JP3214070B2 - 電子弦楽器 - Google Patents

電子弦楽器

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JP3214070B2
JP3214070B2 JP17923792A JP17923792A JP3214070B2 JP 3214070 B2 JP3214070 B2 JP 3214070B2 JP 17923792 A JP17923792 A JP 17923792A JP 17923792 A JP17923792 A JP 17923792A JP 3214070 B2 JP3214070 B2 JP 3214070B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の弦の振動を各弦
ごとに検出し、各弦振動のピッチデータに基づいて音源
を駆動する電子弦楽器に関し、特に弦の数より少ない音
源にピッチデータを割り当てて、楽音を発生させる電子
弦楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】自然弦楽器であるアコースティックギタ
ーにおいては、張設された複数の弦各々に直接物理力を
加えれば、これにより弦を振動して発音されることか
ら、弦自体が音源であって弦の数に対応した音源が存在
する。したがって、自然楽器であるアコースティックギ
ターにあっては、多数の弦を弾弦すれば、弾弦した弦の
数に対応する数の楽音が音源としての各弦から同時発生
することは当然であって、最大発音数が特に問題となる
ことはない。
【0003】しかし、電子楽器においては、演奏操作に
より入力された演奏情報が音源に割り当てられ、該音源
に割り当てられた演奏情報に基づいて発音がなされるこ
とから、最大発音数は音源の数によって制限を受ける。
すなわち、8個の音源を有する8ポリフォニックであれ
ば、最大発音数は8に限定され、また、16個の音源を
有する16ポリフォニックであれば、最大発音数は16
に限定される。したがって、このように最大発音数が限
定されている電子楽器においては、ある時点で音源の数
以上の演奏情報が存在する場合、いずれの演奏情報を優
先的に音源に割り当てるか、つまり、いずれの演奏情報
を犠牲にして、いずれの演奏情報を優先的に発音させる
かが問題となる。
【0004】このように、いずれの演奏情報を優先的に
発音させるかを処理する方式として、電子鍵盤楽器にお
いては下記のものが一般に採用されている。
【0005】 先に押鍵された鍵に対応する音を優先
して発生させる先押し優先で、先の音が消えない限り次
の音を発生させない。 後から押鍵された鍵に対応する音を優先して発生さ
せる後押し優先で、先の音を強制的に消音して後の音を
順次発音させて行く。 鍵番号に重み付けを行い、重み付けの小さい鍵番号
の音を強制的に消音して、重み付けの大きい鍵盤号の音
を優先して発音させる。 後押し優先であって、前の音のうち最も減衰してい
る音を強制的に消音させる。 後押し優先であって、前の音のうち最も押鍵から時
間が経過している音を強制的に消音させる。 後押し優先であって、前の音のうちエンベロープの
各ステップのレートが大きい音を強制的に消音させる。
【0006】しかし、いずれの方式にあっても、作曲者
の曲想表現や演奏者の演奏表現における各音の重要性が
無視されしまう場合が不可避的に生ずる。すなわち、
の場合は次の音による曲想表現や演奏表現が無視され、
の場合はこれとは逆に先に発生している音による曲想
表現や演奏表現が無視され、の場合は重み付けの小さ
い鍵番号の音による前記各表現が無視される結果とな
る。のように最も減衰している音を強制的に消音する
と、押鍵から急激に減衰する高音が専ら強制消音されて
しまうことから、高音の演奏表現が不充分となる。
【0007】また、音の減衰特性は音高に依存し、高音
は急激に減衰するのに対し、低音は緩慢に減衰する。し
たがって、のように最も押鍵から時間が経過している
音を強制的に消音させると、この音が低音である場合に
は、前述したの後押し優先と同様にあまり減衰してい
ない楽音が突然消失してしまうこととなって、低音によ
る各表現が無視される。のようにレートの数値だけで
は、曲を構成する音の真の重要性を推し量ることはでき
ず、場合によっては曲想及び演奏表現上、重要な音が失
われてしまう等の問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方、電子弦楽器にお
いて、張設されている複数の弦の数より少ない数の音源
を用いる場合には、前記〜の電子鍵盤楽器の音源に
対する割り当て方式のいずれかを採用することとなる。
しかしながら、弦楽器において前記〜の方式を用い
ると、前述した問題以外に鍵盤楽器においては発生する
ことのない弦楽器特有の新たな問題が生ずる。
【0009】すなわち、ギター等の複数の弦が張設され
ている弦楽器において、各弦の振動によるピッチは、フ
レットの押え方によって、異なる弦同士で同一のピッチ
が生ずる場合がある。よって、各弦の振動のピッチを検
出して、そのピッチデータに対応する音階の音を音源に
割り当てて、発音を行おうとすると、複数の音源に同一
音階の楽音が割り当てられてしまう場合が生ずる。この
ため、前述した従来の割り当て方式をそのまま用いたの
では、同時に発生できる楽音の数が音源の数未満に減っ
てしまう問題があった。
【0010】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであり、各弦の振動のピッチを検出して、
このピッチに対応した音階の楽音を音源に割り当てて発
生させる電子弦楽器において、同時発生可能な楽音数を
音源の数未満に減少させることのない電子弦楽器を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、楽器本体に張設された複数の弦
と、該複数の弦の振動を各弦ごとに検出する弦振動検出
手段と、該弦振動検出手段により検出された各弦の振動
周波数に対応した音階周波数データを出力するピッチ検
出手段と、前記楽器本体に張設された弦の数より少ない
数の音源と、該音源に対応して設けられ、前記弦振動検
出手段により振動が検出された弦の種類及び前記ピッチ
検出手段から出力された音階周波数データを順次記憶す
る記憶手段と、該記憶手段の全てに弦の種類及び音階周
波数データが記憶されている状態で、前記弦振動検出手
段により新たに弦振動が検出されたとき、前記記憶手段
に記憶されている音階周波数データのいずれかが前記新
たな弦振動の音階周波数データと同一であるか否かを検
知する同一音階検知手段と、該同一音階検知手段により
検知された同一の音階周波数データ及び弦の種類に代え
て、前記新たに検出された弦振動の音階周波数データ及
び弦の種類を前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段
と、前記記憶手段に記憶された各音階周波数データに基
づいて、前記対応する音源に発音指示する発音指示手段
とを有している。
【0012】
【作用】前記構成において、楽器本体に張設された複数
の弦を弾弦すると、弦振動検出手段は弦の振動を各弦ご
とに検出する。すると、ピッチ検出手段はこの弦振動検
出手段により検出された各弦の振動周波数に対応した音
階周波数データを出力し、記憶手段は前記弦振動検出手
段により振動が検出された弦の種類及び前記ピッチ検出
手段から出力された音階周波数データを順次記憶する。
【0013】このとき、音源に対応して設けられている
記憶手段の全てに、弦の種類及び音階周波数データが記
憶されている状態で、弦振動検出手段により新たな弦振
動が検出されると、同一音階検知手段は前記記憶手段に
記憶されている音階周波数データのいずれかが新たな弦
振動の音階周波数データと同一であるか否かを検知す
る。そして、同一音階検知手段により同一の音階周波数
データが検知された場合には、記憶制御手段はこの同一
の音階周波数データ及び弦の種類に代えて、前記新たな
弦振動が検知された音階周波数データ及び弦の種類を前
記記憶手段に記憶させる。
【0014】したがって、記憶手段の全てに、弦の種類
及び音階周波数データが記憶されている状態で、弦振動
検出手段により新たな弦振動が検出されても、重複して
同一の音階周波数データが記憶手段に記憶されてしまう
ことはない。よって、この記憶手段により記憶された各
音階周波数データに基づいて、発音指示手段が対応する
音源に発音指示を行うことにより、各音源からは重複し
ない音階の楽音が発生する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図にしたがって説
明する。すなわち、図1は本実施例にかかる電子ギター
の全体構成を示すブロック図であり、ピックアップ1は
ギター本体に張設されている第1弦から第6弦までの6
本の各弦ごとに弦振動を検出して、電気信号を出力す
る。このピックアップ1から出力された各弦の弦振動に
応じた電気信号は、各弦に対応して設けられたピッチ抽
出回路2−1〜2−6に入力される。該ピッチ抽出回路
2−1〜2−6は、各弦振動のピッチを検出して各々入
力端P1〜P6を介してマイコン3に入力するととも
に、各弦振動のエンベロープを検出して各弦振動の開始
(ON)と終了(OFF)を示す信号を入力端I1〜I
6を介してマイコン3に入力する。
【0016】このマイコン3は、CPU、プログラム用
ROM、ワーク用RAM等で構成され、出力端O1〜O
3とT1〜T3を有している。前記出力端O1〜O3か
らは、前記6本の弦より少ない数である3個の音源4−
1〜4−3に発音を指示する信号が各々出力され、ま
た、出力端T1〜T3からは各音源4−1〜4−3が生
成すべき楽音のピッチデータが出力される。そして、出
力端O1〜O3からの指示及び出力端T1〜T3からの
ピッチデータに従って、各音源4−1〜4−3が生成し
た楽音信号は、混合回路5により混合され、図示しない
アンプ等で構成される発音回路6を介して外部に出力さ
れる。
【0017】前記マイコン3には、図2に示したように
各種レジスタが用意されている。すなわち、i Reg
は第1弦〜第6弦のString NO.を示す1〜6
の値を格納すべく3bitで構成され、j Reg,n
Reg,k Regは第1〜第3音源4−1〜4−3の
音源NO.を格納すべく2bitで構成されている。T
L Regは3個の音源4−1〜4−3に対応して、各
音源4−1〜4−3のON、OFFを示すべく3ビット
で構成されている。
【0018】ST Regは、図1に示したマイコン3
の出力端O1,O2,O3に各々対応するLine0,
Line1,Line2の格納領域を有し、各出力端O
1,O2,O3から対応する音源4−1〜4−3に割り
当てられたString NO.を格納する。PT Re
gも、マイコン3の出力端O1,O2,O3に各々対応
するLine0,Line1,Line2の格納領域を
有し、各出力端T1,T2,T3から対応する音源4−
1〜4−3に割り当てられたピッチデータ(Pitc
h)を格納する。
【0019】また、CPT Regは、ピッチ抽出回路
2−1〜2−6から対応する入力端P1〜P6を介して
入力された弦のピッチデータを格納する所定ビット数の
レジスタである。A RegはPT Regの各領域に格
納されているピッチデータを一時記憶する所定ビット数
を有するレジスタであり、B RegはST Regの各
領域に格納されているString NO.を一時的に
記憶する0,1,2の各格納領域を有している。
【0020】次に、以上の構成にかかる本実施例の動作
を図3及び図4に示した一連のフローチャートに従って
説明する。すなわち、楽器本体に設けられているパワー
スイッチ(図示せず)をONにすることにより、このマ
イコン3はフローチャートにしたがった動作を開始し、
先ずイニシャライズ処理(ステップS1)を実行して、
図2に示した各種レジスタをクリアする。次に、i R
egに初期値“1”をセットし(ステップS2)、この
i Regの値によって示されるマイコン3の入力端I
iが“そのまま”“ON→OFF”“OFF→ON”で
あるか否か、つまり弦振動を検出しているピッチ抽出回
路2−1に変化が生じたか否かを判別する(ステップS
3)。この判別が“そのまま”であって、入力端Iiが
OFF状態あるいはON状態を継続している場合には、
ステップS3からステップS10に進んで、i Reg
の値をカウントアップした後、i Regの値が“7”
となったか否かを判別する(ステップS11)。i R
egの値が“7”となっていなければ、ステップS3に
戻って、前述したステップS10でカウントアップした
i Regの値により示される入力端Iiの状態を判別
する。
【0021】そして、このようにステップS10でカウ
ントアップされるi Regの値により順次示される入
力端Iiの状態をステップS3で判別しているとき、振
動していたいずれかの弦が所定以下に減衰して、対応す
る入力端IiがONからOFFに変化すると、n Re
gに“0”をセットした後(ステップS4)、n番目の
ST Regの内容がiであるか否かを判別する(ステ
ップS5)。つまり、図2に示したように、ST Re
gにはLine0,1,2の各領域に振動状態にある弦
のString NO.が格納されていることから、ス
テップS3の判別が“ON→OFF”になれば、ST
Regには今減衰状態となった弦のString N
O.iが必ず格納されているはずである。
【0022】そこで、ステップS5では、先ずLine
“0”の内容がiであるか否かを判別し、この判別がN
Oであれば、nをカウントアップした後(ステップS
8)、nの値が“3”となったか否かを判別し、“3”
となっていない場合はステップS5に戻る。そして、前
述のようにST Regには今減衰状態となった弦のS
tring NO.iが必ず格納されているはずである
ことから、n=3となるまでには必ずステップS5の判
別がYESとなり、該ステップS5の判別がYESとな
ったときに、TL RegのNビット目をOFF
(“0”)にする(ステップS6)。引き続き、マイコ
ン3の出力端OnにOFFを出力する(ステップS
7)。これにより、今までOnの出力により動作してい
た音源が停止して消音状態なり、減衰状態となった弦に
対応する消音処理が完了する。
【0023】一方、新たに弦が弾弦されることにより入
力端Iiの状態がOFF→ONに変化した場合には、ス
テップS3からステップS12に進み、弾弦により入力
端Piから入力された弦振動のピッチデータをCPT
Regに格納する。引き続き、j Regに“0”をセ
ットした後(ステップS13)、TL Regのjビッ
ト目がOFF(“0”)か否かを判別する(ステップS
14)。この判別がNOであって、jビット目がONで
あれば、j Regの値をカウントアップさせた後(ス
テップS15)、j Regの値が“3”となった否か
を判別し(ステップS16)、j Regの値が3とな
った時点で図4のステップS17に進む。
【0024】すなわち、前述したようにTL Reg
は、3個の音源4−1〜4−3のON、OFFを示すべ
く3ビットで構成され、各音源が使用状態にあれば対応
するビット目にON(“1”)がセットされ、空き状態
にあれば対応するビット目にOFF(“0”)がセット
されている。したがって、複数の音源4−1〜4−3の
うちいずれが空き状態にあれば、3ビットからなるTL
Regのいずれかのビット目がOFFとなっている。
そこで、jを順次カウントアップさせてステップS14
の判別を行い、このステップA14の判別がYESとな
ることにより、OFFとなっているTL Regのビッ
ト目を検索することができる。
【0025】そして、ステップS14の判別がYESと
なって、TL Regのjビット目がOFFであって、
jビットに対応する音源が空き状態にあることが判明し
た場合には、この音源に割り当てることを示すべく、O
FFであったTL Regのjビット目をONにする
(ステップS27)。引き続き、前述したステップS1
2で今回OFFからONに変化した弦のピッチデータが
格納されているCPTRegの内容を、j番目のPT
Reg格納する(図4のステップS30)。
【0026】しかる後に、j番目のST Regに、新
たなString NO.であるiを格納し(ステップ
S31)、さらに出力OjにONを出力するとともに
(ステップS32)、出力Tjにj番目のPT Regの
内容(ピッチデータ)を出力する(ステップS33)。
このステップS32及びステップS33の処理により、
停止状態にあったOjに対応する音源が動作し、該音源
はj番目のPT Regの内容であるピッチデータに従
った音高の楽音信号を生成する。この楽音信号が、混合
回路5を介して発音回路6に入力されることにより、該
発音回路6からは前記音高の楽音が放音される。
【0027】一方、図3のステップS16がYESとな
った場合は、TL Regのいずれのビット目もOFF
ではなく、3個の音源4−1〜4−3が全て使用状態に
ある場合である。この場合には、図3のステップS16
から、図4のステップS17に進んで、k Regに
“0”をセットした後、k番目のPT Regの内容
(ピッチデータ)をAレジスタに読み込むとともに(ス
テップS18)、k番目のST Regの内容(Str
ing NO.)をBkレジスタに読み込む(ステップ
S19)。
【0028】次に、A=CPTであるか否か、つまり先
程のステップS12でCPT Regに格納した今回新
たに弾弦された弦のピッチデータと、ステップS18で
Aレジスタに読み込んだピッチデータとが等しいか否か
を判別する(ステップS20)。この両ピッチデータが
等しくない場合には、k Regの値をカウントアップ
させた後(ステップS21)、k Regの値が“3”
となったか否かを判別し(ステップS22)、“3”と
なっていなければステップS18からの処理を再度実行
する。
【0029】このとき、先程のステップS12でCPT
Regに格納した今回新たに弾弦された弦のピッチデ
ータと等しいピッチデータが、PT RegのLine
0〜2のいずれにも格納されていなければ、k Reg
の値をカウントアップさせても、ステップS20の判別
は常にNOとなる。その結果、k=3となって、ステッ
プA22からステップA23に進むこととなる。そし
て、ステップS23では、前述のステップS19で順次
B0,B1,B2各レジスタに格納されたStrig
NO.のうち、最小値はいずれであるかを判別する。引
き続き、この判別結果に応じて、Strig NO.の
最小値が、B0である場合にはj Regに“0”を
(ステップS24)、B1である場合にはj Regに
“1”を(ステップS25)、B2である場合にはj
Regに“2”を(ステップS26)、セットする。
【0030】このようにステップS23の判別結果に応
じて、j Regに0,1,2のいずれかをセットした
後、ステップS24、S25,S26のいずれかから、
ステップS29に進み、出力OjにOFFを出力する。
このステップS29の処理により、今までON状態にあ
った3個の音源4−1〜4−3のうち、最もStrig
NO.の小さい弦の振動に対応する楽音信号を生成し
ていた音源が強制的にOFFにされる。
【0031】引き続き、前述したと同様に、予めステッ
プS12で今回OFFからONに変化した弦のピッチデ
ータが格納されているCPT Regの内容を、j番目
のPT Reg格納する(ステップS30)。しかる後
に、j番目のST RegにString NO.である
iを格納し(ステップS31)、さらに出力OjにON
を出力するとともに(ステップS32)、出力Tjにj
番目のPT Regの内容(ピッチデータ)を出力する
(ステップS33)。このステップS32及びステップ
S33の処理により、ステップS29で強制的にOFF
にしたOjに対応する音源が動作し、該音源はj番目の
PT Regの内容であるピッチデータに従った音高の
楽音信号を生成する。
【0032】つまり、全ての音源4−1〜4−3が使用
状態にあるとき、新たに弾弦された弦のピッチデータが
各音源4−1〜4−3に割り当てられているピッチデー
タのいずれとも等しくない場合には、最もStrig
NO.の小さい弦(最も細く減衰の早い弦)の楽音信号
を生成している音源を強制的にOFFにするとももに、
この強制的にOFFにした音源に新たに弾弦された弦の
ピッチデータを割り当てて、新たな楽音を発生させるの
である。
【0033】他方、ステップS20の判別がYESであ
れば、予めステップS12でCPTRegに格納した新
たに弾弦された弦のピッチデータと、ステップS18で
Aレジスタに読み込んだk番目のPT Regの内容で
あるピッチデータとが等しい場合である。すなわち、電
子ギターにおいて、各弦の振動によるピッチは、フレッ
トの押え方によって、異なる弦同士で同一のピッチが生
ずる場合がある。そして、ステップS20の判別がYE
Sとなって、新たに弾弦されたある弦のピッチと現在楽
音を発生中である他の弦のピッチとが等しいことは、こ
のように異なる弦同士で同一のピッチが生じた場合であ
る。
【0034】かかる場合には、先ずkの値をj Reg
にセットした後(ステップS28)、出力OjにOFF
を出力する(ステップS29)。このステップS29の
処理により、新たに弾弦された弦のピッチと同一ピッチ
の先に発生していた楽音は強制消音される。次に、前述
したと同様に、予めステップS12で今回OFFからO
Nに変化した弦のピッチデータが格納されているCPT
Regの内容を、j番目のPT Reg格納する(ステ
ップS30)。しかる後に、j番目のST RegにS
tring NO.であるiを格納し(ステップS3
1)、さらに出力OjにONを出力するとともに(ステ
ップS32)、出力Tjにj番目のPT Regの内容
(ピッチデータ)を出力する(ステップS33)。この
ステップS32及びステップS33の処理により、ステ
ップS29で強制的にOFFにしたOjに対応する音源
が動作し、該音源はj番目のPT Regの内容である
ピッチデータに従った音高、つまり直前まで生成してい
た楽音信号と同一ピッチの楽音信号を生成する。
【0035】すなわち、このように新たに弾弦されたあ
る弦のピッチが先に弾弦された他の弦のピッチと同一で
ある場合には、ピッチの異なる楽音を強制消音させるこ
となく、同一ピッチの楽音を強制消音させて、音源に割
り当てる。よって、3個の音源4−1〜4−3が全て動
作している状態では、各音源4−1〜4−3は常に異な
るピッチの楽音信号の生成を行うこととなる。その結
果、電子ギターのようにフレットの押え方によって、異
なる弦同士で同一のピッチが生じた場合であっても、同
時に発生できる楽音の数が音源の数である3未満に減っ
てしまうことがなく、同時発生可能な楽音数を音源の数
である“3”にすることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、音源の数
に対応して設けられた記憶手段の全てに音階周波数デー
タが記憶されている状態で、この記憶されている周波数
データと同一の音階周波数データが新たな弦振動により
入力された場合には、この新たな弦振動による音階周波
数データを同一の音階周波数データに代えて記憶させる
ようにした。このため、記憶手段の全てに、弦の種類及
び音階周波数データが記憶されている状態で、弦振動検
出手段により新たな弦振動が検出されても、重複して同
一の音階周波数データが記憶手段に記憶されてしまうこ
とはない。したがって、この記憶された音階周波数デー
タにより音源を作動させることにより、各音源ごとに異
なる周波数の楽音を発生させることができる。よって、
弦同士で同一のピッチが生じた場合であっても、同時に
発生できる楽音の数が音源の数未満に減ってしまうこと
がなく、その結果、同時発生可能な楽音数を音源の数に
維持して楽音の発生を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】同実施例に用いられるレジスタの種類を示す図
である。
【図3】同実施例の制御フローチャートである。
【図4】図3に続くフローチャートである。
【符号の説明】
1 ピックアップ 2 ピッチ抽出回路 3 マイコン 4−1〜4−3 音源 5 混合回路 6 発音回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 G10H 1/18 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽器本体に張設された複数の弦と、 該複数の弦の振動を各弦ごとに検出する弦振動検出手段
    と、 該弦振動検出手段により検出された各弦の振動周波数に
    対応した音階周波数データを出力するピッチ検出手段
    と、 前記楽器本体に張設された弦の数より少ない数の音源
    と、 該音源に対応して設けられ、前記弦振動検出手段により
    振動が検出された弦の種類及び前記ピッチ検出手段から
    出力された音階周波数データを順次記憶する記憶手段
    と、 該記憶手段の全てに弦の種類及び音階周波数データが記
    憶されている状態で、前記弦振動検出手段により新たに
    弦振動が検出されたとき、前記記憶手段に記憶されてい
    る音階周波数データのいずれかが前記新たな弦振動の音
    階周波数データと同一であるか否かを検知する同一音階
    検知手段と、 該同一音階検知手段により検知された同一の音階周波数
    データ及び弦の種類に代えて、前記新たに検出された弦
    振動の音階周波数データ及び弦の種類を前記記憶手段に
    記憶させる記憶制御手段と、 前記記憶手段に記憶された各音階周波数データに基づい
    て、前記対応する音源に発音指示する発音指示手段と、 を有することを特徴とする電子弦楽器。
JP17923792A 1992-06-12 1992-06-12 電子弦楽器 Expired - Fee Related JP3214070B2 (ja)

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