JPS6342267B2 - - Google Patents

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JPS6342267B2
JPS6342267B2 JP57214661A JP21466182A JPS6342267B2 JP S6342267 B2 JPS6342267 B2 JP S6342267B2 JP 57214661 A JP57214661 A JP 57214661A JP 21466182 A JP21466182 A JP 21466182A JP S6342267 B2 JPS6342267 B2 JP S6342267B2
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JP
Japan
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signal
aftertouch
key
musical tone
control signal
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JP57214661A
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JPS59105692A (ja
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Akio Imamura
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Yamaha Corp
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Publication date
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Publication of JPS6342267B2 publication Critical patent/JPS6342267B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、鍵押圧中の押鍵深さまたは圧力等
のアフタタツチを検出して楽音制御を行なう電子
楽器においてアフタタツチ検出信号の立上りの遅
れがあつても押鍵直後から良好な楽音のタツチレ
スポンス制御ができるようにした電子楽器のタツ
チレスポンス装置に関する。
電子楽器の演奏性を向上するために、押鍵の強
さや深さなどの鍵タツチに応じて楽音の音量や音
色あるいは音高などを制御するタツチレスポンス
制御が行なわれており、このタツチレスポンス制
御の1つとして、鍵押圧中の鍵タツチ(以下「ア
フタタツチ」という)を鍵盤の下に設けた圧電素
子や導電ゴムなどを用いたアフタタツチセンサに
より検出し、楽音の音量や音色あるいは音高など
を制御する方法(以下「アフタタツチ制御」とい
う)が提案されている。
ところで、一般にアフタタツチセンサの出力は
その立上りが比較的ゆるやかであるために、押鍵
直後からアフタタツチ制御を任意に行なうことが
できないという問題がある。このためには、アフ
タタツチセンサとして感度の高いセンサを用いる
ことも考えられるが、このようなセンサは一般に
高価であり、また鍵押圧中における鍵タツチのわ
ずかな変化に伴ないセンサ出力は大きく変化して
演奏者の意図しない楽音制御が行なわれたりする
おそれがある。
この発明は、上述した問題を改善し、押鍵直後
から良好な楽音タツチレスポンス制御が可能な電
子楽器のタツチレスポンス装置を提供することを
目的とするものである。この目的達成のために、
この発明においては、押鍵直後から所定期間の間
は押鍵時の押鍵速度等のイニシヤルタツチに対応
するイニシヤルタツチ信号を楽音制御信号として
楽音を制御するようにし、その後はイニシヤル信
号に代えて鍵の押圧中の押鍵深さ、押鍵圧力等の
アフタタツチに対応するアフタタツチ信号に追従
して変化する楽音制御信号により楽音を制御する
ようにしたものである。
一般に、押鍵直後から楽音のタツチレスポンス
制御を行なおうとしたときには、当然押鍵開始時
から強く押鍵するのでイニシヤルタツチも大き
く、従つて押鍵直後の所定期間の間はイニシヤル
タツチ信号を選択して楽音制御を行なえば、アフ
タタツチセンサの出力の立上りが遅れても何ら問
題なく押鍵直後から楽音のタツチレスポンス制御
が可能となる。しかも、この発明では、イニシヤ
ルタツチを利用するのは押鍵直後のある限られた
所定期間の間だけとし、その後はイニシヤルタツ
チからアフタタツチに切換えてアフタタツチのみ
に基づき楽音制御を行なうようにしているので、
鍵の押圧中はイニシヤルタツチの影響を全く受け
ず、演奏者の意志どおりに楽音のアフタタツチ制
御を容易に行なうことができる。
なお、イニシヤルタツチとアフタタツチの両者
に基づき楽音のタツチレスポンス制御を行なうも
のとして、実公昭57−54142号公報に示されてい
るように、イニシヤルタツチ信号とアフタタツチ
信号のうち大きい方の信号を選択して楽音制御を
行なうようにしたものが知られているが、このよ
うなものでは、鍵押圧中にアフタタツチ制御を小
さくしようとして押鍵圧力等を弱めるとイニシヤ
ルタツチ信号が選択されてしまい、小さな値のア
フタタツチ信号による楽音制御ができないという
不都合があり、好ましくない。この点、この発明
ではこのような不都合はない。
以下図面に基づいて本発明を説明する。
第1図はこの発明が適用される電子楽器の一実
施例を示すブロツク線図である。押鍵検出回路2
は鍵盤1で押圧されている鍵を検出し、押圧鍵を
表わす鍵情報(以下キーコードKCで表わす)を
出力する。発音割当回路3は押鍵検出回路2から
出力されるキーコードKCに基づき鍵盤で押圧さ
れている各鍵をそれぞれ複数の楽音発生チヤンネ
ルのいずれかに割当て、各チヤンネルに割り当て
られた鍵を示すキーコードKCと、その鍵の押圧
が維持されているかそれとも解除されたかを示す
キーオン信号KONと、押鍵タイミングを表わす
キーオンパルス信号KONPとを各チヤンネルタ
イミングに同期して時分割的に出力する。楽音信
号発生回路4は発音割当回路3から送出されるキ
ーコードKCに基づいて音色選択回路5からの音
色選択信号TCで定められる音色の楽音信号を各
チヤンネルごとに発生する。
一方、押鍵時の鍵タツチはタツチ検出装置7に
より検出されるが、イニシヤルタツチは各鍵ごと
に設けられたイニシヤルタツチ検出装置71によ
り、またアフタタツチは全鍵共通の1つのアフタ
タツチ検出装置72により検出される。これらの
検出装置71,72は各鍵ごとでも複数鍵共通で
もよい。イニシヤルタツチ検出装置71はイニシ
ヤルタツチ検出信号ITを各鍵ごとに並列に出力
するものであるため、セレクタ8はこれらの並列
イニシヤルタツチ検出信号ITのうち発音割当回
路3から出力されるキーコードKCに基づき各チ
ヤンネルに割り当てられた鍵に対応するイニシヤ
ルタツチ検出信号ITを時分割的に選択して出力
する。なお、このイニシヤルタツチ検出装置71
およびセレクタ8の代りに、特開昭53−139521号
に開示されているように、タツチカウンタをチヤ
ンネル数分用意して発音割当回路3内のキーコー
ドメモリと同期して時分割動作させ、押鍵開始で
該鍵の割り当てを行なうとともにその割当てチヤ
ンネルのタツチカウンタの内容をクリヤしてカウ
ントを開始させ、押鍵完了でカウントストツプし
てそのカウント値をイニシヤルタツチ検出信号
ITとして出力するようにしてもよい。
アフタタツチ制御回路9は、セレクタ8から出
力されるイニシヤルタツチ検出信号ITと、アフ
タタツチ検出装置72から出力されるアフタタツ
チ検出信号ATとを受け、後述する動作により楽
音制御信号としてのアフタタツチ制御信号AT′を
出力する。
新押鍵検出回路10は発音割当回路3から出力
されるキーオン信号KONおよびキーオンパルス
信号KONPに基づいて、鍵盤1で何も鍵を押圧
してしない状態からいずれかの鍵が新たに押圧さ
れたことを検出し、その新押圧鍵が割り当てられ
たチヤンネルのキーオンパルス信号KONPを新
押鍵信号ANKONとして出力する。エンベロー
プジエネレータ11は楽音信号の音量エンベロー
プなどを選択された音色に応じて制御するための
エンベロープ波形をキーオン信号KONまたはキ
ーオンパルス信号KONPに基づいて各チヤンネ
ルごとに時分割で発生し、このエンベロープ波形
は乗算器12においてアフタタツチ制御回路9か
らのアフタタツチ制御信号AT′と乗算されて楽音
信号発生回路4に送られる。
第2図は第1図のアフタタツチ制御回路9の基
本回路構成を示す。キーコードKCに同期して時
分割で入力するイニシヤルタツチ検出信号ITは
新押鍵信号ANKONの発生ごとにラツチ回路9
1にラツチされセレクタ92のA端子に入力され
る。一方、アフタタツチ検出信号ATはセレクタ
92のB端子に入力される。タイマ回路93は新
押鍵信号ANKONの発生で計時動作を開始し、
設定時間(例えば50ms〜200ms)終了時にエン
ドパルスEPを出力する。R−Sフリツプフロツ
プ94は新押鍵信号ANKONによりセツトされ
てQ端子に“1”を出力し、タイマ回路93から
エンドパルスEPが出力されたときまたは比較回
路95から一致信号EQが出力されたときオアゲ
ートG1を介してリセツトされる。比較回路95
はアフタタツチ検出信号ATとラツチ回路91に
ラツチされたイニシヤルタツチ検出信号ITとを
比較し、両者が等しいとき“1”の一致信号EQ
を出力する。
次に第1図ないし第3図を用いてアフタタツチ
制御動作を説明する。
押鍵操作により発音割当回路3から押圧鍵に対
応するキーコードKC、キーオン信号KON、キー
オンパルス信号KONPが出力され、キーコード
KCは楽音信号発生回路4に送出される。鍵盤1
で何も鍵が押圧されていない状態で新たに鍵が押
圧されると、この新押圧鍵が発音割当回路3で所
定のチヤンネルに割り当てられる。この割り当て
に対応して該割当てチヤンネルのタイミングに同
期して新押鍵検出回路10から新押鍵信号
ANKON(1発のパルス信号)が出力される。一
方、新たな鍵の押鍵操作に関連してイニシヤルタ
ツチ検出装置71からこの新押圧鍵のイニシヤル
タツチに対応したイニシヤルタツチ検出信号IT
が発生され、この検出信号ITはセレクタ8で該
鍵の割り当てチヤンネルのタイミングに同期して
選択されてアフタタツチ制御回路9に加えられ
る。また、アフタタツチ検出装置72からは新押
圧鍵のアフタタツチに対応したアフタタツチ検出
信号ATが発生される。一方、エンベロープジエ
ネレータ11は音色選択回路5からの音色選択信
号TCに応じたエンベロープ波形をキーオン信号
KONに同期して発生する。アフタタツチ制御回
路9においては、ラツチ回路91に新押圧鍵に関
するイニシヤルタツチ検出信号ITがラツチされ
る。新鍵押鍵信号ANKONによりフリツプフロ
ツプ94がセツトされるとともにタイマ回路93
が計時動作を開始する。その結果セレクタ92の
SA端子に“1”信号が入力するので、セレクタ
9はA端子入力すなわちラツチ回路91にラツチ
されたイニシヤルタツチ検出信号ITがアフタタ
ツチ制御信号AT′の初期値として出力される。い
ま、アフタタツチ検出装置72から発生されるア
フタタツチ検出信号ATが第3図イに破線で示す
ように変化したとすると、タイマ回路93の設定
時間t0経過前にはIT=ATとならないから比較回
路95からは一致信号EQが出力されず、従つて
フリツプフロツプ94はタイマ回路93からのエ
ンドパルスEPによりセツトされる。その結果フ
リツプフロツプ94のQ端子出力は“0”とな
り、セレクタ92のSB端子に“1”信号が入力
するので、セレクタ92はB端子入力すなわちア
フタタツチ検出信号ATを選択してアフタタツチ
制御信号AT′として出力する。こうしてアフタタ
ツチ制御回路9から出力されるアフタタツチ制御
信号AT′は第3図イに実線で示すように、最初は
イニシヤルタツチ検出信号ITの値となりその後
(時間t0経過後)はアフタタツチ検出信号ATに対
応して変化する信号となる。また、アフタタツチ
検出信号ATが第3図ロに破線で示すように変化
したとすると、タイマ回路93の設定時陥t0経過
前にIT=ATとなるからその時点で比較回路95
から一致信号EQが出力され、その結果フリツプ
フロツプ94はこの一致信号EQによりセツトさ
れる。従つてセレクタ92の出力はIT=ATとな
つた時点でアフタタツチ検出信号ATに切り換え
られる。従つてアフタタツチ制御回路9から出力
されるアフタタツチ制御信号AT′は第3図ロに実
線で示すようになる。
このようにしてアフタタツチ制御回路9から出
力されるアフタタツチ制御信号AT′は、乗算器1
2においてエンベロープジエネレータ11からの
エンベロープ波形と乗算されてエンベロープ波形
を制御する。この乗算器12から出力されるアフ
タタツチ制御されたエンベロープ波形は楽音信号
発生回路4に供給され、楽音信号の音量等を制御
するために使用される。こうしてアフタタツチ制
御された楽音信号はアンプ、スピーカなどにより
構成されたサウンドシステム6に送られ楽音とし
て発生される。
このように、押鍵当初はイニシヤルタツチに対
応して楽音を制御し、その後はアフタタツチに対
応して楽音を制御することにより、押鍵当初にお
ける楽音制御の遅れを補正することができ自然な
楽音が得られる。
なお、アフタタツチ制御信号AT′によりエンベ
ロープ波形を修正する代りに、アフタタツチ制御
信号AT′を直接楽音信号発生回路4に加えて楽音
信号の音色、音高、変調効果などを制御するよう
にしてもよい。
ところで、第2図に示した実施例では、アフタ
タツチ制御信号AT′の初期値をイニシヤルタツチ
検出信号ITによつて設定した後はアフタタツチ
検出信号ATをそのままアフタタツチ制御信号
AT′としているが、この方法だと初期値(イニシ
ヤルタツチ検出信号IT)からアフタタツチ検出
信号ATへの切り換え時あるいはその後のアフタ
タツチ検出信号ATの変化が急激であると、得ら
れるアフタタツチ制御信号AT′も急激な変化を
し、これをそのまま楽音制御に用いるとノイズ
(クリツク)が発生するおそれがある。そこで、
楽音制御信号としてのアフタタツチ制御信号
AT′の急激な変化を防ぐ工夫を施している。第4
図はアフタタツチ制御回路9のほかの実施例を示
す。なお、第4図において第2図と同じ構成部分
は同じ参照番号を付してある。
第4図に示したアフタタツチ制御回路9におい
て、セレクタ8(第1図参照)からのイニシヤル
タツチ検出信号ITは新押鍵信号ANKONによつ
てラツチ回路91にラツチされ、セレクタ92の
A端子に送られる。一方、セレクタ92のB端子
にはセレクタ92の出力を遅延回路96により遅
延させた信号すなわちアフタタツチ制御信号
AT′と後述する追従係数RDとに基づいて演算回
路(加算回路)97により演算(加算または減
算)された信号が入力される。追従係数RDは音
色ごとに追従係数メモリ98に予め記憶されてお
り、正の追従係数R1と負の追従係数R2とから成
る。ここでこれらの追従係数R1とR2との間には
|R1|>|R2|の関係がある。セレクタ99は、
後述する遅延回路96の遅延出力AT′とアフタタ
ツチ検出信号ATとを比較する比較回路100の
比較結果に基づいて、AT>AT′ならば追従係数
R1を、AT<AT′ならば追従係数R2を、AT=
AT′ならば「0」を追従係数RDとして出力する。
セレクタ99から出力される追従係数RDはゲー
ト101を介して演算回路97に入力されるが、
このゲート101の開閉は演算タイミング制御回
路102から出力される演算タイミング信号によ
り制御される。タイマ回路103は、新押鍵信号
ANKONが発生した後設定時間t0の間は“1”信
号を出力するが、その間にAT=AT′となつて比
較回路100から一致信号EQが出力されると
“0”信号を出力する。
この実施例において、新たな押鍵操作が行なわ
れると、新押鍵信号ANKONによつてイニシヤ
ルタツチ検出信号ITがラツチ回路91にラツチ
されるとともにタイマ回路103が動作を開始し
“1”信号を出力する。その結果セレクタ92は
A端子に入力しているラツチ回路91からのイニ
シヤルタツチ検出信号ITを選択し遅延回路96
を介してアフタタツチ制御信号AT′として出力す
る。比較回路100においてこのアフタタツチ制
御信号AT′がアフタタツチ検出信号ATと比較さ
れるが、第5図イに示すように、タイマ回路10
3の設定時間t0が経過する前にAT>AT′(IT)
とならなければ設定時間t0まではイニシヤルタツ
チ検出信号ITをアフタタツチ制御信号AT′とし
て出力し続ける。そして時間t0経過した時点でタ
イマ回路103の出力が“0”になると、セレク
タ92はB端子に入力している演算回路97の出
力すなわち演算タイミング制御回路102から出
力される演算タイミング信号のタイミングでその
ときのアフタタツチ制御信号AT′(すなわちイニ
シヤルタツチ検出信号IT)とこのときセレクタ
99により選択されている負の追従係数R2とに
基づいて「AT′−R2」の演算値を選択してアフ
タタツチ制御信号AT′として出力する。その結
果、アフタタツチ制御信号AT′は第5図イに示す
ようにその初期値であるイニシヤルタツチ検出信
号ITより減少し始める。その後AT′=ATとなる
と、比較回路100から一致信号EQが出力され
るので、セレクタ99から出力される追従係数は
「0」となる。この場合には、演算回路97は
「AT′+0」を演算するので、アフタタツチ制御
信号AT′は変化しない。その後AT′<ATとなる
と、比較回路100からの比較出力(A>B)に
基づいてセレクタ99は正の追従係数R1を選択
するので、これにより演算回路97は「AT′+
R1」を出力し、その結果アフタタツチ制御信号
AT′は図示したように増加し始める。その後は
AT′とATとの大小関係に従つて追従係数R1,R2
または「0」を選択し、この選択された追従係数
RDに基づいてアフタタツチ制御信号AT′の現在
値が変更されるので、アフタタツチ制御信号
AT′は図示したように実際のアフタタツチ制御信
号ATにほぼ近似してなめらかに追従しながら変
化していく。
なお、第5図ロに示すように、タイマ回路10
3の設定時間t0の経過前にAT>AT′(=IT)と
なる場合は、タイマ回路103はAT=AT′とな
つた時点で比較回路100からの一致信号EQに
より計時動作を停止して“0”信号を出力するも
ので、セレクタ92の出力はイニシヤルタツチ検
出信号ITから演算回路97の出力に切り換えら
れる。その後アフタタツチ制御信号AT′は第5図
イに示した場合と同様にアフタタツチ検出信号
ATにほぼ追従して変化していく。
このように、アフタタツチ制御信号AT′の変化
を実際のアフタタツチ検出信号ATの変化にほぼ
追従させてゆるやかに変化させるようにすれば、
アフタタツチ制御の際に生ずるおそれのあるノイ
ズを軽減または除去できる。
第4図に示した実施例は各チヤンネルとも共通
のアフタタツチ制御を行なう例であるが、これと
は別に各チヤンネルごとに独立してアフタタツチ
制御を行なうようにしてもよい。
第6図はアフタタツチ制御回路9のさらに他の
実施例を示している。この実施例では各チヤンネ
ルごとに独立してアフタタツチ制御を行なつてこ
の変化をゆるやかにしようとしたものである。
この実施例は、回路構成上は第4図に示した実
施例と類似しているので、同じ回路構成部分には
同じ参照番号を付して示してあるが、この第6図
では回路動作がキーオンパルス信号KONPで各
チヤンネルごとに独立して開始し、またアフタタ
ツチ検出信号ATもイニシヤルタツチ検出信号IT
と同様に各チヤンネルごとに時分割で入力される
ように構成されている。アフタタツチ検出装置7
2(第1図)においては、各鍵ごとにアフタタツ
チを検出し、各鍵のアフタタツチ検出信号ATを
並列に出力する。そして、アフタタツチ検出装置
72とアフタタツチ制御回路9との間にはセレク
タ8と同様のセレクタが設けられ、各チヤンネル
に割り当てられた鍵のアフタタツチ検出信号AT
が時分割でアフタタツチ制御回路9に供給され
る。
また、この実施例では音色によつてイニシヤル
タツチ検出信号ITとアフタタツチ検出信号ATの
感度を変えるために、イニシヤルタツチ感度メモ
リ104および乗算器105と、アフタタツチ感
度メモリ106および乗算器107とが新たに設
けられている。また各チヤンネルごとに独立して
時分割動作を行なわせるために、第4図の遅延回
路96の代わりにチヤンネルタイミングを決定す
るクロツクφで駆動され、かつチヤンネル数に等
しいステージ数を有するシフトレジスタ108が
設けられている。さらに、この実施例では、アフ
タタツチ制御信号AT′がイニシヤルタツチ検出信
号ITからアフタタツチ検出信号ATに切り換わる
ときの応答性を改善するようにしており、そのた
め追従係数R1,R2のほかにもう1つの追従係数
R3が追加されている。これに関連して、セレク
タ99の選択動作を制御するために、シフトレジ
スタ108と同様のシフトレジスタ109、アン
ドゲートG2,G4およびオアゲートG3が新たに設
けられている。
いま、あるチヤンネルのチヤンネルタイミング
においてキーオンパルス信号KONPが発生する
と、セレクタ92はそのときA端子に入力されて
いる乗算器105からの感度補正された当該チヤ
ンネルに関するイニシヤルタツチ検出信号ITを
選択してシフトレジスタ108に入力し、このシ
フトレジスタ108を介して当該チヤンネルに関
するアフタタツチ制御信号AT′として出力する。
一方、キーオンパルス信号KONPはオアゲート
G3を通過してシフトレジスタ109に入力され
るので、シフトレジスタ109の当該チヤンネル
に関する出力は“1”となり、これによりセレク
タ99はA端子入力すなわち追従メモリ98から
出力される追従係数R1,R2,R3(R1は正、R2
負で|R2|<|R3|)のうち最も減少率の大き
いR3(<0)を選択し、ゲート101を介して演
算回路97に送出する。なお、シフトレジスタ1
09の出力信号“1”はアンドゲートG2および
オアゲートG3を介してシフトレジスタ109に
帰還されて記憶保持される。また、このとき
AT′>ATであるから比較回路100のA<B端
子から“1”信号が出力されるがアンドゲート
G4により阻止されるのでセレクタ99はC端子
入力すなわち追従係数R2を選択しない。当該チ
ヤンネルのキーオンパルス信号KONPがなくな
ると、セレクタ92は端子Bに入力している演算
回路97の演算出力(AT′−R3)を選択しシフ
トレジスタ108を介してアフタタツチ制御信号
AT′として出力する。このアフタタツチ制御信号
AT′は演算タイミング制御回路102によつて設
定される演算タイミングで減少していく。このと
きのアフタタツチ制御信号AT′の変化の様子を第
7図に示す。その後アフタタツチ制御信号AT′の
減少はAT′=ATになるまで続き、AT′=ATに
なつた時点で比較回路100から出力される一致
信号EQによりセレクタ99からは追従係数「0」
が出力されるのでAT′の減少が停止する。またこ
のとき、アンドゲートG2が閉じるのでオアゲー
トG3の出力が“0”となり、シフトレジスタ1
09の出力が“0”となる(シフトレジスタ10
9の記憶がクリアされる)ためセレクタ99はA
端子に入力する追従係数R3の選択を停止する。
その直後AT>AT′となると、比較回路100の
A>B端子から“1”信号が出力されるので、セ
レクタ99はそのB端子入力すなわち追従係数
R1を選択しゲート101を介して演算回路97
に送出する。このときセレクタ92は依然として
B端子入力を選択しているので、演算回路97の
演算出力(AT′+R1)がセレクタ92、シフト
レジスタ108を介してアフタタツチ制御信号
AT′として出力される。この場合、追従係数R1
は正の係数であるからアフタタツチ制御信号
AT′は徐々に増加していき、AT′=ATとなると、
比較回路100から一致信号EQが出力されるの
でAT′の増加が停止する。また、その後AT<
AT′になると、比較回路100のA<B端子から
“1”信号が出力されるので、アンドゲートG4
アンド条件が成立し、セレクタ99はC端子入力
すなわち追従係数R2を選択する。この場合追従
係数R2は負の係数であるので、アフタタツチ制
御信号AT′は第7図に示すように徐々に減少して
いく。ただし、このときの減少率は押鍵当初の追
従係数R3による減少率よりはゆるやかである。
これ以後はアフタタツチ制御信号AT′はアフタタ
ツチ検出信号ATとの大小関係に応じて選択され
る追従係数R1,R2のいずれかに従つて第7図に
示したようにアフタタツチ検出信号ATに追従し
て変化していく。
なお、以上のようなアフタタツチ制御信号
AT′の発生動作は各チヤンネル毎に独立して時分
割で行なわれ、シフトレジスタ108からは各チ
ヤンネルのアフタタツチ制御信号AT′が時分割で
出力される。
このようにして、押鍵開始当初のイニシヤルタ
ツチ検出信号からアフタタツチ検出信号までの変
化を比較的早くし、しかもその後は上昇の追従性
を早くし下降の追従性を遅くすれば脱重時におけ
るアフタタツチの変化をゆるやかにすることがで
き、実際の演奏を考慮した楽音形成ができる。こ
の実施例ではイニシヤルタツチ値、アフタタツチ
値および追従係数を音色に対応させて感度補正し
ているが、音色と無関係な固定値としてもよい。
上記第4図および第6図に示したアフタタツチ
制御回路の実施例においては、アフタタツチ制御
信号AT′のアフタタツチ検出信号ATに対する追
従特性を上昇の場合と下降の場合で切り換えるた
めに追従係数を変更制御しているが、それとは別
に、追従係数は上昇、下降とも同じものを用い演
算回路97による演算タイミング変更制御しても
よいし、追従係数と演算タイミングの両方を制御
してもよい。
以上説明したように、この発明は、押鍵直後か
ら所定期間の間は押鍵時の押鍵速度等のイニシヤ
ルタツチに対応するイニシヤルタツチ信号を楽音
制御信号として楽音を制御するようにし、その後
はイニシヤルタツチ信号に代えて鍵押圧中の押鍵
深さ、押鍵圧力等のアフタタツチに対応するアフ
タタツチ信号の変化に追従して変化する楽音制御
信号を用いて楽音を制御するようにしたので、ア
フタタツチセンサ出力の立上りが遅れても押鍵直
後から良好な楽音のタツチレスポンス制御を行な
うことができ、しかも鍵押圧中はイニシヤルタツ
チの影響を全く受けず、演奏者の意志どおりに楽
音アフタタツチ制御を行なうことができる。ま
た、楽音のアフタタツチ制御のための楽音制御信
号としてアフタタツチ信号をそのまま用いないで
アフタタツチ信号に追従して変化する信号を用い
ることにより、ノイズやクリツクが発生せず、ま
た演奏者の意図しない押鍵圧力等の変化による楽
音の急激な変化を防止できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明が適用される電子楽器の概略
構成を示すブロツク線図、第2図は第1図に示し
たアフタタツチ制御回路の基本回路構成を示すブ
ロツク線図、第3図イおよびロは第2図に示した
アフタタツチ制御回路の動作を説明するための波
形図、第4図は第1図に示したアフタタツチ制御
回路の他の実施例の回路構成を示すブロツク線
図、第5図イおよびロは第4図に示したアフタタ
ツチ制御回路の動作を説明するための波形図、第
6図は第1図に示したアフタタツチ制御回路のさ
らに他の実施例の回路構成を示すブロツク線図、
第7図は第6図に示したアフタタツチ制御回路の
動作を説明するための波形図である。 1……鍵盤、2……押鍵検出回路、3……発音
割当回路、4……楽音信号発生回路、5……音色
選択回路、6……サウンドシステム、7……タツ
チ検出装置、71……イニシヤルタツチ検出装
置、72……アフタツク検出装置、8,92,9
9……セレクタ、9……アフタタツチ制御回路、
10……新押鍵検出回路、11……エンベロープ
ジエネレータ、12……乗算器、91……ラツチ
回路、93,103……タイマ回路、94……R
−Sフリツプフロツプ、95,100……比較回
路、96……遅延回路、97……演算回路、98
……追従係数メモリ、101……ゲート、102
……演算タイミング制御回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鍵盤で新たに鍵が押鍵されたことを検出する
    新押鍵検出手段と、前記鍵盤で押鍵される鍵の押
    鍵時における押鍵速度等のイニシヤルタツチを検
    出してイニシヤルタツチ信号を出力するイニシヤ
    ルタツチ検出手段と、前記鍵盤で押鍵された鍵の
    押鍵中における押鍵深さまたは押鍵圧力等のアフ
    タタツチを検出してアフタタツチ信号を出力する
    アフタタツチ検出手段と、前記新押鍵手段が新た
    に鍵が押鍵されたことを検出したときから前記ア
    フタタツチ信号が立上るまでの期間に相当する所
    定期間の間は前記イニシヤルタツチ信号を選択し
    て楽音制御信号として出力し、その後は該イニシ
    ヤルタツチ信号に代えて前記アフタタツチ信号に
    追従して変化する信号を楽音制御信号として出力
    する楽音制御信号発生手段とを備え、前記楽音制
    御信号発生手段から出力される楽音制御信号に基
    づき楽音を制御するようにしたことを特徴とする
    電子楽器のタツチレスポンス装置。 2 前記楽音制御信号発生手段は、前記楽音制御
    信号をアフタタツチ信号の変化に追従して変化さ
    せるための追従係数を発生する追従係数発生手段
    と、出力されている楽音制御信号に対して前記追
    従係数を加算または減算してその出力信号を新た
    な楽音制御信号として出力する演算手段と、この
    演算手段の出力信号の値と前記アフタタツチ信号
    の値とを比較し、その比較結果に基づき前記演算
    手段の出力信号の値が前記アフタタツチ信号の値
    の変化に追従して変化するように該演算手段の加
    算または減算の演算動作を制御する制御手段と、
    前記新押鍵検出手段が新たに鍵が押鍵されたこと
    を検出したときから前記所定期間の間は前記イニ
    シヤルタツチ信号を選択して前記楽音制御信号と
    して出力し、その後は前記演算手段の出力信号を
    選択して前記楽音制御信号として出力する選択手
    段とを有することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の電子楽器のタツチレスポンス装置。 3 前記所定期間は、前記アフタタツチ信号の値
    が前記イニシヤルタツチ信号の値に一致するまで
    の間であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の電子楽器のタツチレスポンス装置。
JP57214661A 1982-12-09 1982-12-09 電子楽器のタツチレスポンス装置 Granted JPS59105692A (ja)

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