JP3676495B2 - Fm受信機 - Google Patents
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- Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、FM波を受信するFM受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16は、スーパーヘテロダイン方式のFMモノラル受信機の構成を示す図である。
【0003】
AM受信機と同様に、FM受信機もスーパーヘテロダイン方式が用いられる。FM受信機の場合、スーパーヘテロダイン方式を用いることで、100MHzに近い高い周波数の放送波を扱いやすい1/10程度の低い周波数(中間周波数)に変換するため、増幅・復調処理が容易となる。
【0004】
アンテナで受信された放送波は、高周波増幅回路に入力され、次の周波数変換処理に必要なレベルまでに増幅される。入力回路および高周波増幅回路は、バンドパスフィルタ特性となっており、希望波以外の信号はここで適度に減衰される。
【0005】
周波数変換回路は混合回路と局部発振回路からなり、希望波は局部発振回路からの信号と混合され、希望波の周波数と局部発振周波数との差の周波数がちょうど中間周波数となるように変換される。
【0006】
周波数変換回路で中間周波数に変換された信号は、中間周波数増幅回路のバンドパスフィルターにより、希望信号だけが選択分離されて増幅される。FM信号は元来振幅が一定で周波数が変化する信号であるが、FM電波が受信アンテナに達する途中で、電気雑音やマルチパスなどの影響で振幅が一定でなくなる。これをそのままFM検波すると、検波出力に雑音成分が出て音質を低下させるので、振幅制限回路を通して振幅一定のFM信号にしたのちFM検波する。
【0007】
モノラル放送を受信した場合、FM検波出力には50〜15000Hzの音声信号が得られるが、この信号は送信側のプリエンファシス回路で高域が強められているので、ディエンファシス回路で高域を減衰させ平坦な周波数特性に補正する。
【0008】
ステレオ放送を受信した場合には、FM検波出力に和信号(50〜15000Hz)のほかに、23〜53kHzのステレオ用副チャンネル信号および19kHzのパイロット信号が含まれるが、それらはディエンファシス回路を通ると減衰し、和信号だけが残りモノラル再生が行われる(日本放送協会編「NHKラジオ技術教科書」237〜239頁より引用)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したスーパーヘテロダイン方式を用いたFM受信機においては、選択度を向上させるためにアンテナで受信した高周波信号を同調回路に入力して所定の同調処理を行っており、この同調周波数を局部発振回路の発振周波数に連動して変化させることにより1つの放送局の電波のみを選択するようになっている。そのため、従来のFM受信機は機械式の多連バリコンを備えており、この多連バリコンは受信周波数に応じて所定の静電容量を有するように大きさが決まっていることから、FM受信機全体の小型化や集積化が難しかった。また、最近では多連バリコンの代わりに可変容量ダイオードを用いたFM受信機も出回っているが、複数の可変容量ダイオードを連動させる必要があり、構成部品の特性のばらつき等を考慮した設計が必要であった。
【0010】
また、従来のFM受信機では、アンテナで受信したFM波と局部発振回路で発生した信号から中間周波信号をつくっており、中間周波信号の歪みを少なくするためには局部発振回路で発生する信号も歪みの少ない正弦波信号としなければならなかった。そのため、局部発振回路としてはLC発振回路が用いられており、中間周波増幅回路とともにコイルやトランス類が多用されており、集積化を行った場合であっても多くの外付け部品が必要であって、FM受信機全体の集積化が難しかった。
【0011】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的はバリコンが不要であって設計時や製造時の手間を軽減することができ、しかも集積化に適したFM受信機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
各請求項のFM受信機においては、アンテナで受信したFM波を直接あるいは周波数変換した後に同調回路に入力しており、同調回路の同調周波数を変化させることにより所望のFM波のみを抽出している。また、同調回路の前段において、あるいはこれに加えて同調回路の後段において高周波増幅を行うことにより、良好なSN比を実現することができる。
【0013】
特に、この同調回路は、半導体基板上に形成された分布定数型のLC素子と2つのインバータ回路あるいは反転増幅器とを含む単純な回路構成により実現でき、同調回路以外の回路とともにFM受信機のほとんどの部品を半導体基板上に一体形成することが可能となる。また、同調回路に含まれる第1の抵抗の抵抗値を変えることにより帯域幅を調整することができ、1段あるいは少ない段数でも所望のFM波を分離することができるため、従来のスーパーヘテロダイン方式で用いられているような多連バリコンが不要となる。
【0014】
さらに具体的には、上述したLC素子は渦巻き形状を有する2本のインダクタ導体とこれらのインダクタ導体に沿った渦巻き形状を有するpn接合層とを有しており、インダクタ導体間にpn接合層による分布定数的なキャパシタが形成されている。このpn接合層に印加する逆バイアス電圧を変えることにより、分布定数的に形成されるキャパシタの静電容量、すなわちLC素子の素子定数が変化するため、LC素子の素子定数によって定まる同調回路の同調周波数も任意に変化させることができ、バリコンが不要となる。
【0015】
また、同調回路に含まれる第2の抵抗の抵抗値を変化させることにより、同調回路の出力振幅を変えることができ、簡単な構成で利得制御を行うことができる。上述した第2の抵抗はFETのチャネルを抵抗体として用いることにより実現でき、特に、pチャネルFETとnチャネルFETとを並列接続して用いる場合にはFETの非線形特性を改善することができるため、歪みの少ない同調信号を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一の実施形態のFM受信機について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0017】
図1は、本発明を適用した一の実施形態のFM受信機の構成を示す図である。同図に示すFM受信機は、高周波増幅回路1、局部発振回路(LOC)2、混合回路3、同調回路4、自動利得制御(AGC)回路5、FM検波回路6、低周波増幅回路7、スピーカ8を含んで構成されている。
【0018】
高周波増幅回路1は、アンテナ10によって受信したFM波に対して高周波増幅を行うものであり、SN比の改善や不要放射の軽減等を目的として設けられている。FM波の送信局に近い場所でのみFM受信機を使用する場合、例えば館内放送を受信するような場合等においては、この高周波増幅回路1を省略してアンテナ10で受信したFM波を次段の混合回路3に直接入力するようにしてもよい。
【0019】
局部発振回路2は、発振周波数が一定(例えば数十MHz)の正弦波発振回路であり、水晶発振子を利用した周波数安定度の高い正弦波信号を出力する。
【0020】
混合回路3は、高周波増幅回路1から出力される信号と局部発振回路2から出力される正弦波信号とを混合して、中間周波信号(差信号あるいは和信号)を出力する。高周波増幅回路1の出力信号の周波数をf1 、局部発振回路2から出力される正弦波信号の周波数をf2 とすると、例えば周波数f1 −f2 を有する差信号が中間周波信号として出力される。
【0021】
同調回路4は、同調周波数がf3 に設定されており、前段の混合回路3から入力される中間周波信号の中から周波数がf3 近傍のものだけを選択して出力する。この同調回路4の詳細構成および動作については後述する。
【0022】
AGC回路5は、同調回路4から出力される同調後のFM波の振幅を一定に制御するためのものであり、同調回路4の出力振幅に応じた制御電圧を同調回路4に帰還入力する。具体的には、図2(A)あるいは(B)に示すように、同調回路4から出力されるFM波を半波整流してFM波の振幅に応じた制御電圧を作り出している。
【0023】
FM検波回路6は、同調回路4によって選択された周波数f3 近傍の信号に対してFM検波を行う。FM検波には種々の方式があるが、その中でも回路の集積化に適したPLL検波方式、パルスカウント検波方式、クォドラチュア検波方式、ANDゲートによる検波方式等を適用することができる。
【0024】
図3は、PLL検波方式を適用した場合のFM検波回路6の構成を示す図である。同図に示すFM検波回路6は、電圧制御型発振器(VCO)、位相比較器(PD)、チャージポンプ(CP)、ローパスフィルタ(LPF)を含んだPLL構成を有している。
【0025】
通常のPLLは、位相比較器の一方の入力端には発振器からの基準信号が入力されるが、このFM検波回路6では位相比較器の一方の入力端に同調回路4の出力信号が入力されている。同調回路4の出力信号はFM変調がかかった信号であるため音声信号に対応して周波数がわずかに変化しており、ローパスフィルタから電圧制御型発振器に印加される制御電圧も音声信号に対応して変化する。したがって、このローパスフィルタの出力を音声信号として取り出すことができる。
【0026】
低周波増幅回路7は、FM検波回路6から出力される信号に対して電圧増幅および電力増幅を行って、スピーカ8から受信音声を出力する。なお、受信音声をスピーカ8から出力する代わりに、イヤホン等のレシーバから出力してもよい。
【0027】
図4は、上述した同調回路4の詳細構成を示す回路図である。同図に示す同調回路4は、入力端子34を介して混合回路3の出力が一方端に入力される抵抗22と、直列に接続された2つのインバータ回路24および26と、後段のインバータ回路26の入出力端のそれぞれにソースあるいはドレインが接続されて可変抵抗として機能するFET28と、インバータ回路24および26の各入出力端子に接続された分布定数型のLC素子30と、インバータ回路26の出力端とLC素子30との間に挿入された直流電流阻止用のキャパシタ32とを含んで構成されている。
【0028】
後段のインバータ回路26の出力端が同調回路4の出力端子36に接続されており、インバータ回路26から出力される信号が出力端子36を介して後段のAGC回路5およびFM検波回路6にそれぞれ入力される。また、FET28のゲートが振幅制御端子40に接続されており、AGC回路5の出力電圧がこの振幅制御端子40を介してFET28のゲートに印加される。
【0029】
また、LC素子30は複数の入出力端子を有しており、この中の1つが同調制御端子38に接続されている。この同調制御端子38には、図1に示す可変電圧電源9が接続されており、この同調制御端子38に印加される電圧の高低に応じてLC素子30が有する素子定数が変化して同調回路4の同調周波数が変化するようになっている。
【0030】
インバータ回路24、26のそれぞれは、通常はデジタル信号が入力され、この入力信号の論理を反転して出力するものであるが、本実施形態ではアナログ素子として使用している。例えば、一般に市販されているCMOSの4000シリーズ等のインバータ回路が用いられる。
【0031】
LC素子30は、2本のインダクタ導体を含んでおり、これら2本のインダクタ導体間にpn接合層による分布定数的なキャパシタが形成された複合素子である。一方のインダクタ導体の両端近傍のそれぞれには第1あるいは第2の入出力端子が接続されており、これら2つの入出力端子が前段のインバータ回路24の入出力端にそれぞれ接続されている。また、他方のインダクタ導体の一方端近傍には第3の入出力端子が接続されており、この第3の入出力端子がキャパシタ32を介して後段のインバータ回路26の出力端に接続されている。なお、この第3の入出力端子が図4に示す同調制御端子38に接続されている。
【0032】
このような構成を有する同調回路4は、抵抗22の一方端に交流信号が入力されると、その中から所定の周波数近傍の信号のみを選択して後段のインバータ回路26から出力する。したがって、混合回路3から出力される信号の中から所望の放送波に対応する周波数を有する信号のみを選択することができる。
【0033】
本出願人は、図4に示す抵抗22の抵抗値とFET28による可変抵抗の抵抗値をともに無限大にした回路を実際に製作して電源を投入した場合に、この回路が正弦波発振器として動作することを確かめている。そして、その発振周波数は、LC素子30のインダクタ導体が有するインダクタンスと2つのインダクタ導体間に分布定数的に形成されるキャパシタの静電容量によって決定され、これらの値を変えると発振周波数も変化することを確かめている。
【0034】
また、この正弦波発振器において、後段のインバータ回路26に並列に可変抵抗を接続し、この抵抗値を小さくしていくと、発振出力の振幅が次第に小さくなっていってある値以下では発振が停止する。
【0035】
図5は、後段のインバータ回路26に並列接続された可変抵抗の抵抗値R2と発振出力の振幅との関係を示す図である。同図に示すように、上述した正弦波発振器は抵抗値R2がAより小さいときに発振が停止し、AからBの間では抵抗値の変化に応じて振幅も変化し、B以上では出力振幅がほぼ飽和する。
【0036】
(同調回路の使用例1)
まず、図4に示す本実施形態の同調回路4において、後段のインバータ回路26に並列接続されたFET28のソース・ドレイン間のチャネル抵抗の抵抗値R2を図5に示すAより若干小さな値aに設定するとともに、インバータ回路24の入力側に接続された抵抗22の抵抗値を所定の値(有限の値)に設定した場合を考える。このように各抵抗の抵抗値を設定することにより、本実施形態の同調回路4は、入力端子34に入力される混合回路3の出力の中から、上述した正弦波発振器の発振周波数近傍の信号のみを引き込んで出力するため、発振周波数近傍の信号のみを通過させるフィルタとして動作する。
【0037】
図6は、このように各抵抗値を設定した本実施形態の同調回路4の周波数特性を示す図である。同図において、横軸は入力信号の周波数を、縦軸はゲインすなわち入出力信号間の信号振幅の比をdB単位で表したものである。
【0038】
同図に示すように、ある周波数近傍の信号のみが通過し、その中心周波数においては入力信号とほぼ振幅が等しい出力信号が出力され、それ以外の周波数では入力信号が減衰する。
【0039】
また、インバータ回路24の前段に設けられた抵抗22の抵抗値R1を変えることにより、同調回路4のQ、すなわち信号の通過帯域幅を変えることができる。図6に示すように、抵抗22の抵抗値R1が大きいときには上述した正弦波発振器の発振周波数近傍の極狭い周波数の信号のみを引き込むためQが大きく通過帯域幅が狭くなる。これに対し、抵抗22の抵抗値R1を小さくすると比較的広い範囲の信号を引き込むためQが小さく通過帯域幅が広くなる。
【0040】
このように、抵抗値R1を変えることにより同調回路4の帯域幅を任意に変更することができるため、隣接するFM波同士の分離を考慮して音声信号等を通過させるために必要な帯域を適宜決定することが可能となる。
【0041】
(同調回路の使用例2)
ところで、上述した説明ではインバータ回路26に並列に接続されたFET28のチャネル抵抗の抵抗値R2を、図5に示すAより若干小さいaに設定したが、A以上に設定してもよい。図5に示すAからBの間のbに設定した場合とは交流信号が入力されない状態で正弦波発振が行われる状態であり、このような状態において交流信号を入力した場合であっても発振周波数近傍の信号のみが引き込まれて、この周波数近傍の信号のみが通過することが確かめられている。
【0042】
図7は、交流信号が入力されない状態で発振するように抵抗値R2が設定された同調回路の周波数特性を示す図である。同図において、横軸は入力信号の周波数を、縦軸はゲインすなわち入出力信号間の信号振幅の比をdB単位で表したものである。
【0043】
同図に示す周波数特性は、基本的には図6に示した周波数特性に類似しており、同調回路4に入力された交流信号の中からある周波数近傍の信号のみが通過し、それ以外の周波数では入力信号が減衰する。
【0044】
また、通過帯域の中心周波数近傍ではゲインが0より大きくなって、入力信号が増幅される現象が確かめられている。したがって、入力信号がない状態で正弦波発振を行うようにして同調回路4を使用した場合には、発振周波数近傍の信号のみを通過させるとともに信号の増幅を行う同調増幅器として動作させることができる。
【0045】
また、抵抗22の抵抗値R1を可変した場合には、図6に示した特性と同様に、同調回路のQすなわち通過帯域幅を変化させることができるため、容易に最適な帯域幅を確保することができる。
【0046】
以上に示した同調回路4の2つの使用例は、FET28のソース・ドレイン間の抵抗値R2をある値に設定した場合に、同調回路4がどのような同調特性を有するかを表したものであるが、実際の同調回路4にはAGC回路5が接続されているため、同調回路4の出力振幅の大小に応じて抵抗値R2が変化する。
【0047】
例えば、79.5MHzと80.0MHzの放送波が存在し、その間の周波数には放送波が存在しない場合を考える。79.5MHzと80.0MHzの間の放送波が存在しない周波数においては、図4に示す入力端子34に入力される信号がないにもかかわらず出力端子36から一定振幅の信号を出力するようにAGC回路5によって制御が行われるため、FET28のソース・ドレイン間の抵抗値R2が高い方、すなわち図5に示すaからbに向かって変化する。この状態では、同調回路4は入力がない状態で自己発振している。
【0048】
自己発振している状態から同調周波数を79.5MHzあるいは80.0MHzに変えたとする。自己発振している状態で入力端子34に79.5MHzあるいは80.0MHzの放送波が入力されると、入力が増えた分出力振幅も大きくなるため、AGC回路5による制御によってFET28のソース・ドレイン間の抵抗値R2がbからaに向かって低い方に変化する。
【0049】
このように、放送波がない場合であっても同調回路4により自己発振が行われるため、従来のFM受信機のように放送波間の搬送波がない状態で雑音が発生するという現象がなく、この雑音を消すために用いるスケルチ回路やミューティング回路が不要となる。
【0050】
また、実際に商品名「フィルマック」(新潟精密株式会社製)を分布定数型のLC素子30として用いるとともに、CMOSの4000シリーズのインバータ回路24、26を用いて図4の回路を構成して実験したところ、通過域の周波数が30MHz程度の同調回路4を実現できることが確かめられている。この周波数は、CMOSの4000シリーズのインバータ回路24、26をデジタル回路として使用する場合の動作周波数をはるかに越えている。すなわち、同調周波数を数十MHzという高周波に設定した場合でも、一般に汎用されている安価なCMOSインバータを用いて同調回路4を構成することができ、同調回路4あるいは同調回路4を含むFM受信機のほとんどの構成部品を安価な半導体製造プロセスで製造することができる。
【0051】
(LC素子の具体例)
次に、同調回路4に含まれるLC素子30の具体例を詳細に説明する。図8は、半導体基板上に形成されたLC素子の平面図である。また、図9は図8に示したA−A線拡大断面図である。
【0052】
これらの図に示すLC素子30は、半導体基板であるp型シリコン基板(p−Si基板)200の表面付近に形成された渦巻き形状のn+ 領域202と、さらにその一部に形成された渦巻き形状のp+ 領域204とを含んでおり、これらのn+ 領域202とp+ 領域204とによってpn接合層206が形成されている。また、p−Si基板200とn+ 領域202との間には逆バイアス電圧が印加されており、周回して隣接するn+ 領域202同士の間においてp−Si基板200がアイソレーション領域として機能している。
【0053】
また、本実施形態のLC素子30は、上述したn+ 領域202の表面であって、このn+ 領域202に沿った位置に渦巻き形状の第1の電極210が形成されている。同様に、p+ 領域204の表面であって、p+ 領域204に沿った位置に渦巻き形状の第2の電極212が形成されている。また、第1の電極210の両端および第2の電極212の一方端(例えば外周側)には、3つの入出力電極214、216、218がそれぞれ接続されている。なお、3つの入出力電極214、216、218の取付けは、図8に示すように薄いn+ 領域202あるいはp+ 領域204を傷つけないように能動領域の外側で行われる。
【0054】
このような構造を有するLC素子30は、渦巻き形状を有している第1および第2の電極210、212のそれぞれがインダクタ導体として機能する。また、第1および第2の電極210、212のそれぞれに電気的に接続されたpn接合層206が逆バイアスの状態で使用されると渦巻き形状のキャパシタとして機能する。したがって、第1および第2の電極210、212により形成されるインダクタとpn接合層206によって形成されるキャパシタとが分布定数的に存在する複合素子が形成される。
【0055】
なお、p−Si基板200には、上述した構造を有するLC素子30の他に、図4に示したインバータ回路24等の他の構成部品が一体形成されており、同調回路4の全体が1チップ上に集積化されている。
【0056】
図10は、図8および図9に構造を示したLC素子の等価回路を示す図である。同図(A)に示すように、第1の電極210がインダクタンスL1を有するインダクタとして機能し、第2の電極212がインダクタンスL2を有するインダクタとして機能する。また、これら第1および第2の電極210、212の間には渦巻き形状の周回方向に沿ってpn接合層206が形成されており、このpn接合層206を逆バイアスで使用することにより、静電容量Cを有する分布定数的なキャパシタが形成されている。なお、図4に示した回路に含まれるLC素子30は、図10(A)に示した等価回路を簡略化したものであり、実質的に同じものを表している。
【0057】
図10(B)は、LC素子30に含まれるpn接合層206に逆バイアス電圧を印加するための構成を示す。具体的には、第1の入出力電極214と第3の入出力電極218との間に可変の逆バイアス電圧を印加するための可変バイアス用の可変電圧電源9を接続する。
【0058】
また、同調回路4の入力端子34に入力される信号の直流成分が一定である場合には、図4や図10(C)に示すように入出力電極218側の電位のみを変化させることにより、pn接合層206の逆バイアスを相対的に変化させることができる。すなわち、第1の電極214の両端にはインバータ回路24の入力端あるいは出力端が接続されているが、例えばこのインバータ回路24をCMOSインバータとすると、電源電圧Vccの半分の電圧Vcc/2がインバータ回路24の入力端あるいは出力端の平均電圧レベルとなって直流的に一定するため、入出力電極218に接続された周波数制設定の制御端子38の電位のみを変化させることにより、pn接合層206の逆バイアスを相対的に変化させることができる。反対に、同調回路4の出力端子から出力される信号の直流成分が一定である場合、すなわち入出力電極218の直流成分が一定である場合には、入出力電極214あるいは216側の電位のみを変化させることにより、pn接合層206の逆バイアスを相対的に変化させることができる。
【0059】
このように、図8に示すpn接合層206のn+ 領域202とp+ 領域204との間に印加する逆バイアス電圧を変更可能なLC素子30を用いて図4に示す同調回路4を構成することにより、同調周波数をある範囲で任意に変更することができる。例えば、一般の可変容量ダイオードでは逆バイアス電圧を可変することにより静電容量を50%程度変えることができるため、図8に構造を示すLC素子30を用いることにより、通過域の周波数を少なくとも数十%程度可変できることがわかる。したがって、同調回路4の出力周波数を50MHz前後に設定した場合には、十数MHzから数十MHzの範囲で同調周波数を可変することができ、全てのFM放送を受信できる同調回路4を容易に実現することができる。
【0060】
図11は、図8等に示したLC素子30の製造工程の一例を示す図である。図8のB−B線拡大断面の各製造工程毎の状態が示されている。
【0061】
(1)エピタキシャル層の成長:
まず最初に、p−Si基板200(ウエハ)表面の酸化膜を除去した後に、p−Si基板200の表面全体にn+ 型エピタキシャル層226を成長させる(図11(A))。
【0062】
(2)アイソレーション領域の形成:
次に、図8に示したn+ 領域202およびp+ 領域204を除く領域をアイソレーション領域とするために、p型不純物の拡散あるいはイオン注入を行う。
【0063】
具体的には、まずエピタキシャル層226の表面を熱酸化して酸化膜228を形成する。そして、フォトリソグラフィによってp領域を形成すべき位置の酸化膜228を除去した後に、p型不純物を熱拡散あるいはイオン注入により選択的に添加することにより、p領域が選択的に形成される。このようにして形成されたp領域は、p−Si基板200の一部となってアイソレーション領域を形成する(同図(B))。
【0064】
このようにしてアイソレーション領域の形成が行われた結果、残されたエピタキシャル層226によって渦巻き形状のn+ 領域202が形成される。
【0065】
(3)pn接合層の形成:
次に、渦巻き形状に形成されたn+ 領域202の一部にp型不純物を熱拡散あるいはイオン注入により導入することにより、渦巻き形状のp+ 領域204を形成する(同図(C))。
【0066】
具体的には、まずn+ 領域202を含むp−Si基板200の表面を熱酸化して酸化膜230を形成する。そして、フォトリソグラフィによってp+ 領域204を形成すべき位置の酸化膜230を除去した後に、p型不純物を熱拡散あるいはイオン注入により選択的に添加することにより、p+ 領域204が選択的に形成される。
【0067】
このp+ 領域204は、先に形成されたn+ 領域202中に形成する必要があるため、既に導入されているn型不純物の量以上のp型不純物を添加することにより、p+ 領域204が形成される。
【0068】
このようにして、n+ 領域202とp+ 領域204とからなる渦巻き形状のpn接合層206が形成される。
【0069】
(4)スパイラル電極の形成:
次に、熱酸化により表面に酸化膜232を形成した後にフォトリソグラフィによってn+ 領域202とp+ 領域204のそれぞれの表面に渦巻き形状の孔あけを行い、その後この渦巻き形状に孔あけされた部分に、例えばアルミニウムを蒸着することにより第1および第2の電極210、212を形成する(同図(D))。また、その後3つの入出力電極214、216、218のそれぞれをアルミニウムの蒸着により形成する。
【0070】
上述したLC素子30を製造する工程は、基本的には通常のバイポーラトランジスタあるいはダイオードを製造する工程と類似しており、pn接合層206やその間のアイソレーション領域の形状等が異なるものである。したがって、一般のバイポーラトランジスタを製造する工程においてフォトマスクの形状を変更することにより対応することができ、製造が容易であるとともに小型化にも適している。
【0071】
また、上述したLC素子30の製造工程においては、最初にエピタキシャル成長によりn+ 領域を表面全体に形成した後にアイソレーションを行う場合を例にとり説明したが、p−Si基板200の表面に酸化膜を形成した後にフォトリソグラフィにより渦巻き形状のn+ 領域202に対応する孔あけを行い、この部分に熱拡散あるいはイオン注入によりn型不純物を導入することによりn+ 領域202を形成した後に、同様の方法により直接的にp+ 領域204を形成してもよい。また、pn接合層を形成する方法については、その他の一般的な半導体製造技術を用いることができる。
【0072】
このように、本実施形態のFM受信機は、同調回路4内のLC素子30のpn接合層206に印加する逆バイアス電圧を可変することにより、同調周波数を連続的に変化させることができる。したがって、従来必要不可欠であったバリコンを省くことができ、FM受信機全体の回路規模を大幅に小型化することができる。
【0073】
また、従来のように多連バリコンやこれらに対応する複数のバリキャップを使用していないため、連動誤差等がなく、設計時や製造時にこれらを考慮する必要がない。
【0074】
また、本実施形態のFM受信機は、同調回路4をインバータ回路やLC素子等の半導体基板上に形成可能な部品によって形成しており、発振周波数が固定の局部発振回路2もインバータ回路等を用いて形成可能であるため、バリコンやコイルあるいはトランスを使用せずにスピーカ8等を除くFM受信機のほとんどを半導体基板上に一体形成して1チップ化することができ、FM受信機全体の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0075】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0076】
例えば、上述した本実施形態のFM受信機は、同調回路4の出力を直接FM検波回路6に入力する場合を説明したが、これらの間に高周波増幅回路を設けることにより、同調回路の前後で2段の高周波増幅を行うようにしてもよい。このように2段の高周波増幅を行った場合には、前段の高周波増幅ではある程度増幅度を抑えることができ、全体として良好なSN比を実現することができる。
【0077】
また、本実施形態のFM受信機では、同調回路4の前段に混合回路3を設けて周波数変換を行ったが、高周波増幅回路1の出力を直接同調回路4に入力して同調を行うようにしてもよい。
【0078】
また、本実施形態において、FM受信機に含まれる同調回路4は、2つのインバータ回路24、26を用いて構成したが、これらのインバータ回路はアナログ素子として使用していることから、少なくとも一方をソース接地回路等の反転増幅器で構成するようにしてもよい。
【0079】
また、図8に示したLC素子30は、第1および第2の電極210、212のほぼ全長に対応するようにpn接合層206を形成したが、図12に示すように部分的に対応させたLC素子30aに置き換えてもよい。
【0080】
また、上述した本実施形態の同調回路4ではFET28を可変抵抗として使用したが、pチャネルのFETとnチャネルのFETとを並列接続して可変抵抗を構成し、各FETのゲート電圧を変えるようにしてもよい。ゲート電圧の大きさを変えることにより抵抗値を可変することができる点は図4に示したFET28の場合と同様であるが、このように2つのFETを組み合わせて可変抵抗を構成することによりFETの非線形領域の改善を行うことができるため、同調回路4の出力信号の歪みをより少なくすることができる。
【0081】
また、上述した各実施形態では、必要に応じてFM波として放送波を例示して説明を行ったが、他の周波数領域を使用するFM波あるいは音声信号以外のFM変調信号を用いたFM波を受信するFM受信機、例えば携帯用電話や文字放送の受信機等についても適用することができる。
【0082】
また、上述したLC素子30の説明では、p−Si基板200とpn接合層206との間に生じる浮遊容量を無視したが、実際に図4に示した各構成部品を半導体基板上に形成するとこの浮遊容量の影響を無視することができない。この点は、シミュレーションによっても確かめられており、図6に示した特性よりもかなり変化がなだらかな特性となる。また、浮遊容量があるためpn接合層206の静電容量を可変した際の同調周波数の変化の度合いも少なくなり、実用的でない。浮遊容量が発生するとこのような数々の不都合が生じるため、不要容量の発生自体を回避できれば都合がよい。
【0083】
図13は、浮遊容量の発生を抑えたLC素子30bの平面図である。また、図14は図13に示したC−C線拡大断面図である。
【0084】
これらの図に示すLC素子30bは、図8に示したLC素子30に対して、pn接合層206をn−Si基板300の一部に形成したpウェル302の表面近傍に形成した点が異なっている。また、このpウェル302には、所定の電圧を印加するために電極310が設けられている。
【0085】
このような構成を有するLC素子30bにおいて、pn接合層206に逆バイアス電圧を印加する際に、pウェル302の電位とこのpウェル302と接するn+ 領域202の電位とがほぼ同じになるように、電極310に対して所定の電圧を印加する。このようにしてpウェル302とn+ 領域202の電位がほぼ同じになれば、これらが隣接する境界近傍での浮遊容量の発生を抑えることができる。同様に、図15は浮遊容量の発生を抑えたLC素子30cの平面図であり、図12に示したLC素子30aに対応する構成が示されている。
【0086】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、同調回路の同調周波数を変化させることにより所望のFM波のみを直接取り出している。この同調回路は、半導体基板上に形成された分布定数型のLC素子と2つのインバータ回路あるいは反転増幅器とを含む単純な回路構成により実現でき、同調回路以外の回路とともにFM受信機のほとんどの部品を半導体基板上に一体形成することが可能となる。また、同調回路に含まれる第1の抵抗の抵抗値を変えることにより帯域幅を調整することができ、1段あるいは少ない段数でも所望のFM波を分離することができるため、従来のスーパーヘテロダイン方式で用いられているような多連バリコンが不要となる。さらに具体的には、上述したLC素子は渦巻き形状を有する2本のインダクタ導体とこれらのインダクタ導体に沿った渦巻き形状を有するpn接合層とを有しており、このpn接合層に印加する逆バイアス電圧を変えることにより、分布定数的に形成されるキャパシタの静電容量、すなわちLC素子の素子定数が変化するため、LC素子の素子定数によって定まる同調回路の同調周波数も任意に変化させることができ、バリコンが不要となる。
【0087】
また、同調回路の前段において、あるいはこれに加えて同調回路の後段において高周波増幅を行うことにより、良好なSN比を実現することができる。
【0088】
また、同調回路に含まれる第2の抵抗の抵抗値を変化させることにより、同調回路の出力振幅を変えることができ、簡単な構成で利得制御を行うことができる。上述した第2の抵抗はFETのチャネルを抵抗体として用いることにより実現でき、特に、pチャネルFETとnチャネルFETとを並列接続して用いる場合にはFETの非線形特性を改善することができるため、歪みの少ない同調信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一の実施形態のFM受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】AGC回路の具体例を示す図である。
【図3】FM検波回路の具体例を示す図である。
【図4】図1に示すFM受信機に含まれる同調回路の回路図である。
【図5】2段目のインバータ回路に並列接続された可変抵抗の抵抗値と発振出力の信号振幅の関係を示す図である。
【図6】同調回路の周波数特性を示す図である。
【図7】同調回路の周波数特性を示す図である。
【図8】半導体基板上に形成したLC素子の平面図である。
【図9】図8に示したA−A線拡大断面図である。
【図10】図8に示したLC素子の等価回路を示す図である。
【図11】LC素子の製造工程の一例を示す図である。
【図12】LC素子の変形例を示す図である。
【図13】LC素子の他の変形例を示す図である。
【図14】図13に示したC−C線拡大断面図である。
【図15】LC素子の他の変形例を示す図である。
【図16】従来のFM受信機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 高周波増幅回路
2 局部発振回路(LOC)
3 混合回路
4 同調回路
5 自動利得制御(AGC)回路
6 FM検波回路
7 低周波増幅回路
8 スピーカ
9 可変電圧電源
10 アンテナ
22 抵抗
24、26 インバータ回路
28 FET
30 LC素子
【発明の属する技術分野】
本発明は、FM波を受信するFM受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16は、スーパーヘテロダイン方式のFMモノラル受信機の構成を示す図である。
【0003】
AM受信機と同様に、FM受信機もスーパーヘテロダイン方式が用いられる。FM受信機の場合、スーパーヘテロダイン方式を用いることで、100MHzに近い高い周波数の放送波を扱いやすい1/10程度の低い周波数(中間周波数)に変換するため、増幅・復調処理が容易となる。
【0004】
アンテナで受信された放送波は、高周波増幅回路に入力され、次の周波数変換処理に必要なレベルまでに増幅される。入力回路および高周波増幅回路は、バンドパスフィルタ特性となっており、希望波以外の信号はここで適度に減衰される。
【0005】
周波数変換回路は混合回路と局部発振回路からなり、希望波は局部発振回路からの信号と混合され、希望波の周波数と局部発振周波数との差の周波数がちょうど中間周波数となるように変換される。
【0006】
周波数変換回路で中間周波数に変換された信号は、中間周波数増幅回路のバンドパスフィルターにより、希望信号だけが選択分離されて増幅される。FM信号は元来振幅が一定で周波数が変化する信号であるが、FM電波が受信アンテナに達する途中で、電気雑音やマルチパスなどの影響で振幅が一定でなくなる。これをそのままFM検波すると、検波出力に雑音成分が出て音質を低下させるので、振幅制限回路を通して振幅一定のFM信号にしたのちFM検波する。
【0007】
モノラル放送を受信した場合、FM検波出力には50〜15000Hzの音声信号が得られるが、この信号は送信側のプリエンファシス回路で高域が強められているので、ディエンファシス回路で高域を減衰させ平坦な周波数特性に補正する。
【0008】
ステレオ放送を受信した場合には、FM検波出力に和信号(50〜15000Hz)のほかに、23〜53kHzのステレオ用副チャンネル信号および19kHzのパイロット信号が含まれるが、それらはディエンファシス回路を通ると減衰し、和信号だけが残りモノラル再生が行われる(日本放送協会編「NHKラジオ技術教科書」237〜239頁より引用)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したスーパーヘテロダイン方式を用いたFM受信機においては、選択度を向上させるためにアンテナで受信した高周波信号を同調回路に入力して所定の同調処理を行っており、この同調周波数を局部発振回路の発振周波数に連動して変化させることにより1つの放送局の電波のみを選択するようになっている。そのため、従来のFM受信機は機械式の多連バリコンを備えており、この多連バリコンは受信周波数に応じて所定の静電容量を有するように大きさが決まっていることから、FM受信機全体の小型化や集積化が難しかった。また、最近では多連バリコンの代わりに可変容量ダイオードを用いたFM受信機も出回っているが、複数の可変容量ダイオードを連動させる必要があり、構成部品の特性のばらつき等を考慮した設計が必要であった。
【0010】
また、従来のFM受信機では、アンテナで受信したFM波と局部発振回路で発生した信号から中間周波信号をつくっており、中間周波信号の歪みを少なくするためには局部発振回路で発生する信号も歪みの少ない正弦波信号としなければならなかった。そのため、局部発振回路としてはLC発振回路が用いられており、中間周波増幅回路とともにコイルやトランス類が多用されており、集積化を行った場合であっても多くの外付け部品が必要であって、FM受信機全体の集積化が難しかった。
【0011】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的はバリコンが不要であって設計時や製造時の手間を軽減することができ、しかも集積化に適したFM受信機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
各請求項のFM受信機においては、アンテナで受信したFM波を直接あるいは周波数変換した後に同調回路に入力しており、同調回路の同調周波数を変化させることにより所望のFM波のみを抽出している。また、同調回路の前段において、あるいはこれに加えて同調回路の後段において高周波増幅を行うことにより、良好なSN比を実現することができる。
【0013】
特に、この同調回路は、半導体基板上に形成された分布定数型のLC素子と2つのインバータ回路あるいは反転増幅器とを含む単純な回路構成により実現でき、同調回路以外の回路とともにFM受信機のほとんどの部品を半導体基板上に一体形成することが可能となる。また、同調回路に含まれる第1の抵抗の抵抗値を変えることにより帯域幅を調整することができ、1段あるいは少ない段数でも所望のFM波を分離することができるため、従来のスーパーヘテロダイン方式で用いられているような多連バリコンが不要となる。
【0014】
さらに具体的には、上述したLC素子は渦巻き形状を有する2本のインダクタ導体とこれらのインダクタ導体に沿った渦巻き形状を有するpn接合層とを有しており、インダクタ導体間にpn接合層による分布定数的なキャパシタが形成されている。このpn接合層に印加する逆バイアス電圧を変えることにより、分布定数的に形成されるキャパシタの静電容量、すなわちLC素子の素子定数が変化するため、LC素子の素子定数によって定まる同調回路の同調周波数も任意に変化させることができ、バリコンが不要となる。
【0015】
また、同調回路に含まれる第2の抵抗の抵抗値を変化させることにより、同調回路の出力振幅を変えることができ、簡単な構成で利得制御を行うことができる。上述した第2の抵抗はFETのチャネルを抵抗体として用いることにより実現でき、特に、pチャネルFETとnチャネルFETとを並列接続して用いる場合にはFETの非線形特性を改善することができるため、歪みの少ない同調信号を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一の実施形態のFM受信機について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0017】
図1は、本発明を適用した一の実施形態のFM受信機の構成を示す図である。同図に示すFM受信機は、高周波増幅回路1、局部発振回路(LOC)2、混合回路3、同調回路4、自動利得制御(AGC)回路5、FM検波回路6、低周波増幅回路7、スピーカ8を含んで構成されている。
【0018】
高周波増幅回路1は、アンテナ10によって受信したFM波に対して高周波増幅を行うものであり、SN比の改善や不要放射の軽減等を目的として設けられている。FM波の送信局に近い場所でのみFM受信機を使用する場合、例えば館内放送を受信するような場合等においては、この高周波増幅回路1を省略してアンテナ10で受信したFM波を次段の混合回路3に直接入力するようにしてもよい。
【0019】
局部発振回路2は、発振周波数が一定(例えば数十MHz)の正弦波発振回路であり、水晶発振子を利用した周波数安定度の高い正弦波信号を出力する。
【0020】
混合回路3は、高周波増幅回路1から出力される信号と局部発振回路2から出力される正弦波信号とを混合して、中間周波信号(差信号あるいは和信号)を出力する。高周波増幅回路1の出力信号の周波数をf1 、局部発振回路2から出力される正弦波信号の周波数をf2 とすると、例えば周波数f1 −f2 を有する差信号が中間周波信号として出力される。
【0021】
同調回路4は、同調周波数がf3 に設定されており、前段の混合回路3から入力される中間周波信号の中から周波数がf3 近傍のものだけを選択して出力する。この同調回路4の詳細構成および動作については後述する。
【0022】
AGC回路5は、同調回路4から出力される同調後のFM波の振幅を一定に制御するためのものであり、同調回路4の出力振幅に応じた制御電圧を同調回路4に帰還入力する。具体的には、図2(A)あるいは(B)に示すように、同調回路4から出力されるFM波を半波整流してFM波の振幅に応じた制御電圧を作り出している。
【0023】
FM検波回路6は、同調回路4によって選択された周波数f3 近傍の信号に対してFM検波を行う。FM検波には種々の方式があるが、その中でも回路の集積化に適したPLL検波方式、パルスカウント検波方式、クォドラチュア検波方式、ANDゲートによる検波方式等を適用することができる。
【0024】
図3は、PLL検波方式を適用した場合のFM検波回路6の構成を示す図である。同図に示すFM検波回路6は、電圧制御型発振器(VCO)、位相比較器(PD)、チャージポンプ(CP)、ローパスフィルタ(LPF)を含んだPLL構成を有している。
【0025】
通常のPLLは、位相比較器の一方の入力端には発振器からの基準信号が入力されるが、このFM検波回路6では位相比較器の一方の入力端に同調回路4の出力信号が入力されている。同調回路4の出力信号はFM変調がかかった信号であるため音声信号に対応して周波数がわずかに変化しており、ローパスフィルタから電圧制御型発振器に印加される制御電圧も音声信号に対応して変化する。したがって、このローパスフィルタの出力を音声信号として取り出すことができる。
【0026】
低周波増幅回路7は、FM検波回路6から出力される信号に対して電圧増幅および電力増幅を行って、スピーカ8から受信音声を出力する。なお、受信音声をスピーカ8から出力する代わりに、イヤホン等のレシーバから出力してもよい。
【0027】
図4は、上述した同調回路4の詳細構成を示す回路図である。同図に示す同調回路4は、入力端子34を介して混合回路3の出力が一方端に入力される抵抗22と、直列に接続された2つのインバータ回路24および26と、後段のインバータ回路26の入出力端のそれぞれにソースあるいはドレインが接続されて可変抵抗として機能するFET28と、インバータ回路24および26の各入出力端子に接続された分布定数型のLC素子30と、インバータ回路26の出力端とLC素子30との間に挿入された直流電流阻止用のキャパシタ32とを含んで構成されている。
【0028】
後段のインバータ回路26の出力端が同調回路4の出力端子36に接続されており、インバータ回路26から出力される信号が出力端子36を介して後段のAGC回路5およびFM検波回路6にそれぞれ入力される。また、FET28のゲートが振幅制御端子40に接続されており、AGC回路5の出力電圧がこの振幅制御端子40を介してFET28のゲートに印加される。
【0029】
また、LC素子30は複数の入出力端子を有しており、この中の1つが同調制御端子38に接続されている。この同調制御端子38には、図1に示す可変電圧電源9が接続されており、この同調制御端子38に印加される電圧の高低に応じてLC素子30が有する素子定数が変化して同調回路4の同調周波数が変化するようになっている。
【0030】
インバータ回路24、26のそれぞれは、通常はデジタル信号が入力され、この入力信号の論理を反転して出力するものであるが、本実施形態ではアナログ素子として使用している。例えば、一般に市販されているCMOSの4000シリーズ等のインバータ回路が用いられる。
【0031】
LC素子30は、2本のインダクタ導体を含んでおり、これら2本のインダクタ導体間にpn接合層による分布定数的なキャパシタが形成された複合素子である。一方のインダクタ導体の両端近傍のそれぞれには第1あるいは第2の入出力端子が接続されており、これら2つの入出力端子が前段のインバータ回路24の入出力端にそれぞれ接続されている。また、他方のインダクタ導体の一方端近傍には第3の入出力端子が接続されており、この第3の入出力端子がキャパシタ32を介して後段のインバータ回路26の出力端に接続されている。なお、この第3の入出力端子が図4に示す同調制御端子38に接続されている。
【0032】
このような構成を有する同調回路4は、抵抗22の一方端に交流信号が入力されると、その中から所定の周波数近傍の信号のみを選択して後段のインバータ回路26から出力する。したがって、混合回路3から出力される信号の中から所望の放送波に対応する周波数を有する信号のみを選択することができる。
【0033】
本出願人は、図4に示す抵抗22の抵抗値とFET28による可変抵抗の抵抗値をともに無限大にした回路を実際に製作して電源を投入した場合に、この回路が正弦波発振器として動作することを確かめている。そして、その発振周波数は、LC素子30のインダクタ導体が有するインダクタンスと2つのインダクタ導体間に分布定数的に形成されるキャパシタの静電容量によって決定され、これらの値を変えると発振周波数も変化することを確かめている。
【0034】
また、この正弦波発振器において、後段のインバータ回路26に並列に可変抵抗を接続し、この抵抗値を小さくしていくと、発振出力の振幅が次第に小さくなっていってある値以下では発振が停止する。
【0035】
図5は、後段のインバータ回路26に並列接続された可変抵抗の抵抗値R2と発振出力の振幅との関係を示す図である。同図に示すように、上述した正弦波発振器は抵抗値R2がAより小さいときに発振が停止し、AからBの間では抵抗値の変化に応じて振幅も変化し、B以上では出力振幅がほぼ飽和する。
【0036】
(同調回路の使用例1)
まず、図4に示す本実施形態の同調回路4において、後段のインバータ回路26に並列接続されたFET28のソース・ドレイン間のチャネル抵抗の抵抗値R2を図5に示すAより若干小さな値aに設定するとともに、インバータ回路24の入力側に接続された抵抗22の抵抗値を所定の値(有限の値)に設定した場合を考える。このように各抵抗の抵抗値を設定することにより、本実施形態の同調回路4は、入力端子34に入力される混合回路3の出力の中から、上述した正弦波発振器の発振周波数近傍の信号のみを引き込んで出力するため、発振周波数近傍の信号のみを通過させるフィルタとして動作する。
【0037】
図6は、このように各抵抗値を設定した本実施形態の同調回路4の周波数特性を示す図である。同図において、横軸は入力信号の周波数を、縦軸はゲインすなわち入出力信号間の信号振幅の比をdB単位で表したものである。
【0038】
同図に示すように、ある周波数近傍の信号のみが通過し、その中心周波数においては入力信号とほぼ振幅が等しい出力信号が出力され、それ以外の周波数では入力信号が減衰する。
【0039】
また、インバータ回路24の前段に設けられた抵抗22の抵抗値R1を変えることにより、同調回路4のQ、すなわち信号の通過帯域幅を変えることができる。図6に示すように、抵抗22の抵抗値R1が大きいときには上述した正弦波発振器の発振周波数近傍の極狭い周波数の信号のみを引き込むためQが大きく通過帯域幅が狭くなる。これに対し、抵抗22の抵抗値R1を小さくすると比較的広い範囲の信号を引き込むためQが小さく通過帯域幅が広くなる。
【0040】
このように、抵抗値R1を変えることにより同調回路4の帯域幅を任意に変更することができるため、隣接するFM波同士の分離を考慮して音声信号等を通過させるために必要な帯域を適宜決定することが可能となる。
【0041】
(同調回路の使用例2)
ところで、上述した説明ではインバータ回路26に並列に接続されたFET28のチャネル抵抗の抵抗値R2を、図5に示すAより若干小さいaに設定したが、A以上に設定してもよい。図5に示すAからBの間のbに設定した場合とは交流信号が入力されない状態で正弦波発振が行われる状態であり、このような状態において交流信号を入力した場合であっても発振周波数近傍の信号のみが引き込まれて、この周波数近傍の信号のみが通過することが確かめられている。
【0042】
図7は、交流信号が入力されない状態で発振するように抵抗値R2が設定された同調回路の周波数特性を示す図である。同図において、横軸は入力信号の周波数を、縦軸はゲインすなわち入出力信号間の信号振幅の比をdB単位で表したものである。
【0043】
同図に示す周波数特性は、基本的には図6に示した周波数特性に類似しており、同調回路4に入力された交流信号の中からある周波数近傍の信号のみが通過し、それ以外の周波数では入力信号が減衰する。
【0044】
また、通過帯域の中心周波数近傍ではゲインが0より大きくなって、入力信号が増幅される現象が確かめられている。したがって、入力信号がない状態で正弦波発振を行うようにして同調回路4を使用した場合には、発振周波数近傍の信号のみを通過させるとともに信号の増幅を行う同調増幅器として動作させることができる。
【0045】
また、抵抗22の抵抗値R1を可変した場合には、図6に示した特性と同様に、同調回路のQすなわち通過帯域幅を変化させることができるため、容易に最適な帯域幅を確保することができる。
【0046】
以上に示した同調回路4の2つの使用例は、FET28のソース・ドレイン間の抵抗値R2をある値に設定した場合に、同調回路4がどのような同調特性を有するかを表したものであるが、実際の同調回路4にはAGC回路5が接続されているため、同調回路4の出力振幅の大小に応じて抵抗値R2が変化する。
【0047】
例えば、79.5MHzと80.0MHzの放送波が存在し、その間の周波数には放送波が存在しない場合を考える。79.5MHzと80.0MHzの間の放送波が存在しない周波数においては、図4に示す入力端子34に入力される信号がないにもかかわらず出力端子36から一定振幅の信号を出力するようにAGC回路5によって制御が行われるため、FET28のソース・ドレイン間の抵抗値R2が高い方、すなわち図5に示すaからbに向かって変化する。この状態では、同調回路4は入力がない状態で自己発振している。
【0048】
自己発振している状態から同調周波数を79.5MHzあるいは80.0MHzに変えたとする。自己発振している状態で入力端子34に79.5MHzあるいは80.0MHzの放送波が入力されると、入力が増えた分出力振幅も大きくなるため、AGC回路5による制御によってFET28のソース・ドレイン間の抵抗値R2がbからaに向かって低い方に変化する。
【0049】
このように、放送波がない場合であっても同調回路4により自己発振が行われるため、従来のFM受信機のように放送波間の搬送波がない状態で雑音が発生するという現象がなく、この雑音を消すために用いるスケルチ回路やミューティング回路が不要となる。
【0050】
また、実際に商品名「フィルマック」(新潟精密株式会社製)を分布定数型のLC素子30として用いるとともに、CMOSの4000シリーズのインバータ回路24、26を用いて図4の回路を構成して実験したところ、通過域の周波数が30MHz程度の同調回路4を実現できることが確かめられている。この周波数は、CMOSの4000シリーズのインバータ回路24、26をデジタル回路として使用する場合の動作周波数をはるかに越えている。すなわち、同調周波数を数十MHzという高周波に設定した場合でも、一般に汎用されている安価なCMOSインバータを用いて同調回路4を構成することができ、同調回路4あるいは同調回路4を含むFM受信機のほとんどの構成部品を安価な半導体製造プロセスで製造することができる。
【0051】
(LC素子の具体例)
次に、同調回路4に含まれるLC素子30の具体例を詳細に説明する。図8は、半導体基板上に形成されたLC素子の平面図である。また、図9は図8に示したA−A線拡大断面図である。
【0052】
これらの図に示すLC素子30は、半導体基板であるp型シリコン基板(p−Si基板)200の表面付近に形成された渦巻き形状のn+ 領域202と、さらにその一部に形成された渦巻き形状のp+ 領域204とを含んでおり、これらのn+ 領域202とp+ 領域204とによってpn接合層206が形成されている。また、p−Si基板200とn+ 領域202との間には逆バイアス電圧が印加されており、周回して隣接するn+ 領域202同士の間においてp−Si基板200がアイソレーション領域として機能している。
【0053】
また、本実施形態のLC素子30は、上述したn+ 領域202の表面であって、このn+ 領域202に沿った位置に渦巻き形状の第1の電極210が形成されている。同様に、p+ 領域204の表面であって、p+ 領域204に沿った位置に渦巻き形状の第2の電極212が形成されている。また、第1の電極210の両端および第2の電極212の一方端(例えば外周側)には、3つの入出力電極214、216、218がそれぞれ接続されている。なお、3つの入出力電極214、216、218の取付けは、図8に示すように薄いn+ 領域202あるいはp+ 領域204を傷つけないように能動領域の外側で行われる。
【0054】
このような構造を有するLC素子30は、渦巻き形状を有している第1および第2の電極210、212のそれぞれがインダクタ導体として機能する。また、第1および第2の電極210、212のそれぞれに電気的に接続されたpn接合層206が逆バイアスの状態で使用されると渦巻き形状のキャパシタとして機能する。したがって、第1および第2の電極210、212により形成されるインダクタとpn接合層206によって形成されるキャパシタとが分布定数的に存在する複合素子が形成される。
【0055】
なお、p−Si基板200には、上述した構造を有するLC素子30の他に、図4に示したインバータ回路24等の他の構成部品が一体形成されており、同調回路4の全体が1チップ上に集積化されている。
【0056】
図10は、図8および図9に構造を示したLC素子の等価回路を示す図である。同図(A)に示すように、第1の電極210がインダクタンスL1を有するインダクタとして機能し、第2の電極212がインダクタンスL2を有するインダクタとして機能する。また、これら第1および第2の電極210、212の間には渦巻き形状の周回方向に沿ってpn接合層206が形成されており、このpn接合層206を逆バイアスで使用することにより、静電容量Cを有する分布定数的なキャパシタが形成されている。なお、図4に示した回路に含まれるLC素子30は、図10(A)に示した等価回路を簡略化したものであり、実質的に同じものを表している。
【0057】
図10(B)は、LC素子30に含まれるpn接合層206に逆バイアス電圧を印加するための構成を示す。具体的には、第1の入出力電極214と第3の入出力電極218との間に可変の逆バイアス電圧を印加するための可変バイアス用の可変電圧電源9を接続する。
【0058】
また、同調回路4の入力端子34に入力される信号の直流成分が一定である場合には、図4や図10(C)に示すように入出力電極218側の電位のみを変化させることにより、pn接合層206の逆バイアスを相対的に変化させることができる。すなわち、第1の電極214の両端にはインバータ回路24の入力端あるいは出力端が接続されているが、例えばこのインバータ回路24をCMOSインバータとすると、電源電圧Vccの半分の電圧Vcc/2がインバータ回路24の入力端あるいは出力端の平均電圧レベルとなって直流的に一定するため、入出力電極218に接続された周波数制設定の制御端子38の電位のみを変化させることにより、pn接合層206の逆バイアスを相対的に変化させることができる。反対に、同調回路4の出力端子から出力される信号の直流成分が一定である場合、すなわち入出力電極218の直流成分が一定である場合には、入出力電極214あるいは216側の電位のみを変化させることにより、pn接合層206の逆バイアスを相対的に変化させることができる。
【0059】
このように、図8に示すpn接合層206のn+ 領域202とp+ 領域204との間に印加する逆バイアス電圧を変更可能なLC素子30を用いて図4に示す同調回路4を構成することにより、同調周波数をある範囲で任意に変更することができる。例えば、一般の可変容量ダイオードでは逆バイアス電圧を可変することにより静電容量を50%程度変えることができるため、図8に構造を示すLC素子30を用いることにより、通過域の周波数を少なくとも数十%程度可変できることがわかる。したがって、同調回路4の出力周波数を50MHz前後に設定した場合には、十数MHzから数十MHzの範囲で同調周波数を可変することができ、全てのFM放送を受信できる同調回路4を容易に実現することができる。
【0060】
図11は、図8等に示したLC素子30の製造工程の一例を示す図である。図8のB−B線拡大断面の各製造工程毎の状態が示されている。
【0061】
(1)エピタキシャル層の成長:
まず最初に、p−Si基板200(ウエハ)表面の酸化膜を除去した後に、p−Si基板200の表面全体にn+ 型エピタキシャル層226を成長させる(図11(A))。
【0062】
(2)アイソレーション領域の形成:
次に、図8に示したn+ 領域202およびp+ 領域204を除く領域をアイソレーション領域とするために、p型不純物の拡散あるいはイオン注入を行う。
【0063】
具体的には、まずエピタキシャル層226の表面を熱酸化して酸化膜228を形成する。そして、フォトリソグラフィによってp領域を形成すべき位置の酸化膜228を除去した後に、p型不純物を熱拡散あるいはイオン注入により選択的に添加することにより、p領域が選択的に形成される。このようにして形成されたp領域は、p−Si基板200の一部となってアイソレーション領域を形成する(同図(B))。
【0064】
このようにしてアイソレーション領域の形成が行われた結果、残されたエピタキシャル層226によって渦巻き形状のn+ 領域202が形成される。
【0065】
(3)pn接合層の形成:
次に、渦巻き形状に形成されたn+ 領域202の一部にp型不純物を熱拡散あるいはイオン注入により導入することにより、渦巻き形状のp+ 領域204を形成する(同図(C))。
【0066】
具体的には、まずn+ 領域202を含むp−Si基板200の表面を熱酸化して酸化膜230を形成する。そして、フォトリソグラフィによってp+ 領域204を形成すべき位置の酸化膜230を除去した後に、p型不純物を熱拡散あるいはイオン注入により選択的に添加することにより、p+ 領域204が選択的に形成される。
【0067】
このp+ 領域204は、先に形成されたn+ 領域202中に形成する必要があるため、既に導入されているn型不純物の量以上のp型不純物を添加することにより、p+ 領域204が形成される。
【0068】
このようにして、n+ 領域202とp+ 領域204とからなる渦巻き形状のpn接合層206が形成される。
【0069】
(4)スパイラル電極の形成:
次に、熱酸化により表面に酸化膜232を形成した後にフォトリソグラフィによってn+ 領域202とp+ 領域204のそれぞれの表面に渦巻き形状の孔あけを行い、その後この渦巻き形状に孔あけされた部分に、例えばアルミニウムを蒸着することにより第1および第2の電極210、212を形成する(同図(D))。また、その後3つの入出力電極214、216、218のそれぞれをアルミニウムの蒸着により形成する。
【0070】
上述したLC素子30を製造する工程は、基本的には通常のバイポーラトランジスタあるいはダイオードを製造する工程と類似しており、pn接合層206やその間のアイソレーション領域の形状等が異なるものである。したがって、一般のバイポーラトランジスタを製造する工程においてフォトマスクの形状を変更することにより対応することができ、製造が容易であるとともに小型化にも適している。
【0071】
また、上述したLC素子30の製造工程においては、最初にエピタキシャル成長によりn+ 領域を表面全体に形成した後にアイソレーションを行う場合を例にとり説明したが、p−Si基板200の表面に酸化膜を形成した後にフォトリソグラフィにより渦巻き形状のn+ 領域202に対応する孔あけを行い、この部分に熱拡散あるいはイオン注入によりn型不純物を導入することによりn+ 領域202を形成した後に、同様の方法により直接的にp+ 領域204を形成してもよい。また、pn接合層を形成する方法については、その他の一般的な半導体製造技術を用いることができる。
【0072】
このように、本実施形態のFM受信機は、同調回路4内のLC素子30のpn接合層206に印加する逆バイアス電圧を可変することにより、同調周波数を連続的に変化させることができる。したがって、従来必要不可欠であったバリコンを省くことができ、FM受信機全体の回路規模を大幅に小型化することができる。
【0073】
また、従来のように多連バリコンやこれらに対応する複数のバリキャップを使用していないため、連動誤差等がなく、設計時や製造時にこれらを考慮する必要がない。
【0074】
また、本実施形態のFM受信機は、同調回路4をインバータ回路やLC素子等の半導体基板上に形成可能な部品によって形成しており、発振周波数が固定の局部発振回路2もインバータ回路等を用いて形成可能であるため、バリコンやコイルあるいはトランスを使用せずにスピーカ8等を除くFM受信機のほとんどを半導体基板上に一体形成して1チップ化することができ、FM受信機全体の小型化および低コスト化を図ることができる。
【0075】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0076】
例えば、上述した本実施形態のFM受信機は、同調回路4の出力を直接FM検波回路6に入力する場合を説明したが、これらの間に高周波増幅回路を設けることにより、同調回路の前後で2段の高周波増幅を行うようにしてもよい。このように2段の高周波増幅を行った場合には、前段の高周波増幅ではある程度増幅度を抑えることができ、全体として良好なSN比を実現することができる。
【0077】
また、本実施形態のFM受信機では、同調回路4の前段に混合回路3を設けて周波数変換を行ったが、高周波増幅回路1の出力を直接同調回路4に入力して同調を行うようにしてもよい。
【0078】
また、本実施形態において、FM受信機に含まれる同調回路4は、2つのインバータ回路24、26を用いて構成したが、これらのインバータ回路はアナログ素子として使用していることから、少なくとも一方をソース接地回路等の反転増幅器で構成するようにしてもよい。
【0079】
また、図8に示したLC素子30は、第1および第2の電極210、212のほぼ全長に対応するようにpn接合層206を形成したが、図12に示すように部分的に対応させたLC素子30aに置き換えてもよい。
【0080】
また、上述した本実施形態の同調回路4ではFET28を可変抵抗として使用したが、pチャネルのFETとnチャネルのFETとを並列接続して可変抵抗を構成し、各FETのゲート電圧を変えるようにしてもよい。ゲート電圧の大きさを変えることにより抵抗値を可変することができる点は図4に示したFET28の場合と同様であるが、このように2つのFETを組み合わせて可変抵抗を構成することによりFETの非線形領域の改善を行うことができるため、同調回路4の出力信号の歪みをより少なくすることができる。
【0081】
また、上述した各実施形態では、必要に応じてFM波として放送波を例示して説明を行ったが、他の周波数領域を使用するFM波あるいは音声信号以外のFM変調信号を用いたFM波を受信するFM受信機、例えば携帯用電話や文字放送の受信機等についても適用することができる。
【0082】
また、上述したLC素子30の説明では、p−Si基板200とpn接合層206との間に生じる浮遊容量を無視したが、実際に図4に示した各構成部品を半導体基板上に形成するとこの浮遊容量の影響を無視することができない。この点は、シミュレーションによっても確かめられており、図6に示した特性よりもかなり変化がなだらかな特性となる。また、浮遊容量があるためpn接合層206の静電容量を可変した際の同調周波数の変化の度合いも少なくなり、実用的でない。浮遊容量が発生するとこのような数々の不都合が生じるため、不要容量の発生自体を回避できれば都合がよい。
【0083】
図13は、浮遊容量の発生を抑えたLC素子30bの平面図である。また、図14は図13に示したC−C線拡大断面図である。
【0084】
これらの図に示すLC素子30bは、図8に示したLC素子30に対して、pn接合層206をn−Si基板300の一部に形成したpウェル302の表面近傍に形成した点が異なっている。また、このpウェル302には、所定の電圧を印加するために電極310が設けられている。
【0085】
このような構成を有するLC素子30bにおいて、pn接合層206に逆バイアス電圧を印加する際に、pウェル302の電位とこのpウェル302と接するn+ 領域202の電位とがほぼ同じになるように、電極310に対して所定の電圧を印加する。このようにしてpウェル302とn+ 領域202の電位がほぼ同じになれば、これらが隣接する境界近傍での浮遊容量の発生を抑えることができる。同様に、図15は浮遊容量の発生を抑えたLC素子30cの平面図であり、図12に示したLC素子30aに対応する構成が示されている。
【0086】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、同調回路の同調周波数を変化させることにより所望のFM波のみを直接取り出している。この同調回路は、半導体基板上に形成された分布定数型のLC素子と2つのインバータ回路あるいは反転増幅器とを含む単純な回路構成により実現でき、同調回路以外の回路とともにFM受信機のほとんどの部品を半導体基板上に一体形成することが可能となる。また、同調回路に含まれる第1の抵抗の抵抗値を変えることにより帯域幅を調整することができ、1段あるいは少ない段数でも所望のFM波を分離することができるため、従来のスーパーヘテロダイン方式で用いられているような多連バリコンが不要となる。さらに具体的には、上述したLC素子は渦巻き形状を有する2本のインダクタ導体とこれらのインダクタ導体に沿った渦巻き形状を有するpn接合層とを有しており、このpn接合層に印加する逆バイアス電圧を変えることにより、分布定数的に形成されるキャパシタの静電容量、すなわちLC素子の素子定数が変化するため、LC素子の素子定数によって定まる同調回路の同調周波数も任意に変化させることができ、バリコンが不要となる。
【0087】
また、同調回路の前段において、あるいはこれに加えて同調回路の後段において高周波増幅を行うことにより、良好なSN比を実現することができる。
【0088】
また、同調回路に含まれる第2の抵抗の抵抗値を変化させることにより、同調回路の出力振幅を変えることができ、簡単な構成で利得制御を行うことができる。上述した第2の抵抗はFETのチャネルを抵抗体として用いることにより実現でき、特に、pチャネルFETとnチャネルFETとを並列接続して用いる場合にはFETの非線形特性を改善することができるため、歪みの少ない同調信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一の実施形態のFM受信機の構成を示すブロック図である。
【図2】AGC回路の具体例を示す図である。
【図3】FM検波回路の具体例を示す図である。
【図4】図1に示すFM受信機に含まれる同調回路の回路図である。
【図5】2段目のインバータ回路に並列接続された可変抵抗の抵抗値と発振出力の信号振幅の関係を示す図である。
【図6】同調回路の周波数特性を示す図である。
【図7】同調回路の周波数特性を示す図である。
【図8】半導体基板上に形成したLC素子の平面図である。
【図9】図8に示したA−A線拡大断面図である。
【図10】図8に示したLC素子の等価回路を示す図である。
【図11】LC素子の製造工程の一例を示す図である。
【図12】LC素子の変形例を示す図である。
【図13】LC素子の他の変形例を示す図である。
【図14】図13に示したC−C線拡大断面図である。
【図15】LC素子の他の変形例を示す図である。
【図16】従来のFM受信機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 高周波増幅回路
2 局部発振回路(LOC)
3 混合回路
4 同調回路
5 自動利得制御(AGC)回路
6 FM検波回路
7 低周波増幅回路
8 スピーカ
9 可変電圧電源
10 アンテナ
22 抵抗
24、26 インバータ回路
28 FET
30 LC素子
Claims (13)
- アンテナで受信したFM波の中から所定の周波数近傍のものを選択する同調回路と、前記同調回路の出力信号からFM変調信号を取り出すFM検波回路とを有するFM受信機において、
前記同調回路は、
第1の抵抗を介して交流信号が入力される第1のインバータ回路と、
第2の抵抗が並列接続されており、前記第1のインバータ回路の出力側に接続された第2のインバータ回路と、
半導体基板上に並行して形成された2本のインダクタ導体とこれら2本のインダクタ導体の間に分布定数的に形成されたpn接合層によるキャパシタとを有しており、前記2本のインダクタ導体のいずれか一方を介して前記第1のインバータ回路の出力を入力側に帰還させるとともに、前記2本のインダクタ導体のいずれか他方の一部が前記第2のインバータ回路の出力側に接続されたLC素子と、
を備え、前記第1の抵抗に入力されたFM波の中から所定の周波数近傍の信号を通過させて前記第2のインバータ回路から出力することにより同調を行うことを特徴とするFM受信機。 - アンテナで受信したFM波の中から所定の周波数近傍のものを選択する同調回路と、前記同調回路の出力信号からFM変調信号を取り出すFM検波回路とを有するFM受信機において、
前記同調回路は、
第1の抵抗を介して交流信号が入力される第1の反転増幅器と、
第2の抵抗が並列接続されており、前記第1の反転増幅器の出力側に接続された第2の反転増幅器と、
半導体基板上に並行して形成された2本のインダクタ導体とこれら2本のインダクタ導体の間に分布定数的に形成されたpn接合層によるキャパシタとを有しており、前記2本のインダクタ導体のいずれか一方を介して前記第1の反転増幅器の出力を入力側に帰還させるとともに、前記2本のインダクタ導体のいずれか他方の一部が前記第2の反転増幅器の出力側に接続されたLC素子と、
を備え、前記第1の抵抗に入力されたFM波の中から所定の周波数近傍の信号を通過させて前記第2の反転増幅器から出力することにより同調を行うことを特徴とするFM受信機。 - 請求項1または2において、
前記同調回路の前段に、前記アンテナで受信したFM波を増幅する高周波増幅回路をさらに備えることを特徴とするFM受信機。 - 請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記同調回路と前記FM検波回路の間に前記同調回路から出力される信号を増幅する高周波増幅回路をさらに備えることを特徴とするFM受信機。 - 請求項1〜4のいずれかにおいて、
固定周波数の正弦波を発生する発振器と、前記発振器の出力と前記アンテナで受信したFM波を混合することによりこれらの差信号あるいは和信号を前記同調回路に入力する混合回路とをさらに備え、受信したFM波に対して周波数変換を行うことを特徴とするFM受信機。 - 請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記同調回路の出力振幅の大小に応じた制御信号を出力する利得制御回路をさらに備えており、前記制御信号に応じて前記同調回路に含まれる前記第2の抵抗の抵抗値を可変することにより前記同調回路の出力振幅を調整することを特徴とするFM受信機。 - 請求項6において、
前記第2の抵抗をFETのチャネルによって形成し、前記利得制御回路から出力される制御信号に応じて前記FETのゲート電圧を変えてチャネル抵抗を変えることを特徴とするFM受信機。 - 請求項6において、
前記第2の抵抗をpチャネル型のFETとnチャネル型のFETとを並列接続することにより形成し、前記利得制御回路から出力される制御信号に応じて各FETのゲート電圧の大きさを変えてチャネル抵抗を変えることを特徴とするFM受信機。 - 請求項1〜8のいずれかにおいて、
前記同調回路に含まれる前記第1の抵抗の抵抗値を変えることにより同調の帯域幅を調整することを特徴とするFM受信機。 - 請求項1〜9のいずれかにおいて、
前記LC素子は、
前記半導体基板上でほぼ同心状に隣接して配置されており、前記2本のインダクタ導体として機能する渦巻き形状の2つの電極と、
前記半導体基板の表面近傍であって前記2つの電極に沿った位置に形成され、前記2つの電極のいずれか一方にp領域が、他方にn領域が電気的に接続されており、逆バイアス電圧を印加することにより前記キャパシタとして機能する渦巻き形状のpn接合層と、
を備えることを特徴とするFM受信機。 - 請求項1〜9のいずれかにおいて、
前記LC素子は、
前記半導体基板上に形成されたウェルと、
前記ウェル上でほぼ同心状に隣接して配置されており、前記2本のインダクタ導体として機能する渦巻き形状の2つの電極と、
前記ウェルの表面近傍であって前記2つの電極に沿った位置に形成され、前記2つの電極のいずれか一方にp領域が、他方にn領域が電気的に接続されており、逆バイアス電圧を印加することにより前記キャパシタとして機能する渦巻き形状のpn接合層と、
を備え、前記ウェルの電位と、前記ウェルに接する前記p領域あるいは前記n領域の電位とをほぼ同じにすることを特徴とするFM受信機。 - 請求項10または11において、
前記pn接合層に印加する逆バイアス電圧を変えて前記pn接合層が有する静電容量を変化させることにより、同調周波数を変えることを特徴とするFM受信機。 - 請求項1〜12のいずれかにおいて、
前記半導体基板上に構成部品を一体形成したことを特徴とするFM受信機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14352196A JP3676495B2 (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | Fm受信機 |
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| JP14352196A JP3676495B2 (ja) | 1996-05-14 | 1996-05-14 | Fm受信機 |
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| JPH09307467A JPH09307467A (ja) | 1997-11-28 |
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1996
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| JPH09307467A (ja) | 1997-11-28 |
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