JPH0248514Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は上下水道、ガス、電力等のマンホー
ルの地表面に配設される鉄蓋用受枠に関する。

（従来の技術） 従来の鉄蓋に於いては、マンホール内への昇降
の為に受枠の内周にステツプの配設されたものが
存在した。このステツプの配設された鉄蓋に於い
ては、ステツプの位置をマンホール内壁に突設さ
れたステツプの位置と合わせなければならないの
で、鉄蓋の配置位置が決められてしまう。しか
し、鉄蓋は地表面が傾斜している箇所に配設する
場合には、蓋部の最初に開かれる方向を傾斜の上
部に位置させなければならないので、受枠と蓋部
が螺番形式で連結されている場合には受枠の配設
方向が決められてしまい、その為に受枠内周に配
設されたステツプとマンホール内壁に突設された
ステツプの位置が合わなくなる欠点が存在した。

さらに受枠の内周に突設されたステツプの為に
開口面積が減少して物資等の出し入れに不便とな
る欠点が存在した。

（考案が解決しようとする問題点） その為に本考案では、鉄蓋をマンホール地表面
に配設する際に受枠のステツプとマンホール内壁
に突設されたステツプとの方向を合わせないです
むようにすると共に、受枠のステツプにより開口
面積の減少しないマンホールの鉄蓋用用受枠を提
供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段） そこで本考案に於いては、鉄蓋の受枠に於い
て、受枠の内周下部に円周状に隔設して配設され
たリブと、このリブに穿設された透孔に挿入され
て円周状に配設されたロープ体と、から成ること
を特徴とする鉄蓋用受枠と構成した。

（作用） この考案の鉄蓋用受枠は、マンホールの地表面
に配設されると受枠の内周下部にリブで支持され
円周状に配設されたロープ体をステツプの代わり
に使用するので、マンホール内壁に突設されたス
テツプが、どの方向に配設されていても設置する
ことができ、受枠の配置に際してマンホール内壁
に突設されたステツプと方向を合致させる必要が
ないので、鉄蓋のマンホール地表面への取り付け
が容易となると共に、ステツプの代わりとなるロ
ープ体はリブで支持されて使用しないときは受枠
内周下部に収納されているので、受枠の開口面積
が減少することもない。

（実施例） この考案の実施例について図面に基づいて説明
する。まず最初に鉄蓋の受枠１について述べる
と、この受枠１は内周上部に蓋部嵌合部２が傾斜
して配設され、この蓋部嵌合部２に蓋部（図示せ
ず）が嵌合して配設される。また受枠１お内周下
部にはリブ３が円周を12等分して隔設されて立設
され、このリブ３には透孔４が穿設されている。
そして透孔４にはロープ体５が貫通して円周状に
配設され、このロープ体５の両端はワツシヤ６，
６に挿入したうえで結ぶれて結部７，７として配
設され、この結部７，７は樹脂等で固められてい
る。

この鉄蓋用受枠の使用方法は、マンホールの地
表面に配設された鉄蓋の蓋部（図示せず）を開い
てマンホール内に昇降する際には、受枠１の内周
下部に円周状に配設されたロープ体５を掴んで、
ステツプの代わりとして使用する。この際にロー
プ体５は掴まれた部分の両側のリブ３，３間で支
持されて受枠１の内周に張り出すので、ステツプ
と同様に使用できる。そしてロープ体５はステツ
プの代わりに使用しないときは、受枠１の内周下
部に収納されて配設されているので、作業等でマ
ンホール内へ物資の出し入れを行う際の障害とな
らない。

（考案の効果） この考案は以上に述べた実施例に基づいて実用
新案登録請求の範囲の様に構成したので、マンホ
ールの地表面に鉄蓋を無方向性で配設することが
できた。また受枠の開口面積の減少しない鉄蓋と
することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は鉄蓋の受枠の一部断面の斜視図、第２
図は受枠の断面図、第３図はロープ体の端部の一
部断面図を表す。 １……受枠、２……蓋部嵌合部、３……リブ、
４……透孔、５……ロープ体、６……ワツシヤ、
７……結部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 鉄蓋の受枠において、受枠の内周下部に円周状
   に隔設して配設されたリブと、 このリブに穿設された透孔に挿入されて円周状
   に配設されたロープ体とからなることを特徴とす
   る鉄蓋用受枠。