JPS5838037Y2 - マンホ−ルふたの固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は道路面等におけるマンホールふたの固定装置
の改良に関するものである。

従来、道路面等におけるマンホールぶたば外部から容易
に開閉できる構造が多く、従って関係者以外の第三者が
いたずらをしたり、侵入する等の弊害があり、またふた
受枠との嵌合部における遊隙（ガタッキ）により、車両
等の通行時には騒音を発し、摩耗や損傷を生ずる欠点が
あった。

本考案は前記従来の欠点を解消し、マンホールふたをふ
た受枠に遊隙なく強固に固定すると共に、関係者以外の
第三者には容易に開閉できないように、その取付ボルト
の頭部を特殊な異形としたもので、以下実施例を示す図
面に基づいて説明する。

第１図は全体の平面図、第２図は第１図のＩＩ −ＩＩ
線における拡大断面図で、地盤中に埋設されたふた受枠
１は円形その他の環状に形成され、その上部内周には縦
壁面と水平支承面からなる段部２を設け、該段部２にマ
ンホールふた３を嵌合し、前記段部２の水平支承面にマ
ンホールふた３の下面を載置してなる構造において、前
記ふた受枠１とマンホールふた３との嵌合部周上に下細
りのテーパ孔４を２力所以上（第１図では３カ所）設け
、該テーパ孔４はマンホールふた３を貫通し、下方のふ
た受枠１に底を有するように穿設し、該テーパ孔底部の
ふた受枠１にはねじ孔５を穿設しである。

そして各テーパ孔４には該テーパ孔に対応するテーパを
外周に有するくさび６を着脱可能に嵌合させる。

その嵌合手段としてはくさび６に上下方向の透孔７を設
け、該透孔７を貫通して、上方に頭部８を突出させ下方
に前記ねじ孔５に螺合するおねじ９を突設した取付ポル
ｌ−１０を回転可能にしかもくさび６下面にわずかの間
隙をおいてフランジ１１を取付ボルト１０と一体に設け
、軸方向移動不能に装着してなる。

そして前記頭部８の形状はＪＩＳ規格外の特殊な例えば
だ円形とか、不等辺多角形とかの異形としである。

前記マンホールふた３を閉めるときは、ふた受枠１にマ
ンホールふた３を嵌合載置し、両方のテーパ孔４にくさ
び６を嵌合し、取付ボルト１０の頭部８を、該頭部の特
殊異形に合わせた凹所を有する特殊スパナ（図示せず）
で回動することにより、下方に突設したおねじ９をふた
受枠のねじ孔５に螺合してテーパ孔４にくさひ６を強固
に固定する。

またマンホールふた３を開けるときは前記と逆に取付ボ
ルト１０の頭部８を特殊スパナで回動することにより、
フランジ１１上面でくさび６下面を押し上げテーパ孔４
からくさひ６を抜き出し、マンホールふた３の固定を解
放する。

本考案は以上の構成からなり、マンホールふた３が下細
りのくさび６によりふた受枠１に固定されるので、上下
方向にも、横方向にも全熱摺動することなく、従って騒
音や摩耗が防止されると共に、取付ボルトの頭部を特殊
な異形としたので、この異形に適合する特殊スパナを有
する関係者以外は開閉することができず、保安上きわめ
て有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す平面図、第２図は第１
図のＩＩ ｒ ＩＩ線における拡大縦断面図である。 １：ふた受枠、２：段部、３：マンホールふた、４：テ
ーパ孔、５：ねじ孔、６：くさび、７：透孔、８：頭部
、９：おねじ、１０：取付ポル）−１１１：フランジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 環状に形成されたふた受枠１の上部内周に段部２を設け
   、該段部２にマンホールふた３を嵌合し載置してなる構
   造において、前記ふた受枠１とマンホールふた３との嵌
   合部周上に、マンホールふた３を貫通する下細りの有底
   テーパ孔４を２カ所以上設け、該テーパ孔４底部のふた
   受枠１にねし孔５を穿設し、前記テーパ孔４に嵌合する
   くさび６を設け、該くさび６を貫通して突出した頭部８
   を異形とし、かつ下方に前記ねし孔５に螺合するおねじ
   ９を突設して回転可能に、しかも軸方向移動不能に装着
   してなる取付ボルト１０により、前記くさび６をテーパ
   孔４に着脱可能に設けたことを特徴とするマンホールふ
   たの固定装置。