JPH0618613B2 - オゾンによる脱臭方法 - Google Patents
オゾンによる脱臭方法Info
- Publication number
- JPH0618613B2 JPH0618613B2 JP62209305A JP20930587A JPH0618613B2 JP H0618613 B2 JPH0618613 B2 JP H0618613B2 JP 62209305 A JP62209305 A JP 62209305A JP 20930587 A JP20930587 A JP 20930587A JP H0618613 B2 JPH0618613 B2 JP H0618613B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ozone
- catalyst
- malodorous component
- gas
- component
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Drying Of Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明はガス中の悪臭成分をオゾンにより接触的に酸化
分解し無臭化する脱臭方法に関する。
分解し無臭化する脱臭方法に関する。
＜従来技術とその問題点＞ 近年、悪臭公害が社会問題として大きく取り上げられ、
新しく悪臭対策技術が開発、実施されている。
新しく悪臭対策技術が開発、実施されている。
従来、脱臭は薬剤洗浄法、吸着法、直燃法、触媒燃焼
法、オゾンによる酸化法等によって実施されているが、
それぞれ一長一短があり、実用上問題が多い。薬剤洗浄
法は多量の排水が発生するため廃水処理コストが高く、
吸着法では吸着剤として多くは活性炭を用いているが、
発火性の危険があり、また短期間で脱臭効果が薄れるた
め再生あるいは活性炭の取換え等装置の維持が難しい欠
点がある。直燃法は燃料が必要となるためランニングコ
ストが高くつく上に、安全上の配慮も必要となり、装置
が大掛りになる等の欠点がある。触媒燃焼法は装置の維
持も比較的容易であるけれども、触媒層温度を３００℃
〜４５０℃の条件に保つことが必要となるため、処理に
供するガスが低温または可燃物質が低濃度である場合は
ランニングコストが高くかかる欠点がある。オゾン酸化
法はオゾンの強力な酸化作用を利用して悪臭成分を処理
する方法で、室温程度の低温でも処理できるため前述し
た諸方法に比べ、ランニングコストも安い方法である
が、オゾンと悪臭成分との気相中の反応が遅いために長
大な反応器を必要とし、また、未反応オゾンが排出され
て二次公害となる等の欠点を有している。故に、酸化反
応を促進させ、なおかつ未反応オゾンも接触分解させる
ことができる効果的な反応方法の開発が望まれている。
法、オゾンによる酸化法等によって実施されているが、
それぞれ一長一短があり、実用上問題が多い。薬剤洗浄
法は多量の排水が発生するため廃水処理コストが高く、
吸着法では吸着剤として多くは活性炭を用いているが、
発火性の危険があり、また短期間で脱臭効果が薄れるた
め再生あるいは活性炭の取換え等装置の維持が難しい欠
点がある。直燃法は燃料が必要となるためランニングコ
ストが高くつく上に、安全上の配慮も必要となり、装置
が大掛りになる等の欠点がある。触媒燃焼法は装置の維
持も比較的容易であるけれども、触媒層温度を３００℃
〜４５０℃の条件に保つことが必要となるため、処理に
供するガスが低温または可燃物質が低濃度である場合は
ランニングコストが高くかかる欠点がある。オゾン酸化
法はオゾンの強力な酸化作用を利用して悪臭成分を処理
する方法で、室温程度の低温でも処理できるため前述し
た諸方法に比べ、ランニングコストも安い方法である
が、オゾンと悪臭成分との気相中の反応が遅いために長
大な反応器を必要とし、また、未反応オゾンが排出され
て二次公害となる等の欠点を有している。故に、酸化反
応を促進させ、なおかつ未反応オゾンも接触分解させる
ことができる効果的な反応方法の開発が望まれている。
本発明者らの知見によれば、オゾン酸化法の問題点の一
つは、悪臭成分含有ガス中の水分によって上記酸化分解
反応が悪影響を受けることであり、湿度が高くなると脱
臭効率が低下し、さらに未反応オゾンの接触分解効率も
低下する。このような現象は特にＭｎ含有触媒を用いて
常温以下の温度でオゾンを作用させたときに顕著に現わ
れた。第２の問題点は使用するＭｎ含有触媒の構成成分
であり、Ｍｎと併用される触媒成分の選択が決定的に重
要な意義を有することが分かった。
つは、悪臭成分含有ガス中の水分によって上記酸化分解
反応が悪影響を受けることであり、湿度が高くなると脱
臭効率が低下し、さらに未反応オゾンの接触分解効率も
低下する。このような現象は特にＭｎ含有触媒を用いて
常温以下の温度でオゾンを作用させたときに顕著に現わ
れた。第２の問題点は使用するＭｎ含有触媒の構成成分
であり、Ｍｎと併用される触媒成分の選択が決定的に重
要な意義を有することが分かった。
＜発明が解決しようとする課題＞ 本発明は上記の様な事情に着目してなされたものであっ
て、ガス中の悪臭成分を常温以下の温度条件の下で接触
的に酸化分解するに当たり、脱臭効率を可及的に高める
と共に未反応オゾンを高率に分解除去できる様な方法を
確立することを目的とするものである。
て、ガス中の悪臭成分を常温以下の温度条件の下で接触
的に酸化分解するに当たり、脱臭効率を可及的に高める
と共に未反応オゾンを高率に分解除去できる様な方法を
確立することを目的とするものである。
＜課題を解決するための手段＞ 上記目的を達成することのできた本発明とは、悪臭成分
含有ガス中の悪臭成分をオゾン共存下に接触的に酸化分
解除去する方法において、まず悪臭成分含有ガスの除湿
を行い、得られた除湿済みガスを常温以下の温度で触媒
に接触させることとし、この際上記触媒としては、 (A)TiおよびSiからなる二元系複合酸化物 TiおよびZrからなる二元系複合酸化物 Ti，SiおよびZrからなる三元系複合酸化物 よりなる群から選択される少なくとも一種、並びに (B)MnまたはMn化合物 を触媒成分として含有するものを用いることにより、前
記悪臭ガスを酸化分解除去すると共に未反応オゾンを効
果的に分解することを要旨とするものである。
含有ガス中の悪臭成分をオゾン共存下に接触的に酸化分
解除去する方法において、まず悪臭成分含有ガスの除湿
を行い、得られた除湿済みガスを常温以下の温度で触媒
に接触させることとし、この際上記触媒としては、 (A)TiおよびSiからなる二元系複合酸化物 TiおよびZrからなる二元系複合酸化物 Ti，SiおよびZrからなる三元系複合酸化物 よりなる群から選択される少なくとも一種、並びに (B)MnまたはMn化合物 を触媒成分として含有するものを用いることにより、前
記悪臭ガスを酸化分解除去すると共に未反応オゾンを効
果的に分解することを要旨とするものである。
＜作用＞ 本発明における重要ポイントの一つは、用いる触媒を前
記(A)成分および(B)成分によって構成する点にあるが、
この触媒を用いて常温下での接触酸化分解反応を行う場
合においては、水分の影響を非常に大きく受けるという
ことが分かった。即ち悪臭成分含有ガス中の水分含有量
が多くなると、脱臭効率が大きく低下するだけでなく、
未反応オゾンの分解効果も大きく低下することが判明
し、このことは驚くべきことであった。そこで脱臭効率
および未反応オゾン分解効率を高く維持するための水分
含有率、即ち悪臭成分含有ガスの相対湿度をどの程度ま
で低下させるのが好ましいか種々検討したところ、６０
％以下、好ましくは３０％以下に除湿することが望まし
いことを知った。この様なレベルまで除湿する方法は特
に限定されず、悪臭成分含有ガスの種類や量に応じて最
適の方法を選択すれば良い。
記(A)成分および(B)成分によって構成する点にあるが、
この触媒を用いて常温下での接触酸化分解反応を行う場
合においては、水分の影響を非常に大きく受けるという
ことが分かった。即ち悪臭成分含有ガス中の水分含有量
が多くなると、脱臭効率が大きく低下するだけでなく、
未反応オゾンの分解効果も大きく低下することが判明
し、このことは驚くべきことであった。そこで脱臭効率
および未反応オゾン分解効率を高く維持するための水分
含有率、即ち悪臭成分含有ガスの相対湿度をどの程度ま
で低下させるのが好ましいか種々検討したところ、６０
％以下、好ましくは３０％以下に除湿することが望まし
いことを知った。この様なレベルまで除湿する方法は特
に限定されず、悪臭成分含有ガスの種類や量に応じて最
適の方法を選択すれば良い。
本発明の触媒は前記の通り(A)成分および(B)成分からな
るものであるが、(A)成分は触媒全体の６０〜99.9重量
％、(B)成分は触媒全体の４０〜0.1重量％の範囲とする
ことが適当である。
るものであるが、(A)成分は触媒全体の６０〜99.9重量
％、(B)成分は触媒全体の４０〜0.1重量％の範囲とする
ことが適当である。
本発明による脱臭方法は、対象として、食品貯蔵庫、ご
み貯蔵所、し尿処理場、下水処理場、ごみ焼却場、クリ
ーニング工場、印刷工場、ペンキ工場および一般化学工
場から排出されるガスの処理に使用できる。
み貯蔵所、し尿処理場、下水処理場、ごみ焼却場、クリ
ーニング工場、印刷工場、ペンキ工場および一般化学工
場から排出されるガスの処理に使用できる。
悪臭成分として、硫化水素、硫化メチル、メチルメルカ
プタン、二硫化メチル、メチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン、イソブチルアミン、ピリジン、
アセトン、メチルエチルケトン、酪酸、アセトアルデヒ
ド、アクロレイン、フェノール、ベンゼン、キシレン、
トルエン、ブテン類等を挙げることができ、これらの物
質は本発明の脱臭方法により実質的にすべて酸化除去す
ることができる。
プタン、二硫化メチル、メチルアミン、ジメチルアミ
ン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン、イソブチルアミン、ピリジン、
アセトン、メチルエチルケトン、酪酸、アセトアルデヒ
ド、アクロレイン、フェノール、ベンゼン、キシレン、
トルエン、ブテン類等を挙げることができ、これらの物
質は本発明の脱臭方法により実質的にすべて酸化除去す
ることができる。
本発明による脱臭方法は、まず悪臭成分含有ガスの除湿
を行ったのち、オゾンの共存下に下流側に設置された触
媒層上で接触的に悪臭成分を酸化分解除去する方法であ
る。この方法において、導入されるオゾン濃度はガス中
の悪臭成分の性状、濃度およびその他の反応条件、例え
ば反応温度、触媒の種類および触媒形状によって決めら
れるものであるが、悪臭成分に対してモル比で0.5〜1,
０００倍程度が好ましく、１〜１０倍の範囲が特に好ま
しい。
を行ったのち、オゾンの共存下に下流側に設置された触
媒層上で接触的に悪臭成分を酸化分解除去する方法であ
る。この方法において、導入されるオゾン濃度はガス中
の悪臭成分の性状、濃度およびその他の反応条件、例え
ば反応温度、触媒の種類および触媒形状によって決めら
れるものであるが、悪臭成分に対してモル比で0.5〜1,
０００倍程度が好ましく、１〜１０倍の範囲が特に好ま
しい。
また、反応温度は常温以下の温度で十分であり、空間速
度は1,０００〜５0,０００ｈｒ-1（ＳＴＰ）、とくに3,
０００〜３0,０００ｈｒ-1（ＳＴＰ）の範囲が好適であ
る。
度は1,０００〜５0,０００ｈｒ-1（ＳＴＰ）、とくに3,
０００〜３0,０００ｈｒ-1（ＳＴＰ）の範囲が好適であ
る。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
実施例１ 代表的な悪臭成分であるメチルメルカプタンを３０ppm
含有する相対湿度１００％の空気を除湿器を通し、相対
湿度を３０％に低下させた後、格子状ハニカム触媒（Ｔ
ｉＯ2：ＳｉＯ2：ＭｎＯ2＝８３：１２：５重量比）２
００ccを充填してなるパイレックス製反応管に、１０Ｎ
m3／Ｈｒの流速（空間速度５0,０００Ｈｒ-1）で導入し
た。
含有する相対湿度１００％の空気を除湿器を通し、相対
湿度を３０％に低下させた後、格子状ハニカム触媒（Ｔ
ｉＯ2：ＳｉＯ2：ＭｎＯ2＝８３：１２：５重量比）２
００ccを充填してなるパイレックス製反応管に、１０Ｎ
m3／Ｈｒの流速（空間速度５0,０００Ｈｒ-1）で導入し
た。
触媒層入口側にオゾンを６０ppm導入し、反応温度は室
温で、触媒活性が安定する５００時間後の脱臭率および
未反応オゾンの濃度を調べた。
温で、触媒活性が安定する５００時間後の脱臭率および
未反応オゾンの濃度を調べた。
脱臭率は次式により求めた。
その結果、脱臭率は９９％であり、未反応オゾンは検知
されなかった。
されなかった。
比較例１ 代表的な悪臭成分であるメチルメルカプタンを３０ppm
含有する相対湿度１００％の空気を除湿器を通さずに反
応器に導入したということを除いて、実施例１と同様の
方法で脱臭率および未反応オゾン濃度を調べた。
含有する相対湿度１００％の空気を除湿器を通さずに反
応器に導入したということを除いて、実施例１と同様の
方法で脱臭率および未反応オゾン濃度を調べた。
その結果、脱臭率は８０％であり、未反応オゾンは１６
ppmであった。
ppmであった。
実施例および比較例の結果より本発明の脱臭方法は優れ
た方法であることがわかる。
た方法であることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｄ 53/36 １０２ Ｃ 9042−4Ｄ (72)発明者 神崎 俊秀 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の １ 日本触媒化学工業株式会社触媒研究所 内 (72)発明者 三井 紀一郎 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の １ 日本触媒化学工業株式会社触媒研究所 内 (72)発明者 井上 明 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の １ 日本触媒化学工業株式会社触媒研究所 内 (56)参考文献 特開 昭58−84022（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−54024（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−30978（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−149164（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−54024（ＪＰ，Ａ)
Claims (1)
- 【請求項１】悪臭成分含有ガス中の悪臭成分を接触酸化
触媒上でオゾンを用いて酸化分解除去するに当たり、ま
ず悪臭成分含有ガスの除湿を行い、得られた除湿済みガ
スを常温以下の温度で、下記触媒成分を含有してなる触
媒に接触させてオゾンによる悪臭成分の酸化分解除去及
び未反応オゾンの接触分解除去を行うことを特徴とする
オゾンによる脱臭方法。 触媒成分 (A)TiおよびSiからなる二元系複合酸化物 TiおよびZrからなる二元系複合酸化物 Ti，SiおよびZrからなる三元系複合酸化物 よりなる群から選択される少なくとも一種、並びに (B)MnまたはMn化合物
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62209305A JPH0618613B2 (ja) | 1987-08-25 | 1987-08-25 | オゾンによる脱臭方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62209305A JPH0618613B2 (ja) | 1987-08-25 | 1987-08-25 | オゾンによる脱臭方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6456124A JPS6456124A (en) | 1989-03-03 |
| JPH0618613B2 true JPH0618613B2 (ja) | 1994-03-16 |
Family
ID=16570756
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62209305A Expired - Lifetime JPH0618613B2 (ja) | 1987-08-25 | 1987-08-25 | オゾンによる脱臭方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0618613B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE68904276T2 (de) * | 1988-09-26 | 1993-05-27 | Sakai Chemical Industry Co | Verfahren zum desodorieren und desodorisierungskatalysator. |
| JPH07163843A (ja) * | 1993-06-15 | 1995-06-27 | Yoshitaka Hattori | 酸化触媒による脱臭装置 |
| US5527465A (en) * | 1994-03-16 | 1996-06-18 | Dickerson; J. Rodney | Method for preventing erosion in headworks of waste water treatment facilities |
| US5433854A (en) * | 1994-03-16 | 1995-07-18 | Dickerson; J. Rodney | Method for preventing erosion in waste water lift stations and treatment facilities |
| CN107990417A (zh) * | 2017-11-28 | 2018-05-04 | 奕铭（大连）科技发展有限公司 | 利用新风系统净化空气的方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5554024A (en) * | 1978-10-17 | 1980-04-21 | Toshiba Corp | Catalytic oxidative deodorization apparatus |
| JPS5884022A (ja) * | 1981-11-16 | 1983-05-20 | Mitsubishi Electric Corp | 脱臭装置 |
-
1987
- 1987-08-25 JP JP62209305A patent/JPH0618613B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6456124A (en) | 1989-03-03 |
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