JPS63307251A - メカニカル・デスケ−リング性良好な鋼線材 - Google Patents
メカニカル・デスケ−リング性良好な鋼線材Info
- Publication number
- JPS63307251A JPS63307251A JP14292587A JP14292587A JPS63307251A JP S63307251 A JPS63307251 A JP S63307251A JP 14292587 A JP14292587 A JP 14292587A JP 14292587 A JP14292587 A JP 14292587A JP S63307251 A JPS63307251 A JP S63307251A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- scale
- steel wire
- wire rod
- mechanical descaling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 37
- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims abstract description 37
- 229910052758 niobium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 10
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 claims abstract description 9
- 229910052720 vanadium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 9
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 8
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 8
- 229910052748 manganese Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 claims abstract description 7
- 239000012535 impurity Substances 0.000 claims description 4
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N iron Substances [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 4
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 claims 3
- 238000005554 pickling Methods 0.000 abstract description 9
- 238000005491 wire drawing Methods 0.000 abstract description 7
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 abstract description 6
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 abstract description 5
- 238000005728 strengthening Methods 0.000 abstract description 5
- 238000005452 bending Methods 0.000 abstract description 4
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 abstract description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 4
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 abstract description 3
- 239000006104 solid solution Substances 0.000 abstract description 3
- 239000000126 substance Substances 0.000 abstract description 2
- 238000005098 hot rolling Methods 0.000 abstract 2
- 230000008021 deposition Effects 0.000 abstract 1
- 239000007858 starting material Substances 0.000 abstract 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 16
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 12
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 8
- 239000000523 sample Substances 0.000 description 6
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 4
- 238000004299 exfoliation Methods 0.000 description 3
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 3
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 2
- 239000002253 acid Substances 0.000 description 1
- 238000010306 acid treatment Methods 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 238000005261 decarburization Methods 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 1
- 238000009628 steelmaking Methods 0.000 description 1
- 238000005482 strain hardening Methods 0.000 description 1
- 238000009864 tensile test Methods 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Metal Extraction Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、メカニカル・デスケーリング性良好な鋼線材
に係り、特にsbを添加することによりスケールの剥離
性を著しく向上させたメカニカル・デスケーリング性良
好な鋼線材に関する。
に係り、特にsbを添加することによりスケールの剥離
性を著しく向上させたメカニカル・デスケーリング性良
好な鋼線材に関する。
一般に鋼線材は圧延のままでは表面に酸化スケールを有
しており、伸線などの2次加工に先立って酸洗によりデ
スケーリングした後使用される。
しており、伸線などの2次加工に先立って酸洗によりデ
スケーリングした後使用される。
従来の酸洗は脱スケールに有効な方法であるが、廃酸処
理や酸蒸気処理など公害の発生を防止するために種々の
補助設備を必要とし、これがコスト上昇を招く原因とな
っている。この観点から脱スケールをベンディングロー
ラを通過させる乙とにより機械的に脱スケールするいわ
ゆるメカニカルデスケーリング法が開発され、広く使用
されるに至っている。乙の方法は低コストで効率的に脱
スケール処理が可能であるが、未だ完全に脱スケールを
行うことが困難であり、微量ながらスケールが残存する
場合が多く、スケール除去の観点からは酸洗法に及ばな
い現状である。従って鋼線材の伸線加工後の表面性状が
厳格に要求される場合には適用が困難であり、酸洗法の
完全な代替技術には至っていない状況である。
理や酸蒸気処理など公害の発生を防止するために種々の
補助設備を必要とし、これがコスト上昇を招く原因とな
っている。この観点から脱スケールをベンディングロー
ラを通過させる乙とにより機械的に脱スケールするいわ
ゆるメカニカルデスケーリング法が開発され、広く使用
されるに至っている。乙の方法は低コストで効率的に脱
スケール処理が可能であるが、未だ完全に脱スケールを
行うことが困難であり、微量ながらスケールが残存する
場合が多く、スケール除去の観点からは酸洗法に及ばな
い現状である。従って鋼線材の伸線加工後の表面性状が
厳格に要求される場合には適用が困難であり、酸洗法の
完全な代替技術には至っていない状況である。
またメカニカル・デスケーリング法においては、残存ス
ケールが存在するために伸線加工に用いるダイスの寿命
を著しく短縮し、これがコスト上昇の原因となることも
あって、より完全なメカニカル・デスケーリング装置の
開発が望まれると同時に、圧延線材についてもスケール
の剥離性の良好な鋼線材の開発が切望されている。この
要望に対し、従来、線材圧延時の圧延温度や巻取り温度
を規制するとか、冷却工程での冷却速度や冷却開始高度
および冷却停止温度を規制する等製造工程を制御する方
法が試みられているが未だ完全な方法が確立されていな
い。
ケールが存在するために伸線加工に用いるダイスの寿命
を著しく短縮し、これがコスト上昇の原因となることも
あって、より完全なメカニカル・デスケーリング装置の
開発が望まれると同時に、圧延線材についてもスケール
の剥離性の良好な鋼線材の開発が切望されている。この
要望に対し、従来、線材圧延時の圧延温度や巻取り温度
を規制するとか、冷却工程での冷却速度や冷却開始高度
および冷却停止温度を規制する等製造工程を制御する方
法が試みられているが未だ完全な方法が確立されていな
い。
また鋼の組成を化学成分的に改善し、スケールの剥離性
を向上するとされているSiやSの添加、もしくは特開
昭52−33818に開示されている如きTeを添加す
る方法などがあるが、これらの特殊元素の添加は用途的
に制約を受けるので完全な対策とはいい難い状況であっ
て、鋼組成上も未だ満足すべきスケールの剥離性を有す
る鋼線材が開発されていない状況である。
を向上するとされているSiやSの添加、もしくは特開
昭52−33818に開示されている如きTeを添加す
る方法などがあるが、これらの特殊元素の添加は用途的
に制約を受けるので完全な対策とはいい難い状況であっ
て、鋼組成上も未だ満足すべきスケールの剥離性を有す
る鋼線材が開発されていない状況である。
本発明の目的は、鋼線材のメカニカル・デスケーリング
における上記従来技術の現状に鑑み、鋼組成を改善する
ことにより、スケールの剥離性が良好な鋼線材を提供し
ようとするものである。
における上記従来技術の現状に鑑み、鋼組成を改善する
ことにより、スケールの剥離性が良好な鋼線材を提供し
ようとするものである。
〔問題点を解決するための手段および作用〕上記本発明
の目的は下記要旨の2発明によって有効に達成される。
の目的は下記要旨の2発明によって有効に達成される。
第1発明の要旨とするところは次のとおりである。すな
わち、 重量比にて C: 0.005〜095%=3− 5i: 0.01〜1− 、0% M口: 0 05〜1 7 % Sb: 0.0005〜005% を含有し、残部はFeのほか不可避的不純物から成るこ
とを特徴とするメカニカル・デスケーリング性良好な鋼
線材である。
わち、 重量比にて C: 0.005〜095%=3− 5i: 0.01〜1− 、0% M口: 0 05〜1 7 % Sb: 0.0005〜005% を含有し、残部はFeのほか不可避的不純物から成るこ
とを特徴とするメカニカル・デスケーリング性良好な鋼
線材である。
第2発明の要旨とするところは、上記第1発明と同一成
分組成のほかに更に、 Cr: 0.05〜1 、’5% Mo: 0.05〜0.80% Ni:0.05〜20% V: 0.005〜05% Nb: 0.005〜05% Ti: 0.005〜05% のうちから選ばれた1種または2種以上を含み、残部は
Feのほか不可避的不純物から成ることを特徴とするメ
カニカル・デスケーリング性良好な鋼線材である。
分組成のほかに更に、 Cr: 0.05〜1 、’5% Mo: 0.05〜0.80% Ni:0.05〜20% V: 0.005〜05% Nb: 0.005〜05% Ti: 0.005〜05% のうちから選ばれた1種または2種以上を含み、残部は
Feのほか不可避的不純物から成ることを特徴とするメ
カニカル・デスケーリング性良好な鋼線材である。
上記本発明における鋼線材の成分組成の限定理由は次の
如くである。
如くである。
C:
C1,を鋼の強度を容易に上昇させるに有効な元素であ
って、本発明では用途により適宜添加される。
って、本発明では用途により適宜添加される。
しかし0005%未満のCは製鋼時の脱炭コストを上昇
させ実用的ではなく、また0、95%を越すと延性が低
下し、メカニカル・デスケーリング時に線材が折損する
危険があるので、0005〜095%の範囲に限定した
。
させ実用的ではなく、また0、95%を越すと延性が低
下し、メカニカル・デスケーリング時に線材が折損する
危険があるので、0005〜095%の範囲に限定した
。
S 1 :
Si’は脱酸を促進し強度を上昇させるに有効な元素で
ある。しかし0.01%未満のSiでは脱酸能力が不十
分となるので下限を001%とした。しかし10%を越
えると硬化が著しく、メカニカル・デスケーリング時に
折損の危険があるので10%を上限とし、0.01〜1
0%の範囲に限定した。
ある。しかし0.01%未満のSiでは脱酸能力が不十
分となるので下限を001%とした。しかし10%を越
えると硬化が著しく、メカニカル・デスケーリング時に
折損の危険があるので10%を上限とし、0.01〜1
0%の範囲に限定した。
Mn :
Mnは焼入性を向上させ、強度を高めるに有効な元素で
あるが、0.05%未満では固溶強化効果が認められな
くなり、また1 7%を越す場合には硬化が適度に現わ
れるので、005〜17%の範囲に限定した。
あるが、0.05%未満では固溶強化効果が認められな
くなり、また1 7%を越す場合には硬化が適度に現わ
れるので、005〜17%の範囲に限定した。
Sb:
sbは本発明において最も重要な元素であるので積極的
に添加する。本発明者らはスケールの剥離性について研
究の結果、sbは鋼表面に偏析し易い元素であり、地鉄
とスケールの界面に存在し、スケールの密着性を低下さ
せる作用があることを見出した。
に添加する。本発明者らはスケールの剥離性について研
究の結果、sbは鋼表面に偏析し易い元素であり、地鉄
とスケールの界面に存在し、スケールの密着性を低下さ
せる作用があることを見出した。
一般にメカニカル・デスケーリング性に及ぼすスケール
の形態として、スケール量が多いほど剥離し易く、スケ
ール組成としてはFe、04が多いと剥離性が低下し、
FeOが多いほど剥離性が向上する。しかしsbは上記
の如く、スケールの密着性を低下させる乙とにより、剥
離性を飛躍的に向上させるもので、この作用は上記の如
きスケールの組成や厚さに依存せず効果があることが判
明した。
の形態として、スケール量が多いほど剥離し易く、スケ
ール組成としてはFe、04が多いと剥離性が低下し、
FeOが多いほど剥離性が向上する。しかしsbは上記
の如く、スケールの密着性を低下させる乙とにより、剥
離性を飛躍的に向上させるもので、この作用は上記の如
きスケールの組成や厚さに依存せず効果があることが判
明した。
しかしsb含有量が0.0005%未満ではスケール剥
離効果が少く、sbの添加量の増加と共に剥離性が向上
するが、005%を越す添加では剥離作用が飽和し、逆
に熱間加工性や延性の低下が大きくなるので0.000
5〜005%の範囲に限定した。
離効果が少く、sbの添加量の増加と共に剥離性が向上
するが、005%を越す添加では剥離作用が飽和し、逆
に熱間加工性や延性の低下が大きくなるので0.000
5〜005%の範囲に限定した。
上記C,Si、Mn、Sbの限定成分をもって本発明の
鋼線材の基本組成とし、すぐれたメカニカル・デスケー
リング性を確保することができるが、更に必要に応じて
CrSMo、 N i、 V、 Nb、 T iのうち
から選ばれた1種または2種以上の限定量添加によって
も本発明の目的を達成することができる。これらの選択
添加元素の限定理由は次の如くである。
鋼線材の基本組成とし、すぐれたメカニカル・デスケー
リング性を確保することができるが、更に必要に応じて
CrSMo、 N i、 V、 Nb、 T iのうち
から選ばれた1種または2種以上の限定量添加によって
も本発明の目的を達成することができる。これらの選択
添加元素の限定理由は次の如くである。
Cr、Mo、NI:
Cr、 Mo、 Niはいずれも固溶強化元素であり、
かつ焼入性促進元素であるので、目的に応じて添加され
る。各元素とも下限を0.05%としたのは005%未
満では効果が十分発揮されないことによる。また上限を
それぞれ15%、080%、20%としたのは、これを
越す添加では焼入性および強度が過度に大となってコス
ト高を招来するからであり、従って Cr: 0.05〜1.5% Mo: 0.05〜0.80% Ni: 0.05〜20% に制限した。
かつ焼入性促進元素であるので、目的に応じて添加され
る。各元素とも下限を0.05%としたのは005%未
満では効果が十分発揮されないことによる。また上限を
それぞれ15%、080%、20%としたのは、これを
越す添加では焼入性および強度が過度に大となってコス
ト高を招来するからであり、従って Cr: 0.05〜1.5% Mo: 0.05〜0.80% Ni: 0.05〜20% に制限した。
■、 Nb、Ti:
V、、Nb、Tiはいずれも析出強化元素であって、微
量添加によっても著しく強度の上昇に寄与する。
量添加によっても著しく強度の上昇に寄与する。
しかしいずれも0.005%未満では効果が小さく、ま
た0 5%を越すとその作用効果が緩慢となって採算性
が悪化する。従ってV、Nb、Tiはいずれも0005
〜05%の範囲に限定した。
た0 5%を越すとその作用効果が緩慢となって採算性
が悪化する。従ってV、Nb、Tiはいずれも0005
〜05%の範囲に限定した。
第1表に示す如きC,Si、Mn、 Cr、 Mo、N
i。
i。
Nb、V、T1の各成分含有量が本発明による限定量を
満足する鋼に種々の異なるsbを含む鋼を溶製し、15
0・mm角のビレットとしたる後、常法にて5 、5
mmφの線材まで熱間圧延し、圧延後巻取り、ステルモ
アラインを通して衝風にて冷却した。
満足する鋼に種々の異なるsbを含む鋼を溶製し、15
0・mm角のビレットとしたる後、常法にて5 、5
mmφの線材まで熱間圧延し、圧延後巻取り、ステルモ
アラインを通して衝風にて冷却した。
製造された線材コイルよりJISQ号規格の引張試片を
採取し、引張試験に供した。またメカニカル・デスケー
リング性は線材を4個のベンディングローラを通過させ
、繰返し曲げ歪によるスケール剥離を行った後、残存ス
ケール量を測定した。
採取し、引張試験に供した。またメカニカル・デスケー
リング性は線材を4個のベンディングローラを通過させ
、繰返し曲げ歪によるスケール剥離を行った後、残存ス
ケール量を測定した。
これらの試験結果は第1表に示すとおりである。
第1表において、スケール量(%)および残存スケール
量C%)とはそれぞれ下記により算出されたものである
。
量C%)とはそれぞれ下記により算出されたものである
。
スケール量C%)=
(脱落スケール重量+残存スケール重量)/圧延のまま
の線材重量)X100 残存スケール量 (%)− (脱落スケール重量−残存スケール重量〕/圧延のまま
の線材重量)X100 第1表において、供試材No、 1.3.5.7.9は
いずれもSb量が本発明の限定外であってアンダーライ
ンを付した。この供試材の残存スケール量はメカニカル
・デスケーラを通過させた場合の一般的なレベルである
。供試材No、 2.4.6.8.10ば上記供試材N
o、113.5.7.9にそれぞれ本発明の限定内sb
を添加したものである。従ってNo、 1とNo、 2
; No、 3と No、 4 ; No、 5とN
o、 6 ; No、 7とNo、 8 ; No、
9とNo、 10をそれぞれ比較すると明らかなとおり
、Sb以外の他の成分はほとんど同一てあるに拘らず、
本発明例は残存スケール量が172〜1/3の値に低減
しており、メカニカル・デスケーリング性に及ぼすsb
の効果を如実に示している。
の線材重量)X100 残存スケール量 (%)− (脱落スケール重量−残存スケール重量〕/圧延のまま
の線材重量)X100 第1表において、供試材No、 1.3.5.7.9は
いずれもSb量が本発明の限定外であってアンダーライ
ンを付した。この供試材の残存スケール量はメカニカル
・デスケーラを通過させた場合の一般的なレベルである
。供試材No、 2.4.6.8.10ば上記供試材N
o、113.5.7.9にそれぞれ本発明の限定内sb
を添加したものである。従ってNo、 1とNo、 2
; No、 3と No、 4 ; No、 5とN
o、 6 ; No、 7とNo、 8 ; No、
9とNo、 10をそれぞれ比較すると明らかなとおり
、Sb以外の他の成分はほとんど同一てあるに拘らず、
本発明例は残存スケール量が172〜1/3の値に低減
しており、メカニカル・デスケーリング性に及ぼすsb
の効果を如実に示している。
また、供試材No、 9.10.11.12はsbの添
加量を順次増加した鋼であるが、sb量が本発明の限定
内のNo、10.11については残存スケール量がNo
、 9に比して大幅に低減しているが、引張特性はほと
んど変化がなく、限定内のsb添加によって機械的性質
に悪影響を及ぼさないことが明らかとなった。ところが
、供試材N012のsb量は本発明の限定量を越えて過
多であるので、残存スケール量は低いものの、延性の劣
化が著しく実用に適さないことを示している。供試材N
o、13.14.15はいずれも本発明例であって、引
張強さと延性の双方とも高い水準の鋼線材を目標とした
ものであって、いずれも残存スケール量が極めて少ない
ことを示している。
加量を順次増加した鋼であるが、sb量が本発明の限定
内のNo、10.11については残存スケール量がNo
、 9に比して大幅に低減しているが、引張特性はほと
んど変化がなく、限定内のsb添加によって機械的性質
に悪影響を及ぼさないことが明らかとなった。ところが
、供試材N012のsb量は本発明の限定量を越えて過
多であるので、残存スケール量は低いものの、延性の劣
化が著しく実用に適さないことを示している。供試材N
o、13.14.15はいずれも本発明例であって、引
張強さと延性の双方とも高い水準の鋼線材を目標とした
ものであって、いずれも残存スケール量が極めて少ない
ことを示している。
上記実施例から明らかなとおり、本発明による鋼線材は
限定量のC,Si、Mnを含むほか、特に限定範囲のs
bを添加することにより、メカニカル・デスケーリング
性を飛躍的に向上させることができたが、必要により限
定量のCr、、Mo、 N i、 V 。
限定量のC,Si、Mnを含むほか、特に限定範囲のs
bを添加することにより、メカニカル・デスケーリング
性を飛躍的に向上させることができたが、必要により限
定量のCr、、Mo、 N i、 V 。
Nb、、Tiの1種もしくは2種以上を添加することに
より、メカニカル・デスケーリング性を損うことなく鋼
線材としての機械的性質を向上させることができること
が明らかになった。
より、メカニカル・デスケーリング性を損うことなく鋼
線材としての機械的性質を向上させることができること
が明らかになった。
本発明はC,Si、Mnの限定量のほかに、特にsbの
適正量を添加し、必要によって更にCr、Mo。
適正量を添加し、必要によって更にCr、Mo。
N1、V、Nb、Tiの1種または2種以上を適正量添
加することにより、メカニカル・デスケーリング性にす
ぐれた鋼線材を製造することが可能となり、次の効果を
挙げる乙とができた。
加することにより、メカニカル・デスケーリング性にす
ぐれた鋼線材を製造することが可能となり、次の効果を
挙げる乙とができた。
(イ) メカニカル・デスケーリング法は従来の酸洗法
における公害問題を解決し、能率的にスケールの除去が
可能であるものの、残存スケール量が多くスケール除去
の観点からは酸洗法に及ばないという従来の通念を打破
し、本発明は酸洗法に遜色のない残存スケール量を確保
することができ、鋼線材の品質を確保した上で生産性の
著しい向上が可能となった。
における公害問題を解決し、能率的にスケールの除去が
可能であるものの、残存スケール量が多くスケール除去
の観点からは酸洗法に及ばないという従来の通念を打破
し、本発明は酸洗法に遜色のない残存スケール量を確保
することができ、鋼線材の品質を確保した上で生産性の
著しい向上が可能となった。
(ロ)本発明により伸線加工時のダイスなどの冷間加工
工具の寿命を大幅に延長することができた。
工具の寿命を大幅に延長することができた。
(ハ)N1シい表面性状が要求される鋼線材の製造にも
、従来の酸洗法を廃し、メカニカル・デスケーリング法
による脱スケールが可能となった。
、従来の酸洗法を廃し、メカニカル・デスケーリング法
による脱スケールが可能となった。
Claims (2)
- (1)重量比にてC:0.005〜0.95%Si:0
.01〜1.0% Mn:0.05〜17% Sb:0.0005〜0.05% を含有し、残部はFeのほか不可避的不純物から成るこ
とを特徴とするメカニカル・デスケーリング性良好な鋼
線材。 - (2)重量比にてC:0.005〜0.95%Si:0
.01〜1.0% Mn:0.05〜1.7% Sb:0.0005〜0.05% を含有し、更にCr:0.05〜1.5% Mo:0.05〜0.80% Ni:0.05〜2.0% V:0.005〜0.5% Nb:0.005〜0.5% Ti:0.005〜0.5% のうちから選ばれた1種または2種以上を含み、残部は
Feのほか不可避的不純物から成ることを特徴とするメ
カニカル・デスケーリング性良好な鋼線材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62142925A JP2544142B2 (ja) | 1987-06-08 | 1987-06-08 | メカニカル・デスケ−リング性良好な鋼線材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62142925A JP2544142B2 (ja) | 1987-06-08 | 1987-06-08 | メカニカル・デスケ−リング性良好な鋼線材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63307251A true JPS63307251A (ja) | 1988-12-14 |
JP2544142B2 JP2544142B2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=15326823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62142925A Expired - Fee Related JP2544142B2 (ja) | 1987-06-08 | 1987-06-08 | メカニカル・デスケ−リング性良好な鋼線材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544142B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2708614A2 (en) * | 2011-05-13 | 2014-03-19 | Posco | Wire rod having good superior surface properties, high strength, and high toughness, and a method for manufacturing same |
CN113373377A (zh) * | 2021-05-28 | 2021-09-10 | 广西柳钢华创科技研发有限公司 | 低成本且表面氧化铁皮厚度10μm以上的高速棒材螺纹钢及生产方法 |
JP2022054487A (ja) * | 2020-09-28 | 2022-04-07 | Jfeスチール株式会社 | 厚鋼板およびその製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101449113B1 (ko) | 2012-08-21 | 2014-10-08 | 주식회사 포스코 | 굽힘 피로 특성 및 연성이 우수한 고탄소 강선 및 그 제조방법 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5081910A (ja) * | 1973-11-27 | 1975-07-03 | ||
JPS5233818A (en) * | 1975-09-12 | 1977-03-15 | Kawasaki Steel Corp | Wire rod for drawing having little scale which is formed by oxidation at elevated temperature |
JPS6220823A (ja) * | 1985-07-20 | 1987-01-29 | Kobe Steel Ltd | 高強度高靭性極細鋼線の製造方法 |
JPS6220824A (ja) * | 1985-07-20 | 1987-01-29 | Kobe Steel Ltd | 極細線の製造方法 |
JPS6240995A (ja) * | 1985-08-20 | 1987-02-21 | Nippon Steel Corp | スラグ剥離性良好なア−ク溶接用鋼ワイヤ |
JPS6250436A (ja) * | 1985-08-29 | 1987-03-05 | Kobe Steel Ltd | 冷間伸線性にすぐれた低炭素鋼線材 |
-
1987
- 1987-06-08 JP JP62142925A patent/JP2544142B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5081910A (ja) * | 1973-11-27 | 1975-07-03 | ||
JPS5233818A (en) * | 1975-09-12 | 1977-03-15 | Kawasaki Steel Corp | Wire rod for drawing having little scale which is formed by oxidation at elevated temperature |
JPS6220823A (ja) * | 1985-07-20 | 1987-01-29 | Kobe Steel Ltd | 高強度高靭性極細鋼線の製造方法 |
JPS6220824A (ja) * | 1985-07-20 | 1987-01-29 | Kobe Steel Ltd | 極細線の製造方法 |
JPS6240995A (ja) * | 1985-08-20 | 1987-02-21 | Nippon Steel Corp | スラグ剥離性良好なア−ク溶接用鋼ワイヤ |
JPS6250436A (ja) * | 1985-08-29 | 1987-03-05 | Kobe Steel Ltd | 冷間伸線性にすぐれた低炭素鋼線材 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2708614A2 (en) * | 2011-05-13 | 2014-03-19 | Posco | Wire rod having good superior surface properties, high strength, and high toughness, and a method for manufacturing same |
JP2014518942A (ja) * | 2011-05-13 | 2014-08-07 | ポスコ | 表面特性に優れた高強度高靭性線材及びその製造方法 |
EP2708614A4 (en) * | 2011-05-13 | 2015-02-25 | Posco | DRAFT WIRE HAVING GOOD SUPERIOR SURFACE PROPERTIES, HIGH MECHANICAL STRENGTH, AND HIGH TENACITY, AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME |
JP2022054487A (ja) * | 2020-09-28 | 2022-04-07 | Jfeスチール株式会社 | 厚鋼板およびその製造方法 |
CN113373377A (zh) * | 2021-05-28 | 2021-09-10 | 广西柳钢华创科技研发有限公司 | 低成本且表面氧化铁皮厚度10μm以上的高速棒材螺纹钢及生产方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2544142B2 (ja) | 1996-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0130220A1 (en) | Corrosion-resistant alloy | |
KR20030082997A (ko) | 기계적 스케일 박리성이 우수한 강선재 및 그 제조방법 | |
JPH04371549A (ja) | 高強度高靭性極細鋼線用線材、高強度高靭性極細鋼線、および該極細鋼線を用いた撚り製品、並びに該極細鋼線の製造方法 | |
JP4105962B2 (ja) | 空気予熱器伝熱エレメント用の耐硫酸露点腐食鋼冷延鋼板およびその製造方法 | |
JPS63307251A (ja) | メカニカル・デスケ−リング性良好な鋼線材 | |
JP4971719B2 (ja) | メカニカルデスケーリング用鋼線材 | |
JP2969293B2 (ja) | メカニカルデスケーリング性に優れた軟鋼線材の製造法 | |
JPH1060543A (ja) | 表面特性及び耐食性の優れたフェライト系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JP2000087185A (ja) | 表面性状およびスケール密着性に優れた熱延鋼板及びその製造方法 | |
JPS61261460A (ja) | 深絞り加工後の張出し成形性に優れたフェライト系ステンレス鋼板 | |
JPH06235048A (ja) | 高強度非磁性ステンレス鋼及びその製造方法 | |
JPH0617143A (ja) | 表面性状と深絞り性の優れたフェライト系ステンレス鋼薄板の製造方法 | |
JP2579707B2 (ja) | メカニカルデスケーリング性に優れた被覆アーク溶接棒心線用線材の製造法 | |
EP0130221A1 (en) | Process for producing corrosion-resistant alloy steel | |
JP3434079B2 (ja) | デスケーリング用線材 | |
JP4117100B2 (ja) | 伸線前の脱スケール処理が省略可能な鋼線材および鋼線材の伸線加工方法 | |
JP3558745B2 (ja) | 耐二次加工性および表面品質に優れたプレス成形用熱延鋼板およびその製造方法 | |
JP2000178694A (ja) | 表面性状と加工性に優れたフェライト系ステンレス鋼およびその製造方法 | |
JPH05271771A (ja) | 伸線性に優れたステンレス鋼線材の製造方法 | |
JPH02213448A (ja) | 熱間圧延後の2次スケールの密着性と伸線加工前のメカニカルデスケーリング性を兼ね備えた高炭素鋼線材 | |
JPS6148558A (ja) | メカニカルデスケ−リング性のよい硬鋼線材 | |
JPS62278227A (ja) | けい素鋼板の製造方法 | |
JP3666376B2 (ja) | 高周波焼鈍特性に優れた高強度鋼とその製造方法 | |
JP2674818B2 (ja) | 耐硫酸粒界腐食性に優れたフェライト系ステンレス鋼 | |
JP2001032042A (ja) | メカニカルデスケーリング時のスケール剥離性に優れた鋼線材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |