JPS6344723B2 - - Google Patents

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JPS6344723B2
JPS6344723B2 JP56200391A JP20039181A JPS6344723B2 JP S6344723 B2 JPS6344723 B2 JP S6344723B2 JP 56200391 A JP56200391 A JP 56200391A JP 20039181 A JP20039181 A JP 20039181A JP S6344723 B2 JPS6344723 B2 JP S6344723B2
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JP
Japan
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copolymer
water
hydrosol
drug
acid
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Application number
JP56200391A
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English (en)
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JPS58103317A (ja
Inventor
Jusuke Ito
Toshuki Yoshikawa
Saburo Ootsuka
Shinji Yoshikawa
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP20039181A priority Critical patent/JPS58103317A/ja
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Publication of JPS6344723B2 publication Critical patent/JPS6344723B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は身体面に貼り付けて薬効を発揮させ
るいわゆる外用剤としてのヒドロゾル製剤に関す
る。 従来、この種の外用剤としては、油溶性のもの
でハツカゴム膏、消炎プラスター、ステロイドテ
ープなどが、また水溶性のものでパツプ剤などが
知られている。ここで、ハツカゴム膏はニトリル
ゴムとロジン樹脂とからなる系に薬剤を混入して
なる固型状物を担持体上にカレンダー塗工するこ
とにより、消炎プラスターはスチレン―イソプレ
ン―スチレンブロツク共重合体とロジン樹脂とか
らなる系に薬剤を混入てなる固型状物を担持体上
にホツトメルト塗工することにより、ステロイド
テープはアクリル系共重合体に薬剤を混入してな
る有機溶剤溶液あるいはエマルジヨンを担持体上
にリバース塗工することにより、パツプ剤はポリ
ビニルアルコールやポリアクリル酸ソーダなどに
カオリンを加えた系に薬剤を混入してなるペース
ト状物を担持体上にナイフ塗工することにより、
身体面に貼り付ける外用剤として取り扱われる。 これらの外用剤のうち、ハツカゴム膏および消
炎プラスターは、外用剤形成過程で薬剤が熱りれ
きを受けて分解ないし揮散するおそれがあるほ
か、透湿性に劣るため皮膚に対する刺激性が問題
となることが多かつた。また、パツプ剤は上記欠
点はないが水溶性であるため耐水性ないし耐汗性
に劣り、身体面への接着性が経時的に低下しやす
い問題があつた。これに対し、アクリル系共重合
体を基質としたステロイドテープは、上述の如き
問題がなく、利用価値の高い外用剤として注目さ
れている。ところが、このテープの場合も以下の
如き解決すべき問題がなお残されていた。 たとえば、テープ形成時の薬剤混入組成物を有
機溶剤溶液としたものでは、作業者への吸入毒
性、環境汚染による公害、火災の危険性および溶
剤回収装置への設備投資の増大などの問題が生じ
るほか、テープ中に含まれる残留溶剤による皮膚
刺激性ないし毒性の問題を引きおこす心配があつ
た。また、テープ形成時の薬剤混入組成物をエマ
ルジヨン系としたものでは、一般にアクリル系共
重合体をエマルジヨン重合させて得たエマルジヨ
ンに薬剤を混入するという手段がとられるため、
担持体上に塗設される薬剤層中に重合時に用いた
比較的多量の乳化剤(界面活性剤)が混入し、こ
れが耐水性ないし耐汗性を低下させる原因となつ
て、とくに夏場において身体面への接着持続性が
欠如するという問題があつた。しかも、上記の乳
化剤は、一般に毒性の高いものがほとんどで、つ
まり局方、食添、粧原基用のものはエマルジヨン
重合用の乳化剤としてほとんど効力を示さないた
め、その効力にすぐれる毒性の高い乳化剤を使用
することにより皮膚刺激性ないし毒性の問題を引
きおこす結果となつていた。 この発明は、上述の如き問題を回避した新規か
つ有用な外用剤を提供せんとするもので、その要
旨とするところは、酸性基を有する不飽和単量体
0.5〜15重量%とこれと共重合可能な他の不飽和
単量体99.5〜85重量%とからなる共重合体の無溶
剤ないし少量の溶剤の存在下でアンモニアにより
中和し水を加えて転相させてなるヒドロゾルに薬
剤と要すれば経皮吸収助剤とが混入された組成物
を上記アンモニアが飛散する条件下で塗布乾燥し
て得られる薬剤層と、この層を担持する担持体と
を含んでなるヒドロゾル製剤にある。 すなわち、この発明においては、特定の共重合
体を有機溶剤を全くもしくはほとんど使用しない
でアンモニアによつて中和するとともに水を加え
てヒドロゾル化し、これに薬剤を混入させるよう
にしているから、従来の如き有機溶剤の大量使用
による公害、火災などの問題を回避できるととも
に、上記ヒドロゾル化に当たつて乳化剤を使用す
る必要がないためこの乳化剤および有機溶剤に起
因した皮膚刺激性ないし毒性の問題を生じること
がない。 また、上記の薬剤混入ヒドロゾルは担持体など
に塗布乾燥するに当たつて水分を揮散除去できる
程度の比較的低温の熱エネルギーを受けるだけで
あるため、外用剤とする過程でヒドロゾル中の薬
剤が分解ないし揮散するおそれは全くない。しか
も、上記塗布乾燥時にヒドロゾル化のために用い
たアンモニアは簡単に揮散してヒドロゾル化前の
油溶性の共重合体が再生されるため、またこのよ
うにして形成される薬剤層中には前述の如く乳化
剤が一切含まれてこないため、耐水性ないし耐汗
性に非常にすぐれたものとなり、夏場において身
体面への接着持続性が欠如してくるといつた問題
はおこらない。さらに、上記薬剤層は適度な透湿
性を保有しており、これに起因した身体面への刺
激性の問題を引きおこす必要もない。 このように、この発明のヒドロゾル製剤は、従
来の外用剤とは異なり、耐水性ないし耐汗性、透
湿性、皮膚刺激性ないし毒性、薬剤の揮散ないし
分解の面、さらには公害、火災などの観点からも
充分に満足できるものであり、すべての評価項目
においてバランスのとれた実用価値の高い外用剤
を提供することができる。 この発明においては、まず、薬剤を混入させる
ためのヒドロゾルを調製する。このヒドロゾルと
は、共重合体粒子が平均粒子径0.01〜0.1μmの範
囲で水中に安定に分散された分散液を意味する。
かかるヒドロゾルの調製に用いられる共重合体
は、酸性基を有する不飽和単量体0.5〜15重量%
とこれと共重合可能な他の不飽和単量体99.5〜85
重量%とからなるものであり、一般に、バルク重
合法にて合成される。 この合成に当たつて、バルク重合させにくい単
量体組成の場合あるいは粘度調節を容易にするた
めなどの目的で、必要に応じて20重量%以下の少
量の有機溶剤を使用しても差し支えない。上記溶
剤としては、一般の有機溶剤を種々使用できる
が、好ましくはメタノール、エタノール、n―プ
ロパノール、イソプロピルアルコール、n―ブタ
ノール、sec―ブタノールなどのアルコール系親
水性溶媒か、あるいは水酸基、カルボキシル基、
アミノ基などの親水基を有するオリゴマーないし
プレポリマーの使用が望ましい。 単量体成分中とくに重要な酸性基を有する不飽
和単量体としては、たとえばアクリル酸、メタク
リル酸、クロトン酸、イタコン酸、マイレン酸、
フルマ酸などの酸性基としてカルボキシル基を有
する不飽和カルボン酸、スチレンスルホン酸、ア
リルスルホン酸、スルホプロピルアクリレート、
2―アクリロイルオキシナフタレン―2―スルホ
ン酸、2―メタクリロイルオキシナフタレン―2
―スルホン酸、2―アクリルアミド―2―メチル
プロパンスルホン酸、2―アクリロイルオキシベ
ンゼンスルホン酸などの酸性基としてスルホン基
を有する不飽和スルホン酸などを挙げることがで
き、またその他の酸性基を有するものであつても
よく、これらの1種もしくは2種以上を使用す
る。 上記の不飽和単量体と併用される共重合可能な
他の不飽和単量体としては、共重合体に粘着性を
付与しうるものであればよく、各種のエチレン性
不飽和単量体のなかから任意に選択することがで
きる。一般には、アクリル酸アルキルエステルな
いしメタクリル酸アルキルエステルが好適であ
り、これらと併用してまた場合により単独でビニ
ルエーテル、ビニルエステル、アクリロニトリ
ル、アクリルアミド、ヒドロキシアルキルアクリ
レート、スチレン、塩化ビニル、エチレン、分子
内にアミノ基の如き官能基を有するエチレン性不
飽和単量体などを各種使用することができる。 上記共重合可能な不飽和単量体はその疎水性が
大となるほど、たとえば(メタ)アクリル酸アル
キルエステルではアルキル基の炭素数が多くなる
ほど、通常5以上となるほど皮膚接着性の面で好
結果が得られる。この場合、酸性基を有する不飽
和単量体の使用量を多くし、一般に50重量%以上
としたときにはアンモニアの中和によつて水溶性
の共重合体塩を得ることができ、これに薬剤を混
入して塗布乾燥することにより所定の薬剤層を形
成できる。ところが、酸性基を有する不飽和単量
体を上述の如き多量にすると、得られる薬剤層の
皮膚接着性が著るしく損なわれ、耐水性や耐汗性
の面でも好結果が得られなくなる。 この発明では、上記の問題を克服し、共重合体
中の酸性基を有する不飽和単量体の使用量を可及
的に少なくして皮膚接着性や耐水性ないし耐汗性
の保持を図るために、アンモニアによつて水溶化
する代りにヒドロゾル化することをひとつの特徴
としたものである。すなわち、ヒドロゾル化の場
合、共重合体粒子が水中に安定に分散できる程度
の親水性を付与できればよいため、共重合体中に
占める酸性基を有する不飽和単量体の使用量は、
水溶化の場合に較べて非常に少量で足りるという
利点がある。 このように、この発明において、酸性基を有す
る不飽和単量体とこれと共重合可能な他の不飽和
単量体との併用割合を、前者0.5〜15重量%、後
者99.5〜85重量%とし、前者の使用量を比較的少
なくしているのは、前記理由に基づくものであ
る。なお前者が0.5重量%に満たないとヒドロゾ
ル化も困難となり、また15重量%より多くなると
ヒドロゾル化できさらに水溶化できたとしても皮
膚接着性や耐水性ないし耐汗性を保持できなくな
る。もちろん、上記範囲内において、各不飽和単
量体の種類、とくに共重合可能な不飽和単量体の
疎水性に応じて最適の使用量を設定すべきであ
り、一般には上記疎水性が大となるほど酸性基を
有する不飽和単量体の使用量を多くするようにす
ればよい。 無溶剤ないし少量の溶剤を用いた共重合体の合
成は、従来公知の方法により、上記の各単量体を
反応器に仕込んで窒素置換し、有機過酸化物やア
ゾ化合物の如き適宜の重合開始剤を使用し、また
必要ならメルカプタンの如き重合調節剤を用いて
加熱重合させればよい。このとき、所望により、
反応器中に予め粘着付与剤、軟化剤、可塑剤、充
填剤、顔料類などの添加剤を添加しておいてもよ
い。これらの添加剤は、共重合体の合成ごに添加
することもできる。 上記方法で合成される共重合体はその重量平均
分子量が104〜106の範囲に設定されていることが
望ましい。この理由はつぎのとおりであり、104
に満たない場合は、薬剤層を形成したときの物
性、たとえば凝集力や物理的強度などに劣り、ま
た106を越えるようでは高粘度となつてそのごの
アンモニア処理に支障をきたし、ヒドロゾルを生
成しにくくなるからである。 この発明においては、必要に応じて上述の如き
分子量を有する共重合体をバルク重合法以外の手
段、たとえば溶液重合法、パール重合法、乳化重
合法などの他の公知の重合法にて合成することも
できる。これら他の方法を採用するときは、一般
に重合時に用いた有機溶剤、水などは重合ごにほ
とんどもしくは完全に除去され、またこの除去時
に、乳化重合時ないしパール重合時に用いた乳化
剤(界面活性剤)も同時に洗浄除去される。 つぎに、上記各方法で得られた所定の分子量を
有し場合によつて少量の有機溶剤を含むことがあ
る共重合体中に、撹拌下、アンモニアまたはアン
モニア水を加えて中和処理する。このときの処理
温度は共重合体の種類、性状に応じて一定温度下
に保たれるが、一般には40〜95℃である。中和処
理に用いるアンモニアは、通常共重合体のカルボ
キシル基やスルホン基の如き酸性基に対して約1/
50〜2当量の割合で使用すればよい。 このように中和処理したのち、さらに撹拌を続
けてよく混合しながら、水を徐々に加えていく
と、一定時間ごにいわゆる転相現象がおこり水が
連続層となりこのなかに共重合体粒子が分散され
たO/W型の分散体が生成する。この分散体生成
ご、さらに必要量の水を徐々に添加し、分散体の
粘度と固形分濃度を調節する。この粘度は一般に
25℃〜30〜1000ポイズであり、また固形分濃度は
通常10〜60重量%である。 かくして得られる分散体は、分散粒子である共
重合体の平均粒子径が0.01〜0.1μmとされ、この
共重合体粒子が水中に均一にかつ安定に分散され
たヒドロゾルであり、これに薬剤と要すれば経皮
吸収助剤とを添加し混合して薬剤層形成用の組成
物とする。上記の添加混合に当たつて必要なら乳
化剤を用いることもできるが、この量はごく少量
に止めるべきである。 薬剤としては、これ単独であるいは径皮吸収助
剤の助けをともなつて、治療有効濃度にまで経皮
吸収される薬効成分であればとくに制限はなく、
たとえば次の如きものが列挙される。 イ コルチコステロイド類:例えばハイドロコー
チゾン、プレドニゾロン、パラメタゾン、ベク
ロメタゾンプロピオナート、フルメタゾン、ベ
ータメタゾン、プロピオン酸ベクロメタゾン、
デキサメタゾン、トリアムシノロン、トリアム
シノロンアセトニド、フルオシノロン、フルオ
シノロンアセトニド、フルオシノロンアセトニ
ドアセテート、プロピオン酸クロベタゾールな
ど、 ロ 鎮痛消炎剤、例えばアセトアミノフエン、メ
フエナム酸、フルフエトム酸、インドメタシ
ン、ジクロフエナツク、アルクロフエナツク、
オキシフエンブタゾン、フエニルブタゾン、イ
ブプロフエン、フルルブプロフエン、サリチル
酸、l―メントール、カンフアー及びそれらの
配合物など、 ハ 催眠鎮静剤:例えばフエノバルビタール、ア
モバルビタール、シクロバルビタールなどのバ
ルビタール類、 ニ 精神安定剤:例えばフルフエナジン、チオリ
ダジン、ベンゾジアゼピン類、(例ジアゼパム、
ロラゼパム、フエニトラゼパム)、クロルプロ
マジンなど、 ホ 抗高血圧剤:例えばクロニジン、カリクレイ
ンなど、 ヘ 降圧利尿剤:例えばハイドロサイアザイド、
ベンドロフルメサイアザイドなど、 ト 抗生物質:例えばβ―ラクタム系抗生物質
(ペニシリン類、セフアロスポリン類)、オキシ
テトラサイクリン、硫酸フラジオマイシン、エ
リスロマイシン、クロラムフエニコールなど、 チ 麻酔剤:例えばリドカイン、ベンゾカイン、
アミノ安息香酸エチルなど、 リ 抗菌性物質:例えばニトロフラゾン、ナイス
タチン、アセトスルフアミン、クロトリマゾー
ルなど、 ヌ 抗真菌物質:例えばペンタマイシン、アムホ
テリシンB、ピロールニトリン、クロトリマゾ
ールなど、 ル ビタミン剤:例えばビタミンA、エルゴカル
シフエロール、コレカルシフエロール、オクト
チアミン、リボフラビン酪酸エステルなど、 オ 抗てんかん剤:例えばニトラゼパム、メプロ
バメートなど、 ワ 冠血管拡張剤:例えばニトログリセリン、ニ
フエジピン、ジピリダモール、イソソルバイト
ジナイトレート、エリスリト―ステトラニトレ
イト、ペンタエリト―ステトラニトレイなど、 カ 抗ヒスタミン剤:例えば塩酸ジフエンヒドラ
ミン、クロルフエニラミン、ジフエニルイミダ
ゾールなど、 これらの薬剤は必要に応じて2種以上併用する
ことができる。 経皮吸収助剤としては、直接的に経皮吸収を増
大させるものと、間接的に経皮吸収を増大させる
ものとに大別でき、前者ではたとえば角質(皮
膚)の保水性機能、角質の膨化または硬化促進機
能、角質のぬれ性向上機能、毛孔開孔機能を有す
るものなとがあり、これらの複数機能はひとつの
物質から得られることが多い。また、後者では、
薬剤の拡散を大とする物質、薬剤の溶解性を向上
させる物質などが挙げられる。 経皮吸収を直接的に増大させるものとしては、
たとえばジメチルスルホキサイド、ドデシルスル
ホキサイド、メチルオクチルスルホキサイドジメ
チルデシルホスホキサイド、モノ又はエチルアセ
タミド、N―ヒドロキシエチルラクタミド、ジメ
チルアセトアミド、N・N―ジメチルドデカミ
ド、ジメチルホルムアミド、トルイル酸ジエチル
アミド、テトラヒドロフルフリルアルコール、テ
トラヒドロフラン、ソルビトール、ドデシルピロ
リドン、メチルピロリドン、尿素、アジピン酸ジ
エチル、アクアレン、アクアラン、アセチル化ラ
ノリン、セチルラクテート、ジオクチルセバケー
ト、エトキシ化ステアリルアルコール、ラノリン
酸、ラノリンアルコール、高級脂肪酸アルコー
ル、サリチル酸、流動パラフイン、ワセリン、ア
ミノ酸、蛋白分解酵素、ニコチン酸メチル、l―
メントール、カンフアー、サロコール、硫酸ラウ
リルソーダ、ラウリル酸ソーダ、ステアリングリ
セリンステアレート、高級脂肪酸トリグリセリ
ド、ポリオキシアルキレングリコール、脂肪酸モ
ノ(又はジ)エタノールアミド、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ポリオキシプロピレン
アルキルエーテル、高級アルキルスルホンなどが
ある。 経皮吸収を間接的に増大させるものとしては、
たとえば硫動パラフイン、ワセリン、ラノリン、
オリーブ油、グリセリン、ベンジルアルコール、
ブチルベンゾエート、ミリスチン酸イソプロピ
ル、オクタノール、1・3―ブタンジオール、
(ポリ)プロピレングリコール(ポリ)エチレン
グリコールなど、その他のアルコールや界面活性
剤類そして低分子量(数平均分子量=30000以下)
ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリビ
ニルエーテルなどのオリゴマーなどがあげられ
る。 この発明においては、上記の組成物を直接担持
体上に塗布乾燥して薬剤層を形成するか、あるい
は一旦剥離紙上に塗布乾燥して薬剤層を形成しこ
れを担持体に積層一体化することにより、外用剤
としてのヒドロゾル製剤とする。 上記の塗布乾燥に当たり、組成物中に共重合体
の塩として存在するアンモニア揮散除去するが、
この条件は一般に100〜120℃で5〜10分程度で充
分である。アンモニアが除去された共重合体は疎
水性となり、これが耐水性ないし耐汗性向上の一
因ともなる。 担持体としては、身体面に適用したときに著る
しい違和感を感じさせない程度の柔軟性を有する
ものであればとくに制限はない。具体的には、ポ
リオレフイン、ポリエステル、ポリウレタン、ポ
リビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
アミドの如き各種のプラスチツクフイルムないし
シートあるいはこれらに金属蒸着膜を設けたも
の、ゴムおよび/または樹脂製の発泡シートない
しフイルム、不織布、織布、紙、箔など、または
これらの積層物が挙げられる。 このようにして得られるこの発明のヒドロゾル
製剤は、耐水性ないし耐汗性にすぐれているため
接着持続性が良好で、また製剤の分解ないし揮散
がが少ないため初期の薬効にすぐれているととも
にその持続性も良好であり、さらに良好な透湿性
を具備するほか皮膚刺激性ないし毒性の心配がな
いなど、従来の外用剤に較べて格段にすぐれた性
能を有している。 以下に、この発明の実施例を記載する。なお、
以下において部および%とあるはそれぞれ重量部
および重量%を意味するものとする。 実施例 1 アクリル酸2―エチルヘキシル 70g メタクリル酸メチル 30g アクリル酸 10g アゾビスイソブチロニトリル 0.1g 上記組成のうちモノマー混合物10gを1の4
つ口フラスコに仕込み、撹拌しながら40℃で40分
間窒素置換した。そのご、アゾビスイソブチロニ
トリル0.1gを添加し、完全に溶解してから80℃
に昇温した。ついで、残りのモノマー混合物を、
滴下ロートから2時間要して滴下し、80℃で4時
間反応させ、重量平均分子量6.0×105(GPCによ
る)の共重合体を合成した。 つぎに、この共重合体のカルボキシル基に対し
て1/2当量のアンモニア水溶性(25%)を加えて、
80±3℃の温度下で中和処理し、そのごさらに撹
拌しながら共重合体100部に対して200部の水を約
2時間要して徐々に滴下した。140部の水を滴下
した時点で連続層が水となる転相現象が生じた。 このようにして得られたヒドロゾルは、その粘
度(25℃)が270ポイズ、固形分濃度が36%で、
平均粒子径が0.05μmであつた。このヒドロゾル
粘着剤の固形分100部に対して、ジメチルスルホ
キサイド5部およびイソゾルビツドジナイトレー
ト6部を配合し、厚さ80μmのポリエチレンフイ
ルムに乾燥後の厚みが50μmとなるように塗布乾
燥し、この乾燥時にアンモニアを揮散除去して、
この発明のヒドロゾル製剤を得た。 実施例 2 アクリル酸n―オクチル 65g メタクリル酸メチル 35g アクリル酸 2g アゾビスイソブチロニトリル 0.1g 上記組成で実施例1と同様の操作にて共重合反
応を行ない、重量平均分子量6.3×105(GPCによ
る)の共重合体を合成した。この共重合体をこれ
に含まれるカルボキシル基に対して1当量のアン
モニア水溶性(25%)を用いて中和処理し、その
ごさらに撹拌しながら共重合体100部に対して300
部の水を除々に滴下した。180部の水を滴下した
時点で連続相が水となる転相現象が生じた。 このようにして得られたヒドロゾルは、その粘
度(25%)が55ポイズ、固形分濃度が25%で、平
均粒子径が0.09μmであつた。このヒドロゾル粘
着剤の固形分100部に対して、エタノール7部を
加え、さらにクロニジンが20μg/cm2となるよう
に配合し、これをシリコーン処理剥離紙に塗布し
乾燥することにより、水を揮発させると同時に脱
アンモニアし、そのご、さらに100μm厚のナイロ
ン不織布に積層することにより、この発明のヒド
ロゾル製剤を得た。 実施例 3 アクリル酸2エチルヘキシル 50g アクリル酸ブチル 10g アクリル酸エチル 50g メタクリル酸 10g アゾビス吉草酸 0.15g 上記の原料組成で、実施例1と同様の操作に
て、共重合反応を行ない。重量平均分子量6.8×
105(GPCによる)の共重合体を合成した。この共
重合体をこれに含まれるカルボキシル基に対し
て、1/10当量のアンモニア水溶性(25%)を用い
て中和処理し、そのご、さらに撹拌しながら共重
合体100部に対して150部の水を徐々に滴下した。
80部の水を滴下した時点で、連続相が水となる転
相現象が生じた。 得られたヒドロゾルの粘度(25℃)は370ポイ
ズ、固形分濃度は44%で、平均粒子径は0.03μm
であつた。このヒドロゾル粘着剤にその固形分
100部に対して10部のジメチルアセタミドと100μ
g/cm2となる割合のロラゼパムとを配合し、これ
を厚さ6μmポリエステルフイルムの表面に乾燥ご
の厚みが40μmとなるように塗布乾燥し、乾燥時
に水とともにアンモニアを揮散除去して、この発
明のヒドロゾル製剤を得た。 上記の実施例1〜3のヒドロゾル製剤につき、
各種の性能を調べた結果は、つぎの表に示される
とおりであつた。なお、各実施例1〜3におい
て、Aとはこの発明のヒドロゾル製剤の結果を、
Bとは各実施例のモノマー混合物を界面活性剤を
用いて乳化重合させてなるポリマーエマルジヨン
に実施例と同様の薬剤および経皮吸収助剤を同量
加え、これを用いて実施例と同様にして得た外用
剤の結果を、またCとは各実施例のモノマー混合
物を酢酸エチルを用いて溶液重合させてなるポリ
マー溶液に実施例と同様の薬剤および経皮吸収助
剤を同量加え、これを用いて実施例と同様にして
得た外用剤の結果を、それぞれ示したものであ
る。
【表】
【表】 上記の表から明らかなように、この発明のヒド
ロゾル製剤によろば、従来のエマルジヨン型粘着
剤や溶剤型粘着剤を用いて外用剤などによつては
到底得られない、すべての評価項目において非常
に良好でバランスのとれた外用剤を提供できるも
のであることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸性基を有する不飽和単量体0.5〜15重量%
    とこれと共重合可能な他の不飽和単量体99.5〜85
    重量%とからなる共重合体を無溶剤ないし少量の
    溶剤の存在下でアンモニアにより中和し水を加え
    て転相させてなるヒドロゾルに薬剤と要すれば経
    皮吸収助剤とが混入された組成物を上記アンモニ
    アが飛散する条件下で塗布乾燥して得られる薬剤
    層と、この層を担持する担持体とを含んでなるヒ
    ドロゾル製剤。
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