JPS63319126A - ポリエステルフイルムの処理方法 - Google Patents
ポリエステルフイルムの処理方法Info
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- JPS63319126A JPS63319126A JP15557887A JP15557887A JPS63319126A JP S63319126 A JPS63319126 A JP S63319126A JP 15557887 A JP15557887 A JP 15557887A JP 15557887 A JP15557887 A JP 15557887A JP S63319126 A JPS63319126 A JP S63319126A
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Landscapes
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明はポリエステルフィルムの処理方法に関する。更
に詳しくはポリエステルフィルムをロールに巻いた状態
で熱処理し、比較的に低い温度での寸法変化率を減少さ
せる方法に関するものである。
に詳しくはポリエステルフィルムをロールに巻いた状態
で熱処理し、比較的に低い温度での寸法変化率を減少さ
せる方法に関するものである。
従来技術とその問題点
ポリエステルフィルムは各種特性がバランスしかつすぐ
れているため各種用途に使用されている。
れているため各種用途に使用されている。
特に磁気記録媒体の分野では不可欠の材料となっている
。
。
近年、磁気記録媒体の高密度化、高信頼性化にともない
環境の変化による媒体の寸法変化も益々小さなものが要
求され、特にディスク状磁気記録媒体では60℃付近の
温度での寸法変化率が0.05%程度より小さいことが
望まれている。磁気記録媒体を構成するベースフィルム
はポリエステルニ軸延伸フィルムが主であり、媒体の寸
法変化率はこのポリエステルフィルムの寸法変化率によ
って大きく支配される。
環境の変化による媒体の寸法変化も益々小さなものが要
求され、特にディスク状磁気記録媒体では60℃付近の
温度での寸法変化率が0.05%程度より小さいことが
望まれている。磁気記録媒体を構成するベースフィルム
はポリエステルニ軸延伸フィルムが主であり、媒体の寸
法変化率はこのポリエステルフィルムの寸法変化率によ
って大きく支配される。
ポリエステルフィルムの寸法変化率を低下させる方法と
して、二軸延伸フィルムの製造工程で該フィルムを緊張
下に熱処理することは公知である。
して、二軸延伸フィルムの製造工程で該フィルムを緊張
下に熱処理することは公知である。
しかし、この方法では比較的高温での寸法変化率を低下
させることはできるけれども、ポリエステルのガラス転
移温度に近い比較的低温での縦方向(長手方向)の寸法
安定率を低下させるのはガしい。
させることはできるけれども、ポリエステルのガラス転
移温度に近い比較的低温での縦方向(長手方向)の寸法
安定率を低下させるのはガしい。
そこで、二軸配向後熱固定したフィルムを、更に高温度
で弛緩熱処理して比較的低温での熱寸法変化率を低下さ
せる方法が提案されている。この具体的方法として周速
の異なるロール群で加熱し弛緩処理する方法、空気浮遊
処理による方法などがある。
で弛緩熱処理して比較的低温での熱寸法変化率を低下さ
せる方法が提案されている。この具体的方法として周速
の異なるロール群で加熱し弛緩処理する方法、空気浮遊
処理による方法などがある。
前者の場合、加熱ロールにフィルム面が直接に接触すめ
ため表面欠点が生じ易く、特に平坦な表面が要求される
磁気記録媒体用には適用するのがむずかしい。
ため表面欠点が生じ易く、特に平坦な表面が要求される
磁気記録媒体用には適用するのがむずかしい。
後者の空気浮遊処理による方法は、熱寸法変化率を低下
させることは容易であるし、非接触加熱であるために表
面欠点を生じないという利点があるが、フィルムの幅方
向が殆んど張力がかからずに熱処理されるためフィルム
にしわが生じ易くなるという欠点がる。また、空気浮遊
処理のための大がかりな設備を別に設けなければならな
いという問題もある。
させることは容易であるし、非接触加熱であるために表
面欠点を生じないという利点があるが、フィルムの幅方
向が殆んど張力がかからずに熱処理されるためフィルム
にしわが生じ易くなるという欠点がる。また、空気浮遊
処理のための大がかりな設備を別に設けなければならな
いという問題もある。
また、ポリエステルのガラス転移点付近の熱寸法変化率
を低下させるためには、このガラス転移温度近くでフィ
ルムを弛緩熱処理させてやれば良いとの考えのちとに、
ロール状フィルムを比較的低い温度でエージングする方
法が提案されている。
を低下させるためには、このガラス転移温度近くでフィ
ルムを弛緩熱処理させてやれば良いとの考えのちとに、
ロール状フィルムを比較的低い温度でエージングする方
法が提案されている。
たとえば、特開昭50−51174号では、フィルムを
裁断し、スリットロール上に巻取る温度より約15〜3
5℃高い温度に保持した雰囲気に、そのスリットロール
を24時間以上保持することで、フィルム製造時に生じ
た歪み、欠陥等を改善し、フィルム表面特性を改良する
方法が提案されている。この方法は、20/、1771
程度以下の厚みの薄いフィルムに適用する場合に有効で
、フィルムの比較的低温(約60〜80℃)での寸法変
化率を低下させ、しかも巻き長さ方向にほぼ均一に低下
させることかできる。
裁断し、スリットロール上に巻取る温度より約15〜3
5℃高い温度に保持した雰囲気に、そのスリットロール
を24時間以上保持することで、フィルム製造時に生じ
た歪み、欠陥等を改善し、フィルム表面特性を改良する
方法が提案されている。この方法は、20/、1771
程度以下の厚みの薄いフィルムに適用する場合に有効で
、フィルムの比較的低温(約60〜80℃)での寸法変
化率を低下させ、しかも巻き長さ方向にほぼ均一に低下
させることかできる。
しかし、本発明者の検討結果によれば、この方法は、こ
れよりフィルムが厚くなると巻ぎ長さ方向での寸法変化
率の差が増大し、特に、30μm程度以上の厚みのフィ
ルムに適用するとロール巻製品の表層から内層〜芯層と
スリットの巻芯に近くなるに従って寸法変化率の低下が
しだいに小さくなるという傾向を示し、巻製品の長さ全
体に渉ってその寸法変化率を均一に低下させることがで
きないという問題があり、そして、巻製品の長さ方向で
均一に寸法変化率を低下させようとしてエージング条件
を変更しても、たとえば温度条件を大幅に変えても上記
の長さ方向の不均一の問題は解決できないことが明らか
となった。
れよりフィルムが厚くなると巻ぎ長さ方向での寸法変化
率の差が増大し、特に、30μm程度以上の厚みのフィ
ルムに適用するとロール巻製品の表層から内層〜芯層と
スリットの巻芯に近くなるに従って寸法変化率の低下が
しだいに小さくなるという傾向を示し、巻製品の長さ全
体に渉ってその寸法変化率を均一に低下させることがで
きないという問題があり、そして、巻製品の長さ方向で
均一に寸法変化率を低下させようとしてエージング条件
を変更しても、たとえば温度条件を大幅に変えても上記
の長さ方向の不均一の問題は解決できないことが明らか
となった。
発明の構成
本発明者は、かかるエージング処理の問題を解消し、エ
ージング処理によってロールフィルムの長手方向に均一
な寸法変化率をもつ製品をうるべく鋭意検討の結果、特
定の条件下でロールフィルムをエージングし、これを巻
返して再度エージングすることによってこの目的が達成
されることを知見し、本発明に到達したものである。
ージング処理によってロールフィルムの長手方向に均一
な寸法変化率をもつ製品をうるべく鋭意検討の結果、特
定の条件下でロールフィルムをエージングし、これを巻
返して再度エージングすることによってこの目的が達成
されることを知見し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、ロール状に巻いたポリエステルフィル
ムを、まず40℃〜90℃の温度範囲の雰囲気に24時
間以上保持し、次いで該ロール状に巻いたフィルムの表
層がロールの芯層になるように巻返してから40℃〜9
0℃の温度範囲の雰囲気に24時間以上保持してフィル
ムに寸法安定性を賦与することを特徴とするポリニスデ
ルフィルムの処理方法である。
ムを、まず40℃〜90℃の温度範囲の雰囲気に24時
間以上保持し、次いで該ロール状に巻いたフィルムの表
層がロールの芯層になるように巻返してから40℃〜9
0℃の温度範囲の雰囲気に24時間以上保持してフィル
ムに寸法安定性を賦与することを特徴とするポリニスデ
ルフィルムの処理方法である。
本発明におけるポリエステルとは、芳香族ジカルボン酸
を主たる酸成分とし、脂肪族グリコールを主たるグリコ
ール成分とするポリエステルである。かかるポリエステ
ルは実質的に線状であり、そしてフィルム形成性特に溶
融成形によるフィルム形成性を有する。芳香族ジカルボ
ン酸としては、例えばテレフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸。
を主たる酸成分とし、脂肪族グリコールを主たるグリコ
ール成分とするポリエステルである。かかるポリエステ
ルは実質的に線状であり、そしてフィルム形成性特に溶
融成形によるフィルム形成性を有する。芳香族ジカルボ
ン酸としては、例えばテレフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸。
イソフタル酸等を好ましく挙げることができる。
また脂肪族グリコールとしては、例えばエチレングリコ
ール、1〜リメチレングリコール、テトラメチレングリ
コール等の如きポリメチレングリコール、あるいはシク
ロヘキサンジメタツールの如き脂環族ジオール等を挙げ
ることができる。
ール、1〜リメチレングリコール、テトラメチレングリ
コール等の如きポリメチレングリコール、あるいはシク
ロヘキサンジメタツールの如き脂環族ジオール等を挙げ
ることができる。
本発明におけるポリエステルの具体例としては、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエヂレンー2.6−ナフタ
レート等が好ましく挙げられる。本発明におけるポリエ
ステルには滑剤、他の添加剤を含んでいてもよい。
チレンテレフタレート、ポリエヂレンー2.6−ナフタ
レート等が好ましく挙げられる。本発明におけるポリエ
ステルには滑剤、他の添加剤を含んでいてもよい。
本発明におけるロール状に巻いたポリエステルフィルム
は、前記ポリエステルを公知の方法1条件で二軸延伸し
、熱固定してからロールに巻取ることで得ることができ
る。フィルムの厚みは30μm以上が好ましい。
は、前記ポリエステルを公知の方法1条件で二軸延伸し
、熱固定してからロールに巻取ることで得ることができ
る。フィルムの厚みは30μm以上が好ましい。
本発明においては、ロール状に巻いたポリエステルフィ
ルムを、先ず、406C〜90℃の温度範囲の雰囲気下
に24時間以上保持する。より好ましくは45℃〜85
℃の温度下に72時間以上、最も好ましくは65℃〜8
5℃の温度下に72時間以上保持する。保持時間の上限
は、240時間、更には120時間どするのが好ましい
。
ルムを、先ず、406C〜90℃の温度範囲の雰囲気下
に24時間以上保持する。より好ましくは45℃〜85
℃の温度下に72時間以上、最も好ましくは65℃〜8
5℃の温度下に72時間以上保持する。保持時間の上限
は、240時間、更には120時間どするのが好ましい
。
上記保持温度が40℃より低いと、寸法安定性を向上さ
せる効果が殆んどないか、又は効果があっても所望の寸
法安定性を得るには極めて長時間を要するようになり、
好ましくない。一方、この保持温度が90℃より高くな
ると、ロールの巻芯近くでフィルム巻層間の層間圧ノコ
が著しく上昇するため、処理後のフィルムの表面特性(
たとえば表面粗さ)が処理前のフィルムの特性と変って
しまうという問題や、巻芯の表面の凹凸がフィルム面に
強く転写するという問題があり、磁気記録媒体用フィル
ムとしては使えなくなるので、好ましくない。また、保
持時間が短ずぎると、ロール全体が均一な温度とはなら
ず、得られるフィルムの寸法変化率の値のバラツキが大
となるので、好ましくない。
せる効果が殆んどないか、又は効果があっても所望の寸
法安定性を得るには極めて長時間を要するようになり、
好ましくない。一方、この保持温度が90℃より高くな
ると、ロールの巻芯近くでフィルム巻層間の層間圧ノコ
が著しく上昇するため、処理後のフィルムの表面特性(
たとえば表面粗さ)が処理前のフィルムの特性と変って
しまうという問題や、巻芯の表面の凹凸がフィルム面に
強く転写するという問題があり、磁気記録媒体用フィル
ムとしては使えなくなるので、好ましくない。また、保
持時間が短ずぎると、ロール全体が均一な温度とはなら
ず、得られるフィルムの寸法変化率の値のバラツキが大
となるので、好ましくない。
本発明においては、次に、上述の保持処理を施したロー
ルを巻返し、最初ロールの表層部に相当した部分を巻芯
部とし、最初巻芯部に相当した部分を表層にくるように
する。このように巻返したフィルムロールを、再度40
℃〜90℃の温度範囲の雰囲気下に24時間以上保持す
る。より好ましくは45℃〜85℃の温度下に72時間
以上、最も好ましくは65℃〜85℃の温度下に72時
間以上保持する。保持時間の上限は、240時間、更に
は120時間とするのが好ましい。
ルを巻返し、最初ロールの表層部に相当した部分を巻芯
部とし、最初巻芯部に相当した部分を表層にくるように
する。このように巻返したフィルムロールを、再度40
℃〜90℃の温度範囲の雰囲気下に24時間以上保持す
る。より好ましくは45℃〜85℃の温度下に72時間
以上、最も好ましくは65℃〜85℃の温度下に72時
間以上保持する。保持時間の上限は、240時間、更に
は120時間とするのが好ましい。
これら保持処理において、比較的ガラス転移温度の低い
ポリエチレンテレフタレー1〜の場合には上記温度範囲
の低い方を、またガラス転移温度の比較的高いポリエチ
レン−2,6−ナフタレートの場合には上記温度範囲の
高い方を、選ぶのが好ましい。更に、これら保持処理に
おいては雰囲気の湿度についても注意を払うのが好まし
い。例えば、同じ温度で保持処理(エージング)する場
合でも、湿度の高い方がより短時間で寸法安定効果が発
現する傾向にある。このようなことから、雰囲気の湿度
はフィルムに結露しない程度までば高目にした方が良い
。但し、スリット用の巻芯として紙製のものや塩化ビニ
ール製のものを用いる場合は、湿度が低すぎると寸法が
変化(収縮)して巻芯が変形するので、処理雰囲気の湿
度は50%RH以上にするのが好ましい。一方、巻芯が
アルミニウム。
ポリエチレンテレフタレー1〜の場合には上記温度範囲
の低い方を、またガラス転移温度の比較的高いポリエチ
レン−2,6−ナフタレートの場合には上記温度範囲の
高い方を、選ぶのが好ましい。更に、これら保持処理に
おいては雰囲気の湿度についても注意を払うのが好まし
い。例えば、同じ温度で保持処理(エージング)する場
合でも、湿度の高い方がより短時間で寸法安定効果が発
現する傾向にある。このようなことから、雰囲気の湿度
はフィルムに結露しない程度までば高目にした方が良い
。但し、スリット用の巻芯として紙製のものや塩化ビニ
ール製のものを用いる場合は、湿度が低すぎると寸法が
変化(収縮)して巻芯が変形するので、処理雰囲気の湿
度は50%RH以上にするのが好ましい。一方、巻芯が
アルミニウム。
ステンレス等の如き金属、ベークライ1〜や繊維強化樹
脂等のように湿度による影響を殆んど受りない材料から
なる場合、雰囲気湿度の巻芯への影響について特に注意
を払う必要がないから、湿度はフィルムに結露しない範
囲で高めにした方が良い。
脂等のように湿度による影響を殆んど受りない材料から
なる場合、雰囲気湿度の巻芯への影響について特に注意
を払う必要がないから、湿度はフィルムに結露しない範
囲で高めにした方が良い。
保持処理を効率的に行なうためには、ロール巻芯として
湿度により寸法変化を起さないようなベークライト製、
アルミ製、或は繊維強化樹脂製のものを用いるのが好ま
しい。
湿度により寸法変化を起さないようなベークライト製、
アルミ製、或は繊維強化樹脂製のものを用いるのが好ま
しい。
実施例
以下、実施例を掲げて本発明を更に説明する。
なお、本発明におけるフィルム特性は次のようにして測
定したものである。
定したものである。
寸法変化率:フィルムサンプルを測定方向に長さ350
mm以上、巾10mmで切り出す。この短冊状サンプ
ルに長さ300#の標点をつけ、23℃×60%RHに
調湿した恒温室に24時間以上保持した後読取顕微鏡に
て標点間の寸法を読む。次いで、この短冊状サンプルを
60℃×80%RHの恒温恒湿室に72時間自由長で保
持した後、再び23℃×60%RHの恒温恒況室に24
時間以上保持後標点間の寸法を読む。60℃×80%R
Hx 72時間処理前後の寸法の差から寸法変化率を求
める。
mm以上、巾10mmで切り出す。この短冊状サンプ
ルに長さ300#の標点をつけ、23℃×60%RHに
調湿した恒温室に24時間以上保持した後読取顕微鏡に
て標点間の寸法を読む。次いで、この短冊状サンプルを
60℃×80%RHの恒温恒湿室に72時間自由長で保
持した後、再び23℃×60%RHの恒温恒況室に24
時間以上保持後標点間の寸法を読む。60℃×80%R
Hx 72時間処理前後の寸法の差から寸法変化率を求
める。
実施例1及び比較例1,2
固有粘度(オルソクロロフェノール、35°O)が0.
60のポリエチレンテレフタレートを溶融押出し、急冷
して未延伸フィルムを作成した。次いで該未延伸フィル
ムを縦方向に3.6倍延伸し、引続いてフィルムの幅方
向の両端をステンタークリップにより把持しつつ横方向
に3.7倍延伸し、緊張状態で220℃で熱固定し、該
把持を解除してから緊張状態で冷却ロールに接触させて
急冷し、そして厚みの大な両端部を切除して厚み75μ
、巾1J長さ2000mのロールとして巻取った。巻芯
用のロールとして紙製のものを用いた。
60のポリエチレンテレフタレートを溶融押出し、急冷
して未延伸フィルムを作成した。次いで該未延伸フィル
ムを縦方向に3.6倍延伸し、引続いてフィルムの幅方
向の両端をステンタークリップにより把持しつつ横方向
に3.7倍延伸し、緊張状態で220℃で熱固定し、該
把持を解除してから緊張状態で冷却ロールに接触させて
急冷し、そして厚みの大な両端部を切除して厚み75μ
、巾1J長さ2000mのロールとして巻取った。巻芯
用のロールとして紙製のものを用いた。
このフィルムロールを、先ず65℃、50%RHの温湿
度下に72時間保持(エージング)した。次いで、この
ロールを親ロールとしてスリッターによりスリットし、
巾400mのスリット巻製品(2000m長さのもの)
を得た。このスリット巻製品を65℃,50%Rl−1
の温湿度下に再び72時間保持(エージング)した。こ
のように親ロールを先ずロールフィルム状で保持処理し
、次いで最初の芯層部が表層部になるようにフィルムを
巻返して再度ロールフィルムで保持処理したものを製品
とした。
度下に72時間保持(エージング)した。次いで、この
ロールを親ロールとしてスリッターによりスリットし、
巾400mのスリット巻製品(2000m長さのもの)
を得た。このスリット巻製品を65℃,50%Rl−1
の温湿度下に再び72時間保持(エージング)した。こ
のように親ロールを先ずロールフィルム状で保持処理し
、次いで最初の芯層部が表層部になるようにフィルムを
巻返して再度ロールフィルムで保持処理したものを製品
とした。
一方、比較のため、ロールフィルムのエージングを全く
しない以外は上記と同様に行って製品を得(比較例1)
、またロールフィルムを1回目のみエージングする以外
は上記と同様に行っ−で製品を得たく比較例2)。
しない以外は上記と同様に行って製品を得(比較例1)
、またロールフィルムを1回目のみエージングする以外
は上記と同様に行っ−で製品を得たく比較例2)。
これらロールフィルムから長さ500m毎に測定用サン
プルを切出して60℃×80%RHx 72時間におけ
る寸法安定率を測定した。比較例1のフィルムは、長さ
方向の全てに渉ってその寸法変化率が0、08〜0.1
1%の間にあり、寸法変化率の値そのものが大きく所望
の値にはなっていない。比較例2のロールフィルムを1
回目のみエージングしたものは巻製品の表層で0.08
%、中間のところ(表層より1000711’Lのとこ
ろ)で0.06%2巻芯に近い(表層より1500m)
ところから巻芯(スリット用コアの表面近く)ではほぼ
O(ゼロ)%であり、表層と芯層とで寸法変化率の差が
著しく大きいものであった。
プルを切出して60℃×80%RHx 72時間におけ
る寸法安定率を測定した。比較例1のフィルムは、長さ
方向の全てに渉ってその寸法変化率が0、08〜0.1
1%の間にあり、寸法変化率の値そのものが大きく所望
の値にはなっていない。比較例2のロールフィルムを1
回目のみエージングしたものは巻製品の表層で0.08
%、中間のところ(表層より1000711’Lのとこ
ろ)で0.06%2巻芯に近い(表層より1500m)
ところから巻芯(スリット用コアの表面近く)ではほぼ
O(ゼロ)%であり、表層と芯層とで寸法変化率の差が
著しく大きいものであった。
実施例1のフィルムは、この長手方向の寸法変化率が長
さ方向の全てに渉って0.01〜0.03%であり、寸
法変化率も小さく、寸法変化率の長手方向のバラツキも
小さいものであった。これらの結果を表1に示す 表 1 実施例2.3及び比較例3〜6 実施例1及び比較例1,2と同様の方法で二軸延伸熱固
定フィルムを得、ミルロールに巻き取った。フィルム厚
みは33μm、フィルムの巾は3000馴、フィルムの
長さ1600mであった。このミルロールを親ロールと
してスリッターにかけ、フィルムの巾500Mにスリッ
トして巻取った。スリットロール用の巻芯にはベークラ
イ1〜製のものを用いた。これらの子ロールをエージン
グの条件を変えて処理した。表2にその寸法変化率の測
定結果を示す。なお、表中のスリットロール長さ方向の
寸法変化率の分布は第2回目玉−ジング後の値である。
さ方向の全てに渉って0.01〜0.03%であり、寸
法変化率も小さく、寸法変化率の長手方向のバラツキも
小さいものであった。これらの結果を表1に示す 表 1 実施例2.3及び比較例3〜6 実施例1及び比較例1,2と同様の方法で二軸延伸熱固
定フィルムを得、ミルロールに巻き取った。フィルム厚
みは33μm、フィルムの巾は3000馴、フィルムの
長さ1600mであった。このミルロールを親ロールと
してスリッターにかけ、フィルムの巾500Mにスリッ
トして巻取った。スリットロール用の巻芯にはベークラ
イ1〜製のものを用いた。これらの子ロールをエージン
グの条件を変えて処理した。表2にその寸法変化率の測
定結果を示す。なお、表中のスリットロール長さ方向の
寸法変化率の分布は第2回目玉−ジング後の値である。
表 2
実施例2,3のフィルムは、寸法変化率が小さくかつ最
大値と最小値の差が小さく、均一なかつすぐれた寸法安
定性を有している。一方、比較例3のフィルムは寸法変
化率もその均一性もほぼ良好であるが、ロール巻芯近く
でフィルム同士が軽微なブロッキング様現象を起してお
り、成る程度の力を加えながら引張らないと巻きはぐし
ができない状況になっていた。また比較例4,5のフィ
ルムにはエージング効果がみられない。
大値と最小値の差が小さく、均一なかつすぐれた寸法安
定性を有している。一方、比較例3のフィルムは寸法変
化率もその均一性もほぼ良好であるが、ロール巻芯近く
でフィルム同士が軽微なブロッキング様現象を起してお
り、成る程度の力を加えながら引張らないと巻きはぐし
ができない状況になっていた。また比較例4,5のフィ
ルムにはエージング効果がみられない。
実施例4及び比較例7
固有粘度0.65のポリエチレン−2,6−ナフタレー
トを溶融し、シート状に押出して急冷し未延伸フィルム
を得た。このフィルムを縦方向に3.5倍延伸し、次い
でフィルムの巾方向の両端をクリップにて把持するステ
ンターによって横方向に3.6倍延伸した。引続いてク
リップで把持したまま230℃で熱固定し、両端の厚い
部分を切除してベークライ1〜製の巻芯に巻取った。フ
ィルムの厚みは33μ、フィルムの巾は1000m、長
さは200077Lであった。
トを溶融し、シート状に押出して急冷し未延伸フィルム
を得た。このフィルムを縦方向に3.5倍延伸し、次い
でフィルムの巾方向の両端をクリップにて把持するステ
ンターによって横方向に3.6倍延伸した。引続いてク
リップで把持したまま230℃で熱固定し、両端の厚い
部分を切除してベークライ1〜製の巻芯に巻取った。フ
ィルムの厚みは33μ、フィルムの巾は1000m、長
さは200077Lであった。
このミルロールを80℃の温度の雰囲気に72時間保持
(エージング)した。次いで、このミルロールを最初表
層部であったところが巻芯部になるようにベークライ1
〜の巻芯に巻返してから、再度80℃の温度雰囲気下に
72時間保持し、次いで室温まで冷却した。
(エージング)した。次いで、このミルロールを最初表
層部であったところが巻芯部になるようにベークライ1
〜の巻芯に巻返してから、再度80℃の温度雰囲気下に
72時間保持し、次いで室温まで冷却した。
一方、比較として最初得られたミルロールを1回目だけ
エージングする以外は上記と同じように行った。
エージングする以外は上記と同じように行った。
これらのフィルムについて500mの長さ毎に60℃X
80%RHx 72時間の熱寸法変化率を測定した。
80%RHx 72時間の熱寸法変化率を測定した。
実施例4のフィルムではその寸法変化率は0.01〜0
.03%の範囲であり、長手方向の全てにわたって小さ
くかつ均一な値を示した。一方、比較例7のフィルムは
長手方向の熱寸法変化率がロールの表層から内層(及び
巻芯)に向かってしだいに小さくなり、表層と巻芯とに
おける熱寸法変化率の差が0.08%程度どなって極め
て不均質なものであった。
.03%の範囲であり、長手方向の全てにわたって小さ
くかつ均一な値を示した。一方、比較例7のフィルムは
長手方向の熱寸法変化率がロールの表層から内層(及び
巻芯)に向かってしだいに小さくなり、表層と巻芯とに
おける熱寸法変化率の差が0.08%程度どなって極め
て不均質なものであった。
15一
本発明は前記実施例に限られるものではないことはいう
までもない。他の実施態様として次のようなものをあげ
ることができる。
までもない。他の実施態様として次のようなものをあげ
ることができる。
■ ステンタークリップ把持を開放したのちロール状に
フィルムを巻取って(いわゆるミルロール)そのロール
をエージングし、次いで該フィルムを巻返し再度エージ
ングする。
フィルムを巻取って(いわゆるミルロール)そのロール
をエージングし、次いで該フィルムを巻返し再度エージ
ングする。
■ ミルロールからスリット巻製品を得、その巻製品を
エージングし、次いで該フィルムを巻返し再度エージン
グする。
エージングし、次いで該フィルムを巻返し再度エージン
グする。
■ ミルロールをエージングし、次いで該フィルムを巻
返して再度エージングする。
返して再度エージングする。
発明の効果
本発明は、フィルム厚みが30μm以上のものに適用す
ると長手方向の熱寸法安定性の均一性を改善するのに特
に顕著な効果がある。
ると長手方向の熱寸法安定性の均一性を改善するのに特
に顕著な効果がある。
本発明の方法によれば、比較的低い温度での寸法変化率
を著しく減少させたポリエステルフィルムを得ることが
できる。そして本発明の方法によって得られたポリエス
テルフィルムは、その長手16一 方向での寸法変化率が小さく、かつバラツキが小さいた
め、このフィルムをベースフィルムとして用い磁気記録
媒体を作成した場合、媒体の長手方向の特性のバラツキ
が少ないものとなる。特に、磁気記録フレキシブルディ
スク用として用いるとき、すぐれた効果を発揮する。す
なわち60℃付近の温度での寸法変化率が小さいため、
この温度におけるトラックずれが極めて小さい高密度の
磁気記録フレキシブルディスクを製造することができる
。
を著しく減少させたポリエステルフィルムを得ることが
できる。そして本発明の方法によって得られたポリエス
テルフィルムは、その長手16一 方向での寸法変化率が小さく、かつバラツキが小さいた
め、このフィルムをベースフィルムとして用い磁気記録
媒体を作成した場合、媒体の長手方向の特性のバラツキ
が少ないものとなる。特に、磁気記録フレキシブルディ
スク用として用いるとき、すぐれた効果を発揮する。す
なわち60℃付近の温度での寸法変化率が小さいため、
この温度におけるトラックずれが極めて小さい高密度の
磁気記録フレキシブルディスクを製造することができる
。
Claims (1)
- ロール状に巻いたポリエステルフィルムを、まず40℃
〜90℃の温度範囲の雰囲気に24時間以上保持し、次
いで該ロール状に巻いたフィルムの表層がロールの芯層
になるように巻返してから40℃〜90℃の温度範囲の
雰囲気に24時間以上保持して該フィルムに寸法安定性
を賦与することを特徴とするポリエステルフィルムの処
理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15557887A JPS63319126A (ja) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | ポリエステルフイルムの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15557887A JPS63319126A (ja) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | ポリエステルフイルムの処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63319126A true JPS63319126A (ja) | 1988-12-27 |
Family
ID=15609110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15557887A Pending JPS63319126A (ja) | 1987-06-24 | 1987-06-24 | ポリエステルフイルムの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63319126A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0730949A2 (en) * | 1995-03-09 | 1996-09-11 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Methods of winding, annealing and unwinding a polymer film web, an annealing apparatus and a photographic film support prepared using said method or apparatus |
-
1987
- 1987-06-24 JP JP15557887A patent/JPS63319126A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0730949A2 (en) * | 1995-03-09 | 1996-09-11 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Methods of winding, annealing and unwinding a polymer film web, an annealing apparatus and a photographic film support prepared using said method or apparatus |
EP0730949A3 (en) * | 1995-03-09 | 1997-01-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | Method for rolling, annealing and unwinding a polymer film, an annealing device and a photographic film support produced by this method or device |
US6017212A (en) * | 1995-03-09 | 2000-01-25 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Methods of winding, annealing and unwinding a polymer film web, an annealing apparatus and photographic film support prepared using said method or apparatus |
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