JPS6349631Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は通気管のキヤツプの取付け構造に関す
るものである。

従来、集度住宅における排水管の上端は通気管
の下端に連結し、この通気管の上端側は屋上に立
設したさや管内を通つてさや管上方へ突出し、こ
の突出端にキヤツプを取り付けている例が多い。
この例では、キヤツプを通気管に直接取り付けて
いるために、通気管の径が種々異なる毎にこれに
対応できる種類のキヤツプを用意する必要があ
り、そして通気管を取替える場合には常にキヤツ
プの取外し、取付け作業を伴い、さらに通気管の
施工後でなければキヤツプの取付けを行うことが
できない不都合があつた。

本考案の目的は、径の異なる数種類の通気管に
一種類のキヤツプで対応でき、通気管の取替えが
容易となり、さらにキヤツプの取付け時が通気管
の施工によつて制限を受けない通気管のキヤツプ
の取付け構造を提供することにある。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。

鋼管製のさや管１は屋上スラブ２内部からスラ
ブ上方に立ち上がつており、この管上端外周には
受部３が取り付けてあり、この受部はアングル材
ピースを用い、これを複数個所溶接している。そ
して受部３には予めナツト６が溶接してあり、キ
ヤツプ４を受部上に乗せ、ボルト５によつて受部
のナツトに取り付けている。すなわちキヤツプ４
には上面外周より下方に向けて所定深さを有する
複数の取付け凹部１４，…が適宜間隔を置いて設
けてある。各凹部の底部１４ａは水平状態に形成
してあり、この底部は受部３上に載せて、この底
部に設けてある長孔１４ｃよりボルト５で固定さ
れている。凹部１４の内側壁１４ｂはさや管１の
管壁の外側に位置し、少なくともこの内側壁は管
壁内面１ａを越えて内側に位置してはならない。
これは、さや管１内を通る通気管７との接触防止
して、接触に伴うキヤツプ４の取付け不能を防ぐ
ためである。凹部１４の外側（キヤツプ４の外周
側面側）は開口となつている。

屋上スラブ２に上面およびさや管１の外周面に
はモルタル防水層８が形成してあり、さや管の上
端外周の防水層はバンド９，９で固定してある。
１０はさや管１を型枠１１上に位置保持する支持
部材である。

受部３の構成はアングル材で形成したものに限
らない。

以上説明したように本考案によれば、キヤツプ
をさや管に取り付けたので、径の異なる数種類の
通気管に対して一種類のキヤツプで対応でき、キ
ヤツプの取付け時が通気管の施工によつて制限を
受けず、さや管の施工が終了すればいつでも取り
付けることができ、そして通気管の取替えに際し
てキヤツプの取外し作業が不要となり、その取替
えが容易となる。さらに取付け凹部の内側壁はさ
や管の管壁内面より内側に位置していないので、
通気管がさや管内で位置ずれしてもキヤツプは通
気管と接触せず、このキヤツプをさや管に取り付
けることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は断面図、第２図はキヤツプの平面図である。 １……さや管、１ａ……管壁内面、２……屋上
スラブ、３……受部、４……キヤツプ、１４……
凹部、１４ａ……凹部の底部、１４ｂ……凹部の
内側壁、５……ボルト、７……通気管。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 屋上スラブに立設し、内部を通気管が挿通する
   さや管と、 このさや管の上部外周に取り付けてあるキヤツ
   プ取付け用受部と、 キヤツプの上面外周より適宜間隔を置いて下方
   に向けて設けた複数の取付け凹部と この凹部の底部を上記受部上で固定する固定手
   段と からなり、上記取付け凹部は、底部が水平状態で
   あると共に内側壁が上記さや管の管壁内面より内
   方に位置せずかつ外側は開口となつていることを
   特徴とする通気管のキヤツプの取付け構造。