JPS63295208A

JPS63295208A - 弾性目地材で連結されたユニツトタイルの製造法

Info

Publication number: JPS63295208A
Application number: JP13317687A
Authority: JP
Inventors: Yukio Harube; 治部　幸男; Jiyunsuke Matsui; 松井　潤介
Original assignee: SEKAICHIYOU KK; Sekaicho Rubber Co Ltd
Current assignee: SEKAICHIYOU KK; Sekaicho Rubber Co Ltd
Priority date: 1987-05-27
Filing date: 1987-05-27
Publication date: 1988-12-01
Anticipated expiration: 2011-07-24
Also published as: JP2517283B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は弾性目地材で連結されたユニットタイルの製造
法に関する。

従来の技術とその問題点従来陶磁器タイルの目地詰めには、一般にポルトランド
セメントを主成分とする無機系目地材が用いられていた
。無機系目地材は水性であるので、目地詰め施工中にタ
イル表面が耐着目地材により汚れても、水で湿らせたス
ポンジなどで拭き取ることにより容易に清掃できる。と
ころが無機系目地材は、弾力性に乏しく割れや欠けを生
じ易い、下地の動きに追従できないのでタイル割れの原
因となる、防水性に乏しいなどの理由のために、近時無
機系目地材にかわり、弾性のある有機系目地材が使用さ
れる傾向にある。有機系目地材の使用により上記無機系
目地材の問題点を解消できるが、白−機系目地材は非水
性であるので、目地詰め施工時にタイル表面が耐着目地
材で汚れると、この汚れを有機溶剤を用いて拭き取り清
掃することが必要となり甚だ面倒である。このような問
題は、例えば目地詰めをタイル表面を汚さないように母
金に行うか或はタイル表面をマスキング処理しておくこ
とにより解消できるが、前者は作業能率の低下原因とな
り、また後者は各タイルごとにマスキングを形成したり
更には剥離除去することが必要となり、いずれも好まし
い解決策でない。

本発明はこのような従来の問題点を一掃することを目的
としてなされたものである。

問題点を解決するための手段本発明は ■　目地間隔を存して整列された複数個の陶磁器タイル
の上面に粘着シートを貼着して作製したユニットタイル
を、粘着シートが下タイル裏面が上となるように反転す
る工程、０　反転されたユニットタイル上にその全体を覆うよう
にネット地を置き、このネット地を上記ユニットタイル
の各タイル裏面全面に塗膜状に塗布された、再剥離可能
な塗料により各タイルの裏面に接着すると共に、各タイ
ル裏面全面に上記ネット地と一体の再剥離可能なマスキ
ング塗膜を形成する工程、 ■　各マスキング塗膜間で開かれているネット地の目を
通じて有機系弾性目地材を、目地間隔内に、該目地材が
上記粘着シートに対し接着性を有する場合は粘着シート
側を離型処理して、又接着性を有しない場合は離型処理
することなしに充填する工程、及び ■　充填目地材の未硬化の間に、各マスキング塗膜を上
記ネット地の剥離に随伴させて各タイルの裏面より剥離
除去する工程、を含むことを特徴とする、弾性目地材で連結されたユニ
ットタイルの製造法に係る。

実施例以下に本発明製造法を添附図面にもとづき説明すると、
次の通りである。

本発明製造法に於ては、タイル（１１）として陶磁器製
のものが用いられ、陶磁器タイル（１１）は、第１図に
示されるように台（ａ）上に目地間隔（１２）を開けて
整列され、この整列状態に於て上面に貼着の粘着シート
（１３）により連結され、ユニットタイル（１）とされ
る。ユニットタイル（１）に於て、タイル（１１）の形
状、寸法、整列状態及び目地間隔（１２）の大きさは、
公知のユニットタイルの場合と実質的に異なる所がない
。

次にユニットタイル（１）が台（ａ）上で反転され、第
２図に示されるように粘着シート（２）が下に、タイル
（１１）裏面が上になるように台（ａ）上に置かれる。

この第２図に示す状態でユニットタイル（１）上にネッ
ト地（２）が置かれると共に、ネット地（２）の上から
、各タイル（１１）の裏面全体に再剥離可能な塗料が薄
膜状に塗布され乾燥される。この塗料の塗布乾燥により
、ネット地（２）は各タイル（１１）の裏面に接着され
ると共に各タイル（１１）の裏面には、上記ネット地（
２）と一体の再剥離可能なマスキング塗膜（３）が形成
される。

次に第３図に示されるように、マスキング塗膜（３）（
３）に於て開かれているネット地部分（２ａ）の目を通
じて、目地間隔（１２）内にシリコン樹脂液が流し込ま
れ且つ硬化され、目地間隔（１３）に臨む粘着シート（
１３）面に離型層（４）が形成される。この離型層（４
）の形成は、マスキング塗膜（３）の形成前の段階で行
なってもよい。

次に第４図に示されるように、シリコン樹脂液と同様に
、開かれているネット地部分（２ａ）の目を通じて、目
地間隔（１２）内に有機系弾性目地材（５）が充填され
、充填後、目地材（５）の未硬化の間に、ネット地（２
）とマスキング塗膜（３）が剥離除去される。この剥離
除去はネット地（２）にマスキング塗膜（３）が一体に
結合されているので、ネット地（２）を剥離すると、こ
のネット地（２）の剥離につれてマスキング塗膜（３）
・・・・・・も次々とタイル（１２）の裏面より剥離さ
れることになり、ネット地（２）を利用して、マスキン
グ塗膜（３）・・・・・・を−挙に取り除くことができ
る。

ネット地（２）並びにマスキング塗膜、（３）・・・・
・・を剥離除去した後は、第５図に示すようにユニット
タイル（１）を正しい向きに戻し、粘着シート（１３）
及び剥離層（４）を取り除くことにより、第６図に示す
通り、ユニットタイル（１′）が得られる。このユニッ
トタイル（１′）は、目地詰め作業中、タイル（１２）
の上面は粘着シート（１３）により、また裏面はマスキ
ング塗膜（３）により保護されていたので、目地材など
の付着汚れが一切なく、拭き取り清掃などの手数を必要
としない。また目地間隔内に充填された目地材（５）は
、粘着シート（１３）と非接着の状態に置かれているの
で、粘着シート（１３）の剥離時に表面が荒されること
がなく、表面平滑にして美麗な仕上りとなる。尚粘着シ
ート（１３）及び離型層（４）はユニットタイルの製造
時に必ずしも取り除く必要はなく、使用現場で取り除く
ようにしてもよい。

本発明製造法に於て、粘着シート（１３）の離型処理は
必ずしも必要でなく、例えば目地材がシリコン樹脂系で
粘着シート（１３）に接着する虞れがない場合は省略し
てもよい。

また図示のように離型層（４）を形成する場合は、該層
（４）の厚みを適宜選択することにより、第６図に示さ
れるような深目地仕上りのユニットタイルが得られる。

この深目地仕上りのユニットタイルは、第７図に示され
るように、粘着シート（１３）に、目地棒などを用いて
、凹状部（１３ａ）を形成しておくことにおいても得ら
れる。

本発明に於てネット（２）の材質としては、塗材に対す
る接着性と、適度の強度を有しているものであれば特に
制限されず、綿などの天然繊維、レーヨンなどの人造繊
維、ポリエステルなどの合成繊維その他ガラス繊維など
の無機繊維を用い得る。

ネット地（２）を構成する糸の太さは、１００〜５００
デニール程度が適当であり、また目の開きは、１〜１０
ｍｍ程度がよい。目の開きが１ｍｍ以下となると、目地
材（４）の通過性が悪くなり、また１０ｍｍ以上となる
と、ネット地（２）とマスキング塗膜（３）との結合度
が低下しマスキング塗膜（３）の剥離除去が不安定とな
る虞れがあるので、あまり好ましくない。

本発明に於て用いられる再剥離可能な塗材としては、陶
磁器タイル面への接着力が弱く、塗膜を容易に剥離し得
るようなものであればよく、特に以下に挙げる性質を有
するものが適当である。

（１）ハケ塗り、スプレー等により容易に施工でき、特
殊な装置を必要としない。

（２）塗装後、塗膜形成時間が短かく、好ましくは、常
温で１時間以内に塗膜が生成する。

（３）塗膜は、はぎ取り作業が容易なように適度な柔軟
性があり、かつ、はぎ取り作業時に塗膜破損のないよう
に下地との接着力を上回る十分な強度を有する。

上記した性質を具備する特に好ましい塗料としては、主
要成分として塗膜形成ポリマー及び溶剤または水からな
り、必要に応じて離型付与材等を加えた溶剤型またはエ
マルジョン型の塗料を挙げることができる。このような
塗料の塗膜形成ポリマーとしては、スチレン−ブタジェ
ン−スチレン系熱可塑性ゴム、スチレン−イソプレン−
スチレン系熱可塑性ゴム、エチレン−酢酸ビニル系ポリ
マー、熱可塑性ウレタンポリマー、アクリル酸エステル
系ポリマー、アタクチックポリプロピレン等を例示でき
る。

本発明に於て、有機系弾性目地材としては、公知の各種
材質のものを用いることができ、例えば、ポリウレタン
、ポリサルファイド、シリコンゴム、変成シリコン、液
状クロロプレンゴムなどを主成分とするものが適当であ
る。

効　　　　果本発明製造法によれば、目地材連結部の仕上りが美麗と
なり、またタイルの汚れもなくなり、外観美麗なユニッ
トタイルを能率よく製造できる特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１乃至第６図は、本発明の一実施例を工程順に示す縦
断面図、第７図は粘着シートの変更例を示す縦断面図で
ある。図に於て、（１）はユニットタイル、（２）はネット地
、（３）はマスキング塗膜、（４）は離型層、（５）は
目地材である。（以　上）第２図第６図　　５第７図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）［ｉ］目地間隔を存して整列された複数個の陶磁
器タイルの上面に粘着シートを貼着して作製したユニッ
トタイルを、粘着シートが下タイル裏面が上となるよう
に反転する工程、［ｉｉ］反転されたユニットタイル上にその全体を覆う
ようにネット地を置き、このネット地を上記ユニットタ
イルの各タイル裏面全面に塗膜状に塗布された、再剥離
可能な塗料により各タイルの裏面に接着すると共に、各
タイル裏面全面に上記ネット地と一体の再剥離可能なマ
スキング塗膜を形成する工程、［ｉｉｉ］各マスキング塗膜間で開かれているネット地
の目を通じて有機系弾性目地材を、目地間隔内に、該目
地材が上記粘着シートに対し接着性を有する場合は粘着
シート側を離型処理して、又接着性を有しない場合は離
型処理することなしに充填する工程、及び［ｉｖ］充填目地材の未硬化の間に、各マスキング塗膜
を上記ネット地の剥離に随伴させて各タイルの裏面より
剥離除去する工程、を含むことを特徴とする、弾性目地材で連結されたユニ
ットタイルの製造法。