JPS6342705B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6342705B2
JPS6342705B2 JP7983383A JP7983383A JPS6342705B2 JP S6342705 B2 JPS6342705 B2 JP S6342705B2 JP 7983383 A JP7983383 A JP 7983383A JP 7983383 A JP7983383 A JP 7983383A JP S6342705 B2 JPS6342705 B2 JP S6342705B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel plate
thermal expansion
glass
tensile stress
ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7983383A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59205479A (ja
Inventor
Kazuo Kondo
Masahiko Okuyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP7983383A priority Critical patent/JPS59205479A/ja
Publication of JPS59205479A publication Critical patent/JPS59205479A/ja
Publication of JPS6342705B2 publication Critical patent/JPS6342705B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は鋼板面にガラス−セラミツク質の被膜
を形成して、鋼板に引張り応力を付加する方法に
係り、更に詳しくは、トランスのエネルギー効率
を向上する対策として、トランスの鉄心用の珪素
鋼に引張り応力を付加する方法に関するものであ
る。 トランスの鉄心等に用いられる珪素鋼板の表面
被膜には、仕上げ焼鈍中に生成するガラス状被膜
と絶縁被膜の2層被膜から構成されている。仕上
げ焼鈍中に生成するガラス状被膜は、MgO、
SiO2を主成分とする厚さ5μm程度の被膜である。
絶縁被膜は上層被膜であり、従来、鋼板をSiO2
−H3PO4溶液に浸漬して乾燥後、焼成して厚さ
3μm程度の被膜としたものである。 トランスのエネルギー効率を向上させる方法と
して、トランスの鉄心となる鋼板に引張り応力を
付加することが有効と確認されており、上記絶縁
被膜層の形成は、その方策の1つであつた。この
従来法で鋼板に付加される引張り応力は、0.6〜
0.7Kg/mm2であり、トランスのエネルギー効率を
向上させているが、満足すべきものでなかつた。 従つて、より向上したトランスのエネルギー効
率とするために、従来より大きな引張り応力を付
加することが要望されていた。 本発明は係る要請に対してなされたもので、そ
の要旨は軟化点が500℃以下の低融点ガラス粉末
と、低熱膨張のセラミツク粉末とを、焼き付け後
の熱膨脹係数が30×10-7/℃以下となるような割
合で混合したガラス粉末−セラミツク粉末混合物
の懸濁液を鋼板面に塗布し、温度1000℃以下の中
性雰囲気で焼き付け、厚さ5μm以下のガラス−
セラミツク質の被膜を形成することにより鋼板に
引張り応力を付加する方法を提供するものであ
る。 鋼板に生じる引張り応力は、形成される絶縁被
膜層との熱膨脹係数の差から生じる。従つて鋼板
に大きな引張り応力を付加させるためには、絶縁
被膜層の熱膨脹係数は小さい程よい。鋼板の熱膨
脹係数は約120×10-7/℃であり、従来法のSiO2
−H3PO4コーテイング法の絶縁被膜層の熱膨脹
係数は約50×10-7/℃であり、0.6〜0.7Kg/mm2
応力が付加される。従つて約1Kg/mm2以上の応力
を付加するためには、熱膨脹係数は30×10-7/℃
以下が望ましい。また固着温度は高い程大きな引
張り応力を付加するのに便利であるが、鋼板の結
晶組織を保つためには、焼付け温度は1000℃以下
が望ましく、焼付け時間も短い程よく1分間程度
が望ましい。 以上のこれらの条件を満足するためには、ガラ
ス材料のみでは極めて困難である。ガラスでは低
い熱膨脹係数と、低い焼付け温度は互いに相反す
る性質であるためである。 本発明では軟化点が500℃以下の低融点ガラス
粉末と低熱膨脹のセラミツク粉末の混合物を用い
ることにより、これらの条件を満足することを見
い出した。軟化点500℃以下の低融点ガラスを用
いれば、1000℃以下で1分間の焼付け時間で均質
な絶縁層を形成させることが可能で、低熱膨脹の
セラミツク粉末を混入することにより熱膨脹係数
を30×10-7/℃以下とすることが可能であつた。
このガラス−セラミツク質の被膜の厚みは、5μ
m以下となるように行われる。これは被膜の厚み
が5μmより大きくなると、焼付け後の冷却中に
被膜が剥離する確率が増加する。また焼付け温度
1000℃以下で中性雰囲気(例えば窒素雰囲気)と
したのは、鋼板の酸化防止の安全策のためであ
る。 低膨脹のセラミツクとしてはβ−ユークリプタ
イト(Li2O・Al2O3・2SiO2)が最適であるが、
その外にチタン酸鉛(PbTiO3)が使用できる。
本発明の方法により作成した被膜形成珪素鋼板の
引張り応力は、1.0〜1.1Kg/mm2となり、前記した
従来の被膜形成珪素鋼板より3〜4割の向上がみ
られ、また製作方法も容易であり量産に適したも
のであつた。 以下、実施例について詳述するが、本発明の要
旨を越えない範囲内において、これに限定されな
い。 表−1に示すガラス組成になるようにPbO、
ZnO、B2O3、SiO2、Al2O3、P2O5、Na2Oを秤量
し、らいかい機にて均一混合したのち、アルミナ
製ルツボにて900℃の温度で溶融し、この溶液を
水中に落下しガラス塊を得たのち、これをアルミ
ナ製ボールミルで平均粒径約1μmまで粉砕して
ガラスフリトを得た。 またβ−ユークリプタイトをアルミナ製ボール
ミルにて、平均粒径約1μmまで粉砕してセラミ
ツク粉末を得た。 この低融点ガラス粉末と低膨脹係数セラミツク
粉末とを表−1に示す混合割合で配合し、よく混
合して、ガラス粉末−セラミツク粉末の混合物を
得た。 また、鋼板は仕上げ焼鈍後のMgO−SiO2を主
成分とするガラス状被膜をもつ珪素鋼板を使用し
た。鋼板へのガラス粉末−セラミツク粉末の混合
物の塗布は、沈降法により実施したが、その他の
デイツピング法又はロールコーター法でもよい。 沈降法ではイソプロピルアルコール90%、酢酸
エチル10%の混合溶液中にガラス粉末−セラミツ
ク粉末混合物を分散させ、この溶液中に鋼板を浸
漬して、鋼板表面に沈降させた。この沈降量の制
御は、単純な算術計算によりガラス−セラミツク
混合粉末量を決めてなした。次にガラス−セラミ
ツク混合粉末を塗布した鋼板を乾燥後、N雰囲気
中にて昇温時間約1分にて930℃に加熱し、30秒
間保持してあと約1分間で急冷却した。この被膜
層形成鋼板は、均質な被膜層が形成され、厚みは
4μmで剥離はテスト枚数10枚中全数合格であつ
た。 鋼板に発生する応力は、300×60×3mmの珪素
鋼板の片面にガラス−セラミツク混合粉末を焼付
けて、焼付け後に鋼板に発生する反りから求め
た。その計算式は、 σB=EB/1−VB×T2/3t×2H/12 σB:鋼板に発生する応力(Kg/mm2) EB:ヤング率(Kg/mm2) VB:ポアソン比 T:試験片板厚(mm) t:目標板厚(mm) 1:試験片長さ(mm) H:板の反り(mm)
【表】 以上の実施例ではβ−ユークリプタイト粉末と
低融点ガラス粉末との混合粉末について述べた
が、その他の低熱膨脹係数をもつチタン酸鉛セラ
ミツク粉末と低融点ガラス粉末との混合粉末の塗
布で被膜層を形成したものも良好な応力を付加す
ることが出来た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 軟化点が500℃以下の低融点ガラス粉末と、
    低熱膨脹のセラミツク粉末とを、焼き付け後の熱
    膨脹係数が30×10-7/℃以下となるような割合で
    混合したガラス粉未−セラミツク粉末混合物の懸
    濁液を鋼板面に塗布し、温度1000℃以下の中性雰
    囲気で焼き付け、厚さ5μm以下のガラス−セラ
    ミツク質の被膜を形成することにより鋼板に引張
    り応力を付加する方法。 2 上記低熱膨脹セラミツクスとはβ−ユークリ
    プタイトである特許請求の範囲第1高記載の鋼板
    に引張り応力を付加する方法。 3 上記鋼板が、トランスの鉄心用の方向性珪素
    鋼である特許請求の範囲第1項記載の鋼板に引張
    り応力を付加する方法。
JP7983383A 1983-05-07 1983-05-07 鋼板に引張り応力を付加する方法 Granted JPS59205479A (ja)

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JPS59205479A JPS59205479A (ja) 1984-11-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017075358A (ja) * 2015-10-14 2017-04-20 新日鐵住金株式会社 方向性電磁鋼板の絶縁皮膜及びその形成方法

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JPS60103190A (ja) * 1983-11-11 1985-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd ホ−ロ被覆金属板の製造法
JP4620937B2 (ja) * 2003-04-24 2011-01-26 新日本製鐵株式会社 積層鉄心用電磁鋼板およびその製造法
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