JPS63284290A - カラ−テレビジヨン用螢光体 - Google Patents

カラ−テレビジヨン用螢光体

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JPS63284290A
JPS63284290A JP31253786A JP31253786A JPS63284290A JP S63284290 A JPS63284290 A JP S63284290A JP 31253786 A JP31253786 A JP 31253786A JP 31253786 A JP31253786 A JP 31253786A JP S63284290 A JPS63284290 A JP S63284290A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の産業上利用分野] 本発明はカラーテレビジョン用螢光体に係り、特にスラ
リ塗布法で螢光体塗布膜を形成するにあたって混色を防
止したカラーテレビジョン用螢光体に関する。
[従来の技術とその問題点] 周知のように、カラーテレビジョンブラウン管の螢光膜
は緑色、青色、赤色発光螢光体をブラウン管フェースプ
レート上に、ドツトあるいはストライブを規則的に繰り
返し塗られたものである。
現在、このカラーテレビジョンブラウン管の螢光体塗布
膜の最も一般的な製造方法はフォトレジスト法によるも
のである。即ち、螢光体を水、ポリビニルアルコール、
重クロム酸アンモニウム及びその他の添加剤と共に混合
し、分散させ、水懸濁スラリーを調製する。得られた螢
光体スラリーをブラウン管フェースプレート上に回転塗
布し、均一なスラリー膜を得る。その後、スラリー膜を
乾燥して得られた螢光膜に、シャドウマスクを介して所
定のパターンに特定波長の紫外線を照射する。
この照射を受けた部位はポリビニルアルコールが架橋反
応を起゛こし、水に対して不溶化する(露光)。非露光
部位は水溶性を保持したままであるので、水に溶解し、
露光を受けた部位だけがフェースプレート上に残留し、
所望のパターンを得る(現像)。この工程を緑色、青色
、赤色発光螢光体について3回繰り返し、カラーブラウ
ン管用螢光膜を得る。
しかし、実際的な問題として、水による現像によって非
露光部の螢光体は完全には除去されておらず、フェース
プレートのガラス上又は既に塗布されたストライブある
いは、ドツトの上にかなりの量の螢光体が残留する。又
、ブラックマトリックスを用いているブラウン管に於て
はカーボンを最初に塗布するため、カーボン上へもかな
りの量の螢光体が残留している。このように、期待され
ない位置に螢光体が残留した場合、電子線を照射すると
異なる色の発光を起こし、発光色の色純度が低下し、色
再現範囲が狭くなり、ブラウン管の特性が悪化する(以
下この螢光体の残留を混色と呼ぶ)。かかる理由によっ
て、ブラウン管フェースプレート上の他色ストライブ又
はドツト及びカーボン上への螢光体の混色防止が螢光体
に要求されている。
混色防止対策として、従来より、螢光体表面に二酸化ケ
イ素、ケイ酸亜鉛、ケイ酸アルミニウム、水酸化亜鉛等
を付着させる方法が用いられていた。
これ等の方法は表面へのコート量を増加させることによ
り、残留螢光体数を減らすことができるが、その一方で
螢光体が凝集気味となり、その結果塗布面が不均一とな
り、ブラウン管フェースプレートとの接着力が低下し、
形成した螢光膜のパターンがはがれ易くなる欠点があっ
た。即ち、この方法は、螢光体を凝集気味にすることに
より、多数の微粒子がまとまって、見かけ土粒子径の大
きい2次粒子を形成し、残留の原因となる微粒子を減少
させることにある。
[発明の目的コ この発明の目的は、カラーテレビジョンフェースプレー
ト上に螢光体塗布膜を形成するにあたり、混色を迎える
ことができ、しかも塗布膜形成時の螢光体スラリーにお
ける分散性を向上させたカラ−テレビジョン用螢光体を
提供することにある。
[問題点を解決する為の1手段] 本発明はカゼインを少なくとも含む有機バインダーで螢
光体にシリカ(Si02)、アルミナ(A1203)、
酸化チタン(TiO2)等の添加剤、及び顔料粒子を螢
光体に分散性を損なわず付着させ、しかもその強固な付
着力により添加剤及び顔料粒子を安定にコートし、混色
を防止している。
カゼインはリンタンパクの一種で乳の主要タンパク質で
あり、特に牛乳中のカゼイン含量は3゜0%と最も多く
、水、有機バインダーに難溶で、希アルカリには溶ける
。牛乳カゼインはα−カゼイン(75%、等電点pH4
,0〜4.1)、β−カゼイン(22%、等電点pH4
,5) 、γ−カゼイン(3%、等電点pH5,8〜6
.0)の混合物であり、本発明の螢光体にはこれを使用
する。
その方法の一例を螢光体に対するシリカのコートで簡単
に説明する。螢光体の分散スラリー中にカゼイン及びシ
リカを添加し、その後、酢酸等の酸でスラリーのpHを
等重点の荷重平均の4.2までにさげる。このとき、カ
ゼインが酸により凝集を起こし、その凝集力で螢光体に
シリカを付着させる。
このとき、凝乳酵素であるレンニンが共存すると、その
酸の作用によりレンニンは活性レンニンとなり、カゼイ
ンに作用し非タンパク窒素を増加させ、カゼインはパラ
カゼインになり、より緻密でしかも強固なコートを実現
する。
また、カゼイン単独、或はレンニン併用にかかわらず、
この方法によりコートした螢光体は中性あるいは酸性の
水溶液に安定で、シリカのハガレは他の有機バインダー
例えば、ゼラチン等に比へ極めて少ないが、コート後、
ホルマリンを作用させることにより、カゼインは象牙質
のプラスチックになり、より強固なコートが得られ、し
かも、分散性の高い螢光体を得ることができる。
これらの組み合わせを螢光体の塗布の条件に応じて、選
択することにより、螢光体にシリカ(Si02)、アル
ミナ(A1203)、酸化チタン(TiO2)等の添加
剤、及び、顔料粒子を螢光体に分散性を損なわず付着さ
せ、しかもその強固な付着力により添加剤及び顔料粒子
を安定にコートし、混色を防止しできる。
[作用] 混色−の大きな原因に静電的因子がある。物質が溶媒に
浸されるとき、その表面は溶媒に対し、特有の平衡電位
を持ちこれは通常表面電位と呼ばれる。
表面電位の近いものの間ではお互いに反発しあい、逆に
遠いものの閏では反発しあう。この現象は静電的な力に
良く似ている。本発明はカゼインの有機バインダーとし
ての特性を用い、この反発力を利用している。即ち、混
色は前記した通り、フェースプレート上の他色ドツトま
たはストライブが形成されるべきガラス面への螢光体の
残り(以下カーボン面のへイズ)、ブラックマトリック
スに使用しているカーボン上への螢光体の残り(以下カ
ーボン面のへイズ)、及び他色ドツトまたはストライブ
の上への螢光体の残り(以下クロスコンタミネーション
)により起きる。これら混色の第一の原因は螢光体とこ
れらの閏の静電的相互作用であると考えられる。螢光体
の表面は無機質であり、相手のガラス面、カーボン、他
色ドツトあるいはストライブの表面には、ポリビニルア
ルコール(PVA) 、ポリビニルピロリドン(PVP
)等有機物がコートされている。そのため、螢光体とこ
れらとの閏の表面電位の差が大きくなり、静電的引力が
大きくなる、その結果として、混色を起こすようになる
。このことはZn (OH)t、A I2 (OH)s
 =、機バインダーでシリカ、アルミナ等をコートした
ものの同じである。
これに対し、本発明の螢光体はリンタンパクの一種のカ
ゼインで表面をコートしているため、即ち表面が有機物
であるため、相手のガラス面、カーボン、他色ドツトあ
るいはストライブの表面との間の表面電位の差が小さく
なり、その結果混色は極めて少なくなる。
しかも、無機バインダーでシリカ、アルミナ等をコート
させたものに比べ螢光体どうしの閏の凝集が小さく、即
ち高分散2性の螢光体が得られ、その結果フェースプレ
ートとの接着力が向上する。
このように本発明の螢光体を用いたカラーブラウン間は
螢光体の接着力を損なわず、即ち、カラーブラウン管の
歩留まりを落とさず、色純度を高め、色再現範囲を拡大
することができる。
[発明の効果] 本発明の螢光体を試験するため、ブラックマトリックス
を用いているカラーブラウン管に於て、従来より行われ
ている方法でフェースプレート上にストライブを形成し
た。まず、カーボンストライブの形成は次の方法により
行った。
■ フェースプレートをフッ化水素酸処理を行う。
■ 水洗する。
■ PVA及びアンモニウムダイクロメート(以下AD
C)スラリーをフェースプレート上に塗布する。
■ 50℃で3分閏乾燥する。
■ ストライブの配列を有するシャドウマスクを介して
、波長3650オングストロームの波長で2分間露光す
る。[この露光によってPVAは架橋して水に不溶とな
るコ ■ フェースプレート内面を水洗する。これにより未露
光部分のPVAだけを除去し、不溶化したPVA重合物
のみをパネル内面に残す。
■ この上に粒子径が0.1〜0.2μmのカーボン微
粉末5%スラリーを回転塗布機で塗布する。
■ 赤外線ランプで70℃により30分閏乾燥硬膜させ
る。
■ 60℃の5%過酸化水素水でPVA重合物を酸化分
解する。
[相] フェースプレートを下向きにして液を捨て、こ
の状態で回転させながら5 K g / cvm ”の
水圧の温水のスプレーを1分間あてて、PVA重合体ス
トライブを形成した。(第1図の(1)に塗布膜の断面
図を示す) 次に第1色目の緑色発光螢光体ストライブの形成を次の
方法により行った。
■ 前記カーボンストライプの仕上がったフェースプレ
ート上にPVA、ADC1水スラリーを塗布する。
■ 50℃で3分閏乾燥する。
■ 通常の方法で調製したPVA、ADC1緑色発光螢
光体塗布スラリーをフェースプレート上に回転塗布する
■ 50℃で3分閏乾燥する。
■ ストライブの配列を有するシャドウマスクを介して
波長3650オングストロームの波長で2分間露光する
。(この露光によってPVAは架橋して水に不溶となる
。) ■ フェースプレートを下向きにして、回転させながら
IKg/cII”の水圧の温水のスプレーを1分間あて
て、未露光部位を溶解し、緑色発光螢光体ストライブを
得る。(第1図の(2)に塗布膜の断面を示す) これと全く同様の方法で、青色、赤色発光螢光体の順に
、その付着すべき位置にストライブを形成する。(第1
図の(3)及び(4)に塗布膜の断面を示す。
第1図の(1)〜(4)よりっぎの(イ)〜(チ)の9
種類の混色が起こり得る。
(イ) 緑色発光螢光体のカーボン上の混色(以下G/
Cと略す) (ロ) 緑色発光螢光体の青色発光螢光体が付着すべき
位置への混色(以下G/Bと略す)(ハ) 緑色発光螢
光体の赤色発光螢光体が付着すべき位置への混色(以下
G/Rと略す)(ニ) 青色発光螢光体のカーボン上へ
の混色(以下B/Cと略す) (ホ) 青色発光螢光体の緑色発光螢光体への混色(以
下B/Gと略す) (へ) 青色発光螢光体の赤色発光螢光体が付着すべき
位置への混色(以・下B/Rと略す)(ト)  赤色発
光螢光体のカーボン上への混色(以下R/Cと略す) (チ) 赤色発光螢光体の緑色発光への混色(以下R/
Gと略す) (ワ) 赤色発光螢光体の青色発光螢光体への混色(以
下R/Bと略す) 尚、前記した通り、螢光体の他色螢光体ドツトあるいは
ストライブの上の混色を特にクロスコンタミネーション
といい、一方、他色ドツトあるいはストライブが形成さ
れるべき位置、及びカーボン上への混色等をヘイズと呼
ぶ。前者に(ホ)B/G、(チ)R/G、(す)R/B
、後者(ロ)G/B、(ハ’)G/R1(へ)B/R1
(イ)G/C1(ニ)B/C,())R/Cが該当する
本発明の効果を試験するために、カゼインの量と混色の
関係を調べた。
ここで、緑色発光螢光体にはZnS : CuSA1、
青色発光螢光体にはZnS :Ag、赤色発光螢光体と
して、Y2O2S:Euを選んだ。
[クロスコンタミネーションの試験法](ホ)のB/G
の試験のためには、塗布工程の全てが完了して第1図、
(4)の状態の緑色発光螢光体ZnS:Cu、Alのス
トライブに紫外線落射型光学顕微鏡を通して、3650
オングストロームの紫外線を照射し、発光を倍率が20
倍の対物レンズより受け、ハーフミラ−で分割された2
つの光をそれぞれ緑、及び青のラッテンフ、イルターを
通して、フォトマルで受光し、それぞれの出力を測定し
て、青色出力/緑色出力の値を求めた。
各螢光体試料について青色出力/緑色出力の値を求め、
カゼインの付着量が0で、水酸化亜鉛0゜05%、大粒
子シリカ0.5%付着させた従来の螢光体を1として規
格化し、各螢光体試料をカゼインの付着量に対してプロ
ットして、第2図(ホ)を得た。
(チ)のR/Gの場合、赤及び緑、(す)のR/Bの場
合、赤及び青のラッテンフィルターを使用すること以外
(ホ)のB/Gと同じ方法で試験を行い第2図(チ)及
び第2図(ワ)を得た。
「ヘイズの試験法」 (ロ)のG/Bの試験のためには、塗布工程の全てが完
了した第1図(4)の状態の青色発光成分螢光体ZnS
 :Agのストライブに、3650オングストロームの
紫外線を照射し、ブラウン管を透過した発光をハーフミ
ラ−で分割し、分割された2つの光をそれぞれ緑および
青のラッチンフィルターを通し、フォトマルで受光し、
それぞれの出力を測定して緑色出力/青色出力の値を求
めた。
各螢光体試料について緑色出力/青色出力の値を求め、
カゼインの付着量がOで、水酸化亜鉛0゜05%、大粒
子シリカ0.5%付着させた従来の螢光体を1として規
格化し、各螢光体試料をカゼイン付着量に対してプロッ
トして第3図(ロ)を得た。
(ハ)のG/Hの場合、緑及び赤、(へ)のB/Rの場
合、青及び赤のラッテンフィルターを使用すること以外
、(ロ)のG/Bと同じ方法で試験を行い、第3図(ハ
)及び第3図(へ)を得た。
(イ)のG/Cのような螢光体のカーボン上への混色の
場合も塗布工程の全てが完了した第1図(4)の状態で
行う。
カーボンストライブに紫外線落射型光学顕微鏡を通して
、3650オングストロームの紫外線を照射し、これを
100倍に拡大し、0.2mmX0.2mm中の緑色発
光螢光体の数を数えた。これをカゼインの付着量が0で
、水酸化亜鉛0.005%、大粒子シリカ0.5%付着
させた従来の螢光体を1として規格化し、各螢光体試料
をカゼイン付着量に対して、プロットして、第4図(イ
)を得た。この場合、4箇所で測定して平均した。
(ニ)B/Cの場合、())R/Cの場合も同じ方法に
より試験を行い第4図(ニ)及び第4図(ト)を得た。
第2図(ホ)〜(チ)、第3図(ロ)〜(へ)、第4図
(イ)〜(ト)を−目すれば分かるように、クロスコン
タミネーション、ヘイズともに最適なカゼイン付着量で
混色量が著しく減少していることが分かる。特に0.0
1%〜0.5%の減少は著しい。それ以上では減少は少
ない。
[フェースプレートへの接着力の測定法コ前記ストライ
ブ形成方法に従いストライブを得るのは同じだが、シャ
ドウマスクと紫外線光源の間に濃度フィルターNDF 
にュートラル、デンシティフィルター)を置き、フェー
スプレート上螢光体塗布面を照射する紫外線光量に応じ
て幅の太いものから、細いものまで形成される。
このうち最も纏いストライブ幅をもって接着力という。
従って接着力が強いとは、より纏いストライブが、現像
後もフェースプレートに接着していることを意味する。
接着力の測定を前記録、青、赤色発光螢光体について、
カゼイン付着量に対してプロットして第5図(1)〜(
3)を得た。第5図より、いずれの螢光体もカゼインの
付着量が0.005〜0゜3%の範囲で、幅は最小とな
り、これより多くても、少なくても接着力は低下する。
ストライブ幅の実用性からの限界は200μmで、とれ
もカゼイン付着量は0.5%以下が望ましいことが分か
る。
[沈降容積の測定方法] 螢光体試料5gを重クロム酸アンモニウム含有ポリビニ
ルアルコール水溶液30g中に入れ、沈降管で24時閏
沈降させて容積を読み取り、Ig当たりの容積に換算し
たものである。沈降容積の値が大きい程、分散性が悪い
ことを意味し、逆に沈降容積の値が小さい稚仔散性が良
いことを意味する。沈降容積の測定を前記緑色、青色、
赤色、発光螢光体について、カゼインの付着量に対して
プロットして第6図(1)〜(3)を得た。
第6図より、いずれの螢光体もカゼインの付着量と共に
沈降容積は増加傾向にあり、分散性は低下しているが、
0.2%以下ではいずれも沈降容積の増加はそれほど大
きくはない。
以上のことより、混色(クロスコンタミネーション、ヘ
イズ)はカゼインが0.005重量%以上で著しく効果
を上げているが、カゼインの付着量が0.2重量%を越
えると螢光体間の凝集が簾視できなくなり、0.5重量
%を越えると接着力が著しく低下する。
このようにカゼイン付着量はOより多く0.5重量%以
下であり、好ましくは0.005重重%〜0.5重量%
である。本発明の螢光体はこの他有機バインダーとして
、ゼラチン、アクリルエマルジョン、CMC,PVA、
ポリスチレン樹脂およびアラビアゴム等と併用し、同様
の効果を得ている。
又、本発明の螢光体に効果があるSiO2の範囲は種々
の実験の結果、0.005〜5重量%であり、0.00
5%より少ないとベイズ、クロスコンタミネーションを
悪化させ、又、5重量%より多いと混色に対して有効て
゛あるが、接着力が低下することが分っている。
又、本発明の螢光体に効果があるSiO2の平均粒子径
の範囲は種々の実験の結果、10〜200μmであるこ
とが分っている。
A1203 、T i02等の分散剤についても調べた
ところ、SiO2の場合と同様であった。
[好ましい実施例コ (実施例1) ZnS :CuSAl緑色発光螢光体1000gを水3
Gに懸濁させ、ボールミルにより3時間2%シリカとい
っしょに分散させる。分散螢光体スラリーを撹拌しなが
ら2.0w/v%カゼインバインダー溶液50ミリリッ
トルを加え、撹拌しながら、酢酸を加え、pHを4.2
とする。
そして、螢光体を沈降させ、上澄み液をデカンテーショ
ンにて除去し、ろ別し乾燥した。乾燥した螢光体を20
0メツシユふるいを通して、カゼインが付着した螢光体
を得た。
次に上述のようにして得られた螢光体と、通常の重クロ
ム酸アンモニウム含有ポリビニルアルコール水溶液とを
用いて通常の方法で螢光体スラリーを調製し、得られる
螢光体スラリーを用いて塗布試験を行い、混色(クロス
コンタミネーション及びヘイズ)を調べた。
その結果を第7図の表に於て、カゼイン表面処理を行わ
ず、SiO2 、Zn (OH)2による表面処理を施
した螢光体に対して比較する。尚、青色発光螢光体とし
てZnS:Ag螢光体、赤色発光螢光体としてY20□
S:Eu螢光体を用い、緑色、青色及び赤色発光螢光体
の順に塗布した。
第7図の表から明らかなように、カゼインによる表面処
理を行った螢光体はカゼインによる表面処理を行わなか
ったものに比へ、混色を受けにくく、又、起こしにくい
ことが分かる。
(実施例2) 螢光体分散時のシリカを1%とし、2.Ow/V%カゼ
イン溶液25ミリリットルを同時に加えること以外、実
施例1と同様の方法で行った。
結果は第7図の表の通りで、実施例1とほぼ同しである
(実施例3) コート時に螢光体に対し、0.01%のレンニンを加え
ること以外実施例2と同様の方法で行った。結果は第7
図の表の通りで実施例1とほぼ同しであるが、この場合
、特に塗布面の向上が見られた。
(実施例4) ろ過分散時に螢光体に対し、3%のホルムアルデヒドを
加えること以外実施例1と同様の方法で行った。結果は
第7図の表の通りで、実施例1とほぼ同じである。
(実施例5) 2 w / v%コート時にカゼイン溶液を25ミリリ
・リトル、2 w / v%アクリルエマルジョン溶液
25ミリリットルに替えること以外実施例4と同様の方
法で行った。結果は第7図の表の通りで、実施例1とほ
ぼ同じである。
(実施例6) 螢光体をZnS:Ag青色発光螢光体に替えること以外
実施例4と全く同じ方法で表面処理を行い、同様の方法
で螢光体スラリーを調製し、同条件で、カゼイン表面処
理を行わず、5iC)2.Zn(OH)tによる表面処
理を施した螢光体に対して比較する。尚、緑色発光螢光
体として、ZnS:Cu、Al螢光体、赤色発光螢光体
として、Y2O2S:Euを用いた。
第7図の表から明らかなように、カゼインによる表面処
理を行った螢光体はカゼインによる表面処理を行わなか
ったものに比べ混色を受けにくく、又起こしにくいこと
が分かる。
(実施例7) 螢光体をY2O2S:Eu赤色発光螢光体に替えること
以外実施例1と同様の方法で行った。第1表から明らか
なように、カゼインによる表面処理を行わなかったもの
に比べ混色を受けにくく、又起こしにくいことが分かる
本発明の螢光体は実施例1〜実施例5に限らず、種々の
有機バインダーの組み合わせを実施している。
又、螢光体は上記のもののみならず、ZnS :Cu、
Au、Al緑色発光螢光体、(ZnSCd:S:Cu、
Al緑色発光螢光体、Y20j :Eu赤色発光螢光体
及びこれらに顔料を付着させた螢光体についても実施し
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図は各螢光体ドツトに他色ドツトが付着する状態を
示す模式図、第2図ないし第4図はカゼイン付着量に対
する混色をグラフで示す図、第5図はカゼイン付着量に
対する接着力をグラフで示す図、第6図はカゼイン付着
量に対する沈降容積をグラフで示す図、第7図は、クロ
スコンタミネーションとヘイズを表にして示す図である

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)螢光体粒子と、該螢光体粒子表面に付着された小
    粒子とからなるカラーテレビジョン用螢光体において、
    カゼインを少なくとも含む有機バインダによって、上記
    小粒子が付着されていることを特徴とするカラーテレビ
    ジョン用螢光体。
  2. (2)上記有機バインダはカゼイン、ゼラチン、アラビ
    アゴム、アクリルエマルジョン、カルボキシメチルセル
    ロース、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリド
    ンから選ばれた少なくとも一種を含んでいることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のカラーテレビジョン
    用螢光体。
  3. (3)上記カゼインは螢光体に対し0.005〜0.5
    重量の範囲で含有されてなることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のカラーテレビジョン用螢光体。
  4. (4)上記小粒子はSiO_2、Al_2O_3、Zn
    O、TiO_2を、緑色顔料、青色顔料、黒色顔料、及
    び黄色顔料のうちから選ばれた少なくとも一種であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のカラーテレ
    ビジョン用螢光体。
  5. (5)上記小粒子はSiO_2粒子であり、上記SiO
    _2粒子は螢光体に対し0.005〜5重量%の範囲で
    螢光体表面に付着されている特許請求の範囲第4項記載
    のカラーテレビジョン用螢光体。
  6. (6)上記小粒子はSiO_2を粒子であり、上記Si
    O_2を粒子の平均粒径が10〜200μmであること
    を特徴とする特許請求の範囲第4項記載のカラーテレビ
    ジョン用螢光体。
  7. (7)上記螢光体粒子はZnS、(Zn、Cd)S及び
    CdSのうちのいずれか一種を母体とし、Ag、Cu及
    びAuのうち少なくとも一種を付活剤とし、Cl、Br
    、I、F及びAlのうち少なくとも一種を共付活剤とす
    る硫化物系螢光体から成っていることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のカラーテレビジョン用螢光体。
  8. (8)上記螢光体粒子はY_2O_3、(Y、Gd)_
    2O_3、Gd_2O_3、Y_2O_2S、(Y、G
    d)_2O_2S及びLa_2O_2Sのうちの少なく
    とも一種を母体とし、Eu、Tb、Sm、Pr、Tm及
    びDyのうち少なくとも一種を付活剤とする希土類螢光
    体から成っていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のカラーテレビジョン用螢光体。
  9. (9)上記有機バインダはカゼインに対しレンニンを重
    量比で0.1%〜50%の範囲で添加したものから成っ
    ていることを特徴とする加えて、特許請求の範囲第1項
    記載のカラーテレビジョン用螢光体。
  10. (10)上記有機バインダは、カゼインに対しホルムア
    ルデヒドを重量比で1%〜1000%の範囲で添加した
    ものから成っていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のカラーテレビジョン用螢光体。
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