JPS63299997A - 転写シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ＆ユ辺旦力 ［産業上の利用分野］ 本発明は、射出成形またはホットスタンプによる絵付成
形品の￥Ａ造に使用する転写シートの改良に関する。

［従来の技術］ アクリル樹脂、スチロール樹脂などの射出成形と同時に
、または成形後にホットスタンプにより成形品の表面に
文字や図柄などの絵柄層を設け、あるいは金属箔で模様
を与える、いわゆる絵付は成形が広く行なわれている。

ところが、従来の絵付は成形法で１ｑられる絵柄層は一
般に表面の耐Ｉｆ粍性、耐擦傷性が十分でないから、そ
の表面を保護するためには硬い樹脂で被覆する必要があ
る。　この硬い樹脂被覆を形成するには、普通は絵柄層
上に硬化樹脂の層を有する転写シートを使用する。　成
形品が深絞り形状の場合は、絵柄層上に未硬化の硬化性
樹脂の層を有する転写シートを使用して成形した後、こ
の層を硬化することが好ましい。

しかし、硬度の高い樹脂は、一般に模様を形成している
絵柄層に対する接着性が劣り、保護被覆と絵柄層との層
間剥離が起ったり、保護被覆自体のクラックが生じたり
しやすい。　また硬化樹脂は手触りが硬く、感じがよく
ない。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明の目的は、表面硬度が高すぎず、従って手触りが
よいにもかかわらず、耐擦傷性、耐摩耗性、耐溶剤性、
耐薬品性および耐熱性などの表面物性にすぐれ、かつ層
間剥離やクラックの生じない絵付は成形品を与える転写
シートを提供することにある。

兄翅辺璽メ ［問題点を解決するための手段］ 本発明の転写シート１Ａは、第１図に示すように、基体
シート１１、剥離剤層１２、絵柄層１３および接着剤層
１４からなり、射出成形またはホットスタンプによる給
付成形品の製造に使用する転写シート１Ａにおいて、剥
離剤層１２が熱可塑性エラストマーを含有することを特
徴とする。

ここで、「熱可塑性エラストマーを含有する」とは、熱
可塑性エラストマーを有効ｍ含有する組成物を用いるこ
とだけでなく、熱可塑性エラスｌ〜マーそのものを用い
ることをも意味する。

前者の場合は例は、熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹
脂または硬化性樹脂との混練物でおる。

転写シート１Ａは、次のようにして、製造することがで
きる。　すなわち、まず基体シートの片側表面に、熱可
塑性エラストマーを含有するコーティング剤を塗布し、
加熱乾燥するが、または硬化性の成分を含んでいる場合
は、電離放射性により硬化させて剥離剤層を形成する。

　次に、上記のように形成した剥離剤層の表面に、着色
剤を含有するコーティング剤を塗イ５し、乾燥して絵柄
層を形成する。　最復に、第二の工程で形成した絵柄層
の上に、全体または一部分を被覆するように接着剤層を
設ける。

絵柄層は、全面に形成した無地のものであってもよいし
、部分的にインキ恢けのあるもので必ってもよい。　場
合によっては、蒸着金属層やホログラムであってもよい
。

以上の工程における乾燥は、指触乾燥状態以上まで行な
うことが必要である。　このような乾燥状態にするには
、各工程で使用するコーティング剤として、固型状また
は高粘度のものを用いるのが好ましく、必要に応じて各
種の樹脂、たとえば、アクリル系樹脂、セルロース系樹
脂、ゴム系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂
などをコーティング剤中に混入して、指触乾燥を容易に
することができる。　また、コーティング剤を易揮発性
の溶剤を含むものとし、コーティング剤の塗布後に、加
熱により溶剤を揮発させるとよい。

剥離剤層が電離放射線硬化性樹脂を含む場合は、電離放
射線を照射してキュアーさせることにより、上記の乾燥
状態にすることができる。

基材シートとしては、ポリエステル、セロファン、ポリ
プロピレンのような各種プラスチックのフィルム、これ
らの表面にメラミン樹脂などの離型層を設けたフィルム
、紙、金属箔など、あるいは必要に応じてこれらの２種
以上をラミネー１へしたシートなどが使用できる。　ざ
らに、表面に５μ以下の凹凸を設けた基体シートを用い
てその上に剥離剤層を形成することにより、１７られる
転写絵付層の表面に凹凸を形成するとともに、基体シー
トを剥離剤層との間の剥離性を高めるようにすることも
できる。

剥離剤層の形成に使用する熱可塑性エラス１〜マーとし
ては、スチレン系、ポリウレタン系、ポリエステル系、
フッ素樹脂系、オレフィン樹脂系、ポリ塩化ビニル系、
ポリアミド系などのものから選択使用する。

上記のような熱可塑性エラストマーと混練して使用する
熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂
、ポリアミド、ニトロセルロース、ポリウレタン、ポリ
酢酸ビニルなどがある。　硬化性樹脂としては、メラミ
ン、フェノール、ポリウレタンなどの熱硬化性樹脂、ａ
３よび下記のような電離放射線硬化性樹脂がおる。　す
なわち、電離１ｊ’ｉ射線硬化樹脂の例は、たとえば、
エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、アクリ
ル酸変性アルキッド、アクリル変性ポリエステルなどを
オリゴマーとし、これに架橋溝造の調整や粘度調整など
を目的として、ネオペンチルグリコール−ジアクリレー
ト、ペンタエリスリトール−トリアクリレート、トリメ
チロールプロパン−トリアクリレート、トリメチロール
プロパン−トリメタアクリレートなどのモノマーを配合
したものでおる。　紫外線を照射して硬化させる場合は
、ベンゾイン系、アセトフェノン系、ベンジルケタール
系、ケ１〜ン／アミン系などの光重合開始剤を添加する
。

熱可塑性エラストマーと他の熱可塑性樹脂または熱硬化
性樹脂とを併用する場合、その混合比率は、使用するエ
ラストマーおよび樹脂の組み合わせや、成形品表面に要
求される物性に応じて選択する。　通常は熱可塑性エラ
ストマーが過半量を占めることが必要である。

剥離剤層を形成するためのコーティング剤中には、この
層が形成される転写給付の最外層をなすものであるから
、１ワられる製品の表面物性などを考慮して、適宜スリ
ップ剤などを添加させることも、もちろん可能でおる。

接着剤層を形成するためのコーティング剤中には、とく
に隠蔽性をもたせる目的で、不透明顔料を含有させるこ
とが好ましい。

各コーティング剤の塗布方法としては、ナチュラルロー
ルコート、リバースロールコート、グラビアロールコー
ト、エアナイフコート、カーテンフローコート、ミャバ
ーコートなどの各種コーティング方法、グラビア印刷法
、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、オフセットグ
ラビア印刷法などの各種印刷方法を利用することができ
る。

本発明の転写シートの使用法を説明すれば、代表的な例
では、転写シートを通常の射出成形用金型内に、前記の
接着剤層１４が成形品２の表面に接触するように置いて
予備成形し、金型を締めて、たとえばアクリル樹脂、ス
チレン樹脂、ＡＳ樹脂そのほか所望の樹脂を常法に従っ
て射出し、成形侵成形品を取出すと、第２図に示すよう
に、基体シート１１が剥離され、接着剤層１４、絵柄層
１３および剥離剤層１２からなる転写給付層１Ｂは、一
体となって被転写体でおる成形品２の表面に接着したも
のが得られる。

［作　用］ 本発明の転写シートは、剥離剤層が熱可塑性エラストマ
ーを含有するので、成形性が高く、その使用に当って必
要になることのある予備成形や、射出成形のとき、およ
びホットスタンプのときに、クラックが発生しない。

この転写シートを使用して得られた絵付成形品は、表面
硬度が高すぎず、手触りがやわらかいにもかかわらず、
耐１ｆｆｆｉ性、耐摩耗性、耐溶剤性、耐薬品性および
耐熱性などの表面物性にすぐれている。　表面保護被覆
である剥離剤層とその下の層との間で、層間剥離が生じ
ない。

［実施例］ 厚さ３８μのポリエステルフィルム「ルミラー」（東し
）を基体シートとし、このシートの片面に、下記の組成
をもつコーティング剤Ａ１、Ａ２またはＡ３を、リバー
スコーターで全面に塗布し、Ａ１は紫外線、Ａ２は電子
線を照射して、またＡ３は加熱して、それぞれキュアー
した。（「部」はいずれも重信部。） （コーティング剤Ａ１＞ 熱可塑性エラストマー （ウレタンアクリレート）　　　　　８０部アクリル樹
脂　　　　　　　　　　　　５部ベンゾイン　　　　　
　　　　　　　　３部合計８８部 （コーティング剤Ａ２） 熱可塑性エラストマー（同上＞　　　　８０部アクリル
樹脂　　　　　　　　　　　　５部合計８５部 （コーティング剤Ａ３） 熱可塑性エラストマー（低架橋タイプ のポリウレタンポリオール）　　　１００部イソシアネ
ー！へ　　　　　　　　　　　５部合計１０５部 得られた各剥離剤層の表面に、下記の組成をもつコーテ
ィング剤Ｂを、網点グラビア版で柄印刷し、８０℃の乾
燥フードに通して溶剤を揮発させ、指触乾燥して絵柄層
を形成した。

（コーティング剤Ｂ） 酢酸ビニル−アクリル樹脂共重合体　５０部セピア＠利
　　　　　　　　　　　　　２０部メチルエチルケトン
　　　　　　　　３０部トルエン　　　　　　　　　　
　　　３０部合計１３０部 ついで、前記絵柄層の上に、下記の組成をもつコーティ
ング剤Ｃを、版深６０μのグラビアベタ版で全面に塗布
し、８０℃の乾燥フードに通して溶剤を揮発させ、接着
剤層を形成した。

（コーティング剤Ｃ） アクリル樹脂　　　　　　　　　　　２０部トリメチロ
ールプロパントリ アクリレート　　　　　　　　　　２０部セピア顔料　
　　　　　　　　　　　３０部メチルエチルケトン　　
　　　　　　３０部合計１００部 以上の工程は、インラインで３０ｍ／ｍｉｎの印刷速度
で行ない、得られた転写シートを巻取った。

各転写シートを、射出成形機の金型を利用して予備成形
したのち、アクリル樹脂を射出成形した。

このアクリル樹脂成形品の転写絵（＝１層は、いずれも
学撮型摩擦試験機を用いて、酢酸エチル、トルエン、メ
チルエチルケトン、エチルアルコールをそれぞれ綿布（
カナキン３号）に浸ませたもので、荷重２００ｇ、５０
回の摩擦試験を行なっても、何の変化もみられなかった
。　成形品の表面は耐擦傷性にすぐれ、しかも手触りが
やわらかかった。

発明の効果 本発明の転写シートを使用して射出成形またはホットス
タンプによる給付成形品を製造すれば、表面硬度が高す
ぎず、従って手触りがやわらかいにもかかわらず、耐擦
傷性、耐摩耗性、耐溶剤性、耐薬品性および耐熱性など
の表面物性にすぐれ、層間剥離やクラックの生じない給
付成形品が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の転写シートの構成を示す、模式的な
断面図である。 第２図は、本発明の転写シートを使用して製造した給付
成形品の構成を示す、第１図と同様の断面図である。 １Ａ・・・転写シート　　　　１Ｂ・・・転写給付層１
１・・・基体シート　　　　１２・・・剥離剤層１３・
・・絵柄層　　　　　　１４・・・接着剤層２・・・成
形品 特許出願人　　　大日本印刷株式会社 代理人　　弁理士　　須　賀　総　夫 第１図 第２図 りｖ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）基体シート１１、剥離剤層１２、絵柄層１３およ
   び接着剤層１４からなり、射出成形またはホットスタン
   プによる絵付成形品の製造に使用する転写シート１Ａに
   おいて、剥離剤層１２が熱可塑性エラストマーを含有す
   ることを特徴とする転写シート１Ａ。
2. （２）剥離剤層が熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂
   または硬化性樹脂との混練物からなる特許請求の範囲第
   １項に記載の転写シート。
3. （３）絵柄層が蒸着金属層である特許請求の範囲第１項
   に記載の転写シート。
4. （４）絵柄層が色抜け部分を有する特許請求の範囲第１
   項に記載の転写シート。