JPH058193Y2 - - Google Patents

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JPH058193Y2
JPH058193Y2 JP8815588U JP8815588U JPH058193Y2 JP H058193 Y2 JPH058193 Y2 JP H058193Y2 JP 8815588 U JP8815588 U JP 8815588U JP 8815588 U JP8815588 U JP 8815588U JP H058193 Y2 JPH058193 Y2 JP H058193Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は方向可変座席、すなわち、背当をシー
トに対して前後動させることによつて、使用者が
着席する方向を前後反対に変換することのできる
座席に関するものである。
(従来の技術) この種の前後変換座席は、使用者の着席する方
向を前後反対に変換することができるため、当該
座席を有する列車や車両の進行方向に向けること
ができる外、使用者が相向き合つた状態で着席す
ることができる等の利点を有するものである。
ところで、一般に、背当とシートとからなる座
席にあつては、シートの後部、すなわち背当側部
分が少し下がつていた方がこの座席を使用する人
にとつて安楽な姿勢を採ることができて便利なも
のである。すなわち、シートの支持角度は、その
前方部分が少し浮き上る程度に傾斜するものであ
ることが、その使用上有利なのである。
このように、背当の方向を変えたときに、シー
トの支持角度をも変えられるようにした従来技術
の代表的な例として、次の二種類のものがある。
すなわち、第10図にその一番目の例を示すが、
この方向可変座席は、シートの下面に基台50に
対して摺接する円弧状の摺接板51を設けたもの
であり、移動されてきた背当の下端によつてシー
トの端部が押されたとき、この摺接板51にてシ
ートが基台50側に対して摺接するとともに、シ
ートの反対側が自動的に上動するようにしたもの
である。ところが、この型式のものにおいては、
摺接板51が基台50に対して円滑に摺接するこ
とが条件となつており、そのためにこの摺接板5
1と基台50側間にはグリース等の潤滑剤が使用
されている。この潤滑剤は大量に使用された場合
や長期の使用によつて、使用者の衣服を汚すとい
う問題をはらんでいるものであつた。
第二の型式のものは、第11図に示すようなも
のであり、その代表例は実開昭60−24631号公報
にも提案されている。この型式のものは、基台5
0側の中央に突出する部分52を設けておき、こ
の突出部分52によつてシートの左右の中央部を
支持することにより、シーソーのようにシートを
揺動させるものである。なお、上記実開昭60−
24631号公報に示されたものの場合には、シート
の側面に転換作動軸53を摺動自在に案内する側
面金枠を設けておき、転換作動軸53を一対のア
ームによつて移動可能に挟持したものである。こ
れにより、このシートは一対のアームがその移動
によつて転換作動軸53を側面金枠内にて移動さ
せ、これによりシートを上下動させるようにした
ものである。この第二の型式の方向可変座席にあ
つては、基台50側の突出部分52が非常に破損
し易いものとなつており、しかもシートをこの突
出部分52で言わば点によつて支持していること
から異音が発生しやすいものとなつているのであ
る。
そこで、考案者等は、背当の方向変換に伴なつ
て、シート自体の支持角度が自動的に変換される
従来の座席を改良すべく鋭意研究した結果、本考
案を完成したのである。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は以上のような実状に鑑みてなされたも
ので、その解決しようとする問題点は、従来の方
向可変座席における衣服の汚損や重要部分の破
損、及び異音の発生である。
そして、本考案の目的とするところは、衣服の
汚損原因となる潤滑剤を大量に使用する必要がな
く、荷重が局部的には掛らないようにして重要部
分の破損を招かないようにすることができ、しか
も異音の発生しない方向可変座席を、簡単な構成
によつて提供することにある。
(課題を解決するための手段) 以上の問題点を解決するために、本考案が採つ
た手段は、実施例に対応する各図を参照して説明
すると、 「床上の基台11の両側にて固定的に設けた軸
受支持台10と、この軸受支持台10に回動自在
に連結した一対のアーム30と、これらアーム3
0の先端を回動自在に連結した背当20とを備え
て、この背当20を座席を構成するシート40の
前端または後端へ移動可能に組付けた座席におい
て、 各アーム30の下端に設けた回動軸31と一体
的な揺動アーム32と、この揺動アーム32の先
端に回動可能に設けたリンクアーム33と、この
リンクアーム33の先端が回動可能に連結されて
シート40の下端部に一体的に形成した連結部材
41とを備えて、シート40をその両側に一対づ
つあるリンクアーム33によつて揺動自在に支持
し、 シート40の側部中央下面を軸受支持台10の
突起部13に当接させるとともに、揺動端に位置
した背当20を支持するアーム30の下面を、軸
受支持台10の両側に形成した支承部材14によ
つて支承するようにしたことを特徴とする方向可
変座席100」 である。
すなわち、本考案に係る方向可変座席100
は、基台11上の軸受支持台10に対して回動軸
31を回動可能に支持し、この回動軸31に対し
て揺動アーム32を固定的に連結して、この揺動
アーム32にリンクアーム33を介してシート4
0の連結部材41を連結したものである。これに
より、本考案に係る方向可変座席100は、シー
ト40を軸受支持台10に対して揺動可能に支持
したものである。また、本考案に係る方向可変座
席100は、背当20に連結してあるアーム30
を回動軸31に対して一体的に連結することによ
つて、背当20を前後に移動させたとき、回動軸
31と一体的な揺動アーム32が自動的に回動す
るように構成したものである。
(考案の作用及び使用の態様) 以上のように構成した本考案に係る方向可変座
席100においては以下のような作用があるが、
この作用については、当該方向可変座席100の
使用の態様とともに説明する。
まず、本考案に係る方向可変座席100は、そ
の背当20が基台11の前後どちらかに移動した
状態にあるものであり、例えば第1図に示したよ
うな状態にある。この第1図に示した方向可変座
席100においては、基台11上の軸受支持台1
0に連結した一対のアーム30によつて、鉛直線
に対して所定の角度で傾斜した状態にある。ま
た、各アーム30に回動軸31を介して一体的に
連結してある各揺動アーム32が第1図に示した
ような位置にあるため、これら各揺動アーム32
によつて、シート40の下面に一体的に設けた各
連結部材41が、各リンクアーム33を介して図
示のような状態に引かれている。これにより、シ
ート40は、その図示右側部分が下がつた状態で
支持されており、背当20が傾斜していることと
も相まつて、このシート40上に座つた人は安楽
な姿勢を保つことができるようになつているので
ある。
なお、この場合、図示右側のアーム30は、そ
の下面が軸受支持台10の図示右側の支承部材1
4に緩衝材15を介して当接することにより、そ
れより後方には傾斜しないように支持されてい
る。また、シート40においては、その側部中央
下面が軸受支持台10の中央部に位置する突起部
13に当接しており、これによりシート40は軸
受支持台10に対して部分的に支持されているの
である。
以上のような状態から、使用者が当該方向可変
座席100の方向を第1図とは反対側になるよう
に変更したい場合には、背当20を図示左側に移
動されるのである。これにより、各アーム30が
軸受支持台10の軸受12を中心に反時計方向に
回動するから、各アーム30の下端に固定的に設
けた各回動軸31も回動する。各回動軸31には
揺動アーム32を介してリンクアーム33が連結
してあるから、各回動軸31の回動に応じて各リ
ンクアーム33はシート40の連結部材41を動
かす。つまり、この場合には、図示右側の連結部
材41はリンクアーム33によつて図示右側に押
されるとともに、図示左側の連結部材41は図示
右側に引かれるのである。このとき、シート40
は、その側部中央下面が軸受支持台10の中央部
に位置する突起部13に当接しているから、シー
ト40の側部中央部の高さの変更はないが、各リ
ンクアーム33による上記の作用によつて当該シ
ート40の図示右側は上方に上がり、逆にシート
40の図示左側は下方に下がるのである。これに
より、当該シート40の支持状態は、第1図に示
したのとは逆の状態で傾斜したものとなるのであ
る。勿論、この場合も、図示左側のアーム30
は、その下面が軸受支持台10の図示左側の支承
部材14に緩衝材15を介して当接することによ
り、それより後方に傾斜しないように支持されて
いる。また、シート40においては、その側部中
央下面が軸受支持台10の中央部に位置する突起
部13に当接しており、これによりシート40は
軸受支持台10に対して部分的に支持されている
のである。
以上の作用は、使用者が背当20を必要方向に
移動させることにより自動的になされるものであ
り、背当20の揺動とともにシート40はそれに
応じた状態に自動的に傾斜するのである。
従つて、本考案に係る方向可変座席100にお
いては、各回転部分にのみ潤滑剤が必要なだけ
で、これを大量に使用する必要はなく、またシー
ト40を前後のリンクアーム33等によつて連結
する構成であるから、破損を招くような局部的な
荷重はかからないようになつているのである。ま
た、シート40の角度変換を各アーム30の回動
に伴つて回動する揺動アーム32によつて積極的
に行なうようにしたので、異音の発生もないので
ある。
(実施例) 次に、本考案に係る方向可変座席100を、図
面に示した実施例に従つて詳細に説明する。
第1図には、本考案に係る方向可変座席100
の側面図が示してあり、この方向可変座席100
は、基台11上の軸受支持台10に対して左右そ
れぞれ一対、合計4本のアーム30によつて支持
された背当20と、軸受支持台10上に配置され
るシート40とを備えている。
軸受支持台10は、床上に固定された基台11
に対して固定的に支持されているもので、第4図
〜第6図に示したようなものである。すなわち、
この軸受支持台10は、第1図及び第4図に示し
たように、基台11の中央部に直立する軸受12
を有するもので、この軸受12の左右にこの軸受
12に向けて外側から内方に傾斜する一対の支承
部材14を一体的に形成したものである。また、
この軸受支持台10を構成している軸受12の上
端には、後述のシート40の一部に摺接する突起
部13が形成してあり、この突起部13はシート
40が傾斜しながら当接し得るように、中央部が
突出した山型形状のものとして形成してある。な
お、本実施例にあつては、各支承部材14の支承
面に、第1図に示したように、緩衝材15が固着
される。そして、この軸受支持台10の軸受12
にはアーム30の回動軸31を回動可能に支持す
る支持穴が形成してある。
各アーム30は、その上端にて背当20の連結
板21を回動可能に支持するものであり、その下
端は、軸受12の支持穴内に回動可能に挿通され
ている回動軸31に固定的に連結してある。各回
動軸31は、第2図、第8図及び第9図に示した
ようなものであり、シート40の下方にて横方向
に配置されるものである。また、各回動軸31の
軸受支持台10の内側には、第1図及び第2図に
示したように、揺動アーム32が一体的に固着し
てある。さらに、これら各揺動アーム32には、
第1図に示したように、リンクアーム33の一端
が回動可能に連結してあり、さらに各リンクアー
ム33の他端にはシート40の下面に一体的に設
けた連結部材41が回動可能に連結してある。
そして、シート40は、第3図及び第7図に示
したようなものであり、リンクアーム33が連結
される各連結部材41は、当該シート40を構成
している支持板の下面に一体的に固着したもので
ある。また、このシート40の左右両側の中央部
下部には、第1図及び第7図に示したように、保
護板42が一体的に固着してあり、この保護板4
2は、第2図に示したように、上記の軸受支持台
10を構成している突起部13の外側に位置する
ものである。すなわち、この保護板42が軸受支
持台10の左右に位置している突起部13により
案内されていることにより、シート40常に所定
位置での上下動がなされているようになつている
のである。なお、本実施例におけるシート40の
当接部分には、突起部13との摺接を良好に行な
うための摺接部材(図示しない)が取り付けられ
る。
以上のようにして、本考案におけるシート40
は、基台11上の軸受支持台10に直接支持され
ているのではなく、アーム30の回動に伴なつて
回動する揺動アーム32にリンクアーム33を介
して連結されているのである。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案にあつては、上記
実施例にて例示して如く、 「床上の基台11の両側にて固定的に設けた軸
受支持台10と、この軸受支持台10に回動自在
に連結した一対のアーム30と、これらアーム3
0の先端を回動自在に連結した背当20とを備え
て、この背当20を座席を構成するシート40の
前端または後端へ移動可能に組付けた座席におい
て、 各アーム30の下端に設けた回動軸31と一体
的な揺動アーム32と、この揺動アーム32の先
端に回動可能に設けたリンクアーム33と、この
リンクアーム33の先端が回動可能に連結されて
シート40の下端部に一体的に形成した連結部材
41とを備えて、シート40をその両側に一対づ
つあるリンクアーム33によつて揺動自在に支持
し、 シート40の側部中央下面を軸受支持台10の
突起部13に当接させるとともに、揺動端に位置
した背当20を支持するアーム30の下面を、軸
受支持台10の両側に形成した支承部材14によ
つて支承するようにしたこと」 にその構成上の特徴があり、これにより、シート
の支持角度が背当の動きと連動するように構成し
て、背当の位置が変更されたとき、この背当の動
きに応じてシートの支持角度を自動的に変換する
ようにし、このシートに安楽な状態で腰掛けるこ
とができるようにすることができることは勿論、
衣服の汚損原因となる潤滑剤を大量に使用する必
要がなく、荷重が局部的には掛らないようにして
重要部分の破損を招かないようにすることがで
き、しかも異音の発生しない方向可変座席100
を、簡単な構成によつて提供することができるの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る方向可変座席の部分側面
図、第2図は第1図の−線に沿つて見た部分
断面図、第3図は一部を切り欠いたシートの側面
図、第4図は軸受支持台の側面図、第5図は同平
面図、第6図は同側面図、第7図はシートの一部
切欠正面図、第8図は回動軸の部分正面図、第9
図は同側面図、第10図及び第11図は従来の方
向可変座席を示す概略側面図である。 符号の説明、100……方向可変座席、10…
…軸受支持台、11……基台、12……軸受、1
3……突起部、14……支承部材、20……背
当、30……アーム、31……回動軸、32……
揺動アーム、33……リンクアーム、40……シ
ート、41……連結部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 床上の基台の両側にて固定的に設けた軸受支持
    台と、この軸受支持台に回動自在に連結した一対
    のアームと、これらアームの先端を回動自在に連
    結した背当とを備えて、この背当を座席を構成す
    るシートの前端または後端へ移動可能に組付けた
    座席において、 前記各アームの下端に設けた回動軸と一体的な
    揺動アームと、この揺動アームの先端に回動可能
    に設けたリンクアームと、このリンクアームの先
    端が回動可能に連結されて前記シートの下端部に
    一体的に形成した連結部材とを備えて、前記シー
    トをその両側に一対づつある前記リンクアームに
    よつて揺動自在に支持し、 前記シートの側部中央下面を前記軸受支持台の
    突起部に当接させるとともに、揺動端に位置した
    前記背当を支持する前記アームの下面を、前記軸
    受支持台の両側に形成した支承部材によつて支承
    するようにしたことを特徴とする方向可変座席。
JP8815588U 1988-07-01 1988-07-01 Expired - Lifetime JPH058193Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2663812B2 (ja) * 1992-10-27 1997-10-15 池田物産株式会社 方向転換型シート
FR2697215B1 (fr) * 1992-10-27 1995-03-24 Ikeda Bussan Co Siège réversible d'automobile.

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