JPS633074B2 - - Google Patents
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- JPS633074B2 JPS633074B2 JP59083241A JP8324184A JPS633074B2 JP S633074 B2 JPS633074 B2 JP S633074B2 JP 59083241 A JP59083241 A JP 59083241A JP 8324184 A JP8324184 A JP 8324184A JP S633074 B2 JPS633074 B2 JP S633074B2
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Description
本発明は合成繊維用油剤、就中、高度の耐熱性
を要求される産業資材用合成繊維製造用油剤組成
物に関する。 ゴム補強用、特にタイヤコードに代表される産
業資材用合成繊維は一般の合成繊維に比較して非
常に高度の特性が要求されている。またそれにと
もなつて合成繊維の製造技術も非常に高度化し、
過酷な条件で操業されることが多くなつてきてい
る。したがつてその様な合成繊維の製造工程にお
いて採用される油剤にも高度の性能、とりわけ通
常の繊維油剤に要請されるより著しく優れた耐熱
性(これを超耐熱性と称している)が要請される
こととなつてきた。 この様な要請に対処するためのビスフエノール
Aのアルキレンオキサイド付加物の高級脂肪酸エ
ステルのごとき芳香族エステルを潤滑剤として使
用することが特公昭47−29474号公報に記載され
ている。しかしながら、これは繊維油剤の必要特
性である繊維と繊維、繊維と金属間における平滑
性が非常に劣る欠点を有しており、特にポリエチ
レンテレフタレート繊維の製造、あるいは加工の
工程で繊維や金属の摩耗による糸切れ、毛羽の発
生、スカム(白粉とも称す)の蓄積等の障害があ
り、操業低下の原因となるので繊維油剤の潤滑剤
としては極く限られた品種にしか使用できない。 一方、それとは別に従来の鉱物油、高級アルコ
ール脂肪酸エステル、多価アルコールと一塩基性
脂肪酸または多塩基性脂肪酸とのエステル等の潤
滑剤に乳化剤、帯電防止剤等を配合したような油
剤にホスフエート系アニオン界面活性剤を配合し
て耐熱性を向上させる方法(特公昭41−18436
号)、前記油剤に抗酸化剤、具体的にはペンタエ
リスリチル―テトラキス[3―(3,5―ジ―タ
ーシヤリーブチル―4―ヒドロキシフエニル)プ
ロピオネート]を配合した油剤(特公昭48−
17517号)が提案されている。 しかしながら前者の場合、繊維を処理する際の
温度が比較的低く、しかも処理速度が遅い場合は
効果があるが、最近の苛酷な条件下では有効でな
い。また後者の場合は耐熱性の向上はみられるが
未だ不十分であつて、苛酷な操業条件には十分対
処し得ないのが現状である。 本発明者らは苛酷な条件下での操業に十分耐え
得る繊維油剤を得るべく鋭意研究を重ねた結果、
特定の抗酸化剤を組み合わせて油剤中に配合する
ことによつて油剤の平滑性能を損なうことなく、
耐熱性を著しく向上させることができ、苛酷な操
業条件で使用し得、かつ作業の高能率化、毛羽立
ちのない良質の繊維を得ることの可能な油剤組成
物を得ることに成功した。 即ち、本発明は (a) 多価アルコールと一価もしくは多価カルボン
酸のエステルおよび/または一価アルコールと
多価カルボン酸のエステル (b) アニオン界面活性剤、 (c) ペンタエリスリチル―テトラキス[3―
(3,5―ジ―ターシヤリーブチル―4―ヒド
ロキシフエニル)プロピオネート]および/ま
たは2,2′―チオ[ジエチル―ビス―3(3,
5―ジ―ターシヤリーブチル―4―ヒドロキシ
フエニル)プロピオネート]および (d) 1,3,5―トリス(3,5―ジ―ターシヤ
リーブチル―4―ヒドロキシベンジル)イソシ
アヌレートを含有する合成繊維用油剤組成物に
関する。 本発明において使用されるエステルの多価アル
コール成分としてはグリセリン、トリメチロール
プロパン、トリメチロールエタン、ソルビトー
ル、ペンタエリスリトール、アルキレングリコー
ル、1,4―ブタンジオール、1,6―ヘキサン
ジオール、ネオペンチルグリコール、ジまたはポ
リアルキレングリコール、ジまたはポリグリセリ
ン、が例示される。 多価のカルボン酸成分としてはこはく酸、マレ
イン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ダイマー酸等の二価の脂肪酸カルボン酸、フ
タル酸、トリカルバリル酸等の多価芳香酸カルボ
ン酸等の脂肪族多価カルボン酸が例示される。 一価のアルコール成分としてはラウリルアルコ
ール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール等の直鎖高級アルコー
ル、イソトリデシルアルコール、イソヘキサデシ
ルアルコール等の二級アルコール等が例示され
る。 一価のカルボン酸成分としては各種脂肪酸、例
えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、オレイン酸さらにアルキル安息香
酸等の芳香族カルボン酸を用いてもよい。 本発明に用いられる多価アルコールと一価カル
ボン酸のエステルの好ましい具体例としてはトリ
メチロールプロパントリラウレート、トリメチロ
ールプロパントリオレエート、ペンタエリスリト
ールテトララウレート、ペンタエリスリトールテ
トラオレエート、ソルビトールテトララウレー
ト、ソルビトールテトラオレエート、各種天然油
脂および合成トリグリセリド等がある。 多価アルコールと二塩基性脂肪酸のエステルと
しては、例えばエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、1,4―
ブタンジオール、1,6―ヘキサンジオール、ネ
オペンチルグリコール、トリメチロールプロパ
ン、ジグリセリン等のアルコールとこはく酸、マ
レイン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ダイマー酸等の二塩基性脂肪酸の脱水縮合反
応によつて得られるポリエステル油である。 一価アルコールと多塩基性脂肪酸とのエステル
の好ましい具体例としては、例えばジオレイルマ
レエート、ジラウリルアジペート、ジイソトリデ
シルアジペート、ジイソヘキサデシルアジペー
ト、ジオレイルアジペート、ジラウリルアゼレー
ト、ジオレイルアゼレート、ジラウリルセバケー
ト、ジオレイルセバケート、トリラウリルトリメ
リテート、トリイソヘキサデシルトリメリテー
ト、トリオレイルトリメリテート等がある。 以上のエステル類はいずれも平均分子量600〜
1200の範囲にあるものが特に好ましく、これによ
り分子量が大きくても小さくても平滑性と耐熱性
のいずれかまたは両方が低下する。 これらのエステル類は単独配合でも併用でもよ
いが、油剤組成物の有効固形分全量(非イオン界
面活性剤を含むときはそれを含む量)の50〜80重
量%用いるのが好ましい。 本発明において使用するアニオン界面活性剤と
しては例えば高級アルコールもしくは酸化エチレ
ンを付加せしめた高級アルコールやアルキルフエ
ノール類の燐酸エステルないしその塩、あるいは
各種スルホネート類がある。 燐酸エステル類としては炭素数8〜24のアルキ
ルもしくはアルケニル基または炭素数5〜10のア
ルキル基を有するアルキルアリール基を疎水基と
して有するものが好ましい。 スルホネート類としては一般式 上記式中、RおよびR′はそれぞれ疎水性を示
す基を表わし、界面活性作用を発現する限り特に
限定的ではない。スルホネート類の好ましい具体
例としてはホスタパーSUS60(ヘキスト社)、ワ
ローラートU(バイエル社)、ジオクチルスルホサ
クシネート、ジセチルスルホクサクシネート等が
ある。 本発明において特に好ましくはホスフエート系
アニオン界面活性剤とスルホネート系アニオン界
面活性剤を混合して用いる。両者の混合によりタ
ール化を著しく減少させることができる。両者の
混合比は前者対後者が約5/5〜8/2が特に好まし
く、これを油剤の有効固形分全量の約3〜15重量
%配合するのがよい。3重量%以下では平滑性、
制電性が低下し、15重量%以上ではタール、発煙
が増加する。 本発明において用いられる抗酸化剤は(c)ペンタ
エリスリチル―テトラキス[3―(3,5―ジ―
ターシヤリーブチル―4―ヒドロキシフエニル)
プロピオネート]および/または2,2′―チオ
[ジエチル―ビス―3(3,5―ジ―ターシヤリー
ブチル―4―ヒドロキシフエニル)プロピオネー
ト]と(d)1,3,5―トリス(3,5―ジ―ター
シヤリーブチル―4―ヒドロキシベンジル)イソ
シアヌレートとの混合物であり、そのいずれかを
単独に用いても満足すべき効果を得ることはでき
ない。 (c)と(d)の混合比は(c)/(d)が6/4〜2/8においても
最も優れた効果が得られ、これを油剤の有効固形
分全量の約1〜5、好ましくは2〜5重量%配合
した油剤において著しい耐熱性の向上がみられ
る。また上記(c)と(d)の混合物を前記(a)アルコール
とカルボキシ化合物のエステルおよび(b)アニオン
界面活性剤以外と併用しても満足すべき性能の合
成繊維用油剤組成物を得ることはできない。 本発明合成繊維用油剤組成物は所望ならば前記
(a)〜(d)以外の成分、例えば乳化剤として非イオン
界面活性剤、特にポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエ
ーテル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪
酸エステル等を配合してもよい。 以下、実施例をあげて説明する。実施例中各成
分の配合量は特に記載のない限り全て重量部で表
わす。 実施例 1〜5 表―1に示す処方で合成繊維用油剤を配合す
る。処方中、ポリオキシエチレン付加硬化ひまし
油エーテルを乳化剤として用いた。 実施例中、揮発減量、ゲル化率、発煙性、摩擦
係数および走行帯電圧は次の様にして測定した。 揮発減量、ゲル化率 内径100mm及び深さ5mmのステンレスシヤーレ
に合成繊維用油剤(試料)をA(g)採取し厚さ
0.025g/cm2になるようにする。これを23℃にコ
ントロールされた熱風循環式乾燥器中で20時間加
熱処理した後、試料重量B(g)を精秤して、次
式で揮発減量を求める。 揮発減量(%)=A−B/A×100 次に加熱処理後の試料に四塩化炭素を30ml加え
不溶解物をグラスフイルターで過分離後、その
重量C(g)を精秤して、次式でゲル化率を求め
る。 ゲル化率(%)=C/A×100 発煙性 内径100mm及び深さ5mmのステンレスシヤーレ
に合成繊維用油剤を0.01g/cm2になるように塗布
する。これを250℃にコントロールされた回転板
を取付けた恒温乾燥器中にすばやく入れ、乾燥器
上部取付けの排煙口から出る煙の濃度をデジタル
粉塵計(柴田化学器械工業株式会社製P―3型)
にて測定し3分間の積算値を読み取る。 摩擦係数、走行帯電圧 市販の150デニール、30フイラメントのポリエ
チレンテレフタレート繊維(実施例1〜4,比較
例1〜4)または70デニール、24フイラメントの
ポリアマイド繊維(実施例5,比較例5および
6)をシクロヘキサンで洗浄脱脂し、これに合成
繊維用油剤を約1%付着せしめ、220℃で30分間
予備乾燥した後温度20℃、湿度65%の恒温室内で
24時間調湿する。この合成繊維用油剤付着糸を硬
質梨地クロム(粗度5S)ピン(径30mm)と180度
接触させ、走糸速度200m/分の時のピン前後の
張力比より摩擦係数を求める。 このとき、ピン上に発生する帯電圧を集電電位
測定器にて測定する。 一方、比較例として本発明の(b)成分(アニオン
界面活性剤)を用いないもの(比較例1および
6)、(d)成分を含有しないもの(比較例2および
3)および(c)成分と(d)成分の両者を含まないもの
(比較例4および5)につき実施例と同様に試験
した。試験結果を表―1に示す。 表―1に示される結果から本発明組成物はゲル
化率が小さく(タールを生成し難い)発煙性が小
さく、したがつて耐熱性に優れていることが理解
できる。
を要求される産業資材用合成繊維製造用油剤組成
物に関する。 ゴム補強用、特にタイヤコードに代表される産
業資材用合成繊維は一般の合成繊維に比較して非
常に高度の特性が要求されている。またそれにと
もなつて合成繊維の製造技術も非常に高度化し、
過酷な条件で操業されることが多くなつてきてい
る。したがつてその様な合成繊維の製造工程にお
いて採用される油剤にも高度の性能、とりわけ通
常の繊維油剤に要請されるより著しく優れた耐熱
性(これを超耐熱性と称している)が要請される
こととなつてきた。 この様な要請に対処するためのビスフエノール
Aのアルキレンオキサイド付加物の高級脂肪酸エ
ステルのごとき芳香族エステルを潤滑剤として使
用することが特公昭47−29474号公報に記載され
ている。しかしながら、これは繊維油剤の必要特
性である繊維と繊維、繊維と金属間における平滑
性が非常に劣る欠点を有しており、特にポリエチ
レンテレフタレート繊維の製造、あるいは加工の
工程で繊維や金属の摩耗による糸切れ、毛羽の発
生、スカム(白粉とも称す)の蓄積等の障害があ
り、操業低下の原因となるので繊維油剤の潤滑剤
としては極く限られた品種にしか使用できない。 一方、それとは別に従来の鉱物油、高級アルコ
ール脂肪酸エステル、多価アルコールと一塩基性
脂肪酸または多塩基性脂肪酸とのエステル等の潤
滑剤に乳化剤、帯電防止剤等を配合したような油
剤にホスフエート系アニオン界面活性剤を配合し
て耐熱性を向上させる方法(特公昭41−18436
号)、前記油剤に抗酸化剤、具体的にはペンタエ
リスリチル―テトラキス[3―(3,5―ジ―タ
ーシヤリーブチル―4―ヒドロキシフエニル)プ
ロピオネート]を配合した油剤(特公昭48−
17517号)が提案されている。 しかしながら前者の場合、繊維を処理する際の
温度が比較的低く、しかも処理速度が遅い場合は
効果があるが、最近の苛酷な条件下では有効でな
い。また後者の場合は耐熱性の向上はみられるが
未だ不十分であつて、苛酷な操業条件には十分対
処し得ないのが現状である。 本発明者らは苛酷な条件下での操業に十分耐え
得る繊維油剤を得るべく鋭意研究を重ねた結果、
特定の抗酸化剤を組み合わせて油剤中に配合する
ことによつて油剤の平滑性能を損なうことなく、
耐熱性を著しく向上させることができ、苛酷な操
業条件で使用し得、かつ作業の高能率化、毛羽立
ちのない良質の繊維を得ることの可能な油剤組成
物を得ることに成功した。 即ち、本発明は (a) 多価アルコールと一価もしくは多価カルボン
酸のエステルおよび/または一価アルコールと
多価カルボン酸のエステル (b) アニオン界面活性剤、 (c) ペンタエリスリチル―テトラキス[3―
(3,5―ジ―ターシヤリーブチル―4―ヒド
ロキシフエニル)プロピオネート]および/ま
たは2,2′―チオ[ジエチル―ビス―3(3,
5―ジ―ターシヤリーブチル―4―ヒドロキシ
フエニル)プロピオネート]および (d) 1,3,5―トリス(3,5―ジ―ターシヤ
リーブチル―4―ヒドロキシベンジル)イソシ
アヌレートを含有する合成繊維用油剤組成物に
関する。 本発明において使用されるエステルの多価アル
コール成分としてはグリセリン、トリメチロール
プロパン、トリメチロールエタン、ソルビトー
ル、ペンタエリスリトール、アルキレングリコー
ル、1,4―ブタンジオール、1,6―ヘキサン
ジオール、ネオペンチルグリコール、ジまたはポ
リアルキレングリコール、ジまたはポリグリセリ
ン、が例示される。 多価のカルボン酸成分としてはこはく酸、マレ
イン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ダイマー酸等の二価の脂肪酸カルボン酸、フ
タル酸、トリカルバリル酸等の多価芳香酸カルボ
ン酸等の脂肪族多価カルボン酸が例示される。 一価のアルコール成分としてはラウリルアルコ
ール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、オレイルアルコール等の直鎖高級アルコー
ル、イソトリデシルアルコール、イソヘキサデシ
ルアルコール等の二級アルコール等が例示され
る。 一価のカルボン酸成分としては各種脂肪酸、例
えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、オレイン酸さらにアルキル安息香
酸等の芳香族カルボン酸を用いてもよい。 本発明に用いられる多価アルコールと一価カル
ボン酸のエステルの好ましい具体例としてはトリ
メチロールプロパントリラウレート、トリメチロ
ールプロパントリオレエート、ペンタエリスリト
ールテトララウレート、ペンタエリスリトールテ
トラオレエート、ソルビトールテトララウレー
ト、ソルビトールテトラオレエート、各種天然油
脂および合成トリグリセリド等がある。 多価アルコールと二塩基性脂肪酸のエステルと
しては、例えばエチレングリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、1,4―
ブタンジオール、1,6―ヘキサンジオール、ネ
オペンチルグリコール、トリメチロールプロパ
ン、ジグリセリン等のアルコールとこはく酸、マ
レイン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ダイマー酸等の二塩基性脂肪酸の脱水縮合反
応によつて得られるポリエステル油である。 一価アルコールと多塩基性脂肪酸とのエステル
の好ましい具体例としては、例えばジオレイルマ
レエート、ジラウリルアジペート、ジイソトリデ
シルアジペート、ジイソヘキサデシルアジペー
ト、ジオレイルアジペート、ジラウリルアゼレー
ト、ジオレイルアゼレート、ジラウリルセバケー
ト、ジオレイルセバケート、トリラウリルトリメ
リテート、トリイソヘキサデシルトリメリテー
ト、トリオレイルトリメリテート等がある。 以上のエステル類はいずれも平均分子量600〜
1200の範囲にあるものが特に好ましく、これによ
り分子量が大きくても小さくても平滑性と耐熱性
のいずれかまたは両方が低下する。 これらのエステル類は単独配合でも併用でもよ
いが、油剤組成物の有効固形分全量(非イオン界
面活性剤を含むときはそれを含む量)の50〜80重
量%用いるのが好ましい。 本発明において使用するアニオン界面活性剤と
しては例えば高級アルコールもしくは酸化エチレ
ンを付加せしめた高級アルコールやアルキルフエ
ノール類の燐酸エステルないしその塩、あるいは
各種スルホネート類がある。 燐酸エステル類としては炭素数8〜24のアルキ
ルもしくはアルケニル基または炭素数5〜10のア
ルキル基を有するアルキルアリール基を疎水基と
して有するものが好ましい。 スルホネート類としては一般式 上記式中、RおよびR′はそれぞれ疎水性を示
す基を表わし、界面活性作用を発現する限り特に
限定的ではない。スルホネート類の好ましい具体
例としてはホスタパーSUS60(ヘキスト社)、ワ
ローラートU(バイエル社)、ジオクチルスルホサ
クシネート、ジセチルスルホクサクシネート等が
ある。 本発明において特に好ましくはホスフエート系
アニオン界面活性剤とスルホネート系アニオン界
面活性剤を混合して用いる。両者の混合によりタ
ール化を著しく減少させることができる。両者の
混合比は前者対後者が約5/5〜8/2が特に好まし
く、これを油剤の有効固形分全量の約3〜15重量
%配合するのがよい。3重量%以下では平滑性、
制電性が低下し、15重量%以上ではタール、発煙
が増加する。 本発明において用いられる抗酸化剤は(c)ペンタ
エリスリチル―テトラキス[3―(3,5―ジ―
ターシヤリーブチル―4―ヒドロキシフエニル)
プロピオネート]および/または2,2′―チオ
[ジエチル―ビス―3(3,5―ジ―ターシヤリー
ブチル―4―ヒドロキシフエニル)プロピオネー
ト]と(d)1,3,5―トリス(3,5―ジ―ター
シヤリーブチル―4―ヒドロキシベンジル)イソ
シアヌレートとの混合物であり、そのいずれかを
単独に用いても満足すべき効果を得ることはでき
ない。 (c)と(d)の混合比は(c)/(d)が6/4〜2/8においても
最も優れた効果が得られ、これを油剤の有効固形
分全量の約1〜5、好ましくは2〜5重量%配合
した油剤において著しい耐熱性の向上がみられ
る。また上記(c)と(d)の混合物を前記(a)アルコール
とカルボキシ化合物のエステルおよび(b)アニオン
界面活性剤以外と併用しても満足すべき性能の合
成繊維用油剤組成物を得ることはできない。 本発明合成繊維用油剤組成物は所望ならば前記
(a)〜(d)以外の成分、例えば乳化剤として非イオン
界面活性剤、特にポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエ
ーテル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪
酸エステル等を配合してもよい。 以下、実施例をあげて説明する。実施例中各成
分の配合量は特に記載のない限り全て重量部で表
わす。 実施例 1〜5 表―1に示す処方で合成繊維用油剤を配合す
る。処方中、ポリオキシエチレン付加硬化ひまし
油エーテルを乳化剤として用いた。 実施例中、揮発減量、ゲル化率、発煙性、摩擦
係数および走行帯電圧は次の様にして測定した。 揮発減量、ゲル化率 内径100mm及び深さ5mmのステンレスシヤーレ
に合成繊維用油剤(試料)をA(g)採取し厚さ
0.025g/cm2になるようにする。これを23℃にコ
ントロールされた熱風循環式乾燥器中で20時間加
熱処理した後、試料重量B(g)を精秤して、次
式で揮発減量を求める。 揮発減量(%)=A−B/A×100 次に加熱処理後の試料に四塩化炭素を30ml加え
不溶解物をグラスフイルターで過分離後、その
重量C(g)を精秤して、次式でゲル化率を求め
る。 ゲル化率(%)=C/A×100 発煙性 内径100mm及び深さ5mmのステンレスシヤーレ
に合成繊維用油剤を0.01g/cm2になるように塗布
する。これを250℃にコントロールされた回転板
を取付けた恒温乾燥器中にすばやく入れ、乾燥器
上部取付けの排煙口から出る煙の濃度をデジタル
粉塵計(柴田化学器械工業株式会社製P―3型)
にて測定し3分間の積算値を読み取る。 摩擦係数、走行帯電圧 市販の150デニール、30フイラメントのポリエ
チレンテレフタレート繊維(実施例1〜4,比較
例1〜4)または70デニール、24フイラメントの
ポリアマイド繊維(実施例5,比較例5および
6)をシクロヘキサンで洗浄脱脂し、これに合成
繊維用油剤を約1%付着せしめ、220℃で30分間
予備乾燥した後温度20℃、湿度65%の恒温室内で
24時間調湿する。この合成繊維用油剤付着糸を硬
質梨地クロム(粗度5S)ピン(径30mm)と180度
接触させ、走糸速度200m/分の時のピン前後の
張力比より摩擦係数を求める。 このとき、ピン上に発生する帯電圧を集電電位
測定器にて測定する。 一方、比較例として本発明の(b)成分(アニオン
界面活性剤)を用いないもの(比較例1および
6)、(d)成分を含有しないもの(比較例2および
3)および(c)成分と(d)成分の両者を含まないもの
(比較例4および5)につき実施例と同様に試験
した。試験結果を表―1に示す。 表―1に示される結果から本発明組成物はゲル
化率が小さく(タールを生成し難い)発煙性が小
さく、したがつて耐熱性に優れていることが理解
できる。
【表】
【表】
(注) 成分は重量部に基づく。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 多価アルコールと一価もしくは多価カル
ボン酸のエステルおよび/または一価アルコー
ルと多価カルボン酸のエステル (b) アニオン界面活性剤 (c) ペンタエリスリチル―テトラキス[3―
(3,5―ジ―ターシヤリーブチル―4―ヒド
ロキシフエニル)プロピオネート]および/ま
たは2,2′―チオ[ジエチル―ビス―3(3,
5―ジ―ターシヤリーブチル―4―ヒドロキシ
フエニル)プロピオネート]および (d) 1,3,5―トリス(3,5―ジ―ターシヤ
リーブチル―4―ヒドロキシベンジル)イソシ
アヌレート を含有する合成繊維用油剤組成物。 2 (a)に示されたエステルの平均分子量が600〜
1200である前記第1項記載の組成物。 3 (a)に示されたエステルを有効固形分全量の約
50〜80重量%含有する前記第1項記載の組成物。 4 アニオン界面活性剤がホスフエート系アニオ
ン界面活性剤とスルホネート系アニオン界面活性
剤の混合物である前記第1項記載の組成物。 5 ホスフエート系アニオン界面活性剤とスルホ
ネート系アニオン界面活性剤の混合比が約5/5〜
8/2である第4項記載の組成物。 6 アニオン界面活性剤を有効固形分全量の約3
〜15重量%含有する第1項記載の組成物。 7 (c)成分と(d)成分の混合比が約6/4〜2/8である
第1項記載の組成物。 8 (c)成分と(d)成分の合計量が油剤有効固形分全
量の約1〜5重量%である第1項記載の組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59083241A JPS59211680A (ja) | 1984-04-24 | 1984-04-24 | 合成繊維用油剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59083241A JPS59211680A (ja) | 1984-04-24 | 1984-04-24 | 合成繊維用油剤組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59211680A JPS59211680A (ja) | 1984-11-30 |
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-
1984
- 1984-04-24 JP JP59083241A patent/JPS59211680A/ja active Granted
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0350721U (ja) * | 1989-09-22 | 1991-05-17 | ||
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