JPS58103317A - ヒドロゾル製剤 - Google Patents

ヒドロゾル製剤

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JPS58103317A
JPS58103317A JP20039181A JP20039181A JPS58103317A JP S58103317 A JPS58103317 A JP S58103317A JP 20039181 A JP20039181 A JP 20039181A JP 20039181 A JP20039181 A JP 20039181A JP S58103317 A JPS58103317 A JP S58103317A
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solvent
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Yusuke Ito
祐輔 伊藤
Toshiyuki Yoshikawa
利之 吉川
Saburo Otsuka
大塚 三郎
Shinji Yoshikawa
吉川 信治
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Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は身体面に貼り付けて薬効を発揮させるいわゆ
る外用剤としてのヒドロシル製剤に関する。
従来、この漁の外用剤としては、油溶性のものでハツカ
ゴム膏、消炎プラスター、ステロイドテープなどが、ま
た水溶性のものでパップ剤などが知られている。ここで
、ハツカゴム膏はニトリルゴムとロジン樹脂とからなる
系に薬剤を混入してなる固型状物を担持体上にカレンダ
ー塗工することにより、消炎プラスターはスチレン−イ
ソプレン−スチレンブロック共重合体とロジン樹脂とか
らなる系に薬剤を混入してなる固型状物を担持体上にホ
ットメルト塗工することにより、ステロイドテープはア
クリル系共重合体に薬剤を混入してなる有機溶剤溶液あ
るいはエマルジョンを担持体上にリバース塗工すること
により、パップ剤はポリビニルアルコールやポリアクリ
ル酸ソーダなどにカオリンを加えた系に薬剤を混入して
なるペースト状物を担持体上にナイフ塗工することによ
り、身体面に貼り付ける外用剤として取り扱われる。
これらの外用剤のうち、ハツガゴム膏および消炎プラス
ターは、外用剤形成過程で薬剤が熱りれきを受けて分解
ないし揮散するおそれがあるほか、透湿性に劣るため皮
膚に対する刺激性が問題となることか多かった。また、
パップ剤は上記欠点はないが水溶性であるため耐水性な
いし耐汗性に劣リ、身体面への接着性が経時的に低下し
ゃすい問題があった。これに対し、アクリル系共重合体
を基質としたステロイドテープは、上述の如き問題がな
く、利用価値の高い外用剤として注目されている。とこ
ろが、このテープの場合も以下の如き解決すべき問題が
なお残されていた。
たとえば、テープ形成時の薬剤混入組成物を有機溶剤溶
液としたものでは、作業者への吸入毒性、環境汚染によ
る公害、火災の危険性および溶剤回収装置への設備投資
の増大などの問題が生じるほか、テープ中に含まれる残
留溶剤による皮膚刺激性ないし毒性の問題を引きおこす
心配があった。
また、テープ形成時の薬剤混入組成物をエマルジョン系
としたものでは、一般にアクリル系共重合体をエマルジ
ョン重合させて得たエマルジョンに薬剤を混入するとい
う手段がとられるため、担持体上に塗設される薬剤層中
に重合時、に用いた比較的多量の乳化剤(界面活性剤)
が混入し、これが耐水性ないし耐汗性を低下させる原因
となって、とくに夏場において身体面への接着持続性が
欠如するという問題かあった。しかも、上記の乳化剤は
、一般に毒性の高いものがほとんどで、つまり局方、食
添、粧原基用のものはエマルジョン重合用の乳化剤とし
てほとんど効力を示さないため、その効力にすぐれる毒
性の高い乳化剤を使用することにより皮膚刺激性ないし
毒性の問題を引きおこす結果となっていた。
この発明は、上述の如き問題を回避した新規かつ有用な
外用剤を提供せんとするもので、その要旨とするところ
は、酸性基を有する不飽和単量体0.5〜15重量係重
量柱と共重合可能な他の不飽和単量体99.5〜85重
量繁とからなる共重合体を無溶剤ないし少量の溶剤の存
在下でアンモニアにより中和し水を加えて転相させてな
るヒドロシルに薬剤と要すれば経皮吸収助剤とが混入さ
れた組成物を上記アンモニアが飛散する条件下で塗布乾
燥して得られる薬剤層と、この層を担持する担持体とを
含んでなるヒドロシル製剤にある。
すなわち、この発明においては、特定の共重合体を有機
溶剤を全くもしくはほとんど使用しないでアンモニアに
よって中和するとともに水を加えてヒドロシル化し、こ
れに薬剤を混入させるようにしているから、従来の如き
有機溶剤の大量使用による公害、火災などの問題を回避
できるとともに、上記ヒドロシル化に当たって乳化剤を
使用する必要かないためこの乳化剤および有機溶剤に起
因した皮膚刺激性ないし毒性の問題を生じることかない
また、上記の薬剤混入ヒドロシルは担持体などに塗布乾
燥するに当たって水分を揮散除去できる程度の比較的低
温の熱エネルギーを受けるだけであるため、外用剤とす
る過程でヒドロシル中の薬剤が分解ないし揮散するおそ
れは全くない。しがも、上記塗布乾燥時にヒドロシル化
のために用いたアンモニアは簡単に揮散してヒドロシル
化前の油溶性の共重合体が再生されるため、またこのよ
うにして形成される薬剤層中には前述の如く乳化剤が一
切含まれてこないため、耐水性ないし耐汗性に非常にす
ぐれたものとなり、夏場において身体向への接着持続性
菊f欠如してくるといった問題はおこらない。さらに、
上記薬剤層は適度な透湿性を保有しており、これに起因
した身体面への刺激性の問題を引きおこす心配もない。
このように、この発明のヒドロシル製剤は、従来の外用
剤とは異なり、耐水性ないし耐汗性、透湿性、皮膚刺激
性ないし毒性、薬剤の揮散ないし分解の面、さらには公
害、火災などの観点からも充分に満足できるものであり
、すべての評価項目においてバランスのとれた実用価値
の高い外用剤を提供することができる。
この発明においては、まず、薬剤を混入させるためのヒ
ドロシルを調製する。このヒドロシルとは、共重合体粒
子が平均粒子径0.01〜0.1μmの範囲で水中に安
定に分散された分散液を意味する。
かかるヒドロシルの調製に用いられる共重合体は、酸性
基を有する不飽和単量体0.5〜15重量外とこれと共
重合可能な他の不飽和単量体99.5〜85重量悌とか
らなるものであり、一般に、バルク重合法にて合成され
る。
この合成に当たって、バルク重合させにくい単量体組成
の場合あるいは粘度調節を容易にするためなどの目的で
、必要に応じて20重量−以下の少量の有機溶剤を使用
しても差し支えない。上記溶剤としては、一般の有機溶
剤を種々使用できるか、好ましくはメタノール、エタノ
ール、n−プロパツール、イソプロピルアルコール、n
−ブタノール、  5ec−ブタノールなどのアルコー
ル系親水性溶媒か、あるいは水酸基、カルボキシル基、
アミノ基などの親水基を有するオリゴマーないしプレポ
リマーの使用が望ましい。
単量体成分中とくに重要な酸性基を有する不飽和単量体
としては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などの酸性基
としてカルボキシル基を有する不飽和カルボン酸、スチ
レンスルホン酸、アリルスルホン酸、スルホプロピルア
クリレート、2−アクリロイルオキシナフタレン−2−
スルホン酸、2−メタクリロイルオキシナフタレン−2
−スルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸、2−アクリロイルオキシヘンゼンスルホ
ン酸などの酸性基としてスルホン基を有する不飽和スル
ホン酸などを挙げることができ、またその他の酸性基を
有するものであってもよく、これらの1種もしくは2種
以上を使用する。
上記の不飽和単量体と併用される共重合可能な他の不飽
和単量体としては、共重合体に粘着性を付与しうるもの
であればよく、各種のエチレン性不飽和単量体のなかか
ら任意に選択することかできる。一般には、アクリル酸
アルキルエステルないしメタクリル酸アルキルエステル
が好適であり、これらと併用してまた場合により単独で
ビニルエーテル、ビニルエステル、アクリロニトリル、
アクリルアミド、ヒドロキシアルキルアクリレート、ス
チレン、塩化ビニル、エチレン、分子内にアミノ基の如
き官能基を有するエチレン性不飽和単量体などを各種使
用することができる。
上記共1合可能な不飽和単量体はその疎水性が大となる
ほど、たとえば(メタ)アクリル酸アルキルエステルで
はアルキル基の炭素数が多くなるほど、通常5以上とな
るほど皮膚接着性の面で好結果か得られる。この場合、
酸性基を有する不飽和単量体の使用量を多くし、一般に
50重量%以上としたときにはアンモニアの中和によっ
て水溶性の共重合体塩を得ることができ、これに薬剤を
混入して塗布乾燥することにより所定の薬剤層を形成で
きる。ところが、酸性基を有する不飽和単量体を上述の
如き多量にすると、得られる薬剤層の皮膚接着性が著る
しく損なわれ、耐水性や耐汗性の血でも好結果が得られ
なくなる。
この発明では、上記の問題を克服し、共1合体中の酸性
基を有する不飽和単量体の使用量を可及的に少なくして
皮膚接着性や耐水性なム)シ耐汗性の保持を図るために
、アンモニアによって水溶化する代りにヒドロシル化す
ることをひとつの特徴としたものである。すなわち、ヒ
ドロシル化の場合、共重合体粒子が水中に安定に分散で
きる程度の親水性を付与できればよいため、共重合体粒
子こ占める酸性基を有する不飽和単量体の使用量(よ、
水溶化の場合に較べて非常に少量で足りるとl、Nう利
点がある。
このように、この発明におItλて、酸性基を有する不
飽和単量体とこれと共重合可能な他の不飽和単量体との
併用割合を、前者0.5〜15亀量%、後者99,5〜
85 重量チとし、前者の使用量を比較的少なくしてい
るのは、前記理由墨こ基づくものである。なお前者が0
.5亀量哄に満たなl、Nとヒドロシル化も困難となり
、また15亀量チより多くなるとヒドロシル化できさら
;こ水溶イヒできたとしても皮膚接着性や耐水性な(ル
耐汗性を保持できなくなる。もちろん、上記範囲自艦と
おl、%て、各不飽和単量体の種類、とくに共重合可能
な不飽和単量体の疎水性に応じて最適の使用量を設定す
べきであり、一般には上記疎水性が大となる&盈ど酸性
基を有する不飽和単量体の使用量を多(するよう酪こす
ればよい。
無溶剤ないし少量の溶剤を用し)た共重合体の含酸は、
従来公知の方法により、上田己の各単量体を反応器に仕
込んで窒素置換し、有機過酸化物やアゾ化合物の如き適
宜の重合開始剤を使用し、また必要ならメルカプタンの
如き重合調節却1を用も)て加熱重合させればよい。こ
のとき、所望により、反応器中に予め粘着付与剤、軟化
剤、可塑剤、充填剤、顔料類などの添加剤を添加してお
いてもよい。これらの添加剤は、共重合体の合成とに添
加することもできる。
上記方法で合成される共重合体はその重量平均分子量か
104〜106の範囲に設定されていることか望ましい
。この理由はつぎのとおりであり、104に満たない場
合は、薬剤層を形成したときの物性、たとえば凝集力や
物理的強度などに劣り、また106を越えるようでは高
粘度となってそのどのアンモニア処理に支障をきたし、
ヒドロシルを生成しにくくなるからである。
この発明においては、必要に応じて上述の如き分子量を
有する共重合体をバルク重合法以外の手段、たとえば溶
液重合法、パール重合法、乳化重合法などの他の公知の
重合法にて合成することもできる。これら他の方法を採
用するときは、一般に重合時に用いた有機溶剤、水など
は重合とにほとんどもしくは完全に除去され、また、こ
の除去時に、乳化血合時ないしパール重合時に用いた乳
化剤(界面活性剤)も同時に洗浄除去される。
つぎに、上記各方法で得られた所定の分子量を有し場合
によって少量の有機溶剤を含むことがある共重合体中に
、攪拌下、アンモニアまたはアンモニア水を加えて中和
処理する。このときの処理温度は共重合体の種類、性状
に応じて一定温度下に保たれるが、一般には40〜95
°Cである。中和処理に用いるアンモニアは、通常共重
合体のカルボキシル基やスルホン基の如き酸性基に対し
て約1150〜2当量の割合で使用すればよい。
このように中和処理したのち、さらに攪拌を続けてよく
混合しながら、水を徐々に加えていくと、一定時間とに
いわゆる転相現象がおこり水が連続層となりこのなかに
共重合体粒子が分散された0/W型の分散体が生成する
。この分散体生成と、さらに必要量の水を徐々に添加し
、分散体の粘度と固形分濃度を調節する。この粘度は一
般に25℃で30〜1,000ポイズであり、また固形
分濃度は通常10〜60重量襲である。
かくして得られる分散体は、分散粒子である共重合体の
平均粒子径が0.01〜0.1μmとされ、この共重合
体粒子が水中に均一にかつ安定に分散されたヒドロシル
であり、これに薬剤と要すれば経皮吸収助剤とを添加し
混合して薬剤層形成用の組成物とする。上記の添加混合
に当たって必要なら乳化剤を用いることもできるが、そ
の量はごく少量に止めるべきである。
薬剤としては、これ単独であるいは経皮吸収助剤の助け
をともなって、治療有効濃度にまで経皮吸収される薬効
成分であればとくに制限はなく、たとえば次の如きもの
が列挙される。
イ)コルチコステロイド類;例えばハイドロコーチシン
、プレドニゾロン、バラメタシン、ベクロメタゾンプロ
ピオナート、フルメタシン、ベータメタシン、プロピオ
ン酸ベクロメタゾン、デキサメタシン、トリアムシノロ
ン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノロン、フ
ルオシノロンアセトニド、フルオシノロンアセトニドア
セテート、プロピオン酸クロベタゾールなど、o)ts
痛消炎剤二例えばアセトアミノフェン、メフェナム酸、
フルフェナム酸、インドメタシン、ジクロフェナック、
アルクロフェナック、オキシフェンブタシン、フェニル
ブタシン、イブプロフェン、フルルブプロフエン、サリ
チル酸、l−1ントール、カンファー及びそれらの配合
物など、ハ)催眠鎮静剤:例えばフエノバルビタール、
アモバルビタール、シフロバルビタールなどのバルビッ
ール類、 二)精神安定剤二例えはフルフェナジン、チオリダジン
、べ゛ンゾジアゼピン類(例ジアゼパム、ロラゼパム、
フルートラゼパム)、クロルプロマジンなど゛、 ホ)抗高血圧剤;例えばクロニジン、カリクレインなど
、 へ)降圧利尿剤:例えばハイドロサイアザイド、ベンド
ロフルメサイアザイドなど、 ト)抗生物質:例えばβ−ラクタム系抗生物質(ペニシ
リン類、セファロスポリン類)、オキシテトラサイクリ
ン、硫酸フラジオマイシン、エリスロマイシン、クロラ
ムフェニコールナト、チ)麻酔剤二例えばりドカイン、
ペンシカイン、アミノ安息香酸エチルなど、 す)抗菌性物質:例えばニトロフラゾン、ナイスクチン
、アセトスルファミン、クロトリマゾールなど、 ヌ)抗真菌物質:例えばペンタマイシン、アムホテリシ
ンB、ピロールニドリン、クロトリマゾールなど、 ル)ビタミン剤:例えばビタミンA1エルゴカルシフエ
ロール、コレカルシフェロール、オクトチアミン、リボ
フラビン酪酸エステルなど、オ)抗てんかん剤:例えば
ニトラゼパム、メプロバメートなど、 ワ)冠血管拡張剤:例えばニトログリセリン、ニフェジ
ピン、ジピリダモール、インンルバイトジナイトレート
、エリスリトーステトラニトレイト、ペンタエリトース
テトラニトレイトなど、力)抗ヒスタミン剤:例えば塩
酸ジフェンヒドラミン、クロルフユニラミン、ジフェニ
ルイミダゾールなど、 これらの薬剤は必要に応じて2種以上併用することがで
きる。
経皮吸収助剤としては、直接的に経皮吸収を増大させる
ものと、間接的に経皮吸収を増大させるものとに大別で
き、前者ではたとえは角質(皮膚)の保水性機能、角質
の膨化または硬化促進機能、角質のぬれ性向上機能、毛
孔開孔機能を有するものなどがあり、これらの複数機能
はひとつの物質から得られることが多い。また、後者で
は、薬剤の拡散を大とする物質、薬剤の溶解性を向上さ
せる物質などが挙げられる。
経皮吸収を直接的に増大させるものとしては、たとえば
ジメチルスルホキサイド、ドデシルスルホキサイド、メ
チルオクチルスルホキサイド、ジメチルデシルホスホキ
サイド、モノ又はジエチルアセタミド、N−ヒドロキシ
エチルラクタミド、ジメチルアセトアミド、N、N−−
4メチルドデカミド、ジメチルホルムアミド、トルイル
酸ジエチルアミド、テトラヒドロフルフリルアルコール
、テトラヒドロフラン、ソルビトール、ドデシルピロリ
ドン、メチルピロリドン、尿素、アジピン酸ジエチル、
スクアレン、スクアラン、アセチル化ラノリン、セチル
ラクテート、ジオクチルセバケート、エトキシ化ステア
リルアルコール、ラノリン酸、ラノリンアルコール、高
級脂肪酸アルコール、サリチル酸、流動パラフィン、ワ
セリン、アミノ酸、蛋白分解酵素、ニコチン酸メチル、
l−メントール、カンファー、サロコール、硫酸ラウリ
ルソーダ、ラウリル酸ソーダ、ステアリングリセリンス
テアレート、高級脂肪酸トリグリセリド、ポリオキシア
ルキレングリコール、脂肪酸モノ(又はジ)エタノール
アミド、エチレングリコールモノエチルエーテル、ポリ
オキシプロピレンアルキルエーテル、高級アルキルスル
ホンなどがある。
経皮吸収を間接的に増大させるものとしては、たとえば
流動パラフィン、ワセリン、ラノリン、オリーブ油、グ
リセリン、ベンジルアルコール、ブチルベンゾエート、
ミリスチン酸イソプロピル、オクタツール、1・3−ブ
タンジオール、(ポリ)プロピレングリコール、(ポリ
)エチレングリコールなど、その他のアルコールや界面
活性剤類そして低分子量(数平均分子量−a o、o 
o o以下)ポリアクリレート、ポリメタクリレート、
ポリビニルエーテルなどのオリゴマーなどかあげられる
この発明においては、上記の組成物を直接担持体上に塗
布乾燥して薬剤層を形成するか、あるいは一旦剥離紙上
に塗布乾燥して薬剤層を形成しこれを担持体に積層一体
化することにより、外用剤としてのヒドロシル製剤とす
る。
上記の塗布乾燥に当たり、組成物中に共重合体の塩とし
て存在するアンモニアを揮散除去するが、この条件は一
般に100〜120℃で5〜10分程度で充分である。
アンモニアが除去された共重合体は疎水性となり、これ
が耐水性ないし耐汗性向上の一因ともなる。
担持体としては、身体面に適用したときに着るしい違和
感を感ビさせない程度の柔軟性を有するものであればと
くに制限はない。具体的には、ポリオレフィン、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ボリビニルアルコール、ポリ塩
化ビニリデン、ポリアミドの如き各種のプラスチックフ
ィルムないしシートあるいはこれらに金属蒸着膜を設け
たもの、ゴムおよび/または樹脂製の発泡シートないし
フィルム、不織布、織布、紙、箔など、またはこれらの
積層物が挙げられる。
このようにして得られるこの発明のヒドロシル製剤は、
耐水性ないし耐汗性にすぐれているため接着持続性が良
好で、また薬剤の分解ないし揮散が少ないため初期の薬
効にすぐれているとともにその持続性も良好であり、さ
らに良好な透湿性を具備するほか皮膚刺激性ないし毒性
の心配がないなど、従来の外用剤に較べて格段にすぐれ
た性能を有している。
以下に、この発明の実施例を記載する。なお、以下にお
いて部および−とあるはそれぞれ重量部および重置%を
意味するものとする。
実施例1 アクリル酸2−エチルヘキシル  70  flメタク
リル酸メチル       30 9アクリル酸   
         10 9アゾビスイソブチロニトリ
ル    0.1g上記組成のうちモノマー混合物10
gを1eの4つロフラスコに仕込み、攪拌しなから40
“Cで40分間窒素置換した。そのご、アゾビスイソブ
チロニトリル0.1gを添加し、完全に溶解してから8
0°Cに昇温した。ついで、残りのモノマー混合物を、
滴下ロートから2時間要して滴下し、80℃で4時間反
応させ、重量平均分子量6.0X105(GPCによる
)の共重合体を合成した。
つぎに、この共重合体のカルボキシル基に対して1/!
当量のアンモニア水溶液(25%)を加えて、80±3
℃の温度下で中和処理し、そのごさらに攪拌しながら共
重合体100部に対して200部の水を約2時間要して
徐々に滴下した。140部の水を滴下した時点で連続層
が水となる転相現象が生じた。
このようにして得られたヒドロシルは、その粘度(25
0)が270ポイズ、固形分濃度が36チで、平均粒子
径が0.05μmであった。このヒドロシル粘着剤の固
形分100部に対して、ジメチルスルホキサイド5部お
よびインゾルビットシナイトレート6部を配合し、厚さ
80μmのポリエチレンフィルムに乾燥後の厚みが50
μmとなるように塗布乾燥し、この乾燥時にアンモニア
を揮散除去して、この発明のヒドロシル製剤を得た。
実施例2 アクリル酸n−オクチル     65  ’1メタク
リル酸メチル       35  fアクリル酸  
           2gアゾビスイソブチロニトリ
ル    0.1g上記組成で実施例1と同様の操作に
て共重合反応を行ない、重量平均分子量6.3 X 1
05(G P Cによる)の共重合体を合成した。この
共重合体をこれに含まれるカルボキシル基に対して1当
量のアンモニア水溶液(25%)を用いて中和処理し、
そのごさらに攪拌しなから共重合体100部に対して3
00部の水を徐々に滴下した。180部の水を滴下した
時点で連続相が水となる転相現象が生じた。
このようにして得られたヒドロシルは、その粘度(25
℃)が55ボイズ、固形分濃度が25%で、平均粒子径
が0.09μmであった。このヒドロシル粘着剤の固形
分100部に対して、エタノール7部を加え、さらにク
ロニジンか20μg/dとなるように配合し、これをシ
リコーン処理剥離紙に塗布し乾燥することにより、水を
揮発させると同時に脱アンモニアし、そのご、さらに1
00μm厚のナイロン不織布に積層することにより、こ
の発明のヒドロシル製剤を得た。
実施例3 アクリル酸2エチルヘキシル   50   fアクリ
ル酸ブチル        10 9アクリル酸エチル
        50   flメタクリル酸    
     10   fアゾビス吉草酸       
   0.15f上記の原料組成で、実施例1と同様の
操作にて、共重合反応を行ない、重量平均分子量6.8
X105(GPCによる)の共重合体を合成した。この
共重合体をこれに含まれるカルボキシル基に対して、1
/10当量のアンモニア水溶液(25%)を用いて中和
処理し、そのご、さらに攪拌しながら共重合体100部
に対して150部の水を徐々に滴下した。80部の水を
滴下した時点で、・連続相が水となる転相現象が生じた
得られたヒドロシルの粘度(25’C)は370ボイズ
、固形分濃度は44%で、平均粒子径は0.03μmで
あった。このヒドロシル粘着剤にその固形分100部に
対して10部のジメチルアセタミドと100μfl/d
  となる割合のロラゼバムとを配合し、これを厚さ6
μmのポリエステルフィルムの表面に乾燥どの厚みが4
0μmとなるように塗布乾燥し、乾燥時に水とともにア
ンモニアを揮散除去して、この発明のヒドロシル製剤を
得た。
上記の実施例1〜3のヒドロシル製剤につき、各種の性
能を調べた結果は、つぎの表に示されるとおりであった
。なお、各実施例1〜3において、Aとはこの発明のヒ
ドロシル製剤の結果を、Bとは各実施例の七ツマー混合
物を界面活性剤を用いて乳化振合させてなるポリマーエ
マルジョンに実施例と同様の薬剤および経皮吸収助剤を
同量加え、これを用いて実施例と同様にして得た外用剤
の結果を、またCとは各実施例のモノマー混合物を酢酸
エチルを用いて溶液重合させてなるポリマー溶液に実施
例と同様の薬剤および経皮吸収助剤を同量加え、これを
用いて実施例と同様にして得た外用剤の結果を、それぞ
れ示したものである。
((ト)1)手のひらにICII×3cIIの試験片を
貼り、40°Cの温水中で屈伸運動を行なって剥離する
までの屈伸回数を調べた。
2)夏期冷房のない汗ばむ状態下で、上記1)と同様に
して試験片を身体面の適当箇所に貼り付け、24時間以
上接着できるかどうかを調べた。Oは接着可能、×は接
着不良を意味する。
3)溶剤(酢酸エチル)が外用剤中に残存してくるかど
うか、および溶剤による公害、火災の危険性かあるかど
うかを定性的に判定した。
4)界面活性剤によって皮膚刺激の問題が生じるかどう
かを調べた。
5)薬剤の配合量を100%として、乾燥直ごと40°
CX6ケ月放置どの薬剤含量を調べた。
上記の表から明らかなように、この発明のヒドロシル製
剤によれば、従来のエマルジョン型粘着剤や溶剤型粘着
剤を用いた外用剤などによっては到底得られない、すべ
ての評価項目において非常に良好でバラシスのとれた外
用剤を提供できるものであることかわかる。
特許出願人  日東電気工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  酸性基を有する不飽和単量体0.5〜15重
    量%とこれと共重合可能な他の不飽和単量体99.5〜
    85重量%とからなる共重合体を無溶剤ないし少量の溶
    剤の存在下でアンモニアにより中和し水を加えて転相さ
    せてなるヒドロシルに薬剤と要すれば経皮吸収助剤とが
    混入された組成物を上記アンモニアが飛散する条件下で
    塗布乾燥して得られる薬剤層と、この層を担持する担持
    体とを含んでなるヒドロシル製剤。
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