JPS63309304A - 飛び込み疵や圧延油疵を防止する圧延方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ワークロールや被圧延材（以下帯鋼ともいう
。）の表面に蒸気を噴射させ、該装置等の表面に付着し
ている異物を除去しながら圧延することによって、飛び
込み疵や圧延油疵を防止する圧延方法に関するものであ
る。

「従来の技術」 近年、熱間圧延材に・おける製品の表面仕上げに対する
要求もますます厳しくなり、微細な飛び込み疵や圧延油
疵をもクレームの対象となっている。

一般に飛び込み疵とは第１図に示すサイドガイド５に取
り付けられているサイドガイドライナー１４が帯ｉｉと
接触する際に発生するライナーの摩耗粉とか、サイドガ
イド装置やワイパー装置等に発生する錆又は塵埃などの
異物が帯鋼上に落下してワークロール２で圧接されるこ
とによって、帯鋼やロールに発生する疵をいう。

また、圧延油疵とは、ワークロール２の摩耗低減や帯鋼
の品質向上のために、ワークロール２の表面に圧延油を
噴射しているが、この圧延油が異物と共にワークロール
に付着し、圧延機によってはワークロールやバックアッ
プロール又は中間ロール（３）等に該異物が噛み込み各
ロールに疵を発生させ、該疵によって生じる帯鋼の疵を
いう。

そこで、これらの表面品質欠陥の防止対策として、従来
、圧延後に帯鋼を検査し、前記疵の発生が認められた場
合には圧延を停止してワークロールの取り替え、又は、
圧延機の各箇所に付着している異物を高圧水噴射機など
で洗浄除去したり、手作業で拭き取ったりしていた。

「発明が解決しようとする問題点」 前記の如く、帯鋼に疵が発生すると単に品質の低下ばか
りでなく、ロール表面の改削、研摩やロールの取り替え
又は圧延機の洗浄を行なう必要があり、これらの作業に
は長時間圧延機を停止さすなど多くの問題があった。

そこで、これらの問題を解消するために、圧延しながら
異物の除去が可能な圧延方法を提供し、品質の向上とロ
ール整備費等の削減や圧延機の停止時間の短縮を図るも
のである。

又、圧延機を構成している装置に発生する錆によって帯
鋼の疵の要因となる部材、即ち、サイドガイド装置やワ
イパー装置等を耐食性を有するもので被覆した圧延機を
使用することによって、前記の問題を減少させるもので
ある。

「問題を解決させるための手段」 前記の目的を達成させるために、この発明は次のような
構成からなる。即ち、被圧延材と出側ワイパー間のロー
ル表面、及び入側ワイパー装置やサイドガイド装置等か
ら被圧延材の表面とに圧延中に蒸気を噴射させ、帯鋼の
表面およびロール表面に圧延油と共に付着している異物
や錆を除去し、常に清浄な状態に維持することにより帯
鋼に飛び込み疵や圧延油疵を防止する圧延方法である。

この方法を実施する為にワイパー装置の下方部やサイド
ガイドの上方部に蒸気噴射ノズルを取り付けたり、又、
圧延機の主要部を耐食性を有するもので被覆して錆に起
因問題を低減させるものである。

「作　用」 帯鋼の表面およびロール表面に圧延油と共に付着してい
る異物は噴射蒸気の熱によって分解除去され、噴射圧に
よって圧延機外に噴き飛ばすものである。

又、被覆を施したサイドガイドとワイパーフレームは耐
食性を発揮して、錆の発生を抑制する。

「実施例」 図面に基づき本発明の実施例を詳細に説明する。

第１図は熱間圧延機の概略図であり、１対のワークロー
ル２、中間ロール３及びバックアップロール４とからな
る６型式圧延機を示す。その地圧延機の入側にはサイド
ガイド装置５、ワイパー装置６が、出側にはワイパー装
置９が取り付けられている。

先ず、圧延機の入側のワイパー装置６の下面に６個の蒸
気ノズル１０をロール胴長方向に、又、サイドガイド５
の上面に２個の蒸気ノズル１１を取り付け、１０〜１３
ｋｇ／ｃｎ！の蒸気を噴射させて帯ｍｌの表面に付着し
た異物を除去する。

又、圧延機の出側にも１気ノズル１２を３個、ロール胴
長方向に取り付け、前記と同様に、１０〜１３ｋｇ／ｃ
Ｊの蒸気を噴射させてワークロール２に付着している異
物を除去する。

尚、蒸気配管にはオン・オフ弁を取り付け、遠隔操作に
よって蒸気の噴射・停止を自由に選択できる様にした。

一方、第２、第３図の傾線で示すサイドガイド装置５の
表面の一部をＮｉ・８０％、　Ｃｒ・２０％の耐食性金
属溶射被覆を施した。又、第４図の傾線で示すワイパー
装置６０表面の一部を、前記と同様に、溶射被覆を施し
た。

「効　果」 上記の様に圧延中に蒸気を噴射さすという新規な圧延方
法を採用することによって、飛び込み疵や圧延油疵が防
止でき、その結果、帯鋼の表面欠陥が大幅に低減した。

又、ワークロールの取り替え、ワークロール表面の改削
・研摩あるいはワークロール軸受の取り替え・整備に要
する時間と費用が削減できた。

尚、上記の理由により圧延機を停止さす時間も大幅に短
縮が図られ過大な効果をあげている。

【図面の簡単な説明】

第１図は６重式熱間圧延機で実施した本発明の実施例。 第２図はサイドガイド装置、ワイパー装置の側面図。 第３図はサイドガイド装置、ワイパー装置の要部正面図
。 第４図は、ワイパー装置の側面図。 １：帯鋼、２：ワークロール、３：中間ロール、４：バ
フクアソプロール、５：サイドガイド、６：入側ワイパ
ー装置（ワイパーフレーム）、７：出側ストリッパー、
８：先端金物、９：出側ワイパー、１０：蒸気ノズル、
１１：蒸気ノズル、１２：蒸気ノズル、１３：圧延油ノ
ズル、１４：サイドガイドライナー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　少なくとも一対のロールと該ロールの表面をワイパ
   ーするワイパー装置と被圧延材をガイドするサイドガイ
   ド装置等で構成した圧延機で圧延油を噴射させながら圧
   延する際、被圧延材と出側ワイパー間のロール表面、及
   び入側ワイパー装置やサイドガイド装置等から被圧延材
   の表面とに蒸気を噴射させながら圧延することによって
   飛び込み疵や圧延油疵を防止する圧延方法。 ２　ワイパー装置及びサイドガイド装置の主要部の表面
   が耐食性を有するもので被覆されていることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の飛び込み疵や圧延油疵を
   防止する圧延方法。