JP2005144642A - シート体の加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コーナーカットを施したXレイフィルムを生産するときに、切り屑等が付着したXレイフィルムが生産されるのを防止する。
【解決手段】 集積部の上流側のゲート部76には、揺動コンベヤ82が設けられ、この揺動コンベヤによってXレイフィルム12を廃棄トレイ90へ案内して廃棄可能となっている。また、揺動コンベヤの上流側には、コンベヤ92とコンベヤ78の間に、光源96と受光器98が設けられており、コンベヤ92からコンベヤ78へ搬送されるXレイフィルムに、光源から所定波長の光が照射され、Xレイフィルムを透過した光が、受光器によって受光される。検出制御部100が、受光器の受光量からXレイフィルムに切り屑が付着しているか否かを判定し、切り屑が付着しているときに揺動コンベヤを作動し、該当するXレイフィルムを廃棄する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、ウエブ状のシート材を所定長さに切断してシート体を生産するときに、シート体の角部を切り落として丸めるコーナーカットを施すシート体の加工装置に関する。
医療用感光材料には、熱現像感光材料等をシート状に形成したXレイフィルムなどがある。Xレイフィルムなどのシート体は、所定幅に裁断されて形成されたロールからウエブを引き出しながら、所定長さに切断して形成される。
このシート状のXレイフィルムは、四隅の角を切り落として丸めるコーナーカットが施されて製品化される。Xレイフィルムのコーナーカットは、ウエブを搬送しながら所定長さに切断するときに、角部を丸めてカットするようにしている。
ところで、Xレイフィルムのコーナーカットを行うことにより、切り屑が発生する。Xレイフィルムは、この切り屑が表面に付着した状態で画像露光されると、現像後の現れる画像に切り屑の影が現れてしまうなどして、露光画像の正確な再現が困難となってしまう。また、Xレイフィルムに付着していた切り屑が、Xレイフィルムの現像処理を行うときに、自動現像装置に入り込むと、装置の故障等を引き起こしてしまう。
ここから、シートフィルムを切断する下刃を形成するダイにサクションを接続し、切り屑をこのサクションによって吸引して廃棄することにより、切り屑が飛び散ったりシートフィルムに付着してしまうのを防止する提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
また、この提案では、シートフィルムを切断するときに上下刃の接触直後に吸引を行うことにより、切断不良や切り口が悪くなるなどの品質低下の発生を防止するようにしている。
しかしながら、切り屑を吸引するだけでは、切り屑が除去しきれないことがあり、吸引されなかった切り屑がXレイフィルムの表面に付着してしまうことがある。すなわち、切り屑を吸引するだけでは、必ずしも切り屑を確実に除去して、Xレイフィルムの表面に付着してしまうのを防止し得ないことがある。
また、Xレイフィルムを搬送しながら、切断及びコーナーカットを施すときに、Xレイフィルムに搬送ムラが生じると、Xレイフィルムの搬送方向の先端側に、ツノ状の突部が生じてしまうことがある。この突部は、Xレイフィルムの外観品質を損ねることは勿論、画像露光や現像処理時などにXレイフィルムに搬送不良等を生じさせることがあるなど、Xレイフィルムの製品品質の低下を招いてしまうことがある。
特開平5−16099号公報
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、所定長さに切断しながらコーナーカットを施したXレイフィルム等のシート体を生産するときに、切り屑のシート体への付着、突起部の発生等の加工不良を除去して高品質のシート体を生産するシート体の加工装置を提案することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1の発明は、ウエブを搬送しながら所定長さ毎に切断してシート体を形成するときに、ウエブから切断して形成する前記シート体側の幅方向の両端部を円弧状に切断してコーナーカットを施す第1の切断手段と、前記第1の切断手段によって切断されたシート体の搬送方向先端の幅方向両端部を円弧状に切断してコーナーカットを施す第2の切断手段と、を含むシート体の加工装置であって、前記第1及び第2の切断手段によって切断されて形成された前記シート体を載置して搬送する搬送手段と、前記搬送手段に対向して設けられて搬送手段によって搬送される前記シート体へ向けて送風することによりシート体上の付着物を除去する除去手段と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、第1の切断手段によってウエブを切断するときに、切り離すウエブ(シート体)の幅方向の両端部にコーナーカットを施す。これにより、ウエブの先端には、幅方向の両側に突起部が残る。第2の切断手段は、このウエブの先端の幅方向の両端部にコーナーカットを施すときに、この突起部を切除する。これにより、切除された突起部が切り屑となる。
ここで、請求項1の発明では、第1及び第2の切断手段によって形成されたシート体を載置して搬送する搬送手段に対向して、除去手段を設け、搬送手段によって搬送されるシート体へ向けて風を吹きつける。
これにより、シート体の上面に切り屑が載ってしまっているときに、この切り屑をシート体の上面から吹き飛ばして除去することができる。なお、このような本発明においては、第2の切断手段によってウエブを切断するときに生じる切り屑を、第2の切断手段の切断タイミングに合わせて吸引する吸引手段を設けることが好ましく、これにより、多量の切り屑が飛散してしまうのを防止することができる。
請求項2の発明は、前記除去手段が、前記搬送手段によって搬送される前記シート体の表面でかつ搬送方向の上流側へ向けて送風するファンを含むことを特徴とする。
この発明によれば、ファンによってシート体の表面へ風を吹き付けるときに、シート体の搬送方向の上流側へ向ける。これにより、シート体の表面から除去した切り屑がシート体に載っても、再度、吹き飛ばすことができるので、シート体の表面に載っている切り屑を確実に除去して、切り屑の載っていないシート体を送出すことができる。
請求項3に係る発明は、光透過性のウエブを搬送しながら所定長さ毎に切断してシート体を形成するときに、ウエブから切断して形成する前記シート体側の幅方向の両端部を円弧状に切断してコーナーカットを施す第1の切断手段と、前記第1の切断手段によって切断されたシート体の搬送方向先端の幅方向両端部を円弧状に切断してコーナーカットを施す第2の切断手段と、を含むシート体の加工装置であって、前記第1及び第2の切断手段によって切断されて形成された前記シート体を載置して搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送される前記シート体へ向けて所定波長の光を照射する光源と、前記光源から照射されて前記シート体を透過した光を受光して受光量に応じた信号を出力する受光手段と、前記受光手段によって受光した前記透過光量に基づいて前記シート体上の付着物を検出する検出手段と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、シート体がフィルム等の光透過性を有するときに、光源からシート体へ向けて照射し、透過光を受光手段によって受光する。なお、光源と受光手段は、シート体の幅方向に沿った透過量の変化を検出できるものであれば良い。
検出手段は、受光手段の受光量に基づいて、シート体に付着している切り屑等の付着物を検出する。このとき、検出手段は、付着物によって光の透過量が変化することから、付着物が付着しているシート体を検出する。
これにより、切り屑が付着しているシート体を確実に検出して、切り屑が付着しているシート体が送り出されるのを防止することが可能となる。
また、本発明のシート体の加工装置は、前記検出手段の検出結果に基づいて前記シート体を廃棄する廃棄手段を含むことを特徴とする。
この発明によれば、廃棄手段が、検出手段によって検出されたシート体を廃却する。これにより、第1及び第2の切断手段によってウエブを切断するときに発生する切り屑が付着したシート体が送出されるのを確実に防止することができる。
このような本発明では、前記廃棄手段が、廃棄する前記シート体を集積する廃棄トレイと、前記搬送手段による前記シート体の搬送路を前記廃棄トレイへ向けて切り換えて分岐する分岐手段と、を含み、前記検出手段の検出結果に基づいて前記分岐手段を作動するものであっても良い。
請求項5に係る発明は、ウエブを搬送しながら所定長さ毎に切断してシート体を形成するときに、前記ウエブから切断して形成する前記シート体側の幅方向の両端部を円弧状に切断してコーナーカットを施す第1の切断手段と、前記第1の切断手段によって切断されたシート体の搬送方向先端の幅方向両端部を円弧状に切断してコーナーカットを施す第2の切断手段と、を含むシート体の加工装置であって、搬送方向先端部に前記第2の切断手段による切り残しが生じた加工不良のシート体を検出する加工不良検出手段と、前記加工不良検出手段によって検出されたシート体を廃棄する廃棄手段と、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、ウエブの搬送不良等によって第2の切断手段の切断位置が狂うと、シート体の先端には、幅方向の両端部に切り残しが生じて突起部が部分的に残る加工不良が発生する。
ここから、加工不良検出手段は、シート体の搬送方向の先端の切り残しを検出し、廃棄手段は、切り残しが検出されたシート体を廃棄する。
これにより、突起部が残ったシート体が加工品として送り出されてしまうのを確実に防止することができる。
このような本発明においては、前記加工不良検出手段が、前記シート体の搬送方向先端部の画像を読み取る撮像手段と、前記撮像手段による撮影画像から前記切り残しの有無を判定する判定手段と、を含むことができる。
この発明によれば、撮像手段を用いて、シート体の先端部の画像を撮影し、例えば、この撮影画像が適正に切断されたシート体の画像と一致するか否かから、切り残しのあるシート体を検出する。
また、本発明は、前記シート体の搬送方向先端の幅方向の中間部を揃えて集積する集積手段を含むときに、前記加工不良検出手段が、前記集積手段に集積されたシート体から切り残しが生じたシート体が含まれるか否かを検出するものであっても良い。
このときには、前記集積手段によって集積した前記シート体を包装して包装体を形成する包装手段を含むときに、前記廃棄手段として、前記包装手段によって形成された包装体を抜き取る抜取り手段を用いることができる。
以上説明したように本発明のシート体の加工装置によれば、シート体を載置して搬送する搬送手段に対向して、除去手段を設けることにより、シート体の表面に載っている切り屑等を確実に除去することができる。また、本発明のシート体の加工装置では、付着物が付着しているシート体を確実に検出して廃棄することができる。
これにより、切り屑等が付着したシート体を確実に廃棄して、切り屑等が付着していない高品質のシート体を生産することができるという優れた効果が得られる。
また、本発明のシート体の加工装置は、搬送不良等に起因する切り残しなどの加工不良が生じたシート体を的確に廃却することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態のを説明する。図1には、本実施の形態に適用したフィルム生産システム10の概略構成を示している。このフィルム生産システム10は、所定サイズのシート状のXレイフィルム12を生産する。また、フィルム生産システム10は、加工したシート状のXレイフィルム12を、所定枚数ずつ束ねて、包装材14によって遮光包装を施し、出荷用の製品体となる包装体16を生産する。
なお、本実施の形態では、シート体の一例として熱現像感光材料の一種であるXレイフィルム12を例に説明する。このXレイフィルム12は、PET等の光透過性の支持体の表面に感光層が形成された一般的構成となっている。
また、フィルム生産システム10において生産された包装体16は、マガジン等に積み込まれて保管される。また、包装体16(Xレイフィルム12)の出荷時には、マガジンから取出した包装体16を、所定数ずつ箱詰めされる。
フィルム生産システム10は、切断部18、集積部20及び当てボール装着部22を含んでいる。また、フィルム生産システム10には、当てボール装着部22の下流側に、包装部24が設けられ、包装部24で生産された包装体16が、図示しないマガジンに搭載されて、保管スペースへ搬送される。
フィルム生産システム10の上流側では、Xレイフィルム12の原反を生産すると共に、この原反を所定幅に裁断して形成したウエブ26をロール状に巻き取ってスリットロール28が生産される。フィルム生産システム10に設けている切断部18には、スリットロール28が、スキッド30に搭載された状態で搬送されて装填される。
切断部18は、このスキッド30のスリットロール28からウエブ26を引き出しながら搬送し、所定長さに切断することによりシート状のXレイフィルム12を形成する。すなわち、スリットロール26は、幅寸法が、生産するXレイフィルム12の幅寸法となっており、切断部18では、このウエブ26を長手方向に沿って搬送しながら、Xレイフィルム12の長さ寸法(長手方向の寸法)に応じて切断することにより、所定の幅寸法及び長さ寸法(所定サイズ)のXレイフィルム12を生産する。
切断部18によってウエブ26を切断して形成されたXレイフィルム12は、集積部20へ搬送される。集積部20では、このXレイフィルム12を、図示しないトレイに、予め設定している枚数(例えば、50枚〜200枚などのサイズに応じて設定している枚数)ずつ集積して、Xレイフィルム12の束12Aを形成する。
一方、集積部20の下流側に設けられている当てボール装着部22には、予め厚紙の打ち抜き等によって所定形状に形成されている当てボール32が装填されている。当てボール装着部22では、集積部20によってXレイフィルム12を集積して形成した束12Aを取り出し、この束12Aを当てボール32によって囲うことにより、Xレイフィルム12の冊34を形成する。
当てボール装着部22は、このXレイフィルム12の冊34を、所定のタイミングで包装部24へ受け渡す。
包装部24には、長尺の包装材14をロール状に巻き取った包装材ロール36が、図示しないコンテナに収容された状態で装填されており、包装部24は、この包装材ロール36から包装材14を引き出す。
包装部24は、包装材ロール36から引き出した包装材14と、当てボール装着部22から送り込まれたXレイフィルム12の冊34を搬送しながら、包装材14によって冊34を包み込む。このときに、包装部24は、冊34を包んだ包装材14の幅方向の両端部を重ね合わせて接合し、センターシールを形成することにより包装材14を筒状とする。
この後、包装部24は、冊34を包んだ包装材14を、冊34を挟んだ両側で切断すると共に、その切り口を接合することにより、冊34を包装材14によって密封する。また、包装部24では、このときに形成される前フィレ部と後フィレ部を折り返し、図示しないラベルを貼付することにより、前フィレ部と後フィレ部を止めることにより、Xレイフィルム12の冊34を包装材14で密封包装した包装体16を生産する。
なお、包装部24の下流側には、抜き取り部38が設けられており、欠陥が生じたXレイフィルム12を収容している包装体16や、サンプリング用の包装体16の抜き取り等が行われるようになっている。
ところで、図1に示すように、切断部18には、ウエブ26の搬送方向に沿って、カッター40、42が対で配置されている。なお、以下では、ウエブ26の搬送方向であるXレイフィルム12の搬送方向を矢印A方向で示している。
図2に示すように、カッター40は、上刃44と下刃46によって形成され、カッター42は、上刃48と下刃50によって形成されている。切断部18では、例えば、上刃44、48を回転させると共に、下刃46、50をウエブ26の搬送方向に沿って往復移動させて、上刃44と下刃46及び上刃48と下刃50がウエブ26の搬送路上で交差するときに、ウエブ26を切断する。
これにより、切断部18では、ウエブ26を搬送しながらカッター40、42によるウエブ26の切断が可能となっている。
カッター40は、ウエブ26を幅方向に沿って切断するようになっており、切断部18では、ウエブ12を、所定量(Xレイフィルム12の長さに応じた量)搬送する毎に、カッター40によってウエブ26を切断することにより、所定サイズのXレイフィルム12を生産する。
このカッター40の上刃44は、ウエブ26の搬送方向の上流側の両端部が、所定径で湾曲された湾曲部44Aが形成されている。また、カッター40の下刃46には、上刃44の湾曲部44Aに対向して、ウエブ26の幅方向の両端部が、搬送方向の下流側へ向けて突出するように湾曲された湾曲部46Aが形成されている。
これにより、図3(A)乃至図3(C)に示すように、切断部18のカッター40によって切断されたウエブ26の先端部は、幅方向の両側に、搬送方向下流側へ突出した突起部26Aが形成される。
また、カッター40によって切り離されたウエブ26は、略矩形のシート状となる。以下では、カッター40によって切り離された部分を含めてXレイフィルム12とする。
カッター40によってウエブ26から切り離されたXレイフィルム12は、搬送方向上流側の端部の幅方向の両側が円弧状に形成される。すなわち、Xレイフィルム12は、カッター40によって搬送方向上流側の端部にコーナーカットが施される。
図2に示すように、カッター42の上刃48は、ウエブ26(Xレイフィルム12)の幅方向の両端部のそれぞれに対向する刃部48Aが形成され、下刃50には、上刃48の刃部48Aに対向する刃部50Aが形成されている。
刃部48Aは、平面形状が略L字形状に形成され、ウエブ26の搬送方向上流側へ向けて凹状に湾曲されている。また、刃部50Aは、刃部48Aに対向して、ウエブ26の搬送方向下流側の面が凸状に湾曲されている。
切断部18では、カッター40によって切断されたウエブ26の先端部が、カッター42に対向するタイミングでカッター42を作動させる。すなわち、切断部18では、ウエブ26を、カッター40による切断位置に沿ってカッター42によって切断する。
このときに、切断部18では、ウエブ26の先端部の幅方向の両端部をカッター42によって所定径に湾曲させる。
これにより、図3(B)及び図3(C)に示すように、ウエブ26の先端は、コーナーカットが施される。
このように、フィルム生産システム10に設けている切断部18では、カッター40、42によってウエブ26を所定長さに切断することにより、四隅にコーナーカットが施されたシート状のXレイフィルム12を生産する。
なお、図3(A)は、ウエブ26の所定位置をカッター40によって切断した状態を示し、図3(B)は、ウエブ26をカッター40、42によって切断した状態を示す。また、切断部18では、カッター42より下流側のXレイフィルム12の搬送速度が、カッター40より上流側のウエブ26の搬送速度よりも速くなっており、これにより、切断部18では、カッター40、42によって切断したXレイフィルム12をウエブ26から引き離すようにしており、図3(C)は、カッター40、42によって切断したウエブ26とXレイフィルム12を引き離した状態を示している。
一方、カッター40によってウエブ26に形成された突起部26Aを、カッター42によってウエブ26(Xレイフィルム12)から切除することにより、切り屑52が発生する。すなわち、カッター42によってウエブ26から切除された突起部26Aが切り屑(チップ)52となる。
ここから、図2に示すように、切断部18には、カッター42の下刃50に、一対の吸引パイプ54が連結されており、この吸引パイプ54の吸引口56が、刃部50Aのそれぞれに隣接して開口している。
吸引パイプ54には、図示しない負圧源によって発生された負圧が供給されるようになっており、これにより、吸引口56から切り屑52を吸引可能となっている。
切断部18では、カッター42の作動タイミングに合わせて、吸引パイプ54に負圧を供給し、Xレイフィルム12の搬送やカッター42による切り口の損傷を防止しながら、カッター42が作動することにより発生する切り屑52を、吸引口56から吸引する。
これにより、切断部18では、切り屑52がXレイフィルム12に付着して持ち出されてしまうのを抑えるようにしている。なお、本実施の形態に適用した切断部18では、一例として吸引口56が、カッター42によって切り取られる突起部26A(切り屑52)の形状に応じて開口し、不必要に広い範囲を吸引してしまうことがないようにしている。
図1に示すように、切断部18の下流側には、搬送部60が設けられており、Xレイフィルム12は、この搬送部60を搬送されて集積部20へ送り込まれる。
この搬送部60には、カッター40、42によってウエブ26を切断してXレイフィルム12を生産したときに発生し、除去しきれずにXレイフィルム12上に載ってしまっている切り屑52を除去する除去装置62が設けられている。
図4には、搬送部60の要部の一例を示している。この搬送部60には、コンベヤ64が設けられ、このコンベヤ64にコンベヤ66が対向して配置されている。
コンベヤ64は、対で配置されたローラ64Aの間に、無端の搬送ベルト68が巻き掛けられ、コンベヤ66は、対で配置されたローラ66Aの間に無端の搬送ベルト70が巻き掛けられており、図示しない駆動手段の駆動力によって搬送ベルト68、70が回転駆動されるようになっている。
コンベヤ64には、ローラ64Aの軸方向に沿った複数本の搬送ベルト68が設けられており、コンベヤ66には、搬送ベルト68のそれぞれに対向して搬送ベルト70が設けられている。
これにより、搬送部60では、切断部18から送り出されるXレイフィルム12を、コンベヤ64の搬送ベルト68と、コンベヤ66の搬送ベルト70との間で挟み、搬送ベルト68、70を回転駆動することにより、このXレイフィルム12を搬送するようになっている。
コンベヤ66は、Xレイフィルム12の搬送方向に沿って所定の間隔を隔てて配置されており、コンベヤ64の搬送ベルト68は、上流側のコンベヤ66と下流側のコンベヤ66の間で露出されている。すなわち、コンベヤ66は、コンベヤ64の上流部及び下流部に対向して配置されており、コンベヤ66の間では、Xレイフィルム12が、搬送ベルト68に載置されて搬送される。
なお、この間隔は、Xレイフィルム12の長さよりも僅かに短くなっており、これにより、Xレイフィルム12を、コンベヤ64の搬送ベルト68と、上流側又は下流側のコンベヤ66の搬送ベルト70との間で挟持して、確実に搬送できるようになっている。
一方、除去装置62は、ファン72を備えており、このファン72が、コンベヤ66の間でコンベヤ64の搬送ベルト68に対向して配置されている。
このファン72は、モータ74が駆動されることにより、コンベヤ64の搬送ベルト68へ向けて風を吹きつける。これにより、搬送ベルト68上のXレイフィルム12は、ファン72から吹き付けられる風によって搬送ベルト68に押し付けられる。これと共に、Xレイフィルム12の上面に切り屑52が載っていると、この切り屑52が吹き飛ばされて、Xレイフィルム12の表面から除去される。
また、ファン72は、Xレイフィルム12の搬送方向上流側へ向けて僅かに傾斜させて風を吹き付けるようにしており、これにより、Xレイフィルム12に付着していた切り屑52が、再度、Xレイフィルム12上に戻って付着しても、ファン72によって吹き飛ばすことができるようにして、Xレイフィルム12に付着して下流側に持ち出されるのを確実に防止するようにしている。なお、本実施の形態では、一例として、Xレイフィルム12の表面に対して約20°の角度で風を吹きつけるようにファン72を配置している。
このように、搬送部60では、Xレイフィルム12の表面に付着している切り屑52等の除去を図りながらXレイフィルム12を、集積部20へ向けて搬送するようになっている。
一方、図1に示すように、集積部20の上流側には、排出手段を形成するゲート部76が設けられている。図5には、ゲート部76の近傍の概略構成を示している。
ゲート部76は、Xレイフィルム12の搬送路を形成するコンベヤ78、80の間に、揺動コンベヤ82が設けられている。揺動コンベヤ82は、対で配置されたローラ84A、84Bの間に、無端の搬送ベルト86が巻き掛けられており、コンベヤ78から送りこまれるXレイフィルム12を、搬送ベルト86に載置して搬送し、コンベヤ80へ送り出し可能となっている。
なお、揺動コンベヤ82は、例えば、複数本の搬送ベルト86が、ローラ84A、84Bの軸方向に沿って所定間隔で配置され、コンベヤ78は、対で配置したローラ78Aの間に複数本の搬送ベルト78Bが巻き掛けられ、コンベヤ80は、対で配置したローラ80A(一方の図示を省略)の間に複数本の搬送ベルト80Bが巻き掛けえられた一般的構成となっている。
揺動コンベヤ82には、揺動手段88が設けられている。揺動手段88は、ローラ84Aを軸に、ローラ84B側が下方となるように、揺動コンベヤ82を所定の角度に揺動する(図5の二点鎖線参照)。
また、ゲート部76には、下方へ揺動した揺動コンベヤ82に対向して、廃棄トレイ90が設けられている。
これにより、揺動コンベヤ82を揺動することにより、コンベヤ78から揺動コンベヤ82へ送り込まれるXレイフィルム12が、揺動コンベヤ82によって廃棄トレイ90に案内されて集積される。なお、揺動手段88は、スリットロール28を生産するまでに検出されたウエブ26上の欠陥を含むXレイフィルム12が揺動コンベヤ82へ送り込まれるときなどにも作動して、欠陥が生じたXレイフィルム12を廃棄トレイ90へ集積するようになっている。
一方、コンベヤ78の上流側には、コンベヤ92が配置されている。なお、コンベヤ92は、対で配置したローラ92A(図5では一方の図示を省略)に複数本の搬送ベルト92Bを巻きかけた一般的構成を適用できる。また、このコンベヤ92として、前記したコンベヤ64を適用することもできる。
コンベヤ78、92の間には、所定の隙間が設けられており、コンベヤ92によって搬送されるXレイフィルム12は、この隙間を通過してコンベヤ78へ受け渡される。
このコンベヤ78、92の間には、チップ検出装置94が設けられている。このチップ検出装置94は、光源96と、この光源96から発せられた光を受光する受光器98と、光源96及び受光器98を制御する検出制御部100と、を備えている。
光源96は、コンベヤ78、92の間で、Xレイフィルム12の搬送路の下方側に、長手方向がXレイフィルム12の搬送方向と直交する方向であるXレイフィルム12の幅方向に沿って配置されている。また、光源96は、例えばXレイフィルム12の幅方向に沿ったスリット状の射出口から所定波長の光を射出するようになっている。
これにより、光源96は、コンベヤ78、92の間を通過するXレイフィルム12の幅方向に沿って、光源96から射出された光が照射されるようになっている。
この光源96は、Xレイフィルム12が比較的感光し難い光として、波長が950nmにピークのある光を発するようになっている。すなわち、フィルム生産システム10で処理される医療用の熱現像感光材料であるXレイフィルム12は、波長が300nm〜400nm及び500nm〜600nmの可視光に感光のピークがあり、ここから、ピーク波長が950nmの光源96を用いている。
なお、光源96から発する光の波長は、これに限らず、Xレイフィルム12に感光を生じない光であれば、任意の波長の光を適用することができる。
受光器98は、コンベヤ78、92の間で、Xレイフィルム12の搬送路の上方側に、光源96に対向して配置されている。また、Xレイフィルム12は、光透過性の支持体が用いられている。
これにより、光源96から照射された光は、Xレイフィルム12を透過して、受光器98に受光される。
受光器98は、光源96から照射される波長の光に感度域を有するCCDカメラ等が用いられ、光源96から発せられてXレイフィルム12を透過した光を受光する。これにより、検出制御部100には、受光器98の受光量に応じた電気信号が入力される。
このとき、受光器98では、例えば、Xレイフィルム12の幅方向に沿った画像として読み込むことにより、検出制御部100では、Xレイフィルム12の幅方向に沿った任意の位置での光の透過量を検出可能となっている。なお、このような構成としては、受光器98として、CCDラインセンサを用いても良く、また、光源96がXレイフィルム12の幅方向に沿って光を走査しながら照射するものであっても良い。
Xレイフィルム12は、僅かながら光を吸収する。このため、Xレイフィルム12の有無によって受光器98の受光量が変化するのは勿論、Xレイフィルム12の厚さや、Xレイフィルム12上での付着物の有無によっても受光器98の受光量は変化する。
図6には、Xレイフィルム12の搬送方向に沿った所定位置での、受光器98の受光量の概略を示している。なお、図6では、縦軸が光量、横軸がXレイフィルム12の幅方向に沿った位置であり、領域IEが光源96から光を発する光を受光器98で検出する範囲、領域FEがXレイフィルム12となっている。
図6に示すように、受光器98の検出する受光量は、Xレイフィルム12が、光源96と受光器98の間に入ることにより減少する。これにより、検出制御部100では、Xレイフィルム12が通過しているか否かの判断が可能となっている。
このとき、Xレイフィルム12の表面に付着物等がなければ、受光器98の受光量は、Xレイフィルム12の幅方向に沿った変化が少ない(略一定)。
これに対して、Xレイフィルム12の表面に切り屑52等が付着していると、その部分の光透過率が低下し、これに伴って、受光器98の受光量も低下する。すなわち、Xレイフィルム12の表面に切り屑52が載っていると、図6に二点鎖線で示すように、該当部分の受光量が大きく低下する。
図5に示すように、フィルム生産システム10では、検出制御部100の判定結果、すなわち、Xレイフィルム12に付着している切り屑52等を検出すると、この検出結果に基づいて揺動手段88が作動する。このとき、揺動手段88は、該当するXレイフィルム12の先端が揺動コンベヤ82に達するタイミングで、揺動コンベヤ82を揺動し、切り屑52等の付着が検出されたXレイフィルム12を、廃棄トレイ90へ案内して集積する。
これにより、フィルム生産システム10では、欠陥や不良等が検出されずに、揺動コンベヤ82を通過したXレイフィルム12のみが、集積部20へ送られて集積される。
なお、集積部20は、所定枚数ずつのXレイフィルム12を順次集積する任意の構成を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
当てボール装着部22では、集積部20で集積されて形成されたXレイフィルム12の束12Aを取出して、この束12Aを当てボール32によってカバーして、冊36を生産する。
図7には、当てボール装着部22の一例を示している。この当てボール装着部22は、シートハンドリングロボット110を備えている。このシートハンドリングロボット110は、基台112と、基台112上に取り付けられて基台112に対して回転及び屈曲自在となっているアーム114及び、アーム114の先端に設けられて、Xレイフィルム12の束12Aを挟持して保持可能なチャック116と、を備えた汎用多軸ロボットとなっている。
このシートハンドリングロボット110は、集積部20のトレイ118に集積されたXレイフィルム12の束12Aを、チャック116によって挟んで取出す。
トレイ118には、例えば、Xレイフィルム12の搬送方向(矢印A方向)側の先端に対向してストッパ118Aが設けられている。このストッパ118Aは、Xレイフィルム12の幅方向の中間部に対向しており、Xレイフィルム12は、搬送方向の先端がストッパ118Aに当接されることにより、長手方向が搬送方向の先端を基準にして揃えられる。なお、トレイ118では、Xレイフィルム12の幅方向も揃えるようになっており、このようなトレイ118は、任意の構成を適用することができる。
これにより、シートハンドリングロボット110は、Xレイフィルム12の先端が所定位置となるようにチャック116によって把持する。
一方、図1及び図7に示すように、当てボール装着部22には、カバーハンドリングロボット120が設けられている。図7に示すように、カバーハンドリングロボット120は、基台122上に、基台122に対して回転及び屈曲自在なアーム124が設けられた汎用多軸ロボットであり、アーム124の先端には、複数の吸盤を備えた吸着パッド126が設けられている。
カバーハンドリングロボット120は、当てボール装着部22に積層されて装填されている当てボール32を、吸着パッド126によって吸着保持して取出す。また、当てボール装着部22では、カバーハンドリングロボット120と図示しない仮折り機を用いて、吸着パッド126によって吸着した当てボール32を半箱状態に折り曲げる仮折りを施す。
また、カバーハンドリングロボット120は、仮折りした当てボール32を吸着パッド126によって吸着し、Xレイフィルム12の束12Aを保持しているシートハンドリングロボット110へ、この当てボール32を受け渡す。
このとき、カバーハンドリングロボット120は、当てボール32の所定位置に束12Aを重ねるようにして、当てボール32をシートハンドリングロボット110へ受け渡し、シートハンドリングロボット110は、この当てボール32と束12Aを重ねて挟持する。
この後に、当てボール装着部22では、図示しない折込機によって当てボール32を仮折り位置に沿って折り曲げて半箱形状することにより、Xレイフィルム12の束12Aを、当てボール32によって保護した冊34を形成する。
シートハンドリングロボット110は、この冊34を、包装部24の所定位置に搬送して、包装部24へ送り込むようにしている(図1参照)。
一方、当てボール装着部22には、Xレインフィルム12の切断不良を検出する不良検出装置128が設けられている。この不良検出装置128は、当てボール装着部22の所定位置に配置されたCCDカメラ128及び、CCDカメラ128によって撮影した画像から切断不良の生じたXレイフィルム12を検出する検出制御部132を備えている。
シートハンドリングロボット110は、集積部20のトレイ118から取出した束12AをCCDカメラ130に対向させる。このとき、シートハンドリングロボット110は、Xレイフィルム12の搬送方向の先端部を、CCDカメラ130に対向させるようにしている。
検出制御部132は、CCDカメラ130に対向した束12Aの周縁部の画像を読み取ると、読み取った画像を、例えば予め記憶している基準画像と比較することにより、周縁部の形状が異常なXレイフィルム12があるか否かを判定する。なお、不良検出装置128には、Xレイフィルム12の感度が低い領域の波長の光を発する図示しない光源を備えており、この光源から照射した光の透過光又は反射光を受光することにより、束12Aの周縁部の画像を読み取るようになっている。
フィルム生産システム10では、切断部18、カッター40、42によってウエブ26を切断するときに、ウエブ26に搬送不良が生じると、ウエブ26の先端部の適切な位置がカッター42に対向しないことになる。
このとき、ウエブ26の搬送量が少ないと、カッター42によってウエブ26(Xレイフィルム12)の先端にコーナーカットを施すときに、突起部26Aが適切に切断されないことになる。
これにより、図8に示すように、Xレイフィルム12には、突起部26Aの一部が残ったツノ部52Aが生じてしまう。このツノ部26Aは、Xレイフィルム12の先端部を揃えて集積した束12Aから突出する。
すなわち、適正な長さで切断されたXレイフィルム12(図8に二点鎖線で示す)の中に、ツノ部52Aが生じたXレイフィルム12(図8で実線で示す)があると、束12Aからツノ部52Aが突出する。
当てボール装着部22に設けている不良検出装置128では、CCDカメラ130の撮影画像から、束12Aの周縁部の形状を読み取り、読み取った周縁部の形状からツノ部52Aの有無を判定する。
図1に示すように、フィルム生産システム10には、包装部24の下流側に抜き取り部38が設けられており、不良検出装置128で、切断不良が生じたXレイフィルム12、すなわち、ツノ部52Aが形成されたXレイフィルム12を含む束12Aを検出すると、この束12Aの包装体16を抜き取り部38で抜き取る。
これにより、ツノ部52Aが生じたXレイフィルム12を含む包装体16が、製品化されて出荷されてしまうのを確実に防止するようにしている。
このように構成されているフィルム生産システム10では、切断部18にスリットロール28が装填されると、このスリットロール28からウエブ26を引き出し、カッター40、42によってウエブ26を所定長さに切断して、所定サイズのXレイフィルム12を形成する。
このXレイフィルム12は、搬送部60を搬送されて集積部20へ送られることにより、トレイ118に所定枚数ずつ集積される。
当てボール装着部22では、トレイ118に集積されたXレイフィルム12の束12Aを、シートハンドリングロボット110によって取出すと、カバーハンドリングロボット120によって取出して仮折りした当てボール32を重ねて、束12Aを当てボール32によって保護した冊34を形成する。
この冊34は、シートハンドリングロボット110によって包装部24へ受け渡される。
包装部24では、包装材ロール36から引き出した包装材14を冊34と共に搬送しながら、冊34を包装材14によって包み込み、この包装材14を切断及び接合することにより、冊34を包装材14によって密封包装した包装体16を生産する。
このようにして生産された包装体16は、所定数ずつ箱詰めされて出荷される。すなわち、Xレイフィルム12は、所定数ずつ密封包装された後に、箱詰めされて出荷される。
ところで、フィルム生産システム10では、切断部18でXレイフィルム12を生産するときに、コーナーカットを施す。このとき、切断部18では、カッター40によってウエブ26を切断するときに形成した突起部26Aを、カッター42によって切除するときに吸引し、突起部26Aが、切り屑52として飛散してしまうのを防止すると共に、この切り屑52が、Xレイフィルム12に付着してしまうのを抑えるようにしている。
しかし、この切り屑52が、Xレイフィルム12に付着して、切断部18から持ち出されてしまうことがある。
ここから、フィルム生産システム10では、切断部18と集積部20の間の搬送部60に除去装置62を設けて、ファン72によって発生した風を、コンベヤ64に載置されて搬送されるXレイフィルム12の表面に吹き付ける。
これにより、Xレイフィルム12の表面に切り屑52が載っているときには、この切り屑52をXレイフィルム12から確実に除去することができる。このとき、ファン72によってXレイフィルム12の上流側へ向けて風を吹きつけるようにしているので、この風によって飛ばされた切り屑52が、Xレイフィルム12に付着しても、再度、飛ばされることになるので、Xレイフィルム12の表面に載っている切り屑52の確実な除去が可能となる。
なお、本実施の形態では、ファン72によって発生した風をXレイフィルム12の表面に吹き付けるようにしたが、ファン72によって発生された風を、直接Xレイフィルム12の表面に吹き付けるのではなく、ダクトを介して、Xレイフィルム12の表面に吹き付けるようにしても良い。
また、単なる風ではなく、イオンを含む風(イオン風)をXレイフィルム12の表面に吹き付けるようにしても良い。これにより、静電気等によってXレイフィルム12に付着している切り屑52の除去も可能となる。
一方、Xレイフィルム12に切り屑52が貼り付いてしまっている場合、ファン72によって除去しきれないことがある。
ここから、フィルム生産システム10には、集積部20の上流側に、ゲート部76と共にチップ検出装置94を設けている。
チップ検出装置94は、コンベヤ92からコンベヤ78へ搬送されるXレイフィルム12へ、光源96から発する光を照射し、透過光を受光器98によって受光し、受光量に応じた信号を検出制御部100へ出力する。
検出制御部100は、受光器98の受光量から、Xレイフィルム12に切り屑52が付着しているか否かを判断する。
すなわち、図6に示すように、Xレイフィルム12に切り屑52が付着していないときには、領域FEの光量が略一定となる。これに対して、切り屑52が付着していると、該当位置を透過する光量が低下する。ここから、検出制御部100は、Xレイフィルム12に切り屑52が付着しているか否かを判断する。
ここで、Xレイフィルム12に切り屑52が付着していると判断されると、該当するXレイフィルム12が、揺動コンベヤ82に達するタイミングで、揺動手段88が作動して揺動コンベヤ82を揺動し、切り屑52が付着していると判断されたXレイフィルム12を廃棄トレイ90へ集積する。
これにより、集積部20では、切り屑52が付着していないXレイフィルム12のみを集積することができる。すなわち、切り屑52が付着しているXレイフィルム12やこのXレイフィルム12を収容している包装体16を製品として出荷してしまうのを確実に防止することができる。
一方、切断部18で、カッター40、42を用いて、コーナーカットを施しながら、ウエブ26を所定長さに切断する時に、ウエブ28の搬送不良が生じるなどすると、突起部26Aが部分的に残って、Xレイフィルム12にツノ部52Aが生じることがある。
ここから、フィルム生産システム10では、当てボール装着部22に、不良検出装置128を設けている。不良検出装置128は、CCDカメラ130を備えており、当てボール装着部22では、シートハンドリングロボット110によってトレイ118から取出したXレイフィルム12の束12Aの先端部を、CCDカメラ130に対向させる。
集積部20では、Xレイフィルム12の搬送方向の先端の幅方向の中間部を揃えて、トレイ118に集積するようになっており、これにより、Xレイフィルム12にツノ部52Aが生じていると、このツノ部52Aが、束12Aの周縁部から突出する。
検出制御部132は、CCDカメラ130によって撮影した束12Aの周縁部の画像から、ツノ部52Aが生じているXレイフィルム12があるか否かを判断する。
ここで、フィルム生産システム10では、不良検出装置128がツノ部52Aを検出すると、該当するXレイフィルム12の束12Aをトレーシングして、この束12Aを包装材14で包んで形成した包装体16が、抜き取り部38に達すると、その包装体16を抜き取る。
これにより、加工不良が生じたXレイフィルム12や、このXレイフィルム12を含む包装体16が製品として出荷されてしまうのを確実に防止することができる。
したがって、フィルム生産システム10では、ウエブ26の切断時に発生する切り屑52が付着したXレイフィルム12や、ツノ部52Aが生じたXレイフィルム12を、製品として生産してしまうのを確実に防止し、高品質に加工されたXレイフィルム12を生産することができる。
なお、本実施の形態では、当てボール装着部22に不良検出装置128を設けたが、これに限らず、例えば、集積部20のトレイ118にCCDカメラ130を対向させるように不良検出装置128を設けても良い。
また、以上説明した本実施の形態は、本発明の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、シート体としてXレイフィルム12を生産するフィルム生産システム12を例に説明したが、除去装置62や不良検出装置128は、これに限らず、印画紙や各種の記録材料等の任意のシート体の加工装置に適用することができる。また、チップ検出装置94は、光透過性のシート体を生産する任意の構成のシート体の加工装置に適用することができる。
本実施の形態に適用したフィルム生産システムの概略構成図である。 切断部の概略構成を示す要部斜視図である。 (A)乃至(C)はXレイフィルムを生産するときのウエブの切断を示す概略図であり、(A)は所定長さに切断されるウエブの切断位置近傍を示し、(B)は(A)で切断されたウエブの先端部の切断の概略を示し、(C)は切断されたウエブとXレイフィルムを示している。 搬送部に設ける除去装置の一例を示す概略斜視図である。 チップ検出装置とゲート部の一例を示す要部の概略斜視図である。 チップ検出装置に設けた検出器の出力の一例を示す線図である。 当てボール装着部の一例を示す要部の概略斜視図である。 ツノ部が生じたXレイフィルムを含む束の概略図である。
符号の説明
10 フィルム生産システム(シート体の加工装置)
12 Xレイフィルム(シート体)
12A 束
16 包装体
18 切断部
20 集積部
22 当てボール装着部
24 包装部
26 ウエブ
28 スリットロール
34 冊
38 抜き取り部(抜取り手段)
40 カッター(第1の切断手段)
42 カッター(第2の切断手段)
52 切り屑
60 搬送部(搬送手段)
62 除去装置(除去手段)
72 ファン(除去手段)
76 ゲート部(廃棄手段、分岐手段)
82 揺動コンベヤ(廃棄手段、分岐手段)
88 揺動手段(廃棄手段、分岐手段)
90 廃棄トレイ(廃棄手段)
94 チップ検出装置(検出手段)
96 光源
98 受光器(受光手段)
100 検出制御部(検出手段)
118 トレイ(集積手段)
128 不良検出装置(加工不良検出手段)
130 CCDカメラ(加工不良検出手段、撮像手段)
132 検出制御部(判定手段)

Claims (9)

  1. ウエブを搬送しながら所定長さ毎に切断してシート体を形成するときに、ウエブから切断して形成する前記シート体側の幅方向の両端部を円弧状に切断してコーナーカットを施す第1の切断手段と、
    前記第1の切断手段によって切断されたシート体の搬送方向先端の幅方向両端部を円弧状に切断してコーナーカットを施す第2の切断手段と、
    を含むシート体の加工装置であって、
    前記第1及び第2の切断手段によって切断されて形成された前記シート体を載置して搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段に対向して設けられて搬送手段によって搬送される前記シート体へ向けて送風することによりシート体上の付着物を除去する除去手段と、
    を含むことを特徴とするシート体の加工装置。
  2. 前記除去手段が、前記搬送手段によって搬送される前記シート体の表面でかつ搬送方向の上流側へ向けて送風するファンを含むことを特徴とする請求項1に記載のシート体の加工装置。
  3. 光透過性のウエブを搬送しながら所定長さ毎に切断してシート体を形成するときに、ウエブから切断して形成する前記シート体側の幅方向の両端部を円弧状に切断してコーナーカットを施す第1の切断手段と、
    前記第1の切断手段によって切断されたシート体の搬送方向先端の幅方向両端部を円弧状に切断してコーナーカットを施す第2の切断手段と、
    を含むシート体の加工装置であって、
    前記第1及び第2の切断手段によって切断されて形成された前記シート体を載置して搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送される前記シート体へ向けて所定波長の光を照射する光源と、
    前記光源から照射されて前記シート体を透過した光を受光して受光量に応じた信号を出力する受光手段と、
    前記受光手段によって受光した前記透過光量に基づいて付着物が付着したシート体を検出する検出手段と、
    を含むことを特徴とするシート体の加工装置。
  4. 前記検出手段の検出結果に基づいて前記シート体を廃棄する廃棄手段を含むことを特徴とする請求項3に記載のシート体の加工装置。
  5. 前記廃棄手段が、廃棄する前記シート体を集積する廃棄トレイと、前記搬送手段による前記シート体の搬送路を前記廃棄トレイへ向けて切り換えて分岐する分岐手段と、を含み、前記検出手段の検出結果に基づいて前記分岐手段を作動することを特徴とする請求項4に記載のシート体の加工装置。
  6. ウエブを搬送しながら所定長さ毎に切断してシート体を形成するときに、前記ウエブから切断して形成する前記シート体側の幅方向の両端部を円弧状に切断してコーナーカットを施す第1の切断手段と、
    前記第1の切断手段によって切断されたシート体の搬送方向先端の幅方向両端部を円弧状に切断してコーナーカットを施す第2の切断手段と、
    を含むシート体の加工装置であって、
    搬送方向先端部に前記第2の切断手段による切り残しが生じた加工不良のシート体を検出する加工不良検出手段と、
    前記加工不良検出手段によって検出されたシート体を廃棄する廃棄手段と、
    を含むことを特徴とするシート体の加工装置。
  7. 前記加工不良検出手段が、前記シート体の搬送方向先端部の画像を読み取る撮像手段と、
    前記撮像手段による撮影画像から前記切り残しの有無を判定する判定手段と、
    を含むことを特徴とする請求項6に記載のシート体の加工装置。
  8. 前記シート体の搬送方向先端の幅方向の中間部を揃えて集積する集積手段を含むときに、前記加工不良検出手段が、前記集積手段に集積されたシート体から切り残しが生じたシート体が含まれるか否かを検出することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のシート体の加工装置。
  9. 前記集積手段によって集積した前記シート体を包装して包装体を形成する包装手段を含むときに、前記廃棄手段として、前記包装手段によって形成された包装体を抜き取る抜取り手段を用いることを特徴とする請求項8に記載のシート体の加工装置。
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