JPS623782B2 - - Google Patents

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JPS623782B2
JPS623782B2 JP7851281A JP7851281A JPS623782B2 JP S623782 B2 JPS623782 B2 JP S623782B2 JP 7851281 A JP7851281 A JP 7851281A JP 7851281 A JP7851281 A JP 7851281A JP S623782 B2 JPS623782 B2 JP S623782B2
Authority
JP
Japan
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mol
glass composition
opalescent
glass
hot water
Prior art date
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Expired
Application number
JP7851281A
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English (en)
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JPS57196742A (en
Inventor
Masayuki Ishihara
Hisamitsu Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP7851281A priority Critical patent/JPS57196742A/ja
Publication of JPS57196742A publication Critical patent/JPS57196742A/ja
Publication of JPS623782B2 publication Critical patent/JPS623782B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、ほうろうバスのように、耐熱水性
に優れていることが要求されるほうろう製品の乳
白ガラス質被膜をつくり得る乳白ガラス組成物に
関する。 従来、ほうろう用上釉ガラス組成物としては、
鉄板自体の着色もしくはこの鉄板との密着性を高
める目的で形成される下釉層(通常、グランドコ
ートと呼ばれ、青〜茶暗色をしている)の着色を
隠蔽し、美感を向上させる目的で、乳白ガラス組
成物が用いられてきた。この乳白ガラス組成物に
よつて下地の色を隠蔽し、所望のパステルカラー
(白に近い明るい色)を与えていた。 しかし、従来の乳白ガラス(チタン乳白ガラス
やアンチモン乳白ガラスが有名である)は、透明
ガラス組成物に比べ著しく耐熱水性が劣つてい
た。しかも、これを焼付ける場合、高温焼成が必
要でもあつた。たとえば、組成物にTiO2を多く
含みガス中にTiO2結晶を析出させて乳白化を図
るようにしているチタン乳白ガラスは、隠蔽力が
高く、かつ、耐酸性に優れているため、現在一番
良く用いられているが、耐熱水性の点からみると
充分に満足できる性能を有するとは言い得ない。
組成的にSb2O5を含みSb2O5結晶によつて乳白化
を図るようにしているアンチモン釉は、耐酸性が
悪く、しかも耐熱水性の点でもチタン釉より劣る
ため、ほうろうバスなどには用いられず、建材用
などに限つて用いられている。 この発明はこのような事情に鑑みて、耐熱水性
の良好な乳白ガラス組成物を提供することを第1
の目的とし、併せて、耐熱水性に優れているのみ
なく低温で焼成することをも可能とする乳白ガラ
ス組成物を提供することをも目的とする。 この発明にかる乳白ガラス組成物は、水を除く
組成の98モル%以上の組成が、 SiO2:49〜64モル% B2O3:3〜12モル% RO2:3〜15モル% R′2O:23〜30モル% フツ化物(F2に換算して):2〜7モル% 但し、 RO2:TIO2および/またはZrO2 R′2O:Li2O単独、またはLi2OにNa2Oおよび/
またはK2Oを加えたもの。 (Li2O)/(Na2Oおよび/またはK2O)>1〕 からなることを特徴としている。このものは、耐
熱水性に優れている。SiO2、B2O3およびRO2
組成比を特に選び、水を除く組成の98モル%以上
の組成が、 SiO2:49〜60モル% B2O3:5〜12モル% RO2:7〜12モル% R′2O:25〜30モル% フツ化物(F2に換算して):2〜7モル% 〔但し、 RO2:TiO2および/またはZrO2 R′2O:Li2O単独、またはLi2OにNa2Oおよび/
またはK2Oを加えたもの。 (Li2O)/(Na2Oおよび/またはK2O)>1〕 からなるようにした場合には、耐熱水性に優れ、
かつ、低温焼成が可能となる。 この発明において、この乳白ガラス組成物を構
成している各成分の組成比が上記のように限定さ
れている理由は、次のとおりである。 SiO2は、49モル%未満になると耐熱水性およ
び耐酸性が著しく悪くなる。他方、60モル%を超
えると軟化温度が少しずつ高くなる傾向がみら
れ、64モル%を超えるとついに通常の焼成温度で
ある820〜840℃では焼成できない事態となる。し
たがつて、SiO2は49〜64モル%が望ましい。 B2O3は12モル%を超えると耐酸性および耐熱
水性が著しく悪化する。他方、5モル%未満にな
ると焼成温度が高くなる傾向がみられ、3モル%
未満になるとついに820〜840℃では焼成できなく
なる。 RO2はTiO2もしくはZrO2の各単独物、または
これらの混合物をあらわしている。RO2は15モル
%を超えると耐酸性は良いが耐熱水性が悪くな
る。他方、7モル%未満になると、SiO2の多い
場合に焼成温度が上がり、B2O3の多い場合に耐
酸性および耐熱水性が悪くなる傾向がみられ、3
モル%未満になると820〜840℃の通常焼成温度で
は焼成できなくなつたり、耐酸性、耐熱水性が著
しく悪化したりする。 R′2OはLi2O単独物、またはLi2OにNa2Oおよび
K2Oのいずれか一方もしくは双方を加えてなる混
合物をあらわしている。R′2Oは乳白ガラスの軟
化温度を下げ、熱膨張率を上げるという効果があ
る。ことに、これら3者のうちLi2Oの効果がす
ばらしく、Na2OやK2Oと異なり、耐酸性や耐熱
水性を悪化させることなく乳白化させ、軟化温度
を下げる。鉄板ほうろうに用いる場合、一般に熱
膨張率は9〜11(×10-6/℃)の値が望ましく、
これ未満もしくはこれを超えると鉄板との密着性
が悪くなる。R′2Oの量が乳白ガラス組成物の熱
膨張率をほぼ決定するため、この量は23〜30モル
%に選ぶ必要がある。R′2O量が多いと軟化温度
が低くなるため低温焼成が可能となるが、30モル
%を超えると耐熱水性が著しく悪くなる。他方、
13モル%未満では、焼成温度が上がるとともに、
熱膨張率が小さくなりすぎて密着性が悪化する。
Na2Oおよび/またはK2Oが加わつた場合の、こ
れに対するLi2Oの比、(Li2O)/(Na2Oおよ
び/またはK2O)は1を超えている必要がある。 フツ化物は上記酸化物をつくつている元素等が
フツ化物となつたものであり、F2に換算して2
モル%未満になるとガラスの焼成温度が上がり耐
熱水性も悪くなる。他方、7モル%を超えると耐
酸性が悪くなる。 組成範囲を限定する理由は、本来、SiO2
B2O3+RO2+R′2Oの中で、すなわち4者合わせ
た相互関係の中で考えられるべきである。したが
つて、4成分のうちの1成分の組成比を取り上げ
て述べている上記の説明は、4者相互関係の中で
みてもそのとおりになるとは一概には言い得ず、
大体の傾向をあらわしているにすぎないと理解さ
れるべきである。 つぎに、この発明にかかる乳白ガラス組成物の
原材料について説明する。 この発明にかかる乳白ガラス組成物を構成する
成分の原材料としては、焼成により前記成分の酸
化物もしくはそれらの酸化物の混合物を生ずる原
材料、または焼成により前記成分の酸化物の一部
をフツ化物にするためのフツ素を生ずる原材料で
あればどんなものでもよい。例えば、無水ケイ
酸、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化ナト
リウム、ケイ酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ酸ナト
リウム、炭酸リチウム、酸化ジルコニウム、酸化
チタン、ケイ酸ジルコニウム、フツ化ナトリウ
ム、フツ化リチウム、ケイフツ化ナトリウム、炭
酸カリウム、塩化カリウム、硝酸カリウム等があ
げられる。 つぎに、この発明にかかる乳白ガラス組成物の
製造方法について説明する。すなわち、この乳白
ガラス組成物はつぎのようにして製造される。 (イ) 前述の原材料から適宜の原材料を選び、それ
らを常温で、要すれば加熱して充分粉砕混合す
る。もちろん粉砕混合せずにガラス熔融を行わ
せてもよい。 (ロ) 上記混合物を炉中で加熱焼成して熔融ガラス
化させる。 (ハ) ガラス熔融の最終段階では、800〜1300℃で
1〜4時間熔融させる。必要があれば途中で撹
拌する。 (ニ) なお、ガラス熔融に際して、要すれば前焼成
を行つてもよい。例えば、炭酸ナトリウム、ホ
ウ酸を用いた場合、まず常温で原材料を充分に
混合反応させる。この際要すれば加熱する。つ
ぎに、150〜500℃で1〜3時間反応させつつ脱
水する。このようにして固形物を得る。つぎに
粉砕する。つぎに(ハ)のガラス熔融を行うのであ
る。このようにすれば、ガラス熔融時に脱水、
脱炭酸ガスがほとんど起こらないために、るつ
ぼ中よりふきこぼれなどが起こらず安全かつ好
都合である。 (ホ) 以上の他、原材料として水を含むものや、炭
酸塩、アンンモニウム塩を用いた場合は、熔融
する前に上記(ニ)の前焼成を行うのが好ましい。 (ヘ) 熔融したガラスは水中に投じて急冷するか、
厚い鉄板の上に流して冷却する。 (ト) 得られたガラスはポツトミル、振動ミル、ら
いかい機などで微粉砕する。このようにして目
的とする乳白ガラス組成物が得られる。 つぎに、このようにして得られた乳白ガラス組
成物を薄物鉄板のような基板にコーテイングする
場合について説明する。すなわち、乾式施釉の場
合は、ガラス組成物を顔料と混合し、湿式施釉の
場合は、常法に従い必要に応じて顔料、カルボキ
シメチルセルロース、アラビアゴムなどの添加物
を加え、水系のスリツプにして施釉し、要すれば
乾燥した後、所定の温度で焼成する。 なお、上記の説明は、この発明にかかる乳白ガ
ラス組成物を薄物鉄板にコーテイングしてほうろ
う製品を製造する例について説明しているが、こ
の乳白ガラス組成物は鉄板以外の他の材質の基板
にもコーテイングできることはもちろんである。 以上のように、この発明にかかる乳白ガラス組
成物によれば、表面性能、特に耐熱水性の著しく
優れた乳白ガラス質皮膜を形成しうるため、ほう
ろうバス、湯沸器内面のような著しく熱水にさら
されるほうろう製品用のフリツトとして最適であ
る。そのうえ、SiO2が60モル%以下で、B2O3
5モル%以上、RO2も7モル%以上となる組成範
囲においては焼成温度が720℃以下と低いため、
薄物鉄板に焼付けるようなときに薄物鉄板の熱変
形が殆ど起こらず、寸法精度の高いほうろう製品
を製造しうるのである。さらに、この発明にかか
る乳白ガラス組成物は、有害物質および高価な物
質を含まないため、毒性等の問題が起こらず、安
価である。 つぎに、実施例について比較例と併せて説明す
る。 第1表のような配合により原材料配合を行つ
た。第2表は、これをモル%組成であらわしたも
のである。 つぎに、以上の原材料配合物を1300℃に設定し
た電気炉においてアルミナるつぼを用いて熔融し
た。そして約2時間清澄し、ついで水中に投入し
たのち急冷し、ポツトミルで粉砕して、乳白ガラ
ス組成物を得た。得られた乳白ガラス組成物の物
性を市販品と対照して第3表に示した。 つぎに、得られた乳白ガラス組成物(粉末状)
に対して分散剤および水を添加してスリツプ化
し、薄物鉄板に塗装して同表に示す焼成条件で焼
成しガラス質皮膜を形成した。このようにしてほ
うろう製品が得られた。得られたほうろう製品の
ガラス質皮膜の性能は第3表のとおりであつた。
【表】
【表】
【表】 なお、比較例の3(ガラス組成物No.G−11の
もの)は、よく知られているチタン乳白ガラスの
代表的組成を用いて比較したものである。 第3表のガラス組成物の物性測定方法は以下の
とおりである。 (熱膨張率および軟化温度) 径約3mmの棒状ガラス組成物を試料とし、昇温
速度約20℃/minで膨張を変位計により測定し
た。軟化温度は、ガラスが膨張から変形による収
縮に変る点を記録紙から読み取つた。 また、第3表のガラス質皮膜の表面試験は、つ
ぎのような方法で行つた。 (耐酸性) 10%塩酸水溶液を浸透させた3cm×3cm角の
紙3枚を重ねて試料の上に置き、時計皿をかぶせ
て15分間放置したのち紙を除き、水洗し乾燥し
た。そして表面の侵食度をAA、A、B、C、D
の5段階で評価した。AAが侵食度が小さく最良
であり、Dが最悪である。 (耐アルカリ性) 10%水酸化ナトリウム水溶液を用い、操作およ
び評価は耐酸性と同様に行つた。 (耐熱水性) 10cm×10cmの試料を沸騰水中に300時間浸漬し
たのち、外観の変化をAA、A、B、C、Dの5
段階で評価した。AAが最良であり、Dが最悪で
ある。 (外観) ほうろう製品のガラス質皮膜の状態を目視によ
り調べた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 組成が、 SiO2:49〜64モル% B2O3:3〜12モル% RO2:3〜15モル% R′2O:23〜30モル% フツ化物(F2に換算して):2〜7モル% 〔但し、 RO2:TiO2および/またはZrO2 R′2O:Li2O単独、またはLi2OにNa2Oおよび/
    またはK2Oを加えたもの。 (Li2O)/ (Na2Oおよび/またはK2O)>1〕 からなる乳白ガラス組成物。 2 組成が、 SiO2:49〜60モル% B2O3:5〜12モル% RO2:7〜12モル% R′2O:25〜30モル% フツ化物(F2に換算して):2〜7モル% 〔但し、 RO2:TiO2および/またはZrO2 R′2O:Li2O単独、またはLi2OにNa2Oおよび/
    またはK2Oを加えたもの。 (Li2O)/ (Na2Oおよび/またはK2O)>1〕 からなる、特許請求の範囲第1項記載の乳白ガラ
    ス組成物。
JP7851281A 1981-05-22 1981-05-22 Opal glass composition Granted JPS57196742A (en)

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