JPS6352931B2 - - Google Patents
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- JPS6352931B2 JPS6352931B2 JP55029672A JP2967280A JPS6352931B2 JP S6352931 B2 JPS6352931 B2 JP S6352931B2 JP 55029672 A JP55029672 A JP 55029672A JP 2967280 A JP2967280 A JP 2967280A JP S6352931 B2 JPS6352931 B2 JP S6352931B2
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Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Description
この発明は悪臭の除去方法に関するものであ
る。 悪臭の除去については、従来から種々の方法が
提案されているが、そのいずれも一長一短があつ
て、技術的、工業的に解決されていない現況にあ
る。例えば、湿式法と比較して装置の保守が簡単
でしかも廃液処理の必要がない乾式法では、白金
触媒などを用いた接触酸化法がある。この方法で
は、反応温度を白金触媒が通常活性を示す200℃
程度以上に保つ必要がある。塗装工場の排ガスな
どのように、悪臭成分が比較的高濃度で含まれて
いる場合には、反応熱によつて上記の反応温度が
保たれるので、この方法は有力であり、この種の
排ガスに対する工業化の実績がかなりある。しか
し、下水処理場の排ガスなどのように、悪臭成分
の濃度が低い場合には、反応熱の発生量が小さい
ので、外部から加熱する必要が生じ、その燃料費
が嵩むため、経済的に著しく不利になり、実用的
ではなくなる。 発明者らはこの問題を解決すべく種々検討した
結果、アルミナ、シリカ、またはシリカ・アルミ
ナを白金化合物の水溶液に浸漬したのち、乾燥
し、250℃以下の温度で焼成して得た白金触媒に、
悪臭ガスとオゾンの混合ガスを接触せしめること
により、低濃度の悪臭成分を含む悪臭ガスを効率
よく無臭化できることを見い出し、この発明を完
成するに至つた。この発明の目的は、効率よく悪
臭を除去するための工業的かつ経済的方法を提供
することにある。 次に、この発明を詳しく説明する。 この発明で用いる触媒は所謂浸漬法によつて白
金を担体に担持せしめた担持貴金属触媒である。
担体としてはアルミナ、シリカ、シリカ・アルミ
ナなどが使用できるが、特にγ−アルミナ、η−
アルミナなど50〜600m2／ｇの比表面積を有する
活性アルミナが好ましい。 この触媒の製造方法は、担体を貴金属化合物の
水溶液に浸漬し、乾燥したのち、焼成する浸漬法
であり、この発明の主眼の一つはこの焼成を250
℃以下の温度で行なうことにある。250℃より高
い温度で焼成を行なえば、触媒の活性が低くなる
ので好ましくない。焼成の雰囲気としては空気、
窒素、水素などが用いられる。白金の担持量は担
体に対して0.1〜５重量％、好ましくは0.5〜２重
量％である。 この触媒の形状は、粒、球、ペレツト、タブレ
ツト、ハニカムなどいずれも支障なく使用でき、
特に制約はない。 悪臭ガスへ添加するオゾンの量は、悪臭成分の
濃度とオゾンの濃度の比が0.5〜２程度になるよ
うにすれば、悪臭の除去効率がよく、しかも経済
的である。反応温度は悪臭ガスの温度（通常室
温）ないし70℃、特に結露が起こらない温度、即
ち悪臭ガスの温度（通常室温）プラス約５℃ない
し50℃が好ましい。空間速度は、500ないし
100000hr-1、特に2000ないし40000hr-1が好まし
い。 この発明の方法によつて除去できる悪臭成分
は、硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチ
ル、二硫化メチルなどの硫黄化合物、アンモニ
ア、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチル
アミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエ
チルアミンなどの窒素化合物、スチレンなどの炭
化水素、およびアセトアルデヒドなどのアルデヒ
ド類などである。 次に実施例によつてこの発明をさらに詳しく説
明する。 実施例 ６ないし８メツシユの球状の活性アルミナ
（BET表面積150m2／ｇ）100mlを塩化白金酸の３
％水溶液60mlに一夜浸漬したのち、水溶液を充分
に切り、風乾し、次いで120℃において16時間乾
燥した。これを五等分し、それぞれを水蒸気流中
120、200、250、300、400℃において４時間焼成
した。 このようにして得た触媒の脱臭性能を以下のよ
うな条件下で試験した。即ち、内径22mmφのガラ
ス製反応管に上記触媒各10mlを充填し、メチルメ
ルカプタン（以下MMと指称する）、硫化メチル
（以下DMSと指称する）、トリメチルアミン（以
下TMAと指称する）各1ppmおよびオゾン5ppm
を含有する空気を、常温において、毎分1.5の
流速で６時間流し、上記悪臭成分の除去率を調べ
た。試験結果を第１表に示す。
る。 悪臭の除去については、従来から種々の方法が
提案されているが、そのいずれも一長一短があつ
て、技術的、工業的に解決されていない現況にあ
る。例えば、湿式法と比較して装置の保守が簡単
でしかも廃液処理の必要がない乾式法では、白金
触媒などを用いた接触酸化法がある。この方法で
は、反応温度を白金触媒が通常活性を示す200℃
程度以上に保つ必要がある。塗装工場の排ガスな
どのように、悪臭成分が比較的高濃度で含まれて
いる場合には、反応熱によつて上記の反応温度が
保たれるので、この方法は有力であり、この種の
排ガスに対する工業化の実績がかなりある。しか
し、下水処理場の排ガスなどのように、悪臭成分
の濃度が低い場合には、反応熱の発生量が小さい
ので、外部から加熱する必要が生じ、その燃料費
が嵩むため、経済的に著しく不利になり、実用的
ではなくなる。 発明者らはこの問題を解決すべく種々検討した
結果、アルミナ、シリカ、またはシリカ・アルミ
ナを白金化合物の水溶液に浸漬したのち、乾燥
し、250℃以下の温度で焼成して得た白金触媒に、
悪臭ガスとオゾンの混合ガスを接触せしめること
により、低濃度の悪臭成分を含む悪臭ガスを効率
よく無臭化できることを見い出し、この発明を完
成するに至つた。この発明の目的は、効率よく悪
臭を除去するための工業的かつ経済的方法を提供
することにある。 次に、この発明を詳しく説明する。 この発明で用いる触媒は所謂浸漬法によつて白
金を担体に担持せしめた担持貴金属触媒である。
担体としてはアルミナ、シリカ、シリカ・アルミ
ナなどが使用できるが、特にγ−アルミナ、η−
アルミナなど50〜600m2／ｇの比表面積を有する
活性アルミナが好ましい。 この触媒の製造方法は、担体を貴金属化合物の
水溶液に浸漬し、乾燥したのち、焼成する浸漬法
であり、この発明の主眼の一つはこの焼成を250
℃以下の温度で行なうことにある。250℃より高
い温度で焼成を行なえば、触媒の活性が低くなる
ので好ましくない。焼成の雰囲気としては空気、
窒素、水素などが用いられる。白金の担持量は担
体に対して0.1〜５重量％、好ましくは0.5〜２重
量％である。 この触媒の形状は、粒、球、ペレツト、タブレ
ツト、ハニカムなどいずれも支障なく使用でき、
特に制約はない。 悪臭ガスへ添加するオゾンの量は、悪臭成分の
濃度とオゾンの濃度の比が0.5〜２程度になるよ
うにすれば、悪臭の除去効率がよく、しかも経済
的である。反応温度は悪臭ガスの温度（通常室
温）ないし70℃、特に結露が起こらない温度、即
ち悪臭ガスの温度（通常室温）プラス約５℃ない
し50℃が好ましい。空間速度は、500ないし
100000hr-1、特に2000ないし40000hr-1が好まし
い。 この発明の方法によつて除去できる悪臭成分
は、硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチ
ル、二硫化メチルなどの硫黄化合物、アンモニ
ア、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチル
アミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエ
チルアミンなどの窒素化合物、スチレンなどの炭
化水素、およびアセトアルデヒドなどのアルデヒ
ド類などである。 次に実施例によつてこの発明をさらに詳しく説
明する。 実施例 ６ないし８メツシユの球状の活性アルミナ
（BET表面積150m2／ｇ）100mlを塩化白金酸の３
％水溶液60mlに一夜浸漬したのち、水溶液を充分
に切り、風乾し、次いで120℃において16時間乾
燥した。これを五等分し、それぞれを水蒸気流中
120、200、250、300、400℃において４時間焼成
した。 このようにして得た触媒の脱臭性能を以下のよ
うな条件下で試験した。即ち、内径22mmφのガラ
ス製反応管に上記触媒各10mlを充填し、メチルメ
ルカプタン（以下MMと指称する）、硫化メチル
（以下DMSと指称する）、トリメチルアミン（以
下TMAと指称する）各1ppmおよびオゾン5ppm
を含有する空気を、常温において、毎分1.5の
流速で６時間流し、上記悪臭成分の除去率を調べ
た。試験結果を第１表に示す。
【表】
上記した如く、250℃以下の温度で焼成した触
媒は常温で優れた脱臭性能を示した。したがつ
て、悪臭成分を含む被処理ガスを加熱する必要が
全くないが、あつたとしても結露しない程度でよ
いので、非常に経済的である。
媒は常温で優れた脱臭性能を示した。したがつ
て、悪臭成分を含む被処理ガスを加熱する必要が
全くないが、あつたとしても結露しない程度でよ
いので、非常に経済的である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 白金化合物の水溶液に担体を浸漬したのち、
乾燥し、ついで250℃以下の温度で焼成して得た
白金触媒に、悪臭ガスにオゾンを添加せる混合ガ
スを接触せしめることを特徴とする悪臭の除去方
法。 ２ 担体がアルミナ、シリカまたはシリカ・アル
ミナであり、特にアルミナがγ−アルミナ、η−
アルミナなど50〜600m2／ｇの比表面積を有する
活性アルミナである特許請求の範囲第１項記載の
悪臭の除去方法。 ３ 白金の担持量が担体に対して0.5〜２重量％
である特許請求の範囲第１項記載の悪臭の除去方
法。 ４ オゾンを添加せる悪臭ガス中の悪臭成分の濃
度との比が0.5〜2.0の範囲内となるようにした特
許請求の範囲第１項記載の悪臭の除去方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2967280A JPS56126432A (en) | 1980-03-07 | 1980-03-07 | Method for removal of malodor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2967280A JPS56126432A (en) | 1980-03-07 | 1980-03-07 | Method for removal of malodor |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56126432A JPS56126432A (en) | 1981-10-03 |
| JPS6352931B2 true JPS6352931B2 (ja) | 1988-10-20 |
Family
ID=12282596
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2967280A Granted JPS56126432A (en) | 1980-03-07 | 1980-03-07 | Method for removal of malodor |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56126432A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0741146B2 (ja) * | 1987-01-21 | 1995-05-10 | 株式会社日本触媒 | 脱臭方法 |
-
1980
- 1980-03-07 JP JP2967280A patent/JPS56126432A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56126432A (en) | 1981-10-03 |
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