JP2909985B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2909985B2
JP2909985B2 JP62323183A JP32318387A JP2909985B2 JP 2909985 B2 JP2909985 B2 JP 2909985B2 JP 62323183 A JP62323183 A JP 62323183A JP 32318387 A JP32318387 A JP 32318387A JP 2909985 B2 JP2909985 B2 JP 2909985B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電子楽器に関し、特にタツチレスポンス効
果を各キーごとに付与し得るようにした電子楽器に適用
して好適なものである。 〔発明の概要〕 この発明は、各キーごとにタツチレスポンス効果を付
与し得る電子楽器において、同時に押鍵操作されたキー
の押鍵数に応じて各キーから得られるタツチレスポンス
情報の感度を補正するようにしたことにより、演奏者の
指の操作の不揃いや押鍵数の多少などに基づくタツチレ
スポンス効果の不揃いを回避し得る。 〔従来の技術〕 従来、タツチレスポンス装置として、押鍵操作時の押
鍵速度に応じて発生される楽音の音量、音高、音色等を
各キーごとに制御するイニシヤルタツチレスポンス手段
を設けると共に、押鍵操作した状態においてキーの押圧
力を変更することによつて、発音されている楽音の音
量、音高、音色等を各キーごとに制御するアフタタツチ
レスポンス手段を設けるようにした電子楽器が提案され
ている(特開昭59−105692号公報)。 この種の電子楽器は、キーごとにイニシヤルタツチ効
果やアフタタツチ効果を楽音に付与することができるの
で、楽音を一段と微妙に表現できる利点がある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところが、同時に複数の音高の楽音を発生できるいわ
ゆる複音電子楽器に上述のタツチレスポンス装置を適用
しようとする場合、演奏者の各指が不揃いな挙動をする
ために、楽音に付与されたタツチレスポンス効果が不自
然に聞こえるおそれがある。 例えば、伴奏鍵域にある複数のキーを左手の5本の指
を用いて演奏しようとする場合、一般的に演奏者の全て
の指が均一な押圧力で、しかも他の指によつて与えられ
ている押圧力の影響を受けないように独立に押鍵操作を
し得ない傾向がある。 特に同時に操作するキーの数が少ない場合には、各キ
ーに与える押圧力を比較的大きくできると共に、演奏者
は各指ごとに独立した押圧力で押鍵操作をし易い状態に
なる傾向がある。しかし、同時に押鍵操作するキーの数
が増えて来ると、各キーに割り振られる押圧力が小さく
なると共に、あるキーについて押圧力を強めれば、これ
に引きずられるように他の指の押圧力が不必要に強くな
るような傾向がある。 そこで、このような傾向例にみられるように、無意識
的乃至意識的に行われる演奏者の多種多様な運指に基づ
く押圧力変化特性に着目すると、同時に押鍵操作するキ
ーの数を変化したとき、つまり、同時押鍵操作数に関連
して、無意識乃至意識的に発生される押圧力変化特性に
起因して演奏者が予期し得ないような不所望のタッチレ
スポンス効果が生じて不自然に聞こえるおそれがあるこ
とが分かった。 〔問題点を解決するための手段〕 このような問題点を解決するために、この発明におい
ては、それぞれ異なる音高を指定する複数のキー(2)
と、複数のキー(2)のキー操作におけるタッチ(S1)
を各キー毎に独立して検出して各キー毎のタッチレスポ
ンス情報(AFTj)を出力するタッチレスポンス情報出力
手段(2,11)と、複数のキー(2)のうち操作されたキ
ーに対応しかつ当該操作されたキーに対応するタッチレ
スポンス情報(AFTj)により制御された楽音を発生する
楽音発生手段(5,RTO,RT1,8,9)と、複数のキー(2)
のうち同時に操作されているキーの数(NUM)を計数
し、計数したキー操作数(NUM)に応じて、同時に操作
されている各キーに対応するタッチレスポンス情報(AF
Tj)をそれぞれ補正する補正手段(13,5,RT1)とを具え
るようにする。 〔作用〕 キー(2)によつて同時に操作された複数の音高につ
いて、それぞれタツチレスポンス付与操作をすれば、各
音高の楽音に対してタツチレスポンス効果が付与され
る。 かくするにつき、この発明においては、タツチレスポ
ンス情報AFTjの感度を同時に操作されたキーの操作数NU
Mに応じてそれぞれ補正することにより、タツチレスポ
ンス付与操作に不揃いがあつたときにこれを容易に補正
することができ、かくして一段と演奏操作をし易い電子
楽器を得ることができる。 〔実施例〕 以下図面について、この発明の一実施例を詳述する。 〔1〕第1実施例 第1図において、1は全体として電子楽器を示し、鍵
盤部2から入力されたキー情報KINと、パネル操作部3
から入力された操作子情報PINとを、ROM構成のプログラ
ムメモリ部4に格納されているプログラムデータに基づ
いて第4図に示すメインルーチン及び第5図に示すアフ
タタツチ処理プログラムを実行する中央処理ユニツト
(CPU)5によつて処理しながら、バス6を介してRAM構
成のレジスタ部7(第2図)に取り込む。 この実施例の場合、電子楽器1は同時に複数、例えば
8つの楽音を発生できるようになされ、CPU5は複数のキ
ーが同時に押鍵操作されたとき、各キーのデータを8つ
の発音チヤンネルのいずれかにそれぞれ割り当てること
により、押鍵操作されて各キーに対応する楽音を同時に
発生し得るようになされている。 CPU5は押鍵操作された各キーに対応する楽音制御情報
MUSをバス6を介して楽音信号発生部(TG)8に供給す
ることにより、楽音信号発生部8から各キーに対応する
楽音信号SNDを発生させる。この楽音信号SNDはサウンド
システム9に供給され、これにより押鍵されたキーに対
応する複数の楽音が発生される。 この実施例の場合、第3図に示すように、61個のキー
に対応する音高C1、……、C3、……、B5、C6に対して、
それぞれキーコード24、……、48、……、83、84が割り
当てられている。 鍵盤部2の各キーには圧力検出素子でなるアフタタツ
チセンサが設けられ、その検出出力S1がアフタタツチ検
出回路11に与えられ、アフタタツチ検出回路11は、各キ
ーから入力された検出出力S1によつて表される押圧力を
アフタタツチデータAFTに変換する。CPU5は当該アフタ
タツチデータAFTのうち、j番目(i=1〜8)の発音
チヤンネルに割り与てられたキーのアフタタツチデータ
AFTjをバス6を介して取り込んで、レジスタ部7のアフ
タタツチデータレジスタREG2に各チヤンネルごとに格納
する。 これに加えてCPU5は割込用タイマ12から所定の時間間
隔で割込信号S2が与えられたとき、第5図のアフタタツ
チ処理プログラムRT1を実行することによつて楽音にア
フタタツチ効果を付与するようになされている。 第4図においてCPU5は、電子楽器1が動作状態になつ
たときメインルーチンRT0を開始して、ステツプSP1にお
いて電子楽器1を全体としてイニシヤライズする。この
ときレジスタ部7(第2図)の各レジスタがリセツトさ
れる。 続いてCPU5は、ステツプSP2からキーオンイベント処
理ループに入つて新たにキーが押鍵操作された状態にな
ること、すなわちキーオンイベントが生じるのを待ち受
ける。ここで肯定結果が得られると(このことは鍵盤部
2においていずれかのキーが新たに押鍵操作されたこと
を意味する)、CPU5はステツプSP3に移つてレジスタ部
7(第2図)のキーオンデータレジスタREG1に書き込ま
れている1ビツトのフラグでなる各発音チヤンネルのキ
ーオンデータKON1、KON2、……、KON8に基づいて、空き
チヤンネル(論理「0」のデータをキーオンデータKONj
として有する発音チヤンネル)をサーチして、当該空き
チヤンネルを表す割当チヤンネルデータASSをレジスタ
部7の割当チヤンネルデータレジスタREG6に格納する。 ここで、割当チヤンネルデータASSは第1〜第8の発
音チヤンネルのいづれかのチヤンネルの番号j(=1〜
8)を表すデータで構成されている。 続いてCPU5は次のステツプSP4において、キーオンデ
ータレジスタREG1及びキーコードデータレジスタREG2の
うち、割当チヤンネルデータASSによつて指定されたj
番目の発音チヤンネルに、論理「1」のキーオンデータ
KONj及びキーコードデータKCiを書き込む。 かくして、キーコードデータKCjと、そのキーコード
データKCjによつて表わされるキーが押鍵操作されてい
ることを表すデータでなる論理「1」のキーオンデータ
KONjとがレジスタ部7に保持されたことになる。 続いてCPU5はステツプSP5において、割当チヤンネル
データレジスタREG6に保持されている割当チヤンネルデ
ータASSと共に、キーコードデータレジスタREG2に保持
されている対応するチヤンネルのキーコードデータKCj
を楽音信号発生部(TG)8に転送することにより、楽音
信号発生部8から対応する楽音を発生させた後、次のス
テツプSP6からキーオフイベント処理ループに入る。 これに対して上述のステツプSP2において否定結果が
得られると(このことは新たなキーオンイベントがなか
つたことを意味する)、CPU5はステツプSP3〜SP5の処理
をジヤンプしてステツプSP6に移る。 このステツプSP6は、押鍵されていたキーが新たに離
鍵操作された状態になつたこと、すなわちキーオフイベ
ントが生じたか否かを判断するステツプで、否定結果が
得られると(このことは新たなキーオフイベントがなか
つたことを意味する)、CPU5はステツプSP7に移つてそ
の他の処理(例えば音色選択処理など)を実行した後上
述のステツプSP2に戻り、その後新たなキーオンイベン
ト、又はキーオフイベントが生じない限りCPU5はステツ
プSP2−SP6−SP7−SP2のループによつて、演奏者の演奏
に対応して楽音の発生処理を実行する。 この状態において、CPU5に割込用タイマ12から割込信
号S2が与えられると、CPU5は第5図に示すアフタタツチ
処理プログラムRT1を実行する。 すなわちCPU5は、ステツプSP11から押鍵計数処理ルー
プに入つて、発音チヤンネル番号jのデータを初期値
(j=1)に設定すると共に、押鍵数データレジスタRE
G5に押鍵数データNUMとしてNUM=0を書き込んだ後、次
のステツプSP12に移る。 このステツプSP12においてCPU5は、キーオンデータレ
ジスタREG1に格納されている発音チヤンネル番号j(こ
のタイミングではj=1である)のキーオンデータKONj
が論理「1」であるか否かの判断をするステツプで、肯
定結果が得られたとき(このことは当該j番目の発音チ
ヤンネルにおいて楽音を発音すべき状態にあることを意
味する)、CPU5はステツプSP13に移つて押鍵数データレ
ジスタREG5の押鍵数データNUMに「+1」加算をするこ
とにより、当該j番目のキーを押鍵数データNUMに算入
する。 続いてCPU5はステツプSP14に移つて発音チヤンネル番
号jに「+1」加算をすることにより、j=j+1番目
の発音チヤンネル(このタイミングではj+1=2とな
る)を指定した後、ステツプSP15に移る。 このステツプSP15は「+1」加算した後の発音チヤン
ネル番号jが発音チヤンネル数8より大きいか否かの判
断をするステツプで、否定結果が得られたとき(このこ
とは全ての発音チヤンネル番号について押鍵数を計数し
終わつていない状態にあることを意味している)、CPU5
は上述のステツプSP12に戻つて「+1」加算した後の発
音チヤンネル番号jについてステツプSP12−SP13−SP14
−SP15の処理を実行する。 この場合、上述のステツプSP12において否定結果が得
られると(このことは当該j番目の発音チヤンネルに割
当てられたキーは押鍵中でないことを意味する)、CPU5
はステツプSP13をジヤンプしてステツプSP14に移る。 やがて、ステツプSP15において肯定結果が得られると
(このことは全ての発音チヤンネルについて、押鍵操作
されているキーの数、すなわち押鍵数を計数し終わつた
ことを意味する)、CPU5はステツプSP16に移つて再度発
音チヤンネル番号jを1に設定し直すことにより、アフ
タタツチデータ処理ループに入る。 すなわちCPU5はステツプSP17に移つて、当該j番目
(j=1)の発音チヤンネルに割り当てられたキーオン
データKONjが論理「1」であるか否かを判断し、肯定結
果が得られたとき(このことは当該発音チヤンネルに割
当てられたキーは押鍵操作中であることを意味する)、
ステツプSP18においてレジスタREG2内の当該発音チヤン
ネル番号j(j=1)のキーコードデータKCj(j=
1)に対応するキーについてのアフタタツチデータAFT
(第1図)を当該j番目(j=1)の発音チヤンネルの
アフタタツチデータAFj(j=1)としてアフタタツチ
データレジスタREG3に取り込む。 この状態になるとCPU5は、次のステツプSP19において
アフタタツチ感度補正処理を実行する。 この実施例の場合アフタタツチ感度補正処理は、演奏
者が鍵盤部2の複数のキーを同時に押鍵した状態になつ
たときには、キーに対する押鍵数が多くなればなるほど
各指の押圧力が弱くなる傾向にある点に着目して、これ
を補正することによつて押鍵中の各キーに対応する楽音
に付与されるアフタタツチ効果が演奏者が予期しないよ
うな不揃いな状態にならないように、さらに詳細に後述
するアフタタツチ感度補正テーブルメモリ13(第1図)
に予め格納されているアフタタツチ感度補正テーブルデ
ータTBL(NUM)(第6図)を用いてアフタタツチ感度の
補正処理を実行し、当該補正後の補正アフタタツチデー
タMAFTj(j=1)を補正アフタタツチデータレジスタR
EG4(第2図)に書き込む。 続いてCPU5はステツプSP20に移つて、補正アフタタツ
チデータレジスタREG4に書き込まれた当該j番目(j=
1)の補正アフタタツチデータMAFTj(j=1)を読み
出して楽音信号発生部(TG)8のj番目の発音チヤンネ
ルに転送することにより、当該補正アフタタツチデータ
MAFTj(j=1)の値に応じて当該チヤンネルの楽音信
号SNDの音量、音色等を制御する。 かくして押鍵数データNUMによつて補正された補正ア
フタタツチデータMAFTj(j=1)に基づいてアフタタ
ツチ効果が付与された楽音が発生される。 このようにしてCPU5は発音チヤンネル番号j(=1)
が表わす発音チヤンネルについてのアフタタツチ処理を
終了し、続くステツプSP21において発音チヤンネル番号
jに「+1」加算した後、ステツプSP22において当該
「+1」加算した後の発音チヤンネル番号jが発音チヤ
ンネル数8より大きくなつたか否かを判断し、否定結果
が得られたとき(このことは全ての発音チヤンネルにつ
いてのアツタタツチ補正処理が終了していないことを意
味する)、上述のステツプSP17に戻つて以後ステツプSP
17−SP18−SP19−SP20−SP21−SP22−SP17のループにつ
いて、ステツプSP22において肯定結果が得られるまで発
音チヤンネル番号jがj=2、j=3、……、j=8の
場合についてのアフタタツチ補正処理を繰り返す。 この間において、上述のステツプSP17において否定結
果が得られると(このことは発音チヤンネル番号jが表
わす発音チヤンネルには押鍵中のキーが割り当てられて
いないことを意味する)、CPU5はステツプSP18、SP19、
SP20をジヤンプしてステツプSP21に移る。 そして上述のステツプSP22において肯定結果が得られ
ると(このことは全ての発音チヤンネルにおいてアフタ
タツチ補正処理が終了したことを意味する)、CPU5はス
テツプSP23からメインルーチンに戻る。 以上の構成に加えてCPU5は、ステツプSP19におけるア
フタタツチ補正処理を、第6図に示すようなアフタタツ
チ感度補正テーブルデータTBL(NUM)を用いて実行す
る。 すなわちアフタタツチ感度補正テーブルメモリ13(第
1図)には、押鍵数データNUMが大きくなつて行くに従
つて定数1.0に近づいて行くような補正曲線K1を呈する
係数データがアフタタツチ感度補正テーブルデータTBL
(NUM)として格納されており、アフタタツチ感度補正
テーブルデータTBL(NUM)を、アフタタツチ検出回路11
からアフタタツチデータレジスタREG3に書き込まれたア
フタタツチデータAFTjに乗算することによつて、補正ア
フタタツチデータMAFTjを得る。 このような演算の結果、得られる補正アフタタツチデ
ータMAFTjの値は、押鍵数データNUMが小さいときにはア
フタタツチ感度補正テーブルデータTBL(NUM)の値が小
さいことにより、第7図において曲線K11、K12などで示
すように、アフタタツチデータAFTjの変化に対する補正
アフタタツチデータMAFTjの変化率が比較的小さい(こ
とことはアフタタツチ感度が低いことを表す)のに対し
て、押鍵数データNUMが発音チヤンネル数に等しい8に
近づいて行けばこれに応じて第7図において曲線K17、K
18などで示すように、アフタタツチデータAFTjの変化に
対する補正アフタタツチデータMAFTjの変化率が大きく
なる(このことはアフタタツチ感度が高くなつたことを
意味する)ような補正がされる。 従つて、演奏者が同時に押鍵するキーの数が多くなる
ことにより、各キーに対する押圧力が弱くなるようなキ
ー操作上の不揃いがあるときには、アフタタツチ感度が
自動的に増大することにより、結局楽音に付与されるア
フタタツチ効果として押鍵数が小さいときとほぼ同様の
効果量をもたせるように補正することができることにな
る。 CPU5は、上述のキーオンイベント処理及びアフタタツ
チ処理を実行している間に新たにキーオフイベントがあ
ると、これを上述のステツプSP6において肯定結果が得
られることにより判断して、ステツプSP31からキーオフ
イベント処理を実行する。 すなわち、CUP5はこのステツプSP31においてキーオフ
イベントが生じたキーのキーコードが割当てられている
発音チヤンネルを、キーコードデータレジスタREG2のキ
ーコードデータKC1〜KC8をサーチすることにより検出
し、検出した発音チヤンネルを表わすキーオフチヤンネ
ルデータKOFFをキーオフチヤンネルデータレジスタREG7
に書き込む。 続いて、CPU5はステツプSP32において、キーオンデー
タレジスタREG1内のキーオフチヤンネルデータKOFFによ
つて表される発音チヤンネルに対応するキーオンデータ
KONjを論理「0」のデータに変更した後、ステツプSP33
において押鍵数データレジスタREG5の押鍵数データNUM
に「−1」減算をする。 続いてCPU5はステツプSP34において、楽音信号発生部
(TG)8の当該キーオフイベントが生じたj番目の発音
チヤンネルの楽音発生停止動作をさせるためのキーオフ
処理を実行して上述のステツプSP7に戻る。 かくして、キーオフイベントが生じたキーが割り当て
られていた発音チヤンネルの楽音が発音停止されると共
に、押鍵数データレジスタREG5の押鍵数データNUMが
「−1」減算処理される。 以上の構成において、演奏者が新たなキーを押鍵操作
すると、CPU5はこのキーを割り当てるべき発音チヤンネ
ル番号jを内容とする割当チヤンネルデータASSを割当
チヤンネルデータレジスタREG6に取り込む(ステツプSP
3)と共に、該データASSが示す発音チヤンネルに対応す
るキーオンデータKONj及びキーコードデータKCjをそれ
ぞれキーオンデータレジスタREG1及びキーコードデータ
レジスタREG2に取り込む(ステツプSP4)。 このようにして、CPU5は割当チヤンネルデータASSに
基づいてキーオンイベントのあつたキーについての楽音
を対応する発音チヤンネルから発生させる(ステツプSP
5)。 かくして、押鍵操作されているキーに対応する楽音が
サウンドシステム9において発生されている状態におい
て、割込用タイマ12から割込信号S2が与えられると、CP
U5はアフタタツチ処理プログラムRT1(第5図)に入つ
て押鍵数計数処理ループ(ステツプSP11〜SP15)におい
て現在押鍵操作されているキーの押鍵数を計数した後、
アフタタツチデータ処理ループ(ステツプSP16〜SP22)
において押鍵操作されているキーから取り込んだアフタ
タツチデータAFTjを、現在押鍵操作されているキーの数
を表す押鍵数データNUMに基づいてアフタタツチ感度補
正テーブルメモリ13から読み出したアフタタツチ感度補
正テーブルデータTBL(NUM)によつて補正をする(ステ
ツプSP19)。 これにより、演奏者が同時に押鍵操作しているキーの
数が多くなることによつて各指からキーに与えられる押
圧力が弱くなる状態においてはアフタタツチ感度を大き
くし、これに対して同時に押鍵操作したキーの数が少な
くなればアフタタツチ感度が小さくなるように補正処理
が実行される。その結果、同時に押鍵操作されるキーの
数が変化しても、サウンドシステム9において発生され
る楽音に付与されるアフタタツチ効果に不揃いが生じな
いようにし得る。 以上の構成によれば、同時に押鍵操作されたキーの数
が変化しても、これによりアフタタツチ効果量が不揃い
にならないように補正するようにしたことにより、演奏
者の演奏操作が一段と容易な電子楽器を得ることができ
る。 〔2〕他の実施例 (1) 上述の実施例においては、演奏者が同時に押鍵
操作するキーの数が増えればこれに応じて各キーに与え
られる押圧力が弱まる点に着目して、第6図に示す補正
曲線K1Kによつて押鍵数データNUMが大きくなれば1.0に
近づくような係数データをもつアフタタツチ感度補正テ
ーブルデータTBL(NUM)を用いてアフタタツチデータを
補正するように構成したが、アフタタツチ感度補正テー
ブルデータTBL(NUM)としてはこれに限らず種々のもの
を適用し得る。 例えば同時に押鍵操作するキーの数が増えれば、その
うちの一部のキーに極端に大きな押圧力を与えようとし
た場合には、これにつられて当該同時に押鍵操作してい
るキー全体に対して大きな押圧力が与えられることによ
りアフタタツチ効果が異常に大きくなるおそれがあるの
で、これを抑制する観点から、第8図の補正曲線K2で示
すように、押鍵数データNUMが大きくなればこれに応じ
て1.0から徐々に小さくなるような係数データをもつよ
うなアフタタツチ感度補正テーブルデータTBL(NUM)を
用いてアフタタツチデータの補正を行なうようにしても
良い。 (2) 上述の実施例においては、アフタタツチ感度補
正テーブルデータTBL(NUM)を1つの補正曲線分だけ用
意した実施例について述べたが、これに代え複数の補正
曲線を用意し、これを例えば演奏者の操作によつて必要
に応じて手動で切り換え得るようにしても良い。 (3) 上述の実施例においては、第5図のステツプSP
19において、押鍵数データNUMを変数として変化するア
フタタツチ感度補正テーブルデータTBL(NUM)を次式 MAFTj←AFTj*TBL(NUM) ……(1) で表し得るように、アフタタツチデータAFTjに乗算する
ことにより補正アフタタツチデータMAFTjを求めるよう
にしたが、これに代え次式 MAFTj ←AFTj*TBL(AFTj、NUM) ……(2) のように、押鍵数データNUM及びアフタタツチデータAFT
jを変数として変化するアフタタツチ感度補正テーブル
データTBL(AFTj、NUM)に基づいてアフタタツチデータ
AFTjを補正するようにしても良い。 この場合例えば第9図に示すように、押鍵数データNU
Mの変化に対してそれぞれ異なる複数の補正曲線K21、K2
2、K23を用意し、これらの補正曲線K21、K22、K23に対
して異なる値のアフタタツチデータAFTj1、AFTj2、AFTj
3を割り当てるようにすれば良い。 (4) 上述の実施例においては、押鍵数計数処理ルー
プSP11〜SP15を、アフタタツチ処理プログラムRT1側に
設けた。このようにすれば、実効繰返し回数が少なくて
済むことにより、CPU5が効率良く演算処理を実行し得る
ような効果を得ることができる。 これに対して当該押鍵計数処理ループをメインルーチ
ンRT0側に設けるようにしても、この発明の効果を得る
ことができる。 (5) 上述の実施例においては、アフタタツチ効果を
得る場合にこの発明を適用した場合の実施例を述べた
が、この発明はこれに限らずイニシヤルタツチ効果につ
いてタツチデータの感度を補正する場合にも同じように
適用し得る。 (6) 上述の実施例においては、タツチ感度を補正す
るにつき、テーブルデータを用いるようにした場合につ
いて述べたが、これに代えて、補正曲線を演算式を用い
て演算するようにしたり、専用ハードウエアを設けるよ
うにしたりするなど種々の構成手段のものを適用し得
る。 (7) 第7図の実施例においては、アフタタツチデー
タAFTjを変数として補正アフタタツチデータMAFTjを得
るにつき、補正曲線K11〜K18を直線に選定した場合の実
施例を述べたが、これに代え、第10図に示すように補正
曲線K31〜K38を所定の曲線に選定するようにしても良
い。 (8) 上述の実施例の場合のように、キーの押鍵数に
応じてタツチデータの補正をする際に、当該タツチ補正
量を、他の情報を含めて決めるようにしても良い。 すなわち、押鍵したキーが白鍵であるか又は黒鍵であ
るかに応じて、そのタツチ間隔の差異を含めてタツチ補
正量を決めるようにしても良い。 また、押鍵操作しているキーの音域を考慮してタツチ
補正量を決めるようにしても良い。 さらに、同時に押鍵操作したキーのうち、最高音のキ
ーのタツチレンジを他のキーの音より広くするようにし
て、かくして楽音の表現力をリード音的に高めるように
しても良い。 〔発明の効果〕 以上述べたように、この発明では、各キー毎に独立に
タッチを検出して得た各キー毎のタッチレスポンス情報
によって対応する楽音を夫々制御する電子楽器におい
て、同時に操作されている各キーに対応する各タッチレ
スポンス情報を、同時に操作されているキーの数を計数
して得た値に対応して、それぞれ補正しているので、同
時押鍵数に応じて現れる多種多様な演奏者の押圧力変化
特性に対応して、楽音のタッチレスポンス制御を個別的
にきめ細かく修正することができる。従って、この発明
によれば、同時押鍵数に関連した押圧力変化特性に起因
する不所望なタッチレスポンス効果が生じるおそれを有
効に回避することができ、その分演奏負担が軽減され演
奏操作が一段と容易な電子楽器を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明による電子楽器の一実施例を示すブロ
ツク図、第2図はそのレジスタ部7の詳細構成を示す略
線図、第3図はキー及びキーコードの関係を示す図表、
第4図及び第5図は第1図のCPU5のメインルーチン及び
アフタタツチ処理プログラムを示すフローチヤート、第
6図はアフタタツチ感度補正テーブルデータを示す特性
曲線図、第7図はアフタタツチ効果の変化の説明に供す
る特性曲線図、第8図、第9図及び第10図はこの発明の
他の実施例におけるアフタタツチ感度補正テーブルデー
タを示す特性曲線図である。 1……電子楽器、2……鍵盤部、5……CPU、7……レ
ジスタ部、8……楽音信号発生部(TG)、9……サウン
ドシステム、11……アフタタツチ検出回路、12……割込
用タイマ、13……アフタタツチ感度補正テーブルメモ
リ。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.(a)それぞれ異なる音高を指定する複数のキー
    と、 (b)上記複数のキーのキー操作におけるタッチを各キ
    ー毎に独立して検出して各キー毎のタッチレスポンス情
    報を出力するタッチレスポンス情報出力手段と、 (c)上記複数のキーのうち操作されたキーに対応しか
    つ当該操作されたキーに対応するタッチレスポンス情報
    により制御された楽音を発生する楽音発生手段と、 (d)上記複数のキーのうち同時に操作されているキー
    の数を計数し、計数したキー操作数に応じて、上記同時
    に操作されている各キーに対応するタッチレスポンス情
    報をそれぞれ補正する補正手段と を具えることを特徴とする電子楽器。
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