JPS6334626Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は電気かみそりに係り、特に充電式の
電気かみそりにおいて充電作業を確実に行なえる
ものを提供することにある。

〔考案の背景〕

従来から充電式電気かみそりにあつては、携帯
性を高めるために本体ケース内に外方へ突出自在
な充電プラグ刃を備え、充電作業時のみ、本体ケ
ース内から充電プラグ刃を外方へ突出せしめ、通
常は充電プラグ刃を本体ケース内へ収納してなる
ものが知られている。

しかしながら従来このような充電式電気かみそ
りにあつては、刃部の保護手段と充電プラグ刃の
突出操作には何ら関連性を有していないため、充
電作業をするべきでない時（たとえば、刃部が外
部に露呈している時など）にも、充電刃の突出操
作に何ら支障がないため、電気かみそりの刃部を
外方へ露呈させたまま充電を行つて、外力により
刃部を損傷する事態も招きかねない。

〔考案の概要〕

この考案は、上記事情に鑑みてなされたもので
あつて、充電式電気かみそりにおいて刃部の保護
手段と充電操作手段に、関連性を持たせ、充電操
作を確実にしかも簡単な手段により行なえるよう
にしたものである。

このために本考案は、本体ケース前面に刃部を
配設するとともに、本体ケース内へ電力を供給す
るために、外方へ突出操作自在な充電プラグと、
該本体ケースの一縁部に回動枢着部を有し、かつ
本体ケースの上記刃部を含む前面を回動自在に開
閉する前ケースを備えた電気かみそりであつて、
上記本体ケースの回動枢着部を挾んで本体ケース
の前面と対応する面に、回動枢着部と近接し、か
つ該回動枢着部に沿つて上記充電プラグの操作つ
まみを配置することで、前ケースを開いた状態で
は充電プラグ刃の操作つまみは該前ケースによ
り、邪魔し操作し辛く、前ケースにより刃部を保
護した時にすなわち前ケースを本体ケースに閉じ
た時にはじめて上記操作つまみを外部に露呈せし
め、充電操作を良好に行えるようにしたものであ
る。

〔実施例〕

以下この考案を図面に基づいて説明する。

第１図において、本体ケース１の前面に回転式
刃部２を配し、この本体ケース１の一縁部たとえ
ば下側辺３に回動枢着部４を設け、この枢着部４
に軸を同じくする前ケース５の枢着アーム１１が
装着されている。これにより前ケース５は枢着部
４を中心に上記本体ケース１の刃部２を含む前面
を開閉自在に、円弧状に回動することができ、第
２図に示す閉じた状態では、前ケース５の内壁に
形成された突起部６が本体ケース１の刃部２、周
壁凹溝７に係合し、不用意に前ケース５が開くの
を防止している。この突起部６と凹部７とは、本
体ケース１、前ケース５に対して逆に配設しても
良い。また第５図に示すように、充電プラグ２４
は本体ケース１の下面に上記枢着部４と近接し、
かつ枢着部４の長さ方向に沿つて、外方に突出自
在に配設されている。６７は充電プラグ２４の操
作つまみである。

また、本体ケース１の右側辺に配された上下方
向スライドスイツチ８の前方側に切欠き部９を設
けるとともに、前ケース５側には突片１０を設
け、前ケース５の閉鎖時にこれら切欠き部９と突
片１０とは噛合し、スライドスイツチ８のロツク
機構を構成している。前ケース５にはガラスまた
はステンレス磨き製ミラー１２を貼着したミラー
板１３が装着されている。

ミラー板１３の裏面には、第３図に示すように
弾性突起１４が形成され、掃除用ブラシ１５が着
脱自在に収納されている。このミラー板１３の両
側壁下端に弾性片１６を延設し、この外面に凸部
１７を形成するとともに、前ケース５の内面に凹
所１８を形成し、この凹所１８に前記弾性片１６
を変形させながら凸部１７を係合させることによ
つて、ミラー板１３は凸部１７、凹所１８を枢着
点とし回動可能となし、またミラー板１３の両側
壁上端に係止突起１９を設けるとともに前ケース
５に係止凹部２０を形成し、ミラー板１３を前ケ
ース５に対して閉じた状態で互いに係止し、不用
意な開放を防止するようにしたものである。

このように構成することによつて、携帯時およ
び充電時は第２図に示すように、刃部２および本
体ケース１の前面が前ケース５によつて、全面的
に覆われ、外力から保護するとともに、ミラー板
１３は、前ケース５を閉じる操作だけによつて簡
単に本体ケース１との間に収納保護される。この
時は、充電プラグ２４の操作つまみ６４は、外部
にあり、充電操作を行うことができる。

また第１図のように前ケース５を開いた状態で
は、直ちに刃部２が露出して使用可能であるとと
もに本体ケース１の下側辺の更に下方に前ケース
５が位置することによつて、ケース全長を長くす
ることができ、握り部分が長くなつて握り易く使
い易いものとなる。勿論閉じた状態ではコンパク
トな形状に成る。

特に本考案の上記実施例のように前ケース５と
本体ケース１との枢着部４に沿つて充電プラグ２
４の操作つまみ６７を配置すれば前ケース５が開
放された状態で、第４図に示すごとく操作つまみ
６７が前ケース５で邪魔され指で操作し辛くな
り、このために第５図に示すように充電プラグ２
４の操作つまみ６７を突出操作するためには、前
ケース５を閉じなければならず、したがつて充電
操作時には使用者に必然的に前ケース５を閉じる
ことを促進し、充電時には必ず刃部を覆い保護し
た状態となり、長時間の充電であつても刃部２は
外力による破損やほこりの侵入等から確実に保護
できることとなる。特に本実施例においては、前
ケース５を閉じるためにはスライドスイツチ８の
切欠き部９に前ケース５の突片１０が噛合しなけ
ればならず、このことはスライドスイツチ８を
OFF状態にすることを意味し、こうして充電時
は、スライドスイツチ８が適切なOFF状態に必
然的に修正され、充電操作ミスを警告防止するよ
うに構成している。

上記実施例では刃部が回転式の場合を説明した
が、往復動式のものでも同様に構成することがで
きることは言うまでもない。

以上のごとく本考案によれば、本体ケース１前
面に刃部２を配設するとともに、本体ケース１内
へ電力を供給するために、外方へ突出操作自在な
充電プラグ２４と、該本体ケース１の一縁部に回
動枢着部４を有し、かつ本体ケース１の上記刃部
２を含む前面を回動自在に開閉する前ケース５を
備えた電気かみそりであつて、上記本体ケース１
の回動枢着部４を挾んで本体ケース１の前面と対
応する面に、回動枢着部４と近接し、かつ該回動
枢着部４に沿つて上記充電プラグ２４の操作つま
みを配置したので、電気かみそりが非使用時ある
いは充電時にはコンパクトな形状となり、携帯に
便利であり、特に充電時には使用者に対し刃部を
保護した状態での充電を促進することができ充電
中の刃部の損傷を効果的に防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、本考案に係る電気かみ
そりを示す全体斜視図、第３図は前ケースとミラ
ー板を示す分解斜視図、第４図は本考案の説明の
ための側面図、第５図は回動枢着部側から示した
全体斜視図である。 １……本体ケース、４……回動枢着部、５……
前ケース、２４……充電プラグ、６７……操作つ
まみ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケース１前面に刃部２を配設するととも
   に、本体ケース１内へ電力を供給するために、外
   方へ突出操作自在な充電プラグ２４と、該本体ケ
   ース１の一縁部に回動枢着部４を有し、かつ本体
   ケース１の上記刃部２を含む前面を回動自在に開
   閉する前ケース５を備えた電気かみそりであつ
   て、上記本体ケース１の回動枢着部４を挾んで本
   体ケース１の前面と対応する面に、回動枢着部４
   と近接し、かつ該回動枢着部４に沿つて上記充電
   プラグ２４の操作つまみを配置してなることを特
   徴とする充電式電気かみそり。