JPS6346406A - 薄膜型光学素子及びその作製方法 - Google Patents

薄膜型光学素子及びその作製方法

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JPS6346406A
JPS6346406A JP19003286A JP19003286A JPS6346406A JP S6346406 A JPS6346406 A JP S6346406A JP 19003286 A JP19003286 A JP 19003286A JP 19003286 A JP19003286 A JP 19003286A JP S6346406 A JPS6346406 A JP S6346406A
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JP
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substrate
furnace
temp
optical
crystal substrate
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JP19003286A
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Mamoru Miyawaki
守 宮脇
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、薄膜光導波路を用いた薄膜型光学素子および
その作製方法に関するものである。
〔従来技術〕
現在、光偏向器、光変調器等の薄膜型光学素子を集積光
学構造体で実現する場合、先導波路基板として圧電性、
光音響効果、電気光学効果に優れ、且つ光伝播損失が少
ないニオブ酸リチウム(以下LiNb03と記す)結晶
及びタンタル酸リチウム(以下LiTa03と記す)結
晶が広く用いられている。
前記結晶基板を用いて、薄膜先導波路を作製する代表的
な方法として、チタン(以下Tiと記す)を前記結晶基
板の表面に高温で熱拡散することにより、該結晶基板の
表面に基板の屈折率よりわずかに大きな屈折率を有する
光導波層を形成する方法がある。そして、このように形
成された先導波路上にくし型電極を設け、この(し型電
極にRFパワーを印加することによって発生する弾性表
面波で導波光を回折させ、変調或いは偏向を行なってい
た。
しかしながら、上記の如く作製された薄膜型光学素子は
、Ti等の金属の熱拡散により、上記L i N b 
O3やLiTaO3の結晶基板の特性が変化し、RFパ
ワーが音響パワーへ変換される効率が低下1したり、又
、その効率が素子間でばらつくといった問題点を有して
いた。
〔発明の概要〕
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、低電
力で高効率に導波光を変調或いは偏向する薄膜型光学素
子及びその作製方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、薄膜型光学素子を構成するニオブ
酸リチウム(L i N b O3)結晶基板又はタン
クル酸リチウム(LiTaO3)結晶基板の表面に、基
板内に少なくとも金属が拡散されて成る光導波路部と、
金属の拡散されていない未処理部とを設け、前記光導波
路部を導波する光を変調もしくは偏向する為の電極を前
記未処理部に配することによって達成される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。
第1図は、本発明に基づいて作製された音響光学(AO
)効果を用いた素子の一例である光偏向器を示す。ここ
で1は、y板もしくはy板、LiNbO3結晶基板、2
はTi熱拡散層、3はTiが熱拡散されていないLiN
bO3結晶基板表面、4は発信側くし型電極、5は受信
側(し型電極、6は入力用プリズム光結合器、7は出力
用プリズム光結合器、8は弾性表面波、9はレーザー光
、10は結晶基板1の表面に形成された先導波路層であ
る。レーザー9は、プリズム光結合器6から光導波路層
10内に導かれ、くし型電極にRFパワーを加えること
によって発生した弾性表面波8によって回折される。回
折光は、プリズム光結合器7により外部に取り出される
本実施例において、(し型電極4,5がTi非拡散部3
に設けられている為に、弾性表面波8の発生の効率が高
い。くし型電極5,6として、電極幅2,2μm1対数
lO対、交さ幅2.12μmのものを用いる時、結晶基
板表面全体にTiを熱拡散させ、上記電極を作製した時
の導波光の回折効率が最大になるRFパワーが250m
Wであるのに対し、本発明の方式を用いた場合、RFパ
ワーが150mWで最大口折効率が得られた。ただし、
使用したレーザ光はHe −Neレーザである。以下、
上記第1実施例の作製方法の一例を第2図を用いて詳細
に説明する。
第2図(a)に示すようなy板もしくはy板のLiNb
0:+結晶基板1の一面をニュートンリング数本以内の
平面度に研磨した後、夫々、メタノール、アセトン純水
による通常の超音波洗浄を行ない、窒素ガスを吹きつけ
乾燥させた。次に第2図(b)に示す如く、前記洗浄、
乾燥した基板表面上の(し型電極5.6を作製される箇
所にマスク11を密着して設け、200人の膜厚のTi
薄膜12を電子ビーム蒸着した。
上記基板を溶融石英製のホルダーに立て、965°Cの
熱拡散炉にセットした。雰囲気ガスとしては乾燥した0
2ガスll/minの流量で拡散炉に導入した。室温か
ら965℃まで16℃/ m i nの速度で炉内温度
を上げ、1時間後炉内の温度が一定になった後2,5時
間965℃に保持し、その後引続いて600°Cに保持
した第2の熱拡散炉に移動した。更に第2の拡散炉へ通
電を中止し600℃から室温まで放冷し、第2図(C)
のように、結晶基板l上に、Tiの熱拡散層】3を形成
した。熱拡散する金属としては、V、Ni、Au、Ag
5Co、Nb、Ge等を用いても良い。最後に通常のフ
ォトリソグラフィーの手法を用いて、第2図(d)に示
す如く、(し型電極14を形成した。
次に本発明の第2実施例について説明する。第3図は本
実施例に基づいて作製された広角薄膜型光偏向器を示す
。第3図において、第1図と共通の部分には同一の符号
を附し、詳細な説明は省略する。15゜16、17は中
心周波数の異なるくし型電極で、導波光18が各くし型
電極から発生した弾性表面波に対してブラッグ角で入射
するようにくし型電極をそれぞれ傾けて、Ti非拡散領
域3上に設けである。さらに各(し型電極から発生した
弾性表面波が、Ti非拡散領域3とTi拡散層2との境
界で屈折をうけないように、この境界線は弾性表面波の
進行方向に垂直な互いに所定の角度を成す複数の部分か
ら構成され、各電極からの弾性表面波による各々の回折
光のつながりも良好であることが確認できた。
次に本発明の第3実施例について説明する。第4図は、
本実施例に基づいて作製された薄膜型光偏向器を示す。
第4図において第1図と共通の部分には同一の符号を附
し、詳細な説明は省略する。19は回折格子型光結合器
、20はTi拡散及びプロトン交換によって形成された
光導波路、21はTi拡散層である。本実施例において
は、光導波路層がTi拡散及びプロトン交換処理により
形成されるため、前述の第1及び第2実施例よりも、光
学損傷を受(プにくいといった利点を有している。ここ
で光学損傷とは、[光導波路に入力する光強度を増大し
ていったときに、該光導波路内を伝播し外部に取り出さ
れる光の強度が、散乱によって前記入力光強度に比例し
て増大しなくなる現象」を言う。
以下、第5図を用いて、上記第3実施例の作製方法を説
明する。
まず、第5図(a)のようにX板もしくはy板のL i
 N b O3結晶基板1の一面をニュートンリング数
本以内の平面度に研磨した後、夫々メタノール、アセト
ン純水による通常の超音波洗浄を行ない、窒素カスを吹
きつけ乾だvlさせた。次に第5図(1〕)に示す如(
前記洗浄、乾燥した基板表面上のくし型電極5.6を作
製される箇所にマスク11を密着して設け、200人の
膜厚のTi薄膜12を電子ビーム蒸着した。
上記基板を溶融石英製のホルダーに立て、965°Cの
熱拡散炉にセットした。雰囲気ガスとしては乾燥した0
2ガス1j7/minの流量で拡散炉に導入した。室温
から965°Cまで16°C/ m i nの速度で炉
内温度を上げ、1時間後炉内の温度が一定になった後2
.5時間965℃に保持し、その後引続いて600°C
に保持した第2の熱拡散炉に移動した。更に第2の拡散
炉へ通電を中止し600°Cから室温まで放冷し、第5
図(C)のように、結晶基板1上に、TiO熱拡散層J
3を形成した。熱拡散する金属としては、V、Ni5A
u、 Ag、 Co、Nb、Ge等を用いても良い。
次に第5図(d)に示す如く、第5図(b)で用いたマ
スク11よりもわずかに大きいサイズのクロム(Cr)
薄膜22を蒸着し、プロトン交換処理時のマスクとした
。次に安息香酸に安息香酸リチウムをモル比で1%添加
し、アルミナのル゛ツボにいれた。安息香酸及び安息香
酸リチウムのはいったルツボ中に前記マスクを形成した
LiNbO3結晶基板を入れ、これらを熱炉に入れて2
50℃の温度で1時間保持してイオン交換処理を行なっ
た結果、第5図(d)に示される如<、Ti拡散層11
中のマスクを施されていない部分にプロトン交換層23
が形成された。プロトン交換層形成にあたっては、安息
香酸と安息香酸リチウムの混合液以外に、カルボン酸に
おいて解離度が10−6から10−3である材料とこの
カルボン酸のカルボキシル基の水素が、リチウムに置換
されている材料との混合物、たとえばパルミチン酸CC
H3(CH2) Ia COOH)とバルミチン酸リチ
ウム(CH3(CH2)、4COOLi)との混合物や
ステアリン酸[CH3(C’H2)16COOH)とス
テアリン酸リチウム[CH3(CH2)16COOLi
)との混合物があげられる。また、リチウムで置換され
た材料のモル比は、1%から10%の範囲で変化させ種
々のサンプルを作製した。エタノールで超音波洗浄を行
ない、窒素ガスを吹きつけて乾燥させた後、エツチング
により、マスクを除去した。
そして、プロトン交換処理を行なった結晶基板を熱炉に
いれ、加熱した水を通して酸素を流i1.01、/分で
流入しながら、この水蒸気を含んだ湿った酸素雰囲気中
で350℃で4時間アニール処理を行なった。
その結果、第5図(e)に示す如く、プロトンが基板側
に拡散した光導波路層25が形成され最後に、第5図(
f)に示す如く、くし型電極25を通常のフォトリソグ
ラフィーの手法で、又、回折格子型光結合器26を2光
束干渉及びイオンミーリングを用い作製した。
このように作製された本発明の薄膜型光学素子のくし型
電極4に周波数400 M HzのRFパワー・を印加
し、波長6328人の光を導波せしめ、この導波光の回
折効率を調べると、RFパワーが250 m Wの時、
90%であった。
一方、受信用の(し型電極による挿入損失の値は、本発
明の実施例の素子の場合、15dBであり、Ti拡散部
にくし型電極を設けた場合の40dBに比べかなり小さ
かった。
さらに、光学損傷のしきい値測定を、従来のTi拡散L
し1Nb03光導波路を有する光機能素子と本発明の光
機能素子との両者に対して行なった。測定に用いたレー
ザー光は、波長6328人のHe−Neレーザーである
。従来の光機能素子の場合、出射光のパワーが0 、1
 m W / m m以上になると、光学損傷現象が生
じた。しかし、本発明の光機能素子の場合、出射光パワ
ーが1 、7 m W / m mまでは、光学損傷が
生じなかった。
次に本発明の第4実施例について説明する。
第6図は本実施例に基づいて作製された薄膜型光偏向器
を示す。第6図において第1図と共通の部分には同一の
符号を附し、詳細な説明は省略する。
27はTi拡散及びプロトン交換処理により作製された
光導波路層、28.29はシリンドリカルレンズである
レーザ光9はシリンドリカルレンズ28により先導波路
の厚さ方向に集光し、先導波路内に結合される。この時
光導波路端面での集光光束の幅(集光方向)と導波光の
幅は、はぼ一致しているため、80%と高い結合効率が
得られた。また、図のように、光導波路27は、光導波
路端面近傍の光結合部から、弾性表面波8と導波光30
とが相互作用する光機能部に進むにつれ、プロトンの注
入されている深さが徐々に浅くなり、光機能部では、導
波光が基板表面近く閉じ込められて高い回折効率が得ら
れた。又、くし型電極4及び5が形成される箇所は、未
処理のLiNbO3基板表面ゆえ、RFパワーから音響
パワーへの交換効率は高く、したがって、最大回折効率
が得られるのに必要なRFパワーは従来の素子よりも少
なくて済むというメリットがある。さらに、光導波路層
はTi拡散及びプロトン交換層から成り、光学損傷に対
して強い特性をもっていることは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は従来の薄膜型光学素子に
おいて、導波光を変調或いは偏向する電極を、結晶基板
上の金属の拡散されていない未処理部に設けたので、低
電力で高効率な変調或いは偏向を行なうことが可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に基づく薄膜型光学素子を音響光学効果
による光偏向器に用いた一実施例を示す概略図、第2図
は第1図示の薄膜型光学素子の作製過程の一例を示す略
断面図、第3図は本発明を広角光偏向器に用いた実施例
を示す概略図、第4図は本発明の他の実施例を示す概略
図、第5図は第4図に示す実施例を作製する際の過程の
一例を示す略断面図、第6図は本発明の更に他の実施例
を示す概略図である。 1・・・・・・・・・L i N b O3結晶基板2
・・・・・・・・・光導波路 3・・・・・・・・・未処理LiNbO3結晶表面4.
5・・・・・・(し型電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ニオブ酸リチウム(LiNbO_3)結晶基板又
    はタンタル酸リチウム(LiTaO_3)結晶基板の表
    面に、該基板内に少なくとも金属が拡散されて成る光導
    波路部、前記金属の拡散されていない未処理部とを有し
    、該未処理部に前記光導波路部を導波する光を変調もし
    くは偏向する為の電極を設けて成る薄膜型光学素子。
  2. (2)ニオブ酸リチウム(LiNbO_3)結晶基板又
    はタンタル酸リチウム(LiTaO_3)結晶基板の表
    面の一部にマスクを形成する過程と、前記マスクで覆わ
    れていない部分に金属を拡散せしめる過程と、前記マス
    クで覆われていた部分に電極を形成する過程とから成る
    薄膜型光学素子の作製方法。
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