JPS6333009Y2 - - Google Patents
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- JPS6333009Y2 JPS6333009Y2 JP1985153490U JP15349085U JPS6333009Y2 JP S6333009 Y2 JPS6333009 Y2 JP S6333009Y2 JP 1985153490 U JP1985153490 U JP 1985153490U JP 15349085 U JP15349085 U JP 15349085U JP S6333009 Y2 JPS6333009 Y2 JP S6333009Y2
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- JP
- Japan
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- lubricating oil
- transmission
- chamber
- clutch
- clutch chamber
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- Expired
Links
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Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、トランスミツシヨン室とクラツチ室
とで潤滑油のレベルが異なるエンジンのトランス
ミツシヨン潤滑装置に関する。
とで潤滑油のレベルが異なるエンジンのトランス
ミツシヨン潤滑装置に関する。
(従来の技術)
第5図に示すように、従来のエンジンのトラン
スミツシヨン潤滑装置では、クラツチ室11とト
ランスミツシヨン室12との間の隔壁13の下部
に小径の潤滑油通路14を設ける構成が採用され
ている。又、隔壁13の上部には図示しない潤滑
油導入通路が設けられており、クラツチ室11内
で跳ね上げられた潤滑油がトランスミツシヨン室
12に当該潤滑油導入通路を通じて導入されるよ
うになつている。
スミツシヨン潤滑装置では、クラツチ室11とト
ランスミツシヨン室12との間の隔壁13の下部
に小径の潤滑油通路14を設ける構成が採用され
ている。又、隔壁13の上部には図示しない潤滑
油導入通路が設けられており、クラツチ室11内
で跳ね上げられた潤滑油がトランスミツシヨン室
12に当該潤滑油導入通路を通じて導入されるよ
うになつている。
この構成では、エンジン作動時にはクラツチ室
11内の潤滑油がトランスミツシヨン室12へ上
記潤滑油導入通路を通じて導入され、又潤滑油通
路14を通じてトランスミツシヨン室12からク
ラツチ室11へ潤滑油が徐々に戻されることによ
り、クラツチ室11内よりもトランスミツシヨン
室12内の潤滑油のレベルが高く維持される。
11内の潤滑油がトランスミツシヨン室12へ上
記潤滑油導入通路を通じて導入され、又潤滑油通
路14を通じてトランスミツシヨン室12からク
ラツチ室11へ潤滑油が徐々に戻されることによ
り、クラツチ室11内よりもトランスミツシヨン
室12内の潤滑油のレベルが高く維持される。
なお、先行技術文献としては、実公昭52−
18357号や実開昭52−159545号がある。
18357号や実開昭52−159545号がある。
(考案が解決しようとする問題点)
上記従来の構成では、トランスミツシヨン室1
2からクラツチ室11への潤滑油の流入を制限す
るため、隔壁13の下部に形成された潤滑油通路
14を小径とせざるをえない。ところが、潤滑油
通路14が小径であることから、クラツチ室11
側から新たに潤滑油を注入する場合に、トランス
ミツシヨン室12側へ迅速に潤滑油が流入せず、
適正な潤滑油量の注入に時間がかかるという問題
点を有している。
2からクラツチ室11への潤滑油の流入を制限す
るため、隔壁13の下部に形成された潤滑油通路
14を小径とせざるをえない。ところが、潤滑油
通路14が小径であることから、クラツチ室11
側から新たに潤滑油を注入する場合に、トランス
ミツシヨン室12側へ迅速に潤滑油が流入せず、
適正な潤滑油量の注入に時間がかかるという問題
点を有している。
(問題点を解決するための手段)
底部に潤滑油が溜められるクラツチ室と、溜め
られる潤滑油のレベルがクラツチ室内よりも高い
トランスミツシヨン室とを隔壁を挟んで隣接さ
せ、隔壁の上部にクラツチ室内で跳ね上げられた
潤滑油がトランスミツシヨン室に導入される潤滑
油導入通路を設け、隔壁下部にクラツチ室とトラ
ンスミツシヨン室とを連通する潤滑油通路を設
け、クラツチ室に潤滑油注入口を設けたエンジン
のトランスミツシヨン潤滑装置において、概ね円
錐状で円錐の頂点から放射状に複数の切り溝が設
けられた弾性部材舌部と、舌部の基端外周縁が固
着される保持輪とからなる逆止弁を、クラツチ室
側からトランスミツシヨン室側に開くよう、潤滑
油通路のクラツチ室側入口に設けた環状溝に保持
輪を圧入固定して、潤滑油通路内に収容して設
け、上記切り溝を、逆止弁が閉じている場合でも
切り溝による隙間を通して潤滑油がトランスミツ
シヨン室側からクラツチ室側に僅かに逆流するよ
うな寸法に設定し、エンジン作動時にクラツチ室
内とトランスミツシヨン室内との潤滑油に所定の
レベル差が生じるようにしたことを特徴とするエ
ンジンのトランスミツシヨン潤滑装置である。
られる潤滑油のレベルがクラツチ室内よりも高い
トランスミツシヨン室とを隔壁を挟んで隣接さ
せ、隔壁の上部にクラツチ室内で跳ね上げられた
潤滑油がトランスミツシヨン室に導入される潤滑
油導入通路を設け、隔壁下部にクラツチ室とトラ
ンスミツシヨン室とを連通する潤滑油通路を設
け、クラツチ室に潤滑油注入口を設けたエンジン
のトランスミツシヨン潤滑装置において、概ね円
錐状で円錐の頂点から放射状に複数の切り溝が設
けられた弾性部材舌部と、舌部の基端外周縁が固
着される保持輪とからなる逆止弁を、クラツチ室
側からトランスミツシヨン室側に開くよう、潤滑
油通路のクラツチ室側入口に設けた環状溝に保持
輪を圧入固定して、潤滑油通路内に収容して設
け、上記切り溝を、逆止弁が閉じている場合でも
切り溝による隙間を通して潤滑油がトランスミツ
シヨン室側からクラツチ室側に僅かに逆流するよ
うな寸法に設定し、エンジン作動時にクラツチ室
内とトランスミツシヨン室内との潤滑油に所定の
レベル差が生じるようにしたことを特徴とするエ
ンジンのトランスミツシヨン潤滑装置である。
(実施例)
例えば自動2輪車用エンジンを示す第2図(矢
印Fが前方)において、ピストンロツド20の連
結されるクランクシヤフト21はクランクケース
22に回転自在に支持されている。クランクケー
ス22の後方にはトランスミツシヨンケース28
が一体的に設けられており、トランスミツシヨン
ケース28内にはトランスミツシヨンケース28
に回転自在に支持されるドライブシヤフト27及
び出力軸32が同一水平面上かつクランクシヤフ
ト21と平行に並置されている。なお、トランス
ミツシヨンケース28の第2図の奥側に配置され
るトランスミツシヨン室35の底壁45は、第2
図の手前側に配置されるクラツチ室36の底壁4
6よりもレベルが高くなつている。
印Fが前方)において、ピストンロツド20の連
結されるクランクシヤフト21はクランクケース
22に回転自在に支持されている。クランクケー
ス22の後方にはトランスミツシヨンケース28
が一体的に設けられており、トランスミツシヨン
ケース28内にはトランスミツシヨンケース28
に回転自在に支持されるドライブシヤフト27及
び出力軸32が同一水平面上かつクランクシヤフ
ト21と平行に並置されている。なお、トランス
ミツシヨンケース28の第2図の奥側に配置され
るトランスミツシヨン室35の底壁45は、第2
図の手前側に配置されるクラツチ室36の底壁4
6よりもレベルが高くなつている。
第3図は、その左半部が第2図の−断面、
右半部が第2図の−a断面を示している。第
3図に示すように、クランクケース22から図の
右方に突出したクランクシヤフト21の部分には
ロータリーバルブ23及びギヤ24が設けられて
おり、ギヤ24はクラツチ25のドライブ部材2
6に設けられたギヤに噛合している。ドライブ部
材26は、トランスミツシヨンケース28から突
出したドライブシヤフト27の部分に回転自在か
つ同心に嵌合している。ドライブシヤフト27の
当該突出部分の先端部にはクラツチ25のドリブ
ン部材29が固定されるとともに、クラツチ操作
レバー30が設けられている。クラツチ25はク
ラツチカバー31で覆われており、クラツチカバ
ー31の図左方側端部がクランクケース22及び
トランスミツシヨンケース28に液密性を保持し
て固定されている。クラツチ操作レバー30はク
ラツチカバー31から外部に突出しており、当該
突出部分にはドライバーが操作する図示しないク
ラツチレバーがワイヤーを介して連結されてい
る。又、クラツチカバー31の上部には潤滑油注
入口47(第2図)が設けられるとともに、クラ
ツチカバー31の側面には作業者が潤滑油の量を
確認するため透明な樹脂からなる確認窓48が設
けられている。
右半部が第2図の−a断面を示している。第
3図に示すように、クランクケース22から図の
右方に突出したクランクシヤフト21の部分には
ロータリーバルブ23及びギヤ24が設けられて
おり、ギヤ24はクラツチ25のドライブ部材2
6に設けられたギヤに噛合している。ドライブ部
材26は、トランスミツシヨンケース28から突
出したドライブシヤフト27の部分に回転自在か
つ同心に嵌合している。ドライブシヤフト27の
当該突出部分の先端部にはクラツチ25のドリブ
ン部材29が固定されるとともに、クラツチ操作
レバー30が設けられている。クラツチ25はク
ラツチカバー31で覆われており、クラツチカバ
ー31の図左方側端部がクランクケース22及び
トランスミツシヨンケース28に液密性を保持し
て固定されている。クラツチ操作レバー30はク
ラツチカバー31から外部に突出しており、当該
突出部分にはドライバーが操作する図示しないク
ラツチレバーがワイヤーを介して連結されてい
る。又、クラツチカバー31の上部には潤滑油注
入口47(第2図)が設けられるとともに、クラ
ツチカバー31の側面には作業者が潤滑油の量を
確認するため透明な樹脂からなる確認窓48が設
けられている。
トランスミツシヨンケース28内において、ド
ライブシヤフト27及び出力軸32にはそれぞれ
複数のトランスミツシヨンギヤ33が嵌合してお
り、トランスミツシヨンギヤ33の組合せを図示
しないシフトフオークで操作することにより、変
速が行えるようになつている。トランスミツシヨ
ンケース28からクラツチカバー31内に突出し
た出力軸32の部分にはキツクアイドルギヤ34
が回転自在に嵌合しており、キツクアイドルギヤ
34は一方でドライブ部材26に噛合するととも
に、他方で図示しないキツクレバーに連結されて
いる。
ライブシヤフト27及び出力軸32にはそれぞれ
複数のトランスミツシヨンギヤ33が嵌合してお
り、トランスミツシヨンギヤ33の組合せを図示
しないシフトフオークで操作することにより、変
速が行えるようになつている。トランスミツシヨ
ンケース28からクラツチカバー31内に突出し
た出力軸32の部分にはキツクアイドルギヤ34
が回転自在に嵌合しており、キツクアイドルギヤ
34は一方でドライブ部材26に噛合するととも
に、他方で図示しないキツクレバーに連結されて
いる。
トランスミツシヨンケース28のクラツチカバ
ー31側部分はトランスミツシヨンケース28内
に形成されるトランスミツシヨン室35とクラツ
チカバー31内に形成されるクラツチ室36とを
分離する隔壁37を構成している。隔壁37の下
部には第1図に示すような潤滑油通路38が設け
られている。潤滑油通路38は、従来の潤滑油通
路14(第5図)に比べて格段に大径であり、ク
ラツチ室36側からトランスミツシヨン室35側
に向けて開く逆止弁39が設けられている。逆止
弁39は外周部に円環状の鉄輪40(保持輪)を
有しており、鉄輪40が隔壁37の潤滑油通路3
8部分に形成された環状の溝に圧入固定されてい
る。鉄輪40には、弾性部材、即ち樹脂製又はゴ
ム製の舌部41の外周部が焼付けによつて固着さ
れている。舌部41は内周部に行くに従つてトラ
ンスミツシヨン室35側に突出する概ね円錐状の
部材であり、第4図に示すように舌部41にはそ
の円錐の頂点から鉄輪40に達する切り溝42が
放射状に、ここでは縦横に4個所形成されてい
る。逆止弁39は、この切り溝42が設けられた
舌部41自身の弾性によつて、第1図のクラツチ
室36からトランスミツシヨン室35側へは容易
に潤滑油を通すが、逆方向への潤滑油の通過は制
限する。ただし、逆止弁39が閉じている場合で
も切り溝42による僅かな隙間があるため、トラ
ンスミツシヨン室35からクラツチ室36側へは
僅かに潤滑油が流通できるようになつている。一
方、隔壁37の上部には第2図に示すように、潤
滑油導入通路43が形成されており、ドライブ部
材26(第3図)の回転によつて跳ね上げられる
クラツチ室36内の潤滑油が潤滑油導入通路43
を通つてトランスミツシヨン室35内に導入され
るようになつている。
ー31側部分はトランスミツシヨンケース28内
に形成されるトランスミツシヨン室35とクラツ
チカバー31内に形成されるクラツチ室36とを
分離する隔壁37を構成している。隔壁37の下
部には第1図に示すような潤滑油通路38が設け
られている。潤滑油通路38は、従来の潤滑油通
路14(第5図)に比べて格段に大径であり、ク
ラツチ室36側からトランスミツシヨン室35側
に向けて開く逆止弁39が設けられている。逆止
弁39は外周部に円環状の鉄輪40(保持輪)を
有しており、鉄輪40が隔壁37の潤滑油通路3
8部分に形成された環状の溝に圧入固定されてい
る。鉄輪40には、弾性部材、即ち樹脂製又はゴ
ム製の舌部41の外周部が焼付けによつて固着さ
れている。舌部41は内周部に行くに従つてトラ
ンスミツシヨン室35側に突出する概ね円錐状の
部材であり、第4図に示すように舌部41にはそ
の円錐の頂点から鉄輪40に達する切り溝42が
放射状に、ここでは縦横に4個所形成されてい
る。逆止弁39は、この切り溝42が設けられた
舌部41自身の弾性によつて、第1図のクラツチ
室36からトランスミツシヨン室35側へは容易
に潤滑油を通すが、逆方向への潤滑油の通過は制
限する。ただし、逆止弁39が閉じている場合で
も切り溝42による僅かな隙間があるため、トラ
ンスミツシヨン室35からクラツチ室36側へは
僅かに潤滑油が流通できるようになつている。一
方、隔壁37の上部には第2図に示すように、潤
滑油導入通路43が形成されており、ドライブ部
材26(第3図)の回転によつて跳ね上げられる
クラツチ室36内の潤滑油が潤滑油導入通路43
を通つてトランスミツシヨン室35内に導入され
るようになつている。
次に作動を説明する。第3図において、エンジ
ンを始動すると、ピストンロツド20の往復運動
によつてクランクシヤフト21が回転し、ギヤ2
4を介してドライブ部材26が回転する。クラツ
チ25が切断状態の間は、ドリブン部材29に回
転が伝達されないので、ドライブシヤフト27、
トランスミツシヨンギヤ33にはトルクが伝達さ
れない。クラツチ操作レバー30を操作してドラ
イブ部材26とドリブン部材29を接続状態とす
れば、ドライブシヤフト27は駆動され、トラン
スミツシヨンギヤ33の噛合状態に応じて、所定
の減速比で出力軸32に動力が伝達される。
ンを始動すると、ピストンロツド20の往復運動
によつてクランクシヤフト21が回転し、ギヤ2
4を介してドライブ部材26が回転する。クラツ
チ25が切断状態の間は、ドリブン部材29に回
転が伝達されないので、ドライブシヤフト27、
トランスミツシヨンギヤ33にはトルクが伝達さ
れない。クラツチ操作レバー30を操作してドラ
イブ部材26とドリブン部材29を接続状態とす
れば、ドライブシヤフト27は駆動され、トラン
スミツシヨンギヤ33の噛合状態に応じて、所定
の減速比で出力軸32に動力が伝達される。
一方、ドライブ部材26はギヤ24を介してク
ランクシヤフト21によつて常時駆動される。ド
ライブ部材26が回転することによりクラツチ室
36内に溜められた潤滑油は上方に跳ね上げら
れ、潤滑油導入通路43(第2図)を通じてトラ
ンスミツシヨン室35内に導入される。第1図に
おいて、トランスミツシヨン室35内に導入され
た潤滑油は逆止弁39によつてクラツチ室36側
への移動が制限されるため、トランスミツシヨン
室35内での潤滑油のレベルはクラツチ室36内
よりも高くなる。潤滑油のレベルは例えば、トラ
ンスミツシヨン室35内ではレベルA(第2図)
のようにトランスミツシヨンギヤ33の下部が潤
滑油に浸漬される程度となり、又クラツチ室36
内ではレベルB(第2図)のようにドライブ部材
26の下部が浸漬される程度となる。トランスミ
ツシヨン室35内の潤滑油は逆止弁39の切り溝
42の隙間を通じて徐々にクラツチ室36内に戻
される。エンジンが停止すれば、同時にドライブ
部材26による潤滑油の跳ね上げも停止するた
め、トランスミツシヨン室35内でのレベルが高
く維持されていた潤滑油は潤滑油通路38を通じ
てクラツチ室36側へ流入するだけとなり、やが
てトランスミツシヨン室35及びクラツチ室36
内の潤滑油のレベルは同一となる。
ランクシヤフト21によつて常時駆動される。ド
ライブ部材26が回転することによりクラツチ室
36内に溜められた潤滑油は上方に跳ね上げら
れ、潤滑油導入通路43(第2図)を通じてトラ
ンスミツシヨン室35内に導入される。第1図に
おいて、トランスミツシヨン室35内に導入され
た潤滑油は逆止弁39によつてクラツチ室36側
への移動が制限されるため、トランスミツシヨン
室35内での潤滑油のレベルはクラツチ室36内
よりも高くなる。潤滑油のレベルは例えば、トラ
ンスミツシヨン室35内ではレベルA(第2図)
のようにトランスミツシヨンギヤ33の下部が潤
滑油に浸漬される程度となり、又クラツチ室36
内ではレベルB(第2図)のようにドライブ部材
26の下部が浸漬される程度となる。トランスミ
ツシヨン室35内の潤滑油は逆止弁39の切り溝
42の隙間を通じて徐々にクラツチ室36内に戻
される。エンジンが停止すれば、同時にドライブ
部材26による潤滑油の跳ね上げも停止するた
め、トランスミツシヨン室35内でのレベルが高
く維持されていた潤滑油は潤滑油通路38を通じ
てクラツチ室36側へ流入するだけとなり、やが
てトランスミツシヨン室35及びクラツチ室36
内の潤滑油のレベルは同一となる。
一方、潤滑油をクラツチ室36内に新たに注入
する場合には潤滑油注入口47(第2図)から行
なう。クラツチ室36に注入された潤滑油は第1
図の逆止弁39を押し広げてスムーズにトランス
ミツシヨン室35内にも入り、速やかクラツチ室
36内とトランスミツシヨン室35内の潤滑油の
レベルを同一にする。従つて、潤滑油の注入作業
は迅速に行える。
する場合には潤滑油注入口47(第2図)から行
なう。クラツチ室36に注入された潤滑油は第1
図の逆止弁39を押し広げてスムーズにトランス
ミツシヨン室35内にも入り、速やかクラツチ室
36内とトランスミツシヨン室35内の潤滑油の
レベルを同一にする。従つて、潤滑油の注入作業
は迅速に行える。
(考案の効果)
底部に潤滑油が溜められるクラツチ室36と、
溜められる潤滑油のレベルがクラツチ室36内よ
りも高いトランスミツシヨン室35とを隔壁37
を挟んで隣接させ、隔壁37の上部にクラツチ室
36内で跳ね上げられた潤滑油がトランスミツシ
ヨン室35に導入される潤滑油導入通路43を設
け、隔壁37下部にクラツチ室36とトランスミ
ツシヨン室35とを連通する潤滑油通路38を設
け、クラツチ室36側に潤滑油注入口47を設け
たエンジンのトランスミツシヨン潤滑装置におい
て、概ね円錐状で円錐の頂点から放射状に複数の
切り溝42が設けられた弾性部材舌部41と、舌
部41の基端外周縁が固着される鉄輪40とから
なる逆止弁39を、クラツチ室36側からトラン
スミツシヨン室35側に開くよう、潤滑油通路3
8のクラツチ室36側入口に設けた環状溝に鉄輪
40を圧入固定して、潤滑油通路38内に収容し
て設け、切り溝42を、逆止弁39が閉じている
場合でも切り溝42による隙間を通して潤滑油が
トランスミツシヨン室35側からクラツチ室36
側に僅かに逆流するような寸法に設定して、エン
ジン作動時にクラツチ室36内とトランスミツシ
ヨン室35内との間で潤滑油に所定のレベル差が
生じるようにしたので、次のような効果を奏す
る。即ち; (1) エンジン作動時には潤滑油の所定レベル差が
トランスミツシヨン室35とクラツチ室36と
の間で生じ、しかもクラツチ室36側から潤滑
油を新たに注入する場合には、トランスミツシ
ヨン室35側へ迅速に潤滑油が流入するように
なり、適正な潤滑油量の注入時間を大幅に短縮
することができるようになる。
溜められる潤滑油のレベルがクラツチ室36内よ
りも高いトランスミツシヨン室35とを隔壁37
を挟んで隣接させ、隔壁37の上部にクラツチ室
36内で跳ね上げられた潤滑油がトランスミツシ
ヨン室35に導入される潤滑油導入通路43を設
け、隔壁37下部にクラツチ室36とトランスミ
ツシヨン室35とを連通する潤滑油通路38を設
け、クラツチ室36側に潤滑油注入口47を設け
たエンジンのトランスミツシヨン潤滑装置におい
て、概ね円錐状で円錐の頂点から放射状に複数の
切り溝42が設けられた弾性部材舌部41と、舌
部41の基端外周縁が固着される鉄輪40とから
なる逆止弁39を、クラツチ室36側からトラン
スミツシヨン室35側に開くよう、潤滑油通路3
8のクラツチ室36側入口に設けた環状溝に鉄輪
40を圧入固定して、潤滑油通路38内に収容し
て設け、切り溝42を、逆止弁39が閉じている
場合でも切り溝42による隙間を通して潤滑油が
トランスミツシヨン室35側からクラツチ室36
側に僅かに逆流するような寸法に設定して、エン
ジン作動時にクラツチ室36内とトランスミツシ
ヨン室35内との間で潤滑油に所定のレベル差が
生じるようにしたので、次のような効果を奏す
る。即ち; (1) エンジン作動時には潤滑油の所定レベル差が
トランスミツシヨン室35とクラツチ室36と
の間で生じ、しかもクラツチ室36側から潤滑
油を新たに注入する場合には、トランスミツシ
ヨン室35側へ迅速に潤滑油が流入するように
なり、適正な潤滑油量の注入時間を大幅に短縮
することができるようになる。
(2) 逆止弁39が、複数の切り溝42が設けられ
た弾性部材舌部41の弾性力により閉じてトラ
ンスミツシヨン室35からクラツチ室36への
潤滑油の流入を制御するので、加減速時にも、
又エンジンが傾斜しても弾性力により閉じる舌
部41はほとんど影響を受けることはなく、ト
ランスミツシヨン室35からクラツチ室36へ
の潤滑油の流出を正常に制御できる。
た弾性部材舌部41の弾性力により閉じてトラ
ンスミツシヨン室35からクラツチ室36への
潤滑油の流入を制御するので、加減速時にも、
又エンジンが傾斜しても弾性力により閉じる舌
部41はほとんど影響を受けることはなく、ト
ランスミツシヨン室35からクラツチ室36へ
の潤滑油の流出を正常に制御できる。
(3) 逆止弁39が、潤滑油通路38内に収容して
設けられており、トランスミツシヨン室35や
クラツチ室36には突出してはいないので、例
えば通常のエンジン作動時はもちろん制動時や
加速時等にトランスミツシヨン室35やクラツ
チ室36内の潤滑油が衝撃的に流動してもその
開閉が影響を受けることはほとんどなく、潤滑
油の流れを常時正常に制御できる。
設けられており、トランスミツシヨン室35や
クラツチ室36には突出してはいないので、例
えば通常のエンジン作動時はもちろん制動時や
加速時等にトランスミツシヨン室35やクラツ
チ室36内の潤滑油が衝撃的に流動してもその
開閉が影響を受けることはほとんどなく、潤滑
油の流れを常時正常に制御できる。
(4) 逆止弁39が、潤滑油通路38のクラツチ室
36側入口に設けた環状溝に鉄輪40(保持
輪)を圧入固定して設けられているので、固着
構造が簡単になる。又潤滑油通路38のクラツ
チ室36側の入口は平坦となり、クラツチ室3
6内の潤滑油の流動の障害となることはなく、
潤滑油が高温となつたりミストとして発散した
りする原因となつてクラツチ室36内のドライ
ブ部材26の回転効率が悪化するのを防止でき
る。
36側入口に設けた環状溝に鉄輪40(保持
輪)を圧入固定して設けられているので、固着
構造が簡単になる。又潤滑油通路38のクラツ
チ室36側の入口は平坦となり、クラツチ室3
6内の潤滑油の流動の障害となることはなく、
潤滑油が高温となつたりミストとして発散した
りする原因となつてクラツチ室36内のドライ
ブ部材26の回転効率が悪化するのを防止でき
る。
(5) 逆止弁39自身に切り溝42が設けられてい
るので、トランスミツシヨン室35からクラツ
チ室36へ潤滑油を逆流させるための通路を他
に設ける必要がなく、潤滑油の局部的な滞留に
よる劣化を防止できるとともにトランスミツシ
ヨン潤滑装置の構成を簡単にできる。
るので、トランスミツシヨン室35からクラツ
チ室36へ潤滑油を逆流させるための通路を他
に設ける必要がなく、潤滑油の局部的な滞留に
よる劣化を防止できるとともにトランスミツシ
ヨン潤滑装置の構成を簡単にできる。
(別の実施例)
舌部41に代えて、金属製リード弁を使用する
タイプの逆止弁を逆止弁39として採用すること
もできる。又、切り溝42の隙間を潤滑油の戻し
に利用せず、別に小径の流通孔を積極的に設けて
もよい。
タイプの逆止弁を逆止弁39として採用すること
もできる。又、切り溝42の隙間を潤滑油の戻し
に利用せず、別に小径の流通孔を積極的に設けて
もよい。
第1図は本考案によるエンジンのトランスミツ
シヨン潤滑装置の縦断面部分図であつて第3図の
拡大部分図に相当する図、第2図は当該エンジン
の縦断側面略図、第3図は第2図の−及び
−a断面部分図、第4図は第1図の−断面
部分図、第5図は従来技術の第1図に相当する図
である。 35……トランスミツシヨン室、36……クラ
ツチ室、37……隔壁、38……潤滑油通路、3
9……逆止弁、42……切り溝(逆流通路の一
例)、43……潤滑油導入通路、47……潤滑油
注入口。
シヨン潤滑装置の縦断面部分図であつて第3図の
拡大部分図に相当する図、第2図は当該エンジン
の縦断側面略図、第3図は第2図の−及び
−a断面部分図、第4図は第1図の−断面
部分図、第5図は従来技術の第1図に相当する図
である。 35……トランスミツシヨン室、36……クラ
ツチ室、37……隔壁、38……潤滑油通路、3
9……逆止弁、42……切り溝(逆流通路の一
例)、43……潤滑油導入通路、47……潤滑油
注入口。
Claims (1)
- 底部に潤滑油が溜められるクラツチ室と、溜め
られる潤滑油のレベルがクラツチ室内よりも高い
トランスミツシヨン室とを隔壁を挟んで隣接さ
せ、隔壁の上部にクラツチ室内で跳ね上げられた
潤滑油がトランスミツシヨン室に導入される潤滑
油導入通路を設け、隔壁下部にクラツチ室とトラ
ンスミツシヨン室とを連通する潤滑油通路を設
け、クラツチ室側に潤滑油注入口を設けたエンジ
ンのトランスミツシヨン潤滑装置において、概ね
円錐状で円錐の頂点から放射状に複数の切り溝が
設けられた弾性部材舌部と、舌部の基端外周縁が
固着される保持輪とからなる逆止弁を、クラツチ
室側からトランスミツシヨン室側に開くよう、潤
滑油通路のクラツチ室側入口に設けた環状溝に保
持輪を圧入固定して、潤滑油通路内に収容して設
け、上記切り溝を、逆止弁が閉じている場合でも
切り溝による隙間を通して潤滑油がトランスミツ
シヨン室側からクラツチ室側に僅かに逆流するよ
うな寸法に設定し、エンジン作動時にクラツチ室
内とトランスミツシヨン室内との間で潤滑油に所
定のレベル差が生じるようにしたことを特徴とす
るエンジンのトランスミツシヨン潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985153490U JPS6333009Y2 (ja) | 1985-10-07 | 1985-10-07 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985153490U JPS6333009Y2 (ja) | 1985-10-07 | 1985-10-07 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6262060U JPS6262060U (ja) | 1987-04-17 |
JPS6333009Y2 true JPS6333009Y2 (ja) | 1988-09-02 |
Family
ID=31072421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985153490U Expired JPS6333009Y2 (ja) | 1985-10-07 | 1985-10-07 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6333009Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4481473B2 (ja) * | 2000-10-25 | 2010-06-16 | 日立建機株式会社 | 駆動力伝達装置 |
KR100489393B1 (ko) * | 2002-07-03 | 2005-05-16 | 현대자동차주식회사 | 수동변속기의 오일레벨 조절구조 |
DE102009009727B4 (de) * | 2009-02-19 | 2021-06-24 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Kraftfahrzeug und Getriebeaggregat |
JP6187066B2 (ja) * | 2013-09-12 | 2017-08-30 | スズキ株式会社 | 動力伝達装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS511677B2 (ja) * | 1972-08-25 | 1976-01-19 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5425586Y2 (ja) * | 1974-06-22 | 1979-08-25 |
-
1985
- 1985-10-07 JP JP1985153490U patent/JPS6333009Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS511677B2 (ja) * | 1972-08-25 | 1976-01-19 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6262060U (ja) | 1987-04-17 |
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