JPS6340434B2 - - Google Patents

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JPS6340434B2
JPS6340434B2 JP3382282A JP3382282A JPS6340434B2 JP S6340434 B2 JPS6340434 B2 JP S6340434B2 JP 3382282 A JP3382282 A JP 3382282A JP 3382282 A JP3382282 A JP 3382282A JP S6340434 B2 JPS6340434 B2 JP S6340434B2
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JP
Japan
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general formula
compound represented
compound
novel
formula
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JP3382282A
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English (en)
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JPS58152891A (ja
Inventor
Hideki Sakurai
Yasuhiro Nakahira
Juichi Eryama
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6340434B2 publication Critical patent/JPS6340434B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規エチニレンポリシラン系化合物
およびその製造方法に関する。 二価の反応性中間体であるシリレンは、極めて
反応性に富むことから、高分子の架橋剤や新しい
有機合成反応への利用が期待され、広く研究され
ている。有機シリレン(:SiR2)の発生法とし
ては、各種の方法が公知であり、例えばポリシラ
ン類を光分解する方法がある。この方法は操作が
容易であることから応用範囲が広い。 上記の方法の一つに鎖状フエニルジシラン類を
光分解する方法が知られているが、この方法によ
ると1,3−ケイ素転位したシラエテンを主に生
成し、有機シリレンの生成収率は低い。またその
感光波長が紫外線領域に限られる。 本発明の目的は、光分解で有機シリレンを高収
率で発生する新規なエチニレンポリシラン系化合
物およびその製造方法を提供するにある。 上記目的のために各種のポリエチニレンポリシ
ラン系化合物を合成し、有機シリレンの発生収率
を調べた結果以下に示される新規なエチニレンポ
リシラン系化合物が有用であることを見出した。 本発明の新規エチニレンポリシラン系化合物
は、以下の一般式(4)、(6)、(8)で示される。
【式】 (一般式(4)、(6)、(8)中のRはアルキル基を表わ
す。) 本発明の新規エチニレンポリシラン系化合物と
しては、例えば次のものがあげられる。 (1) 3,3,4,4,5,5,8,8,9,9−
デカメチル−3,4,5,8,9−ペンタシラ
−1,6−シクロノナジイン。 (2) 3,3,4,4,7,7,8,8−オクタメ
チル−3,4,7,8−テトラシラ−1,5−
シクロオクタジイン。 (3) 3,3,6,6,7,7−ヘキサメチル−
3,6,7−トリシラシクロヘプタ−1,4−
ジイン。 本発明による新規ポリエチニレンポリシラン系
化合物は、例えば次のような反応により合成でき
る。 まず乾燥窒素雰囲気下、エーテル溶液中、1,
2−ジエチニル−1,1,2,2−テトラメチル
ジシランとフエニルマグネシウムブロマイドとの
反応により相当するジグリニヤール試薬を得る。
この溶液を撹拌しながら、1,3−ジクロロ−ヘ
キサメチルトリシランのエーテル溶液を滴下し、
室温にて反応させ、さらに還流させることによ
り、目的とする3,3,4,4,5,5,8,
8,9,9−デカメチル−3,4,5,8,9−
ペンタシラ−1,6−シクロノナジイン(一般式
(4)においてR=メチル基、n=1の化合物)を合
成できる。 3,3,4,4,7,7,8,8−オクタメチ
ル−3,4,7,8−テトラシラ−1,5−シク
ロオクタジイン(一般式(6)においてR=メルチ
基、n=1である化合物)は上記3,3,4,
4,5,5,8,8,9,9−デカメチル−3,
4,5,8,9−ペンタシラ−1,6−シクロノ
ナジイン(一般式(4)においてR=メチル基、n=
1である化合物)の650℃、10-3〜10-2における
熱分解により合成できる。 3,3,6,6,7,7−ヘキサメチル−3,
6,7−トリシラシクロヘプタ−1,4−ジイン
(一般式(8)において、R=メチル基、n=1であ
る化合物)は、上記3,3,4,4,7,7,
8,8−オクタメチル−3,4,7,8−テトラ
シラ−1,5−シクロオクタジイン(一般式(6)に
おいて、R=メチル基、n=1である化合物)の
680℃10-3〜10-2mmHgにおける熱分解により合成
できる。 次に本発明の実施例を示す。 実施例 1 200ml3つ口ブラスコを窒素置換した後、その
中に1,2−ジエチニル−1,1,2,2−テト
ラメチルジシラン2g(0.012モル)を入れ、30mlの
ジエチルエーテルを加え、フラスコを氷冷した。
次にこの溶液を撹拌しながら、フエニルマグネシ
ウムブロマイドの2規定THF溶液12ml(フエニ
ルマグネシウムブロマイドとして0.024モル)を
約10分間で滴下し、さらに室温で20分間撹拌し
た。これに1,3−ジクロロ−ヘキサメチルトリ
シラン2.94g(0.012モル)とジエチルエーテル20
mlの混合溶液を一度に添加し、室温にて1時間撹
拌した後、1時間還流させた。常法通りに処理し
た後、粗生成物を減圧蒸留により精製し、白色固
体を得た。この固体が本発明の3,3,4,4,
5,5,8,8,9,9−デカメチル−3,4,
5,8,9−ペンタシラ−1,6−シクロノチジ
インであることは、核磁気共鳴スペクトル( 1H
−NMR)および高分解能マススペクトルにおけ
る以下の結果から確認された。収率37% mp.55
〜56℃ (1) 1H−NMR(δppm/CDCl3) 0.17(6H、シングレツト、メチル基) 0.23(12H、シングレツト、メチル基) 0.24(12H、シングレツト、メチル基) (2) 高分解能マススペクトル C14H30Si5の計算値=338.824 実測値=338.823 実施例 2 実施例1において合成された3,3,4,4,
5,5,8,8,9,9−デカメチル−3,4,
5,8,9−ペンタシラ−1,6−シクロノナジ
インをフラツシユバキユームピロリシス装置に入
れ、650℃、10-3〜10-2mmHgの条件で熱分解する
と、反応は有機シリレンの発生を伴つて進行し
た。分解反応残渣を再結晶により精製し、本発明
の3,3,4,4,7,7,8,8−オクタメチ
ル−3,4,7,8−テトラシラ−1,5−シク
ロオクタジインを得た。本化合物の構造は核磁気
共鳴( 1H−NMR)および高分解能マススペク
トルにおける以下の結果から確認された。収率63
% mp.138.5〜139℃ (1) 1H−NMR(δppm/CDCl3) 0.25(24H、シングレツト、メチル基) (2) 高分解能マススペクトル C12H24Si4の計算値=280.656 実測値=280.656 実施例 3 実施例2において合成された3,3,4,4,
7,7,8,8−オクタメチル−3,4,7,8
−テトラシラ−1,5−シクロオクタジインを実
施例2と同様にフラツシユバキユームピロリシス
装置により、680℃、10-3〜10-2mmHgで熱分解し
た。有機シリレンの発生とともに本発明の3,
3,6,6,7,7−ヘキサメチル−3,6,7
−トリシラシクロヘプタ−1,4−ジインが収率
6.3%で得られた。単離はガスクロマトグラフイ
ーにより行なつた。mp.64〜65℃。本化合物の構
造は核磁気共鳴( 1H−NMR)および高分解能
マススペクトルにおける以下の結果から確認され
た。 (1) 1H−NMR(δppm/CDCl3) 0.34(12H、シングレツト、メチル基) 0.35(6H、シングレツト、メチル基) (2) 高分解能マススペクトル C10H18Si3の計算値=222.512 実測値=222.511 実施例 4 実施例1〜3の方法により合成した化合物2g
をそれぞれベンゼン50mlに溶かし、さらにシリレ
ン捕捉剤としてジエチルメチルシラン2.9gを加え
300W低圧水銀燈で10分間光照射した。反応混合
物をガスクロマトグラフイーで分離し標準試料と
の比較ならびにマススペクトルによつて分析し
た。その結果、シリレンの捕捉によつて生じた
1,1−ジエチル−1,2,2−トリメチルジシ
ランはシリレン捕捉剤に対してそれぞれ収率75
%、84%、82%を得た。 以上述べたように、本発明の新規エチニレンポ
リシラン系化合物はσ(Si−Si)−π共役に基づく
強い吸収を紫外線領域に有するため光分解による
有機シリレンの発生効率が高く新しいシリレン発
生剤として有用である。 また、次のように光電変換膜の形成に使用でき
る。例えば実施例1〜3の方法で合成した化合物
をそれぞれトルエンに溶解して得たトルエン溶液
(5〜10重量%)を導電性基板上に塗布し、乾燥
成膜の後全面を低圧水銀燈で照射すれば不溶性の
光電変換薄膜を形成できる。 さらに、同様の方法により、レーザービームパ
ターニングシステムにおける感光体として用いう
る。即ち上記と同様の方法により作製した本新規
物質薄膜に対して、レーザービーム照射により光
電導性の不溶性薄膜パターンを形成できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式(1)で表わされる化合物よりなることを
    特徴とする新規エチニレンポリシラン系化合物。 但し、一般式(1)中のYは、【式】 【式】【式】のうちのいずれかの基であ り、かつこれら基の中のRはいずれもアルキル基
    である。 2 一般式(1)で示される化合物が、3,3,4,
    4,5,5,8,8,9,9,−デカメチル−3,
    4,5,8,9−ペンタシラ−1,6−シクロノ
    ナジイン、3,3,4,4,7,7,8,8−オ
    クタメチル−3,4,7,8−テトラシラ−1,
    5−シクロオクタジイン、3,3,6,6,7,
    7−ヘキサメチル−3,6,7−トリシラシクロ
    ヘプタ−1,4−ジインのうちから選ばれた一種
    類の化合物であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の新規エチニレンポリシラン系化合
    物。 3 一般式(2)で表わされる化合物と、一般式(3)で
    表わされる化合物とを反応させて、一般式(4)で表
    わされる化合物を得ることを特徴とする新規エチ
    ニレンポリシラン系化合物の製造方法。 但し、一般式(2)、(3)、(4)中のRはいずれもアル
    キル基であり、一般式(2)、(3)中のXはCl又はBr
    である。 4 一般式(2)で表わされる化合物と、一般式(3)で
    表わされる化合物とを反応させて一般式(4)で表わ
    される化合物を合成し、ついでこの化合物を光又
    は熱で分解して一般式(6)で表わされる化合物を得
    ることを特徴とする新規エチニレンポリシラン系
    化合物の製造方法。 但し、一般式(2)、(3)、(4)、(6)、(7)中のRはいず
    れもアルキル基であり、一般式(2)、(3)、(5)中のX
    はCl又はBrである。 5 一般式(2)で表わされる化合物と、一般式(3)で
    表わされる化合物とを反応させて一般式(4)で表わ
    される化合物を合成し、ついでこの化合物を光又
    は熱で分解して一般式(6)で表わされる化合物を
    得、この化合物を更に熱分解して一般式(8)で表わ
    される化合物を得ることを特徴とする新規エチニ
    レンポリシラン系化合物の製造方法。 但し、一般式(2)、(3)、(4)、(6)、(7)、(8)中のRは
    いずれもアルキル基であり、一般式(2)、(3)、(5)中
    のXはCl又はBrである。 6 一般式(2)で表わされる化合物が 【式】もしくは 【式】であり、一般式(3)で 表わされる化合物がClSi(CH32Si(CH32Si
    (CH32ClもしくはBrSi(CH32Si(CH32Si
    (CH32Brであり、一般式(4)で示される化合物が
    3,3,4,4,5,5,8,8,9,9−デカ
    メチル−3,4,5,8,9−ペンタシラ−1,
    6−シクロノナイシンであることを特徴とする特
    許請求の範囲第3項記載の新規エチニレンポリシ
    ラン系化合物の製造方法。 7 一般式(2)で表わされる化合物が 【式】もしくは 【式】であり、一般式(3)で 表わされる化合物がClSi(CH32Si(CH32Si
    (CH32ClもしくはBrSi(CH32Si(CH32Si
    (CH32Brであり、一般式(4)で示される化合物が
    3,3,4,4,5,5,8,8,9,9−デカ
    メチル−3,4,5,8,9−ペンタシラ−1,
    6−シクロノナイジンであり、一般式(6)で示され
    る化合物が3,3,4,4,7,7,8,8−オ
    クタメチル−3,4,7,8−テトラシラ−1,
    5−シクロオクタジインであることを特徴とする
    特許請求の範囲第4項記載の新規エチニレンポリ
    シラン系化合物の製造方法。 8 一般式(2)で表わされる化合物が 【式】もしくは 【式】であり、一般式(3)で 表わされる化合物がClSi(CH32Si(CH32Si
    (CH32ClもしくはBrSi(CH32Si(CH32Si
    (CH32Brであり、一般式(4)で示される化合物が
    3,3,4,4,5,5,8,8,9,9−デカ
    メチル−3,4,5,8,9−ペンタシラ−1,
    6−シクロノナイジンであり、一般式(6)で示され
    る化合物が3,3,4,4,7,7,8,8−オ
    クタメチル−3,4,7,8−テトラシラ−1,
    5−シクロオクタジインであり、一般式(8)で示さ
    れる化合物が3,3,6,6,7,7−ヘキサメ
    チル−3,6,7−トリシラシクロヘプタ−1,
    4−ジインであることを特徴とする特許請求の範
    囲第5項記載の新規エチニレンポリシラン系化合
    物の製造方法。
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US4824918A (en) * 1987-09-04 1989-04-25 Dow Corning Corporation Method of producing silicon carbide preceramic vinyl-containing polymers
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US4996341A (en) * 1990-07-05 1991-02-26 Kanegafuchi Chemical Industry Co., Ltd. Condensed bicyclic disilanylene-acetylene compound and method for preparing the same

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