JP2658124B2 - プラスチックサッシの製造方法 - Google Patents

プラスチックサッシの製造方法

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JP2658124B2 JP2964388A JP2964388A JP2658124B2 JP 2658124 B2 JP2658124 B2 JP 2658124B2 JP 2964388 A JP2964388 A JP 2964388A JP 2964388 A JP2964388 A JP 2964388A JP 2658124 B2 JP2658124 B2 JP 2658124B2
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sash
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孝夫 寺内
良明 青田
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、窓枠などに使用するプラスチックサッシの
製造方法の改良に関する。
【従来の技術】
鋼やアルミ製のサッシと並んで、プラスチック製のサ
ッシも使用されている。その表面の諸物性、たとえば耐
摩耗性、耐擦傷性、耐溶剤性などを高めるため、硬化樹
脂の層を形成することが行なわれている。具体的には、
サッシの形状にしたプラスチック成形品の表面に、硬化
性樹脂を塗布し、これを電離放射線の照射などにより硬
化させることからなる。この方法を実施するには、塗装
および乾燥用の大規模な設備が必要であり、コストは高
い。 特別な設備がなくても実施できる製造方法として、サ
ッシ用プラスチック成形品の表面に耐摩耗性にすぐれた
プラスチックのシートを貼り合わせることも知られてい
る。この方法で製造できるプラスチックサッシは、耐擦
傷性や耐溶剤性などの表面物性に限界がある。接着剤を
塗布する工程が必要であるし、前記プラスチックシート
の端を切って突き合わせる手数を要するから、やはりコ
スト高となる。また、完全に接着するまで時間がかか
り、貼り合わせてすぐ配送するわけにいかないという不
便さもある。
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記した技術の現状にかんがみて、
耐摩耗性、耐擦傷性、耐溶剤性などの表面物性にすぐれ
たプラスチックサッシを、低廉なコストで製造する方法
を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明のプラスチックサッシの製造方法は、基材フィ
ルムの上に未硬化状態では熱可塑性の固体である電離放
射線硬化性樹脂の層を設け接着剤を塗布した転写シート
を使用し、これをサッシ用プラスチック成形品に転写
し、転写に先立って、または転写の後に電離放射線を照
射して上記の硬化性樹脂を硬化させて、成形品の表面に
硬化樹脂の層を形成することからなる。 転写シートをサッシ用プラスチック成形品に転写する
手段は、代表的には既製のサッシの形状にしたプラスチ
ック成形品の表面に転写シートを当てて加熱加圧する、
いわゆるホットスタンプである。 別の手段は、押出しによるサッシ用プラスチック成形
品の成形の際に押し出された成形品を包むように転写シ
ートを配置して、サイジングプレートで圧着することで
ある。この場合は、その後に成形品の曲げ加工を施して
サッシとする。 さらに別の手段は、射出成形金型の内面に転写シート
を配置してプラスチックの射出成形をし、基材フィルム
を剥離する、いわゆる絵付け射出成形である。 いずれの場合も、転写シートの基材フィルムは施工時
まで剥離せずに、保護フィルムとして利用することもで
きる。 本発明で使用する転写シートの構成について説明すれ
ば、まず基材フィルムとしては、ポリエステル、ナイロ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリカーボネート、ポリスチレンなどの比較的耐
熱性のよいプラスチックのフィルムを使用すればよい。
厚さは、12〜500μ、好ましくは16〜50μ程度である。
基材フィルムは、表面が剥離性であればそのまま使用で
き、非剥離性であれば剥離層を設けて使用する。剥離層
の材料は、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ニトロセル
ロース、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニルなどの熱可塑性
樹脂、またはメラミン、フェノール、ポリウレタンなど
の熱硬化性樹脂がよい。剥離性は、転写後、基材フィル
ム側に残るタイプのものをえらぶ。 電離放射線硬化性樹脂としては、たとえば、エポキシ
アクリレート、ウレタンアクリレート、アクリル酸変性
アルキッド、アクリル変性ポリエステルなどのオリゴマ
ーとし、これに架橋構造の調整や粘度調整などを目的と
して、ネオペンチルグリコール−ジアクリレート、ペン
タエリスリトール−トリアクリレート、トリメチロール
プロパン−トリアクリレート、トリメチロールプロパン
−トリメタアクリレートなどのモノマーを配合したもの
が利用される。これらは電子線により十分に硬化可能で
あるが、紫外線照射で硬化させる場合には、ベンゾイン
系、アセトフェノン系、ベンジルケタール系、ケトン/
アミン系などの光重合開始剤を添加することが一般的で
ある。 電離放射線硬化性樹脂の層は、溶剤で希釈した電離放
射線硬化性樹脂をフローコート、ロールコート、グラビ
アコートなどの手段で塗布後、熱乾燥により溶剤を飛散
させ、固体皮膜化して形成する。塗布量は、2〜30g/
m2、好ましくは3〜15g/m2程度である。 電離放射線は、電子線および紫外線が代表的である。
前者は各種の電子線加速機から放出され、50〜100KeV、
好ましくは100〜300KeVの範囲のエネルギーをもつ電子
線が用いられ、後者は、高圧水銀灯、そのほかの紫外線
源から発するものを用いる。 所望により、転写シートの電離放射線硬化性樹脂の層
の上に絵柄の印刷を施してもよい。絵柄の印刷は、常用
の印刷インキを用いてグラビアそのほか任意の方法で実
施できる。 接着剤は、アクリル樹脂系、酢酸ビニル系、ゴム系、
ポリオレフィン樹脂系、塩ビ−酢ビ共重合体系、ジアリ
ルフタレート系などの接着剤を用いて、ロールコートそ
のほか任意の方法で塗布すればよい。塗布量は、0.5〜5
g/m2、好ましくは0.7〜3g/m2程度が適当である。 サッシ用プラスチック成形品の材料としては、押出し
成形または射出成形可能であり、比較的耐候性のすぐれ
た合成樹脂、たとえば、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリ
エステル、ポリ塩化ビニルなどを使用すればよい。
【作 用】
本発明の製造方法において使用する転写シートの電離
放射線硬化性樹脂は、未硬化樹脂では熱可塑性の固体で
あるから、転写シートをサッシ用プラスチック成形品の
表面に沿わせて曲げることが容易であり、硬化していて
も、よほど急な屈曲などない限り曲げが可能である。従
って、前記したホットスタンプや押出し成形、射出成形
の際の熱と圧力を利用した貼り合わせにより、好都合に
転写が行なえ、大規模な設備や多大の労力は必要としな
い。
【実施例】
厚さ25μのポリエステルフィルム「Sタイプ」(ダイ
アホイル(株))の上に、アクリレート系樹脂「TMPT
A」(東亜合成化学工業(株))とフェノキシアクリレ
ート「アロニックスM5100」(同上)とを6:4(重量比)
の割合で配合し、これに増感剤としてベンゾイン−1−
ヒドロキシシクロヘキサンを3重量%添加したものを、
グラビアリバースコーターにより8g/m2(乾燥量)塗布
して電離放射線硬化性樹脂の層を形成した。 この層の上に、アクリル樹脂系インキ「BCインキ」
((株)昭和インク工業所)を用いて、グラビア印刷で
絵柄の印刷を施した。 次に、絵柄の印刷の上にアクリル樹脂系の接着剤「HS
−32」(同上)をロールコート法により塗布して、転写
シートを得た。 この転写シートを、ポリエステルフィルムの面を上に
して、出力160W/cmのオゾン有りタイプの高圧水銀灯4
本の下を4m/分の速度で通過させて紫外線を照射するこ
とにより、電離放射線硬化性樹脂を硬化させた。 別に押出し成形により製造したポリ塩化ビニル製のサ
ッシ用プラスチック成形品の表面に、上記の転写シート
をのせて温度200℃の加熱ゴムロールで圧着した後、ポ
リエステルフィルムを剥離してプラスチックサッシを得
た。 得られたプラスチックサッシは、耐摩耗性、耐擦傷
性、耐溶剤性などの表面物性にすぐれていた。
【発明の効果】
本発明のプラスチックサッシの製造方法によれば、大
規模な設備を要する塗装工程や手数のかかる貼り合わせ
工程を行なわずに、耐摩耗性、耐擦傷性、耐溶剤性など
の表面物性にすぐれたプラスチックサッシが得られる。
このサッシは、コストが低廉であり、少量多品種生産に
も適する。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フィルムの上に未硬化状態では熱可塑
    性の固体である電離放射線硬化性樹脂の層を設け接着剤
    を塗布した転写シートを使用し、これをサッシ用プラス
    チック成形品に転写し、転写に先立って、または転写の
    後に、電離放射線を照射して上記硬化性樹脂を硬化させ
    て、成形品の表面に硬化樹脂の層を形成することからな
    るプラスチックサッシの製造方法。
  2. 【請求項2】転写シートのサッシ用プラスチック成形品
    への転写を、サッシの形状にしたプラスチック成形品の
    表面に転写シートを当てて加熱加圧することにより実施
    する請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】転写シートのサッシ用プラスチック成形品
    への転写を、押出しによるサッシ用プラスチック成形品
    の成形の際に押出された成形品を包むように転写シート
    を配置して、サイジングプレートで圧着することにより
    実施する請求項1に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】転写シートのサッシ用プラスチック成形品
    への転写を、射出成形金型の内面に転写シートを配置し
    てプラスチックの射出成形を行なうことにより実施する
    請求項1に記載の製造方法。
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JPH01207584A JPH01207584A (ja) 1989-08-21
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