JPS6328755B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電気冷蔵庫の内張り用等に使用する
ため四辺を各直線に切断してシート成形物を矩形
形状などにトリミングする装置について、シート
成形物の成形形状とは関係なく、切断線と平行に
形成したシートの突条の一方の面の窪みに位置決
め条片を嵌め、他方の面からはシートを介して位
置決め条片を押え片で押さえて直線トリミングを
正確に施すもので、送り方向である縦方向と送り
方向と直角方向の横方向において一方の面から他
方の面に突条を突出成形したシートの、一方の面
に個別に移動して縦方向と横方向に直線切断を各
別に施すと共に、前記の突条の頂部内面に届かな
いようにしたシート切断刃を支持棒材に設け、そ
れらのシート切断刃のシート切断方向に平行に設
けると共にシート切断時に前記の突条の一方の面
から頂部内面まで嵌まり込む縦方向と横方向の位
置決め条片を各支持棒材に取付け、さらに位置決
め片の各別の移動に調和する移動によつてシート
突部上に接する縦方向と横方向の押え片を設け、
シートの縦方向の切断時に縦方向の位置決め条片
と縦方向の押え片を、横方向の切断時には縦方向
の位置決め条片と横方向の押え片により、シート
を挟着することを特徴とするものである。

樹脂シートａを後記する実施例の場合について
例示すると、該シートａはトリミングする二つの
パーツー，を真空、圧空などで成形装置の一
シヨツトにより成形し同時にシートの送り方向で
ある縦方向の縦突条９４，９４と送り方向に直角
な横方向の横突条９５，９６，９５を成形する。
シートａのトリミングの予定線は第４図に示すよ
うにパーツ，の回りの四つの横切断予定線９
１，９２，９２，９１と二つの縦切断予定線９
３，９３であつて縦突条９４，９４又は横突９
５，９６，９５を横切る。

本発明は前記の各切断予定線の切断によりパー
ツ，を切り離した後も、トリミング屑が一塊
の枠形態を生じてトリミングクラプチエン１４に
挟まれたままにすることもできる。

本発明の実施例を説明する。

第１〜２図は樹脂シート成形装置に、本発明装
置を連装してライン化した実施例を示したもので
あつて、１は合成樹脂シート押出機であり、Ｔダ
イ２から連続して押出される樹脂シートａの耳縁
ｂ，ｂを左右一組のクランプチエン６により挟ん
で成形装置５に送る。成形装置５は間欠作動によ
り成形を行うものでその成形作動の間は押出機か
ら押出しの長さ分を該成形装置５に送らないよう
にクランプチエン６のたるみを取るロールスタン
ド３により吸収する。ロールスタンド３は成形装
置５の間欠成形動作に合わせて矢線方向に往復す
るものであり、かかる構成並びに作用は公知であ
る。樹脂シートａは補助ヒータ４の下面からクラ
ンプチエン６の送出し端の間において間欠移動を
行う。

１１はトリミング装置１２を設けた機枠であつ
て、前記のクランプチエン６との接続部にシート
切断装置７を設け、該切断装置７により切断した
樹脂シートａをコンベヤ８，９を経てトリミング
クランプチエン１４に供給する。該チエン１４は
トリミング屑排出端１３まで延長した上で引き返
すようにしたものである。該クランプチエン１４
は、クランプアーム１５を第５図のように上方へ
揺動し、樹脂シートａが送り込まれるのと同調し
て第６図のように耳縁ｂ，ｂをクランプする。ト
リミング排出端１３ではカムによりクランプを解
放する。

第７，８図は樹脂シートａを横切る方向に走行
する複数個のシート切断刃３１ａ〜３１ｃと、縦
方向（樹脂シートの送り方向）に走行する複数個
のシート切断刃５１ａ，５１ｂと、シート切断刃
３１ａ〜３１ｃによる切断が終つたあとすぐに機
枠１１の側方（第７図の右方）から実線位置に進
出し、シート切断刃５１ａ，５１ｂによる切断が
終ると同時にパーツ，を受けて右方向に退く
トリミング済製品排出用の搬送ベルト１６の関係
位置を示す。

３２は搬送ベルト１６の進出位置より下方に設
置したブラケツトで、これに設けたシリンダ３３
のロツド３４と、その両側の摺動案内杆３５の各
上端に取付けたテーブル３６に固定した三個のモ
ータＭ（図面では１個のみを示す）の各出力軸に
固定した送りねじ３７ａ〜３７ｃに螺合した摺動
子３８ａ〜３８ｃと、それら各送りねじ３７ａ〜
３７ｃと平行にしてテーブル３６上に設けた案内
棒３７a′〜３７c′の摺動子３８a′〜３８c′とに板
形の支持棒材３９ａ〜３９ｃを各別に取付け、そ
れら支持棒材の前後方向（第７図では左右方向）
両端の突部によつて摺動棒４０ａ〜４０ｃを固定
する。摺動棒４０ａ〜４０ｃは公知のロツドレス
シリンダを以て充てているもので、内部に挿入し
たピストンの圧縮空気による軸方向の摺動移動に
連続して摺動棒４０ａ〜４０ｃ上を往復摺動する
ヨーク４１ａ〜４１ｃに、前記シート切断刃３１
ａ〜３１ｃを装着する。また、支持棒材３９ａ〜
３９ｃには樹脂シートａの突条９５，９６，９５
の下面の窪みに下面から嵌まり込む位置決め条片
４２ａ〜４２ｃを突出させて設ける。シート切断
刃３１ｂは横切断予定線９２，９２，を二枚の刃
により同時に切断するものであるから、位置決め
条片４２ｂの両側に二本の摺動棒４０ｂと二個の
ヨーク４１ｂを第８図のとおりに設けなければな
らない。

各シート切断刃３１ａ〜３１ｃの上方には位置
を固定したシート押えテーブル４３の下面に、前
記と同じく各別の位置調整モータ（図示せず）を
取付け、それらの各モータに固着した送りねじ４
４ａ〜４４ｃと、それらに対応させた案内棒４５
ａ〜４５ｃに螺合又は嵌合した摺動子に夫々に取
付けた板４６ａ〜４６ｃの下方に突出したシリン
ダ４７ａ〜４７ｃの各ロツド４８ａ〜４８ｃの下
端に樹脂シートａの横突条９５，９６，９５上に
接してそれらの突条を押える逆Ｕ形溝を設けた押
え片４９ａ〜４９ｃを取付け、該各片に横切断予
定線９１，９２，９２，９１を通るシート切断刃
３１ａ〜３１ｃの通過を許容する溝５０ａ〜５０
ｃを設ける。

樹脂シートａを縦切断予定線９３，９３に従つ
て切断するシート切断刃５１ａ，５１ｂの側部に
縦突条９４，９４の下面の窪みに嵌まる位置決め
条片６０，６０を設け、さらに押え片４９ａ〜４
９ｃと同様の作用をもつ押え片６６，６６を設け
ているもので、その構成は次の通りである。

即ち機枠１１にはトリミングクランプチエン１
４の走行部の両外側に対応させて台５２，５２を
取付け、各台内にロツド５４を対応方向に進退す
るシリンダ５３を取付け、ロツド５４の先端にロ
ツド５６を上下方向に移動する小シリンダ５５を
設け、ロツド５６の上端に板形の支持棒材５７を
固着し、その両端の突部の間に、前記と均等なロ
ツドレスシリンダからなる摺動棒５８を固定し、
圧縮空気により摺動棒５８上を摺動移動するヨー
ク５９に、シートａの縦切断予定線９３，９３の
下方から刺入するシート切断刃５１ａ，５１ｂを
取付け、支持棒材５７の夫々にシートａの縦突条
９４，９４の下面の窪みに嵌まる位置決め条片６
０を固定する。

台５２上には軸６２によつて支持した揺動腕６
１を設けその揺動腕６１に、台５２上に装着した
揺動可能なシリンダ６３のロツド６４を軸６５に
よつて連結し、揺動腕６１の自由端にクツシヨン
ばねを介してシートａの縦の突条９４，９４の上
面とその両側に接する溝を設けた押え片６６を取
付け、該押え片６６の下面にシート切断刃５１ａ
又は５１ｂの通過を許容する溝６７を設ける。

台５２，５２は第７図の左右方向に移動して位
置を調整することができ、シリンダ５６，５６は
該各台５２に取付けてあるから、樹脂シートａの
縦切断予定線９３，９３及び縦突条９４，９４の
間隔に応じてシート切断刃５１ａ，５１ｂ、押え
片６６，６６等を可変にすることができる。

本実施例の作用を説明する。

成形装置５によつて成形され、切断装置７によ
り切断された一定長さの樹脂シートａをトリミン
グクランプチエン１４により搬送してトリミング
装置１２の位置に停止すると、該装置１２のブラ
ケット３２のシリンダ３３のロツド３４が伸長
し、支持棒材３９ａ〜３９ｃの位置決め条片４２
ａ〜４２ｃが樹脂シートａの横方向の突条９５，
９６，９５の下面の窪みから頂部内面まで入り、
他方シート押えテーブル４３の下面でシリンダ４
７ａ〜４７ｃのロツド４８ａ〜４８ｃが伸び、押
え片４９ａ〜４９ｃを前記の突条９５，９６，９
５の上面に第８図の通りに当てて樹脂シートａの
位置決めと固定を施す。このときシート切断刃３
１ａ〜３１ｃがシートａの下面から上面に突き通
り、ヨーク４１ａ〜４１ｃの走行により突条９
５，９６，９５の頂面部だけを第１２図のように
切残して切断してから支持棒材３９ａ〜３９ｃと
押え片４９ａ〜４９ｃが上下に退避する。この退
避とともに搬送ベルト装置１６が第７図の位置に
進出し、他方では両側のシリンダ５３のロツド５
４が延びて支持棒材５７を樹脂シートａの縦突条
９４，９４の下方とし、続いて位置決め条片６０
を縦突条９４，９４の下面の窪みから頂部内面ま
で嵌め、同時にシリンダ６３のロツド６４が伸び
両側の押え片６６の溝６７を縦突条９４，９４の
上面から嵌めて押え、それと共にシート切断刃５
１ａ，５１ｂがヨーク５９，５９により夫々走行
して、縦突条９４，９４の頂部を切残す樹脂シー
トａの切断を行う。このためトリミングされた製
品ｃが搬送ベルト１６上に落ちて側方に搬送さ
れ、同時的に該ベルト装置１６が側方に退く、ト
リミング屑は全部が継がつたままトリミングクラ
ンプチエン１４に挟まれたままであり、これが該
チエン１４の駆動と共にトリミング屑排出端１３
から枠体１１の外部に送り出される。

（効果） 本発明は前記の説明により明らかにしたよう
に、樹脂シートの、シート切断刃を走らせてトリ
ミングをする横方向と縦方向の切断予定線に沿つ
て一方の面から他方の面に突出する突条を成形し
て置き、切断のときにその突条の一方の窪みに位
置決め条片を頂部内面まで嵌め、かつ突起の頂部
上に押え片を当ててシートのトリミング前の位置
の割出しと固定とを施し得るのみでなく、さらに
横方向に走行するシート切断刃により縦方向の突
条の頂部を残して一部を切断し、縦方向に走行す
るシート切断刃により横方向の突条の頂部を残し
て切断して、トリミング後のトリミング屑を一塊
のまま排出できるようにしたもので、シート成形
物の大量の直線トリミングを、位置割出し及び強
固な挟着の下に正確かつ高速に施すことができる
効果をもつ。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本発明の実施例を示し、第１図は全
体の概要側面図、第２図は同平面図、第３図は本
発明によりトリミングする成形物を成形した樹脂
シートａの斜視図、第４図は同平面図、第５図は
トリミングクランプチエン１４の非クランプ時の
状態を示した正面図、第６図は同クランプ時の状
態を示した正面図、第７図は本発明の要部の一部
切断正面図、第８図はシート切断刃３１ａ〜３１
ｃを切断位置に作動した一部切欠正面図、第９図
は第７図Ａ−Ａ線から見た側面図である。第１０
図は第８図の一部の拡大切断正面図、第１１図は
突条とシート切断刃の関係を示す拡大切断面図、
第１２図はトリミング屑の平面図である。 １１→機枠、１２→トリミング装置、１３→ト
リミング屑排出端、１４→トリミングクランプチ
エン、１６→搬送ベルト、３１ａ〜３１ｃ→シー
ト切断刃、３２→ブラケツト、３３→シリンダ、
３６テーブル、３９ａ〜３９ｃ→支持棒材、４２
ａ〜４２ｃ→位置決め条片、４７ａ〜４７ｃ→シ
リンダ、４９ａ〜４９ｃ→押え片、５１ａ，５１
ｂ→シート切断刃、６０，６０→位置決め条片、
６６，６６→押え片、９１，９２→横切断予定
線、９３→縦切断予定線、９４→縦突条、９５，
９６→横突条。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 送り方向である縦方向と送り方向と直角方向
   の横方向において一方の面から他方の面に突条を
   突出成形したシートの、一方の面に個別に移動し
   て縦方向と横方向に直線切断を各別に施すと共
   に、前記の突条の頂部内面に届かないようにした
   シート切断刃を支持棒材に設け、それらのシート
   切断刃のシート切断方向に平行に設けると共にシ
   ート切断時に前記の突条の一方の面から頂部内面
   まで嵌まり込む縦方向と横方向の位置決め条片を
   各支持棒材に取付け、さらに位置決め片の各別の
   移動に調和する移動によつてシート突部上に接す
   る縦方向と横方向の押え片を設け、シートの縦方
   向の切断時に縦方向の位置決め条片と縦方向の押
   え片を、横方向の切断時には縦方向の位置決め条
   片と横方向の押え片により、シートを挟着するこ
   とを特徴とするシート成形物の直線トリミング装
   置におけるシート挟着装置。