JPS6328030Y2 - - Google Patents

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JPS6328030Y2
JPS6328030Y2 JP1981025314U JP2531481U JPS6328030Y2 JP S6328030 Y2 JPS6328030 Y2 JP S6328030Y2 JP 1981025314 U JP1981025314 U JP 1981025314U JP 2531481 U JP2531481 U JP 2531481U JP S6328030 Y2 JPS6328030 Y2 JP S6328030Y2
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JP
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seat
backrest
rotating member
rotates
guide
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JP1981025314U
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【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、前後方向に傾動可能な背当部と、着
座者が尻部を載せる座部とを有する座席に関す
る。
従来技術 上記形式の座席において、背当部を後方に倒し
た際、座席上にて着座者が楽な姿勢で寝ることが
できるように、座部の後部領域を上昇させる構成
は従来より公知である。ところが従来のこの種座
席の或る物においては、座部の後部を上昇させる
際、座部の後部と背当部の下端部とが干渉し、座
部の運動が制限される恐れがあつた。この干渉を
避けるように座席を構成すると、座席の設計自由
度が大きく制限される。
また従来のこの種座席の他の物においては、背
当部を後方に傾斜させると共に、座部の後方部を
持ち上げようとしたとき、そのそれぞれに対する
操作を行わなければならず、操作が大変煩雑とな
らざるを得なかつた。
目 的 本考案の目的は上記従来の問題点を一挙に解決
した冒頭に記載した形式の座席を提供することで
ある。
構 成 上記目的を達成するため、本考案は座部の前方
部を座席の前後方向に移動させつつ該座部の後方
部を上下動させる作動手段を設け、該作動手段
が、座席を支持する支持部材に直接ないしは間接
的に枢着されかつその枢着部以外の部分に前記座
部が枢着されている回動部材と、背当部の後方へ
の傾動に伴い、該背当部に押圧されて回動し、こ
の回動に伴つて座部の後方部が持ち上がるように
回動部材を回動させる作動部材とを具備している
ことを特徴とする。
実施例 以下に本考案の実施例を説明するが、この説明
に当り、先ず座部の後方部を持ち上げたときこの
後方部と背当部の干渉を抑制でき、これにより座
席の設計自由度を高め得る、本考案の基本となる
座席の構成と作用を第1図乃至第3図に従つて説
明し、次いで本考案の全体的な構成例を第4図に
従つて説明することにする。
第1図は車輛用の座席を示し、この座席は図示
していない着座者が尻部を載せる座部1と、着座
者の背を支える背当部2とを有している。
3は、座席の前後方向に延びると共に床面上に
固定された固定レールを示し、該固定レール3に
は摺動レール4が嵌合し、該摺動レール4は固定
レール3に対してその長手方向に摺動可能に支承
されている。
上述した摺動レール4の前方部(第1図の左方
部)には、第2図に明示するブラケツト5が固設
され、このブラケツト5には座部1の前後方向に
延びるほぼ水平な長孔6が穿設されている。さら
にこの長孔6には、座部1に螺着されたボルト7
が、該長孔6に対して移動可能に嵌合している。
この場合、本例においてはスロツト8の形成され
たガイドピース9が長孔6に嵌入固定され、ボル
ト7にはブツシユ10が嵌合している。そして、
該ブツシユ10にローラ11が回転可能に嵌合さ
れ、該ローラ11がガイドピース9のスロツト8
中を回転するようになつている。このガイドピー
ス9、ブツシユ10及びローラ11は、摩擦係数
の小なる材料、例えばナイロンの如き合成樹脂で
構成することが有利である。またブツシユ10、
ローラ11及びガイドピース9を使用せずにボル
ト7をピン部材とし、該ピン部材を直接長孔6に
摺動可能に嵌合してもよい。
他方、摺動レール4の後方部(第1図の右方
部)にも、ブラケツト状に形成されたガイド部材
12が固着され、該ガイド部材12には、アーム
状に形成された回動部材13の一端がピン14を
介して枢着されている。この回動部材13を摺動
レール4に枢着することもできる。さらにこのガ
イド部材12には上述したピン14の軸線を中心
とした円弧状のガイドスロツト15が穿設され、
このガイドスロツト15には、座部1に螺着され
且つ回動部材13を貫通したボルト16が、移動
可能に嵌合している。このボルト16は回動部材
13に対しては回転可能である。そして、この場
合も第3図に示すように、ボルト16にブツシユ
17が嵌合され、該ブツシユ17にはローラ18
が回転可能に嵌合され、このローラ18がガイド
スロツト15中を回転し得るようになつている。
ローラ18を回動部材13まで延ばし、ボルト1
6と回動部材13との間にローラ18を介在させ
ることもできる。第3図に示したブツシユ及びロ
ーラも、摩擦係数の小なる材料により構成され
る。尚、この場合も前方部と同様にボルト16を
ピン部材とし、該ピン部材を直接ガイドスロツト
15内で摺動させることも可能である。19は、
回動部材13の先端に固設された操作ハンドルで
ある。
さて、上述した固定レール3、摺動レール4、
ブラケツト5、ガイド部材12、回動部材13及
びこれらに関連した諸要素7,10,11,8,
9,16,17,18は、座席の一方の側部に沿
つて配設されているが、座席の他方の側部にも、
上記各要素3,4,5,12,13と同じ要素が
第1図乃至第3図に示す形態と全く同様にして配
設されている。ただ、他方の座席側部に設けられ
る図示していない回動部材には、操作ハンドルを
設けなくともよい。
一方、背当部2は、それ自体公知なリクライナ
ー(図示せず)によつて第1図に実線で示した位
置から座席の後方に傾動させ得るように支承され
ている。第1図に示す点Aは背当部2の傾動中心
点を示す。
次に、上述した構成の作用について説明する。
先ず説明を簡単にするため、背当部2については
全く考えず、座席1の動作のみを説明することに
する。座席1は通常、第1図に実線で示す状態を
占め、かかる状態で使用される。このとき、回動
部材13も実線で示す位置を占めている。
次に、操作ハンドル19を手で握り、これを矢
印B方向に回動させると、回動部材13はピン1
4のまわりを第1図における反時計方向に回動
し、このときローラ18がガイド部材12の円弧
状ガイドスロツト15中を、回転ないしは摺動し
ながら移動する。このため、座部1の後方部は順
次上昇する。一方、上記回動部材13の回動に伴
つて、ガイドピース9のスロツト8に嵌合したロ
ーラ11も、座席の前方に向けて回転ないしは摺
動するが、このスロツト8は水平に延びているの
で、座部1の前方部が上昇することはない。この
ため、座部1はその後部のみが上昇して、最終的
には第1図に二点鎖線で示す如き状態に至る。座
部1がかかる状態まで傾けば、操作者が操作ハン
ドル19から手を離しても、座部1はこの状態を
維持する。
上述の如く、図示した構成によれば操作ハンド
ルを操作するだけで、ガイド部材12により案内
される回動部材13を回動させ、座部1の後方部
を持ち上げるべく、これを作動させることができ
る。その際、図示した座席の場合には、背当部2
が実線で示した位置を占めているときに、座部1
の後方部を持ち上げようとしても、この後方部と
背当部下端とが干渉して座部1を作動させること
はできない。従つて、背当部2を実線で示す位置
から時計方向に回動し、これを少なくとも一点鎖
線で示す位置まで、即ち角度αだけ傾斜させてか
ら座部を作動させる必要がある。このように上述
た干渉を避けるには、背当部2を角度αだけは回
動させなければならないが、この角度αは、従来
の座席の場合に比べてかなり小さい角度である。
以下、これについて少し詳しく説明する。
図示した座部1の後方部は、ピン14の軸線の
まわりを回動し、前方部は水平にスライドするの
で、後方部の移動軌跡は第1図に二点鎖線で示す
曲線Cの如くなる。一方、従来の座席において
は、座席前方部の位置、例えばボルト7の設けら
れた位置ないしはその近傍の位置を中心として座
部が回動するようになつている。このため、座部
後方部の移動軌跡は、第1図に破線で示した曲線
Dの如くなる。ところで、上述した干渉を避ける
には、背当部2が座部後方部の移動軌跡外、即ち
この軌跡よりも座部から離れた位置を占めていれ
ばよい。そこで両曲線C,Dを比較すると、破線
曲線Dは鎖線曲線Cよりも大幅に外側に位置して
いる。即ち、図示した座席においては、角度αだ
け背当部2を傾動させれば、上記干渉を避けるこ
とができるが、従来の座席では、背当部2が破線
曲線D外に位置するように、これを角度αよりも
大きく傾動させなければ干渉を避けることができ
ない訳である。このように図示した構成では角度
αを、従来のそれよりも小さく留めることができ
る。換言すれば、背当部2と座部1との干渉の程
度を従来よりも抑えることができ、ひいては、背
当部2の配設位置に関する設計自由度及びリクラ
イナーの設計自由度を高めることができる。また
背当部2が、実線で示す初期位置に存するときか
ら、該背当部と座部とが全く干渉しないように構
成する場合にも、従来は破線曲線D外に背当部を
配置しなければならないが、図示した構成では、
鎖線曲線C外に背当部を配置すればよく、この場
合も図示した構成の方が、背当部の位置を自由に
決めることができ、設計自由度が増大する。
尚、背当部2が最大に傾斜した状態を第1図に
二点鎖線で示しておく。このときの背当部2の上
面と、後方部の持ち上がつた座部1の上面とが大
略平行となるように予め決めておけば、着座者が
楽な姿勢で寝ることができ有利である。
第4図は、第1図乃至第3図に示した構成に加
え、背当部2の傾動によつて座部1を作動させる
ことを可能とした本考案に係る実施例を示す。第
4図において、背当部2は図示していない連結部
材によつて支軸20に連結され、該支軸20のま
わりを傾動し得るように支承されている。この場
合、この支軸20には、レバー状に形成された作
動部材21が回転自在に支承され、該作動部材2
1の一端には第1突起22が付設され、他端には
第2突起23が突設されている。他の構成は第1
図の場合と同様である。
図示していないリクライナーを操作して、背当
部2を実線で示した初期位置から時計方向に傾動
させ、該背当部2を角度αだけ傾斜させると、こ
の背当部2は作動部材21の第1突起22に当接
し、該作動部材21を押圧し始める。背当部2を
さらに傾動させると、これによつて押圧された作
動部材21は支軸20のまわりを時計方向に回動
し、その第2突起23が回動部材13に当たり、
これを反時計方向に回動させる。このため、第1
図に示した構成の場合と同様に、座部1の後方部
が持ち上げられる。かくして最終位置に至つた座
部1と背当部2とを第4図に鎖線で示しておく。
尚、第4図に示す角度αは第1図に示す角度αち
同じ角度であり、従つて背当部が、これと座部と
の干渉を生じないところまで傾動してから、座部
1が作動し、座部と背当部との干渉発生は確実に
阻止される。また、支軸20を中心として、作動
部材21に反時計方向の回動習性を与えるばね
(図示せず)と、該部材21を実線で示す位置に
停止させるストツパ(図示せず)とを設けてお
き、背当部2が実線で示す初期位置に戻つたと
き、作動部材21も上記ばねにより、実線で示す
初期位置まで自動的に復帰するように構成するこ
とも有利である。
第4図に示す実施例では、背当部2の傾動に連
動して座部が作動するので、1つの操作で両者を
共に動かすことができ、操作が著しく簡単である
と共に、操作ハンドル19を省略することもでき
る。かくして、第4図に示す実施例においては、
回動部材13、ガイド部材12、作動部材21及
びこれらに関連する諸要素が、座部の前方部を座
席の前後方向に移動させつつ該座部を上下動させ
る作動手段を構成する。
以上、本考案の有利な実施例を説明したが、本
考案はこれに限定されず、各種改変することが可
能である。例えば、ガイド部材12を設ければ回
動部材13の回動が確実となる利点が得られる
が、このガイド部材12を設けずとも本考案の所
期の目的は達成できる。また、固定レール3と摺
動レール4を設けると、座席をその前後方向に位
置調整でき有利ではあるが、かかるレールのない
座席にも本考案を適用できる。この場合には、レ
ール以外の座席支持部材、例えば床面等に回動部
材を直接、或いはガイド部材を介して間接的に枢
着し、又はこの床面にガイド部材を固定すること
ができる。もちろん、レールを有する座席であつ
ても、回動部材を直接ないしは間接的に枢着し、
或いはガイド部材を固定する支持部材が、レール
以外の支持部材であつてもよい。また図示した実
施例のように、ブツシユ10,17、ローラ1
1,18、ガイドピース9等を用いれば、作動が
円滑となり有利ではあるが、これらの要素9,1
0,11,17,18を省略してもよい。
効 果 本考案によれば、座席の設計自由度を高めるこ
とができると共に、背当部と座部を作動させると
きの操作を簡便化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基礎となる構成を備えた座席
の側面図、第2図及び第3図は第1図の一部を取
出して示す部分斜視図、第4図は本考案の実施例
を示す第1図と同様な側面図である。 1……座部、2……背当部、12……ガイド部
材、13……回動部材、21……作動部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前後方向に傾動可能な背当部と、着座者が尻部
    を載せる座部とを有する座席において、前記座部
    の前方部を座席の前後方向に移動させつつ該座部
    の後方部を上下動させる作動手段を設け、該作動
    手段が、座席を支持する支持部材に直接ないしは
    間接的に枢着されかつその枢着部以外の部分に前
    記座部が枢着されている回動部材と、背当部の後
    方への傾動に伴い、該背当部に押圧されて回動
    し、この回動に伴つて座部の後方部が持ち上がる
    ように回動部材を回動させる作動部材とを具備し
    ていることを特徴とする前記座席。
JP1981025314U 1981-02-26 1981-02-26 Expired JPS6328030Y2 (ja)

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JP1981025314U JPS6328030Y2 (ja) 1981-02-26 1981-02-26

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JP1981025314U JPS6328030Y2 (ja) 1981-02-26 1981-02-26

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Publication Number Publication Date
JPS57139445U JPS57139445U (ja) 1982-08-31
JPS6328030Y2 true JPS6328030Y2 (ja) 1988-07-28

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ID=29823014

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04748Y2 (ja) * 1985-06-18 1992-01-10
JPH0625180Y2 (ja) * 1988-03-30 1994-07-06 株式会社ミネルヴア 遠赤外線を放射するリクライニングチェア
JP2018079053A (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 飛騨産業株式会社 椅子

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS545B2 (ja) * 1974-06-25 1979-01-05

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JPS5552842Y2 (ja) * 1977-06-02 1980-12-08

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JPS545B2 (ja) * 1974-06-25 1979-01-05

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