適当な界面活性剤を添加する
ことにより達成し得る。界面活性剤の添加はまた、歯のブラッシング中に泡を発
生させるため、磨き剤分散体を安定化させるため、および芳香油を乳化または溶
解させるために望ましい場合がある。泡立ち作用を発展させる適当な界面活性剤
は、アニオン界面活性剤、例えばアルキル基中に12〜18個の炭素原子を有す
るアルキル硫酸ナトリウムである。これらの界面活性剤は、歯プラークの細菌代
謝の酵素阻害作用も有する。さらなる適当な界面活性剤は、直鎖アルキル基中に
12〜16個の炭素原子および分子中に2〜6個のグリコールエーテル基を有す
るアルキルポリグリコールエーテルスルフェートの、直鎖アルカン-(C12〜C18 )-スルホネートの、スルホコハク酸モノアルキル-(C12〜C18)-エステルの、硫
酸化脂肪酸モノグリセリドのアルカリ金属塩、好ましくはナトリウム塩、硫酸化
脂肪酸アルカノールアミド、スルホ酢酸アルキル-(C12〜C16)-エステル、アシ
ルサルコシン、アシルタウリドおよびアシルイセチオネート(各場合、アシル基
中に8〜18個の炭素原子を有する)である。
【0021】 両性イオンおよび両性界面活性剤も、好ましくはアニオン界面活性剤と組合せ
て、使用することができる。 しかしながら洗浄作用を促進するために特に好ましくは、非イオン界面活性剤
を使用する。適当な非イオン界面活性剤は、例えばエチレンオキシドと、脂肪ア
ルコール、脂肪酸、脂肪酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸モノエステル、ま
たはメチルグルコシド脂肪酸モノエステルとの付加生成物である。これに関する
エチレンオキシドの付加量は、界面活性剤が水中に溶解性(即ち少なくとも1g
/lが、20℃で水中に溶解すべき)であるために充分に高い量であるべきであ
る。
【0022】 適当な界面活性剤のさらなる群は、アルキル基中に8〜16個の炭素原子およ
びグリコシド基のオリゴマー化度1〜4を有するアルキル(オリゴ)グリコシドで
ある。アルキル(オリゴ)グリコシド、その製造および界面活性物質としての使用
は、例えば US-A-3,839,318、DE-A-20 36 472、EP-A-77 167 または WO-A-93/10
132 から知られている。単糖類基が、10〜16個の炭素原子を有する脂肪アル
コールにグリコシド結合しているモノグリコシド(x=1)、および10までの
オリゴマー化度xを有するオリゴマーグリコシドの両方が、グリコシド基に関し
て適当である。ここでオリゴマー化度とは、そのような工業品質製品に通例の同
族体分布を基礎とする確率平均値である。 アルキル(オリゴ)グリコシドとして好適なものは、式:RO(C610O)x-H
(式中Rは、12〜14個の炭素原子を有するアルキル基であり、xは、1〜4
の平均値を有する。)で示されるアルキル(オリゴ)グルコシドである。
【0023】 界面活性化合物の群からの非イオン性溶解促進剤は、特に、ほとんど水に不溶
性の芳香油を溶解させるために必要であり得る。この目的のために、オキシエチ
ル化脂肪酸グリセリド、グリセロールのオキシエチル化脂肪酸ソルビタン部分エ
ステル若しくは脂肪酸部分エステルまたはソルビタンオキシエチラートが、特に
適当である。オキシエチル化脂肪酸グリセリドの群からの溶解促進剤は、主とし
て20〜60molのエチレンオキシドと、12〜18個の炭素原子を有する直
鎖脂肪酸のモノ-およびジグリセリドまたはヒドロキシ脂肪酸(例えばオキシス
テアリン酸またはリシノール酸)のトリグリセリドとの付加生成物を含む。さら
なる適当な溶解促進剤は、オキシエチル化脂肪酸ソルビタン部分エステルであり
、好ましくはこれは、20〜60molのエチレンオキシドと、12〜18個の
炭素原子を有する脂肪酸のソルビタンモノエステルおよびソルビタンジエステル
との付加生成物である。同様に適当な溶解促進剤は、グリセロールの脂肪酸部分
エステルおよびソルビタンオキシエチラートであり、好ましくはこれは、C12
18脂肪酸のモノ-およびジエステル、および20〜60molのエチレンオキ
シドと1モルのグリセロールまたは1molのソルビトールとの付加生成物であ
る。
【0024】 本発明の歯磨き剤は、20〜60molのエチレンオキシドと、水素化若しく
は未水素化ヒマシ油(即ちオキシステアリン酸トリグリセリドまたはリシノール
酸トリグリセリド)、グリセロールモノ-および/若しくはジステアレートまた
はソルビタンモノ-および/またはジステアレートとの付加生成物を、存在し得
る芳香油のための溶解促進剤として好ましくは含む。
【0025】 存在する調味料の例は、甘味料および/または芳香油である。適当な芳香油は
、口および歯のケア用組成物のために通例のあらゆる天然および合成芳香物であ
る。天然芳香物は、薬物から単離された精油およびそれから単離された個々の成
分の形態のいずれかで使用し得る。ハッカ油、スペアミント油、アニス油、ダイ
ウイキョウ油、キャラウェーオイル、ユーカリ油、ウイキョウ油、ケイ皮油、チ
ョウジ油、ゼラニウム油、セージ油、ピメンタ油、サイム油、マヨラナ油、メボ
ウキ油、柑橘油、ウィンターグリーン油、またはこれら単離油の1つ若しくはそ
れ以上の合成成分からなる群からの少なくとも1つの芳香油が、好ましくは存在
すべきである。上記油の最も重要な成分は、例えばメントール、カルボン、アネ
トール、シネオール、オイゲノール、シンナムアルデヒド、カリオフィレン、ゲ
ラニオール、シトロネロール、リナロール、サルベン、チモール、テルピネン、
テルピノール、メチルチャビコールおよびメチルサリチラートである。さらなる
適当な芳香物は、例えば酢酸メチル、バニリン、イオノン、酢酸リナリル、ロジ
ノールおよびピペリトンである。
【0026】 さらに本発明の歯磨き剤は、カリエス、歯石、歯周炎または他の口若しくは歯
の疾病を制御するための治療活性成分を含み得る。好ましく存在する活性成分は
、好ましくはフッ化物またはモノフルオロホスフェートの群からのフッ素量0.
1〜0.5質量%であるカリエス阻害フッ素化合物である。適当なフッ素化合物
は、例えばフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化スズ、モノフルオロリン
酸ナトリウム(Na2PO3F)、モノフルオロリン酸カリウムまたは有機アミノ
化合物のフッ化物である。
【0027】 例えば好適な治療活性成分は、オルガノホスホネート、例えば1-アザシクロ
ヘプタン-2,2-ジホスホン酸(Na塩)若しくは1-ヒドロキシエタン-1,1-
ジホスホン酸(Na塩)の群からの抗歯石活性成分、または抗菌プラーク阻害剤
、例えばヘキサクロロフェン、トリクロサン、ブロモクロロフェン、フェニルサ
リチラートである。無機質補充促進効果および歯の外傷の閉鎖を促進する効果を
有する物質、例えばリン酸二カルシウム二水和物も、好ましくはマグネシウムイ
オンと組合せて、本発明の練り歯磨き中に存在し得る。
【0028】 最後に本発明の練り歯磨きは、歯磨き剤において通例であり、本発明の効果を
減少させないさらなる成分も含み得る。そのような練り歯磨きにおいて通例の添
加剤は、例えば: ・より少量、例えば1〜5質量%のさらなる磨き剤、例えば炭酸カルシウム(
チョーク)、リン酸ジカルシウム二水和物、不溶性メタリン酸ナトリウム、ピロ
リン酸カルシウム、ヒドロキシルアパタイト、水酸化アルミニウム、ケイ酸ナト
リウムアルミニウム(例えばゼオライトA)または特定の有機ポリマー、例えば
ポリメタクリレート、 ・顔料、例えば二酸化チタンまたは酸化亜鉛、 ・染料、 ・pHエキステンダーおよび緩衝物質、例えばクエン酸ナトリウムまたは重炭
酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、 ・創傷治癒および消炎物質、例えばアラントイン、尿素、パンテノール、アズ
レンまたはカモミレ抽出物、 ・保存料、例えばソルビン酸塩、p-ヒドロキシ安息香酸エステルである。 以下の実施例は、本発明の内容をより詳細に説明するために役立つ。
【0029】 実施例 以下の練り歯磨きを調製した:
【表1】
【0030】 以下の市販製品を使用した: Zeodent(商標) 113(Huber Chemicals):シリカ磨き剤。平均粒度12μm、
ふるい残量(45μm)最大1.0%、比表面積(BET)150m2/g。 Pumice, XXX 型(Voprena):軽石粉。粒度、ふるい残量(45μm)0質量
%、ふるい残量(15μm)8〜18質量%、ふるい残量(1μm)90〜95
質量%。 Tagat(商標) R60(Goldschmidt):水素化ヒマシ油+EO60mol。 Cekol(商標) 700H(Metsae Serla):カルボキシメチルセルロース。粘度(濃
度2%、20℃)600〜1000mPas。
【0031】 洗浄作用(CRS)の測定 試験法 牛の歯の表面を、コンディショニングし、お茶を用いて規定条件下で汚し、試
験すべき練り歯磨きを用いて規定条件下で洗浄した。それにより得られた増白を
、比色法により分析し、標準試験ペーストを用いて得られた増白と比較した。 試料準備 牛の門歯を、7×7mmのブロックに切断し、該ブロックを、ワックスを用い
てエナメル表面だけが自由であるようにプレキシグラスのます目(1×2.5×
2.5cm)に設置した。
【0032】 試料コンディショニング 設置歯ブロックを、0.12Nの塩酸(60秒)、飽和Na2CO3溶液(12
0秒)および1%濃度のフィチン酸溶液(60秒)に充分浸漬させた。各処理後
に試料を、脱イオン水を用いてすすぎ、吸収紙でたたいて乾燥させた。次いで歯
試料を、汚れ装置内に吊るし、紅茶の溶液を通して20℃で5日間動かした。お
茶溶液を、ティーバッグ1.5gを沸騰水300gで抽出(10分)することに
より調製し、毎日2回取り替えた。 洗浄実験 次いで設置歯ブロックを、Grabenstetter V-8 ブラッシング機内に導入し、ペ
ースト20gおよび脱イオン水40gを含む練り歯磨き懸濁液中で軟質 Oral-B
歯ブラシを圧力150gで用いてブラッシングした。使用した洗浄標準は、カル
ボキシメチルセルロース膨潤剤(CMC 0.5%、グリセロール10%、水89
.5%)50g中ピロリン酸カルシウム10gの懸濁液であった。この標準の洗
浄作用を、100%と定義する。
【0033】 洗浄作用測定 増白を、ドクター Lange 色差測定装置(Micro Color 型(DC 8334))を使用
し、ドイツ工業規格 DIN 5033 に従い測定した。日光に対応する標準光 D 65 を
生ずる、キセノンランプを使用した。使用した色標準は、硫酸バリウムであった
。 繰返し測定を、試料表面上の円形領域(直径7mm)で行った。各練り歯磨き
試料に対し、8個の着色歯試料を使用し、平均値を計算した。使用した試験パラ
メーターは、DIN 5033 により規定されているインクリメントYであり、これは
色の増白の尺度として役立つ。 増白測定を、各場合1000回のブラシ工程後に行った。洗浄作用CRS(ソ
フト洗浄比)は、次式:
【数1】 により与えられる。 結果を表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ニコーレ・ドゥッシェク ドイツ連邦共和国デー−40595デュッセル ドルフ、エミール−バルト−シュトラーセ 143番 (72)発明者 ペーター・ヴュルクニッツ ドイツ連邦共和国デー−42799ライヒリン ゲン、イム・エルレングルント9番 Fターム(参考) 4C083 AA161 AA162 AB171 AB172 AB221 AB242 AB281 AB282 AB431 AB432 AB442 AB471 AB472 AC122 AC131 AC132 AC432 AC811 AC862 AD042 AD272 BB26 BB48 BB55 CC41 DD22 DD27 EE05 EE35 EE36

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磨き剤組合せ10〜30質量%および保湿剤20〜50質量
    %の含有量を有する水性、ペースト状または液状分散体の形態の歯磨き剤であっ
    て、存在する磨き剤が、シリカ(a)および軽石粉(b)であり、その質量比が
    (a):(b)=10:(0.01〜0.5)であることを特徴とする歯磨き剤。
  2. 【請求項2】 洗浄作用を向上させるため、アルカリ金属塩またはアンモニ
    ウム塩の形態のトリポリリン酸塩、ピロリン酸塩またはトリメタリン鎖塩の群か
    らの縮合リン酸塩が、1〜12質量%の量で存在することを特徴とする請求項1
    に記載の歯磨き剤。
  3. 【請求項3】 酸化アルミニウム(c)が、磨き剤成分として、シリカ対酸
    化アルミニウムの質量比(a):(c)=10:(0.1〜2)でさらに存在す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の歯磨き剤。
  4. 【請求項4】 存在する酸化アルミニウムが、様々なAl23変種のα-酸
    化アルミニウムの含有量少なくとも10質量%を有する弱く焼成された粘土であ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の歯磨き剤。
  5. 【請求項5】 保湿剤が、25〜40質量%の量で存在するソルビトールで
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の歯磨き剤。
  6. 【請求項6】 存在する縮合リン酸塩が、5〜10質量%のトリポリリン酸
    ナトリウムまたはカリウムであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の歯磨き剤。
  7. 【請求項7】 存在するシリカ磨き剤が、粒度5〜20μmおよび比表面積
    (BET)100〜300g/lを有する沈降シリカであることを特徴とする請
    求項1〜6のいずれかに記載の歯磨き剤。
  8. 【請求項8】 好ましくはフッ化物またはモノフルオロホスフェートの群か
    らのフッ素化合物が、0.1〜0.5質量%のフッ素量で存在することを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれかに記載の歯磨き剤。
  9. 【請求項9】 オルガノホスホネートの群からの抗歯石活性成分および/ま
    たは抗菌プラーク阻害剤、特にトリクロサンが存在することを特徴とする請求項
    1〜8のいずれかに記載の歯磨き剤。
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