JPS6334731Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6334731Y2
JPS6334731Y2 JP14392884U JP14392884U JPS6334731Y2 JP S6334731 Y2 JPS6334731 Y2 JP S6334731Y2 JP 14392884 U JP14392884 U JP 14392884U JP 14392884 U JP14392884 U JP 14392884U JP S6334731 Y2 JPS6334731 Y2 JP S6334731Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
plate
mandrel
unwinding
loose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14392884U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6158916U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP14392884U priority Critical patent/JPS6334731Y2/ja
Publication of JPS6158916U publication Critical patent/JPS6158916U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6334731Y2 publication Critical patent/JPS6334731Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、巻のゆるいコイルを巻戻す水平マン
ドレルを有するコイルの巻戻し機に関する。
〔従来の技術〕
一般に、方向性冷延珪素鋼帯の製造工程の一つ
として、MgO粉末と水を混合し、スラリ状にし
て鋼帯表面に塗布、乾燥し、約250℃迄加熱し、
その後冷却して巻取機にて巻取る処理工程があ
る。塗布厚さは乾燥後で数g/m2両面程度であ
る。
このMgO粉塗布の目的はこの後の工程として、
コイル状での高温仕上焼鈍(約1000℃以上に加
熱)を行なうが、この時の鋼帯層間の密着防止の
ためのはく離剤としての働きと表面に絶縁皮膜を
形成させるたるのものでこのMgOは高温焼成の
結果、10数%の体積収縮を生じる。
このため、当焼鈍後のコイルはこの収縮に見合
う分、鋼帯層間にすき間が生じ、焼鈍前にタイト
であつたものが、巻のゆるんだルーズ(ぐずぐ
ず)なコイルになつてしまう。
このルーズ・コイルは床上に置くと扁平状態と
なる。このルーズなコイルはこの後、鋼帯処理ラ
インに送られ、上記鋼帯表面に塗布されたMgO
粉の除去工程を行ない、さらに、コーテイング、
乾燥・焼付等の工程を行なつてコイルに巻取られ
最終製品となる。
このため、ルーズなコイルは、上記処理ライン
の入側で巻戻し機により巻戻されることになる
が、この場合巻戻し機の水平マンドレルに装入、
セツトされた状態は、コイル自重で垂れ下がつて
楕円状となり、下部の方で鋼帯層間にすき間が出
来、上部では層間が密着している。
この状態で巻戻しを始めると、コイルの回転に
伴なつてゆるんだコイルはマンドレルにセツトさ
れた内径側より巻締りを開始する。
このとき、第6図,第7図に示すようにコイル
4の幅方向の形状、厚み、或はMgO粉の膜厚分
布等の不均一のためにコイル4の下部のすきまの
ある所で巻締りの過程でコイル4の側面がせり出
してくる。
この下部でせり出した側面は回転して上部へ向
かうが、コイル4の上部ではコイル4の自重によ
つて層間が密着しているため一度せり出した側面
はもはや元へ戻ることはできず、これが回転をく
り返す内に次第に成長し、巻締り、即ち、層間で
のすべりが生じないタイトなコイル4になるま
で、せり出し量が増大し続ける。
せり出し量は、巻数が多い程、即ち外径が同一
なら、板厚の薄い程ひどくなり、例えば、1700mm
φ外径、0.23mm板厚、1000mm板幅では400mm程に
達する。
またこのせり出しは片側のみのこともあれば両
側に不規則に生じることもある。これにより、巻
戻された鋼帯が巻戻し機1の後方のロールから外
れ、ライン操業不能になつてしまう。
一方、近年、方向性珪素鋼帯は、鉄損を低下さ
せるため、薄物化(0.35,0.30,0.27mmから0.23,
0.20,0.18mmへ)が図られており、しかもコイル
4の焼鈍での省エネルギや歩止り改善のため大径
コイル(例えば1300mmφから2000mmφ位)となつ
てきているため、巻数が増大する結果、さらに巻
ゆるみのひどいルーズなコイル4となつてきてい
る。
また、従来、MgO粉除去の工程は単独の処理
ラインで行なつていたが、最近、省力、省エネル
ギ、歩止り改善等の目的で前記MgO粉除去、コ
ーテイング、乾燥焼付等を連続プロセスラインで
行なうようになり、当ラインの巻戻し機1でのコ
イル巻4の戻し時のせり出しによるトラブルは、
連続ラインの停止となり、連続コーテイング焼付
け炉内等の鋼帯は総てスクラツプ化し、操業ロ
ス、歩止りロスとも甚大となつていた。
MgO粉除去工程を含むMgO粉除去部11、ル
ーパ12と14、連続処理部13、巻取機15と
から成る連続処理ラインを第5図に示す。ここ
で、MgO粉の塗布及びその後の高温コイル焼鈍
でのMgOの収縮によるルーズなコイルの発生は、
冷延方向性珪素鋼帯の製造上、どうしても避ける
ことができない。
従つて、このルーズなコイル4を次工程の処理
ラインで巻戻す際の側面よりのせり出しを防止す
る技術の確立が上記薄物化、大径化及び処理工程
の連続化に対応して強く求められていた。
従来、冷延鋼帯での巻のゆるいコイル4を巻戻
し機1としては第8図に示すようにコイル4その
軸心を垂直な状態で巻戻し、次第に鋼帯4aを垂
直状態から水平状態へ修正してゆき、処理部へ通
板してゆく方法(VERTFORTシステム、鉄鋼
便覧第653頁)が用いられている。
〔考案が解決しようとする問題点〕 しかし、上述の従来方法は (1) 通常の水平マンドレル形巻戻し機が使用でき
ず、汎用性がない。
(2) 鋼帯を垂直な状態から水平状態に直してゆく
ためのロール機器が必要で、多大のスペースを
要し、また、設備費が高くつく。
(3) コイルを垂直でハンドリングするための専用
吊具等の付帯設備を要する。
(4) 板厚が薄い珪素鋼帯では、コイル自重を支え
る底面の面板とコイル底面各層との相対すべり
があると鋼帯エツジ部と底面板の引掛りによつ
て板幅方向に面折れ発生の心配がある。
等の問題点があり、当珪素鋼帯の巻戻し機として
は、これまで採用されていない。
本考案は上述の問題点を解決するために提案さ
れたもので、汎用性の高い水平マンドレル方式
で、ルーズコイルをせり出しを防止して安定的に
巻戻すコイルの巻戻し機を提供すことを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上述の問題点を解決するもので、珪素
鋼帯等のルーズなコイルの巻戻し時において水平
マンドレルに挿入されたコイルの側面のせり出し
を押え板で当接し押えることにより防止するもの
である。
〔実施例〕
以下、本考案を図面を参照してその実施例に基
づいて説明する。
第1図、第2図に示すように水平マンドレル方
式のコイルの巻戻し機1のマンドレル2は第3
図、第4図に示すように円周を4等分割されたセ
グメント3(外径508mmφ、曲率半径508mmφ/2
=254mmR)を有し、これが434mmφ相当外径から
530mmφ相当外径まで拡縮でき、508mmφ外径で真
円状態となる。セグメント3の収縮時は歯の重な
り量が多くなる。
通常コイル4の内径は508mmφとなつており、
セグメント3が434mmφに収縮した状態でコイル
4を挿入し、その後508mmφまで拡径してコイル
4を支持する。ルーズコイルの垂れ4bはコイル
4の下部が緩んで垂れた部分である。
押え板5の構造はコイル4の側面のせり出しを
効果的に防止するために、せり出し圧力を円周方
向にできるだけ均一に受け、しかも、力を分散さ
せるため、コイル4の外径に見合つた円形板構造
が望ましい。
そこで円形状の押え板5をマンドレル2に挿入
し、コイル4の側面に当接させることによりせり
出しを防止する。
ここで508mmφでセツトされたルーズなコイル
4は巻戻し回転中に上述のように内径部から巻締
りを生じ、内径が次第に拡大してゆき、コイル巻
数によつて変化するが、515mmφ〜530mmφ程度に
内径が拡大する。
従つて、押え板5はコイル4挿入、セツト時の
セグメント3の434mmφから508mmφへの拡径のみ
でなく、巻戻し中の508mmφから最大530mmφへの
拡径にも連続的に対応できる構造が必要である。
以上のことを考慮して、真円時内径508mmφ、
外径1700mmφ(コイル外径に対応した任意の値)
の4等分割(90度/1枚)された複数の板状部で
ある扇形板6がバネ8を介在させた締結ボルト7
にて各々互いに締結され、1枚の円形状の押え板
5を形成する。
4枚の扇形板6の相隣る互いのすき間が20mmあ
るとき(この分は圧縮される)508mmφ内径の真
円となり、互いに隣りと密着するときが480mmφ
相当内径となるように構成される。この扇形板6
間の拡縮は上述のようにバネ8を介在させた締結
ボルト7の作用により行われる。
他方、最内巻コイル4のせり出しの防止と、セ
グメント3表面での押え板5の内径のすべりによ
る回転を防止する目的で各扇形板6の内径部に噛
合手段である板状突起部11が突出し、これが4
枚のセグメント3の図示しない凹部に噛合するよ
うに構成される。
マンドレルへの挿入時、この突起部11がセグ
メント3の歯と干渉しないように、先端部近傍に
おいて最大から最小板幅に対応する部分のセグメ
ント3の歯が切欠かれ図示しない凹部が形成され
る。
押え板5の内径480mmφに対し、470mmφ程度で
挿入することにして切欠量を少なくする工夫もし
ている。(434mmφまで縮めないで挿入する) 次にせり出し力に対してはこの力は現状のコイ
ルでは、実験によると約10〜20トンあり、これを
受ける機構がなければ、コイル4の側面に当接す
るように挿入した押え板5はマンドレル2から容
易に押出されてしまう。このため、このせり出し
力を効果的に受ける他の変形例としてマンドレル
2の4枚のセグメント3に各々凹部9を設け、こ
れに対応する各扇形板6に凹部9に噛合する図示
しないラチエツト機構を有する噛合手段である爪
部を設け、この円周4個所の凹部9と爪部の噛み
合いでせり出し力をマンドレル軸方向力として受
け止める。
この凹部9は鋼帯幅に応じて複数個設けられて
おり、その都度、最もコイル4の側面に押え板5
を当接する状態でセツトできる凹部9を用いる。
押え板5をコイル4の側面に当接セツトし、マン
ドレル2のセグメント3を拡径すれば容易にの凹
部9に爪部が噛合する。
また、押え板5はハンドリングの容易さ、ま
た、先端側では余分な荷重がマンドレル2に加わ
ることを防止するため、アルミニウム製として軽
量化(本実施例では約90Kg)をはかつているが、
強大なせり出し力を受ける押え板5を支持するリ
ブはボツクス構造とし、アルミニウムの強度不足
を補う。
また、4枚の扇形板6の締結ボルト7及びせり
出し力を受ける爪部と突起部11は変形を押え強
度を必要とするため鋼製としている。
4枚の扇形板6とをバネ8を介して締結ボルト
7で締結しているため、押え板5全体に弾性があ
り(柔構造)この結果、せり出し力によるコイル
4の側面の引掛りが少なくなり、軸方向の面折れ
の発生がない。
さらに、押え板5のコイル4の側面との接触側
には巻締りにより、すべりが発生するから、アル
ミニウムのみでは摩耗がひどくなるため薄いステ
ンレス鋼板(実施例では2mm)を皿ビスで頭部を
露出させずに張付けた(溶接々合は不可)2層構
造としている。
なお、本実施例はマンドレル2の先端側につい
て説明したが、せり出しはマンドレル2の根元側
のコイル4の側面にも起こるから、両側面に押え
板5を当接してもよい。
次に、第1図の吊位置部6aは、この部分に普
通鋼板を皿ビスでアルミニウムから成る押え板5
に固定し、ここへマグネツト付ハンドリング装置
を用いて脱着できるようにするものである。
また、本実施例は、冷延珪素鋼帯以外の例えば
冷延普通鋼板のルーズなコイルの巻戻しにも応用
可能である。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明したように、金属帯の最終工
程ラインでのルーズなコイルの巻戻し時の側面よ
りのせり出しによるライン停止等のトラブルを確
実に防止でき、安定した連続操業が可能となつ
た。
これにより、 (1) 歩止り改善、省エネルギ、省力、並びに生産
性の向上がはかれる。
(2) 通常の水平マンドレル方式の巻戻し機のた
め、汎用性が極めて高い。
(3) 装置が簡単で設備費が非常に安いという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面図、第2図は
第1図の実施例の側面図、第3図は第1図の実施
例のマンドレルのセグメントの部分断面図、第4
図はマンドレルのセグメントの正面図、第5図は
ルーズなコイルの巻戻し連続処理ライン概形図、
第6図,第7図はルーズなコイルのせり出し状況
図、第8図は従来のコイルの巻戻し機の使用状態
図である。 1……巻戻し機、2……マンドレル、3……セ
グメント、4……コイル、5……押え板、6……
扇形板、7……締結ボルト、8……バネ、9……
凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 先端部近傍に凹部を設けた水平マンドレルと、
    複数の板状部から成り、該板状部同士が放射方向
    に拡縮するように係合されることによつて該水平
    マンドレルが挿入される中空部を形成し、コイル
    の該水平マンドレル先端部側面あるいは両側面に
    当接する押え板と、該板状部に設けられ、該水平
    マンドレルに設けられた凹部に噛合する噛合手段
    とを備えたことを特徴とするコイルの巻戻し機。
JP14392884U 1984-09-22 1984-09-22 Expired JPS6334731Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14392884U JPS6334731Y2 (ja) 1984-09-22 1984-09-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14392884U JPS6334731Y2 (ja) 1984-09-22 1984-09-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6158916U JPS6158916U (ja) 1986-04-21
JPS6334731Y2 true JPS6334731Y2 (ja) 1988-09-14

Family

ID=30702218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14392884U Expired JPS6334731Y2 (ja) 1984-09-22 1984-09-22

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6334731Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008137027A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Jfe Steel Kk 帯状体の巻不揃修正装置及び修正方法
JP2008302371A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Nippon Steel Engineering Co Ltd 巻戻し用ペイオフリール

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5420299B2 (ja) * 2009-04-10 2014-02-19 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 巻戻し用ペイオフリール
KR101463351B1 (ko) * 2013-09-02 2014-11-19 주식회사 포스코 권취 드럼용 충격흡수 유닛 및 이를 이용한 맨드릴 코일박스

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008137027A (ja) * 2006-11-30 2008-06-19 Jfe Steel Kk 帯状体の巻不揃修正装置及び修正方法
JP2008302371A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Nippon Steel Engineering Co Ltd 巻戻し用ペイオフリール

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6158916U (ja) 1986-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6334731Y2 (ja)
US4202196A (en) Method of manufacturing stator core
WO1998045062A1 (fr) Procede de laminage a chaud de profiles lourds pour largets, et equipement d'acierie utile a cet effet
JPH11244939A (ja) 熱延コイルの耳折れ防止方法
JP6841635B2 (ja) 磁心の製造方法
US3186066A (en) Method of making magnetic cores
JPS5935635A (ja) 薄板コイルのボツクス焼鈍方法
CN213559226U (zh) 一种菱形金属网板预轧平结构
JPH01162516A (ja) コイルの巻戻し方法および装置
JP2550177B2 (ja) コイル巻取方法
JP2611028B2 (ja) ストリップの巻取方法
JPS6130251Y2 (ja)
JP2006274343A (ja) 方向性電磁鋼板の最終仕上焼鈍用冶具
JPS6324053B2 (ja)
JPH11342420A (ja) ファ―ネスコイラ―用マンドレル及び圧延設備
JPH0681042A (ja) 一方向性電磁鋼板コイルの搬送方法およびその装置
JPH1034235A (ja) 熱延材巻取装置
JPH0123207B2 (ja)
JP2831840B2 (ja) 金属帯の巻取方法
JPS6032694B2 (ja) ホツトストリツプの巻取方法
JPH0688137A (ja) 金属コイルのボックス焼鈍方法
JPS6032695B2 (ja) ホツトストリツプの巻取方法
JP2003062613A (ja) 極薄金属板の巻取り方法
JPS59110403A (ja) 熱間薄板製造設備
JPH0737410U (ja) コイル巻取用スリーブ