JPS6348047Y2 - - Google Patents

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JPS6348047Y2
JPS6348047Y2 JP18170882U JP18170882U JPS6348047Y2 JP S6348047 Y2 JPS6348047 Y2 JP S6348047Y2 JP 18170882 U JP18170882 U JP 18170882U JP 18170882 U JP18170882 U JP 18170882U JP S6348047 Y2 JPS6348047 Y2 JP S6348047Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は双子構造の可動接点ばねを備えたアー
リーメーク・ブレーク用の小形継電器に関する。
双子構造の可動接点ばねを備えた従来のアーリ
ーメーク・ブレーク用の継電器としては、第1図
に示すように、接極子(図示せず)によつて駆動
される移動部材であるカード1に、接触端面に段
差を有する切欠き穴1′を設け、このカード1に
よつて双子可動接点ばね2を駆動するものがあ
る。
即ち、第1図において、2は双子可動接点ば
ね、2a,2bは基部2cから分岐した第1、第
2の板ばね部であつて、第1、第2の板ばね部2
a,2bの一面にはそれぞれ常閉可動接点3a,
3bが取付けられ、他面にはそれぞれ常開可動接
点4a,4bが取付けられている。
第1図bに示すように、常閉可動接点3a,3
bに対向して常閉固定接点5が固定接点ばね6に
取付けられ、常開可動接点4a,4bに対向して
常開可動接点7が固定接点ばね8に取付けられて
いる。双子可動接点ばね2は、第1の板ばね部2
a、第2の板ばね部2bの先端側を常閉固定接点
5方向へ復帰させる弾性を有していて、常時は第
1の板ばね部2a、第2の板ばね部2bの各常閉
可動接点3a,3bが固定接点ばね6の常閉固定
接点5にいずれも当接している。
カード1は接極子(図示せず)によつて双子可
動接点ばね2に対して垂直方向に駆動される。カ
ード1は切欠き穴1′を有している。第1の板ば
ね部2a、第2の板ばね部2bの先端は、切欠き
穴1′内に位置している。
カード1の切欠き穴1′の端面は、第1図cに
示すように、第1の板ばね部2aに当接する部分
1′aが、第2の板ばね部2bに当接する部分
1′bより、高さが高くなるように段差が形成さ
れている。
このため、カード1が接極子に押圧されて双子
可動接点ばね2側へ移動すると、先ず端面1′a
が第1の板ばね部2aに当接し、第1の板ばね部
2aはカード1の移動と共に固定接点ばね8側へ
押圧され、常開可動接点4aが固定接点ばね8の
常開固定接点7に当接する。次に端面1′bが第
2の板ばね部2bに当接し、第2の板ばね部2b
の常閉可動接点3bが固定接点ばね6の常閉固定
接点5から離間し、第2の板ばね部2bの常開可
動接点4bが固定接点ばね8の常開固定接点7に
当接する。
カード1への接極子による押圧力が解除される
と、双子可動接点ばね2の弾性でカード1は押し
戻され、先ず端面1′bが板ばね部2bから離間
し、第2の板ばね部2bの常閉可動接点3bが固
定接点ばね6の常閉固定接点5に当接する。次に
端面1′aが第1の板ばね部2aから離間し、第
1の板ばね部2aの常開可動接点4aが固定接点
ばね8の常開固定接点7から離間する。
このように従来の継電器では、カード1の接触
端面に段差を設けることによつて、接点切換えに
上記の動作順序を与えていた。
しかしながら、このようにカード1の端面に段
差を設ける方法では、小形の継電器では二つの板
ばね部2a,2b間のギヤツプG(第1図c参照)
が極めて小さくなり、端面の段差部1′cと板ば
ね部2bとのギヤツプSが極めて微少になるた
め、カード1や接点ばね2の組立における僅かな
ズレ、カード1、双子可動接点ばね2など各部品
の僅かな加工誤差によつて、段差部1′cが第2
の板ばね部2b側にズレ込み、前記の接点切換動
作順序が保証されなくなるという欠点があつた。
特に近年、第2図に示す如く小形のケース10
内に極めて小さな接点機構11を組込んだ接点ブ
ロツク12を、電磁石13や接極子14と共に収
納した小形の継電器が普及しているが、このよう
な小形継電器では接点機構11が極めて小さく、
双子構造の可動接点ばねを用いると前記のギヤツ
プGが0.5mm程度となるものもあるため、上記の
如くカードの接触端面に段差部を設ける方法で
は、段差部とのギヤツプSが0.25mmと、極めて微
少になり、アーリーメーク・ブレーク動作を正確
に行なわせることは殆ど不可能であつた。
また、第1図の如くカードの切欠き穴によつて
駆動する方法ではカードが大型とならざるを得な
いため、第2図のごとき小形継電器には、上記の
ようなカードを用いることは不都合であつた。こ
のため、このような小形継電器では第2図に示す
ように接極子14の先端に固定した偏平な棒状の
移動部材15によつて、直接可動接点ばね11′
を駆動する構造が多く用いられているが、接極子
14の電磁石13による揺動には多少の左右(紙
面に垂直な方向)のぶれが避けられないため、移
動部材15に段差を設ける方法を適用しても上記
の接点切換動作を正確に行なうことは困難であつ
た。
本考案は上記の欠点を改め、小形継電器におい
て双子接点のアーリーメーク・ブレーク動作が確
実になされるようにしたものである。
以下、図面に基いて本考案の実施例を説明す
る。
第3図aは本考案の一実施例によるアーリーメ
ーク・ブレーク用小形継電器の全体構造を示して
いる。
第3図aにおいて、20はケース、21は接点
機構、22は接点機構21が組込まれた接点ブロ
ツク、23はコイル23a、継鉄23b、鉄心2
3cを備えた電磁石、24は継鉄23bの角部2
3b′を中心として揺動する接極子、25は接極子
24の先端に固定され、接極子24の揺動に従つ
て可動接点ばねに対して垂直方向に移動する移動
部材である。
26は接極子24を復旧させる復旧ばね、27
は蓋28が外方へ接点ブロツク22から突出した
端子である。
第3図bは第3図aの双子可動接点ばねを拡大
して描いた斜視図、第3図c,dは接点切換動作
を示すための側面図、第3図eは同図Cにおける
e−e断面図である。
これらの図において、32は保持部材39に保
持された双子可動接点ばねであつて、基部32c
から分岐した第1の板ばね部、第2の板ばね部3
2a,32bの一面側に先端よりやや基部側にお
いて、常閉可動接点33a,33bがそれぞれ設
けられ、他面側に先端において常開可動接点34
a,34bがそれぞれ設けられている。35は常
閉可動接点33a,33bに対向して固定接点ば
ね36に設けられた常閉固定接点、37は常開可
動接点34a,34bに対向して固定接点ばね3
8に設けられた常開固定接点である。
双子可動接点ばね32はその基部32cに曲折
部32c′を有し、第1の板ばね部32a、第2の
板ばね部32bを固定接点ばね36方向へ復帰さ
せる弾性を有し、このため常時は第1の板ばね部
32a、第2の板ばね部32bの各常閉可動接点
33a,33bはいずれも固定接点ばね36の常
閉固定接点35に当接している。
第1の板ばね部32aは、その中間部において
移動部材25の端面25aに所定距離接近するよ
うに、移動部材25側へ突出した段曲げ部40a
を有し、第2の板ばね部32bは、移動部材25
の端面25aから所定距離遠去かるように、移動
部材25と反対側に突出した段曲げ部40bを有
している。
移動部材25の端面(双子可動接点ばねとの当
接面)25aは、第3図eに示すように、第1、
第2の板ばね部32a,33b平面に対して平行
な一平面状に形成されている。
次に本実施例の小形継電器の接点切換動作につ
いて説明する。
第3図にcに示すように、移動部材25の端面
25aが双子可動接点ばね32から離れた状態で
は、双子可動接点ばね32の弾性によつて第1の
板ばね部32a、第2の板ばね部32bの常閉可
動接点33a,33bはいずれも固定接点ばね3
6の常閉固定接点35に当接している。
接極子24が鉄心23cに吸引されて、移動部
材25が双子可動接点ばね32方向へ移動する
と、端面25aは、第3図dに示すように、先ず
第1の板ばね部32aに移動し、第1の板ばね部
32aは移動部材25の移動と共に固定接点ばね
38側へ押圧されて常開可動接点34aが固定接
点ばね38の常開固定接点37に当接する。次に
端面25aは第2の板ばね部32bにも当接して
第2の板ばね部32bの常閉可動接点33bが固
定接点ばね36の常閉固定接点35から離間し、
第2の板ばね部32bの常開可動接点34bが固
定接点ばね8の常開固定接点37に当接する。こ
のようにして、常開可動接点34a,34のいず
れも常開固定接点37に当接した状態に切換えら
れる。
接極子24への吸引力が解除されると、双子可
動接点ばね32の弾性で移動部材25は押し戻さ
れ、先ず第2の板ばね部32bが移動部材25の
端面25aから離間して、第2の板ばね部32b
の常閉可動接点33bが固定接点ばね6の常閉固
定接点5に当接する。次に第1の板ばね部32a
が移動部材25の端面25aから離間して、第1
の板ばね部32aの常開可動接点34aが固定接
点ばね38の常開固定接点37から離間する。
上記の如く第1の板ばね部32a、第2の板ば
ね部32bは移動部材25の端面25aに対して
異つた距離に位置しているので、移動部材25の
移動に応じて上記のように第1の板ばね部32a
の常開可動接点34aが常開固定接点37に当接
した後に、第2の板ばね部32bの常閉可動接点
33bが常閉固定接点35から離間し、また逆に
第2の板ばね部32bの常閉可動接点33bが常
閉固定接点35に当接した後に、第1の板ばね部
32aの常開可動接点14aが常開固定接点37
から離間する動作順序が与えられる。
上記実施例では、第1、第2の板ばね部ともに
同一の曲げ加工を施すので保持部材39からの両
者の先端までの長さが等しく形成できる。
本実施例では棒状となつているが、カード状な
ど他の形状のものでもよく、要するに接点側の当
接面が同一面上にあればよい。
なお、第1の板ばね部、第2の板ばね部32
a,32bに段曲げ部40a,40bを設ける代
わりに、第4図に示すように湾曲部41a,41
bを設けてもよく、あるいは第5図に示すように
コ字状の折曲部42a,42bを設けてもよい。
また、一方の板ばね部にのみ曲げ加工を施しても
よい。この場合は保持部39から第1、第2板ば
ね部先端までの長さに多少の差異が生ずる。
これら当接部の曲げ加工は従来の双子可動ばね
の折曲げ加工に同時に加工できる。
以上説明したように本考案のアーリーメーク・
ブレーク用小形継電器では、双子可動接点ばねを
構成する2つの板ばね部に所定の曲げを加えて段
差を与えることによつて、接点の動作順序を得る
構造であるので、従来品のように移動部材に段差
を設ける必要はなく、従つて、移動部材と板ばね
部の相対位置のズレが接点動作順序に影響を及ぼ
すことはない。このことは、双子可動接点ばねの
組立精度、部品加工誤差、接極子揺動時の左右の
ズレ等に対して、かなりの自由度を与えるので、
組立、及び部品加工が容易になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図aは従来の継電器の要部を示す斜視図、
同図bは同図aにおけるb−b断面図、同図cは
同図aにおけるc−c断面図である。第2図は接
点ブロツクを用いた小形継電器の一例を示す断面
図である。第3図aは本考案の一実施例のアーリ
ーメーク・ブレーク用小形継電器の全体構造を示
す断面図、同図bは双子可動接点ばねを拡大して
示す斜視図、同図c,dはその接点切換動作を示
す側面図、同図eは同図cにおけるe−e断面図
である。第4,5図はそれぞれ本考案の他の実施
例の要部を示す側面図である。 25……移動部材、32……双子可動接点ば
ね、32a……第1の板ばね部、32b……第2
の板ばね部、33a,33b……常閉可動接点、
34a,34b……常開可動接点、35……常閉
固定接点、36……固定接点ばね、37……常開
固定接点、38……固定接点ばね、40a,40
b……段曲げ部、41a,41b……湾曲部、4
2a,42b……折曲部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 常閉固定接点を有する常閉固定接点ばねと; 常閉固定接点を有する常開固定接点ばねと; 基部から分岐した第1、第2の板ばね部と該第
    1、第2の板ばね部の一面側にそれぞれ前記常閉
    固定接点に対向して設けられた常閉可動接点と他
    面側にそれぞれ前記常開固定接点に対向して設け
    られた常開可動接点とを有し、前記常閉可動接点
    が常閉固定接点に当接するように復帰力を与えら
    れた双子可動接点ばねと; 継電器の駆動により前記第1、第2の板ばね部
    に当接して第1、第2の板ばね部を常開固定接点
    ばね方向へ押圧して常開可動接点を常開固定接点
    に当接させる移動部材とを備えた小形継電器にお
    いて: 前記移動部材の前記第1及び第2の板ばね部と
    の当接部が、同一面上に形成され、かつ継電器復
    旧時に、前記第1及び第2の板ばねの前記移動部
    材との当接部が、前記当接部から相異なる距離を
    有して配置されるように、前記第1、第2の板ば
    ね部を形成し、もつて駆動時に移動部材の押圧に
    よつて第1の板ばね部の常開可動接点と常開固定
    接点との接触後に第2の板ばね部の常閉可動接点
    が常閉固定接点から離れてアーリーメーク・ブレ
    ークとなるよう動作順序が与えられたことを特徴
    とするアーリーメーク・ブレーク用小形継電器。
JP18170882U 1982-11-30 1982-11-30 ア−リ−メ−ク・ブレ−ク用小形継電器 Granted JPS5985551U (ja)

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JPS59113938U (ja) * 1983-01-24 1984-08-01 日本電気株式会社 電磁継電器
JP2014203783A (ja) * 2013-04-09 2014-10-27 パナソニック株式会社 接点装置およびそれを用いた電磁リレー

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