JPS6330807B2 - - Google Patents
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- JPS6330807B2 JPS6330807B2 JP57072248A JP7224882A JPS6330807B2 JP S6330807 B2 JPS6330807 B2 JP S6330807B2 JP 57072248 A JP57072248 A JP 57072248A JP 7224882 A JP7224882 A JP 7224882A JP S6330807 B2 JPS6330807 B2 JP S6330807B2
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- 230000006698 induction Effects 0.000 claims description 2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03D—DEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
- H03D7/00—Transference of modulation from one carrier to another, e.g. frequency-changing
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03D—DEMODULATION OR TRANSFERENCE OF MODULATION FROM ONE CARRIER TO ANOTHER
- H03D3/00—Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations
- H03D3/02—Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations by detecting phase difference between two signals obtained from input signal
- H03D3/06—Demodulation of angle-, frequency- or phase- modulated oscillations by detecting phase difference between two signals obtained from input signal by combining signals additively or in product demodulators
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
- Superheterodyne Receivers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はクオドラチヤ検波方式のFM検波回路
に関し、殊にその移相回路に係る。
に関し、殊にその移相回路に係る。
周知のように、FM放送波の周波数帯は国によ
つて割り当てられた周波数帯が異なつている。従
つて、各国のFM受信機の局部発振周波数が異な
る為、それらの受信機に簡便に対応できる受信装
置が必要となる。その一つとしてクオドラチヤ検
波器の移相回路からの出力電圧の位相をリミツタ
電圧に対して±π/2シフトさせることによつて、 FM検波器の出力特性を変え、異なつた局部発振
周波数のFM受信機に対応しようとするものであ
る。
つて割り当てられた周波数帯が異なつている。従
つて、各国のFM受信機の局部発振周波数が異な
る為、それらの受信機に簡便に対応できる受信装
置が必要となる。その一つとしてクオドラチヤ検
波器の移相回路からの出力電圧の位相をリミツタ
電圧に対して±π/2シフトさせることによつて、 FM検波器の出力特性を変え、異なつた局部発振
周波数のFM受信機に対応しようとするものであ
る。
以下、第1図a,bに基づき従来例について説
明する。
明する。
第1図a,bはFM受信機のクオドラチヤ検波
方式のFM検波段を示す図であり、その移相回路
4が従来例を示している。第1図aに於て、1は
中間周波増幅段、2はクオドラチヤ検波器の掛算
回路、3はオーデイオ増幅器そして4は移相回路
である。移相回路4はコイル8,9が直列接続さ
れ、コイル8にコンデンサ10と抵抗11が並列
接続されており、コイル8とコンデンサ10は並
列共振回路20を形成している。コイル9の一端
5から中間周波増幅段1からのリミツタ出力が入
力され、コイル8と9の接続端6から位相シフト
されたリミツタ出力がクオドラチヤ検波器の掛算
回路2に入力される。コイル8の他端7には掛算
回路に供給される電源電圧或いは基準電圧が入力
される。また、通常コイル8は可変インダクタで
あり、コイル9は固定インダクタが用いられてい
る。
方式のFM検波段を示す図であり、その移相回路
4が従来例を示している。第1図aに於て、1は
中間周波増幅段、2はクオドラチヤ検波器の掛算
回路、3はオーデイオ増幅器そして4は移相回路
である。移相回路4はコイル8,9が直列接続さ
れ、コイル8にコンデンサ10と抵抗11が並列
接続されており、コイル8とコンデンサ10は並
列共振回路20を形成している。コイル9の一端
5から中間周波増幅段1からのリミツタ出力が入
力され、コイル8と9の接続端6から位相シフト
されたリミツタ出力がクオドラチヤ検波器の掛算
回路2に入力される。コイル8の他端7には掛算
回路に供給される電源電圧或いは基準電圧が入力
される。また、通常コイル8は可変インダクタで
あり、コイル9は固定インダクタが用いられてい
る。
斯る移相回路を用いたクオドラチヤ検波器の検
波出力の静特性は第4図に示すようなS字カーブ
の特性を得る。一方、第5図に示すような逆S字
カーブの特性を得る為には、第1図aのコイル9
の代わりに第1図bに示すコンデンサ21が用い
られている。これは、第1図aの移相回路が遅れ
位相型であるのに対して、第1図bが進み位相型
であることによる。さて、遅れ位相型或いは進み
位相型とは、移相回路4の端子5に加えられるリ
ミツタ出力電圧の位相に対し、端子6から出力さ
れる出力電圧の位相が遅れているか、或いは進ん
でいるかを意味する。
波出力の静特性は第4図に示すようなS字カーブ
の特性を得る。一方、第5図に示すような逆S字
カーブの特性を得る為には、第1図aのコイル9
の代わりに第1図bに示すコンデンサ21が用い
られている。これは、第1図aの移相回路が遅れ
位相型であるのに対して、第1図bが進み位相型
であることによる。さて、遅れ位相型或いは進み
位相型とは、移相回路4の端子5に加えられるリ
ミツタ出力電圧の位相に対し、端子6から出力さ
れる出力電圧の位相が遅れているか、或いは進ん
でいるかを意味する。
第1図bの進み位相型の移相回路によつて逆S
字カーブ(第5図)のFM検波特性を得たとして
も、同一の半導体集積回路のクオドラチヤ検波器
を用いた場合、S字カーブの中心のずれが生じ
る。このようなクオドラチヤ検波器を自動周波数
制御回路(AFC)のAFC電圧として用いると左
右のバランスが取り難い。また、検波コイルを調
整して弱入力時のSカーブにFM検波器の出力を
調整すると、歪を生じ音質が悪化する。更にま
た、ミユーテイング帯域を設定する場合にも不都
合を生じ、扱い難いFM受信機となる。
字カーブ(第5図)のFM検波特性を得たとして
も、同一の半導体集積回路のクオドラチヤ検波器
を用いた場合、S字カーブの中心のずれが生じ
る。このようなクオドラチヤ検波器を自動周波数
制御回路(AFC)のAFC電圧として用いると左
右のバランスが取り難い。また、検波コイルを調
整して弱入力時のSカーブにFM検波器の出力を
調整すると、歪を生じ音質が悪化する。更にま
た、ミユーテイング帯域を設定する場合にも不都
合を生じ、扱い難いFM受信機となる。
尚、第4図及び第5図に於いて、横軸は周波数
偏移を示し、縦軸はFM検波出力電圧である。ま
た、0は10.7MHzの中心周波数である。
偏移を示し、縦軸はFM検波出力電圧である。ま
た、0は10.7MHzの中心周波数である。
更にまた、国際的にFMの中間周波信号の中心
周波数0は10.7MHzが用いられている。さて、ア
ンテナから入力される放送波の受信周波数を1と
し、局部発振周波数を2とすると、2=1±0の
関係があり、局部発振周波数2は受信周波数1よ
り中心周波数0(10.7MHz)だけ高いか低いかの
何れかになつており、局部発振周波数を受信周波
数1の上側にするか下側にするかは国によつて異
なる。日本の場合はFM放送の周波数帯のすぐ上
にテレビの周波数帯が分布している為に、それに
妨害を与えないように、局部発振周波数2を下側
に採るように決められている。この様な事から、
FM受信機のフロントエンドの局部発振回路に印
加されるAFC電圧は受信周波数帯によつてFM検
波出力がS字カーブ或いは逆S字カーブの特性を
持つものが必要となる。従来、所定の特性を得る
為に、フロントエンド部やクオドラチヤ検波器の
回路定数等を変更する煩わしい作業を行つてい
た。
周波数0は10.7MHzが用いられている。さて、ア
ンテナから入力される放送波の受信周波数を1と
し、局部発振周波数を2とすると、2=1±0の
関係があり、局部発振周波数2は受信周波数1よ
り中心周波数0(10.7MHz)だけ高いか低いかの
何れかになつており、局部発振周波数を受信周波
数1の上側にするか下側にするかは国によつて異
なる。日本の場合はFM放送の周波数帯のすぐ上
にテレビの周波数帯が分布している為に、それに
妨害を与えないように、局部発振周波数2を下側
に採るように決められている。この様な事から、
FM受信機のフロントエンドの局部発振回路に印
加されるAFC電圧は受信周波数帯によつてFM検
波出力がS字カーブ或いは逆S字カーブの特性を
持つものが必要となる。従来、所定の特性を得る
為に、フロントエンド部やクオドラチヤ検波器の
回路定数等を変更する煩わしい作業を行つてい
た。
本発明は上述に鑑みなされたもので、異なつた
受信周波数帯のFM受信機にて簡単に対応できる
FM検波回路を提供することを目的とする。
受信周波数帯のFM受信機にて簡単に対応できる
FM検波回路を提供することを目的とする。
他の目的はクオドラチヤ検波回路の出力特性で
ある周波数偏移に対して出力電圧の特性を示すS
字カーブを検波コイルの結線を変えることにより
S字カーブ或いは逆S字カーブとするFM検波回
路を提供するにある。
ある周波数偏移に対して出力電圧の特性を示すS
字カーブを検波コイルの結線を変えることにより
S字カーブ或いは逆S字カーブとするFM検波回
路を提供するにある。
更に他の目的は、FM検波回路の出力特性をS
字カーブから逆S字カーブに設定したとしても中
心点のずれを生じない移相回路を有するFM検波
回路を提供することにある。
字カーブから逆S字カーブに設定したとしても中
心点のずれを生じない移相回路を有するFM検波
回路を提供することにある。
本発明のFM検波回路によれば、その移相回路
が、互いに相互誘導作用によつて結合された1次
巻線と2次巻線からなる検波コイルと、2次巻線
と並列接続され並列共振回路をなす同調コンデン
サから形成され、1次巻線の一端が中間周波増幅
段の出力端に接続され、その他端が2次巻線に接
続され、2次巻線の他端が掛算回路に接続され、
1次巻線と2次巻線の接続点が基準電圧源或いは
電圧源に接続されている。FM検波器の出力特性
をS字カーブ或いは逆S字カーブとするには検波
コイルの一次巻線の極性を二次巻線の極性に対し
て同一方向或いは逆方向とすることによつて得る
ものである。
が、互いに相互誘導作用によつて結合された1次
巻線と2次巻線からなる検波コイルと、2次巻線
と並列接続され並列共振回路をなす同調コンデン
サから形成され、1次巻線の一端が中間周波増幅
段の出力端に接続され、その他端が2次巻線に接
続され、2次巻線の他端が掛算回路に接続され、
1次巻線と2次巻線の接続点が基準電圧源或いは
電圧源に接続されている。FM検波器の出力特性
をS字カーブ或いは逆S字カーブとするには検波
コイルの一次巻線の極性を二次巻線の極性に対し
て同一方向或いは逆方向とすることによつて得る
ものである。
以下、本発明に係るFM検波回路に就いて第2
図乃至第11図に基づき説明する。尚、図面を通
し同一部分は同一符号が付与されている。
図乃至第11図に基づき説明する。尚、図面を通
し同一部分は同一符号が付与されている。
第2図は本発明に係るFM受信機の移相回路の
一実施例である。移相回路4は端子5,7間にコ
イル12が接続され、端子6,7間にコイル12
と同一極性のコイル13が接続され、コイル13
にコンデンサ10と抵抗11が並列に接続されて
いる。中間周波数段1からのリミツタ出力は端子
5と掛算回路2に供給され、端子6から移相回路
4からの位相シフトされた信号が掛算回路2に供
給される。端子7には掛算回路2に供給される基
準電圧或いは電源電圧が供給される。掛算回路2
からのFM検波出力はオーデイオ増幅器3によつ
て増幅される。尚、クオドラチヤ検波回路は掛算
回路2と移相回路4を含む。
一実施例である。移相回路4は端子5,7間にコ
イル12が接続され、端子6,7間にコイル12
と同一極性のコイル13が接続され、コイル13
にコンデンサ10と抵抗11が並列に接続されて
いる。中間周波数段1からのリミツタ出力は端子
5と掛算回路2に供給され、端子6から移相回路
4からの位相シフトされた信号が掛算回路2に供
給される。端子7には掛算回路2に供給される基
準電圧或いは電源電圧が供給される。掛算回路2
からのFM検波出力はオーデイオ増幅器3によつ
て増幅される。尚、クオドラチヤ検波回路は掛算
回路2と移相回路4を含む。
第3図はコイル12の極性を第2図移相回路4
の実施例と逆にした場合の実施例である。図中コ
イルの片側に付した黒丸によつて巻線方向を示し
ている。また、第6図と第7図は第2図と第3図
における移相回路4の検波コイルの結線図を示し
ている。第6図と第7図に於て、同一巻線方向に
配列されたコイル12,13があり、コイル1
2,13の巻線方向を配線14或いは15のよう
に接続することによつて巻線方向、即ちコイルの
極性を切り換える。また、コイル12,13及び
同調コンデンサ10は同一シールドケース16内
に収納されており、且つインダクタンスの調整機
能を具えている。このように配線14,15によ
つてコイル12,13の極性を同一方向或いは逆
方向とすることによつてFM検波回路の出力特性
をS字カーブ或いは逆S字カーブとすることがで
きる。また、FM検波回路のFM検波出力をS字
カーブ或いは逆S字カーブにする為には、移相回
路の特性を遅れ位相型或いは進み位相型にすれば
よい。
の実施例と逆にした場合の実施例である。図中コ
イルの片側に付した黒丸によつて巻線方向を示し
ている。また、第6図と第7図は第2図と第3図
における移相回路4の検波コイルの結線図を示し
ている。第6図と第7図に於て、同一巻線方向に
配列されたコイル12,13があり、コイル1
2,13の巻線方向を配線14或いは15のよう
に接続することによつて巻線方向、即ちコイルの
極性を切り換える。また、コイル12,13及び
同調コンデンサ10は同一シールドケース16内
に収納されており、且つインダクタンスの調整機
能を具えている。このように配線14,15によ
つてコイル12,13の極性を同一方向或いは逆
方向とすることによつてFM検波回路の出力特性
をS字カーブ或いは逆S字カーブとすることがで
きる。また、FM検波回路のFM検波出力をS字
カーブ或いは逆S字カーブにする為には、移相回
路の特性を遅れ位相型或いは進み位相型にすれば
よい。
さて、第8図に基づき検波コイル12,13の
極性を同一方向にした場合について位相関係を以
下に説明する。尚、第8図及び第9図を通しe1は
入力信号電圧 i1は入力信号電流、i2は出力信号
電流、e1′は逆起電圧を示す。そして、入力信号
電圧e1と逆起電圧e1′との間にはe1+e1′=0……
…(1)の関係がある。第8図の逆起電圧e1′は次の
関係式で示される。
極性を同一方向にした場合について位相関係を以
下に説明する。尚、第8図及び第9図を通しe1は
入力信号電圧 i1は入力信号電流、i2は出力信号
電流、e1′は逆起電圧を示す。そして、入力信号
電圧e1と逆起電圧e1′との間にはe1+e1′=0……
…(1)の関係がある。第8図の逆起電圧e1′は次の
関係式で示される。
e1′=M(−dt2/dt) ………(2)
(Mはコイル12,13の相互インダクタンス)
出力信号電流i2は i2=√2I2sinωh ………(3) 示される。従つて、逆起電圧e1′は となる。即ち、出力電流i2に対し逆起電圧e1′は位
相がπ/2だけ進んでいる。よつて、入力信号電圧
e1はπ/2だけ遅れ位相となる。それに対して第9
図の場合は、コイル12,13が逆極性であるの
で逆起電圧 e1′=−M(−dt2/dt) ………(4) が成り立つ。
出力信号電流i2は i2=√2I2sinωh ………(3) 示される。従つて、逆起電圧e1′は となる。即ち、出力電流i2に対し逆起電圧e1′は位
相がπ/2だけ進んでいる。よつて、入力信号電圧
e1はπ/2だけ遅れ位相となる。それに対して第9
図の場合は、コイル12,13が逆極性であるの
で逆起電圧 e1′=−M(−dt2/dt) ………(4) が成り立つ。
従つて、逆起電圧e1′は
となる。即ち、出力電流i2に対して逆起電圧e1′が
π/2だけ位相が遅れている。よつて入力信号電圧
e1はπ/2だけ進み位相となる。
π/2だけ位相が遅れている。よつて入力信号電圧
e1はπ/2だけ進み位相となる。
このように、コイル12,13の極性を同一或
いは逆極性とすると、FM検波コイルの相互イン
ダクタンスMには、M=±K√1 2〔H〕(K:
結合係数、L1、L2:コイル12,13のインピ
ーダンス)の関係にあるので、コイル12,13
の極性を同一方向にすると相互インダクタンスM
が正となる。このような遅れ位相型の移相回路を
用いたFM検波器の出力特性は、第4図の如きS
字カーブを得る。また、コイル12,13の極性
を互いに逆方向とすると相互インダクタンスMは
負となる。このような、進み位相型の移相回路を
用いたFM検波特性は第5図の如き逆S字カーブ
となる。
いは逆極性とすると、FM検波コイルの相互イン
ダクタンスMには、M=±K√1 2〔H〕(K:
結合係数、L1、L2:コイル12,13のインピ
ーダンス)の関係にあるので、コイル12,13
の極性を同一方向にすると相互インダクタンスM
が正となる。このような遅れ位相型の移相回路を
用いたFM検波器の出力特性は、第4図の如きS
字カーブを得る。また、コイル12,13の極性
を互いに逆方向とすると相互インダクタンスMは
負となる。このような、進み位相型の移相回路を
用いたFM検波特性は第5図の如き逆S字カーブ
となる。
また、検波コイルの相互インダクタンスを正か
負にするだけでFM検波出力特性をS字カーブ或
いは逆S字カーブとするのでS字カーブの中心が
ずれることがない。
負にするだけでFM検波出力特性をS字カーブ或
いは逆S字カーブとするのでS字カーブの中心が
ずれることがない。
第10図及び第11図は半導体集積回路化され
た掛算回路2に第2図及び第3図の移相回路を用
いた場合の実施例である。
た掛算回路2に第2図及び第3図の移相回路を用
いた場合の実施例である。
第10図及び第11図に於て、掛算回路2はト
ランジスタQ5,Q7,Q8からなる差動増幅器とト
ランジスタQ6,Q9,Q10からなる差動増幅器から
形成され、トランジスタQ5,Q6のエミツタは共
通接続されて電流源回路I4に接続されている。ト
ランジスタQ5,Q6のベースには中間周波増幅段
1からのリミツタ出力が供給され、トランジスタ
Q7,Q9のベースには位相シフトした正弦波信号
が入力される。また、トランジスタQ8,Q10のベ
ースには基準電圧がトランジスタQ3を介して供
給される。I1〜I4は電流源である。トランジスタ
Q11,Q12及びQ13,Q14は夫々カレントミラー回
路を構成しており、掛算回路2からダブルエンド
出力を得て、トランジスタQ14,Q15に入力して
出力をシングルエンド化する。また、移相回路4
は差動対トランジスタQ1,Q2の一方のトランジ
スタQ2のコレクタに抵抗R1を接続し、抵抗R1の
端子間からリミツタ出力を得、移相回路4に入力
する。また、移相回路4の出力はトランジスタ
Q4のベースに入力されてトランジスタQ7,Q9の
ベースに入力される。また、第10図及び第11
では移相回路のみが相違するのみで半導体集積回
路部は同一である。このように、移相回路4に含
まれる検波コイルの極性を同一方向或いは逆方向
に結合することによつて、FM検波特性のS字カ
ーブを簡単に選択することが可能となり極めて有
効なものとなる。
ランジスタQ5,Q7,Q8からなる差動増幅器とト
ランジスタQ6,Q9,Q10からなる差動増幅器から
形成され、トランジスタQ5,Q6のエミツタは共
通接続されて電流源回路I4に接続されている。ト
ランジスタQ5,Q6のベースには中間周波増幅段
1からのリミツタ出力が供給され、トランジスタ
Q7,Q9のベースには位相シフトした正弦波信号
が入力される。また、トランジスタQ8,Q10のベ
ースには基準電圧がトランジスタQ3を介して供
給される。I1〜I4は電流源である。トランジスタ
Q11,Q12及びQ13,Q14は夫々カレントミラー回
路を構成しており、掛算回路2からダブルエンド
出力を得て、トランジスタQ14,Q15に入力して
出力をシングルエンド化する。また、移相回路4
は差動対トランジスタQ1,Q2の一方のトランジ
スタQ2のコレクタに抵抗R1を接続し、抵抗R1の
端子間からリミツタ出力を得、移相回路4に入力
する。また、移相回路4の出力はトランジスタ
Q4のベースに入力されてトランジスタQ7,Q9の
ベースに入力される。また、第10図及び第11
では移相回路のみが相違するのみで半導体集積回
路部は同一である。このように、移相回路4に含
まれる検波コイルの極性を同一方向或いは逆方向
に結合することによつて、FM検波特性のS字カ
ーブを簡単に選択することが可能となり極めて有
効なものとなる。
従来のように回路を変更する必要や、S字カー
ブの中心点のずれ等の発生がなく、簡便な方法に
よつてあらゆるFM受信機に対応できる優れた
FM検波回路を提供することが可能となる。
ブの中心点のずれ等の発生がなく、簡便な方法に
よつてあらゆるFM受信機に対応できる優れた
FM検波回路を提供することが可能となる。
第1図a,bは従来の移相回路を含むFM検波
回路、第2図及び第3図は本発明に係るFM検波
回路、第4図及び第5図はFM検波出力の周波数
偏移に対する出力特性を示すS字カーブ、第6図
及び第7図は移相回路に用いる検波コイル、第8
図及び第9図は説明の為の図、第10図及び第1
1図は半導体集積回路からなるクオドラチヤ検波
回路の実施例を示す回路図である。 1:中間周波増幅段、2:掛算回路、4:移相
回路。
回路、第2図及び第3図は本発明に係るFM検波
回路、第4図及び第5図はFM検波出力の周波数
偏移に対する出力特性を示すS字カーブ、第6図
及び第7図は移相回路に用いる検波コイル、第8
図及び第9図は説明の為の図、第10図及び第1
1図は半導体集積回路からなるクオドラチヤ検波
回路の実施例を示す回路図である。 1:中間周波増幅段、2:掛算回路、4:移相
回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 クオドラチヤ検波方式のFM検波回路が中間
周波増幅段からのリミツタ出力を位相シフトして
掛算回路に供給する移相回路と掛算回路とを含
み、該移相回路が1次巻線と該1次巻線と相互誘
導作用を伴つて結合された2次巻線からなる検波
コイルと該2次巻線に並列に接続された同調コン
デンサからなる並列共振回路とを具え、該並列共
振回路が10.7MHzの中心周波数に同調するように
なされ、該1次巻線の極性を該2次巻線の極性と
同一方向或いは逆方向とすることによつて、FM
検波回路の特性をS字カーブ或いは逆S字カーブ
とすることを特徴とするFM検波回路。 2 該移相回路が1次巻線と2次巻線と同調コン
デンサとを含み、該1次巻線の一端が中間周波増
幅段の出力端に接続され、該1次巻線の他端が該
2次巻線の一端に接続され、該2次巻線に同調コ
ンデンサが並列接続され、且つ該1次巻線と該2
次巻線との接続点が基準電圧源に接続され、該2
次巻線の他端が該掛算回路に接続された特許請求
の範囲第1項記載のFM検波回路。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57072248A JPS58212205A (ja) | 1982-04-28 | 1982-04-28 | Fm検波回路 |
KR1019830000799A KR900007029B1 (ko) | 1982-04-28 | 1983-02-26 | Fm 검파 회로 |
GB08310400A GB2122440B (en) | 1982-04-28 | 1983-04-18 | Fm demodulator circuit |
HK554/87A HK55487A (en) | 1982-04-28 | 1987-07-30 | Fm demodulator circuit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57072248A JPS58212205A (ja) | 1982-04-28 | 1982-04-28 | Fm検波回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPS58212205A JPS58212205A (ja) | 1983-12-09 |
JPS6330807B2 true JPS6330807B2 (ja) | 1988-06-21 |
Family
ID=13483801
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP57072248A Granted JPS58212205A (ja) | 1982-04-28 | 1982-04-28 | Fm検波回路 |
Country Status (4)
Country | Link |
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HK (1) | HK55487A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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AU683730B2 (en) * | 1994-04-04 | 1997-11-20 | Google Technology Holdings LLC | A wide bandwidth discriminator for use in a radio receiver |
JP3003600B2 (ja) * | 1996-11-20 | 2000-01-31 | 日本電気株式会社 | Fm復調回路 |
ES2142754B1 (es) * | 1998-04-17 | 2000-11-16 | Iglesias Angel Sa | Demodulador para señales moduladas en frecuencia de alta ganancia de demodulacion. |
JP2006033584A (ja) * | 2004-07-20 | 2006-02-02 | Alps Electric Co Ltd | Fsk検波回路 |
Family Cites Families (4)
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BE711338A (ja) * | 1967-03-02 | 1968-07-01 | ||
JPS5846884B2 (ja) * | 1975-01-16 | 1983-10-19 | ソニー株式会社 | シユウハスウベンベツカイロ |
JPS5928084B2 (ja) * | 1975-04-24 | 1984-07-10 | ソニー株式会社 | 復調回路 |
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-
1982
- 1982-04-28 JP JP57072248A patent/JPS58212205A/ja active Granted
-
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- 1983-04-18 GB GB08310400A patent/GB2122440B/en not_active Expired
-
1987
- 1987-07-30 HK HK554/87A patent/HK55487A/xx not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05100133A (ja) * | 1991-04-29 | 1993-04-23 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 光フアイバ・インターフエース用の装置と方法 |
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GB2122440A (en) | 1984-01-11 |
JPS58212205A (ja) | 1983-12-09 |
GB8310400D0 (en) | 1983-05-25 |
HK55487A (en) | 1987-08-07 |
KR900007029B1 (ko) | 1990-09-27 |
GB2122440B (en) | 1986-02-26 |
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