JPH06104955B2 - 合成繊維処理用油剤 - Google Patents

合成繊維処理用油剤

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JPH06104955B2
JPH06104955B2 JP63002752A JP275288A JPH06104955B2 JP H06104955 B2 JPH06104955 B2 JP H06104955B2 JP 63002752 A JP63002752 A JP 63002752A JP 275288 A JP275288 A JP 275288A JP H06104955 B2 JPH06104955 B2 JP H06104955B2
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    • D06M13/10Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with non-macromolecular organic compounds; Such treatment combined with mechanical treatment with compounds containing oxygen
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は合成繊維処理用油剤に関する。
近年、合成繊維の製造加工条件は益々過酷になつてきて
おり、該製造加工に用いられる処理用油剤にも益々高度
の性能が要求されるようになってきている。
特に、加工糸用、ミシン糸用、タイヤコード用、更には
各種産業資材用に供される合成繊維の場合、一層過酷な
製造加工条件が採用されつつあり、例えば、ポリエステ
ル、ナイロン、アクリルの加工糸用では、400〜1200m/
分で高速走行する糸条に200〜240℃のヒータ温度が設定
され、この条件下で数週間におよぶ連続操業が要求され
ている。またタイヤコード用では、高張力で延伸される
糸条に200〜250℃のヒータ温度が設定され、この際に羽
毛や糸切れのないことが要求されている。ミシン糸用や
各種産業資材用でも同様のことが要求されている。
一方、上記のような合成繊維の製造加工において、そこ
に用いられる処理用油剤が発煙すれば、作業環境の劣
化、発煙したオイルミストによる機台或は繊維の汚れが
生じ、該処理用油剤が加熱着色すれば、繊維の品位が低
下し、該処理用油剤がタール化すれば、熱効率の低下、
走行障害による毛羽や糸切れが発生する。また該処理用
油剤の平滑性が劣れば、走行糸条が接触する機材の摩耗
を早め、糸の損傷も大きくなる。更に該処理用油剤の油
膜強度が弱くて潤滑性に劣れば、高張力下において毛羽
や糸切れが発生する。
本発明は、近年の過酷な合成繊維製造加工条件下におい
て、その高度の要求に応え得る、発煙・着色・タール化
等の面で耐熱性に優れており、また潤滑性にも優れてい
て、更にとりわけ平滑性に優れた処理用油剤に関するも
のである。
〈従来の技術、その問題点〉 従来、合成繊維処理用油剤として、種々の化合物が提案
されているが、いずれも、近年における前述したような
高度の要求に答え得る耐熱性及び潤滑性並びにとりわけ
平滑性を同時に発揮することができないというのが実情
である。
例えば、分子内に4級炭素を有するトリメチロールプロ
パン等の多価脂肪酸エステルは(特公昭44-29552)、摩
擦抵抗が大きく、また油膜強度も劣るため、高速・高張
力下での平滑性及び潤滑性が不充分という問題点があ
る。分子内に芳香環を有するビスフェノールAエチレン
オキサイド2モル付加物のジ脂肪酸エステルは(特公昭
47-29474)、平滑性が悪く、毛羽や糸切れを多発させる
という問題点がある。チオジカルボン酸から誘導される
エステルは(特開昭52-103590)、油膜強度が不足して
おり、潤滑性に劣るという問題点がある。チオジカルボ
ン酸とネオペンチルグリコールとから誘導される化合物
は(特開昭52-103594)、平滑性及び潤滑性に劣るとい
う問題点がある。アルキル又はアルケニルチオカルボン
酸とネオペンチルグリコール等の多価アルコールとのエ
ステルは(特開昭57-82573)、耐熱性は優れているもの
の、油膜強度が劣るため、高張力下で毛羽や糸切れを起
こし、潤滑性に劣るという問題点がある。そして、ネオ
ペンチルグリコール等の四級炭素を有するグリコール類
1モル及び同様にオキシピバリン酸等の四級炭素を有す
るオキシカルボン酸1モルから得られるエステルジオー
ルと脂肪族モノカルボン酸とのジエステルは(特開昭50
-136499)、高速走行下における平滑性や高張力下にお
ける潤滑性が優れているもの、加熱による油剤の着色及
びタール化が著しく、耐熱性に劣るという問題点があ
る。
〈発明が解決しようとする問題点、その解決手段〉 本発明は叙上の如き従来の問題点を解決する新たな合成
繊維処理用油剤を提供するものである。
しかして本発明者らは、以上のような実情に鑑み、近年
における前述したような高度の要求に答え得る合成繊維
処理用油剤を得るべく鋭意研究した結果、ネオペンチル
グリコール1モルにヒドロキシピバリン酸1モルを反応
させたエステルジオールのアルキレンオキサイド付加
物、ネオペンチルグリコール1モルにヒドロキシピバリ
ン酸2モル若しくは3モルを反応させたポリエステルジ
オール、又は該ポリエステルジオールのアルキレンオキ
サイド付加物を出発物質とし、これらを分子内にスルフ
ィド基を有するモノカルボン酸で少なくともモノエステ
ル化した特定のジエステルが、耐熱性及び高張力下にお
ける潤滑性を満足し、同時にとりわけ高速走行下におけ
る平滑性を満足する平滑剤成分であることを見出した。
すなわち本発明は、 平滑剤成分及び界面活性剤を含有する合成繊維処理用油
剤であって、平滑剤成分として下記一般式(1)で示さ
れる化合物を10〜80重量%、及び界面活性剤を10〜60重
量%含有することを特徴とする合成繊維処理用油剤等に
係る。
一般式(1): [但し、Y1,Y2は下記一般式(2)又は(3)で示され
るモノカルボン酸残基であって、 Y1とY2のうち少なくとも一方が一般式(2)で示される
モノカルボン酸残基。
一般式(2):R1S(CH2)rC0- {但し、R1は炭素数6〜22のアルキル基又はアルケニル
基。rは1〜3の整数。} 一般式(3):R2CO- {但し、R2は炭素数7〜25のアルキル基又はアルケニル
基。} A1,A2は炭素数2〜4のアルキレン基。
m,n,p,qは下記の条件1又は条件2を満足する整数。
条件1:m,nが1〜10であり、p,qが0又は1であって、且
つp+qが1 条件2:m,nが0又は1〜10であり、p,qが0又は1〜3で
あって、且つp+qが2又は3] 本発明において、平滑剤成分として用いる式(1)で示
される化合物には、下記(A)〜(F)のジエステルが
包含される。(A)ネオペンチルグリコール1モルにヒ
ドロキシピバリン酸1モルを反応させて得られるエステ
ルジオールのアルキレンオキサイド付加物をジオール成
分(以下、これをジオール成分aという)とし、これに
式(2)で示されるモノカルボン酸残基2個が結合した
ジエステル、(B)ジオール成分aに式(2)で示され
るモノカルボン酸残基1個と式(3)で示されるモノカ
ルボン酸残基1個とが結合したジエステル、(C)ネオ
ペンチルグリコール1モルにヒドロキシピバリン酸2又
は3モルを反応させて得られるポリエステルジオールを
ジオール成分(以下、これをジオール成分b−1とい
う)とし、これに式(2)で示されるモノカルボン酸残
基2個が結合したジエステル、(D)ジオール成分b−
1に式(2)で示されるモノカルボン酸残基1個と式
(3)で示されるモノカルボン酸残基1個とが結合した
ジエステル、(E)ジオール成分b−1のアルキレンオ
キサイド付加物をジオール成分(以下、これをジオール
成分b−2という)とし、これに式(2)で示されるモ
ノカルボン酸残基2個が結合したジエステル、(F)ジ
オール成分b−2に式(2)で示されるモノカルボン酸
残基1個と式(3)で示されるモノカルボン酸残基1個
とが結合したジエステル。
本発明において、一般式(1)のY1及びY2は少なくとも
そのいずれか一方が一般式(2)で示されるモノカルボ
ン酸残基である。これらは同一でも又は異なっていても
よいが、同一である場合が好ましい。
一般式(2)で示されるモノカルボン酸残基を形成する
こととなるモノカルボン酸としては、γ−オクチルチオ
ブタン酸、β−ラウリルチオプロピオン酸、β−ミリス
チルチオプロピオン酸、β−イソセチルチオ酢酸、β−
オレイルチオプロピオン酸、α−オクチルチオ酢酸等が
挙げられる。
また一般式(3)で示されるモノカルボン酸残基を形成
することとなるモノカルボン酸としては、カプリル酸、
カプリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、イソステアリ
ン酸、アラキン酸、オレイン酸、エルカ酸、セラコレイ
ン酸、セロチン酸、リノール酸等が挙げられる。
一般式(1)において、Y1,Y2で示されるモノカルボン
酸残基の選択に関しては、耐熱性という点ではY1及びY2
がともに一般式(2)で示されるモノカルボン酸残基で
あることが好ましいが、加えて平滑性をも特に重要視す
る場合には、Y1及びY2のうちいずれか一つが一般式
(3)で示されるモノカルボン酸残基であることが好ま
しい。
一般式(1)のA1及びA2はそれぞれ、エチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドから誘
導され、これらのアルキレンオキサイドを単独又は混合
で付加重合させることにより導入されるもので、混合の
場合にはブロック付加でも又はランダム付加でもよい
が、エチレンオキサイド単独又はこれとプロピレンオキ
サイドとの混合で付加重合させるのが好ましい。
ジオール成分としてアルキレンオキサイドを付加した前
記のジオール成分a又はb−2を用いる場合、アルキレ
ンオキサイドの付加モル数m及びnは1〜10の整数であ
って、かかる範囲内で処理用油剤の用途との関係におい
て適宜に選択され得るが、どちらのジオール成分を用い
る場合でもm及びnの一方が10を超えると、得られる処
理用油剤の平滑性及び潤滑性が悪化する。どちらのジオ
ール成分を用いる場合でも、m及びnはm+n=2〜10
を満足する整数である場合が好ましい。
ジオール成分として前記のジオール成分aを用いる場
合、ヒドロキシピバリン酸の反応モル数p及びqは0又
は1であって、p+q=1を満足する整数である。この
場合、p+qが0であったり或は2を超えると、耐熱性
又は平滑性が悪くなる。またジオール成分として前記の
ジオール成分b−1又はb−2を用いる場合、p及びq
は0又は1〜3であって、p+q=2又は3を満足する
整数である。この場合、p+qが1以下であったり或は
4を超えると、耐熱性又は平滑性が悪くなる。
一般式(1)で示される化合物は公知の種々の方法で製
造することができる。より具体的には例えば、前記のジ
オール成分aを得る場合にはネオペンチルグリコール1
モルとヒドロキシピバリン酸1モルとを、また前記のジ
オール成分b−1又はb−2を得る場合にはネオペンチ
ルグリコール1モルとヒドロキシピバリン酸2又は3モ
ルとを、パラトルエンスルホン酸の存在下、110〜180℃
にて減圧脱水することによりエステル化反応させ、エス
テルジオール又はポリエステルジオール(ジオール成分
b−1)を得る。
次に、前記のジオール成分a又はb−2を得る場合に
は、上記のエステルジオール又はポリエステルジオール
(ジオール成分b−1)に、アルカリ触媒の存在下、10
0〜130℃にて所定通りアルキレンオキサイドを付加反応
させる。
最後に、かくして得られたジオール成分a、b−1又は
b−2と前述したようなモノカルボン酸とを、パラトル
エンスルホン酸の存在下、110〜180℃にて減圧脱水する
ことによりエステル化反応させるのである。
本発明に係る処理用油剤は、必須の平滑剤成分として、
一般式(1)で示される化合物を10〜80重量%含有し、
また必須の界面活性剤として、乳化や帯電防止のために
非イオン界面活性剤や更にはアニオン界面活性剤等を10
〜60重量%含有するものである。
上記界面活性剤としては、トリグリセライド、水添トリ
グリセライド、ソルビタン、又はソルビトールの脂肪酸
エステル等の多価アルコールエステル類を疎水基とする
ポリオキシアルキレン誘導体や、アルキルアミンのポリ
オキシアルキレン付加物が処理用油剤の耐熱性を損なう
ことなく、乳化性の点で特に好ましいが、これらのもの
にポリオキシアルキレンアルキルエーテルやポリオキシ
アルキレンアルキルフェニルエーテル等の公知の非イオ
ン界面活性剤を併用することもできる。またアニオン界
面活性剤としては、公知のスルホン酸塩やリン酸エステ
ル塩から選ぶことができるが、帯電防止性、乳化性、及
び平滑剤成分との相溶性等の見地から、アルキルフォス
フェート塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルフ
ォスフェート塩、アルキルスルホネート塩、ジアルキル
スルホサクシネート塩が好ましい。これらの界面活性剤
の組合わせ及び配合割合は、併用する平滑剤成分の種類
やその使用割合、及び処理用油剤としての目的やその要
求される効果によって適宜決定されるものである。
本発明に係る処理用油剤において、一般式(1)で示さ
れる化合物の含有量は、実質的にその効果を発現する量
であればよく、それは10〜80重量%であるが、10〜70重
量%でる場合が好ましく、20〜60重量%である場合が特
に好ましい。そして本発明に係る処理用油剤は、一般式
(1)で示される化合物の効果を損なわない範囲内で、
公知の平滑剤成分を含有することができる。なかでも、
一般式(1)で示される化合物/炭素数12〜24の脂肪酸
のトリグリセライド=95/5〜50/50(重量比)で含有す
るものは、潤滑性及び耐熱性の点でより優れた効果を発
揮する。また同様に、一般式(1)で示される化合物/
ポリエーテル化合物=10/90〜50/50(重量比)で含有す
るものは、潤滑性及びタール化防止の点で優れた効果を
発揮する。更にその他、酸化防止剤、紫外線吸収剤、極
圧添加剤、防腐剤等も含有することもできる。
本発明に係る処理用油剤の使用に際しては、紡糸工程、
延伸工程、更には延伸後の各工程において、油剤そのま
ま、有機溶剤溶液、又は水性エマルジョン液の形態で、
スプレー法、ディップ法、ローラ給油法、又はガイドオ
イリング法等により合成繊維に付与することができる。
この場合、処理用油剤の付着量は、合成繊維に対し、0.
1〜3重量%とすればよいが、0.2〜2重量%とするのが
好ましい。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため実
施例等を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
〈実施例等〉 ・実施例1〜5、比較例1〜5 第1表に記載した本発明における化合物(A〜D)、従
来の平滑剤成分(A′〜E′)及び界面活性剤を用い、
第2表に記載した組成の処理用油剤を調整した。そして
これらの処理用油剤について、それぞれ下記の方法で、
耐熱性及び平滑性並びに潤滑性を評価し、その結果を第
2表に示した。
・・耐熱性 ・・・発煙性 各処理用油剤の10重量%ヘキサン溶液を調整し、浸漬法
にて、予め洗浄乾燥した芳香族ポリアミド布5gが該処理
用油剤を有効換算で2重量%付着させ、次いでヘキサン
を揮発させた後、これを240℃のオーブン中に入れて、
2分間熱処理したときの発煙量を、デジタル粉塵計(柴
田化学器械工業社製、P−5C型)で測定した(単位:カ
ウント)。
そして、上記カウントを次の基準で評価した。
〜200:◎ 201〜500:○ 501〜1000:△ 1001〜3000:× 3001〜:×× ・・・加熱着色 各処理用油剤25gを直径50mmで深さ60mmの円筒形ステン
レス容器に採り、回転式熱風乾燥器中で230±2℃にて
4時間加熱処理した後の試料の色相をガードナー法によ
り規定の標準色と比較して測定した。
そして、上記試験前と試験後の色相の差を次の基準で評
価した。
〜2:◎ 2超〜4:○ 4超〜8:△ 8超〜12:× 12超〜:×× ・・・タール化 各処理用油剤1gを直径70mmで深さ8mmのステンレス皿に
採り、回転式熱風乾燥器中で230±2℃にて4時間加熱
処理した後のタール化状態を肉眼で観察した。
そして、上記観察結果を次の基準で評価した。
タール化無し:◎ タール化極僅かに有り:○ タール化若干有り:△ タール化有り:× タール化著しい:×× ・・平滑性 70デニール24フィラメントのナイロン糸を洗浄乾燥し、
これに予め調整しておいた各処理用油剤の10重量%ヘキ
サン溶液を用いてガイドオイリングした後、ヘキサンを
室温で揮発させ、各処理用油剤を有効換算で1重量%付
着させたフィラメントを得た。この給油フィラメント
を、20℃で65%RHの雰囲気下、初張力30g、糸速700m/分
の条件でチタン摩擦ピンと接触走行させたときの摩擦係
数をμメータ(エイコー測器社製)にて測定した。
そして、上記測定結果を次の基準で評価した。
〜0.33:◎ 0.34〜0.37:○ 0.38〜0.41:△ 0.42〜0.45:× 0.46〜:×× ・・潤滑性 150デニール36フィラメントのポリエステル糸を洗浄乾
燥し、これに予め調整しておいた各処理用油剤の10重量
%ヘキサン溶液を用いてローラーオイリングした後、ヘ
キサンを室温で揮発させ、各処理用油剤を有効換算で0.
7重量%付着させたフィラメントを得た。この給油フィ
ラメントを、200℃に加熱した直径95mmのクロム鏡面フ
ィードローラに3回ターンさせ、次いで200℃に加熱し
た直径40mmのクロム梨地摩擦ピンに糸速100m/分で接触
走行させながら初張力T1を徐々に増加してゆき、糸切れ
に至るT1を測定した(単位:グラム)。
そして、上記測定結果を次の基準で評価した。
270〜:◎ 265〜269:○ 255〜264:△ 245〜254:× 〜244:×× ・実施例6〜9、比較例6〜9 第3表に記載した本発明における化合物、従来の平滑剤
成分及び界面活性剤等を用い、第4表に記載した組成の
処理用油剤を調整した。次いで、各処理用油剤を18重量
%エマルジョンとなし、連続洗浄乾燥した1500デニール
188フィラメントのポリエステル糸にガイドオイリング
して、各処理用油剤を有効換算で0.6重量%付着させた
フィラメントを得た。高温下での潤滑性を評価する目的
で、この給油フィラメントを200℃に加熱した直径95mm
のクロム鏡面フィードローラに3回ターンさせ、次いで
240℃に加熱した直径40mmのクロム梨地摩擦ピンに初張
力2Kg、糸速50m/分で接触走行させたときの摩擦係数を
糸摩擦測定器(東レエンジニアリング社製、YF850)に
て測定した。
そして、上記測定結果を次の基準で評価し、その結果を
第4表に示した。
〜0.38:◎ 0.39〜0.42:○ 0.43〜0.46:△ 0.47〜0.50:× 0.51〜:×× 〈発明の効果〉 各表の結果からも明らかな通り、以上説明した本発明に
は、発煙・油剤着色・タール化に係る耐熱性、及び潤滑
性、並びにとりわけ平滑性の全てにわたって、卓越した
性能を有するという効果がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平滑剤成分及び界面活性剤を含有する合成
    繊維処理用油剤であって、平滑剤成分として下記一般式
    (1)で示される化合物を10〜80重量%、及び界面活性
    剤を10〜60重量%含有することを特徴とする合成繊維処
    理用油剤。 一般式(1): [但し、Y1,Y2は下記一般式(2)又は(3)で示され
    るモノカルボン酸残基であって、 Y1とY2のうち少なくとも一方が一般式(2)で示される
    モノカルボン酸残基。 一般式(2):R1S(CH2)rC0- {但し、R1は炭素数6〜22のアルキル基又はアルケニル
    基。rは1〜3の整数。} 一般式(3):R2CO- {但し、R2は炭素数7〜25のアルキル基又はアルケニル
    基。} A1,A2は炭素数2〜4のアルキレン基。 m,n,p,qは下記の条件1又は条件2を満足する整数。 条件1:m,nが1〜10であり、p,qが0又は1であって、且
    つp+qが1 条件2:m,nが0又は1〜10であり、p,qが0又は1〜3で
    あって、且つp+qが2又は3]
  2. 【請求項2】一般式(1)において、Y1及びY2がともに
    一般式(2)で示されるモノカルボン酸残基である請求
    項1記載の合成繊維処理用油剤。
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