JPS6250705A - 薄膜型光学素子およびその作製方法 - Google Patents
薄膜型光学素子およびその作製方法Info
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- JPS6250705A JPS6250705A JP19045085A JP19045085A JPS6250705A JP S6250705 A JPS6250705 A JP S6250705A JP 19045085 A JP19045085 A JP 19045085A JP 19045085 A JP19045085 A JP 19045085A JP S6250705 A JPS6250705 A JP S6250705A
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- light
- optical
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕
゛ 本発明は、薄膜型光学素子およびその作製方法に関
するものである。
するものである。
従来、薄膜型即ち、光導波路を用いた光学素子を光偏向
器、光変調器、スペクトラムアナライザー、相関器、光
スィッチ等に応用する研究が盛んに行なわれている。こ
のような薄膜型光学素子は、光導波路の屈折率を音響光
学(AO)効果或いは電気光学(EO)効果等の外的作
用により変化せしめ、この光導波路内を伝播する光を変
調又は偏向させるものである。
器、光変調器、スペクトラムアナライザー、相関器、光
スィッチ等に応用する研究が盛んに行なわれている。こ
のような薄膜型光学素子は、光導波路の屈折率を音響光
学(AO)効果或いは電気光学(EO)効果等の外的作
用により変化せしめ、この光導波路内を伝播する光を変
調又は偏向させるものである。
上記光学素子を形成する場合の基板としては、圧電性、
音響光学効果及び電気光学効果に優れ、かつ光伝搬損失
が少ないニオブ酸リチウム(以下LiNbO3と記す)
結晶及びタンタル醜リチウム(以下L i TaO3と
記す)結晶が広く用いられている。この様な結晶基板を
用いて、薄膜光導波路を作製する代表的な方法として、
チタン(以下Tiと記す)を前記結晶基板表面に、高温
で熱拡散することにより、該結晶基板表面に、基板の屈
折率よりわずかに大きな屈折率を有する光導波路層を形
成する方法がある。しかし、この方法により作製された
薄膜光導波路は、光学損傷を受は易く、非常に小さいパ
ワーの光しか該導波路に導入できないという欠点がある
。ここで光学損傷とは、「光導波路に入力する光強度を
増大していったときに、該光導波路内を伝播し外部に取
り出される光の強度が、散乱によって前記入力光強度に
比例して増大しなくなる現象」を言う。
音響光学効果及び電気光学効果に優れ、かつ光伝搬損失
が少ないニオブ酸リチウム(以下LiNbO3と記す)
結晶及びタンタル醜リチウム(以下L i TaO3と
記す)結晶が広く用いられている。この様な結晶基板を
用いて、薄膜光導波路を作製する代表的な方法として、
チタン(以下Tiと記す)を前記結晶基板表面に、高温
で熱拡散することにより、該結晶基板表面に、基板の屈
折率よりわずかに大きな屈折率を有する光導波路層を形
成する方法がある。しかし、この方法により作製された
薄膜光導波路は、光学損傷を受は易く、非常に小さいパ
ワーの光しか該導波路に導入できないという欠点がある
。ここで光学損傷とは、「光導波路に入力する光強度を
増大していったときに、該光導波路内を伝播し外部に取
り出される光の強度が、散乱によって前記入力光強度に
比例して増大しなくなる現象」を言う。
また、光学損傷を改善する光導波路の他の作製方法とし
て、イオン交換法が知られている。
て、イオン交換法が知られている。
この方法は、硝酸タリウム(以下TlNO3と記す)、
硝醜銀(以下AgNO3と記す)、硝酸カリウム(以下
KNO3と記す)等の溶融塩中又は、安息香酸(C6H
5COOH)等の弱酸中で、LiNbO3又は、LiT
a03c7)結晶基板を低温熱処理することにより、該
結晶基板内のリチウムイオン(Li”)が弱酸中のプロ
トン(H+)等のイオン種と交換され、大きな屈折率差
(ムh〜O,L 2 )をもつ光導波路層が形成される
ものである。上記イオン交換法により作製された薄膜光
導波路の光学損傷のしきい値は、Ti拡散のものより数
10倍程度向上する良い特性をもっている。
硝醜銀(以下AgNO3と記す)、硝酸カリウム(以下
KNO3と記す)等の溶融塩中又は、安息香酸(C6H
5COOH)等の弱酸中で、LiNbO3又は、LiT
a03c7)結晶基板を低温熱処理することにより、該
結晶基板内のリチウムイオン(Li”)が弱酸中のプロ
トン(H+)等のイオン種と交換され、大きな屈折率差
(ムh〜O,L 2 )をもつ光導波路層が形成される
ものである。上記イオン交換法により作製された薄膜光
導波路の光学損傷のしきい値は、Ti拡散のものより数
10倍程度向上する良い特性をもっている。
ところで、光偏向器、光変調器を光音響効果や電気光学
効果を利用して実現しようとする場合、前記各効果の効
率を上げることが素子形成において重要になる。光音響
効果を利用する代表例としては、光導波路上にホトリソ
グラフィーで作製したくし形電極に高周波電界を印加し
、光導波路上に弾性表面波を励起させる方法がある。こ
の場合、光導波路上に励起された弾性表面波と光導波路
中を伝播する導波光との相互作用は、導波光のエネルギ
ー分布が基板表面近傍に閉じ込められるほど増大するこ
とが知られ−(1,%る。(C,S、Tsai、IEE
ETRANSACTIONS ON CIRCUI
TS AND SYSTEMS、VOL。
効果を利用して実現しようとする場合、前記各効果の効
率を上げることが素子形成において重要になる。光音響
効果を利用する代表例としては、光導波路上にホトリソ
グラフィーで作製したくし形電極に高周波電界を印加し
、光導波路上に弾性表面波を励起させる方法がある。こ
の場合、光導波路上に励起された弾性表面波と光導波路
中を伝播する導波光との相互作用は、導波光のエネルギ
ー分布が基板表面近傍に閉じ込められるほど増大するこ
とが知られ−(1,%る。(C,S、Tsai、IEE
ETRANSACTIONS ON CIRCUI
TS AND SYSTEMS、VOL。
CAS−26、L 2.1979)
一方、前述のような光導波路に導波光を入出力する場合
、半導体レーザ或いは光ファイバ等から光導波路端面を
介して行なっている。この場合に光の結合効率を高める
為には、導波光のエネルギー分布は光ファイバ等の光エ
ネルギー分布に合わせて、基板の厚さ方向に広がってい
る必要がある。
、半導体レーザ或いは光ファイバ等から光導波路端面を
介して行なっている。この場合に光の結合効率を高める
為には、導波光のエネルギー分布は光ファイバ等の光エ
ネルギー分布に合わせて、基板の厚さ方向に広がってい
る必要がある。
このように、導波光を入出力せしめる光結合部と、導波
光を変調、偏向せしめる光機能部とでは求められる導波
光のエネルギー分布が異なる為、従来の薄膜型光学素子
では、高効率の変調、偏向と、高結合効率とを同時に満
足することは難かしかった。また、この問題の解決法と
して、光導波路をチタンの拡散によって形成する場合に
は、光結合部と光機能部とでチタンの拡散濃度を異なら
しめる方法が提案されている。〔近藤充和、小松啓部、
太田義徳 °84春期応物講演会予稿31a−に−7及
び同著者7th Toptical Meetin
gon Integrated and Gui
ded−Wave 0ptics TuA5−1〕 しかしながら、光導波路を上記の如く一様な温度の熱拡
散現象を利用して形成した場合には、その屈折率分布は
、第7図の51に示す如く、ガウス関数型、誤差関数型
或いは指数関数型等の単調減少型となり、この光導波路
を伝搬する導波光の電界強度分布(TEQモード)は第
3図の52の如く非対称型となる。これに対しガスレー
ザや半導体レーザから出射される或いは光ファイバーに
よって伝搬される光の電界強度分布は中心対称型であり
、上記方法においても十分な結合効率を得ることが出来
なかった。このように、各種レーザや光ファイバーから
のど一ムを光導波路へ効率よく結合させるためには、光
導波路の屈折率分布の形状を第8図の53に示される如
く、基板表面より内側に屈折率の最大値をもつものとし
、導波光の電界強度分布を入出力される光の電界強度分
布に近いものにする必要があった。
光を変調、偏向せしめる光機能部とでは求められる導波
光のエネルギー分布が異なる為、従来の薄膜型光学素子
では、高効率の変調、偏向と、高結合効率とを同時に満
足することは難かしかった。また、この問題の解決法と
して、光導波路をチタンの拡散によって形成する場合に
は、光結合部と光機能部とでチタンの拡散濃度を異なら
しめる方法が提案されている。〔近藤充和、小松啓部、
太田義徳 °84春期応物講演会予稿31a−に−7及
び同著者7th Toptical Meetin
gon Integrated and Gui
ded−Wave 0ptics TuA5−1〕 しかしながら、光導波路を上記の如く一様な温度の熱拡
散現象を利用して形成した場合には、その屈折率分布は
、第7図の51に示す如く、ガウス関数型、誤差関数型
或いは指数関数型等の単調減少型となり、この光導波路
を伝搬する導波光の電界強度分布(TEQモード)は第
3図の52の如く非対称型となる。これに対しガスレー
ザや半導体レーザから出射される或いは光ファイバーに
よって伝搬される光の電界強度分布は中心対称型であり
、上記方法においても十分な結合効率を得ることが出来
なかった。このように、各種レーザや光ファイバーから
のど一ムを光導波路へ効率よく結合させるためには、光
導波路の屈折率分布の形状を第8図の53に示される如
く、基板表面より内側に屈折率の最大値をもつものとし
、導波光の電界強度分布を入出力される光の電界強度分
布に近いものにする必要があった。
本発明の目的は、導波光の入出力の際の結合効率が高い
S模型光学素子およびその作製方法を提供することにあ
る。
S模型光学素子およびその作製方法を提供することにあ
る。
本発明の上記目的は、基板表面に金属を熱拡散し、更に
同一表面にイオンを注入又は熱拡散することによって形
成された光導波路を有し、前記光導波路端面から導波光
を入出力させる光結合部と、前記光導波路の屈折率を外
的作用によって変化せしめ前記導波光を変調又は偏向さ
せる光機能部とが設けられて成り、前記光機能部におい
て、熱拡散された金属の密度を光結合部より高く、かつ
、前記イオンの注入又は熱拡散の深さを光結合部よりも
浅く、また、前記光結合部における前記イオンの基板の
厚み方向の密度分布を、基板表面より内側の方が高くす
ることによって達成される。
同一表面にイオンを注入又は熱拡散することによって形
成された光導波路を有し、前記光導波路端面から導波光
を入出力させる光結合部と、前記光導波路の屈折率を外
的作用によって変化せしめ前記導波光を変調又は偏向さ
せる光機能部とが設けられて成り、前記光機能部におい
て、熱拡散された金属の密度を光結合部より高く、かつ
、前記イオンの注入又は熱拡散の深さを光結合部よりも
浅く、また、前記光結合部における前記イオンの基板の
厚み方向の密度分布を、基板表面より内側の方が高くす
ることによって達成される。
第1図は、音響光学効果を利用した本発明による8M型
光学素子のW41の実施例を示す斜視図である。1はX
板もしくはy&LiNbo3結晶基板、2はTi拡散及
びプロトン交換によって形成された光導波路、3.4は
研磨された光導波路端面、5.6はシリンドリカルレン
ズ、7はくし型電極、23は光導波路2よりもTiの密
度が高いTi高密度部である。
光学素子のW41の実施例を示す斜視図である。1はX
板もしくはy&LiNbo3結晶基板、2はTi拡散及
びプロトン交換によって形成された光導波路、3.4は
研磨された光導波路端面、5.6はシリンドリカルレン
ズ、7はくし型電極、23は光導波路2よりもTiの密
度が高いTi高密度部である。
波長6328人のHe−Neレーザーからの平行光8は
、研磨された光導波路端面3上に、シリンドリカルレン
ズ5により光導波路の厚さ方向に集光し、光導波路内に
結合される。光導波路端面から結合された導波光9は、
くし型電極7にRFパワーを加えることにより発生した
弾性表面波10により回折され、回折光は、光導波路端
面4から出射し、シリンドリカルレンズ6により平行光
になる。この時の光導波路端面3でのレンズ5による集
光光束の幅(集光方向)と導波光の幅はほぼ一致してお
り、さらに光導波路端面近傍では、光導波路2が低屈折
率層20.21にうめこまれたような形状となっている
ため、入出力光と導波光の電界強度分布が非常に近いも
のとなり、85%と高い結合効率が得られた。
、研磨された光導波路端面3上に、シリンドリカルレン
ズ5により光導波路の厚さ方向に集光し、光導波路内に
結合される。光導波路端面から結合された導波光9は、
くし型電極7にRFパワーを加えることにより発生した
弾性表面波10により回折され、回折光は、光導波路端
面4から出射し、シリンドリカルレンズ6により平行光
になる。この時の光導波路端面3でのレンズ5による集
光光束の幅(集光方向)と導波光の幅はほぼ一致してお
り、さらに光導波路端面近傍では、光導波路2が低屈折
率層20.21にうめこまれたような形状となっている
ため、入出力光と導波光の電界強度分布が非常に近いも
のとなり、85%と高い結合効率が得られた。
また、図のように、、光導波路2は光導波路端面3,4
近傍の光結合部から、弾性表面波lOと導波光9とが相
互作用する光機能部に進むにつれ、プロトンの注入され
ている深さが徐々に浅くなり、またTiの密度が高くな
っているため光機能部では導波光が基板表面近くに閉じ
込められて高い回折効率が得られた。
近傍の光結合部から、弾性表面波lOと導波光9とが相
互作用する光機能部に進むにつれ、プロトンの注入され
ている深さが徐々に浅くなり、またTiの密度が高くな
っているため光機能部では導波光が基板表面近くに閉じ
込められて高い回折効率が得られた。
第2図は、第1図の如き薄膜型光学素子の作製方法を説
明する略断面図である。
明する略断面図である。
先ず、第2図(a)に示される如く、y板もしくはX板
のLiNbO3結晶基板lのy面もしくはX面をニート
ンリング数本以内の平面度に研磨した後、アセトン次い
で純水による通常の超音波洗沙を行ない、窒素ガスを吹
きつけて乾燥させた0次に、第2図の(b)に示される
如く、上記y面もしくはX面に電子ビーム蒸着により1
00人の厚さにTi@[11を蒸着した。ひきつづき、
第2図の(C)に示される如く、光機能部のみ開口部を
もつマスク12で上記基板上を覆い、再びTi薄膜を蒸
着し、中心部の膜厚が500人の台形状のTi1i膜1
3を形成した。
のLiNbO3結晶基板lのy面もしくはX面をニート
ンリング数本以内の平面度に研磨した後、アセトン次い
で純水による通常の超音波洗沙を行ない、窒素ガスを吹
きつけて乾燥させた0次に、第2図の(b)に示される
如く、上記y面もしくはX面に電子ビーム蒸着により1
00人の厚さにTi@[11を蒸着した。ひきつづき、
第2図の(C)に示される如く、光機能部のみ開口部を
もつマスク12で上記基板上を覆い、再びTi薄膜を蒸
着し、中心部の膜厚が500人の台形状のTi1i膜1
3を形成した。
次に、上記基板を酵素雰囲気中で965℃、6時間熱拡
散させ、第2図の(d)に示される熱拡散層15を形成
した。熱拡散される金属としては、V、Ni 、Au、
Ag、Co 、Nb。
散させ、第2図の(d)に示される熱拡散層15を形成
した。熱拡散される金属としては、V、Ni 、Au、
Ag、Co 、Nb。
Ge等を用いても良い。
次に、安息香酸に安息香酸リチウムをモル比で1%添加
し、アルミナのルツボにいれた。この安息香酸及び安息
香酸リチウムのはいったルツボ中に第2図(b)のTi
拡散層15を有するLiNbO3結晶基板を入れ、これ
らを熱炉に入れて250℃の温度で3時間保持してイオ
ン交換処理を行なった。この結果、第2図(e)に示さ
れる如<、Ti拡散層11中にプロトン交換層16が形
成された。この場合、Ti高密度部宇時は、熱拡散した
TIrl)密度が高いため、それによりプロトンの注入
が押えられ、第2図の(e)に示される如く、プロトン
交換層の深さが光の入出力を行なう光導波路端面側に比
べて浅くなった。プロトン交換層形成にあたっては、安
息香酸と安息香酸リチウムの混合液以外に、カルボン酸
において解離度が10−6から10−3である材料とこ
のカルボン酸のカルボキシル基の水素が、リチウムに置
換されている材料との混合物、たとえばバルミチン酸(
CH3(CH2)14COOH)とパルミチン酸’J
チウム(CH3(CH2)14COOL i:)との混
合物や、ステアリン酸(CH3(C)(2)16 c
o OH)とステアリン酸リチウム(CH3(CH2)
16 C00L f ) ト(7) G合物があげら
れる。また、リチウムで置換された材料のモル比は、1
%から10%の範囲で変化させ種々のサンプルを作製し
た。エタノールで超音波洗浄を行ない、窒素ガスを吹き
つけて乾保させた。
し、アルミナのルツボにいれた。この安息香酸及び安息
香酸リチウムのはいったルツボ中に第2図(b)のTi
拡散層15を有するLiNbO3結晶基板を入れ、これ
らを熱炉に入れて250℃の温度で3時間保持してイオ
ン交換処理を行なった。この結果、第2図(e)に示さ
れる如<、Ti拡散層11中にプロトン交換層16が形
成された。この場合、Ti高密度部宇時は、熱拡散した
TIrl)密度が高いため、それによりプロトンの注入
が押えられ、第2図の(e)に示される如く、プロトン
交換層の深さが光の入出力を行なう光導波路端面側に比
べて浅くなった。プロトン交換層形成にあたっては、安
息香酸と安息香酸リチウムの混合液以外に、カルボン酸
において解離度が10−6から10−3である材料とこ
のカルボン酸のカルボキシル基の水素が、リチウムに置
換されている材料との混合物、たとえばバルミチン酸(
CH3(CH2)14COOH)とパルミチン酸’J
チウム(CH3(CH2)14COOL i:)との混
合物や、ステアリン酸(CH3(C)(2)16 c
o OH)とステアリン酸リチウム(CH3(CH2)
16 C00L f ) ト(7) G合物があげら
れる。また、リチウムで置換された材料のモル比は、1
%から10%の範囲で変化させ種々のサンプルを作製し
た。エタノールで超音波洗浄を行ない、窒素ガスを吹き
つけて乾保させた。
次に、上記結晶基板を熱炉にいれ、加熱した水を通して
酸素を流11.0M/分で流入しながら、この水蒸気を
含んだ湿った酸素雰囲気中で350℃で4時間アニール
処理を行なった。
酸素を流11.0M/分で流入しながら、この水蒸気を
含んだ湿った酸素雰囲気中で350℃で4時間アニール
処理を行なった。
ここで、アニール処理条件は、前記条件以外のものでも
良いが、光機能部でのOH基の吸収ピークの波数が34
80cm(から3503Cm”1の範囲に存在するよう
に選定することが望ましい。
良いが、光機能部でのOH基の吸収ピークの波数が34
80cm(から3503Cm”1の範囲に存在するよう
に選定することが望ましい。
上記アニール処理の結果、第2図(f)に示すように、
光機能部が形成される部分のみプロトン交換層の厚さが
薄く、しかもTiの密度が高く、一方、光導波路端面に
向うにつれてプロトン交換層の厚さが深くしかもTiの
密度も低い光導波路24が形成された。
光機能部が形成される部分のみプロトン交換層の厚さが
薄く、しかもTiの密度が高く、一方、光導波路端面に
向うにつれてプロトン交換層の厚さが深くしかもTiの
密度も低い光導波路24が形成された。
次に、第2図の(g)に示される如く、弾性表面波と導
波光とが相互作用をする領域を除いて、波長10.6
g mの集光したCO2レーザ25により光導波路14
の表面をレーザアニール処理した。LiNbO3結晶は
10.6 μmの波長の光を吸収するため、上記処理に
より基板表面近傍のプロトンが空気側に飛び出し1表面
近傍の屈折率が減少して低屈折率層20.21が形成さ
れる。
波光とが相互作用をする領域を除いて、波長10.6
g mの集光したCO2レーザ25により光導波路14
の表面をレーザアニール処理した。LiNbO3結晶は
10.6 μmの波長の光を吸収するため、上記処理に
より基板表面近傍のプロトンが空気側に飛び出し1表面
近傍の屈折率が減少して低屈折率層20.21が形成さ
れる。
最後に、通常のフォトリソグラフィーの手法を用いて、
第2図の(b)に示される如く、くし型電極を形成した
。
第2図の(b)に示される如く、くし型電極を形成した
。
第2図においては、(f)に示す熱アニール処理・とレ
ーザアニール処理とを分離し、光導波路を形成したが、
レーザアニールに使用するレーザの波長をLiNO3結
晶の吸収係数に合わせて選択することにより、レーザア
ニールのみによっても実現することが出来る。この場合
、りi性表面波と導波光との相互作用が生じる光機能部
でのOH基の吸収ピークの波数が3480cm−1から
3503cm−1の範囲に存在するようにアニール条件
を選定することが望ましい。
ーザアニール処理とを分離し、光導波路を形成したが、
レーザアニールに使用するレーザの波長をLiNO3結
晶の吸収係数に合わせて選択することにより、レーザア
ニールのみによっても実現することが出来る。この場合
、りi性表面波と導波光との相互作用が生じる光機能部
でのOH基の吸収ピークの波数が3480cm−1から
3503cm−1の範囲に存在するようにアニール条件
を選定することが望ましい。
上記光機能部と光機能部でない部分との境界18及び1
9におけるプロトン分布は、アニール処理を行なってい
るため、なめらかに変化しており、この部分の伝搬ロス
は小さいことが導波実験で確認された。
9におけるプロトン分布は、アニール処理を行なってい
るため、なめらかに変化しており、この部分の伝搬ロス
は小さいことが導波実験で確認された。
上記実施例において、光導波路はTi拡散及びプロトン
の熱拡散により形成されたが、Ti拡散は必ずしも必要
ではなく、プロトンの注入又は熱拡散のみ、或いはプロ
トンを注入又は熱拡散するとともにLiOを外部拡散す
ることによって光導波路を形成しても良い。
の熱拡散により形成されたが、Ti拡散は必ずしも必要
ではなく、プロトンの注入又は熱拡散のみ、或いはプロ
トンを注入又は熱拡散するとともにLiOを外部拡散す
ることによって光導波路を形成しても良い。
第3図は、第1図示の素子を電気光学(EO)効果を利
用した光偏向器に適用した第2実雄側を示す概略図であ
る。第3図において、第1図と共通の部分には同一の符
号を附し、詳細な説明は省略する。
用した光偏向器に適用した第2実雄側を示す概略図であ
る。第3図において、第1図と共通の部分には同一の符
号を附し、詳細な説明は省略する。
レーザー光8は、研磨された光導波路端面3上に、シリ
ンドリカルレンズ5により光導波路の厚さ方向に集光し
、光導波路内に結合される。光導波路端面から結合され
た導波光9は、電気光学(EO)効果用のくし型電極2
6に電圧を印加することによって生じた位相格子によっ
て回折され、もう一方の光導波路端面4から出射し、シ
リンドリカルレンズ6により平行光に変えられる。ここ
で作製したくし型電極は、電極巾および電極間の間隔2
.27zm、交さ幅3.8 m m、対数350対であ
った。
ンドリカルレンズ5により光導波路の厚さ方向に集光し
、光導波路内に結合される。光導波路端面から結合され
た導波光9は、電気光学(EO)効果用のくし型電極2
6に電圧を印加することによって生じた位相格子によっ
て回折され、もう一方の光導波路端面4から出射し、シ
リンドリカルレンズ6により平行光に変えられる。ここ
で作製したくし型電極は、電極巾および電極間の間隔2
.27zm、交さ幅3.8 m m、対数350対であ
った。
木実雄側においても、電気光学効果により位相格子が生
ずる領域にはTi高高密郡部20形成され、また、この
栄城でプロトンの注入の深さが浅くなるため、導波光9
の電界強度分布はこの領域で基板表面側へ引き上げられ
る。従って、上記くし型電極17に電圧5vを印加した
ところ、90%の回折効率が得られ、低電圧で高回折効
率が得られることがわかった。
ずる領域にはTi高高密郡部20形成され、また、この
栄城でプロトンの注入の深さが浅くなるため、導波光9
の電界強度分布はこの領域で基板表面側へ引き上げられ
る。従って、上記くし型電極17に電圧5vを印加した
ところ、90%の回折効率が得られ、低電圧で高回折効
率が得られることがわかった。
また、導波路端面における結合効率も80%と良好であ
った。
った。
ところで1本発明のようにイオン注入によって光導波路
を作製すると、結晶固有の圧電性や電気光学特性が低下
し、導波光の回折効率が下がる場合がある。この場合に
は、基板の一部にイオン注入を行なわない領域を設け、
この領域にくし型電極を配することによって、上記回折
効率の低下を防ぐことが出来る。以下にこの例を説明す
る。
を作製すると、結晶固有の圧電性や電気光学特性が低下
し、導波光の回折効率が下がる場合がある。この場合に
は、基板の一部にイオン注入を行なわない領域を設け、
この領域にくし型電極を配することによって、上記回折
効率の低下を防ぐことが出来る。以下にこの例を説明す
る。
第4図は、音響光学効果を利用した本発明の薄膜型光学
素子の第3の実施例を示す斜視図である。1はX板もし
くはy板LiNbO3結晶基板、2はチタン拡散及びプ
ロトン交換によって形成された光導波路、45は光導波
路2よりもTi密度が高い光導波路、3.4は研磨され
た光導波路端面、5,6はシリンドリカルレンズ、30
.31はくし型電極、33はプロトンの注入されていな
いTi拡散層である。又、20.21はプロトンが外部
拡散された低屈折率層である。
素子の第3の実施例を示す斜視図である。1はX板もし
くはy板LiNbO3結晶基板、2はチタン拡散及びプ
ロトン交換によって形成された光導波路、45は光導波
路2よりもTi密度が高い光導波路、3.4は研磨され
た光導波路端面、5,6はシリンドリカルレンズ、30
.31はくし型電極、33はプロトンの注入されていな
いTi拡散層である。又、20.21はプロトンが外部
拡散された低屈折率層である。
波長6328人のHe−Neレーザーからの平行光8は
、研磨された光導波路端面3上に。
、研磨された光導波路端面3上に。
シリンドリカルレンズ5により光導波路の厚さ方向に集
光し、光導波路内に結合される。光導波路端面から結合
された導波光9は、くシ型組&30にRFパワーを加え
ることにより発生した弾性表面波lOにより回折され、
回折光は。
光し、光導波路内に結合される。光導波路端面から結合
された導波光9は、くシ型組&30にRFパワーを加え
ることにより発生した弾性表面波lOにより回折され、
回折光は。
光導波路端面4から出射し、シリンドリカルレンズ6に
より平行光になる。また、くし型電極31は弾性表面波
の受信用である。この時の光導波路端面3でのレンズ5
による集光光束の幅(集光方向)と導波光の幅はほぼ一
致しており、さらに光導波路端面近傍では、光導波路2
が低屈折率層20にうめこまれたような形状となってい
るため、入力光と導波光の電界強度分布が非常に近いも
のとなり、85%と高い結合効率が1与られた。
より平行光になる。また、くし型電極31は弾性表面波
の受信用である。この時の光導波路端面3でのレンズ5
による集光光束の幅(集光方向)と導波光の幅はほぼ一
致しており、さらに光導波路端面近傍では、光導波路2
が低屈折率層20にうめこまれたような形状となってい
るため、入力光と導波光の電界強度分布が非常に近いも
のとなり、85%と高い結合効率が1与られた。
弾性表面波と相互作用をする光機能部に進むにつれ、プ
ロトンの注入されている深さが徐々に浅くなり、またT
iの密度が高くなっているため光機能部では導波光が基
板表面近くに閉じ込められて高い回折効率が得られた。
ロトンの注入されている深さが徐々に浅くなり、またT
iの密度が高くなっているため光機能部では導波光が基
板表面近くに閉じ込められて高い回折効率が得られた。
更に、前記くし型電極30および31は、 7夫々プロ
トンが注入されていない領域のTi拡散層上に形成され
ている為、従来のようなプロトン注入による圧電性の低
下は生じず、挿入損失が小さい為に、低電圧で弾性表面
波を生じさせて、高効率で光変調或いは光偏向を行なう
とが出来る。
トンが注入されていない領域のTi拡散層上に形成され
ている為、従来のようなプロトン注入による圧電性の低
下は生じず、挿入損失が小さい為に、低電圧で弾性表面
波を生じさせて、高効率で光変調或いは光偏向を行なう
とが出来る。
第5図は、第4図の如き薄膜型光学素子の作製方法を説
明する略断面図である。
明する略断面図である。
先ず、第5図(a)に示される如<、y板もしくはX板
のLfNb03結晶基板1の7面もしくはX而をニュー
トンリング数本以内の平面度に研磨した後、アセトン次
いで純水による通常の超音波洗浄を行い、窒素ガスを吹
きつけて乾燥させた0次に1.第5図(b)に示される
如く、上記y面もしくはX面に電子ビーム蒸着により2
00人の厚さにTi薄膜11を蒸着した。ひきつづき、
第5図の(C)に示される如く、弾性表面波と導波光と
の相互作用領域である光機能部のみ開口部をもつシャド
マスク12を上記基板上におおい、再びTi薄膜を蒸着
し、中心部の薄膜が500人の台形状のTi薄膜13を
形成した。
のLfNb03結晶基板1の7面もしくはX而をニュー
トンリング数本以内の平面度に研磨した後、アセトン次
いで純水による通常の超音波洗浄を行い、窒素ガスを吹
きつけて乾燥させた0次に1.第5図(b)に示される
如く、上記y面もしくはX面に電子ビーム蒸着により2
00人の厚さにTi薄膜11を蒸着した。ひきつづき、
第5図の(C)に示される如く、弾性表面波と導波光と
の相互作用領域である光機能部のみ開口部をもつシャド
マスク12を上記基板上におおい、再びTi薄膜を蒸着
し、中心部の薄膜が500人の台形状のTi薄膜13を
形成した。
次に、上記基板を酸素雰囲気中で965°C16時間熱
拡散させ、第5図の(d)に示される熱拡散層15を形
成した。熱拡散される金属としては、V、Ni 、Au
、Ag、Co 、Nb 。
拡散させ、第5図の(d)に示される熱拡散層15を形
成した。熱拡散される金属としては、V、Ni 、Au
、Ag、Co 、Nb 。
Ge等を用いても良い。
第5図の(e)は電極形成部の素子断面図であるが、上
記図に示される如く、電極形成部にプロトン交換時のマ
スクとしてCrtlJII47を蒸着した0次に、安息
香酸に安息香酸リチウムをモル比で2%添加し、アルミ
ナのルツボにいれた。この安息香酸及び安息香酸リチウ
ムのはいったルツボ中に第5図(e)のマスクを形成し
たL i N b03結晶基板を入れ、これらを熱炉に
入れて250°Cの温度で5時間保持してイオン交換処
理を行なった。その結果、第5図(e)に示される如く
、Ti拡散層15中のマスクで覆われていない部分にプ
ロトン交換層16が形成された。プロトン交換層形成に
あっては、安息香酸と安息香酸リチウムの混合液以外に
、カルボン酸において解離度が10−6から10−3で
ある材料とこのカルボンHのカルボキシル基の水素が、
リチウムに置換されている材料との混合物、たとえばパ
ルミチン酸(CH3(CH2)14COOH)とバルミ
チン酸リチウム(CH3(CH2)14COOL i)
との混合物やステアリン酸(CH3(CH2) 16C
OOH〕とステアリン酸リチウム(CH3(CH2)1
sCOOLi)との混合物があげられる。また、リチウ
ムで置換された材料のモル比は、1%から10%の範囲
で変化させ種々のサンプルを作製した。エタノールで超
音波洗浄を行ない、窒素ガスを吹きつけて乾燥させた後
、エツチングにより、マスクを除去した。
記図に示される如く、電極形成部にプロトン交換時のマ
スクとしてCrtlJII47を蒸着した0次に、安息
香酸に安息香酸リチウムをモル比で2%添加し、アルミ
ナのルツボにいれた。この安息香酸及び安息香酸リチウ
ムのはいったルツボ中に第5図(e)のマスクを形成し
たL i N b03結晶基板を入れ、これらを熱炉に
入れて250°Cの温度で5時間保持してイオン交換処
理を行なった。その結果、第5図(e)に示される如く
、Ti拡散層15中のマスクで覆われていない部分にプ
ロトン交換層16が形成された。プロトン交換層形成に
あっては、安息香酸と安息香酸リチウムの混合液以外に
、カルボン酸において解離度が10−6から10−3で
ある材料とこのカルボンHのカルボキシル基の水素が、
リチウムに置換されている材料との混合物、たとえばパ
ルミチン酸(CH3(CH2)14COOH)とバルミ
チン酸リチウム(CH3(CH2)14COOL i)
との混合物やステアリン酸(CH3(CH2) 16C
OOH〕とステアリン酸リチウム(CH3(CH2)1
sCOOLi)との混合物があげられる。また、リチウ
ムで置換された材料のモル比は、1%から10%の範囲
で変化させ種々のサンプルを作製した。エタノールで超
音波洗浄を行ない、窒素ガスを吹きつけて乾燥させた後
、エツチングにより、マスクを除去した。
次に、上記プロトン交換を行なった基板を熱炉にいれ、
加熱した水を通して酸素を流量1.O交/分で流入しな
がら、この水蒸気を含んだ湿った酸素雰囲気中で350
’Cで4時間アニール処理を行なった。ここで、アニ
ール処理条件は前記条件以外のものでも良いが、光機能
部でのOH基の吸収ピークの波数が3480cm−1か
ら3503cm−1の範囲に存在する様に選定すること
が望ましい、上記アニール処理の結果、第5図の(f)
に示される如く、光機能部が形成される部分は、プロト
ン交換層の厚さが薄く、かつ、Tiの密度が高く、一方
、光導波路端面に向うにつれて、プロトン交換層の厚さ
が深くかつTiの密度が低い光導波路層2が形成された
。
加熱した水を通して酸素を流量1.O交/分で流入しな
がら、この水蒸気を含んだ湿った酸素雰囲気中で350
’Cで4時間アニール処理を行なった。ここで、アニ
ール処理条件は前記条件以外のものでも良いが、光機能
部でのOH基の吸収ピークの波数が3480cm−1か
ら3503cm−1の範囲に存在する様に選定すること
が望ましい、上記アニール処理の結果、第5図の(f)
に示される如く、光機能部が形成される部分は、プロト
ン交換層の厚さが薄く、かつ、Tiの密度が高く、一方
、光導波路端面に向うにつれて、プロトン交換層の厚さ
が深くかつTiの密度が低い光導波路層2が形成された
。
このようにプロトンが拡散するのは、光機能部において
、熱拡散したTiの密度が高いため、それによりプロト
ンが基板内側への拡散が押えられたためである。
、熱拡散したTiの密度が高いため、それによりプロト
ンが基板内側への拡散が押えられたためである。
一方、電極形成部はプロトン交換時にマスク47が形成
されており、第5図の(g)に示される如く、プロトン
の注入されていないTi拡散層15となった。
されており、第5図の(g)に示される如く、プロトン
の注入されていないTi拡散層15となった。
次に、上記光導波路層2の表面において、上記光機能部
を除いて、波長10.6gmの集光したCo2レーザ2
5により、レーザアニール処理をした。第5図の(h)
は、電極形成部での素子断面図であり、一方、第5図の
(h)は前記光機能部での素子断面図を示す、LiHb
03結晶は、10.6μmの波長の光を吸収するため、
局所的に加熱され、これらの図に示す如く、上記処理に
より、基板表面近傍のプロトンが空気側に飛び出し、基
板表面の屈折率が減少した低屈折率層20.21が形成
された。
を除いて、波長10.6gmの集光したCo2レーザ2
5により、レーザアニール処理をした。第5図の(h)
は、電極形成部での素子断面図であり、一方、第5図の
(h)は前記光機能部での素子断面図を示す、LiHb
03結晶は、10.6μmの波長の光を吸収するため、
局所的に加熱され、これらの図に示す如く、上記処理に
より、基板表面近傍のプロトンが空気側に飛び出し、基
板表面の屈折率が減少した低屈折率層20.21が形成
された。
最後に1通常のフォトリソグラフィーの手法を用いて、
第5図の(i)に示される如<、1iT7記’itt極
形成部にくし型電極27を形成した。第5図においては
、熱アニール処理とレーザアニール処理とを分離し、光
導波路を形成したが、レーザアニールに使用するレーザ
の波長をLiNbO3結晶の吸収係数と合わせて選択す
ることにより上記光導波路形成をレーザアニールのみに
よっても実現することができる。この場合、弾性表面波
と導波光との相互作用が生じる光機能部でのOH基の吸
収ピークの波数が3480cm−1から3503 Cm
−1(7)範囲に存在するようにアニール条件を選定す
ることが9ましい。
第5図の(i)に示される如<、1iT7記’itt極
形成部にくし型電極27を形成した。第5図においては
、熱アニール処理とレーザアニール処理とを分離し、光
導波路を形成したが、レーザアニールに使用するレーザ
の波長をLiNbO3結晶の吸収係数と合わせて選択す
ることにより上記光導波路形成をレーザアニールのみに
よっても実現することができる。この場合、弾性表面波
と導波光との相互作用が生じる光機能部でのOH基の吸
収ピークの波数が3480cm−1から3503 Cm
−1(7)範囲に存在するようにアニール条件を選定す
ることが9ましい。
又、第5図で説明した素子作製方法においては、プロト
ン交換処理前に、くし型電極形成部にCr薄膜を蒸着し
、基板内にプロトンが注入もしくは熱拡散させるのを防
いだが、このようなマスクを形成せず基板表面全面に対
してプロトン交換処理をほどこし、前に説明したレーザ
・アニール処理により、電極形成部のプロトンを放出さ
せる作製方法を用いても良い。
ン交換処理前に、くし型電極形成部にCr薄膜を蒸着し
、基板内にプロトンが注入もしくは熱拡散させるのを防
いだが、このようなマスクを形成せず基板表面全面に対
してプロトン交換処理をほどこし、前に説明したレーザ
・アニール処理により、電極形成部のプロトンを放出さ
せる作製方法を用いても良い。
上記実施例において、光導波路はTi拡散及びプロトン
の熟拡1牧により形成されたが、Ti拡散は必ずしも必
要ではなく、プロトンの注入又は熱拡散のみ、或いはプ
ロトンを注入又は熱拡散するとともにLiOを外部拡散
することによって光導波路を形成しても良い。
の熟拡1牧により形成されたが、Ti拡散は必ずしも必
要ではなく、プロトンの注入又は熱拡散のみ、或いはプ
ロトンを注入又は熱拡散するとともにLiOを外部拡散
することによって光導波路を形成しても良い。
第6図は、第4図示の素子を電気光学(E O)効果を
利用した光偏向器に適用した第4実施例を示す概略図で
ある。第6図において、第4図と共通の部分には同一の
符合を附し、詳細な説明は省略する。
利用した光偏向器に適用した第4実施例を示す概略図で
ある。第6図において、第4図と共通の部分には同一の
符合を附し、詳細な説明は省略する。
レーザー光8は、研磨された光導波路端面3上に、シリ
ンドリカルレンズ5により光導波路の厚さ方向に集光し
、光導波路内に結合される。光導波路端面から結合され
た導波光9は。
ンドリカルレンズ5により光導波路の厚さ方向に集光し
、光導波路内に結合される。光導波路端面から結合され
た導波光9は。
電気光学(EO)効果用のくし型電極41に電圧を印加
することによって生じた位相格子によって回折され、も
う一方の光導波路端面4から出射し、シリンドリカルレ
ンズ6により平行光に変えられる。
することによって生じた位相格子によって回折され、も
う一方の光導波路端面4から出射し、シリンドリカルレ
ンズ6により平行光に変えられる。
第1実施例と同様、光導波路端面3でのレンズ5による
集光光束の幅(集光方向)と導波光の幅はほぼ一致して
おり、ざらに光導波路端面近傍では、光導波路2が低屈
折率層19にうめこまれたような形状となっているため
、入力光と導波光の電界強度分布が非常に近いものにな
り、85%と高い結合効率が得られた。
集光光束の幅(集光方向)と導波光の幅はほぼ一致して
おり、ざらに光導波路端面近傍では、光導波路2が低屈
折率層19にうめこまれたような形状となっているため
、入力光と導波光の電界強度分布が非常に近いものにな
り、85%と高い結合効率が得られた。
また、EO用くし型電極と導波光とが相互作用する光機
能部に導波光が進むにつれ、プロトンの注入されている
深さが徐々に浅くなり、またTiの密度が高くなってい
るため、上記光機能部では導波光が基板表面近くに閉じ
込められて高い回折効率が得られた。また図には現われ
ていないが、くシ型電極31が形成された部分にはプロ
トンが注入されていないため、従来のようなプロトン注
入による電気光学効果の低下は生じない。
能部に導波光が進むにつれ、プロトンの注入されている
深さが徐々に浅くなり、またTiの密度が高くなってい
るため、上記光機能部では導波光が基板表面近くに閉じ
込められて高い回折効率が得られた。また図には現われ
ていないが、くシ型電極31が形成された部分にはプロ
トンが注入されていないため、従来のようなプロトン注
入による電気光学効果の低下は生じない。
本発明は以上の実施例に限らず1種々の応用が可能であ
る。
る。
例えば前述の実施例では基板としてLiNbO3結晶基
板を用いたが、タンタル酸リチウム(LiTa03)結
晶基板を用いても、全く同様の作製方法で、本発明の薄
膜型光学素子を形成することが出来る。
板を用いたが、タンタル酸リチウム(LiTa03)結
晶基板を用いても、全く同様の作製方法で、本発明の薄
膜型光学素子を形成することが出来る。
また基板としてF2誘電体のみならず、GaAs等の半
導体を用いても良い、また光導波路の形成もプロトンの
熱拡散に限らず、ヘリウムイオン(He+)fを加速注
入するバによって形成しても良い、また熱拡散される金
属もTiに限らない。
導体を用いても良い、また光導波路の形成もプロトンの
熱拡散に限らず、ヘリウムイオン(He+)fを加速注
入するバによって形成しても良い、また熱拡散される金
属もTiに限らない。
更に、光変調、光偏向の手段も前述の音響光学効果或い
は電気光学効果に限らず、磁気光学(MO)効果の静磁
気表面波(Magnet。
は電気光学効果に限らず、磁気光学(MO)効果の静磁
気表面波(Magnet。
5tatic 5urface waves)によ
る回折を利用したり、熱光学(TO)効果を利用しても
かまわない。
る回折を利用したり、熱光学(TO)効果を利用しても
かまわない。
本発明は光偏向器以外にも光変調器等、種々の装置に適
用できる。
用できる。
以上説明したように、本発明の薄膜型光学素子は、光導
波路のイオン分布を光機能部の方が光結合部より浅くな
るようにし、また光機能部の方が光結合部より金属の熱
拡散された密度が高くなるようにしたことによって、光
学損傷のしきい値を十分高く保ちながら、導波光の入出
力における結合効率を高めると回持に光偏向又は光変調
の効率を向上させる効果を有するものである。
波路のイオン分布を光機能部の方が光結合部より浅くな
るようにし、また光機能部の方が光結合部より金属の熱
拡散された密度が高くなるようにしたことによって、光
学損傷のしきい値を十分高く保ちながら、導波光の入出
力における結合効率を高めると回持に光偏向又は光変調
の効率を向上させる効果を有するものである。
第1図は本発明に基づく薄膜型光学素子を音響光学効果
による光偏向器に用いた第1実施例を示す概略図、第2
図は本発明の第1実施例の作製過程の一例を示す略断面
図、第3図は本発明を電気光学効果による光偏向器に用
いた第2実施例を示す概略図、第4図は本発明の第3実
施例を示す概略図、第5図は本発明の第3実施1 −・
−LiNbO3結晶基板、 2 ・・・ 光導波路、 3.4 ・・・ 研磨された光導波路端面、5.6 ・
・・ シリンドリカルレンズ、7.17 ・・・ くし
型電極。 8 ・・・ レーザー光。 10 ・・・ 弾性表面波、 20.21 ・・・ 低屈折率層、 23 ・・・ Ti高密度部。
による光偏向器に用いた第1実施例を示す概略図、第2
図は本発明の第1実施例の作製過程の一例を示す略断面
図、第3図は本発明を電気光学効果による光偏向器に用
いた第2実施例を示す概略図、第4図は本発明の第3実
施例を示す概略図、第5図は本発明の第3実施1 −・
−LiNbO3結晶基板、 2 ・・・ 光導波路、 3.4 ・・・ 研磨された光導波路端面、5.6 ・
・・ シリンドリカルレンズ、7.17 ・・・ くし
型電極。 8 ・・・ レーザー光。 10 ・・・ 弾性表面波、 20.21 ・・・ 低屈折率層、 23 ・・・ Ti高密度部。
Claims (2)
- (1)基板表面に金属を熱拡散し、更に同一表面にイオ
ンを注入又は熱拡散することによって形成された光導波
路を有し、前記光導波路端面から導波光を入出力させる
光結合部と、前記光導波路の屈折率を外的作用によって
変化せしめ前記導波光を変調又は偏向させる光機能部と
が設けられて成り、前記光機能部において、熱拡散され
た金属の密度が光結合部より高く、かつ、前記イオンの
注入又は熱拡散の深さが光結合部よりも浅く、また、前
記光結合部における前記イオンの基板の厚み方向の密度
分布が、基板表面より内側の方が高いことを特徴とする
薄膜型光学素子。 - (2)基板表面に基板端部近傍の方が他の部分よりも薄
い膜厚分布を持つ金属膜を形成する過程と、前記基板に
前記金属を熱拡散せしめる過程と、前記金属が熱拡散さ
れた表面から基板中にイオンを注入又は熱拡散せしめ光
導波路を形成する過程と、前記基板端部近傍にのみレー
ザを照射する過程と、前記基板端部近傍以外の部分に前
記光導波路の屈折率を外的作用により変化せしめ、該光
導波路の導波光を変調又は偏向させる光機能部を形成す
る過程とから成る薄膜型光学素子の作製方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19045085A JPS6250705A (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | 薄膜型光学素子およびその作製方法 |
US06/774,579 US4778236A (en) | 1984-09-14 | 1985-09-10 | Thin film optical element |
DE3532811A DE3532811C2 (de) | 1984-09-14 | 1985-09-13 | Optisches Dünnschichtelement |
GB08522689A GB2165956B (en) | 1984-09-14 | 1985-09-13 | Thin film optical element and method for producing the same |
FR858513617A FR2570516B1 (fr) | 1984-09-14 | 1985-09-13 | Element optique a couche mince et son procede de fabrication |
US07/202,889 US4886587A (en) | 1984-09-14 | 1988-06-06 | Method of producing thin film optical element by ion injection under electric field |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19045085A JPS6250705A (ja) | 1985-08-29 | 1985-08-29 | 薄膜型光学素子およびその作製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6250705A true JPS6250705A (ja) | 1987-03-05 |
Family
ID=16258332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19045085A Pending JPS6250705A (ja) | 1984-09-14 | 1985-08-29 | 薄膜型光学素子およびその作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6250705A (ja) |
-
1985
- 1985-08-29 JP JP19045085A patent/JPS6250705A/ja active Pending
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