JP3603928B2 - 連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄方法および装置 - Google Patents

連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続焼鈍設備における冷延鋼帯の脱脂洗浄方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷延鋼帯は、一般に熱延鋼帯を冷間圧延機を用いて所定の板厚に冷間圧延することにより製造される。製造された冷延鋼帯は、冷間圧延時にロールや鋼帯の冷却および潤滑を目的として噴射された圧延油や鉄粉、塵芥等が付着しており、後工程の処理ラインを汚したり、製品に残存して表面汚れとして製品価値を著しく損なうのを防止するため、冷間圧延後に必ず洗浄される。後工程が連続焼鈍ラインの場合は、連続焼鈍ラインの入側で再度冷延鋼帯の洗浄を行なう場合が多い。
【0003】
連続焼鈍炉入側の冷延鋼帯の洗浄設備は、洗浄専用ラインに見られる電解洗浄やディップ式の砥粒入りブラシ洗浄、添加剤とアルカリ洗浄および酸洗洗浄の組合せといった大がかりな洗浄設備は使用されず、洗浄ブラシとスプレーを併用した簡易的な前洗浄設備が通常用いられている。しかし、連続焼鈍ラインでは、冷延鋼帯の洗浄が十分でないと、表面品質が劣化するばかりでなく、表面放射率が不均一となるため、連続焼鈍後の平坦度が極端に悪化する。
【0004】
従来の連続焼鈍ラインにおける焼鈍炉入側の設備としては、図9に示すとおり、冷延コイルを巻戻すペイオフリール81、ペイオフリール81で巻戻された冷延鋼帯の先端部と先行冷延鋼帯の後端部を溶接接続する溶接機82、冷延鋼帯83を洗浄して脱脂、脱鉄粉等を行なう洗浄装置84、脱脂、脱鉄粉された冷延鋼帯83を一時蓄える入側ルーパー85、入側ルーパー85から導入される冷延鋼帯83を連続焼鈍する連続焼鈍炉86の順に配置するのが一般的である。また、入側ルーパー85の前後には、冷延鋼帯83の張力制御を行なうブライドルロール87、88が、入側ルーパー85の中央部および連続焼鈍炉86の入側には、冷延鋼帯83の蛇行を防止するステアリングロール89、90が設けられる。
【0005】
このような冷延鋼帯の洗浄装置としては、一般に脱脂のための薬液としてアルカリ溶液を用い、アルカリ溶液に冷延鋼帯を浸漬し、冷延鋼帯の表面に近接して対設した電極によってアルカリ溶液の電気分解を行ない、冷延鋼帯の表面から水素、酸素の気泡を発生させ、この気泡により表面の汚れを持ち上げて剥落させる電解洗浄を施すか、あるいは、冷延鋼帯の両面にアルカリ溶液を噴射し、同時にブラシロールによって冷延鋼帯両面をブラッシングするブラシスクラバーが用いられる。
【0006】
このようにアルカリ溶液により鋼帯の洗浄を行なった場合は、鋼帯表面に付着している鉄分は油分と共にアルカリ溶液中に混入する。このため、鋼帯を洗浄後のアルカリ溶液は、洗浄前のアルカリ溶液に比較して汚れることとなる。しかし、鋼帯表面に付着していた圧延油中の油分は、溶液中のアルカリと化学反応して鹸化することから、アルカリ溶液の汚れは、鋼帯の表面に付着している油分や鉄分を除去する能力を実用上低下させないことが知られており、アルカリ溶液を循環させて繰り返し洗浄に用い、アルカリ溶液のコストを低減させるのが一般的である。
【0007】
従来のアルカリスクラバーを用いた洗浄設備としては、図10に示すとおり、アルカリスクラバー91によって鋼帯92の脱脂洗浄が施されたのち、温水スクラバー93でリンス洗浄され、その後温水スプレー94のみで仕上洗浄され、乾燥器95で乾燥されて洗浄を終えるのが一般的である。従来の冷延鋼帯の洗浄においては、このようにセクションが多岐にわたり、設備費、メンテナンス費用がかかるだけでなく、下記の問題点を有している。
【0008】
すなわち、ブラシスクラバータイプの洗浄装置は、ブラシロールが板端部の影響や板幅、ラインスピードの影響を受け易いため、鋼帯エッジ部の洗浄性が悪い。特に通板板幅や板厚が極端に変化した場合は、ブラシロールのたわみ量が変化するのでこの傾向が強く、洗浄後の焼鈍炉内にスマッジを持ち込むため、焼鈍炉ハースロールのピックアップを誘発するばかりでなく、連続焼鈍後の鋼帯平坦度を極端に悪化させる。
【0009】
また、先行冷延鋼帯の後端部と後行冷延鋼帯の先端部を接続のため溶接機により溶接する際、溶接が完了するまでの間は、鋼帯は入側のアルカリ洗浄槽内で完全に停止している。したがって、その間冷延鋼帯は、アルカリ液に浸漬されて停滞した状態となるので、溶接が完了して冷延鋼帯の搬送が開始された後、洗浄槽内に停止していた部分の洗浄性は、冷延鋼帯の他の部分、例えば溶接点近傍を除くコイルの中央部と比較すると、鋼帯表面に汚れが付着したままであるという問題が生じる。
【0010】
さらに、アルカリ薬液の汚れは、アルカリ薬液による脱脂洗浄後、リンガーロールによって十分に絞り取ると共に、その後洗浄温水によって十分にリンス洗浄を施さなければ、洗浄後の冷延鋼帯表面の清浄性を損なうこととなり、後工程および製品に至るまで悪影響を及ぼすこととなる。
【0011】
上記問題点を解消する方法および装置としては、図11に示すとおり、冷延鋼帯101に温水を高圧スプレーして予備的に洗浄する予備洗浄工程102と、予備洗浄された冷延鋼帯101を温水供給下で洗浄しながらブラッシングするブラシ洗浄工程103と、ブラシ洗浄された冷延鋼帯101に油分を含まない温水を高圧スプレーして仕上洗浄する仕上洗浄工程104とからなるアルカリ等の化学洗浄を用いない方法(特開平6−306654号公報)が提案されている。
【0012】
また、図12に示すとおり、金属ストリップ111を巻付けた状態で搬送するバックアップロール112、113を設け、かつ、金属ストリップ111の該バックアップロール112、113に巻付いた部分に高圧水がスプレーされるように金属ストリップ111を挟んで該バックアップロール112、113と対向する位置に高圧水スプレーノズル114、115を配置した装置(特開平8−92775号公報)が提案されている。
【0013】
さらに、図13に示すとおり、連続焼鈍炉121の入側に、ペイオフリール122から順次に溶接機123、電解洗浄装置124、入側ルーパー125を配置してなる連続焼鈍設備において、前記溶接機123と電解洗浄装置124との間に、ミニルーパ127を介設した装置(特開平2−159323号公報)が提案されている。
【0014】
さらにまた、連続焼鈍設備の入側において圧力0.1〜0.5MPaの加圧アルカリ溶液噴霧とブラシロールによって冷延鋼帯を脱脂洗浄したのち、温水粗洗浄槽で温水スプレーとブラシロールによって温水粗洗浄し、次いで高圧温水を冷延鋼帯に噴霧してリンス洗浄する連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄方法において、冷延鋼帯の定常部通過時は圧力2〜20MPaの範囲に加圧された高圧温水を噴霧してリンス洗浄し、冷延鋼帯の非定常部、すなわち、冷延鋼帯の溶接に際して冷延鋼帯が洗浄槽内で停止してから溶接点が高圧温水洗浄槽を通過するまでの間、圧力20MPa以上の高圧温水を噴霧してリンス洗浄し、冷延鋼帯のアルカリ洗浄槽内での停止汚れを抑制する方法(特開平9−59789号公報)が提案されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平6−306654号公報に開示の技術においては、冷間圧延後の鋼帯表面に付着している油分や鉄分を除去することは不可能に近く、洗浄不足によって表面品質を損なうばかりでなく、表面反射率ムラの影響を受け、極端に連続焼鈍後の平坦度が悪化する。また、アルカリ等の化学洗浄を行なわず予備高圧洗浄後に温水スクラバー洗浄を施すので、温水ブラシロールの劣化が激しすぎて事実上実機適用は不可能である。
【0016】
また、上記特開平8−92775号公報に開示の装置は、鋼帯の表裏面を順次それぞれのバックアップロールに巻付けながら通板させることにより、鋼帯のばたつきを抑えて表裏面を洗浄することができる。しかしながら、洗浄槽内でのバックアップロールへの巻付きは、スマッジや鉄分等の押込みを誘発してしまうので、特に表面検査の厳格な冷延鋼帯等においては、実機化は不可能に近い。
【0017】
さらに、特開平2−159323号公報に開示の装置は、既に建設された連続焼鈍設備に使用する場合、ミニルーパを溶接機と洗浄装置の間に設置するに際し多大の設備費を必要とする場合が多い。また、この装置は、アルカリあるいは化学洗浄後の鋼帯表面のリンス性を強化できないため、アルカリ溶液自体の汚れによる洗浄後の鋼帯表面の清浄性をさらに向上させることは難しく、例えば、冷延鋼帯のコーティング不良や電磁鋼板の磁気特性に悪影響を及ぼす。対象が溶融めっき鋼板の場合は、めっき密着性に悪影響を及ぼす。
【0018】
さらにまた、特開平9−59789号公報に開示の方法は、洗浄槽の入側にミニルーパを配設することなく、冷延鋼帯の溶接停止によるアルカリ洗浄槽内の停止汚れを抑制できるが、アルカリ溶液槽および粗温水洗浄槽のブラシロールは、板端部の影響や板幅変更、ラインスピードの影響を受け易く、ブラシロールのたわみ量が変化、その他の要因により鋼帯幅方向で洗浄性が異なり、特に鋼帯エッジ部の洗浄性が悪化する。
【0019】
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消し、板幅変更、ラインスピードの影響を受ける鋼帯エッジ部の洗浄性を向上できる連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄方法および装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄方法は、連続焼鈍設備の入側においてアルカリ溶液の噴射とブラシロールによって冷延鋼帯を脱脂洗浄したのち、高圧温水スプレーノズルから高圧温水を噴射してリンス洗浄する方法において、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W /W )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P )に制御することとしている。
【0021】
このように、ブラシスクラバーによって冷延鋼帯を脱脂洗浄したのち、高圧温水スプレーノズルから高圧温水を噴射してリンス洗浄する方法において、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W /W )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P )に制御することによって、冷延鋼帯寸法やラインスピードの変動の影響によるブラシロールのたわみ量の変化、その他の要因により洗浄性の悪化した冷延鋼帯の幅方向両端部を、十分に洗浄することが可能となって、従来必要とされてきた温水ブラシロールが不要となり、連続焼鈍後の平坦度が飛躍的に向上し、冷延鋼帯の品質の向上、安定操業を図ることができる。
【0022】
また、本発明の請求項2の連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄方法は、連続焼鈍設備の入側においてアルカリ溶液の噴射とブラシロールによって冷延鋼帯を脱脂洗浄したのち、高圧温水スプレーノズルから高圧温水を噴射してリンス洗浄する方法において、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W /W )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P )に制御すると共に、前記冷延鋼帯が洗浄槽内で停止してから溶接点が高圧温水洗浄槽内を通過するまでの間、高圧温水噴射圧力を予め定めた所定圧力以上に制御してリンス洗浄することとしている。
【0023】
このように、ブラシスクラバーによって冷延鋼帯を脱脂洗浄したのち、高圧温水スプレーノズルから高圧温水を噴射してリンス洗浄する方法において、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W /W )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P )に制御することによって、ラインスピードや鋼帯幅の変動の影響によるブラシロールのたわみ量の変化、その他の要因により洗浄性の悪化した冷延鋼帯の幅方向両端部を、十分に洗浄することができる。また、前記冷延鋼帯が洗浄槽内で停止してから溶接点が高圧温水洗浄槽内を通過するまでの間、高圧温水噴射圧力を予め定めた所定圧力以上、例えば20MPa以上に制御してリンス洗浄することによって、アルカリ洗浄槽内の停止汚れを防止でき、冷延鋼帯の品質向上、安定操業を図ることができる。
【0024】
さらに、本発明の請求項3の連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄装置は、連続焼鈍設備の入側に設けたアルカリ溶液噴射ノズルとブラシロールを備えたアルカリ洗浄槽設と、その下流に配置された高圧ポンプと幅方向で噴射圧力を可変とした高圧温水噴射ノズルを備えた高圧温水洗浄槽と、アルカリ洗浄槽の入側に設けた鋼帯寸法検出器と、ラインスピードを検出する速度検出器と、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W /W )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P )に制御してリンス洗浄する温水制御部とからなる。
【0025】
このように、連続焼鈍設備の入側に設けたアルカリ溶液噴射ノズルとブラシロールを備えたアルカリ洗浄槽と、その下流に配置された高圧ポンプと幅方向で噴射圧力を可変とした高圧温水噴射ノズルを備えた高圧温水洗浄槽と、アルカリ洗浄槽の入側に設けた鋼帯寸法検出器と、ラインスピードを検出する速度検出器と、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W 1/ )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P )に制御してリンス洗浄する温水制御部を設けたことによって、鋼帯寸法とラインスピードに応じて鋼帯幅方向の高圧温水噴射圧力が制御され、ラインスピードや鋼帯寸法の変動によるブラシロールのたわみ量の変化、その他の要因により洗浄性の悪化した冷延鋼帯両端部を、十分に洗浄することが可能となって、従来必要とされてきた温水ブラシロールが不要となり、連続焼鈍後の平坦度が飛躍的に向上し、冷延鋼帯の品質の向上、安定操業を図ることができる。
【0026】
さらにまた、本発明の請求項4の連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄装置は、連続焼鈍設備の入側に設けたアルカリ溶液噴射ノズルとブラシロールを備えたアルカリ洗浄槽と、その下流に配置された高圧ポンプと幅方向で噴射圧力を可変とした高圧温水噴射ノズルを備えた高圧温水洗浄槽と、ラインスピードを検出する速度検出器と、アルカリ洗浄槽の入側に設けた冷延鋼帯寸法検出器と、高圧温水洗浄槽の出口に設けた溶接点検出器と、冷延鋼帯の非定常部通過時、すなわち冷延鋼帯の溶接による停止から溶接点の高圧温水洗浄槽内通過を検出するまでの間、高圧温水噴射圧力を予め定めた所定圧力以上に制御すると共に、冷延鋼帯の定常部通過時、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W /W )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P )に制御してリンス洗浄する温水制御部とからなる。
【0027】
このように、ブラシスクラバーのアルカリ洗浄槽の下流に高圧温水噴射ノズルを備えた高圧温水洗浄槽を配置し、ラインスピードを検出する速度検出器と、アルカリ洗浄槽の入側に設けた冷延鋼帯寸法検出器と、冷延鋼帯の非定常部通過時、すなわち冷延鋼帯の溶接による停止から溶接点の高圧温水洗浄槽内通過を検出するまでの間、高圧温水噴射圧力を予め定めた所定圧力に制御し、冷延鋼帯の定常部通過時、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W /W )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P )に制御してリンス洗浄する温水制御部を設けたことによって、冷延鋼帯の非定常部通過時、すなわち冷延鋼帯の溶接による停止から溶接点の高圧温水洗浄槽内通過を検出するまでの間、高圧温水噴射圧力を予め定めた所定圧力、例えば20MPa以上に制御してリンス洗浄され、洗浄槽内の停止汚れを防止することができる。また、冷延鋼帯の定常部通過時、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W /W )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P )に制御してリンス洗浄することができ、ラインスピードや鋼帯幅の変動によるブラシロールのたわみ量の変化、その他の要因により洗浄性の悪化した鋼帯両端部を、十分に洗浄することが可能となって、従来必要とされてきた温水ブラシロールが不要となり、連続焼鈍後の平坦度が飛躍的に向上し、冷延鋼帯の品質の向上、安定操業を図ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明におけるアルカリ洗浄槽においては、スプレーヘッダーから加圧されたアルカリ溶液が冷延鋼帯に噴射されると共に、ブラシロールによってブラッシングされる。スプレーヘッダーから噴射されたアルカリ溶液は、冷延鋼帯表面の油分、鉄粉等の付着物を濡らし、冷延鋼帯と付着物の界面に浸透して付着力を弱める。一方、ブラシロールは、冷延鋼帯表面に付着している油分、鉄粉等のアルカリ溶液への混入を最小限に止めながら、冷延鋼帯表面の油分、鉄粉等とアルカリ溶液を十分に鹸化反応させる。このため、ブラシロールは、線径の細いものを使用すると共に、圧接量を調整することが必要である。また、ブラシスクラバータイプのアルカリ洗浄においては、鋼帯のエッジ部、特に両エッジから鋼帯幅の1/4部分が鋼帯の寸法変更やラインスピードの変動によってブラシロールのたわみ量が変化し、洗浄性が悪化し易い。
【0029】
アルカリ洗浄された冷延鋼帯は、リンガーロールによって表面のアルカリ溶液が絞り取られたのち、高圧温水洗浄槽内において、スプレーヘッダーから高圧ポンプにより昇圧された高圧温水の噴射を受け、アルカリ溶液と油分、鉄粉等の鹸化反応によって生成した汚れが除去される。この場合、前記したとおり、鋼帯のエッジ部、特に両エッジから鋼帯幅の1/4部分は、鋼帯の寸法変更やラインスピードの変動によるブラシロールのたわみ量の変化や、その他の要因によって洗浄性が悪化し易い。このため、冷延鋼帯の定常部においては、冷延鋼帯寸法とラインスピードに応じて鋼帯幅方向の高圧温水噴射圧力を制御する。例えば、鋼帯幅方向中央部の高圧温水の噴射圧力P(MPa)をラインスピードVに応じて制御し、鋼帯幅方向両端部の高圧温水の噴射圧力P(MPa)を、鋼帯幅方向中央部の高圧温水の噴射圧力P(MPa)と、冷延鋼帯寸法、例えば、広幅材(W)と狭幅材(W)の幅変動比率(W/W)の平方根(√(W/W))、関数f(W1、)等に応じて制御する。
【0030】
上記広幅材(W)と狭幅材(W)の幅変動比率(W/W)は、図8に示すように、幅広がりの場合と、幅狭まりの場合で異なるので、先行材、後行材に拘わらず、幅が変化する際に、広幅材(W)が常に分子に、狭幅材(W)が分母となるように認識する。これによって、鋼帯の寸法変更やラインスピードの変動によるブラシロールのたわみ量の変化、その他の要因により洗浄性の悪化した鋼帯両端部は、高圧温水の噴射圧力を鋼帯幅方向で制御することによって十分に洗浄することができる。なお、鋼帯の両端部は、上記では鋼帯幅の1/4部分としたが、必要に応じて幅方向に細分化することによって、さらに効果が上がることは云うまでもない。
【0031】
また、先行冷延鋼帯の後端部と後行冷延鋼帯の前端部の接続溶接のため、冷延鋼帯が停止してから溶接点が高圧温水洗浄槽を通過するまでの非定常部は、高圧温水洗浄槽の出口に設けた溶接点検出器によって溶接点通過を検出するまでの間、温水圧力制御部により高圧温水の噴射圧力を非定常部の停止汚れを除去できる所定圧力、例えば、20MPa以上に制御する。この場合、ラインスピードVは、非定常部の停止汚れを除去できる所定速度以下、例えば0.08m/sec以下に制御する。これによって、溶接によるライン停止時にアルカリ洗浄槽内に停止した冷延鋼帯の非定常部の停止汚れは十分に除去される。
【0032】
本発明においてアルカリ溶液の噴射圧力は、アルカリ溶液による脱脂洗浄で油分、鉄粉等の付着物を濡らし、冷延鋼帯と付着物の界面に浸透して付着力を緩める程度に止めることにより、油分、鉄粉等のアルカリ溶液中への混入を最小限に止め、アルカリ溶液の発泡を抑制するため、所定圧力、例えば0.1〜0.5MPaに制御する。その理由は、アルカリ溶液の噴射圧力が0.1MPa未満ではその効果が十分でなく、0.5MPaを超えると油分、鉄粉等のアルカリ溶液中への混入が増加し、アルカリ溶液の発泡が問題となる。
【0033】
本発明において冷延鋼帯の定常部の鋼帯幅方向の高圧温水噴射圧力の制御、例えば、鋼帯中央部の高圧温水の噴射圧力P(MPa)と鋼帯両端部の高圧温水の噴射圧力P(MPa)の制御は、鋼帯幅方向に配置した個々のスプレーノズルに圧力制御弁を設け、鋼帯両端部、例えば、両エッジから鋼帯幅の1/4幅と、鋼帯中央部、例えば、鋼帯中央部の鋼帯幅の1/2で別々に制御する。また、鋼帯幅方向に2列、例えば、前段に鋼帯幅の1/2幅に鋼帯中央部用のスプレーヘッダーを配置し、後段に両エッジから鋼帯幅の1/4幅の鋼帯両端部用のスプレーヘッダーを配置し、前段と後段のスプレーノズルからの高圧温水噴射圧力を別々に制御する。さらに、鋼帯幅方向に2列、例えば、前段に鋼帯幅全幅に鋼帯中央部用のスプレーヘッダーを配置し、後段に両エッジから鋼帯幅の1/4幅の鋼帯両端部用のスプレーヘッダーを配置し、前段と後段のスプレーノズルからの高圧温水噴射圧力を別々に制御することもできる。
【0034】
鋼帯中央部の高圧温水の噴射圧力P(MPa)のラインスピードV(m/sec)に応じた制御は、使用する洗浄ラインに応じて予め実験により鋼帯中央部の洗浄効率とラインスピードV(m/sec)との関係を求めておき、如何なるラインスピードにおいても鋼帯中央部が所定の洗浄効率を維持できるよう、ラインスピードV(m/sec)に応じて高圧温水の噴射圧力P(MPa)を決定すればよい。例えば、下記(1)(2)式により行なうことができる。
ラインスピード≦5m/secの場合、P=A・V+W…(1)
ラインスピード>5m/secの場合、P=Z…(2)
ただし、Aは当該ラインに固有の定数(例えば、0.4)、Wは当該ラインに固有の定数(例えば、15)、Zは当該ラインで通板の鋼帯板厚により決定される定数(例えば、25MPa)
【0035】
鋼帯両端部の高圧温水の噴射圧力P(MPa)は、使用する洗浄ラインに応じて予め実験により求めた鋼帯中央部の洗浄効率とラインスピードV(m/sec)との関係から算出した鋼帯中央部の高圧温水の噴射圧力P(MPa)と、溶接部の広幅材Wと狭幅材Wの幅変動比率(W/W)と鋼帯両端部の高圧温水の噴射圧力P(MPa)と洗浄効率との関係式を求めておき、如何なるラインスピードにおいても鋼帯両端部が所定の洗浄効率を維持できる噴射圧力P(MPa)に制御する。例えば、下記(3)式または(4)式により制御する。
=B×P×U…(3)
ただし、Bは当該ラインに固有の定数(例えば、1.2)、Uは広幅材(W)と狭幅材(W)の幅変動比率(W/W)により決定される定数(例えば、√(W/W)、f(W、W)等)
板幅変動によって、P>T(MPa)となる場合、P=T(MPa)…(4)
ただし、Tは鋼帯板厚によって決定される定数(例えば、35MPa)
【0036】
板幅変動によって、P>T(MPa)の場合、P=T(MPa)と限定したのは、T(MPa)を超える高圧温水を鋼帯両端部に噴射すると、鋼帯が薄い場合、鋼帯エッジ部が塑性変形を起こし、折れ等を誘発することが多いからである。
【0037】
本発明において非定常部、すなわち、冷延鋼帯の溶接接続による停止から溶接点が高圧温水洗浄槽を通過するまでの間、高圧温水の噴射圧力を所定値以上、例えば、20MPa以上としたのは、ラインスピードVが所定値以下、例えば、0.08m/sec以下であっても、高圧温水の噴射圧力が所定値以上、例えば、20MPa以上でなければ、洗浄槽内停止時に発生した冷延鋼帯の停止汚れを十分に清浄化できないからである。また、高圧温水の噴射圧力が所定値未満、例えば、20MPa未満では、ラインスピードVが所定値以下、例えば、0.08m/sec以下であっても、溶接停止時にアルカリ洗浄槽内に停止した冷延鋼帯の非定常部の停止汚れを十分に除去できないからである。
【0038】
本発明においてラインスピードVを検出する速度検出器としては、ブライドルロールに設置したパルス発信器、駆動ロールの回転数より換算する方式等を挙げることができる。また、板幅検出器としては、光電式、空気式、静電容量式等があるが、光電式が一般的である。溶接点検出器としては、溶接点の近傍に設けた穿孔を光センサにより検出する方式、冷延鋼帯の移動量に応じて、溶接点を高圧温水洗浄槽出口までトラッキングする方式が挙げられる。
【0039】
【実施例】
実施例1
以下に本発明の連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄方法の詳細を実施の一例を示す図1〜図3に基づいて説明する。図1は前段と後段に高圧温水スプレーヘッダーを配置した本発明の冷延鋼帯の洗浄装置を設置した洗浄ラインの概略説明図、図2は高圧温水の前段スプレーヘッダーのノズル配置の説明図で、(a)図は幅方向のノズル配置図、(b)図はノズルの設置角度の説明図、図3は高圧温水の後段スプレーヘッダーのノズル配置の説明図である。
【0040】
図1〜図3において、1はアルカリ洗浄槽、2はアルカリ洗浄槽1内に設置したアルカリ溶液のスプレーヘッダー、3は同じくアルカリ洗浄槽1内に設置したブラシロール、4はアルカリ溶液供給ポンプで、アルカリ洗浄槽1内を通過する冷延鋼帯5は、表裏両面に各スプレーヘッダー2の噴射ノズルからアルカリ溶液供給ポンプ4により供給される圧力、例えば、0.1〜0.5MPaのアルカリ溶液が噴射されると共に、ブラシロール3によるブラッシングを受ける。各スプレーヘッダー2から噴射されたアルカリ溶液は、冷延鋼帯5表面の油分、鉄粉等の付着物を濡らし、冷延鋼帯5と付着物の界面に浸透して付着力を緩める。ブラシロール3は、冷延鋼帯5表面に付着している油分、鉄粉等のアルカリ溶液への混入を最小限に止めながら、冷延鋼帯表面の油分、鉄粉等とアルカリ溶液を十分に鹸化反応させる。
【0041】
6はアルカリ洗浄槽1の出口に設けたリンガーロールで、アルカリ洗浄槽1でアルカリ洗浄された冷延鋼帯5の両面に残留するアルカリ洗浄液を絞り取る。7は高圧温水洗浄槽、8は高圧温水洗浄槽7内に設置した高圧温水の前段スプレーヘッダーで、図2に示すとおり、鋼帯幅方向に複数のスプレーノズルを有している。スプレーノズルの噴射幅は150mm、噴射距離は200mm、抑え角θは15°で、ノズルピッチは125mmとし、幅方向に12ケ並列に配置し、噴射幅のラップ代は25mmとし、通板する冷延鋼帯の最大幅(例えば、1400mm)に対応させている。
【0042】
また、高圧温水の後段スプレーヘッダー9は、図3に示すとおり、冷延鋼帯の最大幅(例えば、1400mm)の両端部1/4(350mmずつ)に対応させ、スプレーノズルの噴射幅は150mm、噴射距離は200mm、抑え角θは15°で、ノズルピッチは125mm、噴射幅のラップ代は25mmとし、幅方向両端に各3ケ並列に配置し、かつ、鋼帯幅変動に対応できるようスクリューネジ10により鋼帯幅方向のガイド11に沿って移動可能としている。なお、12はスクリューネジ10の駆動用モータである。前段スプレーヘッダー8、後段スプレーヘッダー9の温水温度は、キャビテーションを防止するため、80℃以下に抑えるのが望ましい。
【0043】
13、14は高圧ポンプ、15、16は前段スプレーヘッダー8、後段スプレーヘッダー9へ高圧温水を供給する高圧温水供給管、17、18は各高圧温水供給管15、16に設けた圧力制御弁、19、20は各高圧温水供給管15、16に設けた圧力計、21はアルカリ洗浄槽1の入側に設けた板幅センサ、22は板幅センサ21からの信号に基づき、溶接部の広幅冷延鋼帯5と狭幅冷延鋼帯5の各板幅(W、W)と幅変動比率(W/W)を演算する幅変動検出器、23は温水制御部で、各高圧温水供給管15、16に設けた圧力計19、20で検出された温水圧力、幅変動検出器22で演算された各板幅(W、W)と幅変動比率(W/W)と、別途ラインスピードが入力される。
【0044】
温水制御部23は、冷延鋼帯5の定常部通過時、前段スプレーヘッダー8からの温水噴射圧力PをラインスピードVに応じて例えば前記(1)式または(2)式により演算し、圧力計19の温水圧力が演算した温水圧力となるよう圧力制御弁17を制御してリンス洗浄すると共に、両端部に対応する後段スプレーヘッダー9の位置を溶接部の広幅冷延鋼帯5と狭幅冷延鋼帯5の各板幅(W、W)に応じてスクリューネジ10の駆動用モータ12を正転または逆回転させて調整する。また、温水制御部23は、スプレーヘッダー9からの高圧温水噴射圧力Pを、幅変動検出器22から入力される幅変動比率(W/W)に応じて、例えば前記(3)式または(4)式により演算し、高圧温水供給管16の圧力計20の温水圧力が演算した温水圧力となるよう圧力制御弁18を制御してリンス洗浄するよう構成されている。
【0045】
また、温水制御部23は、冷延鋼帯5の非定常部、すなわち、冷延鋼帯5の接続溶接時にアルカリ洗浄槽1内で停止してから溶接点が高圧温水洗浄槽7内を通過するまでの間、ラインスピードVを所定速度以下、例えば0.08m/sec以下となるようライン制御部に指令すると共に、前段スプレーヘッダー8、後段スプレーヘッダー9からの高圧温水噴射圧力P、Pが所定圧力、例えば20MPa以上となるよう圧力制御弁17、18を制御するよう構成されている。
【0046】
24は高圧温水洗浄槽7の出口に設けたリンガーロールで、高圧温水洗浄槽7でリンス洗浄された冷延鋼帯5に残留する温水を絞り取る。25は冷延鋼帯5を乾燥するための乾燥器で、乾燥器25で乾燥された冷延鋼帯5は、図示しない連続焼鈍設備に搬送されるよう構成されている。
【0047】
上記のとおり構成したことによって、冷延鋼帯5は、アルカリ洗浄槽1内で各スプレーヘッダー2の噴射ノズルからアルカリ溶液の噴射と、ブラシロール3によるブラッシングを受け、表面に付着している油分等のアルカリ溶液への混入を最小限に止めながら、表面の油分等とアルカリ溶液の十分な鹸化反応によりアルカリ洗浄され、しかるのち、冷延鋼帯5は、リンガーロール6で両面に残留するアルカリ洗浄液が絞り取られたのち、高圧温水洗浄槽7に搬送される。このアルカリ洗浄槽1内でブラシロール3によりブラッシングを受けた冷延鋼帯5のエッジ部は、冷延鋼帯5の幅変更やラインスピードVの変更の影響を受け、ブラシロール3のたわみ量の変化、その他の要因によりリンス洗浄性が劣化し易い。
【0048】
温水制御部23は、冷延鋼帯5の定常部が高圧温水洗浄槽7内を通過時、前段スプレーヘッダー8からの高圧温水噴射圧力PをラインスピードVに応じて所定圧力、例えば前記(1)式または(2)式により演算し、圧力計19の温水圧力が演算した温水圧力となるよう圧力制御弁17を制御してリンス洗浄する。また、温水制御部23は、幅変動検出器22から入力される各板幅(W、W)に応じてスクリューネジ10の駆動用モータ12を正回転または逆回転させ、後段スプレーヘッダー9の位置を冷延鋼帯5の両端部に対応するよう移動させる。さらに、温水制御部23は、後段スプレーヘッダー9からの高圧温水噴射圧力Pを、前段スプレーヘッダー8からの高圧温水噴射圧力Pと、幅変動検出器22から入力される幅変動比率(W/W)に応じて前記(3)式または(4)式により演算し、高圧温水供給管16の圧力計20の温水圧力が演算した温水圧力となるよう圧力制御弁18を制御してリンス洗浄する。これによって、従来必要とされてきた温水ブラッシングが不必要となり、また、冷延鋼帯5の幅変更やラインスピードVの変更の影響を受けることなく、冷延鋼帯5のリンス洗浄性を向上することができる。
【0049】
また、温水制御部23は、冷延鋼帯5の非定常部、すなわち、冷延鋼帯5の接続溶接時にアルカリ洗浄槽1内で停止してから溶接点が高圧温水洗浄槽7内を通過するまでの間、前段スプレーヘッダー8、後段スプレーヘッダー9からの高圧温水噴射圧力P、Pが所定圧力、例えば20MPa以上となるよう圧力制御弁17、18を制御すると共に、ラインスピードVを所定速度以下、例えば0.08m/sec以下となるようライン制御部に指令する。これによって、冷延鋼帯5の非定常部、すなわち冷延鋼帯5の接続溶接時にアルカリ洗浄槽1内での停止による停止汚れを温水洗浄により十分に除去することができる。
【0050】
高圧温水洗浄槽7で十分にリンス洗浄された冷延鋼帯5に残留する温水がリンガーロール24により絞り取られた冷延鋼帯5は、乾燥器25で乾燥されたのち、図示しない連続焼鈍設備に搬送され、連続焼鈍されるが、十分にリンス洗浄されているので、表面放射率が均一となり、連続焼鈍後の平坦度も上昇する。
【0051】
実施例2
前記実施例1のアルカリ洗浄槽において、冷延鋼帯の板幅1000mm一定で、ラインスピードを1m/sec〜6m/secの範囲で変化させ、圧力0.1MPa以上で60℃のアルカリ溶液を冷延鋼帯の表面に噴射すると共に、ブラシロールによりブラッシングしたのち、高圧温水洗浄槽で冷延鋼帯の定常部通過時、図4(a)に示すとおり、前段スプレーヘッダーからの高圧温水の噴射圧力Pを、ラインスピードVに対応して前記(1)式または(2)式により演算した圧力に制御すると共に、鋼帯幅方向の両端部に対応する後段スプレーヘッダーからの高圧温水の噴射圧力Pを、前段スプレーヘッダーからの高圧温水の噴射圧力Pと、広幅材Wと狭幅材Wの幅変動比率(W/W)に応じて前記(3)式または(4)式により演算した圧力に制御し、60℃の温水によるリンス洗浄を行なった。そして、リンス洗浄後の各冷延鋼帯の洗浄性を評価した。その結果を図4(b)にAとして示す。また、比較のため、高圧温水制御洗浄を行わなかった従来法についても、リンス洗浄後の各冷延鋼帯の洗浄性を評価した。その結果を図4(b)にBとして示す。なお、冷延鋼帯の洗浄性は、高圧温水リンス洗浄後の残留鉄分を酸分解したのち、プラズマ発光分析の1種であるICP(Inductively Coupled Plasma Atomic Emission Stectrometry)発光分析による鉄分除去率で評価した。
【0052】
次に広幅材Wと狭幅材Wの幅変動比率(W/W)=1.2(広幅鋼帯幅=1200mm、狭幅鋼帯幅=1000mm)、ラインスピード=1.33m/secに固定し、圧力0.1MPa以上で60℃のアルカリ溶液を冷延鋼帯の表面に噴射すると共に、ブラシロールによりブラッシングしたのち、高圧温水洗浄槽で冷延鋼帯の定常部通過時、前段スプレーヘッダーからの高圧温水の噴射圧力を15.7MPa、後段スプレーヘッダーからの高圧温水の噴射圧力を20.6MPaに制御し、60℃の温水によるリンス洗浄を行なった。そして、リンス洗浄後の冷延鋼帯を連続焼鈍し、連続焼鈍後の平坦度を評価した。その結果を図5にAとして示す。なお、連続焼鈍後の平坦度は、図6に示すように、山高さH/波長さL(%)で示す。なお、比較のため、高圧温水制御リンス洗浄を行わなかった従来法についても、リンス洗浄後の冷延鋼帯を連続焼鈍し、連続焼鈍後の平坦度を評価した。その結果を図5にBとして示す。
【0053】
また、冷延鋼帯の非定常部、すなわち、先行冷延鋼帯の後端部と後行冷延鋼帯の前端部の接続溶接に際して冷延鋼帯が洗浄槽内で停止してから、溶接点が温水リンス洗浄槽内を通過するまでの間、幅変動比率(W/W)を一定とし、ラインスピードを0.08m/sec以下とし、前段スプレーヘッダーからの高圧温水の噴射圧力を30MPa、後段スプレーヘッダーからの高圧温水の噴射圧力を30MPaに制御し、60℃の温水による高圧温水制御リンス洗浄を行なった。そして、リンス洗浄後の冷延鋼帯の溶接点からの距離と表面の洗浄性との関係を求めた。その結果を図7にAとして示す。なお、比較のため、高圧温水制御リンス洗浄を行わなかった従来法についても、リンス洗浄後の冷延鋼帯の溶接点からの距離と表面の洗浄性との関係を求めた。その結果を図7にBとして示す。
【0054】
図4(b)に示すとおり、図4(a)の高圧温水制御リンス洗浄を実施した本発明法Aの鉄分除去率は、高圧温水制御リンス洗浄を実施しなかった従来法Bの鉄分除去率に比較し、ラインスピードの変動に関係なく約3倍以上で安定した洗浄率が得られた。また、図5に示すとおり、高圧温水制御リンス洗浄を実施した本発明法Aの連続焼鈍後の急峻度は、高圧温水制御リンス洗浄を実施しなかった従来法Bの急峻度に比較し、約1/8以下と向上し、かつ、冷延鋼帯幅方向で低位安定している。さらに、図7に示すとおり、高圧温水制御リンス洗浄を実施した本発明法Aの鉄分除去率は、高圧温水制御リンス洗浄を実施しなかった従来法Bの鉄分除去率に比較し、約2.3倍の洗浄率が得られた。
【0055】
【発明の効果】
本発明の連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄方法および装置によれば、アルカリ洗浄槽の後段の高圧温水リンス洗浄槽の高圧温水スプレーノズルからの高圧温水噴射圧力を、冷延鋼帯寸法とラインスピードに応じて冷延鋼帯幅方向で制御することによって、冷延鋼帯の板幅変動によるブラシロールのたわみ量の変化、その他の要因により洗浄性の悪化した冷延鋼帯両端部を、十分に洗浄することが可能となって、従来必要とされてきた温水ブラシロールが不要となり、連続焼鈍後の冷延鋼帯の平坦度も飛躍的に向上すると共に、アルカリ洗浄槽内での停止汚れも防止でき、冷延鋼帯の品質向上、安定操業を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷延鋼帯の洗浄装置を設置した洗浄ラインの概略説明図である。
【図2】高圧温水の前段スプレーヘッダーのノズル配置の説明図で、(a)図は幅方向のノズル配置図、(b)図はノズルの設置角度の説明図である。
【図3】高圧温水の後段スプレーヘッダーのノズル配置の説明図である。
【図4】実施例2における板幅一定でラインスピードを変化させた場合の温水圧力と洗浄率を示すもので、(a)図はラインスピードと温水圧力との関係を示すグラフ、(b)図はラインスピードと鉄分除去率との関係を示すグラフである。
【図5】実施例2における幅変動率=1.2の場合の連続焼鈍後の鋼板幅方向の平坦度を示すグラフである。
【図6】鋼板幅方向の平坦度を求める方法の説明図である。
【図7】実施例2における非定常部、すなわち接続溶接に際して冷延鋼帯が洗浄槽内で停止してから、溶接点が温水リンス洗浄槽内を通過するまでの間の冷延鋼帯の溶接点からの距離と鉄分除去率との関係を示すグラフである。
【図8】溶接部の広幅材Wと狭幅材Wの幅変動比率(W/W)の説明図である。
【図9】従来の冷延鋼帯の連続焼鈍ラインの概略全体説明図である。
【図10】従来の冷延鋼帯のアルカリスクラバーを用いた洗浄設備の概略説明図である。
【図11】特開平6−306654号公報に開示の脱脂洗浄装置の概略説明図である。
【図12】特開平8−92775号公報に開示の高圧水洗装置の概略説明図である。
【図13】特開平2−159323号公報に開示の連続焼鈍設備の概略説明図である。
【符号の説明】
1 アルカリ洗浄槽
2 スプレーヘッダー
3 ブラシロール
4 アルカリ溶液供給ポンプ
5、83、101 冷延鋼帯
6、24 リンガーロール
7 高圧温水洗浄槽
8 前段スプレーヘッダー
9 後段スプレーヘッダー
10 スクリューネジ
11 ガイド
12 駆動用モータ
13、14 高圧ポンプ
15、16 高圧温水供給管
17、18 圧力制御弁
19、20 圧力計
21 板幅センサ
22 幅変動検出器
23 温水制御部
25、95 乾燥器
81、122 ペイオフリール
82、123 溶接機
84 洗浄装置
85、125 入側ルーパー
86、121 連続焼鈍炉
87、88 ブライドルロール
89、90 ステアリングロール
91 アルカリスクラバー
92 鋼帯
93 温水スクラバー
94 温水スプレー
102 予備洗浄工程
103 ブラシ洗浄工程
104 仕上洗浄工程
111 金属ストリップ
112、113 バックアップロール
114、115 高圧水スプレーノズル
124 電解洗浄装置
127 ミニルーパ

Claims (4)

  1. 連続焼鈍設備の入側においてアルカリ溶液の噴射とブラシロールによって冷延鋼帯を脱脂洗浄したのち、高圧温水スプレーノズルから高圧温水を噴射してリンス洗浄する方法において、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W /W )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P )に制御することを特徴とする連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄方法。
  2. 連続焼鈍設備の入側においてアルカリ溶液の噴射とブラシロールによって冷延鋼帯を脱脂洗浄したのち、高圧温水スプレーノズルから高圧温水を噴射してリンス洗浄する方法において、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W /W )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P )に制御すると共に、前記冷延鋼帯が洗浄槽内で停止してから溶接点が高圧温水洗浄槽内を通過するまでの間、予め定めた所定圧力以上の高圧温水を噴射してリンス洗浄することを特徴とする連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄方法。
  3. 連続焼鈍設備の入側に設けたアルカリ溶液噴射ノズルとブラシロールを備えたアルカリ洗浄槽と、その下流に配置された高圧ポンプと幅方向で噴射圧力を可変とした高圧温水噴射ノズルを備えた高圧温水洗浄槽と、アルカリ洗浄槽の入側に設けた鋼帯寸法検出器と、ラインスピードを検出する速度検出器と、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W /W )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P )に制御してリンス洗浄する温水制御部からなることを特徴とする連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄装置。
  4. 連続焼鈍設備の入側に設けたアルカリ溶液噴射ノズルとブラシロールを備えたアルカリ洗浄槽と、その下流に配置された高圧ポンプと幅方向で噴射圧力を可変とした高圧温水噴射ノズルを備えた高圧温水洗浄槽と、ラインスピードを検出する速度検出器と、アルカリ洗浄槽の入側に設けた冷延鋼帯寸法検出器と、高圧温水洗浄槽の出口に設けた溶接点検出器と、冷延鋼帯の非定常部通過時、すなわち、冷延鋼帯の溶接による停止から溶接点が高圧温水洗浄槽内通過を検出するまでの間、高圧温水噴射圧力を予め定めた所定圧力以上に制御すると共に、冷延鋼帯の定常部通過時、鋼帯中央部の高圧温水噴射圧力を鋼帯中央部の洗浄効率を維持できるようラインスピードVに応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P に、鋼帯両端部の高圧温水噴射圧力を前記P と溶接部の広幅材W と狭幅材W の幅変動比率(W /W )に応じて予め求めた高圧温水噴射圧力P (ただし、P >P に制御してリンス洗浄する温水制御部からなることを特徴とする連続焼鈍設備における冷延鋼帯の洗浄装置。
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