JPS6332052B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6332052B2
JPS6332052B2 JP11758080A JP11758080A JPS6332052B2 JP S6332052 B2 JPS6332052 B2 JP S6332052B2 JP 11758080 A JP11758080 A JP 11758080A JP 11758080 A JP11758080 A JP 11758080A JP S6332052 B2 JPS6332052 B2 JP S6332052B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aliphatic
polyhydric
polyhydric phenols
extraction
extractant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP11758080A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5742645A (en
Inventor
Takao Maki
Yoshio Asahi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
Priority to JP11758080A priority Critical patent/JPS5742645A/ja
Publication of JPS5742645A publication Critical patent/JPS5742645A/ja
Publication of JPS6332052B2 publication Critical patent/JPS6332052B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は多価フエノールとシクロヘキサンポリ
オールとの混合物から多価フエノールを抽出分離
する方法に関するものである。 カテコール、レゾルシン、ハイドロキノン、ピ
ロガロール等の多価アルコールを製造する方法と
して、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3
−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジオール、1,2,3−シクロヘキサントリ
オール等のシクロヘキサンポリオールを接触的に
脱水素する方法が知られている。この方法におい
ては、選定される反応条件により、あるいは触媒
の劣化などの理由により、しばしば脱水素反応生
成物である多価フエノール中に未反応原料である
シクロヘキサンポリオールが混入する。これらの
化合物は物性が近似しているために蒸留、晶析な
どの手段で分離することが困難であるが、本発明
者らの検討の結果、適当な抽剤を使用することに
より、多価フエノールとシクロヘキサンポリオー
ルとの混合物から選択的に多価フエノールを抽出
分離し得ることが見い出された。 すなわち、本発明の目的は、工業的有利に多価
フエノールとシクロヘキサンポリオールとの混合
物から多価フエノールを固一液抽出分離する方法
を提供することにあり、この目的は抽剤として常
温で液体の脂肪族アルコール、フルフリルアルコ
ール、脂肪族の鎖状又は環状エーテル、脂肪族又
は脂環式アセタール、脂肪族又は脂環式ケトン、
脂肪族カルボン酸無水物、脂肪族カルボン酸のエ
ステル、脂肪族ニトリルおよびニトロアルカンよ
り選ばれる少くとも一種を使用して抽出を行なう
ことにより達成される。 本発明方法により抽出分離される多価フエノー
ルは、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、
ピロガノール、フロログルシンなどの主に2価お
よび3価のフエノールであり、これらに1,2−
シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、
1,2,3−シクロヘキサントリオール、フロロ
グルシツトなどのシクロヘキサンポリオールが不
純物成分として含まれている混合物から多価フエ
ノールを固一液抽出分離する場合に本発明方法が
適用される。特に、ピロガロールと1,2,3−
シクロヘキサントリオールとの混合物からピロガ
ロールを抽出分離する場合、カテコールと1,2
−シクロヘキサンジオールとの混合物からカテコ
ールを抽出分離する場合のように、多価フエノー
ルと同じ位置にヒドロキシル基を有するシクロヘ
キサンポリオールを不純物成分として含有する多
価フエノールの抽出分離に好ましく適用される。 抽剤としては常温で液体の脂肪族アルコール、
フルフリルアルコール、脂肪族の鎖状又は環状エ
ーテル、脂肪族又は脂環式アセタール、脂肪族又
は脂環式ケトン、脂肪族カルボン酸無水物、脂肪
族カルボン酸のエステル、脂肪族ニトリルおよび
ニトロアルカンが使用される。具体的には、脂肪
族アルコールとしては、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソ
ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、2
−エチルヘキサノール等が挙げられる。脂肪族の
鎖状又は環状エーテルとしては、ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル等の鎖状エーテル、テトラ
ヒドロフラン、1,4−ジオキサン、シクロヘキ
センオキシド等の環状エーテルが挙げられる。脂
肪族又は脂環式アセタールとしてはアセトアルデ
ヒドジエチルアセタール、シクロヘキサノンジメ
チルアセタール等のアルデヒドまたはケトンのア
セタールが挙げられる。脂肪族又は脂環式ケトン
としては、アセトン、エチルメチルケトン、イソ
ブチルメチルケトン、シクロヘキサノン、等が挙
げられる。脂肪族カルボン酸無水物としては無水
酢酸、無水プロピオン酸等の脂肪族カルボン酸の
無水物が挙げられる。脂肪族カルボン酸のエステ
ルとしては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、ギ酸イソプロピル、エチレングリコールモノ
アセタート、等の脂肪族カルボン酸、のアルキル
エステルが挙げられる。脂肪族ニトリルとして
は、アセトニトリル、アクリロニトリル、等が挙
げられる。ニトロアルカンとしてはニトロメタン
等が挙げられる。 抽剤の使用量は、通常、多価フエノールの0.2
〜10重量倍程度であるが、最適量は多価フエノー
ルの種類や不純物の量によつて、また使用する抽
剤の種類によつて異なる。たとえば、アセトンを
抽剤として使用する場合には、多価フエノールに
対して0.5〜2重量倍が好ましい。 抽出操作温度は特に限定されるものではなく、
抽剤の凝固点以上の温度で行なえばよい。通常
は、常温〜80℃程度の温度で抽出操作が行なわれ
る。 多価フエノールは酸素との反応性が高いので、
抽出操作は窒素等の不活性気流中で行なうことが
望ましい。 本発明方法により抽出を行なえば、多価フエノ
ールが抽出されて抽剤中に移行し、シクロヘキサ
ンポリオールが難溶成分として残存する。エーテ
ル、ケトン、エステルなどを抽剤として使用する
と多くの場合一回の操作で高純度に精製し得る
が、抽出操作を繰り返し行なうか、再結晶等の他
の精製手段と組み合わせて行なうことにより、い
ずれの抽剤を使用しても多価フエノールを高純度
に精製することができる。 また、アルコール、ケトンなどのように水と相
溶性の高い抽剤を使用する場合は、抽出操作に先
立つて水分を除去しておくことが必要である。 次に本発明を実施例により更に具体的に説明す
る。 実施例 1 窒素雰囲気中で、表−1に記載した量のピロガ
ロールおよび1,2,3−シクロヘキサントリオ
ールの混合物に、表−1に記載した抽剤を加え、
25℃で15分間撹拌したのち分液し、抽剤に含有さ
れるピロガロールおよび1,2,3−シクロヘキ
サントリオールを定量し、下記式によりピロガロ
ールの抽出選択性を算出した。 α=ピロガロール溶解度−1,2,3−シクロヘキサン
トリオール溶解度/ピロガロール溶解度+1,2,3−
シクロヘキサントリオール溶解度×100 ただし、αはピロガロール抽出選択性(単位
%)を表わし、溶解度の単位はすべてg/mlであ
る。 結果は表−1に示す。
【表】 実施例 2〜4 抽剤としてイソブチルメチルケトン5mlを使用
し、表−2に記載した多価フエノールおよびシク
ロヘキサンポリオールの混合物からの多価フエノ
ールの抽出分離を実施例1と同様に行なつた。多
価フエノールの抽出選択性α′(%)の算出は実施
例1における計算式に準じて行なつた。 結果を表−2に示す。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 多価フエノールとシクロヘキサンポリオール
    との混合物から多価フエノールを固−液抽出分離
    する方法において、抽剤として常温で液体の脂肪
    族アルコール、フルフリルアルコール、脂肪族の
    鎖状又は環状エーテル、脂肪族又は脂環式アセタ
    ール、脂肪族又は脂環式ケトン、脂肪族カルボン
    酸無水物、脂肪族カルボン酸のエステル、脂肪族
    ニトリルおよびニトロアルカンより選ばれる少く
    とも一種を使用することを特徴とする多価フエノ
    ールの分離方法。
JP11758080A 1980-08-26 1980-08-26 Separation of polyhydric phenol Granted JPS5742645A (en)

Priority Applications (1)

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JP11758080A JPS5742645A (en) 1980-08-26 1980-08-26 Separation of polyhydric phenol

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JP11758080A JPS5742645A (en) 1980-08-26 1980-08-26 Separation of polyhydric phenol

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Publication Number Publication Date
JPS5742645A JPS5742645A (en) 1982-03-10
JPS6332052B2 true JPS6332052B2 (ja) 1988-06-28

Family

ID=14715332

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JP11758080A Granted JPS5742645A (en) 1980-08-26 1980-08-26 Separation of polyhydric phenol

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Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0655825B2 (ja) * 1989-04-10 1994-07-27 早川ゴム株式会社 加硫ゴム粉末の製造方法
KR100398945B1 (ko) * 1995-11-03 2004-07-23 삼성종합화학주식회사 카테콜과2,3-디히드로-2,2-디메틸-7-벤조푸란올을함유하는혼합물로부터이들성분을분리하는방법
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JPS5742645A (en) 1982-03-10

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