JPH01207584A - プラスチックサッシの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、窓枠などに使用するプラスチックサツシの製
造方法の改良に関する。

［従来の技術］ 鋼やアルミ製のサツシと並んで、プラスチック製のサツ
シも使用されている。　その表面の諸物性、たとえば耐
摩耗性、耐擦傷性、耐溶剤性などを高めるため、硬化樹
脂の層を形成することが行なわれている。　具体的には
、サツシの形状にしたプラスチック成形品の表面に、硬
化性樹脂を塗布し、これを電離放射線の照射などにより
硬化させることからなる。　この方法を実施するには、
塗装Ｊ３よび乾燥用の大規模な設備が必要であり、コス
トは高い。

特別な設備がなくても実施できる製造方法として、サツ
シ用プラスチック成形品の表面に耐摩耗性にすぐれたプ
ラスチックのシートを貼り合わせることも知られている
。　この方法で製造できるプラスチックサツシは、耐擦
傷性や耐溶剤性などの表面物性に限界かめる。　接着剤
を塗布する工程が必要で必るし、前記プラスチックシー
トの喘を切って突き合わせる手数を要するから、やはり
コスト高となる。　また、完全に接着するまで時間がか
かり、貼り合わせてすぐ配送するわけにいかないという
不便さもある。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明の目的は、上記した技術の現状にかんかみて、耐
摩耗性、耐凍傷性、耐溶剤性などの表面物性にすぐれた
プラスチックサツシを、低部なコストで！）！造する方
法を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明のプラスチックサツシの製造方法は、基材フィル
ムの上に未硬化状態では熱可塑性の固体である電離放射
線硬化性樹脂の層を設け接着剤を塗装［シた転写シート
を使用し、これをサツシ用プラスチック成形品に転写し
、転写に先立って、または転写の後に、電離放射線を照
０’ｌして上記の硬化性樹脂を硬化させて、成形品の表
面に硬化樹脂の層を形成することからなる。

転写シートをサツシ用プラスチック成形品に転写する手
段は、代表的には′ｆｊｙＬ製のサツシの形状にしたプ
ラスチック成形品の表面に転写シー１〜を当てて加熱加
圧する、いわゆるホットスタンプである。

別の手段は、押出しによるサツシ用プラスチック成形品
の成形の際に押し出された成形品を包むように転写シー
トを配置して、ザイジングプレートで圧着することであ
る。　この場合は、その俊に成形品の曲げ加工を施して
サツシとする。

さらに別の手段は、射出成形金型の内面に転写シー１へ
を配置してプラスチックの射出成形をし、基材フィルム
を剥離する、いわゆる絵付は射出成形である。

いずれの場合も、転写シートの基材フィルムは施工時ま
で剥離せずに、保護フィルムとして利用することもでき
る。

本発明で使用する転写シートの構成について説明すれば
、まず基材フィルムとしては、ポリエステル、ナイロン
、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリカーボネート、ポリスチレンなどの比較的耐熱
性のよいプラスチックのフィルムを使用すればよい。　
厚さは、１２〜５００μ、好ましくは１６〜５０μ程度
である。

基材フィルムは、表面が剥離性であればそのまま使用で
き、非剥離性であれば剥離層を設けて使用する。　剥離
層の材料は、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ニトロセ
ルロース、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニルなどの熱可塑
性樹脂、またはメラミン、フェノール、ポリウレタンな
どの熱硬化性樹脂がよい。　剥離層は、転写後、基材フ
ィルム側に残るタイプのものをえらぶ。

電離放射線硬化性樹脂としては、たとえば、エポキシア
クリレート、ウレタンアクリレート、アクリル酸変性ア
ルキッド、アクリル変性ポリエステルなどをオリゴマー
とし、これに架橋構造の調整や粘度調整などを目的とし
て、ネオペンチルグリコール−ジアクリレート、ペンタ
エリスリトール−トリアクリレート、トリメチロールプ
ロパン−トリアクリレート、トリメチロールプロパンー
トリメタアクリレートなどの七ツマ−を配合したものが
利用される。　これらは電子線により十分に硬化可能で
あるが、紫外線照射で硬化させる場合には、ベンゾイン
系、アセトフェノン系、ベンジルケタール系、ケトン／
アミン系などの光重合開始剤を添加することが一般的で
ある。

電離放射線硬化性樹脂の層は、溶剤で希釈した電離放射
線硬化性樹脂を７０−コート、ロールコ−１〜、グラビ
アコートなどの手段で塗布後、熱乾燥により溶剤を飛散
させ、固体皮膜化して形成する。　塗布量は、２〜３０
９／ｍ、好ましくは３〜１５１／ｍ程度である。

電離放射線は、電子線および紫外線が代表的でおる。　
前者は各種の電子線加速機から放出され、５０〜１００
０ＫｅＶ、好ましくは１００〜３００ＫｅＶの範囲のエ
ネルギーをもつ電子線が用いられ、後者は、高圧水銀灯
、そのほかの紫外線源から発するものを用いる。

所望により、転写シートの電離放射線硬化性樹脂の層の
上に絵柄の印刷を施してもよい。　絵柄の印刷は、常用
の印刷インキを用いてグラビアそのほか任意の方法で実
施できる。

接着剤は、アクリル樹脂系、酢酸ビニル系、ゴム系、ポ
リオレフィン樹脂系、塩ビー酢ビ共重合体系、ジアリル
フタレート系などの接着剤を用いて、ロールコートその
ほか任意の方法で塗布すればよい。　塗布量は、０．５
〜５９／ＴＩｔ、好ましくは０．７〜３ａ／Ｔｄ程度が
適当である。

サツシ用プラスチック成形品の材料としては、押出し成
形または射出成形可能であり、比較的耐候性のすぐれた
合成樹脂、たとえば、アクリル樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリ
エステル、ポリ塩化ビニルなどを使用すればよい。

［作　用１ 本発明の製造方法において使用する転写シートの電離放
射線硬化性樹脂は、未硬化状態では熱可塑性の固体であ
るから、転写シー１〜をサツシ用プラスチック成形品の
表面に沿わせて曲げることが容易であり、硬化していて
も、よほど急な屈曲などない限り曲げが可能である。　
従って、前記したホットスタンプや押出し成形、射出成
形の際の熱と圧力を利用した貼り合わせにより、好都合
に転写が行なえ、大規模な設備や多大の労力は必要とし
ない。

［実施例］ 厚さ２５μのポリエステルフィルム「Ｓタイプ」（ダイ
アホイル■）の上に、アクリレート系樹脂［丁ＭＰＴＡ
Ｊ　　（東亜合成化学工業■）とフェノキシアクリレー
ト「アロニツクスＭ５１００Ｊ（同上）とを６：４（重
但比）の割合で配合し、これに増感剤としてベンゾイン
−１−ヒドロキシシクロヘキサンを３車量％添加したも
のを、グラビアリバースコーターにより８ｙ／′ｒｄ（
乾燥ω）塗布して電離放射線硬化性樹脂の層を形成した
。

この層の上に、アクリル樹脂系インキ「ＢＣインキ」　
（■昭和インク工業所）を用いて、グラビア印刷で絵柄
の印刷を施した。

次に、絵柄の印刷の上にアクリル樹脂系の接着剤ｒＨ８
−３２Ｊ　（同上）をロールコート法により塗布して、
転写シートを得た。

この転写シートを、ポリエステルフィルムの面を上にし
て、出力１６０Ｗ／ｃｍのオゾン有りタイプの高圧水銀
灯４本の下を４ＴｒＬ／分の速度で通過させて紫外線を
照射することにより、電離放射線硬化性樹脂を硬化させ
た。

別に押出し成形により製造したポリ塩化ビニル製のサツ
シ用プラスチック成形品の表面に、上記の転写シートを
のせて温度２００　’Ｃの加熱ゴムロールで圧着した後
、ポリエステルフィルムを剥離してプラスチックｌナラ
シを１７だ。

得られたプラスチックサツシは、耐摩耗性、耐擦傷性、
耐溶剤性などの表面物性にすぐれていた。

［発明の効果］ 本発明のプラスチックサツシの製造方法によれば、大規
模な設備を要する塗装工程や手数のかかる貼り合わせ工
程を行なわずに、耐摩耗性、耐擦傷性、耐溶剤性などの
表面物性にすぐれたプラスチックサツシが得られる。　
このサツシは、コストが低部であり、少量多品種生産に
も適する。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）基材フィルムの上に未硬化状態では熱可塑性の固
   体である電離放射線硬化性樹脂の層を設け接着剤を塗布
   した転写シートを使用し、これをサッシ用プラスチック
   成形品に転写し、転写に先立つて、または転写の後に、
   電離放射線を照射して上記硬化性樹脂を硬化させて、成
   形品の表面に硬化樹脂の層を形成することからなるプラ
   スチックサッシの製造方法。
2. （２）転写シートのサッシ用プラスチック成形品への転
   写を、サッシの形状にしたプラスチック成形品の表面に
   転写シートを当てて加熱加圧することにより実施する請
   求項１に記載の製造方法。
3. （３）転写シートのサッシ用プラスチック成形品への転
   写を、押出しによるサッシ用プラスチック成形品の成形
   の際に押出された成形品を包むように転写シートを配置
   して、サイジングプレートで圧着することにより実施す
   る請求項１に記載の製造方法。
4. （４）転写シートのサッシ用プラスチック成形品への転
   写を、射出成形金型の内面に転写シートを配置してプラ
   スチックの射出成形を行なうことにより実施する請求項
   １に記載の製造方法。